JP2742995B2 - 小魚等の選別装置 - Google Patents

小魚等の選別装置

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JP2742995B2
JP2742995B2 JP8112930A JP11293096A JP2742995B2 JP 2742995 B2 JP2742995 B2 JP 2742995B2 JP 8112930 A JP8112930 A JP 8112930A JP 11293096 A JP11293096 A JP 11293096A JP 2742995 B2 JP2742995 B2 JP 2742995B2
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シラス、かえり、
いりこ、その他小魚の水揚げに混じっている大小の小魚
や不純物(針、アミ、小ガニ、ウロコ等)の分離、除去
を目的とした小魚等の選別装置である。
【0002】
【従来の技術】小魚の水揚げ時は、シーズン(季節)に
より、針、アミ、小ガニ、ウロコ等の色々な不純物が混
入して水揚げされる。この不純物が混ざったままでは商
品価値が全くなく、港に水揚げされてもこの混合物の状
態で水揚げ原料を買い、煮沸加工をする業者はあまり多
くない。
【0003】そこで従来は、煮沸加工後、不純物混じり
の原料を塩水に入れ、原料と不純物を比重で分離する方
法があった。しかし、この方法は、原料である小魚等の
鮮度を落とし腐敗等の原因となり、又仕上り時の色、艶
等も損ね、商品価値を著しく落していた。又、煮沸時、
煮釜の中での選別は、この不純物と原料とが十分に分離
せず、煮釜の中での選別、除去はほとんど不可能であ
る。そのため、完全な分離を行うためには、煮沸加工し
た後に選別分離するしかない。
【0004】この選別分離法は、煮沸加工することによ
り、原料等をバラバラにさばき、改良されたトウミ式選
別機等で選別していた。この方式は、風で混合物を吹き
飛ばし重たいものは近くに落ち、軽いものは遠くまで飛
ぶことを利用して、分離選別を行っていた。
【0005】しかし、この方式では、ある程度乾燥した
混合物にしか十分に活用することができなかった。釜揚
げ時は、混合物にも多くの水分が付着しているが、分離
除去したい不純物も多くの水分を含んでいる。そのた
め、吹き飛ばす方法だけでは、原料と不純物が十分に分
離することができず、その効果が十分ではなかった。十
分に分離除去しようとすると原料の送る速度を落とし吹
き飛ばす量を抑え、その選別効果を引き出さなくてはな
らないので、時間当たりの選別処理能力が著しく低下し
ていた。
【0006】また、混合物が十分乾燥したものであって
も、吹き飛ばすだけの方式では、近い位置と遠い位置の
ものはある程度分離することはできるものの、その中間
辺りはどうしても原料と不純物が混ざり、十分に分離除
去をすることは不可能であった。
【0007】その他に静電気の性質を利用した選別装置
もあるが、この場合静電気発生装置が市販の換気扇に比
べかなり高価になり、選別装置全体に使用するのがむず
かしい。また、選別装置全体に使用できたとしても、そ
の静電気による方法は換気扇のような強制的な不純物吸
着が難しく、十分な分離選別除去作業が行えないので時
間当たりの選別処理効率が悪く、十分な選別ができない
のである。
【0008】また、大小の小魚、例えばしらす(ちりめ
んじゃこ)は平均的には体長が2cm程度であるが、水
揚げ時には、常に体長の大きいものと小さいものが混在
している。しらすは選別することによって商品価値が上
がるため、手作業で大小の分別を行う場合もある。しか
し、大部分の場合はその手間を省いて大小のしらすが混
在したままで出荷している。この場合は商品価値が減少
する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の選別分離
方式は風力を利用しているので、ある程度乾燥していな
