JP3683873B2 - ヒヨコの選別装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ふ化したヒヨコを卵殻から分離する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヒヨコは、卵をバスケットに入れ、所定の日数加温してふ化される。卵からヒヨコがふ化されると、バスケットにはヒヨコと卵殻が混在している。このため、バスケットから取り出してヒヨコと卵殻とを分離する必要がある。現在は人手でヒヨコと卵殻を分離しているので、手間がかかっている。とくに、ふ卵機は、一度に多量のヒヨコをふ化させるので、ヒヨコと卵殻の分離には極めて手間がかかっているのが実状である。一般的に、ふ卵場では、数人がヒヨコと卵殻とを分離しているのが実状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
人手によるヒヨコと卵殻の選別は、手間がかかるばかりでない。ヒヨコを優しく慎重に取り扱う必要があるので、非常に疲れる作業でもある。さらに、ヒヨコに卵殻が付着していることもあるので、これ等のダストを綺麗に除去してヒヨコのみを選別する必要がある。また、人手でヒヨコを選別すると、この工程で細菌感染することもある。
【0004】
本発明は、この欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、ヒヨコと卵殻とを理想的な状態で能率よく分離できると共に、ヒヨコにダストが付着するのを極減して綺麗な状態でヒヨコを選別できるヒヨコの選別装置を提供することにある。
また、本発明の他の大切な目的は、ヒヨコに手を接触させることなく極めて衛生的に選別でき、さらに羽毛等の飛散を有効に防止しながら綺麗な環境で選別できるヒヨコの選別装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のヒヨコの選別装置は、ふ化したヒヨコと卵殻と非ふ化卵が供給されて、これらからふ化したヒヨコを分離して排出する。ヒヨコの選別装置は、フルイ1と第1シュート2と分離供給機構3と送風ダクト5と吸入ダクト6とバーコンベア4とを備える。フルイ1は、ふ化したヒヨコと卵殻と非ふ化卵とが供給される。フルイ1は、ヒヨコと割れた卵殻とを通過させて非ふ化卵を通過させない隙間を有し、非ふ化卵を分離して排出する。第1シュート2は、フルイ1を通過したヒヨコと卵殻とを傾斜面に沿って落下させる。さらに、第1シュート2は、卵殻の一部を通過させて分離する。分離供給機構3は、第1シュート2から送り出されるヒヨコや卵殻を別々にしつつ送り出す。送風ダクト5は、分離供給機構3の送り出し側にある落下領域30において、落下途中のヒヨコや卵殻に空気を吹き付けてヒヨコに付着するダストと卵殻とを吹き飛ばして分離する。吸入ダクト6は、送風ダクト5から吹き出される空気をダストと共に吸入する。バーコンベア4は、卵殻が分離されたヒヨコを排出する。
【0006】
フルイ1は、複数のロッド10を互いに平行に水平ないし下り傾斜に配設すると共に、このロッド10を振動させる振動フルイ1とすることができる。第1シュート2は、平行格子として、この平行格子の隙間より卵殻の一部を通過させることができる。分離供給機構3は、第1シュート2から送り出されたヒヨコと卵殻を傾斜面に沿って落下させる第2シュート31と、この第2シュート31から送り出されるヒヨコや卵殻を別々にしつつ送り出す回転分離機32とで構成することができる。ヒヨコを落下させる第1シュート2と第2シュート31は、それぞれの送り方向が互いに反対方向になるように傾斜配設することができる。送風ダクト5は、落下領域30を落下するヒヨコや卵殻に下方から空気を吹き付けることができる。バーコンベア4の移送ベルト20は、複数のバー21を平行に連結したものとして、バー21の隙間を15〜23mmとすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのヒヨコの選別装置を例示するものであって、本発明はヒヨコの選別装置を下記のものに特定しない。
