JP2737178B2 - テーププレーヤのモード切換機構 - Google Patents

テーププレーヤのモード切換機構

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JP2737178B2
JP2737178B2 JP63293353A JP29335388A JP2737178B2 JP 2737178 B2 JP2737178 B2 JP 2737178B2 JP 63293353 A JP63293353 A JP 63293353A JP 29335388 A JP29335388 A JP 29335388A JP 2737178 B2 JP2737178 B2 JP 2737178B2
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    • G11B15/28Driving record carriers by members acting directly or indirectly thereon through rollers driving by frictional contact with the record carrier, e.g. capstan; Multiple arrangements of capstans or drums coupled to means for controlling the speed of the drive; Multiple capstan systems alternately engageable with record carrier to provide reversal
    • G11B15/29Driving record carriers by members acting directly or indirectly thereon through rollers driving by frictional contact with the record carrier, e.g. capstan; Multiple arrangements of capstans or drums coupled to means for controlling the speed of the drive; Multiple capstan systems alternately engageable with record carrier to provide reversal through pinch-rollers or tape rolls

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明テーププレーヤのモード切換機構を以下の項目
に従って説明する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.背景技術 D.発明が解決しようとする課題 E.課題を解決するための手段 F.実施例 a.メカシャーシ[第1図乃至第4図、第6図、第13図] b.キャプスタン、リール台[第1図乃至第4図、第6図
乃至第8図、第10図乃至第13図、第15図] c.ヘッド部[第2図、第3図、第6図、第7図、第9図
乃至第12図] d.モードの種類[第1図、第7図、第8図、第15図、第
16図(C)] e.駆動系[第1図、第3図、第4図、第6図乃至第13
図] f.カムギヤ[第1図、第4図乃至第12図、第15図乃至第
17図] f−1.欠歯部[第1図、第4図、第5図、第7図乃至第
12図、第15図乃至第17図] f−2.下面のカム[第4図、第6図乃至第8図、第10図
乃至第12図] f−3.上面のカム及びセンタリング溝[第5図、第9
図、第15図乃至第17図] f−4.メカシャーシへの支持等[第1図、第4図、第6
図乃至第12図、第15図乃至第17図] g.ヘッドスライダー[第1図、第2図、第4図、第6
