JP4864628B2 - ポンプ付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプ動作により容器本体の内容物を噴出させるにあたり発生する負圧を解消すべく、当該容器本体の胴部内側に、かかる負圧により内容物を押し上げつつ上昇する中皿を備えたポンプ付き容器に関するものである。
こうした従来のポンプ付き容器には、容器本体の胴部を不透明することにより内容物の残量が確認できない問題を解消すべく、中皿の背面に球形の固体を取り外し可能に設け、この固体を中皿が上死点に達したタイミングで容器本体の底部に落下させることにより、聴覚的に残量確認できるものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−320886号公報
しかしながら、その一方で、容器本体を不透明にした場合の内容物の残量確認を聴覚的に行うのではなく、あくまで、視覚的に行うことができるものも、需要として大きいと考えられる。
本発明の解決すべき課題は、容器本体を不透明とした場合にも、内容物の残量を視覚的に確認することができるポンプ付き容器を提供することである。
本発明は、内容物を充填する口部を有し当該口部が肩部を介して胴部に繋がる容器本体と、この容器本体の口部に装着され当該口部の内側から垂下するポンプと、このポンプに繋がりその押下げ及び復帰の繰り返しにより当該ポンプを動作させて内容物を噴出するノズルヘッドと、前記容器本体の胴部内側に摺動可能に配置され内容物の噴出に伴って生じる負圧により内容物を押し上げつつ上昇する中皿とを備えるポンプ付き容器であって、前記ポンプの下部を、前記容器本体の胴部内側との相互間に前記肩部で閉じられた下向きの環状凹空間を形成する吸引筒とし、前記中皿は、前記容器本体の胴部内側に摺動可能に保持される外筒部と、この外筒部の内側に配置されその内側に前記吸引筒を挿入可能な内筒部と、この内筒部及び外筒部を一体に繋いで前記環状凹空間に進入可能な環状の天壁部とを有するスライド部材と、このスライド部材の下側から当該スライド部材の内筒部内側に摺動可能に嵌合して前記天壁部と共に前記容器本体に発生した負圧に対しての受圧部を形成する突起部を有し当該突起部の先端が前記負圧によって生じた前記スライド部材との上昇に伴い前記吸引筒に接触して前記天壁部と前記環状凹空間とからなる残量空間を形成しこの残量空間に発生する負圧により当該残量空間に前記スライド部材のみを進入させることによって当該スライド部材から落下する落下部材とを備え、前記容器本体の胴部下端に、前記スライド部材から落下した前記落下部材を透視可能な透明又は半透明の可視領域を設けたことを特徴とするものである。
また、本発明は、内容物を充填する口部を有し当該口部が肩部を介して胴部に繋がる容器本体と、この容器本体の口部に装着され当該口部の内側から垂下するポンプと、このポンプに繋がりその押下げ及び復帰の繰り返しにより当該ポンプを動作させて内容物を噴出するノズルヘッドと、前記容器本体の胴部内側に摺動可能に配置され内容物の噴出に伴って生じる負圧により内容物を押し上げつつ上昇する中皿とを備えるポンプ付き容器であって、前記ポンプの下部を、前記容器本体の胴部内側との相互間に前記肩部で閉じられた下向きの環状凹空間を形成する吸引筒とし、前記中皿は、前記容器本体の胴部内側に摺動可能に保持される外筒部と、この外筒部を一体に繋いで前記容器本体に発生した負圧に対する受圧部を形成し前記吸引筒との接触によって変形する薄肉部分を有する天壁部と、この天壁部の薄肉部分よりも外側から垂下して当該薄肉部分を起点に拡張可能な内筒部とを有するスライド部材と、このスライド部材の下側から当該スライド部材の内筒部内側に摺動可能に嵌合する突起部を有し当該突起部の先端が前記負圧によって生じた前記スライド部材との上昇に伴い前記吸引筒と共に前記薄肉部分を挟持して前記天壁部と前記環状凹空間とからなる残量空間を形成しこの残量空間に発生する負圧の発生に伴う当該薄肉部分を起点とした前記内筒部の拡張によって前記スライド部材から落下する落下部材とを備え、前記容器本体の胴部下端に、前記スライド部材から落下した前記落下部材を透視可能な透明又は半透明の可視領域を設けたことを特徴とするものである。
