JP2743973B2 - 内装部品のトリムカット方法 - Google Patents

内装部品のトリムカット方法

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JP2743973B2
JP2743973B2 JP29729392A JP29729392A JP2743973B2 JP 2743973 B2 JP2743973 B2 JP 2743973B2 JP 29729392 A JP29729392 A JP 29729392A JP 29729392 A JP29729392 A JP 29729392A JP 2743973 B2 JP2743973 B2 JP 2743973B2
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文成 藤沢
則良 鈴木
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ルーフトリム等の自
動車用内装部品の外周トリム加工において、簡単かつ廉
価に実施でき、しかも端末部の見栄えのよい内装部品の
トリムカット方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、ルーフトリム等の自動車用内装部
品は、所要形状に成形された基材の表面側にクロス等の
表皮材が貼着された積層構造体から構成されており、そ
の外周には、車体パネルの外形状に即してトリムカット
加工が行なわれる。
【0003】例えば、図9,図10に示すルーフトリム
1は、PPO(ポリフェニレンオキシドの略)樹脂発泡
体、レジンフェルト、段ボール等の基材2とクロス等の
表皮材3とを一体プレス成形することにより形成されて
おり、ルーフトリム1の場合、フロント側端縁部分1a
は基材2裏面側に巻き込み処理されるが、リヤ側端縁部
分1b側は通常巻き込み処理を行なわず、切りっ放しと
なっている。
【0004】すなわち、図11に示すように、下型4上
にルーフトリム1を表皮材3を上側にしてセットすると
ともに、上型5に設けられたトリムカット刃6により所
望の後端縁ラインに沿って切断処理が行なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、ルーフト
リム1等の内装部品において、内装部品の成形後、2次
加工でトリムカット加工を行なう際、従来では、上型5
の下降動作により上型5に設けたトリムカット刃6を鉛
直方向に降ろして端末処理を行なうため、図12に示す
ように、基材2の切断木口2aが外部に目立ち、極めて
見栄えの悪いものとなっている。
【0006】このように、車内および車外からルーフト
リム1のリヤ側端末部分1bに沿って基材2の切断木口
2aが目立ち、室内美観を著しく低下させているのが実
情である。
【0007】なお、このリヤフランジ部を切断木口が目
立たないように、斜め方向にカットするには、上型5に
カムスライド型を必要とし、型費を高騰化させることか
ら、2次加工コストがかさみ、製品のコストアップを招
来するという問題点があった。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、本発明の目的とするところは、芯材と表皮
材との積層構造体からなる内装部品のトリムカット方法
において、簡易なトリムカット型を使用して、基材の切
断木口が外部に目立たないようにして、内装部品の端末
処理を美麗に行なえる内装部品のトリムカット方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基材表面に表皮材を貼着してなる内装部
品のトリムカット方法において、内装部品の一方側縁部
のフランジを切断部を基にフランジ先端側を表皮材側に
押し上げ変形させて、下型にセットするとともに、この
フランジを上型に設けたカット刃により切断カットし、
切断部の復元作用により、切断木口面を裏面側に対向さ
せたことを特徴とする。
【0010】
【作用】以上の構成から明らかなように、トリムカット
する端末フランジ部は、切断箇所を基に端末フランジ部
先端が表皮材側(表面側)に持ち上げられ、所定角度傾
斜状に変形させた状態でトリムカット加工がなされるた
め、トリムカット加工後、切断部に元位置に復帰しよう
とする復元力が作用し、切断木口面は、セット状態時の
傾斜角度に応じて、鉛直面に対して所定角度傾斜する傾
斜面となる。
