JP2739057B2 - 車両用無段変速機のライン圧制御装置 - Google Patents
車両用無段変速機のライン圧制御装置Info
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Description
イン圧制御装置に係り、特に固定プーリ部片と固定プー
リ部片に接離可能に装着された可動プーリ部片との両プ
ーリ部片間の溝幅を増減し、両プーリに巻掛けられるベ
ルトの回転半径を減増させ、変速機の変速比を変化させ
る車両用無段変速機のライン圧制御装置に関する。
に変速装置を介在している。この変速装置は、広範囲に
変化する車両の走行条件に合致させて駆動車輪の駆動力
と走行速度とを変更し、内燃機関の性能を十分に発揮さ
せている。この変速装置には、回転軸に固定された固定
プーリ部片とこの固定プーリ部片に接離可能に回転軸に
装着された可動プーリ部片とを有するプーリの両プーリ
部片間に形成される溝部の幅を増減することによりプー
リに巻掛けられたベルトの回転半径を減増させ動力を伝
達し、変速比(ベルトレシオ)を変える連続可変変速機
がある。
制御方法としては、特開昭64−44341号公報に開
示される如く、スタートモードからドライブモードへ移
行した後のライン圧とクラッチ圧とが等しくなる際に所
定範囲の間だけ実際の油圧を検出し、実際の油圧信号と
スロットル開度の信号と学習制御による前回の補正量と
から補正量を算出し、オープンループ制御に移行した際
に補正量に応じて目標ライン圧を補正制御するものがあ
る。
用無段変速機のライン圧制御装置においては、ライン圧
制御を行う際には、クラッチソレノイドデューティ値
(OPWCLU)により開ループ制御と閉ループ制御と
を使い分けている。
ライン圧値とすべくライン圧制御用電磁弁のラインデュ
ーティ率をマップ(OLSCHD)により決定して制御
し、エンジン駆動時に各スロットル開度において発生す
る最大トルクでもチエンや油圧クラッチが滑らない程度
の目標ライン圧値に設定するものである。
すスロットル開度(THR)やエンジン回転数(N
E)、そしてクラッチインプットスピード(NCI)を
入力し、ベルトレシオや遠心力の補正を勘案しつつ演算
して目標ライン圧値を決定し、この演算で決定された目
標ライン圧値とすべく、圧力センサの読み込み値により
フィードバック制御を行うものである。
ライブモード(DRV)であるクラッチソレノイドデュ
ーティ値(OPWCLU)が0%の時(OPWCLU=
0%)は、クラッチ圧力(PCLU)がライン圧(PL
INE)と等しくなるため、圧力センサの読み込み値が
ライン圧(PLINE)となることを利用し、閉ループ
制御を行っている。また、クラッチソレノイドデューテ
ィ値(OPWCLU)が0%以外の時(OPWCLU≠
0%)、例えば制御モードがホールドモードやノーマル
スタートモード時には、開ループ制御を行っている。
を見込んで制御を行っているため、無駄が多かった。こ
のため、この無駄を減少させる対策方法として、目標ラ
イン圧値(PLINSPF)とライン圧(PLINE)
とのズレを学習し、次回からは学習値分を修正してライ
ン圧(PLINE)の開ループ制御を行うものがあっ
た。
プ制御では、着実な目標ライン圧値(PLINSPF)
を確保するために、十分な安全率を見込んでライン圧制
御を行う必要がある。
標ライン圧値(PLINSPF)よりも必要以上に高い
値となり、燃費を悪化させてしまい、実用上不利である
という不都合があった。
述不都合を除去するために、固定プーリ部片とこの固定
プーリ部片に接離可能に装着された可動プーリ部片との
両プーリ部片間の溝幅を増減して前記両プーリに巻掛け
られるベルトの回転半径を増減させ変速比を変化させる
べく変速制御する車両用無段変速機のライン圧制御装置
において、クラッチ圧を検出する圧力センサを設け、ラ
イン圧からクラッチソレノイドデューティ値により制御
して前記クラッチ圧を発生させ、ホールドモードとノー
マルスタートモードの際に、前記クラッチ圧の前記ライ
ン圧に対する分割比を前記クラッチソレノイドデューテ
ィ値から算出するとともに前記圧力センサから検出され
たクラッチ圧と前記分割比とによって算出ライン圧を算
出し、この算出ライン圧を運転状態により決定される目
