JP2744477B2 - 紙葉類認識装置 - Google Patents

紙葉類認識装置

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JP2744477B2
JP2744477B2 JP1217324A JP21732489A JP2744477B2 JP 2744477 B2 JP2744477 B2 JP 2744477B2 JP 1217324 A JP1217324 A JP 1217324A JP 21732489 A JP21732489 A JP 21732489A JP 2744477 B2 JP2744477 B2 JP 2744477B2
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毅 矢嶋
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、現金自動預金機、現金自動支払機及び両替
機などに組込まれる紙葉類認識装置に関する。
(従来の技術) 金融機関等で使用されている現金自動預金機、現金自
動支払機及び両替機などには、紙葉類、即ち紙幣を認識
するための紙葉類認識装置が設けられている。このよう
な紙葉類認識装置により、紙幣の種類、真偽、汚れ、破
損等が検出される。
第2図は、従来の紙葉類認識装置の構成を示すブロッ
ク図である。
図示の装置は、搬送手段1と、紙葉類判別センサ群2
と、右端位置検出センサ群3と、左端位置検出サンセ群
4と、長手長さ検出部8と、読取データ切出し部9と、
判定手段10等から成る。
搬送手段1は、搬送路11と、複数の駆動ローラ12a、1
2b等から成る。
搬送路11は、紙幣Mの長手方向の幅より少し広い幅を
有する。この搬送路11には、紙幣Mが短手方向に1枚ず
つ搬送される。この搬送路11の所定箇所には、光源13が
設けられている。
駆動ローラ12a及び12bは、搬送路11の左右にそれぞれ
設けられている。これらの駆動ローラ12a及び12bは、搬
送路11の途中に複数設けられている。
光源13は、直線状の光源で、紙幣Mの紙面に光を照射
する。
紙葉類判別センサ群2は、紙幣Mの長手方向、即ち紙
幣の搬送方向と直交する方向に直線状に複数(例えば、
6個)配列されている。この紙葉類判別センサ群2は、
紙幣Mの表側及び裏側(図示省略)に設けられている。
紙幣Mの表側の紙葉類判別センサ群2は、光源13による
紙幣M上の反射光を受光する。また、紙幣Mの裏側の紙
葉類判別センサ群は、光源13による紙幣Mの透過光を受
光する。これらの紙葉類判別センサ群は、紙幣Mの印刷
パターンを検出し、電気信号の強弱として出力する。
読取データ記憶部21は、紙葉類判別センサ群2の出力
を入力する。この読取データ記憶部21は、紙幣M上のす
べての印刷パターンを格納できる容量を持っている。読
取データ記憶部21では、紙幣判別センサ群2の各センサ
S1〜S6について紙幣通過時のアナログ信号をA/D変換器
を用いてディジタルデータ列に変換し、これらのディジ
タルデータ列を一時格納しておく。
右端位置検出センサ群3は、紙幣Mの右端の長手方向
のずれ量を検出するためのものである。この右端位置検
出センサ群3は、紙幣Mの長手方向に直線状に配列され
た複数(例えば、10個)のフォトインタラプタから成る
センサR1〜R10により構成されている。即ち、右端位置
検出センサ群3は、紙幣Mの表側と裏側とにそれぞれ設
けられた発光素子群と受光素子群との対で構成されてい
る。右端位置検出センサ群3の出力は、右端位置検出部
31に入力される。
左端位置検出センサ群4は、紙幣Mの左端位置を検出
し、右端位置検出センサ群3により検出された右端位置
との差から紙幣Mの長手方向の長さを求めるためのもの
である。この左端位置検出センサ群4も、右端位置検出
センサ群3と同様に、紙幣Mの長手方向に直線状に配列
された複数(例えば、10個)のフォトインタラプタから
成るセンサL1〜L10により構成されている。左端位置検
出センサ群4の出力は、左端位置検出部41に入力され
る。
右端位置検出部31及び左端位置検出部41では、センサ