【0008】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0009】
図1に示すヒヨコの選別装置は、ふ化したヒヨコと卵殻とふ化しない卵とが供給されて、ヒヨコと割れた卵殻とを通過させてふ化されない卵を通過させない隙間のフルイ1と、このフルイ1を通過したヒヨコと卵殻とを傾斜面に沿って落下させると共に、卵殻の一部を通過させて分離する第1シュート2と、第1シュート2から送り出されるヒヨコや卵殻を個別に分離しながら送り出す分離供給機構3と、この分離供給機構3の送り出し側にある落下領域30において、落下途中のヒヨコや卵殻に空気を吹き付けてヒヨコに付着するダストと卵殻とを吹き飛ばす送風ダクト5と、送風ダクト5から吹き出される空気をダストと共に吸入する吸入ダクト6と、卵殻が分離されたヒヨコを排出するバーコンベア4とを備える。
【0010】
図の装置は、フルイ1にヒヨコと卵殻とふ化しない卵との混在物を供給するための反転機7を備える。反転機7は、ヒヨコをふ化させるバスケット9を上下反転させて、ヒヨコと卵殻をフルイ1に供給する。この反転機7は、バスケット9を上下反転させる回転台8を備える。回転台8は、回転するバスケット9が外れないように、ガイドレール34を設けている。このガイドレール34は、図の鎖線で示すように、回転するバスケット9の下端縁の回転軌跡に沿って設けられており、バスケット9を回転台8から落下させることなく反転できるようにしている。バスケット9は、矢印Xで示すように、回転台8に供給される。回転台8は、供給されたバスケット9を保持した状態で、モーター(図示せず)で180度回転される。バスケット9が上下反転されると、内部のヒヨコと卵殻とふ化しない卵とがフルイ1の上に落下して供給される。ヒヨコと卵殻とを排出したバスケット9は、矢印Yで示すように、上下反転する状態で回転台8から取り出される。
【0011】
フルイ1は、互いに平行に配設している複数のロッド10を水平ないし下り勾配に傾斜して配設しており、このロッド10を振動させて、ふ化したヒヨコと卵殻で小さなものを、矢印Aで示すようにロッド10の隙間から落下させ、ふ化しない卵と卵殻で大きなものを隙間から落下させることなく、矢印Bで示すように移送して分離する。したがって、ヒヨコが通過する隣接するロッド10の隙間は、ふ化しない卵は通過できないが、ヒヨコは通過できるように、たとえば30〜35mmとする。ふ化されるヒヨコは、種類によって多少は大きさに差がある。したがって、大きなヒヨコの選別装置は、ロッドの間の隙間を前述の幅よりも広くし、小さいヒヨコの選別装置は、ロッドの隙間を前述の幅よりも狭くする。フルイ1の隙間を通過することなく移送されるふ化しない卵と大きな卵殻は、フルイ1の先端から落下されて除去される。
【0012】
ロッド10は、軸方向に往復運動して振動できるように、両端部を揺動アーム11を介して、ケース12に固定されたフレーム(図示せず)に連結している。この揺動アーム11が往復運動されて、ロッド10が振動される。図に示すフルイ1は、複数のロッド10を水平に配設している。このフルイ1は、供給されたふ化しない卵や大きな卵殻を移送方向に送り出しできるように揺動アーム11で往復運動される。水平に配設されたロッド10は、たとえば、揺動アーム11で往復運動させるときに、上下方向の振動を加えることにより、ふ化しない卵や大きな卵殻を所定の方向に移送できる。フルイ1がふ化しない卵や大きな卵殻等を移送する速度は、揺動アーム11の往復のストロークや速度、上下方向の振動の幅等を調整して最適値に設定される。複数のロッドを下り勾配に傾斜させてなるフルイは、揺動アームで往復運動されて、ふ化しない卵と大きな卵殻を傾斜方向に移送する。
【0013】