本発明において、前記落下部材は、前記突起部と繋がる底部と、この底部の外縁から起立する表示部とを有することが好ましい。また、本発明において、前記表示部は、前記スライド部材の外筒部内側に摺動可能に嵌合する筒形状としてなるものであることが好ましい。更に、本発明は、前記スライド部材の内筒部と、前記落下部材の突起部とにそれぞれ、互いに着脱可能に係合する係合部を設けることが好ましい。
なお、本発明において、前記中皿は、容器本体の胴部内側に摺動可能に保持されており、落下部材は前記透視領域に落下するものであるため、内容物を充填した未使用状態で当該内容物は透視されないが、前記透視領域を分離可能なシュリンクラベル等の被覆部材で保護しておき、この被覆部材を必要に応じて分離できるようにすれば、前記中皿は、未使用状態でも前記可視領域に配置させることもできる。更に、本発明において、透明又は半透明とは無色に限らず有色の場合も含む。
本発明によれば、容器本体内に生じる負圧によって内容物を押し上げつつ上昇する中皿を、前記容器本体の胴部内側を摺動可能なスライド部材と、このスライド部材の裏側に落下可能に嵌合する落下部材とで構成し、この落下部材を、前記落下部材又は前記スライド部材と、前記容器本体の口部から垂下するポンプの下部となる吸引筒との接触により、前記容器本体の胴部下端に設けた透明又は半透明の可視領域に落下させて透視可能にしたから、内容物の残量を視覚的に確認することができる。
従って、本発明によれば、容器本体全体を不透明とした場合にも、内容物の残量を視覚的に確認することができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第一の形態であるポンプ付き容器100の未使用状態を一部断面で示す側面図であり、図2は、同形態の内容物吐出完了直前の状態を一部断面で示す側面図である。また、図3は、同形態の使用済み状態を一部断面で示す側面図である。更に、図4(a)〜(c)はそれぞれ、後述の中皿140、それを構成するスライド部材141及び落下部材142を示す斜視図である。
図面において、符号110は、内容物を充填する筒状の口部111aと当該口部111aの外側に同心配置される外装部111bとを有し当該口部111a及び外装部111bが肩部112を介して筒状の胴部113に繋がる容器本体である。容器本体110は、不透明な遮光性の色彩を有する合成樹脂からなり、口部111a、外装部111b、肩部112及び胴部113とを一体に構成する。
また、胴部113の口部111aと対向する下端には、外気導入孔hを有する透明又は半透明の底蓋部114が別体に取り付けられている。
符号120は、口部111aに装着され当該口部111aの内側から垂下するポンプである。また、符号130は、ポンプ120に繋がりその押下げ及び復帰の繰り返しにより当該ポンプ120を動作させて内容物を噴出するノズルヘッドである。
詳細には、ポンプ120は、口部111aに装着され当該口部111aの内側を垂下するシリンダ121を有する。シリンダ121は、口部111aの内外を着脱可能に挟持する装着筒部121aを有し、この装着筒部121aの外側には、口部111aと外装部111bとの相互間に形成された環状溝に嵌合し、その外側部分が外装部111bに沿って起立してキャップ150を取り付けるための筒状のキャップ装着部121cが一体に形成されている。
他方、装着筒部121aの内側には、シリンダ下端部121bを介して口部111aの内側を起立するシリンダ本体121dが一体に形成されている。シリンダ本体121dの外側には、装着筒部121aとの相互間に形成された環状溝に配置され、ノズルヘッド130と共にシリンダ本体121dの上端を封止する筒状のシール部材122が設けられている。このシール部材122は、更にリターンスプリングSrを介してノズルヘッド130を弾支する。