図、第9図、第13図、第15図乃至第17図] h.電磁プランジャー[第1図、第4図、第7図、第8
図、第10図乃至第12図] i.制御レバー[第1図、第4図、第6図乃至第8図、第
10図乃至第12図] i−1.主制御レバー i−2.制御バネ、主制御レバーの回動 i−3.副制御レバー j.カムギヤの回転、ヘッドスライダーの移動等[第9図
乃至第12図、第18図] j−1.カムギヤの初期ストップ位置における保持等[第
9図(A)、第10図(A)] j−2.カムギヤの中間ストップ位置への移動、ヘッドス
ライダー及びヘッドホルダーの前進[第9図(B)、第
9図(C)、第10図(B)、第10図(D)、第11図
(C)、第18図] j−3.カムギヤの初期ストップ位置への戻り、ヘッドス
ライダー及びヘッドホルダーの後退[第9図(C)、第
12図、第18図] k.モード切換レバー[第1図、第4図、第6図乃至第8
図、第10図乃至第12図] k−1.構造 k−2.メカシャーシへの支持 l.プレイモードレバー、中間ギヤ等[第1図、第3図、
第4図、第6図乃至第8図、第13図、第15図乃至第17
図] l−1.プレイモードレバー[第1図、第3図、第4図、
第6図乃至第8図、第13図、第15図] l−2.中間ギヤ、方向変換ギヤ[第1図、第3図、第6
図乃至第8図、第13図、第15図乃至第17図] m.プレイモードの形成及び解除等[第1図、第7図、第
8図、第10図、第11図、第12図、第18図] m−1.ストップモード[第1図、第10図(A)] m−2.ノーマルプレイモードの形成[第7図、第10図、
第18図] m−3.リバースプレイモードの形成[第8図、第11図、
第18図] m−4.プレイモードの解除[第12図、第18図] n.モード記憶手段[第1図、第3図、第4図、第6図乃
至第9図、第18図] n−1.スイッチ操作レバー[第1図、第3図、第4図、
第6図乃至第8図] n−2.メモリスイッチ[第1図、第6図乃至第8図] n−3.モードの記憶 n−4.直前のプレイモードの形成[第1図、第6図、第
9図、第18図] o.高速モードレバー、高速回転ギヤ[第1図、第3図、
第4図、第6図、第13図、第15図乃至第17図] o−1.高速モードレバー[第1図、第3図、第4図、第
6図、第13図、第15図乃至第17図] o−2.高速回転ギヤ、高速モードレバーの回動力[第1
図、第3図、第4図、第6図、第13図、第15図乃至第17
図] o−3.センタリング、高速走行モード[第15図乃至第17
図] o−3−a.高速モードレバーのセンタリング[第17図] o−3−b.早送モード、巻戻モード[第15図、第16図
(C)] p.制御カム機構[第1図、第2図、第4図、第6図、第
14図乃至第17図、第19図、第20図] p−1.構造 p−1−a.カムスライダー p−1−b.偏心ギヤ、クリックバネ p−1−c.メカシャーシへの支持 p−2.作用 p−2−a.初期状態[第1図、第16図(A)、第19図、
第20図] p−2−b.早送モード形成時における制御[第16図、第
19図] p−2−c.プレイモード形成時における制御[第17図、
第20図] p−2−d.巻戻モードにおける状態[第15図] p−2−e.早送モードの解除[第19図] G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規なテーププレーヤのモード切換機構に関
する。詳しくは、キャプスタンとピンチローラとにより
走行されるテープの走行方向が第1の方向である第1の
テープ走行モードとテープの走行方向が上記第1の方向
と反対の第2の方向である第2のテープ走行モードとを
選択的に現出させるようにしたテーププレーヤのモード
切換機構に関するものであり、テープ走行方向を規定す
るテープ走行方向規定部材、即ち、ピンチローラを支持
したピンチローラレバーや2つのリール台のいずれか一
方を選択的に駆動する揺動ギヤ等を移動させるための移
動部材と該移動部材の第1のテープ走行モードにおける