さらに、図のフルイ1は、ロッド10の下側に、ロッド10と平行に固定された滞留板14を備える。この滞留板14は、フルイ1の隙間を通過したヒヨコや卵殻が一度に第1シュート2に落下するのを阻止するものである。したがって、この滞留板14は、反転機7からヒヨコや卵殻が供給される部分の下側に位置して、フルイ1の後端から中央部まで延長して配設している。滞留板14は、ロッド10との間にフルイ1を通過したヒヨコを載せて移送できる間隔を設けて、ロッド10の下側に配設している。この滞留板14も、揺動アーム11で往復運動されて、フルイ1の隙間を通過したヒヨコや卵殻を、矢印Cで示すように、移送方向に少しずつ送り出し、先端から落下させて第1シュート2に供給する。このようにして、ヒヨコを滞留板14の先端から落下させる構造は、傾斜して配設された第1シュート2との落差を小さくできるので、ヒヨコに与えるダメージを少なくできる。図に示すフルイ1は、ロッド10と滞留板14とを平行に固定して、これらを水平に配設しているが、ロッドと滞留板は、必ずしも平行に配設する必要はない。たとえば、フルイは、ロッドを下り勾配に傾斜して配設し、滞留板を水平に配設することもできる。このフルイは、ふ化しない卵と大きな卵殻を速やかに傾斜方向に移送しながら、ロッドの隙間を通過したヒヨコを、滞留板でゆっくりと第1シュートに供給できる。
【0014】
第1シュート2は、金属ロッド13を平行に並べた平行格子である。平行格子は、ロッド13をヒヨコの移送方向に延長している。平行格子は、ヒヨコを透過させないで、ヒヨコから分離されたダストを通過させる隙間としている。したがって、平行格子の隙間は、たとえば約16mmとしている。ヒヨコは、この隙間を通過することなく、矢印Dで示すように第1シュート2で次の分離供給機構3に移送される。ただ、ヒヨコから分離されるダストや小さい卵殻、さらにヒヨコに付着している小さいダストなどの一部は、矢印Eで示すように第1シュート2の平行格子の間を通過して落下される。第1シュート2は、傾斜角を約20〜30度として、ヒヨコから分離されるダストや小さい卵殻等を平行格子から落下させながら、ヒヨコを速やかに移動できるようにしている。
【0015】
第1シュート2で分離されて、金属ロッド13の隙間から落下された卵殻やダストは、第1シュート2の下側において、水平送風ダクト15で吹き飛ばされて除去される。水平送風ダクト15は、第1シュート2の下側に、水平に配設されている。この水平送風ダクト15は、水平方向に空気を吹き出すことができるように、先端部に空気の吹出口16を設けている。図の装置は、第1シュート2の下端部の下方に位置して、空気の吹出口16を設けており、水平送風ダクト15の上面に沿って空気を吹き出すようにしている。吹出口16から吹き出された空気は、図の矢印Fで示すように、第1シュート2の隙間から落下したダストや卵殻を吹き飛ばして除去する。
【0016】
分離供給機構3は、第1シュート2から送り出されたヒヨコと卵殻を傾斜面に沿って落下させる第2シュート31と、この第2シュート31から送り出されるヒヨコや卵殻を個別に分離しながら送り出す回転分離機32とを備える。
【0017】
第2シュート31は、ステンレス等の金属板で、第1シュートから送り出されるヒヨコを滑らせて移送できるように下り勾配に傾斜している。第2シュート31は、傾斜角を約30〜45度として、ヒヨコを速やかに移送できるようにしている。さらに、図の選別装置は、ヒヨコを落下させる第1シュート2と第2シュート3を、互いにヒヨコを反対方向に移送するように傾斜させている。図において、第1シュート2は左に向かって下り勾配に傾斜し、第2シュート3は右に向かって下り勾配に傾斜している。この構造の選別装置は、第1シュート2と第2シュート3でヒヨコをジグザグ状に移送するので、装置の幅を狭くできる特長がある。ただ、本発明の選別装置は、第1シュートと第2シュートを同じ方向に傾斜することもできるのは言うまでもない。さらに、分離供給機構は、第2シュートを設けることなく、第1シュートの送り出し側に、回転分離機を配設することもできる。