いと原料がさばけず、吹き飛ばした時に原料と不純物が
空中で十分に分離しないので、釜揚げ等の水分を多く含
んだ混合物には十分にその効果を発揮することができな
いという問題点があった。又、手前に吹き飛んだ小魚等
の原料に不純物が落下することもあり、遠くに吹き飛ば
した不純物に原料が吹き飛び、混ざることも多くあるの
で、十分に分離除去をすることができなかった。
【0010】さらに、この方式では、その吹き飛ばす距
離(スペース)等にも大きく左右される。すなわち、吹
き飛ばす風量が少ないと飛ばす距離は短くてすむが、こ
れでは空中で十分に散らばらないので、殆ど一定の場所
に原料と不純物が落下し分離はほとんどできなかった。
これに反し、吹き飛ばす風力を強くすると飛ぶ距離が大
きくなり、スペースの狭い加工場には向かないことがあ
る。又、釜揚げ時、小魚等は多く水分を含んでいるので
魚体自体が弱く、風力が強いと落下時に魚体が折れた
り、ウロコ等が剥がれ落ちたりして商品価値を低下させ
てしまっていた。
【0011】本発明の目的は、小魚と不純物の分離作
業、および、従来手作業で行っていた大小の小魚の分離
作業を風力を利用して自動的に行い、処理能力を高めか
つ魚体を痛めることなく分離選別を行うことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、風力及びメッシュベルト等の組み合わせ
により、吹き飛ばす作業と吸着するという作業を同時に
行い、かつ、同時に素早く不純物等を部外に除去し、あ
るいは小魚の大小を選別するようにした。
【0013】具体的には、第1に、小魚とそれより小さ
い混在物とからなる混合物、あるいは大きさの異なる小
魚の混合物、を搬送する下部コンベヤと、この下部コン
ベヤの上方に対向する上部コンベヤとを設け、これら両
コンベヤはメッシュベルト等の空気が通過しうるベルト
によって構成し、搬送側である下部ベルト上の混合物を
吹き上げる吹上げノズルを下部コンベヤに設け、かつ、
上記下部ベルトに対向する上部ベルトに吹き上げられた
混在物を吸着するための負圧部および、その下流側で上
部ベルトに吸着された混在物を排出する排出部を上部コ
ンベヤに設けたことを特徴とする。
【0014】この選別装置は、下部ベルト上の混合物を
吹き上げる吹上げノズルを下部コンベヤに設けたことか
ら、下部コンベヤによって搬入された小魚等の混合物
は、その中の軽量な混在物が吹上げノズルにより上方に
吹上げられ、また、吹き上げられた混在物をベルトに吸
着するための負圧部と、その下流側で吸着された混在物
を排出する排出部を上部コンベヤに設けたことから、軟
質物をなす小魚の魚体に大きな衝撃を与えることなく混
合物から選別することができる。
【0015】第2に、前記吹上げノズルと負圧部の少な
くとも一方に、その吹上げ圧力、吸引圧力を調整するた
めの圧力調整手段を備えたことを特徴とする。この圧力
調整手段により、下部コンベヤによる吹上げ時の選別、
または、上部コンベヤによる吸着時の選別が調節できる
ので、小魚の選別を任意に調節することができる。
【0016】第3に、前記吹き上げられた混合物が上部
と下部のコンベヤの間から飛散しないように遮蔽材によ
って周縁を区画したことを特徴とし、また、遮蔽材を撥
水性素材によるメッシュ材としたことを特徴とする。こ
の選別装置の遮蔽材は、吹上げノズルによる混合物の飛
散を防止し、撥水性素材によるメッシュ材とした場合
は、混合物が水分を含んでいても遮蔽材に付着すること
がない。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は小魚等の選別装置の第1の
実施形態の説明用側面図である。この選別装置1は、下
部コンベヤ2とその上方に設けた上部コンベヤ3とから
なる。下部コンベヤ2の図中左端を投入口2a、右端を
取出し口2bとし、その間に小魚の選別のための分離部
4を含む処理ブロックを、下部コンベヤ2の送り方向に
多段に構成する。さらにそれぞれのコンベヤ2,3に駆