位置と第2のテープ走行モードにおける位置との間の移
動を制御する制御手段を工夫することにより、1つの移
動部材と適宜なカム手段及び1つの電磁プランジャーと
により、前記2つのテープ走行モードを選択的に切り換
えることができるようにした新規なテーププレーヤのモ
ード切換機構を提供しようとするものである。
(B.発明の概要) 本発明のテーププレーヤのモード切換機構は、駆動源
からの駆動力に基づいて各々回転され、磁気テープを走
行させる第1及び第2のキャプスタン軸と、第1のキャ
プスタン軸とともに磁気テープを挟持して磁気テープを
走行させる第1のピンチローラと、第2のキャプスタン
軸とともに磁気テープを挟持して磁気テープを走行させ
る第2のピンチローラと、巻取側リール台を回転駆動す
る巻取側リール台ギヤ及び供給側リール台を回転駆動す
る供給側リール台ギヤと、駆動源からの駆動力に基づい
て巻取側リール台ギヤ又は供給側リール台ギヤを選択的
に回転させる揺動ギヤと、揺動ギヤを揺動させて巻取側
リール台ギヤ又は供給側リール台ギヤのいずれか一方を
回転駆動させるとともに、上記第1、第2のキャプスタ
ン軸に第1、第2のピンチローラを各々圧着させるモー
ド切換レバーと、上記モード切換レバーを操作して第1
のキャプスタン軸と第1のピンチローラが圧着する第1
の状態と第2のキャプスタン軸と第2のピンチローラが
圧着する第2の状態とを切り換えるカム部材と、カム部
材を上記第1又は第2の状態又はその中間状態に保持す
る位置規制部と、位置規制部を動作させて位置規制部に
よるカム部材の保持状態を解除する電磁プランジャーと
を備え、カム部材は、電磁プランジャーが通電されるこ
とによって位置規制部による保持状態が解除され、モー
ド切換レバーを操作して第1の状態又は第2の状態のい
ずれか一方の状態に切り換えるとともに、その後に再度
電磁プランジャーが通電されると他方の状態に切り換わ
るようにし、それによって、テープ走行方向規定部材を
移動させるための1つのモード切換レバーとカム手段と
1つの電磁プランジャーだけで前記2つのテープ走行モ
ードを選択的に切り換えることができるようにしたもの
である。
(C.背景技術) テーププレーヤにおいては、一般に、2つのテープリ
ールが各別に係合される2つのリール台と、モータによ
り回転され上記2つのリール台のいずれか一方と選択的
に噛合する揺動ギヤと、モータにより回転されるキャプ
スタンと、ピンチローラ等を備えており、記録や再生を
行なうときは、回転するキャプスタンにピンチローラを
磁気テープを挟んで圧着させることによりテープを定速
走行させると共に揺動ギヤを2つのリール台の一方に噛
合させて当該リール台をテープ巻取方向へ回転させ、そ
れにより、キャプスタンとピンチローラとによって送ら
れて来る磁気テープを一方のテープリールに巻き取らせ
るようになっている。
尚、テープの早送や巻戻を行なうときはピンチローラ
をキャプスタンに圧着させない状態で2つのリール台の
一方を高速でテープ巻取方向へ回転させるようになって
いる。
ところで、テーププレーヤの中には所謂リバースモー
ド付のもの、即ち、磁気テープが一の方向(以下、「ノ
ーマル方向」と言う。)へ走行される状態と上記ノーマ
ル方向と反対のリバース方向へ走行される状態のいずれ
の状態でも記録や再生を行なうことができるようにした
ものがあり、このようなテーププレーヤには、通常、記
録再生用の磁気ヘッドを挟んでテープ走行方向で互いに
反対の位置に配置された2つのキャプスタンとこれらの
2つのキャプスタンに各別に対応した2つのピンチロー
ラが設けられ、磁気テープがノーマル方向へ走行する状
態での記録や再生(以下、「ノーマルプレイ」と言
う。)を行なう場合は一方のピンチローラをキャプスタ
ンへ圧着させ、磁気テープがリバース方向へ走行する状
態での記録や再生(以下、「リバースプレイ」と言
う。)を行なう場合は他方のピンチローラをキャプスタ
ンに圧着させるようになっている。
従って、このようなリバースモード付のテーププレー