また、シリンダ下端部121bには、容器本体110とシリンダ本体121dとを通じさせる吸引口120aが形成されており、更に、吸引口120aの外側には、吸引筒121eが一体に設けられている。これにより、吸引筒121eは、吸引筒121eの全周に亘る、胴部113内側との相互間に、上側を肩部112で閉じられ下側が充填空間Rの一部として開放された下向きの環状凹空間cを形成する。
なお、吸引筒121eは、本形態の如く、シリンダ下端部121bに設ける必要は必ずしもなく、ポンプ120の下部としての構成であれば、シリンダ下端部121bを下側に延長することにより構成してもよい。
また、吸引筒121eには、図1のX−X断面図に示すように、その軸線方向に沿って互いに向かい合う2つのスリットSが形成されている。このスリットSは、環状凹空間cを吸引口120aに通じさせるための通路として機能すればよいため、吸引筒121eには少なくとも1つ設ければよい。
ノズルヘッド130は、その裏面から一体に垂下し、その内側に吐出口130bに通じる内部通路を形成する案内筒部131を有する。この案内筒部131は、シール部材122の内側にシリンダ本体121d内の気密状態を保ちつつ摺動可能に嵌合し、その内側には、ピストン123が摺動可能に保持されている。更に、案内筒部131は、その内側に、ピストン123の抜け止めの機能を有し、ピストン123と共に、後述する充填空間Rの内容物を加圧するポンププランジャ124が嵌合保持されている。
符号140は、胴部113内側に摺動可能に配置され容器本体110の実質上の底部となる中皿である。中皿140は、図4に示すように、胴部113の内側に摺動可能に配置されるスライド部材141と、このスライド部材141の下側から脱落可能に嵌合する落下部材142とからなり、未使用状態では図1に示すように、底蓋部114よりも上側に位置し、容器本体110の内側に、この容器本体110との相互間に内容物の充填空間Rを形成する。
詳細には、スライド部材141は、胴部113の内側に摺動可能に保持される外筒部141aと、この外筒部141aの内側に配置されその内側にシリンダ下端部121bの吸引筒121eを摺動自在に挿入可能な内筒部141bと、この内筒部141b及び外筒部141aを一体に繋いで、図2,3に示すように、容器本体110内の環状凹空間cに進入可能な環状の天壁部141cとを一体に有する。
落下部材142は、スライド部材141の下側からその内筒部141bの内側に摺動可能に嵌合する突起部142aを有する。この突起部142aはその上端eが閉じられた筒形状をなし、シリンダ下端部121bの吸引筒121eの下端が当接するための段部dが形成されている。これにより、突起部142aは、スライド部材141の内筒部141bに嵌合することで、天壁部141cと共に充填空間Rに発生した負圧に対しての受圧部を形成すると共に、当該負圧によって生じたスライド部材141との上昇に伴いその段部dが吸引筒121eの下端に接触して環状凹空間cを天壁部121cで閉じることで形成される、天壁部121cと環状凹空間cとからなる残量空間を形成する。
また、落下部材142は、環状の底部142bを有し、この底部142bは突起部142aの下端に上げ底部fbを介して一体に繋がる。更に、落下部材142は、底部142bの外縁に一体に繋がり当該底部142bから起立する表示部142cを有する。表示部142cの外表面には、内容物が無くなったことを警告する表示I(例えば、図3においては「無くなったよ」)が設けられている。
なお、表示Iとは、文字、図形、記号、色彩、模様又はこれらの結合等の視覚的に訴えるものをいう。また、表示を設ける方法としては、前記突起に直接、印刷やラベリング等により表示を施す方法が挙げられるが、前記突起に印刷等で装飾を施した別部材を取り付けることも含む。
次に、本形態の作用を説明する。