R1〜R10又はL1〜L10のいずれかの出力が基準となる出力
値よりも大きいか小さいかを判別する。センサR1〜R10
又はL1〜L10の出力が基準出力値より大きい場合には、
そのセンサのある部分には、紙幣Mが存在しない状態と
判定する。また、センサR1〜R10又はL1〜L10の出力が基
準出力値より小さい場合には、そのセンサのある部分に
紙幣Mが存在する状態と判定する。そして、右端位置検
出部31は、紙幣Mが存在する状態と判別した最右端のセ
ンサのある位置を、紙幣Mの右端位置と決定し、この右
端位置データを出力する。一方、左端位置検出部41は、
紙幣Mが存在する状態と判別した最左端のセンサのある
位置を、紙幣Mの左端位置と決定し、この左端位置デー
タを出力する。
右端位置検出部31及び左端位置検出部41の出力は、と
もに長手長さ検出部8に入力される。また、右端位置検
出部31及び読取データ記憶部21の出力は、ともに読取デ
ータ切出し部9に入力される。
長手長さ検出部8は、右端位置検出部31からの右端位
置データと、左端位置検出部41からの左端位置データと
から長手長さを求める。
読取データ切出し部9は、予め決定されている紙幣の
特徴パターン位置(長手方向の右端から何ミリの位置か
ら何ミリの位置までか)のデータを複数格納した切出し
データテーブル9aを備えている。読取データ切出し部9
は、この切出しデータテーブル9aに基づいて読取データ
記憶部21に格納されている紙幣判別センサ群2の読取っ
たディジタルデータ列から必要とする特徴パターン位置
にあるもののみを切り出す。このようにして切り出され
た特徴パターン位置のディジタルデータ列は、判定手段
10に順次転送される。
判定手段10は、読取データ切出し部9から送られてき
た特徴パターンと、判定基準値選択手段11から出力され
た特徴パターン判定基準値とを比較し、比較結果を総合
判定部12へ出力する。
判定基準値選択手段11は、予め右端位置検出部31の右
端位置データ別に用意してある特徴パターン判定基準値
の中から右端位置検出部31の右端位置検出結果に基づい
て特徴パターン判定基準値を選択して出力する。これに
より、紙幣Mが横ずれして搬送された場合には、紙葉類
判別センサ群2で読取られる印刷パターンが異なってく
るが、これに対応して特徴パターン判定基準値の方も変
化させる。このようにして、紙幣Mが横ずれしても、こ
の紙幣Mを認識できるようにしている。
総合判定部12は、判定手段10での比較結果と、長手長
さ検出部8の長手長さデータとから、紙幣Mの金種、真
偽、汚損等の最終的な判定を行なう。
次に、右端位置検出部31の処理と判定基準値選択手段
11における処理を第3図に沿って説明する。
第3図(a)、(b)及び(c)は、従来の紙葉類認
識動作の説明図である。
第3図(a)は、紙幣が標準位置(横ずれ量0)で搬
送された場合の例である。このとき、右端位置検出部31
では、センサR4〜R10により紙幣Mが存在する状態であ
ると判定され、右端位置データとしてセンサR4に対応す
る位置データが出力される。
判定基準値選択手段11では、特徴パターン判定基準値
が右端位置検出部の右端位置検出データ別(横ずれ量ご
と)に用意されている。例えば、横ずれがない場合、紙
葉類判別センサS4及びS6で読取を行なうエリアが第3図
(a)の右側に示す斜線部のエリアであるとし、このエ
リアをそれぞれS4のトラックp、S6のトラックqと呼ぶ
ことにする。次に、紙幣が右又は左に横ずれし、紙幣M
が存在する状態であると判定した右端のセンサがR3及び
R5であった場合、紙葉類判別センサS4で読取を行なうエ
リアをそれぞれS4のトラックp+1、S4のトラックp−
1と呼ぶことにする。また、同様に紙葉類判別センサS6
についてもS6のトラックq+1、S6のトラックq−1と
呼ぶことにする。以降同様に、紙幣が右端位置検出セン
サ群のm個分右及び左に横ずれした場合、それぞれS4の
トラックp+m、p−m、S6のトラックq+m、q−m
と呼ぶ。
第3図(a)の例では、横ずれがないから紙葉類判別
センサS4とS6については、S4のトラックpとS6のトラッ