ヤには、プレイモードの種類をノーマルプレイモード又
はリバースプレイモードに選択的に切り換えるためのモ
ード切換機構が設けられている。
(D.発明が解決しようとする課題) ところで、このようなモード切換機構には従来から各
種のものがあるが、それらは、揺動ギヤとピンチローラ
の位置の切換を各別の位置制御手段により行なったり、
あるいは揺動ギヤやピンチローラを移動させるための駆
動源としてテープ走行用のモータとは別のモータを設け
たり、あるいは複数の電磁プランジャーを用いてノーマ
ルプレイモードとリバースプレイモードを選択的に切り
換えるようにしたものが多く、従って、部品点数が多く
なり、かつ、コストの高いものになるという問題があっ
た。
(E.課題を解決するための手段) そこで、本発明テーププレーヤのモード切換機構は、
上記した課題を解決するために駆動源からの駆動力に基
づいて各々回転され、磁気テープを走行させる第1及び
第2のキャプスタン軸と、第1のキャプスタン軸ととも
に磁気テープを挟持して磁気テープを走行させる第1の
ピンチローラと、第2のキャプスタン軸とともに磁気テ
ープを挟持して磁気テープを走行させる第2のピンチロ
ーラと、巻取側リール台を回転駆動する巻取側リール台
ギヤ及び供給側リール台を回転駆動する供給側リール台
ギヤと、駆動源からの駆動力に基づいて巻取側リール台
ギヤ又は供給側リール台ギヤを選択的に回転させる揺動
ギヤと、揺動ギヤを揺動させて上記巻取側リール台ギヤ
又は供給側リール台ギヤのいずれか一方を回転駆動させ
るとともに、上記第1、第2のキャプスタン軸に第1、
第2のピンチローラを各々圧着させるモード切換レバー
と、モード切換レバーを操作して第1のキャプスタン軸
と第1のピンチローラが圧着する第1の状態と記第2の
キャプスタン軸と第2のピンチローラが圧着する第2の
状態とを切り換えるカム部材と、カム部材を上記第1又
は第2の状態又はその中間状態に保持する位置規制部
と、位置規制部を動作させて位置規制部によるカム部材
の保持状態を解除する電磁プランジャーとを備え、カム
部材は、電磁プランジャーが通電されることによって位
置規制部による保持状態が解除され、モード切換レバー
を操作して第1の状態又は第2の状態のいずれか一方の
状態に切り換えるとともに、その後に再度電磁プランジ
ャーが通電されると他方の状態に切り換わって第1のテ
ープ走行モード又は第2のテープ走行モードが選択的に
形成されるようにしたものである。
従って、本発明テーププレーヤのモード切換機構によ
れば、揺動ギヤやピンチローラ等のテープ走行方向規定
部材を1つのモード切換レバーによって移動させること
ができると共に、該モード切換レバーの位置を1つの電
磁プランジャーとカム手段とにより制御することができ
るので、この種のモード切換機構を極く少数の部品によ
り構成することができ、それにより、テープ走行装置の
小型化を図ることができ、かつ、コストを下げることが
でき、しかも、モードの切換を安定に行なうことができ
る。
(F.実施例) 以下に、本発明テーププレーヤのモード切換機構の詳
細を図示した実施例に従って説明する。
(a.メカシャーシ)[第1図乃至第4図、第6図、第13
図] 1はテーププレーヤ(図面には動作機構部のみ示して
ある。)である。
2はテーププレーヤ1のメカシャーシであり、それぞ
れ左右方向(第1図における左方へ向う方向を左側と
し、右方へ向う方向を右側とする。また、同図における
上方へ向う方向を前側とし、下方へ向う方向を後側とす
る。更に、同図に向って手前側を上方とする。以下の説
明において向きを示すときはこの方向によるものとす
る。)に長い平板状をした後部3及び前部4とこれらの
間を連結しかつ互いに左右方向に離間した2つの中間部
5、6とが一体に形成されて成り、中間部5、6の大部
分はその余の部分より稍低い位置にあるようにされてい
る。
そして、後部3には、その後端部の略中央に前後方向
に長い矩形をした長孔7が、該長孔7から左右両側へ稍
