JP2743874B2 - ソリッドステートリレー - Google Patents

ソリッドステートリレー

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JP2743874B2
JP2743874B2 JP7163897A JP16389795A JP2743874B2 JP 2743874 B2 JP2743874 B2 JP 2743874B2 JP 7163897 A JP7163897 A JP 7163897A JP 16389795 A JP16389795 A JP 16389795A JP 2743874 B2 JP2743874 B2 JP 2743874B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はソリッドステートリレー
に関し、特に電界効果型トランジスタ(MOSFET)
を出力端子とするソリッドステートリレーの動作制御に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のソリッドステートリレー
において、その動作の安定性と応答波形制御を目的とし
た種々の回路が用いられている。
【0003】図8は従来の一例を示すソリッドステート
リレーの回路図である(例えば、特開昭63−242号
公報参照)。
【0004】図8に示すように、かかるソリッドステー
トリレーは、入力端子1,2間に接続された発光ダイオ
ード(以下、LEDと称す)3と、このLED3と光結
合された光起電力ダイオードアレイ4と、ソリッドステ
ートリレーの出力端子9,10間を開閉するスイッチン
グ素子としての電界効果形トランジスタ(以下、MOS
FETと略する)8と、MOSFET8のオンオフ動作
を制御するためのサイリスタ7と、ダイオード5,6と
で構成されている。
【0005】このソリッドステートリレーの動作は、入
力端子1,2間に供給される入力信号によりLED3が
発光し、この光を受光した光起電力ダイオードアレイ4
において光起電力が発生する。この光起電力はダイオー
ド5,6を介してMOSFET8のゲートおよびソース
間に印加され、MOSFET8のゲート寄生容量を充電
する。ここで、MOSFET8のゲートの電位が、しき
い値電圧(以下、Vthと略する)を越えると、MOS
FET8のドレインとソース間が導通状態へと遷移し、
最終的にソリッドステートリレーはオン状態となる。こ
の時、ダイオード5,6において順方向の電圧降下を生
じることから、サイリスタ7の各ゲート、すなわちN極
ゲート7b,P極ゲート7cは各々逆バイアス状態とな
り、サイリスタ7は強制的にオフ状態、すなわちアノー
ド7a,カソード7d間が非導通となるため、ソリッド
ステートリレーは安定したオン状態を維持する。
【0006】一方、入力電流が無くなると、LED3が
消灯し、光起電力ダイオードアレイ4での自己放電によ
り光起電力ダイオードアレイ4のアノードとカソード間
の光電圧(以下、V0と称する)が徐々に低下してい
く。この状態において、V0とMOSFET8のゲート
の電位差が約0.6Vになると、サイリスタ7のアノー
ド7aとN極ゲート7b間が順バイアスとなり、サイリ
スタ7はオン状態となる。その後は、サイリスタ7の自
己増幅作用によりMOSFET8のゲート寄生容量に蓄
積されていた電荷が急速に放電され、ソリッドステート
リレーは速やかにオフ状態になる。
【0007】ここで、かかるソリッドステートリレーの
動作において、オン動作については、光起電力ダイオー
ドアレイ4で発生する光起電力(光電流)にほぼ比例し
て動作時間が決定し、またオフ動作については、サイリ
スタ7の効率により一義的な復旧時間が決定している。
【0008】図9は従来の他の例を示すソリッドステー
トリレーの回路図である(例えば、特開平4−4001
3号公報参照)。
【0009】図9に示すように、このソリッドステート
リレーは、前述した図8の従来例において、リレーのオ
フ動作時の出力端子間に表われる応答波形の傾きを制御
したものである。要するに、図8の従来例において、ソ
リッドステートリレーのオフ動作時にMOSFET8の
ゲート寄生容量から放電される放電電流の流れる経路上
に、即ちサイリスタ7のカソード7d電極とMOSFE
T8のソース電極間に放電電流を制御するための制御抵
抗29を接続したものである。
【0010】かかるソリッドステートリレーのオン動作
時は、前述した図8の従来例のオン動作と同様に、入力