動部5,6を備え、また、下部に車輪7,7を備えて移
動可能なユニットを構成する。
【0018】図2は図1の要部拡大図である。下部コン
ベヤ2の下部ベルト2cおよび上部コンベヤ3の上部ベ
ルト3aは空気が通過しうるメッシュベルトからなる。
【0019】上部ベルト3aのメッシュの目の大きさ
は、小さいほど不純物中の小さなゴミ等が通らずに外部
への飛散を防止できるが、あまり小さ過ぎても吸引力が
低下するおそれがある。又、大きすぎても小魚等の原料
を吸い上げることとなる。したがって、その目の大きさ
は、例えば、0.1mm〜30mm位が適当である。た
だし魚体の大きさによって、上記の数値以下、あるいは
以上の数値も採用でき、これらの場合もこの効果を著し
く低下させるものではない。
【0020】下部ベルト2cを通して分離部4…に空気
を吹き上げる吹上げノズル8…を、下部コンベヤ2のシ
ャーシ2d内に設ける。この吹上げノズル8は風量制御
を可能とし、下部コンベヤ2に供給された混合物の中の
比較的軽いものが上部コンベヤ3に達する程度の強さで
吹き上げる。
【0021】往復する上部ベルト3a,3aの間には、
下部コンベヤ2に対向する上部ベルト3aを介して分離
部4から空気を吸引する負圧部9…を設ける。この負圧
部9は吸引風量可変に制御し、吹き上げられた混合物の
中の比較的軽いものがベルト3aの下面に吸着する程度
に吸引する。
【0022】分離部4は、小魚等を吹上げた際に周縁に
飛び散らないように、遮蔽材10によって負圧部9と対
応してその四方を区画する。上記遮蔽材10は、鋼板等
の他、ナイロン等の撥水性材料のネットを用いることに
より、吹き上げられた混合物がその水分によって付着す
るのを防止することができる。
【0023】分離部4に隣接して排出部11を構成す
る。排出部11は、上部コンベヤ3の下流側に吹き落し
ノズル12と掻き取りブラシ13を備え、その下方に排
出樋14を下部コンベヤ2を横切って設ける。吹き落と
しノズル12は、上部ベルト3aの上面側から下方に空
気を吹出し、その下面に付着する吸着物を吹落とす。掻
き取りブラシ13は、上部ベルト3aの進行方向と逆方
向に回転し、その下面に付着する吸着物を掻き落とす。
排出樋14は、上部ベルト3aから落下した吸着物を下
部コンベヤ2の側方に案内する。
【0024】上記構成をなす小魚等の選別装置の作用を
以下に説明する。水揚げしたシラス、かえり、いりこ等
の小魚は、針、アミ、小ガニ、ウロコ等の不純物を含ん
だ混合物となっている。釜揚げ、もしくは乾燥された混
合物を製品搬送のメッシュベルトよりなる下部コンベヤ
2の投入口2aに供給すると、混合物は取出し口2b側
へ搬送される。
【0025】この時、下部コンベア2の下部ベルト2c
の下方の吹き上げノズル8より高圧空気(エアー)を吹
き出し、不純物と混じった原料を上方に吹き上げる。こ
の時の高圧空気のエアー源は、ブロア、ファン、換気扇
を用い、この高圧空気の風量及び風圧は、ダンパー又は
インバータ制御等の圧力調整手段により調整できるよう
にしておく。
【0026】混合物が吹き上げられた分離部4の上部に
は上部コンベヤ3があり、その上部ベルト3aに吹き上
げられた不純物が当って付着するように、さらには原料
の魚体が傷まない程度に下方の吹き上げノズル8からの
風量、風圧を調整する。すなわち、たたき付けるように
吹き上げるのではなく、下部コンベア2と上部コンベア
3の間の分離部4のスペースに散らすように吹き上げる
ようにし、不純物より重いものまで吹き上げて上部ベル
ト3aに吹き付けることなく、除去したい不純物のみ付
着させるようにする。
【0027】これにより、小魚等は不純物より若干重い
ので、同一の風圧を受けても不純物ほど高く飛び散るこ
とはなく、上部の負圧部9のファン、換気扇等(以下フ
ァンという)22、ブロア21等の吸引装置の吸引力の
調整により、効果的に高く飛び散る不純物のみ吸着分離
ができる。また、選別すべき小魚の原料自体を上部ベル
ト3aに魚体を傷めない程度の強さで当てることによ
