JPH0378151A - 磁気記録再生装置のテープガイド機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は１回転磁気ヘッドを装備したシリンダに磁気テ
ープを所定角度に亘って螺旋上に巻きつけ、信号を記録
再生するいわゆるヘリカルスキャン型の磁気記録再生装
置のテープガイド機構に関するものであり、特に磁気記
録再生装置の小型化と高性能化を同時に図れるテープガ
イド機構の構成に関する。

〔従来の技術〕

シリンダに対してのテープ進入側及び退出側の両方にお
いて、テープ引き出しガイド群によりカセットからテー
プを平行に引き出し、シリンダに所定角度に亘って巻装
するいわゆるパラレルローディング方式は、シリンダが
大きく傾斜し１例えばシリンダを小径化しテープを２７
０”に亘って巻装させるＶＨ８−コンパクトカセット（
ＶＨ８−Ｃ）システムにおいては約４０°傾斜するため
、シリンダの占有高さが大きくなり、装置全体の小型化
を図れない。

これに対処するためには、シリンダをシャーシに対して
直立化するかもしくは直立に近い状態にして配置するこ
とが必要である。この場合、シリンダに対してのテープ
進入側近傍に配置されるテープ引き出しガイドは、カセ
ットからテープをシャーシに対し離間するように斜めに
上昇させて引き出し、一方、シリンダに対してのテープ
退去側近傍に配置されるテープ引き出しガイドはカセッ
トからテープをシャーシに近付けるよう斜めに下降させ
て引き出す立体ローディング方式となる。

ここで、テープ引き出しガイドはガイドベース上に回転
形ガイドポストと固定形円筒状ガイドポスト（非回転形
ガイドポスト）をそれぞれ−本づつ配した構成とするの
が一般的であり、シリンダ外周の最近傍に配置されるテ
ープ引き出しガイドとしては例えば、特開昭５９−７９
４５３号公報に開示されているように非回転形ガイドポ
ストを配置するものと特開昭６４−３８４６号公報に開
示されているように回転形ガイドポストを配置するもの
とがある。

〔発明が解決しようとする課厘〕 シリンダの最近傍に非回転形ガイドポストを配置する場
合、テープの非回転形ガイドポストへの巻付角が数十度
以上となるためテープの摺動抵抗が大きくなり、テープ
テンションの増加を招いていた。この結果、薄手テープ
を走行させた場合には損傷しやすく、またシリンダを退
出してからキャプスタン部に至る走行パス上でのテンシ
ョン増加により、キャプスタンモータは大きなトルクを
必要とするためキャプスタンモータの小形化が阻害され
ていた。

また回転磁気ヘッドによる信号の記録再生の性能にはシ
リンダ上でのテープの姿勢やテープ幅方向でのテンショ
ン分布が大きく影響するので、テープの姿勢やテンショ
ン分布を最適化するためにシリンダに進入する直前、あ
るいは退出した直後のテープの巻きついているガイドポ
ストの傾斜方向や傾斜角及び位置を適切な状態に設定す
ることが必要である。シリンダの最近傍に回転形ガイド
ポストを配置する場合は、テープを回転形ガイドポスト
に垂直に巻きつけなければらないため回転形ガイドポス
トの傾斜方向や傾斜角を調整することはできず、テープ
の姿勢やテンション分布を最適な状態に設定することが
困難なため、回転磁気ヘッドのへラドタッチ性能を確保
しにくい等の問題がある。

一方シリンダの最近傍に回転形ガイドポストを配置する
場合、該回転形ガイドポストのローラ部の回転むらの影
響が直接シリンダ部に伝達されるためジッタ劣化等を招
きやすい。

〔課題を解決するための手段〕

この発明は上記の問題点を解決するために、シリンダの
テープ進入側、退出側のいずれか一方あるいは両方の近
傍に配置されるテープ引き出しガイド部材のベース上に
、回転形ガイドポストと、上記シリンダの最近傍に配置
される第１の非回転形ガイドポストと、該第１の非回転
形ガイドポストより上記シリンダから離間して配置され
る第２の非回転形ガイドポストを載置し、上記シリンダ
のテープ進入側ではテープが上記第２の非回転形ガイド
ポスト、回転形ガイドポスト、第１の非回転形ガイドポ
ストの順序で巻装した後に上記シリンダに入射し、上記
シリンダのテープ退出側に配置される上記テープ引き出
しガイドにおいては上記シリンダを出射した磁気テープ
が上記第１の非回転形ガイドポスト、回転形ガイドポス
ト、第２の非回転形ガイドポストの順序で巻装して走行
するようにテープ引き出しガイド機構を構成した。