信号が入力されるとLED3が発光し、この光を受光し
た光起電力ダイオードアレイ4で発生した光起電力によ
りMOSFET8がオン状態となる。
【0011】一方、入力信号が無くなると、光起電力ダ
イオードアレイ4の自己放電により、光起電力ダイオー
ドアレイ4のアノードとカソード間の電圧が低下し、サ
イリスタ7のアノード7aおよびN極ゲート7b間が順
バイアスとなり、サイリスタ7がオン状態となる。この
ため、MOSFET8のゲート寄生容量に蓄積されてい
た電荷は放電される。この時、放電電流は制御抵抗29
を介して流れるので、流れる電流が制限され、この結果
リレーのオフ動作が遅延化される。即ち、出力端子9,
10間に得られる応答波形の傾きはなだらかなものにな
る。
【0012】このように、ソリッドステートリレーに制
御抵抗29を付加し、その抵抗値により任意の応答波形
を得ることができる。
【0013】図10は、従来のまた別の例を示すソリッ
ドステートリレーの回路図である。このソリッドステー
トリレーは、前述した図9の従来例において、オン動作
時の出力端子間に表われる応答波形を傾きを制御する機
能を加えたものである。
【0014】図10に示すように、かかるソリッドステ
ートリレーは、図9の回路構成において、リレーのオン
動作時に光起電力を供給される経路上、即ち光起電力ダ
イオードアレイ4のアノードとダイオード5のアノード
間に光電流を制御する制御抵抗30を接続したものであ
る。
【0015】このソリッドステートリレーのオフ動作時
は、前述した図9の従来例と同様に、制御抵抗29によ
り放電電流が制御されるため、なだらかなオフ動作波形
となっている。
【0016】一方、オン動作は、入力信号が供給される
とLED3が発光し、光起電力ダイオードアレイ4にお
いて光起電力が発生する。この光起電力(光電流)は、
制御抵抗30およびダイオード5を介してMOSFET
8のゲート寄生容量を充電する。この時、制御抵抗30
により光電流が制限されるため、リレーのオン動作が遅
延化される。即ち、オン動作時においても出力端子9,
10間の応答波形の傾きをなだらかなものにしている。
【0017】このように、制御抵抗29,30の抵抗値
により任意の応答波形を得ることができる。
【0018】図11は図8,図9に示すリレー回路の入
力信号と応答波形を表わすタイミング図である。図11
に示すように、入力端子1,2間に入力信号15が供給
されると、図8の回路における出力端子9,10間に得
られる応答波形31は、制御抵抗を有しないので、オフ
時の傾きが急峻である。一方、図9の回路における出力
端子9,10間に得られる応答波形32は、制御抵抗2
9を有しているため、オフ時の傾きをゆるやかに変える
ことができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のソリッドステートリレーには、以下のような欠
点がある。
【0020】まず、図8のソリッドステートリレーで
は、オフ動作時の応答波形が放電回路(サイリスタ)の
効率により一義的に決定されるため、接続された回路に
急激な変動を与え、ノイズを生じやすいという欠点があ
る。
【0021】次に、図9や図10のソリッドステートリ
レーでは、このようなノイズ問題を解決するために、放
電電流並びに光電流の流れる経路上に制御抵抗を接続し
て応答波形の遅延化を図っている。しかし、この制御抵
抗の抵抗値は製造段階で決定されるため、個々のソリッ
ドステートリレーを任意の応答波形(特に、オフ動作
時)で使用することは困難であるという欠点がある。
【0022】更に、図8乃至図10の従来例では、入力
信号が微少であっても、光起電力ダイオードアレイにお
いて0.6V以上の光電圧が発生すると、ソリッドステ
ートリレーがオン状態になってしまう。このため、入力
信号にノイズが生じると、ソリッドステートリレーが誤
動作してしまうという問題もある。
【0023】本発明の第一の目的は、動作特性(応答波
形)を外部から任意に制御可能なソリッドステートリレ
ーを提供することにある。
【0024】また、本発明の第二の目的は、動作感度を
外部から任意に制御可能なソリッドステートリレーを提
供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明のソリッドステー
トリレーは、信号入力端子間に接続され入力信号により
発光する発光素子と、前記発光素子からの光を受光し光
起電力を発生する光起電力ダイオードアレイと、出力端