【0011】したがって、内装部品のトリムカットライ
ンに沿う切断木口面は裏面側に対向するため、外部に目
立たない。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る内装部品のトリムカット
方法の実施例について、添付図面を参照しながら詳細に
説明する。
【0013】図1は本発明方法を適用して製作した自動
車用ルーフトリムを室内側から見た正面図、図2は同自
動車用ルーフトリムの構成を示す断面図、図3ないし図
5は本発明方法を説明する各断面図、図6ないし図8は
本発明方法のさらに別実施例の各工程を示す断面図であ
る。
【0014】図1,図2において、本発明方法を適用し
て製作した自動車用ルーフトリム10は、PPO樹脂基
材11と、その表面側に一体貼着されている表皮材12
とから大略構成されている。
【0015】さらに、上記PPO樹脂基材11は、PP
O樹脂発泡層11aの表裏面側にPPO樹脂スキン層1
1bを積層形成した構成であり、なお、本実施例中のP
PO樹脂は純真なPPOではなく、コスト等を考慮し
て、ポリスチレンを加え変性させたものを使用してい
る。
【0016】また、本実施例のPPO樹脂基材11は、
PPO樹脂発泡層11aの目付け量が500〜600g
/m 2、PPO樹脂スキン層11bの厚み0.15mmで
あり、PPO樹脂基材11のトータル厚み3.5mm(原
反状態)のものを使用し、130〜140℃に加熱軟化
させて、PPO樹脂基材11のトータル厚みを6〜8mm
に膨化させた後、所要形状にコールドプレス成形するこ
とによりPPO樹脂基材11のトータル厚みが5mmにな
るようにプレス成形されている。
【0017】一方、表皮材12は、本実施例では不織布
が使用されており、PPO樹脂基材11との接着性を考
慮して、ホットメルトフィルム(図示せず)が表皮材1
2側にラミネートされている。
【0018】したがって、PPO樹脂基材11をコール
ドプレス成形する際、PPO樹脂基材11の表面側にホ
ットメルトフィルムを介して表皮材12が一体成形され
る。
【0019】ところで、ルーフトリム10の前端縁およ
び後端縁には、それぞれ端末フランジ部13,14が形
成されているが、フロント側端末フランジ部13は、P
PO樹脂基材11裏面側に巻き込み処理される一方、リ
ヤ側端末フランジ部14は基材11と表皮材12とをカ
ット処理しているだけである。
【0020】本発明方法は、このルーフトリム10のリ
ヤ側端末フランジ部14のトリムカット方法に関する。
【0021】図3ないし図5に基づいて説明すると、ま
ず、本発明方法に使用するトリムカット装置20は、ト
リムカット加工前のルーフトリム10をセットする下型
30と、トリムカット刃41を付設した上型40とから
構成されており、トリムカット刃41と対応する下型3
0には受け用凹部31が溝状に形成されているととも
に、受け用凹部31の外周には下型30の型面よりもそ
の上面が上方に位置するフランジ押し上げ部32が形成
されている。
【0022】そして、図3に示すように、トリムカット
加工前のルーフトリム10をセットする際、リヤ側端末
フランジ部14をフランジ押し上げ部32により、切断
予定部を基に鎖線位置から実線位置に示すように、変形
させた状態(約40度の角度で傾斜させた状態)で下型
30の型面上にセットする。
【0023】そして、図4に示すように、下型30に対
して上型40を下降させて、リヤ側端末フランジ部14
の基部をトリムカット刃41により切断する。
【0024】その後、上型40を上昇させた後、下型3
0からトリムカット加工の済んだルーフトリム10を脱
型すれば、ルーフトリム10のリヤ側端末フランジ部1
4の切断部に復元力が作用して、図5に示すように、切
断木口15面が鉛直面に対して約40度の傾斜面となる
ように切断木口15面が裏面側に対向する。
【0025】したがって、ルーフトリム10のリヤ側端
末フランジ部14を押し上げ変形させた状態で通常のト
リムカット加工を行なうだけで、図2中拡大して示すよ
うに、切断木口15面が裏面側に傾斜する面となり、切
断木口15が外部に目立つことがないため、リヤ側端末
フランジ部14の見栄えが著しく向上するという効果が
ある。
【0026】次いで、図6ないし図8は本発明方法の別
実施例を示すもので、この実施例に使用するトリムカッ
ト装置20は、下型30に溝状の受け用凹部31が、上
型40にトリムカット刃41がそれぞれ付設されるだけ
の簡単なトリムカット装置20である。