離間した位置に略前後方向に長い小判形をした小さな孔
8、8がそれぞれ形成され、前部4の中央と右端との間
の略中央部にギヤ配置孔9が形成されている。
また、後部3の前側縁の左端部から稍前方へ突出した
部分と左側の中間部5の右側部にバネ掛孔10、11が形成
され、前部4の後側縁の略中央部からバネ掛突起12が下
方へ向けて突設されている。
13は右側の中間部6の中央部から下方へ向けて突出し
たプーリ支持軸、14は略円筒状をし上記プーリ支持軸13
と同軸に突設されたレバー支持スリーブである。
尚、このようなメカシャーシ2には後述する多数の支
持軸や支持ピンが上方へ向けてもしくは下方へ向けて突
設されている。
また、15はテープカセット16が着脱自在に載置される
カセット載置板であり、その一部がメカシャーシ2に上
側から固定されている。17、17′は磁気テープ18の両端
が固定されたテープリール(以下、左側のテープリール
17を「Nリール」と言い、右側のテープリール17′「R
リール」と言う。)である。
(b.キャプスタン、リール台)[第1図乃至第4図、第
6図乃至第8図、第10図乃至第13図、第15図] 19、19はメカシャーシ2の後部3の左右両端寄りの位
置に固定された軸受、20、20′はその中間部が上記軸受
19、19に回転自在に支持されたキャプスタンであり、そ
の化端部がメカシャーシ2の下方に位置したフライホイ
ール21、21′の中心部に固定されている。21a、21′a
はフライホイール21、21′の下面側に形成されたプーリ
部である。
22、22′はリール台であり、メカシャーシ2の前部4
の左右両端部から上方へ向けて突設されたリール台支持
軸23、23に回転自在に支持され、その下端部にギヤ部22
a、22′aが設けられている。尚、以下の説明におい
て、左側のリール台22を「N側リール台」の言い、右側
のリール台22′を「R側リール台」と言う。
(c.ヘッド部)[第2図、第3図、第6図、第7図、第
9図乃至第12図] 24はメカシャーシ2の上面の後端部に支持されたヘッ
ド部シャーシであり、前方から見て左右方向に長い門形
をしており、その上片24aの左右両端部から支持軸25、2
5が下方へ向けて突設されている。
26はヘッドホルダーであり、前方から見て略門形をし
た主部27と該主部27の右上端から右方へ向けて水平に延
びる腕28とから成り、該腕28の右端部が右側の支持軸25
に略前後方向へ回動自在なるように支持されると共に、
主部27の左側部27aの上端部にヘッド部シャーシ24の上
片24aに支持されたヘッド戻しバネ29(第3図参照)の
一端部が前側から弾接されている。
従って、ヘッドホルダー26は、常時略後方へ向けての
回動力を付勢されており、前方へ向けて押圧されていな
いときは、第2図に示すように、ヘッド部シャーシ24の
上片24aの後壁に当接した位置(以下、「後退位置」と
言う。)に保持されている。
27bはヘッドホルダー26の主部27の下端部から下方へ
向けて突設された被押圧突起であり、その下端部はメカ
シャーシ2の後部3に形成された矩形の長孔7を通して
下方へ突出されている。
30はヘッドホルダー26の主部27に固定された磁気ヘッ
ドであり、そのテープ接触面30aが前方を向く向きとさ
れている。
31、31′はピンチローラアームであり、ヘッド部シャ
ーシ24の前記支持軸25、25に略前後方向へ回動自在なる
ように支持されると共に、その回動端部が前記キャプス
タン20、20′と各別に対向され、ここにピンチローラ3
2、32′が回転自在に支持されている。
33、33′はピンチローラ32、32′をキャプスタン20、
20′に圧着させるためのピンチローラ圧着バネであり、
略鋏形バネ状をしており、そのコイル部33a、33′aが
前記支持軸25、25に外嵌状に支持されると共に、その一
方の腕33b、33bのがピンチローラアーム31、31′の背面
に弾接され、他方の腕33c、33cはピンチローラアーム3
1、31′の下側に位置していてその先端部寄りの部分が