り、原料の魚体に強く付着している不純物をその反動で
効果的に取り除くこともできる。
【0028】そして、不純物の吸着した上部ベルト3a
を回転させることにより、不純物のみ部外へ取り出すの
である。この上部ベルト3aは、モートル駆動等で回転
させ連続使用させると効果的であるが、一定範囲を往復
運動させて用いても、若干作業効率は低下するが、作業
内容を著しく妨げるものではないのである。
【0029】また、釜揚げ等の水分を多く含んだ不純物
は、上部ベルト3aに付着したまま排出されるが、この
場合、モートル及びブロア等によるこの装置自体の振動
で上部ベルト3aに付着した不純物が、分離された原料
の上に落下する恐れがある。又、ある程度乾燥させた原
料に付着している不純物も当然乾燥しているので、上部
ベルト3aにはあまり付着しないと考えられる。
【0030】さらに、下部の吹き上げノズル8…からは
常時空気が吹き出されているため、上記付着物はある程
度の時間は上部ベルト3aに付着しているが、この上部
ベルト3aは回転しているため、下方からの空気があま
り当たらない所に移動すると不純物が自重によって上部
ベルト3aより剥離し、原料の上に落下することが考え
られる。この場合、ブロア21,ファン22の風量、風
圧をダンパ24及び、インバータで制御、調整し、負圧
部9の吸引力を容易に調整できるようにすることによ
り、不純物の混じった原料の大小、原料の乾燥具合、不
純物の量、不純物の種類、等色々の状況に効果的に対応
し不純物のみ効率良く分離、除去できる。
【0031】このように、上部ベルト3aに付着した不
純物を、ブロア21、ファン22等の圧力調整手段付き
の吸引装置を用い上部ベルト3aの下面に吸着させた状
態で搬送すれば、不純物が落下することなく部外に排出
できる。
【0032】原料搬送側の下部コンベア2と、上部コン
ベア3との間隔は、小魚の大きさ不純物の量及び、不純
物の種類等により任意に決めることができる。そして、
その効果及び加工場のスペース等も考慮した結果、その
間隔を10cm〜3m以下とするのが最良と考えられる
が、それ以外の間隔でもこの効果を著しく損なうもので
はない。
【0033】又、吹き上げノズル8によって原料、不純
物を吹き上げる際に、原料等が下部コンベア2から前後
左右の外部に飛び散らないように遮蔽材10を使用す
る。そして、釜揚げ時には混合物に多くの水分を含んで
いるので、上述のように遮蔽材10は、その表面に原料
等が多く付着するのを防ぐためナイロン製等の撥水性素
材を使用するのが好ましい。
【0034】この後、上部コンベヤ3によって分離部4
の外に送られた不純物は、負圧部9の吸引力が作用しな
くなり、自然落下するとともに、吹き落しノズル12と
掻き取りブラシ13により、強制的に落とされる。この
不純物の取り除きは、排出樋14により、また排出樋1
4に代えて排出用ベルトコンベアを設けることにより、
取り除くことができる。
【0035】また、本装置は、上記のように小魚と不純
物の分離選別に限定されず、大小の小魚、例えば、体長
が4cm程度のいりこと2cm程度のしらすとが混じっ
ている場合の選別に適用できる。すなわち2種類大きさ
の小魚が混在している場合は、小さい方の小魚が上記の
説明の不純物と同様に吹き上げられて、上部ベルト3a
に吸着して搬送されていくのである。
【0036】さらに、多段の処理ブロックの吹き上げ圧
力、負圧部の吸引圧力を個別に調整することにより、各
段階で分離される排出物の大きさを調整することができ
る。そのため、これをさらに、中間の大きさの小魚の選
別や、あるいは不純物を処理ブロック別に分離すること
ができる。つまり、小魚の大きさを大、中、小等の複数
の種類に選別したり、複数の不純物の分離選別の一括処
理が可能となる。そして、ベルトの交換によるメッシュ
の設定や、上下のコンベヤ間の寸法調節により、選別精
度を向上することができるのである。
【0037】図3ないし図6は図2のA−A線断面の実
施例である。図3の第1の実施例は、負圧部9を上部コ