子間にソースおよびドレインを接続され且つゲートに
記光起電力ダイオードアレイで発生した前記光起電力
供給されることにより駆動されるスイッチング素子とし
ての電界効果トランジスタと、前記電界効果トランジス
タをオフさせる放電回路を形成するために、アノード及
びカソードをそれぞれ前記電界効果トランジスタのゲー
ト及びソースに接続するとともに、制御用N極ゲート,
P極ゲートをそれぞれ前記光起電力ダイオードアレイの
アノード,カソードに接続するサイリスタと、前記光起
電力ダイオードアレイの出力を前記電界効果トランジス
タに供給するためのダイオード手段とを備えたソリッド
ステートリレーにおいて、前記サイリスタのアノードお
よび前記電界効果トランジスタのゲート間に接続すると
ともに、制御信号入力端子を備え、外部からの制御信号
により抵抗値を変化させて前記電界効果トランジスタの
ゲート寄生容量への充放電電流を制御する動作制御回路
を有し、前記動作制御回路は、前記制御信号入力端子間
に接続され且つ前記発光素子とは異なった別の発光素子
と、前記サイリスタのアノードおよび前記電界効果トラ
ンジスタのゲート間に接続され且つ前記別の発光素子か
らの光を受光する受光素子と、前記受光素子に並列に接
続される制御抵抗素子とを備えて構成される。
【0026】
【作用】本発明のソリッドステートリレーは、外部から
の制御信号により調整可能な動作制御回路を設けること
により、その制御信号でリレーのオン動作及びオフ動
作、或いはオン動作もしくはオフ動作を個々に制御する
ことができ、任意の動作波形を実現する。また、この動
作制御回路に双方向サイリスタやトライアックを用いる
ことにより、ソリッドステートリレーの動作感度を任意
に調整することができる。
【0027】
【実施例】次に本発明の実施例について図を用いて説明
する。図1は本発明の基本構成を示すソリッドステート
リレーの回路図である。図1に示すように、このソリッ
ドステートリレーは、入力端子1,2間に接続されたL
ED3と、このLED3の光を受光して駆動される光起
電力ダイオードアレイ4と、ダイオード5,6および放
電回路を形成するためのサイリスタ7と、出力端子9,
10間に接続されたスイッチング素子としてのMOSF
ET8とを有する他に、このMOSFET8のゲート寄
生容量への充放電電流を制御する動作制御回路11を備
えて構成される。この動作制御回路11は外部からの制
御信号を供給する制御信号入力端子11a,11bと、
この制御信号に基づき制御出力を供給する制御端子11
c,11dとを備え、これら制御端子11c,11dを
それぞれサイリスタ7のアノードおよびMOSFET8
のゲート電極に接続する。
【0028】図2は本発明の第一の実施例を説明するた
めのソリッドステートリレーに用いられる動作制御回路
図である。図2に示すように、本実施例における動作制
御回路11は、MOSFET8のゲート充放電電流を制
御するために、制御信号入力端子11a,11b間に接
続され且つそれらに供給される制御信号により発光する
LED12と、制御端子11c,11d間に接続される
とともにLED12に光結合されたフォトトランジスタ
13と、このフォトトランジスタ13に並列に接続され
た制御抵抗14とから構成されている。
【0029】かかる動作制御回路11をもちいたソリッ
ドステートリレーの動作については、以下の図3を用い
て説明する。
【0030】図3は図1における入力信号および制御信
号と応答波形を表わすタイミング図である。図3に示す
ように、時刻t0において入力信号15が入力される
と、LED3が発光し、光起電力ダイオードアレイ4に
光起電力が発生する。この光起電力(光電流)はダイオ
ード5及び動作制御回路11の制御端子11c,11d
を介してMOSFET8のゲート寄生容量を充電する。
この時、動作制御回路11において、制御信号16が入
力されていない場合は、フォトトランジスタ13がオフ
状態になるので、光起電力ダイオードアレイ4からの光
電流は制御抵抗14を通って流れる。このため、制御抵
抗14により光電流が制限され、ソリッドステートリレ
ーはなだらかにオン状態へと推移していく。
【0031】次に、時刻t1において制御信号16が端
子11a,11bにより入力されると、フォトトランジ
スタ13がオン状態になり、そのエミッタおよびコレク
タ間が導通状態となる。この時、制御端子11c,11
d間に流れる光電流はフォトトランジスタ13のエミッ
タとコレクタ間を介して流れるため、抵抗14による制