標ライン圧値に一致させるべくライン圧デューティ値を
閉ループ制御する制御部を設けたことを特徴とする。
ドとノーマルスタートモードの際には、制御部がクラッ
チソレノイドデューティ値からクラッチ圧のライン圧に
対する分割比を算出し、圧力センサから検出されたクラ
ッチ圧とこの分割比とによって算出された算出ライン圧
を運転状態により決定される目標ライン圧値に一致させ
るべくライン圧デューティ値を閉ループ制御することに
より、ライン圧が必要以上に高くなることを防止し、変
速機の効率を向上させている。
に説明する。
である。図6において、2は車両用無段変速機、2Aは
ベルト、4は駆動側プーリ、6は駆動側固定プーリ部
片、8は駆動側可動プーリ部片、10は被駆動側プー
リ、12は被駆動側固定プーリ部片、14は被駆動側可
動プーリ部片である。前記駆動側プーリ4は、図6に示
す如く、回転軸16に固定される駆動側固定プーリ部片
6と、回転軸16の軸方向に移動可能且つ回転不可能に
前記回転軸16に装着された駆動側可動プーリ部片8と
を有する。
プーリ4と同様に、被駆動側固定プーリ部片12と被駆
動側可動プーリ部片14とを有している。
動プーリ部片14とには、第1、第2ハウジング18、
20が夫々装着され、第1、第2油圧室22、24が夫
々形成されている。
は、この第2油圧室24の拡大方向に前記第2ハウジン
グ20を付勢するバネ等からなる付勢手段26が設けら
れている。
け、このオイルポンプ28を前記第1、第2油圧室2
2、24に第1、第2オイル通路30、32によって夫
々連通するとともに、前記第1オイル通路30途中に
は、入力軸シーブ圧たるプライマリ圧を制御する変速制
御弁たるプライマリ圧制御弁34を介設する。
イルポンプ28側の第1オイル通路30には、第3オイ
ル通路36によってライン圧(一般に5〜25〓/
〓2 )を一定圧(1.5〜2.0〓/〓2 )に制御する
定圧制御弁38を連通し、前記プライマリ圧制御弁34
に第4オイル通路40によりプライマリ圧力制御用第1
三方電磁弁42を連通する。
ポンプ圧を制御する逃し弁機能を有するライン圧制御弁
44を第5オイル通路46により連通し、このライン圧
制御弁44に第6オイル通路48によりライン圧力制御
用第2三方電磁弁50を連通する。
部位よりも第2油圧室24側の第2オイル通路32途中
には、クラッチ圧を制御するクラッチ圧制御弁52を第
7オイル通路54により連通し、このクラッチ圧制御弁
52に第8オイル通路56によりクラッチ圧制御用第3
三方電磁弁58を連通する。
びプライマリ圧力制御用第1電磁弁42、定圧制御弁3
8、ライン圧制御弁44、ライン圧力制御用第2電磁弁
50、そしてクラッチ圧制御弁52を第9オイル通路6
0によって夫々連通する。
ッチ62に第10オイル通路64によって連通するとと
もに、この第10オイル通路64途中には、第11オイ
ル通路66により圧力センサ68を連通する。
ートモード等のクラッチ圧を制御する際に直接油圧を検
出することができ、この検出油圧を目標クラッチ圧とす
べく指令する際に寄与する。また、ドライブモード時に
はクラッチ圧がライン圧と等しくなるので、ライン圧制
御にも寄与するものである。
す気化器のスロットル開度やエンジン回転数、車速等の
種々条件を入力してデューティ率を変化させ変速制御を
行う制御部70を設け、この制御部70によって前記プ
ライマリ圧力制御用第1三方電磁弁42、ライン圧力制
御用第2三方電磁弁50、そしてクラッチ圧制御用第3
三方電磁弁58の開閉動作を制御するとともに、前記圧
力センサ68をも制御すべく構成されている。
号と入力信号の機能について詳述すれば、 、シフトレバー位置の検出信号……P、R、N、D、
L等の各レンジ信号により各レンジに要求されるライン
圧やレシオ、クラッチの制御 、キャブレタスロットル開度の検出信号……予めプロ
グラム内にインプットしたメモリからエンジントルクを
検知、目標レシオあるいは目標エンジン回転数の決定 、キャブレタアイドル位置の検出信号……キャブレタ
スロットル開度センサの補正と制御における精度の向上 、アクセルペダル信号……アクセルペダルの踏込み状
態によって運転者の意志を検知し、走行時あるいは発進
時の制御方向を決定 、ブレーキ信号……ブレーキペダルの踏込み動作の有