ピンチローラアーム31、31′の回動先端部に形成された
バネ当部31a、31′aに前方から弾接されている。
34、34′は押出アームであり、メカシャーシ2の後端
部上面に前後方向へ回動自在に支持されると共に、下方
へ向たけて突出した被押圧突部34a、34′aの下端部が
メカシャーシ2の後端部に形成された小判形の孔8、8
を通して下方へ突出され、また、上方へ向けて突出した
押圧突部34b、34′bが前記圧着バネ33、33′の前側の
腕33c、33′cの先端部に後方から対向されている。
そして、このような押出アーム34、34′は所定のタイ
ミングでその被押圧突部34a、34′aが後述するモード
切換レバーによって略前方へ向けて押圧され、それによ
ってその押圧突部34b、34′bが圧着バネ33、33′の前
側の腕33c、33′cの先端部を押圧し、それによって、
ピンチローラアーム31、31′が前方へ向けて回動されて
ピンチローラ32、32′がキャプスタン20、20′に圧着さ
れる。
(d.モードの種類)[第1図、第7図、第8図、第15
図、第16図(C)] ところで、このテーププレーヤ1により形成される基
本的なモードには再生を行なうプレイモードと、磁気テ
ープ18を一の方向(以下、「ノーマル方向」と言う。)
へ高速で走行させる早送モードと、磁気テープ18を上記
ノーマル方向と反対の方向(以下、「リバース方向」と
言う。)へ高速で走行させる巻戻モードとこれらのモー
ドによる動作を解除したストップモードとがあり、ま
た、プレイモードには磁気テープ18をノーマル方向へ走
行させて再生を行なうノーマルプレイモードと磁気テー
プ18をリバース方向へ走行させて再生を行なうリバース
プレイモードとがある。
そして、テープカセット16がカセット載置板15上に載
置させると、テープリール17、17′にリール台22、22′
が各別に係合されると共に、磁気テープ18のカセットケ
ース外へ臨まされている部分に磁気ヘッド30及びピンチ
ローラ32、32′が後方から対向され、プレイモードが選
択されたときはヘッドホルダー26が前方へ回動されて磁
気ヘッド30のテープ接触面30aが磁気テープ18に接触さ
れると共に、ノーマルプレイモードの場合は第1図にお
ける時計回り方向へ回転しているキャプスタン20に左側
のピンチローラ32が磁気テープ18を挟んで圧着されて磁
気テープ18がノーマル方向、即ち、Rリール17′から引
き出されてNリール17に巻き取られて行く方向へ送行さ
れ、かつ、N側のリール台22が第1図における時計回り
方向(以下、「テープ巻取方向」と言う。)へ回転して
Nリール17を時計回り方向へ回転させるようになり、ま
た、リバースプレイモードの場合は、第1図における反
時計回り方向へ回転しているキャプスタン20′に右側の
ピンチローラ32′が磁気テープ18を挟んで圧着されて磁
気テープ18がリバース方向、即ち、Nリール17から引き
出されてもRリール17′に巻き取られて行く方向へ送行
され、かつ、R側リール台22′が第1図における反時計
回り方向(以下、「テープ巻取方向」と言う。)へ回転
してRリール17′を反時計回り方向へ回転させるように
なる。
更に、早送モードにおいてはN側リール台22が高速で
テープ巻取方向へ回転され、巻戻モードにおいてはR側
リール台22′が高速でテープ巻取方向へ回転される。
尚、このようなモードの選択的指定は図示しないモー
ド選択ボタンの所定のものを押すことによって行なわれ
る。そして、プレイモードの選択用には1つの操作ボタ
ンが設けられており、ノーマルプレイモード又はリバー
スプレイモードは、当該プレイモードにおいてプレイボ
タンが押されたときは押された度にノーマルプレイモー
ドとリバースプレイモードとが交互に切り換え形成さ
れ、プレイモート以外のモードからプレイボタンが押さ
れたときは直前に選択されていた種類のプレイモードが
自動的に形成される。早送モードの選択用、巻戻モード
の選択用及びストップモードの選択用には各別の操作ボ