【0027】このトリムカット装置20を適用するに
は、図6に示すように、まず、ルーフトリム10の成形
の際、リヤ側フランジ部14は、鎖線で示す位置まで伸
ばした状態で成形し、下型30にセットする際、このリ
ヤ側端末フランジ部14の先端部を上方に押し上げてセ
ットする。
【0028】そして、この状態で図7に示すように、リ
ヤ側端末フランジ部14の切断部にトリムカット加工を
施せばよい。
【0029】したがって、トリムカット加工が完了した
製品は、図8に示すように、切断木口15の復元作用に
より、リヤ側端末フランジ部14の押し上げ角度に応じ
て裏面側に傾斜することになり、上述実施例同様、ルー
フトリム10におけるリヤ側端末フランジ部14の切断
木口15面が外部に現われず、極めて体裁の良いものと
なる。
【0030】なお、上述した各実施例は、本発明方法を
ルーフトリム10におけるリヤ側フランジ部14のトリ
ムカット方法について適用したものであるが、基材11
と表皮材12とからなる内装部品10のトリムカット全
般に適用できるものであり、また基材11の材質として
は本実施例で説明したPPO樹脂基材のほか、レジンフ
ェルト、段ボール等、その材質は問わない。
【0031】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明による内装部
品のトリムカット方法は、切断部を基に端末フランジの
先端部分を押し上げ変形させた状態でトリムカット加工
を施すことにより、切断部に加わる復元作用を利用し、
切断木口面を鉛直面に対して所定角度傾斜させることが
でき、切断木口面が外部に目立たないめた、簡単な方法
で内装部品の端末処理を美麗に行なうことができるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用した自動車用ルーフトリムを
室内側から見た正面図。
【図2】図1に示す自動車用ルーフトリムの構成を示す
断面図。
【図3】本発明方法に使用するトリムカット装置の一実
施例を示すもので、トリムカット装置にルームトリムを
セットする状態を示す説明図。
【図4】本発明方法におけるトリムカット工程を示す断
面図。
【図5】本発明方法によるトリムカット加工後の切断部
の復元作用を示す説明図。
【図6】本発明方法に使用するトリムカット装置の別実
施例を示すもので、トリムカット装置にルーフトリムを
セットする状態を示す説明図。
【図7】図6に示すトリムカット方法におけるトリムカ
ット工程を示す断面図。
【図8】トリムカット加工後の切断部の復元作用を示す
説明図。
【図9】従来のルーフトリムを示す正面図。
【図10】従来のルーフトリムの構成を示す断面図。
【図11】従来のトリムカット装置の概略構成を示す断
面図。
【図12】従来のトリムカット方法における不具合点を
示す説明図。
【符号の説明】
10 自動車用ルーフトリム 11 PPO樹脂基材 12 表皮材 13 フロント側端末フランジ部 14 リヤ側端末フランジ部 15 切断木口 20 トリムカット装置 30 下型 31 受け用凹部 32 フランジ押し上げ部 40 上型 41 トリムカット刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B26D 3/00 B26D 1/06 B60R 13/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材(11)表面に表皮材(12)を貼
    着してなる内装部品のトリムカット方法において、 内装部品(10)の一方側縁部のフランジ(14)を切
    断部を基にフランジ先端側を表皮材(12)側に押し上
    げ変形させて、下型(30)にセットするとともに、こ
    のフランジ(14)を上型(40)に設けたカット刃
    (41)により切断カットし、切断部の復元作用によ
    り、切断木口(15)面を裏面側に対向させたことを特
    徴とする内装部品のトリムカット方法。
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JP2007160595A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Kasai Kogyo Co Ltd 表皮のトリムカット用金型

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