クqに対応する特徴パターン判定基準値が選択され、判
定手段では実際に読取られた第3図(a)の左側の斜線
部のエリアの印刷パターンと、選択された特徴パターン
判定基準値を比較し、判定する。
第3図(b)の例は、紙幣が左に横ずれし、右端位置
検出部では、サンセR8〜R10が紙幣が存在する状態であ
ると判定し、右端位置検出結果としてセンサR8に対応す
る位置データが出力される。従って、センサR4よりも左
に4個分横ずれしているので、判定基準値選択手段で
は、紙葉類判別センサS4とS6については、S4のトラック
p−4とS6のトラックq−4に対応する特徴パターン判
定基準値が選択される。その結果、第4図(b)の左側
のS4とS6の印刷パターン読取エリア(斜線部)に対し
て、第4図(b)の右側の特徴パターン判定値に対応す
るS4のトラックp−4とS6のトラックq−4のエリア
(斜線部)が判定部で比較される。
次に、第4図(c)のように折れぐせのついた紙幣が
搬送されて来た場合について考えてみる。同図(b)と
同様に右端位置検出部31ではセンサR8が最右端の紙幣が
存在する状態にあるセンサであると判定し、判定基準値
選択手段11では、紙幣類判別センサS4とS6については、
S4のトラックp−4とS6のトラックq−4に対応する特
徴パターン判定基準値が選択される。一方、紙葉類判別
センサS4とS6の印刷パターン読取エリアは、第4図
(c)の左側の斜線部で示すエリアとなる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述した装置には、次のような問題点
があった。
即ち、第3図(c)の場合、紙幣Mが折れぐせのつい
た部分で完全には長手方向に伸ばされていないため、同
図(b)と比較してわかるように、紙葉類判別センサS4
とS6で読取った印刷パターンのエリアは、本来の位置か
らずれたエリアになってしまう。
また、紙幣の折れぐせのほか、紙幣が一旦水にぬれ、
乾燥した場合にも、紙幣が縮んでしまうため、同様のト
ラックずれが発生する。このように、紙葉類認識装置
は、人手に渡る紙幣も取扱いの対象とする以上、折れぐ
せのある紙幣や縮んだ紙幣をも認識する必要がある。こ
のため、このような紙幣については、認識時のリジェク
ト率が増加するという問題があった。
一方、従来、紙幣のリジェクトを減らすためには、認
識時の判定値を甘くする方法があるが、これによると、
誤認識が発生する危険性が増加してしまうという問題が
あった。
本発明は以上の点に着目してなされたもので、紙幣認
識の際の判定値を甘くしなくても、リジェクト率の増加
を防止できるようにした紙葉類認識装置を提供すること
を目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の紙葉類認識装置は、紙葉類を搬送する搬送手
段と、搬送方向と直交する方向に配列され、前記紙葉類
上の印刷パターンを読取る紙葉類判別センサ群と、前記
紙葉類の一端位置を検出する一端位置検出センサ群と、
前記紙葉類の他端位置を検出する他端位置検出センサ群
と、前記紙葉類判別センサ群のうち、一方の側の部分の
センサ群に対する判定基準値を、前記一端位置検出セン
サ群の一端位置検出結果に基づいて選択する一端側判定
基準値選択手段と、前記紙葉類判別センサ群のうち、他
方の側の部分のセンサ群に対する判定基準値を、前記他
端位置検出センサ群の他端位置検出結果に基づいて選択
する他端側判定基準値選択手段と、前記紙葉類判別セン
サ群のうち、一方の側の部分のセンサ群により読取った
印刷パターンを、前記一端側判定基準値選択手段で選択
された判定基準値と比較して判定する一端側判定手段
と、前記紙葉類判別センサ群のうち、他方の側の部分の
センサ群により読取った印刷パターンを、前記他端側判
定基準値選択手段で選択された判定基準値と比較して判
定する他端側判定手段とを具備したことを特徴とするも
のである。
(作用) 上述した装置においては、まず、紙葉類上の印刷パタ
ーンが紙葉類判別センサ群により読取られる。そして、
一端位置検出手段によって検出された一端位置を基準に