先ず使用者がノズルヘッド130を押下げると、充填空間R内の空気は吸引筒121eから吸引口120aを経てシリンダ本体121d内に入ってピストン123及びポンププランジャ124により加圧され、ノズルヘッド130の押下げによってその内圧が一定圧を超えると、ピストン123が案内筒部131の内側をスライドしてポンププランジャ124の側壁に形成した貫通孔124aを開放する。これにより、未使用時に充填空間R内にある空気が、貫通孔124aから案内筒部131内側の通路rを通ってノズルヘッドの吐出口130bから吐出される。
次に、使用者がノズルヘッド130から指を離すと、リターンスプリングSrの付勢力によって当該ノズルヘッド130が上昇し、ピストン123が案内筒部131の内側をスライドしてポンププランジャ124の貫通孔124aを閉じる。これにより、ノズルヘッド130が更に上昇すると、シリンダ121の内部及び充填空間Rに負圧が発生し、充填空間Rの内容物がシリンダ121の内部に導入される。
以後、ノズルヘッド130の押下げ及び復帰の繰り返せば、ポンプ120のポンプ動作により吐出口130bから内容物を噴出させることができ、これと同時に、中皿140は、スライド部材141の下端に落下部材142が嵌合した状態のまま、内容物の噴出に伴って充填空間R内に生じる負圧により内容物を押し上げつつ胴部113の内側を軸線Oに沿って上昇する。これにより、中皿140は、内容物の噴出に伴って生じる負圧を充填空間Rの容量を減少させることで解消する。
そして、内容物が無くなり、落下部材142の突起部142aに設けた段部dが充填空間R内の負圧によって生じたスライド部材141との上昇に伴い吸引筒121eに接触して落下部材142が胴部113内側を上昇できなくなると、図2に示すように、吸引筒121e(図2ではスリットsとして表示。)と、天壁部121cと環状凹空間cとからなる残量空間に発生する負圧より当該残量空間にスライド部材141のみを進入させる。
そして更にスライド部材141が進入すると、スライド部材141の内筒部141bとの嵌合により宙吊りになっていた落下部材142は、図2の二点鎖線に示すように、スライド部材141から抜け落ちて、図3に示すように、透明又は半透明の底蓋部114に接触する。これにより、落下部材142の表示部142cに設けた表示Iが底蓋部114を透して視認されるため、内容物が完全に無くなったことを視覚的に明らかにする。
即ち、本形態によれば、容器本体110内に生じる負圧によって内容物を押し上げつつ上昇する中皿140を、胴部113内側を摺動可能なスライド部材141と、このスライド部材141の下端に落下可能に嵌合する落下部材142とで構成し、この落下部材142を、当該落下部材142と、ポンプ120の下部となる吸引筒121eとの接触により、胴部113下端に設けた透明又は半透明の底蓋部114に落下させて透視可能にしたから、内容物の残量を視覚的に確認することができる。
従って、本形態によれば、容器本体110全体を不透明とした場合にも、内容物の残量を視覚的に確認することができる。しかも、本形態によれば、容器本体110の内容物は、図3に示すように、スライド部材141の天壁部141bが肩部112の下面に接触する位置(スライド部材141の上死点)まで残さず吐出させることができる。
なお、落下部材142は、突起部142aのみとし、又は、突起部142a の下端に様々なものを繋げることができるが、本形態のように、突起部142aに繋がる底部142bと、この底部142bの外縁から起立する表示部142cとを有することが好ましい。この場合、表示部142cの外表面に、表示Iを設けることにより、使用者への警告を更に確実なものにできる。
また、表示部142cは、図1に示すように、スライド部材141の外筒部141aの内側に摺動可能に嵌合する筒形状としてなるが、この場合、落下部材142はスライド部材141に対して比較的強固に嵌合するため、内容物が残存している状態での誤った落下部材142の落下を回避することができる。
更に、本形態は、図3に示すように、スライド部材141の内筒部141bの内側と、落下部材142の突起部142aの外側とにそれぞれ、互いに着脱可能に係合する凹凸形状からなる係合部U1,U2を設けている。この場合、内容物が残存している状態での誤った落下部材142の落下を更に確実に回避することができる。