【0018】
回転分離機32は、第2シュート31の排出側であって、第2シュート31の下端に接近して配設している。図に示す回転分離機32は、円柱状の回転ドラム33である。回転ドラム33は、中心軸を水平な姿勢とすると共に、第2シュートの下端縁に対して平行に配設している。この回転ドラム33は、第2シュート31から供給されるヒヨコや卵殻を外周面に載せた状態で、図の矢印Gで示す方向に回転して、第2シュート31から送り出されるヒヨコや卵殻を一度に送り出すことなく、個別に分離しながら移送して落下させる。回転ドラム33は、ヒヨコを傷つけることなく移送できるように、外周面をゴム状弾性体等で被覆することができる。回転ドラム33の回転速度は、ヒヨコを優しく移送しながら個別に分離できる速度、たとえば、外周面における周速が12〜20m/分、好ましくは、約16m/分となるように調整する。
【0019】
図の回転分離機32は回転ドラム33としているが、本発明の選別装置は、回転分離機を回転ドラムに特定しない。回転分離機は、図示しないが、供給されるヒヨコ等を水平ないし多少は傾斜する姿勢で移送するベルトコンベアや回転板とすることもできる。これらの回転分離機は、第2シュートの下端の下側に配設されて、第2シュートから送り出されるヒヨコ等を所定の速度で移送しながら個別に分離して落下させる。これらの回転分離機も、ヒヨコ等を移送する速度を前述の範囲とすることができる。
【0020】
回転分離機32で個別に送り出されるヒヨコは、回転分離機32の送り出し側に設けられた落下領域30に落下される。落下領域30は、回転分離機32から送り出されるヒヨコや卵殻が落下する領域で、この落下領域30において、ヒヨコに付着するダストや、ヒヨコと共に落下される卵殻が分離される。落下領域30を落下するヒヨコや卵殻は、送風ダクト5から噴射される空気が吹き付けられて、ヒヨコに付着したダストと卵殻がヒヨコから分離される。
【0021】
送風ダクト5は、落下領域30を落下するヒヨコや卵殻に空気を噴射して、ヒヨコから分離されるダストや卵殻、さらにヒヨコに付着している小さいダスト等を吹き飛ばして分離する。したがって、送風ダクト5は、落下領域30を落下するヒヨコや卵殻に向かって空気を噴射できるように配設される。図に示す選別装置は、回転分離機32の下方に送風ダクト5を配設すると共に、送風ダクト5の吹出口26を落下領域30に向けて、空気を斜め上方に向かって噴射するようにしている。このように配設される送風ダクト5は、落下領域30を落下するヒヨコや卵殻に下方から空気を吹き付けることができる。したがって、落下途中のヒヨコや卵殻に対して、落下方向に逆らって空気を吹き付けして、効率よくダストや卵殻を分離できる。送風ダクト5は、吹出口26の仰角を、たとえば20〜30度とすることができる。ただ、送風ダクトは、必ずしも斜め上方に向かって空気を噴射する必要はなく、水平方向に空気を噴射することもできる。
【0022】
送風ダクト5から噴射される空気は、落下途中のヒヨコに付着するダストを吹き飛ばして分離できると共に、ヒヨコと一緒に落下する卵殻を吹き飛ばして除去できるように最適な風量と風速に調整される。送風ダクト5は、たとえば、噴射する空気の風量を約17m/分として、風速を8〜12m/秒とすることができる。送風ダクト5から噴射された空気は、落下領域30を落下するヒヨコの表面に付着しているダストを吹き飛ばしてヒヨコから分離する。また、卵殻も吹き飛ばされてヒヨコから分離される。分離されたダストや卵殻の一部は、吸入ダクト6に吸入される。ダストや卵殻が除去されたヒヨコは、矢印Hで示すように落下されて、バーコンベア4に供給される。
【0023】