して、一端側判定基準値選択手段により、紙葉類の一端
側の判定基準値が選択される。一方、他端位置検出手段
によって検出された他端位置を基準にして、他端側判定
基準値選択手段により、紙葉類の他端側の判定基準値が
選択される。従って、判定基準値を選択する際の位置の
基準から紙葉類上の所定位置までの距離が長くなること
がない。このため、第6図(c)に示すように、紙葉類
にしわ等がある場合にも、紙葉類上の印刷パターンを認
識するための判定基準値が第3図(c)に示す従来の場
合より正確に得られる。この結果、判定基準値を甘くし
なくても、紙葉類の認識の不能によるリジェクト率の増
加を防止することができる。
(実施例) 第1図は、本発明の紙葉類認識装置の実施例を示すブ
ロック図である。
図示の装置は、搬送手段1と、紙葉類判別センサ群2
と、右端位置検出センサ群3と、左端位置検出センサ群
4と、右側の判定基準値選択手段5と、左側の判定基準
値選択手段6と、長手長さ検出部8と、右側の判定手段
51と、左側の判定手段52等から成る。
搬送手段1は、搬送路11と、複数の駆動ローラ12a、1
2b等から成る。各部の詳細は、前述した第2図に示す従
来のものと同様であるので、重複する説明を省略する。
紙葉類判別センサ群2は、従来と同様に、紙幣Mの長
手方向、即ち紙幣の搬送方向と直交する方向に直線状に
複数(例えば、6個)配列されている。この紙葉類判別
センサ群2は、紙幣Mの表側及び裏側(図示省略)に設
けられている。紙幣Mの表側の紙葉類判別センサ群2
は、光源13により紙幣M上の反射光を受光する。また、
紙幣Mの裏側の紙葉類判別センサ群は、光源13による紙
幣Mの透過光を受光する。これらの紙葉類判別センサ群
は、紙幣Mの印刷パターンを検出し、電気信号の強弱と
して出力する。
右端位置検出センサ群3は、紙幣Mの右端の長手方向
のずれ量を検出するためのものである。この右端位置検
出センサ群3は、紙幣Mの長手方向に直線状に配列され
た複数(例えば、10個)のフォトインタラプタから成る
センサR1〜R10により構成されている。即ち、右端位置
検出センサ群3は、紙幣Mの表側と裏側とにそれぞれ設
けられた発光素子群と受光素子群との対で構成されてい
る。右端位置検出センサ群3の出力は、右端位置検出部
31に入力される。
左端位置検出センサ群4は、紙幣Mの左端の長手方向
のずれ量を検出するためのものである。この左端位置検
出センサ群4も、右端位置検出センサ群3と同様に、紙
幣Mの長手方向に直線状に配列された複数(例えば、10
個)のフォトインタラプタから成るセンサL1〜L10によ
り構成されている。左端位置検出センサ群4の出力は、
左端位置検出部41に入力される。
右端位置検出部31及び左端位置検出部41では、センサ
R1〜R10はL1〜L10のいずれかの出力が基準となる出力値
よりも大きいか小さいかを判別する。センサR1〜R10又
はL1〜L10の出力が基準出力値より大きい場合には、そ
のセンサのある部分には、紙幣Mが存在しない状態と判
定する。また、センサR1〜R10又はL1〜L10の出力が基準
出力値より小さい場合には、そのセンサのある部分に紙
幣Mが存在する状態と判定する。そして、右端位置検出
部31は、紙幣Mが存在する状態と判別した最右端のセン
サのある位置を、紙幣Mの右端位置と決定し、この右端
位置データを出力する。一方、左端位置検出部41は、紙
幣Mが存在する状態と判別した最左端のセンサのある位
置を、紙幣Mの左端位置と決定し、この左端位置データ
を出力する。
右端位置検出部31の出力は、右側の判定基準値選択手
段5に入力される。また、左端位置検出部41の出力は、
左側の判定基準値選択手段6に入力される。
右側の判定基準値選択手段5は、予め右端位置検出部
31の右端位置データ別に用意してある特徴パターン判定
基準値の中から右端位置検出部31の右端位置検出結果に
基づいて特徴パターン判定基準値を選択して出力する。
左側の判定基準値選択手段6は、予め左端位置検出部
41の左端位置データ別に用意してある特徴パターン判定
基準値の中から左端位置検出部41の左端位置検出結果に