そして第１の手段のテープ引き出しガイド機構の第１の
非回転形ガイドポストを、第１の非回転形ガイドポスト
とシリンダの間に架張されたテープがねじれた状態で走
行するように第１の非回転形ガイドポストを配向させた
テープ引き出しガイド機構を構成した。

〔作用〕

上記の構成とすることにより、回転形ガイドポストのテ
ープ巻き付は角を大きくし、該回転形ガイドポストによ
りテープ走行方向の変換を主として行わせるようにでき
るため、非回転形ガイドポストへのテープ巻き付は角を
小さく抑えることが可能となり、テープパス上でのテー
プテンションを抑制できる。この結果、薄手テープの損
傷を防ぐことができ、キャプスタンモータの負荷トルク
が小さくなり、キャプスタンモータを小型にしうると同
時に、シリンダ上のテープ姿勢やテンション分布の最適
設定即ち、シリンダ進入側でテープ幅方向下側が突っ張
り、シリンダ退出側でテープ上側が突っ張るようなテー
プ状態を実現できるため良好なヘッドタッチを得ること
が可能になる、さらに加えて回転形ガイドポストのロー
ラの回転むらの影響がシリンダに伝わりにくくなる。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例を図面に従って説明する。

第１図は本発明のテープ引き出しガイド機構を用いた磁
気記録再生装置により、ローディングが完了した状態を
示したものである６シヤーシ１００の上にシリンダ１、
カセット２．ガイドボスト群等が搭載されている。シリ
ンダ１は直立している。非回転形ガイドボスト４１回転
形ガイドポスト５．非回転形ガイドポスト６は入側ガイ
ドベース７に搭載され、非回転形ガイドポスト１２．回
転形ガイドポスト１３、非回転形ガイドポスト１４は出
側ガイドベース１５に搭載されている。

テープ３はカセット２内の供給リール２ａを出たあと、
テンションポスト１１、ガイドポスト１０．非回転傾斜
ポスト９、インピーダンスローラ２８に巻きついた後、
非回転形ガイドポスト６、回転形ガイドポスト５、非回
転形ガイドポスト４の順に巻きつき、シリンダ１上に進
入する。ここで非回転形ガイドポスト４はテープ３の走
行抵抗を低減するため巻き付は角が約１０°程度になる
ように設定されている。シリンダ１に巻きついたテープ
３はシリンダ１を退出した後、非回転形ガイドポスト１
２、回転形ガイドボスト１３、非回転形ガイドポスト１
４の順に巻きつき、次にガイドポスト１６．１７、消去
ヘッド１８、コントロール信号ヘッド１９、ガイドポス
ト２０．２１を経て、ピンチローラ２２に至り該ピンチ
ローラ２２とキャプスタン２３に挟持されて駆動されて
、カセット２内の巻取リリール２ｂに戻る。ここで非回
転形ガイドポスト１２もテープ３の走行抵抗を低減する
ため巻き付は角が約１０°程度になるように設定されて
いる。

次にシリンダ１へのテープ３を装架するローディング動
作について説明する。ローディング開始前は、非回転形
ガイドボスト６、回転形ガイドポスト５、非回転形ガイ
ドボスト４を搭載したガイドベース７はカセット開口部
内にあり、その位置をダッシュを付して一点鎖線で示し
た。ローディングが開始されるとガイドベース７に搭載
した非回転形ガイドポスト６、回転形ガイドポスト５、
非回転形ガイドポスト４は一体となってテープ３をカセ
ット２・からシャーシ１００に対して徐々に上方に引き
出しながらシリンダ１の外周に沿って矢印イの向きに動
き１図示しない位置決め部材に圧着保持されてテープ３
をシリンダ１に所定の角度巻きつける。出側も同様にロ
ーディング開始前は、非回転形ガイドポスト１２、回転
形ガイドポスト１３、非回転形ガイドポスト１４を搭載
したガイドベース１５はカセット開口部内にあり、その
位置をダッシュを付して一点鎖線で示した。ローディン
グが開始されるとガイドベース１５に搭載した非回転形
ガイドポスト１３、回転形ガイドポスト１４、非回転形
ガイドポスト１５はテープ３をカセット２からひっばり
出しながらシャーシ１００に対して徐々に下方に引き出
しながらシリンダ１の外周に沿って矢印口の向きに動き
、図示しない位置決め部材に圧着保持されてテープ３を
シリンダ１に所定の角度巻きつける。