図5は、本発明の第二の形態であるポンプ付き容器200の未使用状態を一部断面で示す側面図であり、図6は、同形態の内容物吐出完了直前の状態を一部断面で示す側面図である。また、図7は、同形態において、内容物が残り少なくなったことを落下部材で表示している状態を一部断面で示す側面図である。更に、図8(a)〜(c)はそれぞれ、後述の中皿240、それを構成するスライド部材241及び落下部材242を示す斜視図である。なお、以下の説明において、図1等に示す第一の形態と同一の構成は、同一符号をもって、その説明を省略する。
本形態も、中皿240は、胴部113の内側に摺動可能に配置されるスライド部材241と、このスライド部材241の下側から脱落可能に嵌合する落下部材242とからなり、未使用状態では図5に示すように、底蓋部114よりも上側に位置し、容器本体110の内側に、この容器本体110との相互間に内容物の充填空間Rを形成する。
詳細には、スライド部材241は、胴部113の内側に摺動可能に保持される外筒部241aと、この外筒部241aを一体に繋いで容器本体110に発生した負圧に対する受圧部を形成する天壁部241bとを一体に有する。これにより、スライド部材241は、充填空間Rに発生した負圧に対しての受圧部を形成する。
天壁部241bは、その中心付近に吸引筒121eを挿入可能な封止突起部分Pを有し、また、封止突起部分Pの外側に、吸引筒121eの下端との接触によって変形する環状の薄肉部分tを有する。また、スライド部材241は、天壁部241bの裏面に、薄肉部分tよりも外側から垂下して当該薄肉部分tを起点に拡張可能な内筒部241cを一体に有し、更に、天壁部241bは、内筒部241cと外筒部241aとの相互間に、後述の図7に示すように、内筒部241cの拡張によって肩部112と接触可能なストッパ部分Stを有する。
落下部材242は、スライド部材241の下側からその内筒部241cの内側に摺動可能に嵌合する突起部242aを有する。この突起部242aの上端部分eは、充填空間R内の負圧によって生じたスライド部材241との上昇に伴い吸引筒121eと共に薄肉部分tを挟持する筒形状をなす。これにより、充填空間Rに発生した負圧によって生じたスライド部材141との上昇に伴いその上端部分eが吸引筒121eと共に薄肉部分tを挟持すれば、天壁部121cと環状凹空間cとからなる残量空間での負圧の発生に伴い当該薄肉部分tを起点とした内筒部241cの外側への拡張が実現される。
また、落下部材242も、環状の底部242bを有し、この底部242bは突起部242aの下端に上げ底部fbを介して一体に繋がる。更に、落下部材242は、底部242bの外縁に一体に繋がり当該底部242bから起立する表示部242cを有する。表示部242cの外表面には、内容物が残り少なくなったことを警告する表示Iが設けられている。
次に、本形態の作用を説明する。
ノズルヘッド130の押下げ及び復帰の繰り返しにより内容物を吐出させるに当たっての操作は第一の同様である。
そして、内容物が無くなり、スライド部材241の天壁部241bが充填空間R内の負圧によって生じたスライド部材141との上昇に伴いシリンダ122の吸引筒121eに当接して胴部113内側を上昇できなくなると、図6に示すように、吸引筒121e(図6ではスリットsとして表示。)と、天壁部121cと環状凹空間cとからなる残量空間での負圧の発生に伴い、天壁部241bの薄肉部分tが持ち上げられるように変形して当該薄肉部分tを起点とした内筒部241cの外側に向かう末広がり状の拡張が実現される。
そして更に薄肉部分tを起点とした拡張が進むと、スライド部材241の内筒部241cとの嵌合により宙吊りになっていた落下部材242は、図2の二点鎖線に示すように、スライド部材241から抜け落ちて、図6,7の実線に示すように、透明又は半透明の底蓋部114に接触する。これにより、落下部材242の表示部242cに設けた表示Iが底蓋部114を透して視認されるため、内容物が残り少なくなったことを視覚的に明らかにする。