基づいて特徴パターン判定基準値を選択して出力する。
一方、紙葉類判別センサ群2によって読取られた紙幣
M上の印刷パターンは、右側の読取データ記憶部22及び
左側の読取データ記憶部23に入力され、記憶される。ま
た、右側の読取データ記憶部22の出力は、右側の読取デ
ータ切出し部24に入力される。そして、左側の読取デー
タ記憶部23の出力は、左側の読取データ切出し部25に入
力される。
右側の読取データ切出し部24は、予め決定されている
紙幣の特徴パターン位置(長手方向の右端から何ミリの
位置から何ミリの位置までか)のデータを複数格納した
右側の切出しデータテーブル24aを備えている。読取デ
ータ切出し部24は、この右側の切出しデータテーブル24
aに基づいて読取データ記憶部22に格納されている紙葉
類判別センサ群2の読取ったディジタルデータ列から必
要とする特徴パターン位置にあるもののみを切り出す。
このようにして切り出された特徴パターン位置のディジ
タルデータ列は、右側の判定手段51に順次転送される。
左側の読取データ切出し部25は、予め決定されている
紙幣の特徴パターン位置(長手方向の左端から何ミリの
位置から何ミリの位置までか)のデータを複数格納した
左側の切出しデータテーブル25aを備えている。左側の
読取データ切出し部25は、この左側の切出しデータテー
ブル25aに基づいて読取データ記憶部23に格納されてい
る紙葉類判別センサ群2の読取ったディジタルデータ列
から必要とする特徴パターン位置にあるもののみを切り
出す。このようにして切り出された特徴パターン位置の
ディジタルデータ列は、左側の判定手段52に順次転送さ
れる。
また、右端位置検出部31及び左端位置検出部41の出力
は、ともに長手長さ検出部8に入力される。
長手長さ検出部8は、右端位置検出部31からの右端位
置データと、左端位置検出部41からの左端位置データと
から長手長さを求める。
判定手段51は、送られてきた各特徴パターン位置に対
応する読取データ列から種々の特徴抽出処理を行なう。
そして、抽出された特徴と、右側の判定基準値選択手段
5により選択された特徴パターン判定基準値との比較を
する。
判定手段52は、送られてきた各特徴パターン位置に対
応する読取データ列から種々の特徴抽出処理を行なう。
そして、抽出された特徴と、左側の判定基準値選択手段
6により選択された特徴パターン判定基準値との比較を
する。
総合判定部12は、判定手段51及び52の比較結果と長手
長さデータとから、紙幣Mの金種、真偽、汚損等の最終
的な判定を行なう。
尚、紙葉類判別センサ群2の区分は、横ずれなしに搬
送された紙幣の長手方向の中央部に近い位置を境に行な
うようにすれば、紙幣の折れや縮みによる検出誤差を最
小にすることができる。しかしながら、紙葉類判別セン
サ群2の右側と左側とを必ずしも完全に2分する必要は
なく、紙幣の印刷パターンの判別の都合上、第1図に示
すように、中央部付近の紙葉類判別センサ群を、右側ま
たは左側に切り出して判別を行なうようにしてもよい。
次に、上述した装置の動作を説明する。
第4図は紙葉類判別センサによる読取データ列の例を
示すグラフである。
紙葉類判別センサ群2を構成する各紙葉類判別センサ
S1〜S6は、紙幣M上の各所定箇所の印刷パターンを読取
る。第4図に示すように、例えば、センサS1は、そのセ
ンサS1のある位置の短手方向の印刷パターンを読取る。
即ち、第4図の横軸は、紙幣Mの短手方向の位置を番号
により表わしている。また、第4図の縦軸は、横軸の番
号に対応した、A/D変換されたデータ値を示す。
第5図は第4図の読取データ列の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
センサS1で読取られたデータ列は、第5図に示すフロ
ーチャートに従って、処理される。まず、読取データ切
出し部24で、第4図に示すセンサS1で読取った短手方向
のエリア1〜3をデータ列をそれぞれ切出す(ステップ
S1)。そして、各エリア1〜3のデータ列について、積
分値を求める(ステップS2)。この積分値は、印刷パタ
ーンの特徴を表わす値となる。
