JP2747612B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、メモリ送信機能を有するファクシミリ装置
に関するものである。

［従来の技術］ 従来より、メモリ送信機能を有するファクシミリ装置
においては、通信のエラー終了または通信相手のビジー
等により送信できなかった画像は、そのまま放置される
か、または消去されるのが一般的である。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上述のような従来技術において、送信
できなかった画像を、そのまま放置した場合には、次第
に増加する画像によって画像メモリが占有されるため、
送信予約画像容量が制限される結果となる。

また、送信できなかった画像を消去した場合には、再
度送信する場合に、原稿の読み込みから行う必要があ
り、作業が面倒である。

本発明は、送信予約により送信できなかった画像が増
大した場合に、適正な処理を施すことができるファクシ
ミリ装置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、通信原稿を読み取る読取部と、その読み取
った画像データを蓄積する第１の記憶部と、宛先データ
を入力する入力部と、入力された宛先データを記憶する
第２の記憶部とを具備し、上記第２の記憶部に蓄積され
た宛先データに従って上記第１の記憶部に蓄積された画
像データを送信するファクシミリ装置において、送信予
約対象外画像のみを抽出する手段を有し、送信予約対象
外画像の全画像データ量が、メモリ容量の一定量を越え
た場合に、送信予約対象外画像に対応する第２の記憶部
に蓄積された宛先データを送信予約対象外画像リストと
して出力することを特徴とする。

なお、本発明において、送信予約対象外画像とは、送
信予約された画像のうち、通信のエラー終了または通信
相手のビジー等により通信できなかった画像を言うもの
とする。

［作用］ 本発明では、送信予約対象外画像の全画像データ量が
メモリ内の全画像容量の一定量を越えた場合に、その画
像データに対応する宛先データを送信予約対象外画像リ
ストとして出力することにより、操作者が送信予約対象
外画像の消去または再送信処理を迅速に行い易くなり、
画像メモリの有効な使用が可能となる。

［実施例］ 第１図は、本発明の一実施例によるファクシミリ装置
の構成を示すブロック図である。

主制御部31は、マイクロプロセッサなどから構成さ
れ、ROM31aに格納されたプログラムに従って、データお
よびアドレスバスを介して接続された装置各部を制御す
る構成となっている。

また、読取部32は、CCDラインセンサおよび原稿搬送
系から構成されるもので、CCDラインセンサによって原
稿画像を読み取り、読み取ってデータを読取データ変換
部33に送って２値化情報に変換する。

記録部34は、サーマルプリンタなどから構成され、外
部から受信した画像やコピー動作時に読取部２で読み取
った画像を記録紙に記録する。

また、この記録時に必要なデータ変換処理は記録デー
タ変換部35により行われる。

一方、通信動作は、操作パネル42の操作入力に応じて
主制御部31により制御される。

操作パネル42は、テンキーなどのキーマトリックス42
aおよび液晶表示器42bにより構成される。この操作パネ
ル42からの入力情報は、宛先電話番号、送信モード、送
信時間などであり、宛先データ記憶部47に記憶蓄積され
る。

回線43に対する画像データの受送信は、画像信号およ
び手順信号の変復調を行うモデム37および電話機との間
で回線接続制御あるいはループの保持を行う回線制御用
のNCU36を介して行われる。

送受信される画像データは、一旦画像メモリ39に記憶
される。画像メモリ39はダイナミックRAMなどの素子を
用いて構成される。画像メモリ39に対するデータ入出力
は、DRAMコントローラ38を介して制御される。

第２図は、宛先データの内容を示す模式図である。

宛先データは、１通信分の画像データに１個または複
数個が対応して記憶されている。

宛先データは、宛先データ管理番号で代表管理、参照
される。データの構成は、宛先の電話番号と、どのよう
なモードで通信するかの通信方法および発呼時刻が入力
される。通信の結果、この宛先に対してリダイヤル待ち
が発生すると、リダイヤル回数が加算されていく。ま
た、正常に終了した、あるいはリダイヤル回数が一定回
数を越えエラー終了したといった通信結果も、この宛先
データに記録される。

第３図は、送信予約対象外画像の画像データ量の算出
ルーチンを示すフローチャートである。

まず、宛先データ管理番号を「0001」として（ステッ
プS1）、該当する宛先データの通信結果を調べる（ステ
ップS2）。正常終了している場合は、ステップS5に進
む。もし、エラー終了している場合は、宛先データのな
かの画像データ管理番号から、その画像データのメモリ
量ａを求める（ステップS3）。そして、求めたメモリ量
ａを送信予約対象外画像メモリ総量ｂに加算する（ステ
ップS4）。

次に、ステップS5で最終データかどうかをチェックし
た後、最終データでなければ、宛先データ管理番号を１
加算してステップS2から繰り返す（ステップS6）。

最終データであれば、送信予約対象外画像メモリ総量
ｂが画像メモリの全体の70％を越えているかどうかを調
べる（ステップS7）。そして、越えている場合、リスト
出力を行い（ステップS8）、越えていなければ、出力を
行なわない（ステップS9）。

第４図は、送信予約対象外画像リストの一例を示す模
式図である。

この例では、相手先とともに枚数、受付時刻、発信人
名称等の情報が出力される。

なお、本発明は、以上の実施例に限定されるものでは
ない。

例えば上述した第３図において、送信予約対象外画像
リストの出力判定基準を、送信予約対象外画像の全画像
データ量としているが、この代わりに画像個数としても
良い。

また、送信予約対象外画像として、一定時間経過した
ものという基準でリスト出力しても良い。

また、上記実施例では、基準データ量は固定値として
いるが、操作者がキー入力などの方法によって設定する
ことももちろん可能である。

また、リストの出力時に、送信予約対象外画像を消去
するか、否かの設定を追加しても良い。

また、送信予約対象外画像が一定量以下になるまで、
古い送信予約対象外画像から順に消去するなども可能で
ある。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、送信予約に基
づく画像送信の不成功により、送信予約対象外となった
画像で画像メモリが占有された場合に、送信予約対象外
画像リストが出力されるため、操作者が送信予約対象外
画像の消去または再送信処理を迅速に行い易くなり、画
像メモリの有効な使用が可能となる効果がある。

【図面の簡単な説明】 第１図は、本発明の一実施例によるファクシミリ装置の
構成を示すブロック図である。 第２図は、同実施例における宛先データの内容を示す模
式図である。 第３図は、同実施例における送信予約対象外画像の画像
データ量の算出ルーチンを示すフローチャートである。 第４図は、同実施例における送信予約対象外画像リスト
を示す模式図である。 31……主制御部、 32……読取部、 34……記録部、 39……画像メモリ、 42……操作パネル、 47……宛先データ記憶部。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】通信原稿を読み取る読取部と、その読み取
   った画像データを蓄積する第１の記憶部と、宛先データ
   を入力する入力部と、入力された宛先データを記憶する
   第２の記憶部とを具備し、上記第２の記憶部に蓄積され
   た宛先データに従って上記第１の記憶部に蓄積された画
   像データを送信するファクシミリ装置において、 送信予約に基づく画像送信の不成功により上記第１の記
   憶部に残存している送信予約対象外画像のみを抽出する
   手段を有し、送信予約対象外画像の全画像データ量が、
   メモリ容量の一定量を越えた場合に、送信予約対象外画
   像に対応する第２の記憶部に蓄積された宛先データを送
   信予約対象外画像リストとして出力することを特徴とす
   るファクシミリ装置。