無を検知し、クラッチの切り離し等制御方向を決定 、パワーモードオプション信号……車両の性能をスポ
ーツ性(あるいはエコノミー性)とするためのオプショ
ンとして使用等がある。
ピストン、74は円環状スプリング、76は第1圧力プ
レート、78はフリクションプレート、80は第2圧力
プレート、82はオイルパン、84はオイルフィルタで
ある。
いボディ内を往復動するスプール弁を有している。
(HLD)とノーマルスタートモード(NST)の際
に、クラッチ圧(PCLU)のライン圧(PLINE)
に対する分割比(PCLU/PLINE)をクラッチソ
レノイドデューティ値(OPWCLU)から算出すると
ともに、前記圧力センサ68から検出されたクラッチ圧
(PCLU)と前記分割比(PCLU/PLINE)と
によって算出ライン圧(PLACT)を算出し、この算
出ライン圧(PLACT)を運転状態により決定される
目標ライン圧値(PLINSPF)に一致させるべくラ
イン圧デューティ値(OPWLIN)を開ループ制御す
る構成を有している。
は、ライン圧(PLINE)を分割したものであるか
ら、その時々の分割比を求めれば、間接的にライン圧
(PLINE)を求めることができる。
CLU)に対する分割比(PCLU/PLINE)の特
性を示す図(図3参照)のクラッチソレノイドデューテ
ィ値(OPWCLU)から分割比(PCLU/PLIN
E)を求める。
E)の逆数をK1として前記クラッチソレノイドデュー
ティ値(OPWCLU)に対する分割比の逆数K1の特
性を示すマップ(図4参照)を作成し、クラッチ圧(P
CLU)と分割比の逆数K1との積を算出ライン圧(P
LACT)とする。
が目標ライン圧値(PLINSPF)に一致する様にラ
イン圧デューティ値(OPWLIN)を調整し、閉ルー
プ制御を行うものである。
トル開度やエンジン回転数等の運転状態を示す信号によ
り決定される目標ライン圧値(PLINSP)をフィル
タ『1/(1+ST1)』102に入力し、このフィル
タ102から出力されたフィルタ後の目標ライン圧値
(PLINSPF)を圧力/デューティ変換部104と
第1算出部106とに入力するとともに、クラッチソレ
ノイドデューティ値(OPWCLU)をマップ108を
介して第2算出部110に入力し、この第2算出部11
0の出力信号を第1算出部106に入力している。
(PCLU)が入力されている。
積分部(Ki/S)112に入力し、この積分部112
の出力信号と前記圧力デューティ変換部104の出力信
号とを第3算出部114に入力し、この第3算出部11
4の出力信号をリミッタ116を介してライン圧デュー
ティ値(OPWLIN)を調整している。
って作用を説明する。
た際には、クラッチソレノイドデューティ値(OPWC
LU)に対する分割比の逆数K1の特性を示すマップか
ら分割比の逆数K1を算出(204)し、クラッチ圧
(PCLU)と分割比の逆数K1との積により算出ライ
ン圧(PLACT)を算出(206)している。
T)を目標ライン圧値(PLINSPF)に一致させる
べくライン圧デューティ値(OPWLIN)の開ループ
制御(208)を行い、リターン(210)している。
ード(DRV)以外のホールドモード(HLD)やノー
マルスタートモード(NST)時にも閉ループ制御する
ことができ、全域においてライン圧(PLINE)が必
要以上に高くなることを防止でき、変速機の効率を向上
でき、燃費を良好に維持し得て、実用上有利であるとと
もに、機差や環境の変化が生ずる場合でも目標ライン圧
値(PLINSPF)に一致したライン圧(PLIN
E)を得ることができる。
がなく、ソフトウェアの一部変更あるいは追加のみで対
処できることにより、車両用無段変速機のライン圧制御
装置のコストを低廉とし得て、経済的に有利である。
ば、ホールドモードとノーマルスタートモードの際に、
クラッチ圧のライン圧に対する分割比をクラッチソレノ
イドデューティ値から算出するとともに圧力センサから
検出されたクラッチ圧と分割比とによって算出ライン圧
を算出し、この算出ライン圧を運転状態により決定され
る目標ライン圧値に一致させるべくライン圧デューティ
値を閉ループ制御する制御部を設けたことにより、ホー
ルドモードとノーマルスタートモードの時にも閉ループ