即ち、本形態によれば、容器本体110内に生じる負圧によって内容物を押し上げつつ上昇する中皿240を、胴部113内側を摺動可能なスライド部材241と、このスライド部材241の下側に落下可能に嵌合する落下部材242とで構成し、この落下部材242を、スライド部材241と、ポンプ120の下部である吸引筒121eとの接触により、胴部110下端に設けた透明又は半透明の底蓋部114に落下させて透視可能にしたから、内容物の残量を視覚的に確認することができる。
従って、本形態によっても、容器本体110全体を不透明とした場合にも、内容物の残量を視覚的に確認することができる。しかも、本形態においても、容器本体110の内容物は、図7に示すように、スライド部材241の天壁部241bに設けたストッパStが肩部112の下面に接触する位置(スライド部材241の上死点)まで残さず吐出させることができる。
なお、落下部材242も、突起部242aのみとし、又は、突起部242a の下端に様々なものを繋げることができるが、本形態のように、突起部242aに繋がる底部242bと、この底部242bの外縁から起立する表示部242cとを有すれば、表示部242cの外表面に、表示Iを設けることにより、使用者への警告を更に確実なものにできる。
また、表示部142c,242cも、スライド部材241の外筒部241aの内側に摺動可能に嵌合する筒形状としてなるものとすれば、第一の形態と同様、内容物が残存している状態での誤った落下部材242の落下を回避することができる。
更に、本形態は、スライド部材241の内筒部241cの内側と、落下部材242の突起部242aの外側とにそれぞれ、互いに着脱可能に係合する凹凸形状からなる係合部U1,U2を設ければ、第一の形態と同様、内容物が残存している状態での誤った落下部材142,242の落下を更に確実に回避することができる。
上述したところは、本発明の一形態を説明するものであるが、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、容器本体110は、遮光性の色彩を有する合成樹脂に限らず、遮光性の色彩を有するシュリンクラベルで覆われている場合には、その材質は問わない。また、本発明に係るポンプも、上述した形態のポンプに限らず、既存のものを使用してもよい。また、上述した形態の各構成はそれぞれ、目的及び用途に応じて適宜組み合わせることができる。
本発明の第一の形態であるポンプ付き容器の未使用状態を一部断面で示す側面図である。 同形態の内容物吐出完了直前の状態を一部断面で示す側面図である。 同形態の使用済み状態を一部断面で示す側面図である。 (a)〜(c)はそれぞれ、同形態の中皿、それを構成するスライド部材及び落下部材を示す斜視図である。 本発明の第二の形態であるポンプ付き容器の未使用状態を一部断面で示す側面図である。 同形態の内容物吐出完了直前の状態を一部断面で示す側面図である。 同形態において、内容物が残り少なくなったことを落下部材で表示している状態を一部断面で示す側面図である。 (a)〜(c)はそれぞれ、同形態の中皿、それを構成するスライド部材及び落下部材を示す斜視図である。
符号の説明
100 ポンプ付き容器(第一の形態)
110 容器本体
111a 口部
111b 外装部
112 肩部
113 胴部
114 底蓋部(可視領域)
120 ポンプ
121 シリンダ
121a 装着筒部
121b シリンダ下端部
121c キャップ装着部
121d シリンダ本体
121e 吸引筒
122 シール部材
123 ピストン
124 ポンププランジャ
130 ノズルヘッド
131 案内筒部
140 中皿
141 スライド部材
141a 外筒部
141b 内筒部
141c 天壁部
142 落下部材
142a 突起部
142b 底部
142c 表示部
150 キャップ
200 ポンプ付き容器(第二の形態)
240 中皿
241 スライド部材
241a 外筒部
241b 天壁部
241c 内筒部