次に、右側の判定基準値選択手段5では、右端位置検
出センサ群3により求められた紙幣Mの右端位置に基づ
いて、判定基準値を読出す(ステップS3)。この判定基
準値は、ステップS2で求められるべき積分値の上限値及
び下限値から成る。これらの上限値及び下限値は、セン
サS1について右端位置検出センサR1〜R10に対応して10
個用意されている。右側の判定基準値選択手段5は、右
端位置検出センサR1〜R10のいずれかが右端位置を検出
したかにより判定基準値を選択する。尚、センサS2〜S6
についても、同様に右端位置検出センサ又は左端位置検
出センサに対応して10個用意されている。
次に、右側の判定手段51は、各エリア1〜3の積分値
がステップS3で選択された上限値及び下限値の範囲内に
あるか否かを判定する(ステップS4)。
以上の処理をセンサS2〜S6についても同様に行なう。
但し、センサS1〜S4については、右端位置を基準にして
判定基準値を選択し、センサS3〜S6については、左端位
置を基準にして判定基準値を選択する。
その後、総合判定部12で、右側の判定手段51及び左側
の判定手段52の判定結果を総合し、紙幣Mの金種等の判
定を行なう。
次に、上述した装置における判定基準値選択手段5、
6の処理を、第6図に沿って、具体的に説明する。
第6図(a)、(b)及び(c)は、本発明による紙
葉類認識動作の説明図である。第6図(a)、(b)及
び(c)の左側は、3種類の紙幣走行状態を示し、右側
は、判定基準値選択手段での判定基準値の選択の処理を
示す。
第6図は、紙幣が標準位置(横ずれなし)で搬送され
た場合の例である。このとき、右端位置検出部31では、
センサR4〜R10が紙幣が存在する場合であると、判定
し、右端位置検出結果としてセンサR4に対応する位置デ
ータが出力される。
一方、左端位置検出部41では、センサL1〜L5が紙幣が
存在する状態であると、判定し、左端位置検出結果とし
て、センサL5に対応する位置データが出力される。
第6図(a)において、左側の紙幣判別センサS4とS6
に着目すると、左側の判定基準値選択手段6では、左端
位置検出結果から横ずれのなかったことを知り、S4のト
ラックpと、S6のトラックqに対応する特徴パターン判
定基準値を選択し、出力する。左側の判定手段52では、
第6図(a)の左側の斜線部のエリアのS4とS6の印刷パ
ターンと、第6図(a)の右側の斜線部のエリアの特徴
パターン判定基準値とが比較判定される。
第6図(b)の例では、紙幣が左に横ずれし、左端位
置検出部では、センサL1〜L9が紙幣が存在する状態であ
ると、判定し、左端位置検出結果として、センサL9に対
応する位置データが出力される。従って、センサL5より
も、左に4個分横ずれしているので、左側の判定基準値
選択手段では、紙葉類判別センサS4とS6については、S4
のトラックp−4と、S6のトラックq−4に対応する特
徴パターン判定基準値が選択される。この結果、第6図
(b)の左側のS4とS6の印刷パターン読取エリア(斜線
部)に対して、第6図(b)の右側の特徴パターン判定
基準値に対応するS4のトラックp−4と、S6のトラック
q−4のエリア(斜線部)が左側の判定手段52で比較さ
れる。
第6図(c)の例では、折れぐせのついた紙幣が搬送
されて来た場合が示されている。第6図(b)の場合と
同様に、紙幣の右端位置は、右端位置検出センサR8まで
紙幣が存在する状態であるが、紙幣の左端位置は、紙幣
に折れぐせがあり、長手方向に完全に伸ばされていない
ために、左端位置検出センサL7までが紙幣が存在する状
態にある。従って、左側の判定基準値選択手段6では、
左端位置が標準の左端位置であるセンサL5の位置よりも
センサ2つ分左へずれている。このため、紙葉類判別セ
ンサS4とS6については、S4のトラックp−2と、S6のト
ラックq−4に対応する特徴パターン判定基準値が選択
されることになる。この結果、第6図(c)の左側の斜
線部で示した紙葉類判別センサS4とS6の読取エリアと、
第6図(c)の右側の斜線部で示した判定基準値選択手
段6での選択結果を示すエリアとのずれは、第3図