ンベヤ3からその側方に突出し、下部コンベヤ2の側部
に設けたブロア21に連通して空気を排出する例であ
る。図4の第2の実施例は、負圧部9に、ファン22を
設けて上方に空気を排出する例である。図5の第3の実
施例は、負圧部9を上部コンベヤ3からその側方に突出
し、かつ、負圧部9のファン22により側方に排出する
例である。23は飛散防止用のネットである。
【0038】上記吹上げノズルや負圧部のブロア、ファ
ン等はインバータ制御等の図示せぬ圧力調節手段を備え
ることにより、吹上げ圧力、負圧部の吸引圧力を調節可
能とする。
【0039】図6の第4の実施例は、負圧部9に傾斜角
可変の整流ダンパ24を設けて圧力調節手段を構成し、
負圧部のファン22により下部コンベヤの側方に排出す
る例である。負圧部9内にダンパ24を設け、排出側9
aにファン22と飛散防止のネット23を備える。
【0040】図7は小魚等の選別装置の第2の実施形態
の要部側面図である。前記実施形態と同一部材はその符
号を付して説明を省略する。選別装置31は、上部コン
ベヤ3を薄型に構成し、その上側に負圧部9を構成し、
この負圧部9を往復2層の上部ベルト3a,3aを介し
て分離部4に対向する。
【0041】図8ないし図11は図7のB−B線断面の
実施例である。図8の第1の実施例は、負圧部9を上部
コンベヤ3からその側方に突出し、下部コンベヤ2の側
部に設けたブロア21に連通して空気を排出する例で
る。図9の第2の実施例は、負圧部9に、ファン22を
設けて上方に空気を排出する例である。図10の第3の
実施例は、負圧部9を上部コンベヤ3からその側方に突
出し、かつ、負圧部9のファン22により側方に排出す
る例である。
【0042】図11の第4の実施例は、負圧部9に傾斜
角可変の調節ダンパ24を設けて圧力調節手段を構成
し、負圧部9のファン22により側方に排出する例であ
る。
【0043】図12は小魚等の選別装置の第3の実施形
態の側面図である。前記実施形態と同一部材はその符号
を付して説明を省略する。選別装置41は、下部コンベ
ア2に対して直角に上部コンベア3,3を取り付け、上
下両コンベヤの間を分離部4,4とする処理ブロックを
下部コンベヤ2の送り方向に2段に構成する。上部コン
ベア3内に負圧部9を構成し、この負圧部9内にダンパ
24を設け、排出側9aにファン22と飛散防止用のネ
ット23を備える。
【0044】図13は図12の平面図、図14は図12
のC−C線断面図である。上部コンベア3,3は下部コ
ンベヤ2の側方に突出し、この突出部42に図14に示
す掻き落としブラシ13を備えることにより、下部コン
ベヤ2の側方に排出部11を一括して設けることができ
る。
【0045】図15は図12のC−C線断面の別の実施
例である。上部コンベヤ3を薄型に構成し、その上側に
負圧部9を構成し、この負圧部9を往復2層の上部ベル
ト3a,3aを介して分離部4に対向した例である。
【0046】このように、原料搬送用の下部コンベア2
に対する不純物除去用の上部コンベア3の取付けの各種
構成により、加工場のスペース及び、建屋の構造に応じ
て不純物の取り出し方向を自由に決めることができる。
【0047】以上に説明したとおり、本発明に係る小魚
等の選別装置は、比較的軽い不純物やあるいは小さい小
魚等の混在物を上部ベルトに吹き上げ、上方でブロア、
ファンを用い構成された吸引装置により吸引する。この
上部ベルトに吸着せられた不純物等の混在物を、その回
転搬送により原料と不純物、或いは小魚の大小を確実
に、かつ原料に損傷を与えることなく分離して混在物の
み部外へ取り除くことができる。
【0048】
【発明の効果】請求項1の小魚等の選別装置は、下部ベ
ルト上の混合物を吹き上げる吹上げノズルを下部コンベ
ヤに設けたことから、下部コンベヤによって搬入された
小魚等の混合物は、その中の軽量な混在物が吹上げノズ
ルにより上方に吹上げられ、また、吹き上げられた混在
物をベルトに吸着するための負圧部と、その下流側で吸