第２図は第１図の側面を矢印Ａの方向から見た図である
。テープ進入側の引き出しガイドである非回転形ガイド
ポスト４、回転形ガイドポスト５、及び非回転形ガイド
ボスト６はカセット２からテープ３をシャーシ１００か
ら離間するように斜めに上昇させて引き出している。テ
ープ退出側の引き出しガイドである非回転形ガイドポス
ト１２゜回転形ガイドポスト１３、及び非回転形ガイド
ポスト１４はカセット２からテープ３をシャーシ１０ｏ
に近付けるように斜めに下降させて引き出している。

第３図は第１図のシリンダ１のテープ進入側の側面をａ
　−ａ　’の方向から見た図である。テープ３は非回転
形ガイドポスト４に巻き付いた後シリンダ１に矢印ハの
向きに巻き付く、非回転形ガイドポスト４はテープ３が
シリンダ１と非回転形ガイドポスト４の間でねじれてシ
リンダ１上の進入点近傍でテープ３の下側が突っ張るよ
うに設定されている。−点鎖線はテープ３がねじれない
ための幾何的条件を満足したときの非回転形ガイドボス
ト４の状態を示している。第４図は第１図のシリンダ１
のテープ退出側の側面をｂ−ｂ’の方向から見た図であ
る。テープ３はシリンダ１に矢印二の向きに巻き付いた
後、非回転形ガイドボスト１２に巻き付く。非回転形ガ
イドポスト１２はテープ３がシリンダと非回転形ガイド
ポスト１２の間でねじれてシリンダ１上の退出点近傍で
テーブル ３の１側が突っ張るように設定されている。−点鎖線は
テープ３がねじれないための幾何的条件を満足したとき
の非回転形ガイドポスト４の状態を示している。このよ
うにしてテープ３をねじったことにより、シリンダ１上
のテープ３は進入点近傍でテープ下側のテンションが大
きく、退出点近傍でテープ上側のテンションが大きいと
いう、テープ３の上側端部及び下側端部近傍のトラック
エリアでのへラドタッチ確保に良好なテンション分布状
態となる。

〔発明の効果〕

上記の本発明を用いた装置では非回転形ガイドポスト４
及び非回転形ガイドボスト１２の傾斜方向、傾斜角、及
び位置を変更することにより、シリンダ１上でのテープ
姿勢やテープテンション分布の調整が可能である。

また、非回転形ガイドポスト４及び非回転形ガイドボス
ト１２には最大でも約１０°前後しか巻きつかないため
、回転ガイドに比べ摺動抵抗の大きい非回転ガイドであ
るにもかかわらず非回転形ガイドポスト４及び非回転形
ガイドボスト１２によるテープテンションの増加はほと
んどない。その結果薄手テープの損傷を防げ、またテー
プ走行のためのキャプスタントルクが小さくてすむため
キャプスタンモータの小型化に有効である。

さらにテープ３がシリンダ進入直前に非回転形ガイドポ
スト４に巻き付いているため回転形ガイドポスト５の回
転むらがシリンダに伝わりにくく、同様にテープ３がシ
リンダ１退出直後に非回転形ガイドボスト１２に巻き付
いているため回転形ガイドポスト１３の回転むらがシリ
ンダ１に伝わりにくい。その結果シリンダ１の回転むら
によるジッタ劣化を抑制する。

即ち本発明によって従来の立体ローディング方式で用い
られていたガイド機構の問題点が解決されるため、シリ
ンダをシャシに対して直立化もしくは直立に近い状態に
配置することが可能になる。

その結果磁気記録再生装置の小型化が図れる。

従って本発明によって磁気記録再生装置の小型化と高性
能化を同時に図ることが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における磁気記録再生装置に
おいてローディングが完了した状態を示した上面図、第
２図は第１図を矢印Ａの方向からみた側面図、第３図は
シリンダ１、テープ３及び非回転形ガイドボスト４を第
１図のａ−ａ’の方向から見た側面図、第４図はシリン
ダｌ、テープ３及び非回転形ガイドポスト１２を第１図
のｂ−ｂ′の方向から見た側面図である。 １・・・シリンダ、２・・・カセット、２ａ・・・供給
リール、２ｂ・・・巻取リリール、３・・・テープ、４
・・・進入側第１非回転形ガイドポスト、５・・・進入
側回転形ガイドポスト、６・・・進入側第２非回転形ガ
イドポスト、７・・・進入側ガイドベース、８・・・イ
ンピーダンスローラ、９・・・非回転ガイドガイドポス
ト、１０・・・ガイドポスト、１１・・・テンションポ
スト、１２・・退出側第１非回転形ガイドポスト、１３
・・・退出側回転形ガイドポスト、１４・・・退出側第
２非回転形ガイドポスト、１５・・・退出側ガイドベー
ス、１６．１７・・・ガイドポスト、１８・・・消去ヘ
ッド、１９・・・コントロール信号ヘッド、２０．２１
・・・ガイドポスト、２２・・・ピンチローラ、２３・
・・キャプスタン、１００・・・シャーシ。 Ａり：Ｎ比ツ８すｔイドベース Ｐのシャーン く シー 寸