吸入ダクト6は、送風ダクト5から噴射される空気をダストと共に吸入する。したがって、吸入ダクト6は、送風ダクト5から噴射される空気を吸入できる位置に配設される。図に示す吸入ダクト6は、落下領域30を挟んで送風ダクト5と反対側に位置して配設している。図の送風ダクト5は、落下領域30を落下するヒヨコに向かって下方から空気を噴射することができるように、回転分離機32よりも下方に配設して空気の吹出口26を斜め上方に向けている。したがって、吸入ダクト6は、落下領域30の上方に配設して、空気の吸入口27を下向きに開口している。図の吸入ダクト6は、水平送風ダクト15に隣接して水平に配設しており、下面に吸入口27を開口している。この吸入ダクト6は、送風ダクト5によって吹き上げられたダストや卵殻の一部を空気と一緒に吸入して回収する。さらに、吸入ダクト6は、この吸入口27から、ケース12内のダストや塵を吸入して、外部に排出する。
【0024】
さらに、図に示す選別装置は、送風ダクト5と吸入ダクト6の中間に邪魔板28を配設している。この邪魔板28は、回転分離機32である回転ドラム33の外周面との間に、送風ダクト5から噴射される空気を通過させる通路29を形成している。このように、邪魔板28を配設して、送風ダクト5から噴射される空気を通過させる通路29を形成する構造は、落下領域30を落下するヒヨコや卵殻に、効率よくしかも確実に空気を吹き付けできる特長がある。さらに、図の邪魔板28は、送風ダクト5の噴射方向に対して傾斜する姿勢で配設している。この邪魔板28は、送風ダクト5から噴射される空気を表面で反射させて吸入ダクト6に案内する。このとき、ヒヨコから分離されたダストや卵殻は、邪魔板28の表面で反射されて、一部が吸入ダクト6に吸入され、それ以外は吸入ダクト6に吸入されることなく矢印Iで示すように吹き飛ばされて除去される。
【0025】
吸入ダクト6は、セパレータ17を介して送風ダクト5と水平送風ダクト15の吸入側に連結している。セパレータ17は、通過する空気に含まれるダストを分離して、清澄な空気とする。図の装置は、セパレータ17にサイクロンを使用している。ただし、セパレータには、空気に含まれるダストを除去する全てのもの、たとえばバグフィルター等も使用できる。セパレータ17で清澄になった空気は、送風ファン18で送風ダクト5と水平送風ダクト15に圧送される。この図に示すように、ケース12内の空気を吸入してセパレータ17で清澄にした空気を排気する選別装置は、外部に空気を吹き出すことがない。このため、ヒヨコの選別のときに発生する塵が室内に排出されるのを有効に防止できる。とくに、ケース12内から吸入する空気量を、送風ダクト5や水平送風ダクト15からケース12内に送風する空気量よりも多くして、ケース12内の圧力を大気圧よりも低くすると、ケース12内の塵が外部に排出されるのを有効に防止して、より清澄な環境で作業できる特長がある。
【0026】
バーコンベア4は、落下領域30の下方に配設されている。バーコンベア4は、ヒヨコを排出して、ヒヨコに付着している卵殻などを移送ベルト20の隙間から下方に通過させて落下させる。バーコンベア4は、複数のバー21を平行に連結して移送ベルト20として、卵殻等を透過できる構造としている。この移送ベルト20は、バー21の両端をチェーン22に連結して、チェーン22をスプロケット23にかけて駆動している。バー21の隙間は、ヒヨコを通過できない最大の大きさ、たとえば約19mmとしている。ただし、ヒヨコは大きいものと小さいものがあるので、バーの隙間は、15〜23mmとすることもできる。バーの隙間を大きくすると、卵殻を残り少なくヒヨコから分離できる。
【0027】
さらに、図に示す選別装置は、ケース12内の下部であって、分離供給機構3と水平送風ダクト15と吸入ダクト5と送風ダクト6とバーコンベア4とを集塵カバー19で被っている。このように、送風ダクト5から噴射される空気が通過する領域やその周辺を集塵カバー19で被って区画する構造は、ダスト等がケース12内に飛散するのを有効に防止できる特長がある。