着された混在物を排出する排出部を上部コンベヤに設け
たことから、軟質物をなす小魚に大きな衝撃を与えるこ
となく混合物から選別することができる。
【0049】請求項2の選別装置は、前記吹上げノズル
と負圧部の少なくとも一方に、その吹上げ圧力、吸引圧
力を調整するための圧力調整手段を備えたことにより、
下部コンベヤによる吹上げ時の選別、または、上部コン
ベヤによる吸着時の選別が調節できるので、小魚の選別
を任意に調節することができる。
【0050】請求項3の選別装置は、上部と下部のコン
ベヤの間にその周縁を遮蔽材によって区画したことか
ら、遮蔽材は、吹上げノズルによる混合物の飛散を防止
し、また、請求項4の選別装置は、遮蔽材を撥水性素材
によるメッシュ材としたことから、混合物が水分を含ん
でいても遮蔽材に付着することがなく、連続的に安定し
て選別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】小魚等の選別装置の第1の実施形態の説明用側
面図
【図2】図1の要部拡大図
【図3】図2のA−A線断面の第1の実施例
【図4】図2のA−A線断面の第2の実施例
【図5】図2のA−A線断面の第3の実施例
【図6】図2のA−A線断面の第4の実施例
【図7】小魚等の選別装置の第2の実施形態の要部を示
す説明用側面図
【図8】図7のB−B線断面の第1の実施例
【図9】図7のB−B線断面の第2の実施例
【図10】図7のB−B線断面の第3の実施例
【図11】図7のB−B線断面の第4の実施例
【図12】小魚等の選別装置の第3の実施形態の説明用
側面図
【図13】図12の選別装置の平面図
【図14】図12のC−C線断面の実施例
【図15】図12のC−C線断面の別実施例
【符合の説明】
1…小魚等の選別装置(第1の実施形態) 2…下部コンベア 2a…投入口 2b…取出し口 2c…下部ベルト 3…上部コンベヤ 3a…上部ベルト 4…分離部 7…車輪 8…吹き上げノズル 9…負圧部 10…遮蔽材 11…排出部 12…吹き落しノズル 13…掻き取りブラシ 14…排出樋 21…ブロア 22…ファン 24…ダンパ 31…選別装置(第2の実施形態) 41…選別装置(第3の実施形態) 42…突出部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小魚とそれより小さい混在物とからなる
    混合物を搬送する下部コンベヤと、この下部コンベヤの
    上方に対向する上部コンベヤとを設け、これら両コンベ
    ヤはメッシュベルト等の空気が通過しうるベルトによっ
    て構成し、搬送側である下部ベルト上の混合物を吹き上
    げる吹上げノズルを下部コンベヤに設け、かつ、上記下
    部ベルトに対向する上部ベルトに吹き上げられた混在物
    を吸着するための負圧部および、その下流側で上部ベル
    トに吸着された混在物を排出する排出部を上部コンベヤ
    に設けたことを特徴とする小魚等の選別装置。
  2. 【請求項2】 前記吹上げノズルと負圧部の少なくとも
    一方に、その吹上げ圧力、吸引圧力を調整するための圧
    力調整手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の小
    魚等の選別装置。
  3. 【請求項3】 前記上部と下部のコンベヤの間にその周
    縁を遮蔽材によって区画したことを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の小魚等の選別装置。
  4. 【請求項4】 前記遮蔽材は、撥水性素材のメッシュ部
    材によって構成したことを特徴とする請求項3記載の小
    魚等の選別装置。
JP8112930A 1996-03-29 1996-03-29 小魚等の選別装置 Expired - Lifetime JP2742995B2 (ja)

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