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、回転磁気ヘッドが装備されたシリンダ（１）に対し
   、カセット（２）から引き出された磁気テープ（３）が
   少なくともローディング完了された状態にあるとき、上
   記シリンダ（１）のテープ進入側、退出側のいずれか一
   方またはこれら両方の側の位置に、位置決めされて配さ
   れる構成のテープガイド部材を備えて成る磁気記録再生
   装置のテープ引き出しガイド機構において、ガイドベー
   ス部材（７、１５）と、 該ガイドベース部材（７、１５）に固定された固定軸と
   該固定軸にはめこまれた回転ローラとを有して成る回転
   形ガイドポスト（５、１３）と、 上記ガイドベース部材（７、１５）上において上記回転
   形ガイドポスト（５、１３）に隣接されて固定され、少
   なくとも上記磁気テープ（３）がローディング完了され
   た状態においては、上記シリンダ（１）の外周面に最も
   近接されて配置される、第１の固定形円筒状ガイドポス
   ト（４、１２）と、 上記ガイドベース部材（７、１５）上において上記第１
   の固定形円筒状ガイドポスト（４、１２）に隣接されて
   固定され、少なくとも上記磁気テープ（３）がローディ
   ング完了された状態においては、上記第１の固定形円筒
   状ガイドポスト（４、１２）よりも上記シリンダ（１）
   から離間された位置に配置される、第２の固定形円筒状
   ガイドポスト（６、１４）と、 を有し、 上記シリンダ（１）のテープ進入側にあっては、上記磁
   気テープ（３）が上記第２の固定形円筒状ガイドポスト
   （６）、上記回転形ガイドポスト（５）、上記第１の固
   定形ガイドポスト（４）、上記シリンダ（１）の順序で
   巻装されるように配され、または、上記シリンダ（１）
   のテープ進入側にあっては、上記磁気テープ（３）が上
   記シリンダ（１）、上記第１の固定形円筒状ガイドポス
   ト（１２）、上記回転形ガイドポスト（１３）、上記第
   ２の固定形円筒状ガイドポスト（１４）の順序で巻装さ
   れるように配される、 構成のガイド部材を備えていることを特徴とする磁気記
   録再生装置のテープガイド機構。２、上記第１の固定形
   円筒状ガイドポスト（４、１２）は、 上記磁気テープ（３）がローディング完了された状態に
   おいて、上記シリンダ（１）と該第１の固定形円筒状ガ
   イドポスト（４、１２）との間に架張される上記磁気テ
   ープ（３）が、上記シリンダ（１）への進入点近傍で、
   テープ幅方向の下側の張力が増大するようねじられ、上
   記シリンダ（１）からの退出点近傍で、テープ幅方向の
   上側の張力が増大するようにねじられた状態で走行され
   るように配向された構成である請求項１に記載の磁気記
   録再生装置のテープガイド機構。 ３、上記第１の固定形円筒状ガイドポスト（４、１２）
   は、 上記磁気テープ（３）がローディング完了された状態に
   おいて、上記磁気テープ（３）が巻き付けられる角度が
   、上記第２の固定形円筒状ガイドポスト（６、１４）よ
   りも小さくされた構成である請求項１または請求項２に
   記載の磁気記録再生装置のテープガイド機構。 ４、少なくとも上記ガイドベース（７、１５）と上記回
   転形ガイドポスト（５、１３）と上記第１の固定形円筒
   状ガイドポスト（４、１２）と上記第２の固定形円筒状
   ガイドポスト（６、１４）とは、 上記シリンダ（１）の外周部に沿い上記カセット（２）
   側の第１の位置と上記ローディング完了状態の第２の位
   置との間を移動される構成を有している請求項１、２ま
   たは３に記載の磁気記録再生装置のテープガイド機構。