【0028】
以上の構造のヒヨコの選別装置は、以下のようにして、卵殻とふ化しない卵からヒヨコを分離する。
(1) ふ化したヒヨコと卵殻とがバスケット9に入れられて反転機7の回転台8にセットされる。
(2) 反転機7の回転台8が180度回転して、ヒヨコと卵殻とふ化しない卵とをフルイ1の上に供給する。
(3) フルイ1は、ヒヨコを通過できる隙間としているので、ヒヨコはロッド10の隙間を通過して落下する。ロッド10の隙間は、ふ化しない卵を落下できないようにしてるので、ふ化しない卵はフルイ1を通過することなく、ロッド10の上を移動して取り除かれる。すなわち、フルイ1はふ化しない卵を分離する。
(4) ロッド10の隙間を通過したヒヨコは、ロッド10の下側に配設された滞留板14の上に落下する。滞留板14は、揺動アーム11で往復運動されて、ヒヨコを移送方向に少しずつ送り出して、先端から第1シュート2に落下させる。
(5) フルイ1を通過して第1シュート2の上に落下したヒヨコは、第1シュート2の上を滑り落ちて、分離供給機構3に送り出される。このとき、第1シュート2は、卵殻の一部やダスト等を透過させてヒヨコから分離する。第1シュートで分離された卵殻の一部やダスト等は、水平送風ダクト15で吹き飛ばされて除去される。
(6) 第1シュート2から送り出されたヒヨコは、分離供給機構3の第2シュート31を滑り落ちた後、回転分離機32に供給される。回転分離機32は、第2シュートから送り出されるヒヨコを個別に分離しながら移送して、落下領域30に落下させる。
(7) 落下領域30を落下するヒヨコは、送風ダクト5から噴射される空気が吹き付けられて、ヒヨコに付着したダストや、ヒヨコと一緒に移送される卵殻が吹き飛ばされて分離される。
(8) 送風ダクト5から噴射される空気は、落下領域30で分離されたダストや卵殻の一部と一緒に吸入ダクト6に吸入される。吸入ダクト6に吸入された空気は、セパレータ17でダストが取り除かれて清澄になった状態で、送風ファン18に吸入される。送風ファン18は、吸入した空気を送風ダクト5に吸入して、送風ダクト5から落下領域30に噴射する。
(9) 落下領域において、ダストと卵殻が分離されたヒヨコは、落下してバーコンベア4に供給される。バーコンベア4は、ヒヨコを透過させることなく移送して端部から排出する。ヒヨコと共に第2シュート3からバーコンベア4の上に落下する小さい卵殻等は、バーコンベア4の移送ベルト20であるバー21の隙間を通過して、下方に落下される。さらに、ダスト等は、バーコンベア4を通過して下に落下される。すなわち、バーコンベア4は、ダストと卵殻を分離しながらヒヨコを移送して排出する。
(10) バーコンベア4で分離された卵殻やダストは、ホッパー24の底に配設しているスクリュウコンベア25でケース12の外部に排出される。
【0029】
以上の選別装置は、フルイ1でふ化していない卵を分離し、第1シュート3と落下領域30で卵殻とダストを分離し、さらにバーコンベア4でヒヨコを分離する。したがって、ヒヨコは、フルイ1→第1シュート2→分離供給機構3→落下領域30→バーコンベア4を順番に通過して、ダストと卵殻から分離して排出される。
【0030】
【発明の効果】
本発明のヒヨコの選別装置は、ヒヨコと卵殻とを理想的な状態で能率よく分離できると共に、ヒヨコにダストが付着するのを極減して綺麗な状態でヒヨコを選別できる特長がある。それは、本発明のヒヨコの選別装置が、ふ化していない卵をフルイで分離し、フルイを通過したヒヨコと卵殻とを第1シュートの傾斜面に沿って落下させながら卵殻の一部を分離すると共に、第1シュートから送り出されるヒヨコや卵殻を分離供給機構で個別に分離しながら落下領域に落下させて、さらにこの落下領域において、落下途中のヒヨコと卵殻に送風ダクトから空気を吹き付けてヒヨコに付着するダストと卵殻を吹き飛ばして分離しているからである。この構造の選別装置は、フルイと第1シュートを通過したヒヨコと卵殻を分離供給機構で個別に分離して落下領域に落下させると共に、この落下領域で空気を吹き付けてヒヨコに付着するダスト等を除去し、ダストが除去されたヒヨコをバーコンベアで分離して排出する。したがって、ヒヨコにダストが付着するのを極減しながら理想的な状態でヒヨコと卵殻とを能率よく分離してヒヨコを選別できる。とくに、本発明の選別装置は、ヒヨコに手を接触させることなくヒヨコを選別できるので、極めて衛生的に、しかも細菌感染させることなく選別できる特長がある。