242 落下部材
242a 突起部
242b 底部
142c 表示部
c 環状凹空間
d 段部
e 上端(部分)
P 封止突起部分
t 薄肉部分
S スリット
St ストッパ部分
R (内容物)充填空間
I 表示
U1,U2 係合部

Claims (5)

  1. 内容物を充填する口部を有し当該口部が肩部を介して胴部に繋がる容器本体と、この容器本体の口部に装着され当該口部の内側から垂下するポンプと、このポンプに繋がりその押下げ及び復帰の繰り返しにより当該ポンプを動作させて内容物を噴出するノズルヘッドと、前記容器本体の胴部内側に摺動可能に配置され内容物の噴出に伴って生じる負圧により内容物を押し上げつつ上昇する中皿とを備えるポンプ付き容器であって、
    前記ポンプの下部を、前記容器本体の胴部内側との相互間に前記肩部で閉じられた下向きの環状凹空間を形成する吸引筒とし、
    前記中皿は、前記容器本体の胴部内側に摺動可能に保持される外筒部と、この外筒部の内側に配置されその内側に前記吸引筒を挿入可能な内筒部と、この内筒部及び外筒部を一体に繋いで前記環状凹空間に進入可能な環状の天壁部とを有するスライド部材と、
    このスライド部材の下側から当該スライド部材の内筒部内側に摺動可能に嵌合して前記天壁部と共に前記容器本体に発生した負圧に対しての受圧部を形成する突起部を有し当該突起部の先端が前記負圧によって生じた前記スライド部材との上昇に伴い前記吸引筒に接触して前記天壁部と前記環状凹空間とからなる残量空間を形成しこの残量空間に発生する負圧により当該残量空間に前記スライド部材のみを進入させることによって当該スライド部材から落下する落下部材とを備え、
    前記容器本体の胴部下端に、前記スライド部材から落下した前記落下部材を透視可能な透明又は半透明の可視領域を設けたことを特徴とするポンプ付き容器。
  2. 内容物を充填する口部を有し当該口部が肩部を介して胴部に繋がる容器本体と、この容器本体の口部に装着され当該口部の内側から垂下するポンプと、このポンプに繋がりその押下げ及び復帰の繰り返しにより当該ポンプを動作させて内容物を噴出するノズルヘッドと、前記容器本体の胴部内側に摺動可能に配置され内容物の噴出に伴って生じる負圧により内容物を押し上げつつ上昇する中皿とを備えるポンプ付き容器であって、
    前記ポンプの下部を、前記容器本体の胴部内側との相互間に前記肩部で閉じられた下向きの環状凹空間を形成する吸引筒とし、
    前記中皿は、前記容器本体の胴部内側に摺動可能に保持される外筒部と、この外筒部を一体に繋いで前記容器本体に発生した負圧に対する受圧部を形成し前記吸引筒との接触によって変形する薄肉部分を有する天壁部と、この天壁部の薄肉部分よりも外側から垂下して当該薄肉部分を起点に拡張可能な内筒部とを有するスライド部材と、
    このスライド部材の下側から当該スライド部材の内筒部内側に摺動可能に嵌合する突起部を有し当該突起部の先端が前記負圧によって生じた前記スライド部材との上昇に伴い前記吸引筒と共に前記薄肉部分を挟持して前記天壁部と前記環状凹空間とからなる残量空間を形成しこの残量空間に発生する負圧の発生に伴う当該薄肉部分を起点とした前記内筒部の拡張によって前記スライド部材から落下する落下部材とを備え、
    前記容器本体の胴部下端に、前記スライド部材から落下した前記落下部材を透視可能な透明又は半透明の可視領域を設けたことを特徴とするポンプ付き容器。
  3. 前記落下部材は、前記突起部と繋がる底部と、この底部の外縁から起立する表示部とを有する請求項1又は2に記載のポンプ付き容器。
  4. 前記表示部は、前記スライド部材の外筒部内側に摺動可能に嵌合する筒形状としてなる請求項に記載のポンプ付き容器。
  5. 前記スライド部材の内筒部と、前記落下部材の突起部とにそれぞれ、互いに着脱可能に係合する係合部を設けた請求項1乃至4のいずれか一項に記載のポンプ付き容器。
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