限が無くなり、ソリッドステートリレーのオン状態が高
速化される。
【0032】続いて、時刻t2において制御信号16が
無くなると、フォトトランジスタ13がオフ状態とな
り、再び光電流は抵抗14を介して流れるため、ソリッ
ドステートリレーのオン動作が遅延される。
【0033】一方、時刻t3において入力信号15が無
くなると、光起電力ダイオードアレイ4での光起電力が
徐々に低下し、その光起電力ダイオードアレイ4のアノ
ードとMOSFET8のゲートとの電位差が0.6V以
上になると、サイリスタ7がオン状態となる。このた
め、MOSFET8のゲート寄生容量に蓄積されていた
電荷が、動作制御回路11の制御抵抗14を通りサイリ
スタ7を介して放電される。この時、抵抗14により放
電電流が制限されているため、ソリッドステートリレー
のオフ動作波形はなだらかになっている。
【0034】次に、時刻t4において再度制御信号16
が入力されると、フォトトランジスタ13が再びオン状
態となり、放電電流がフォトトランジスタ13のコレク
タおよびエミッタ間を介して流れるため、抵抗14によ
る放電電流の制限が無くなる。このため、MOSFET
8のゲート寄生容量に蓄積されていた電荷が急速に放電
され、速やかにソリッドステートリレーはオフ状態にな
る。
【0035】図4は本発明の第二の実施例を説明するた
めのソリッドステートリレーに用いられる動作制御回路
図である。図4に示すように、本実施例の動作制御回路
11は、充放電電流を制御するために、入力信号の入力
により発光するLED12と、このLED12に光結合
されたCdS等からなる光導電セル18とで構成してい
る。なお、その他の構成は前述した図1と同様である。
【0036】かかるリレーの動作は、オン・オフ動作時
において、MOSFET8のゲート寄生容量への電荷の
充放電を光導電セル18を介して行うものである。ここ
で、光導電セル18は、LED12からの光量に反比例
して抵抗値が低下するため、LED12に流す制御信号
16によりソリッドステートリレーのオンオフ動作時の
波形制御を外部から任意に調整することができる。
【0037】図5は本発明の第三の実施例を説明するた
めのソリッドステートリレーに用いられる動作制御回路
図である。図5に示すように、本実施例の動作制御回路
11は、LED12と、このLED12からの光を受光
し光起電力を発生する光起電力ダイオードアレイ19
と、デプレッション型MOSFET23,24と、これ
らのMOSFET23,24の動作を制御するサイリス
タ22と、ダイオード20,21と制御抵抗14とから
構成される。すなわち、本実施例においては、図2のフ
ォトトランジスタ13をこれらLED12と光起電力ダ
イオードアレイ19サイリスタ22およびデプレッショ
ン型MOSFET23,24とからなる回路で置き換え
たものである。
【0038】ここで、前述した第一の実施例のソリッド
ステートリレーでは、制御信号16の入力により制御抵
抗14をフォトトランジスタ13でバイパスしていたの
に対し、本実施例においては、制御信号が入力されてい
ない場合には、お互いのソースを接続したデプレッショ
ン型MOSFET23,24の各々のドレインとドレイ
ン間が導通状態となっていることから、制御抵抗14が
バイパスされる。逆に、制御信号が入力されると、デプ
レッション型MOSFET23,24がオフ状態とな
り、デプレッション型MOSFET25,26のドレイ
ン−ドレイン間が非導通状態となるので、MOSFET
8のゲートに対する充放電電流は制御抵抗14を介して
流れる。
【0039】図6は本発明の第四の実施例を説明するた
めのソリッドステートリレーに用いられる動作制御回路
図である。図6に示すように、本実施例の動作制御回路
11は、前述した図2の制御抵抗14の代わりに双方向
サイリスタ25と、この双方向サイリスタ25に対して
並列接続され放電電流のバイパスに用いられるダイオー
ド26とを接続したものである。以下、この動作制御回
路11を用いたソリッドステートリレーの動作について
説明する。
【0040】まず、ソリッドステートリレーがオフ状態
の時にノイズなどの微少な信号(約0.5mA以下)が
入力されると、図1におけるLED3の発光に伴い光起
電力ダイオードアレイ4に光起電力が発生する。この
時、図6における双方向サイリスタ25に第1アノード
と第2アノード間耐圧が約5〜7V程度のものを用いて
いると、図1におけるMOSFET8がオンするには十
分な光電圧(2.5〜4V程度)を発生していても、双