【0031】
さらに、本発明の選別装置は、フルイを通過したヒヨコを、第1シュートの傾斜面に沿って落下させて分離供給機構に供給するので、ヒヨコに与えるダメージを極減して、ヒヨコを傷つけることなく移送して選別できる。さらにまた、本発明の選別装置は、送風ダクトから送風した空気を、除去されたダスト等と共に吸入ダクトで吸入するので、羽毛等の飛散を有効に防止しながら綺麗な環境で選別できる特長もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例にかかるヒヨコの選別装置の概略構成図
【符号の説明】
1…フルイ
2…第1シュート
3…分離供給機構
4…バーコンベア
5…送風ダクト
6…吸入ダクト
7…反転機
8…回転台
9…バスケット
10…ロッド
11…揺動アーム
12…ケース
13…ロッド
14…滞留板
15…水平送風ダクト
16…吹出口
17…セパレータ
18…送風ファン
19…集塵カバー
20…移送ベルト
21…バー
22…チェーン
23…スプロケット
24…ホッパー
25…スクリュウコンベア
26…吹出口
27…吸入口
28…邪魔板
29…通路
30…落下隙間
31…第2シュート
32…回転分離機
33…回転ドラム
34…ガイドレール

Claims (7)

  1. ふ化したヒヨコと卵殻と非ふ化卵とが供給されて、ヒヨコと割れた卵殻とを通過させて非ふ化卵を通過させない隙間を有するフルイ(1)と、このフルイ(1)を通過したヒヨコと卵殻を傾斜面に沿って落下させると共に、卵殻の一部を通過させて分離する第1シュート(2)と、第1シュート(2)から送り出されるヒヨコや卵殻を別々にしつつ送り出す分離供給機構(3)と、この分離供給機構(3)の送り出し側にある落下領域(30)において、落下途中のヒヨコや卵殻に空気を吹き付けてヒヨコに付着するダストと卵殻とを吹き飛ばす送風ダクト(5)と、送風ダクト(5)から吹き出される空気をダストと共に吸入する吸入ダクト(6)と、卵殻が分離されたヒヨコを排出するバーコンベア(4)とを備えるヒヨコの選別装置。
  2. フルイ(1)が、複数のロッド(10)を互いに平行に水平ないし下り傾斜に配設すると共に、このロッド(10)を振動させる振動フルイである請求項1に記載されるヒヨコの選別装置。
  3. 第1シュート(2)が平行格子で、この平行格子の隙間より卵殻の一部を通過させる請求項1に記載されるヒヨコの選別装置。
  4. 分離供給機構(3)が、第1シュート(2)から送り出されたヒヨコと卵殻を傾斜面に沿って落下させる第2シュート(31)と、この第2シュート(31)から送り出されるヒヨコや卵殻を別々にしつつ送り出す回転分離機(32)とからなる請求項1に記載されるヒヨコの選別装置。
  5. ヒヨコを落下させる第1シュート(2)と第2シュート(31)とが、それぞれの送り方向が互いに反対方向になるように傾斜配設されている請求項4に記載されるヒヨコの選別装置。
  6. 送風ダクト(5)が、落下領域(30)を落下するヒヨコや卵殻に下方から空気を吹き付ける請求項1に記載されるヒヨコの選別装置。
  7. バーコンベア(4)の移送ベルト(20)が、複数のバー(21)を平行に連結したもので、バー(21)の隙間が15〜23mmである請求項1に記載されるヒヨコの選別装置。
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