JP2744480B2 - 毛布等の経編立毛生地の製造方法 - Google Patents

毛布等の経編立毛生地の製造方法

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孝 石島
修 尾本
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鐘紡株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、主に毛布等に使用する経編立毛生地、特に
パイル糸に紡績糸を用いたカットパイル生地よりなる経
編立毛生地とその製造方法に関するものである。
(従来の技術) 従来より、毛布等として好適に用いられる経編カット
パイル生地による立毛生地は、例えば第3図に示す構造
のカットパイル専用のダブルラッセル機を使用して編成
するもので、フロント側の筬(L1)(L2)とバッグ側の
筬(L4)(L5)とで挿入糸および鎖糸を前後の針床
(1)(2)にそれぞれ導いて前後つまり表裏2面の地
組織を形成するとともに、中央部にある筬(L3)により
パイル糸(p)を前後針床に導いてパイル糸(p)を編
針(3)(4)に順次ラッピングさせて前記両地組織と
ともに編成するものであり、こうして前後の両地組織に
掛け渡されたパイル糸(p)を両地組織間の中央でカッ
トしてカットパイプ生地を得、その後パイル地を解繊処
理して立毛状となし、毛布等の立毛生地に仕上げるもの
である。
そして、前記カットパイル生地のパイル糸としては、
編成上の糸切れ防止および張力調整等を考慮して、通常
一般には例えば32番手程度の紡績糸を2本撚合せた所謂
双糸が用いられている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、パイル糸に用いられる上記の双糸は単
糸紡出時に、リング精紡機のバルーニング・トラベラー
近傍で糸条に外力が多数付加されその結果毛羽の発生し
たものとなってしまう。もし、かかる単糸を双糸となさ
ずに、そのまま編立てたならば、毛羽が編機の各所に接
解して、フライ(飛散した短繊維)が大量に発生する。
又、これを双糸となせば編立時のフライ発生量は減少す
るものの、単糸紡出時や撚糸時のフライ発生は依然とし
て減少しない。
かかる問題は、毛布等の経編製品の場合特に重要であ
る。即ち、このような用途については他の用途で通常行
われているオイリング法が製造工程上用い得ないからで
ある。このため、紡績糸を編地のパイル糸に用いた場合
フライを減少させる有効な手段はこの分野では従来存在
しなかった。
本発明はかかる問題点に着目してなされたもので、フ
ライの発生し易いパイル糸として、特定の紡績糸を用い
ることにより、製品行程中のフライ発生量を低減せしめ
効率よく経編立毛生地を製造する方法を提供するもので
ある。
(課題を解決するための手段及び作用) 本発明は、紡績糸をパイル糸に用いて、ダブルラッセ
ル機で両地組織を編成した後、該両地組織中央部のパイ
ル糸をカットし、次いでカットされたパイルを解繊処理
することにより経編立毛生地を得る方法において、該紡
績糸として、精紡機の単一のドラフト域に平行走行する
2本の粗糸を供給し、ボトムローラ通過後にリングトラ
ベラー機構の撚転作用を受けて合撚されたものを用いる
ことを特徴とするものである。
本発明に云う経編立毛生地とは前述の如く、ダブルラ
ッセル機を用いて編成後、カット・解繊されたもので、
特開昭61−215749号公報等に記載された公知のものであ
る。
本発明で重要なことは、該経編立毛生地のパイル糸と
して、特定の紡績糸を用いることにある。以下、かかる
紡績糸について説明する。第1図は該紡績糸の紡出装置
を示した説明図である。同図において(5)は通常の精
紡機のドラフト域に位置するフロントボトムローラ、
(6)は同じくフロントトップローラである。異なる走
行路を経て単一のローラドラフト域に導びかれた2本の
粗糸(7a)(7b)は、該ドラフト域でドラフト作用を受
けて平行走行する2本のフリースとなり、フロントボト
ムローラ(5)のニップ点を出た直後にリングトラベラ
ー機構(8)の撚転作用を受けて合撚糸の形でボビン