方向サイリスタ25の第1アノードと第2アノード間を
光起電力が流れることができないため、ソリッドステー
トリレーはオフ状態を維持する。これにより、ソリッド
ステートリレーのオフ時のノイズなどによる誤動作を防
止している。
【0041】次に、入力端子1,2間に十分な入力信号
が入力されると、光起電力ダイオードアレイ4におい
て、より高い光電圧(段数16段で約8V以上)が発生
する。この光電圧が双方向サイリスタ25の第1アノー
ドと第2アノード間耐圧を超えると、双方向サイリスタ
25はオン状態となり、光起電力がMOSFET8のゲ
ートに印加され、ソリッドステートリレーはオン状態と
なる。この時、双方向サイリスタ25のオン状態での電
圧降下は、約1V程度と低いため、MOSFET8のゲ
ートにはオンするために十分な電圧が印加された状態と
なっている。
【0042】続いて、入力信号が無くなると、光起電力
ダイオードアレイ4の低下に伴い光電圧が低下し、MO
SFET8のゲート寄生容量に蓄積されていた電荷が放
電し始める。この放電電流はバイパス用に設けられたダ
イオード26を介して制御端子11c,11d間に流
れ、MOSFET8のゲートと光起電力ダイオードアレ
イ4のアノードとの電位差が約1.2V以上になると、
サイリスタ7がオンし、ソリッドステートリレーは速や
かにオフ状態となる。
【0043】ここで、本実施例におけるリレーのオフ状
態からオン状態の中で、制御信号が制御入力11a,1
1b間に入力されると、フォトトランジスタ13がオン
状態となるため、双方向サイリスタ25がバイパスさ
れ、前述した図8のソリッドステートリレーとほぼ同等
のオフ動作特性となる。すなわち、微少な入力信号でソ
リッドステートリレーを使用する際には、制御信号を外
部より供給することにより、従来のソリッドステートリ
レーとほぼ同等の条件での使用が可能となる。
【0044】図7は本発明の第五の実施例を説明するた
めのソリッドステートリレーに用いられる動作制御回路
図である。図7に示すように、本実施例の動作制御回路
11は、LED12と、このLED12に光結合された
光起電力ダイオード27と、トライアック28及びリレ
ーオフ動作時のバイパス用のダイオード26とから構成
される。この場合、制御入力端子11a,11b間に供
給された制御信号によりLED12で光電圧を発生する
と、光起電力ダイオード27で発生した光起電力がトラ
イアック28のゲートに供給される。
【0045】かかる動作制御回路11を用いたソリッド
ステートリレーの基本的な動作については、前述した第
四の実施例とほぼ同様である。異なる点は、第四の実施
例における双方向サイリスタ25の第1アノードと第2
アノード間耐圧によりリレーの動作感度が一義的になっ
ていたのに対し、本実施例においては、トライアック2
8のゲート電流、即ち光起電力ダイオード27の光電流
に比例してトライアック28のアノード間耐圧を低下さ
せることにある。このため、本実施例においては、ソリ
ッドステートリレーの任意の動作感度を得ることができ
る。
【0046】要するに、光起電力ダイオード27の光電
流は、LED12の発光量に正比例して増減することか
ら、制御信号(制御用入力電流)が大きくなるにつれ
て、ソリッドステートリレーの動作感度が敏感なものに
なる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のソリッド
ステートリレーは、外部からの制御信号により充放電電
流を制御するための動作制御回路をスイッチング素子と
してのMOSFETのゲートと放電回路としてのサイリ
スタのアノードとの間に接続することにより、任意のオ
ン動作及びオフ動作を実現できるという効果がある。
【0048】また、本発明のソリッドステートリレー
は、動作制御回路に双方向サイリスタやトライアック等
を用いることにより、外部から動作感度を任意に制御で
きるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すソリッドステートリレ
ーの回路図である。
【図2】本発明の第一の実施例を説明するための動作制
御回路図である。
【図3】図1における入力信号および制御信号と応答波
形を表わすタイミング図である。
【図4】本発明の第二の実施例を説明するための動作制
御回路図である。
【図5】本発明の第三の実施例を説明するための動作制
御回路図である。
【図6】本発明の第四の実施例を説明するための動作制
御回路図である。