(c)に示す場合に比べて少なくなっている。従って、
紙幣の認識を正確に行なうことができる。
本発明は、上述した実施例に限定されない。
即ち、上述した実施例においては、紙幣Mを短手方向
に搬送する場合について説明したが、本発明はこれに限
らず、長手方向に搬送するようにしても差し支えない。
また、第1図において、紙幣Mの短手方向にデータの
切り出しを行なう場合について説明したが、長手方向に
切り出すようにしても差し支えない。この場合、搬送手
段1による紙幣Mの搬送の際に、紙葉類判別センサ群2
により紙幣Mの上端位置及び下端位置が検出される。そ
して、紙幣Mの上側は、紙幣Mの上端位置を基準にして
読取データの切り出しを行ない、紙幣Mの下側は、紙幣
Mの下端位置を基準にして読取データの切り出しを行な
うようにする。
更に、上述した実施例においては、紙幣を認識するも
のについて説明したが、証券、債券または類似の有価証
券等のその他の紙葉類を認識するものであってもよいこ
とは勿論である。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の紙葉類認識装置は、紙
葉類の右側と左側あるいは上側と下側の一端側の印刷パ
ターンは当該一端部の位置を基準として判定基準値を選
択し、当該一端部に対する他端側の印刷パターンは当該
他端部の位置を基準として判定基準値を選択するように
したので、次のような効果がある。
即ち、紙葉類の一端側と他端側とで独立に判定基準値
の横ずれ補正を行なうことができ、紙葉類が縮んでいた
り、折れぐせがあるような場合にも、位置ずれを起こし
にくく、安定した読取データの切り出しを行なうことが
できる。従って、低リジェクト率で厳密に紙葉類の判別
を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の紙葉類認識装置の実施例を示すブロッ
ク図、第2図は従来の紙葉類認識装置を示すブロック
図、第3図(a)、(b)及び(c)は従来の紙葉類認
識動作の説明図、第4図は紙葉類判別センサによる読取
データ列の例を示すグラフ、第5図は第4図の読取デー
タ列の処理手順を示すフローチャート、第6図(a)、
(b)及び(c)は本発明の紙葉類認識動作の説明図で
ある。 1……搬送手段、2……紙葉類判別センサ群、3……右
端位置検出センサ群、4……左端位置検出センサ群、5
……右側の判定基準値選択手段、6……左側の判定基準
値選択手段、8……長手長さ検出部、22、23……読取デ
ータ記憶部、31……右端位置検出部、41……左端位置検
出部、51……右側の判定手段、52……左側の判定手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉類を搬送する搬送手段と、 搬送方向と直交する方向に配列され、前記紙葉類上の印
    刷パターンを読取る紙葉類判別センサ群と、 前記紙葉類の一端位置を検出する一端位置検出センサ群
    と、 前記紙葉類の他端位置を検出する他端位置検出センサ群
    と、 前記紙葉類判別センサ群のうち、一方の側の部分のセン
    サ群に対する判定基準値を、前記一端位置検出センサ群
    の一端位置検出結果に基づいて選択する一端側判定基準
    値選択手段と、 前記紙葉類判別センサ群のうち、他方の側の部分のセン
    サ群に対する判定基準値を、前記他端位置検出センサ群
    の他端位置検出結果に基づいて選択する他端側判定基準
    値選択手段と、 前記紙葉類判別センサ群のうち、一方の側の部分のセン
    サ群により読取った印刷パターンを、前記一端側判定基
    準値選択手段で選択された判定基準値と比較して判定す
    る一端側判定手段と、 前記紙葉類判別センサ群のうち、他方の側の部分のセン
    サ群により読取った印刷パターンを、前記他端側判定基
    準値選択手段で選択された判定基準値と比較して判定す
    る他端側判定手段とを具備したことを特徴とする紙葉類
    認識装置。
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