制御してライン圧が必要以上に高くなることを防止で
き、変速機の効率を向上でき、燃費を良好に維持し得
て、実用上有利であるとともに、機差や環境の変化があ
った場合でも目標ライン圧値に一致したライン圧を得る
ことができる。また、新たなハードウェアを追加する必
要がなく、ソフトウェアの一部変更あるいは追加のみで
対処できることにより、車両用無段変速機のライン圧制
御装置のコストを低廉とし得て、経済的に有利である。
イン圧制御用フローチャートである。
ロック図である。
ラッチ圧/ライン圧)との関係を示す図である。
ッチソレノイドデューティ値との関係を示す図である。
チャートである。
成図である。
のライン圧制御装置のタイムチャートである。
Claims (1)
- 【請求項1】 固定プーリ部片とこの固定プーリ部片に
接離可能に装着された可動プーリ部片との両プーリ部片
間の溝幅を増減して前記両プーリに巻掛けられるベルト
の回転半径を増減させ変速比を変化させるべく変速制御
する車両用無段変速機のライン圧制御装置において、ク
ラッチ圧を検出する圧力センサを設け、ライン圧からク
ラッチソレノイドデューティ値により制御して前記クラ
ッチ圧を発生させ、ホールドモードとノーマルスタート
モードの際に、前記クラッチ圧の前記ライン圧に対する
分割比を前記クラッチソレノイドデューティ値から算出
するとともに前記圧力センサから検出されたクラッチ圧
と前記分割比とによって算出ライン圧を算出し、この算
出ライン圧を運転状態により決定される目標ライン圧値
に一致させるべくライン圧デューティ値を閉ループ制御
する制御部を設けたことを特徴とする車両用無段変速機
のライン圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3360645A JP2739057B2 (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 車両用無段変速機のライン圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3360645A JP2739057B2 (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 車両用無段変速機のライン圧制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05180315A JPH05180315A (ja) | 1993-07-20 |
JP2739057B2 true JP2739057B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=18470305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3360645A Expired - Fee Related JP2739057B2 (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 車両用無段変速機のライン圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2739057B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0739255B2 (ja) * | 1987-08-10 | 1995-05-01 | スズキ株式会社 | 連続可変変速機のライン圧制御方法 |
JP2844363B2 (ja) * | 1989-09-30 | 1999-01-06 | スズキ株式会社 | 連続可変変速機制御方法 |
JP2863932B2 (ja) * | 1989-09-30 | 1999-03-03 | スズキ株式会社 | 連続可変変速機制御装置 |
-
1991
- 1991-12-28 JP JP3360645A patent/JP2739057B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05180315A (ja) | 1993-07-20 |
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