【図7】本発明の第五の実施例を説明するための動作制
御回路図である。
【図8】従来の一例を示すソリッドステートリレーの回
路図である。
【図9】従来の他の例を示すソリッドステートリレーの
回路図である。
【図10】従来のまた別の例を示すソリッドステートリ
レーの回路図である。
【図11】図8および図9に示すリレー回路の入力信号
と応答波形を表わすタイミング図である。
【符号の説明】 1,2 入力端子 3,12 発光ダイオード 4,19 光起電力ダイオードアレイ 5,6,20,21,26 ダイオード 7,22 サイリスタ 7a アノード 7b N極ゲート 7c P極ゲート 7d カソード 8 MOSFET 9,10 出力端子 11 動作制御回路 11a,11b 制御信号入力端子 11c,11d 制御端子 13 フォトトランジスタ 14 抵抗 18 光導電セル 23,24 デプレッション型MOSFET 25 双方向サイリスタ 27 光起電力ダイオード 28 トライアック
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−77798(JP,A) 特開 平3−116452(JP,A) 特開 平4−40013(JP,A) 特開 昭61−245617(JP,A) 特開 昭58−501395(JP,A) 特開 平6−29815(JP,A) 特開 昭61−251227(JP,A) 特開 平5−227000(JP,A) 実開 平1−63229(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号入力端子間に接続され入力信号によ
    り発光する発光素子と、前記発光素子からの光を受光し
    光起電力を発生する光起電力ダイオードアレイと、出力
    端子間にソースおよびドレインを接続され且つゲートに
    前記光起電力ダイオードアレイで発生した前記光起電力
    を供給されることにより駆動されるスイッチング素子と
    しての電界効果トランジスタと、前記電界効果トランジ
    スタをオフさせる放電回路を形成するために、アノード
    及びカソードをそれぞれ前記電界効果トランジスタのゲ
    ート及びソースに接続するとともに、制御用N極ゲー
    ト,P極ゲートをそれぞれ前記光起電力ダイオードアレ
    イのアノード,カソードに接続するサイリスタと、前記
    光起電力ダイオードアレイの出力を前記電界効果トラン
    ジスタに供給するためのダイオード手段とを備えたソリ
    ッドステートリレーにおいて、前記サイリスタのアノー
    ドおよび前記電界効果トランジスタのゲート間に接続す
    るとともに、制御信号入力端子を備え、外部からの制御
    信号により抵抗値を変化させて前記電界効果トランジス
    タのゲート寄生容量への充放電電流を制御する動作制御
    回路を有し、前記動作制御回路は、前記制御信号入力端
    子間に接続され且つ前記発光素子とは異なった別の発光
    素子と、前記サイリスタのアノードおよび前記電界効果
    トランジスタのゲート間に接続され且つ前記別の発光素
    子からの光を受光する受光素子と、前記受光素子に並列
    に接続される制御抵抗素子とを備えたことを特徴とする
    ソリッドステートリレー。
  2. 【請求項2】 前記動作制御回路の前記受光素子、フ
    ォトトランジスタを用いた請求項1記載のソリッドステ
    ートリレー。
  3. 【請求項3】 前記動作制御回路の前記受光素子および
    前記制御抵抗素子は、一体化した光導電セルを用い、前
    記別の発光素子からの光を受光し、その光量により抵抗
    値を変化させる請求項1記載のソリッドステートリレ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記動作制御回路は、前記制御抵抗素子
    に代えて、2端子双方向サイリスタおよびダイオード素
    子を用いた請求項1記載のソリッドステートリレー。
  5. 【請求項5】 前記動作制御回路は、前記受光素子に光
    起電力ダイオードを用いるとともに、前記制御抵抗素子
    に代えてトライアックおよびダイオード素子 を用い、前
    記光起電力ダイオードの出力で前記トライアックを制御
    する請求項1記載のソリッドステートリレー。
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