(9)に巻き取られる。2本の粗糸(7a)(7b)は紡出
中に片方が糸切れを起こすと、合撚糸の形状とならず本
発明の効果が生じないため、ウスター計測器等の単糸切
れセンサー(10)により合撚糸の繊度を監視して紡出を
行うとよい。
斯くの如き合撚糸はバルーニング(11)やリングトラ
ベラー機構(8)を1回通過するのみで双糸状の形態と
なるためフライ発生量は極めて少なく、又、各単糸に撚
が付与された上に更に上撚が付与された形状となってい
るため各単糸の毛羽も少なく、編成時のフライ発生も少
ない。従って、編成後に除去しなければならない各種油
剤を用いる必要性はなく、寧ろ、后時の処理効率より、
これら油剤を用いずに本発明を実施することが好まし
い。
又、前記合撚糸は付与された上撚りの方向によって全
体としてS撚又はZ撚の撚方向を有するために、編針近
傍で隣同士の糸が互いに絡み付く惧れがあるため撚方向
と編針に対するパイル糸のラッピング方向を逆向きとす
ることが好ましい。
(実施例) 4インチバイアスカットのアクリル短繊維を前紡工程
にて1.4ゲレンの粗糸となし、かかる粗糸2本を引き揃
えてチーズに捲取り、精紡工程用の粗糸玉を作製した。
次に、該粗糸玉を精紡機のクリールに仕掛け引き出した
2本1組の粗糸を単一のドラフト域に供給して第1図に
示す精紡機を用いて28番手(梳毛式)の合撚糸を得た。
これをパイル糸に用い、200デニール48フィラメントの
ポリエステルフィラメント糸を鎖糸に、340デニール48
フィラメントのポリエステルフィラメント糸を挿入糸に
用いて第2図に示す編組織で両地組織を編成した(16ゲ
ージ カールマイヤ機使用)。次いで、該両地組織間の
中央でパイル糸をカットして経編カットパイル生地を得
た(イ)。
かかる生地は染色、熱処理、乾燥を行った後、5本シ
リンダー方式の針布起毛機に回掛け解繊処理を行い、シ
ャーリングして最終製品となした。
一方、通常の紡績法を用いて14番手の単糸を得、これ
をパイル糸に用いて同様に経編カットパイル生地を得た
(ロ)。又、該単糸をダブルツイスターを用いて28番手
の双糸となし、これをパイル糸にして同様に経編カット
パイル生地を得た(ハ)。これら経編カットパイル生地
1kgを製造するに際し発生したフライ量は、(イ)…0.5
4g、(ロ)…1.73g、(ハ)…0.81gであり、本発明方法
によるものは明らかにフライ量が少なかった。
(発明の効果) 本発明によれば、フライの発生を抑えて毛布等の経編
立毛生地を製造することができるため、コスト低下に寄
与するところ大である。又、フライの発生が少ないた
め、機台の保守も容易であり、生産性の向上も望める。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で用いる紡績糸の紡績方法を示す説明
図、第2図は本発明におけるカットパイル生地のラッピ
ング状態を分解して示す編組織図、第3図は本発明に使
用するカットパイル専用のダブルラッセル機の主要部の
側面図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紡績糸をパイル糸に用いて、ダブルラッセ
    ル機で両地組織を編成した後、該両地組織中央部のパイ
    ル糸をカットし、次いでカットされたパイルを解繊処理
    することにより経編立毛生地を得る方法において、該紡
    績糸として、精紡機の単一のドラフト域に平行走行する
    2本の粗糸を供給し、ボトムローラ通過後にリングトラ
    ベラー機構の撚転作用を受けて合撚されたものを用いる
    ことを特徴とする毛布等の経編立毛生地の製造方法。
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JPH0835153A (ja) * 1994-07-22 1996-02-06 Kanebo Ltd 経編地用パイル糸およびその製造方法
JP4769187B2 (ja) * 2004-06-22 2011-09-07 セーレン株式会社 パイル織編物
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