タンが設けられている。
そして、ノーマルプレイモード、リバースプレイモー
ド、早送モード及び巻戻モードの形成は、いずれも、ス
トップモードから行なわれ、従って、ストップモード以
外のモードが形成されている状態から他の動作モードの
指令が為されたときは、常に、一旦、ストップモードが
形成される。
尚、第1図に示す状態がストップモード、第7図に示
す状態がノーマルプレイモード、第8図に示す状態がリ
バースプレイモードであり、第16図(C)に示す状態が
早送モード、第15図に示す状態が巻戻モードである。
(e.駆動系)[第1図、第3図、第4図、第6図乃至第
13図] 35はカセット載置板15の下面に固定されたモータであ
り、その回転軸35aに出力プーリ36が固定されている。
37はメカシャーシ2の後端部の右端から突設された軸
に回転自在に支持されたガイドプーリ、38は回転駆動体
であり、該回転駆動体38は比較的大径なプーリ部39と該
プーリ部39の中心部上面に突設されかつ外周面にギヤ歯
が形成された円筒状のギヤ部40と該ギヤ部40の内側にそ
れと同軸に位置したスリーブ状を為すボス部41(第1図
参照)とが一体に形成されており、ギヤ部40はある程度
の高さを有している。そして、このような回転駆動体38
はそのボス部41にメカシャーシ2の右側の中間部6に垂
設された前記プーリ支持軸13が挿入されることによって
該軸13に回転自在に支持されている。
42は前記出力プーリ36、ガイドプーリ37、フライホイ
ール21、21′のプーリ部21a、21′a及び回転駆動体38
のプーリ部39に巻き付けられた無端状のベルトであり、
モータ35が第1図における時計回り方向へ回転(以下、
この方向への回転を「正転」と言う。)したとき左側の
キャプスタン20及び回転駆動体38が第1図における時計
回り方向へ、右側のキャプスタン20′が反時計回り方向
へそれぞれ回転されるように巻き付けられている。
尚、モータ35は、巻戻しモードのときに逆転、即ち、
第1図における反時計回り方向へ回転され、それ以外の
ときに正転される。
しかして、回転駆動体38はモータ35が回転している
間、常時、回転される。
43は後述するカムギヤを回転させるための伝達ギヤで
あり、互いに同軸な大小2つのギヤ部43a及び43bが一体
に形成され、小ギヤ部43bが上側に位置する向きで、メ
カシャーシ2の下面のうちプーリ支持軸13より稍後方へ
離間した位置から垂設されたギヤ支持軸44に回転自在に
支持されており、その大ギヤ部43aが回転駆動体38のギ
ヤ部40の下端部と噛合されている。従って、伝達ギヤ43
は、モータ35が回転している間、常時、回転され、モー
タ35が正転したときは第1図における反時計回り方向へ
回転される。
(f.カムギヤ)[第1図、第4図乃至第12図、第15図乃
至第17図] 45はカムギヤである。
46はカムギヤ45の中心部を板厚方向へ貫通するように
位置した円筒状のボスであり、下方へは比較的多く突出
し、上方へは稍低く突出している。
(f−1.欠歯部)[第1図、第4図、第5図、第7図乃
至第12図、第15図乃至第17図] 47はカムギヤ45の外周部を為す歯部、48は該歯部47寄
りの位置に形成された長孔であり、カムギヤ45の中心か
らの放射方向に長く形成されている。
49及び50はカムギヤ45の外周部に形成された切欠部、
即ち、欠歯部であり、一方の欠歯部49(以下、「第1の
欠歯部」と言う。)は、カムギヤ45を下方から見て、上
記長孔48から反時計回り方向へ稍寄った位置に形成さ
れ、他方の欠歯部50(以下、「第2の欠歯部」と言
う。)は長孔48から時計回り方向へ稍寄った位置に形成
されており、また、歯部47のうちこれら欠歯部49、50の
反時計回り方向側の端部から欠歯部49、50の中間に対応
するところまで突出した部分47a、47b(以下、「弾性
部」と言う。)は軸方向と直交する方向への撓み弾性を
有するようにされている。
尚、上記弾性部47a、47bの各先端部は長孔48を挟んで
中心角で略90゜離間するように位置されている。
(f−2.下面のカム)[第4図、第6図乃至第8図、第
10図乃至第12図] そして、カムギヤ45の下面45aには各種の機能を有す
る略突条状をしたカムが多数形成されている。
51及び52は後述するモード切換レバーの位置を規制す
るための規制カムであり、その一方51がストップモード
においてモード切換レバーの位置を規制するカム(以
下、「中立位置規制カム」と言う。)、他方52がプレイ
モードにおけるモード切換レバーの最終的位置を規制す
るカム(以下、「プレイ位置規制カム」と言う。)であ
る。そして、これら規制カム51及び52はボス46と外周部
との間の略中間に位置していて略全体がカムギヤ45の軸
心を中心とする円弧状を成すと共に、カムギヤ45を第10
図(A)に示すようにその長孔48がボス46の右真横に来
ている向き(以下、「初期の向き」と言う。)にした状
態で見て、中立位置規制カム51はその始端、即ち、時計
回り方向側の端がボス46から略左斜め前方へ寄った位置
にあり、終端、即ち、反時計回り方向側の端がボス46に
前方から対向する位置にあるように配置され、また、プ
レイ位置規制カム52はその始端が中立位置規制カム51の
終端から反時計回り方向へ稍離間した位置にあり終端が
ボス46の真後ろの位置から稍反時計回り方向へ寄った位
置にあるように配置されている。尚、プレイ位置規制カ
ム52の外周面53は中立位置規制カム51の内周面54と略同
じ円周上にあり、また、中立位置規制カム51の内周面54
及びモード位置規制カム52の内周面55の始端部54a及び5
5aは先端へ行くに従ってカムギヤ45の中心から遠くなる
斜面に形成されている。
56及び57は後述する主制御レバーと協働してカムギヤ
45の回転を阻止するストップカムであり、その一方56は
ストップモードにおいてカムギヤ45の回転を阻止するた
めのストップカム(以下、「初期用ストップカム」と言
う。)、他方57はプレイモードの形成が完了した時点で
カムギヤ45の回転を阻止するためのストップカム(以
下、「中間用ストップカム」と言う。)である。そし
て、初期用ストップカム56は前記中立位置規制カム51の
外周面からボス46を挟んで長孔48と反対の方向へ向けて
延びるように位置され、中間用ストップカム57はカムギ
ヤ45の外周部と前記プレイ位置規制カム52の終端部との
間の略中間の位置に配置されている。
58、59及び60は後述する主制御レバーの先端部を所定
のタイミングでカムギヤ45の中心側へ向けて押圧するた
めのカム(以下、「戻しカム」と言う。)であり、それ
ぞれカムギヤ45の外周部寄りの位置にあって略へ字状を
しており、58(以下、「第1の戻しカム」と言う。)は
その始端が前記初期用ストップカム56から反時計回り方
向へ中心角で略40゜寄ったところにあるように配置さ
れ、59(以下、「第2の戻しカム」と言う。)はその始
端が前記中間用ストップカム57から反時計回り方向へ稍
離間したところにあるように配置され、60(以下、「第
3の戻しカム」と言う。)はその始端が前記長孔48から
反時計回り方向へ稍戻ったところにあるように配置され
ている。
61は補助カムであり、中立位置規制カム51の内周面54
の中間部より稍始端に寄った位置から始端までの部分と
略平行に対向するように形成されている。
62は後述する副制御レバーを所定のタイミングで回動
させるためのキックカムであり、カムギヤ45が前記初期
の向きとなっている状態で、ボス46の外周面から後ろ稍
斜め左側へ向けて突出するように設けられている。
(f−3.上面のカム及びセンタリング溝)[第5図、第
9図、第15図乃至第17図] 63はカムギヤ45の上面45bに形成されたスライダー用
カム、即ち、後述するヘッドスライダーの位置を規制す
るためのカムであり、その外周面64がカム面になってい
る。
そして、該カム面64は、第9図(A)に示すようにカ
ムギヤ45を初期の向きにした状態で見て、略前方を向い
た第1の被押圧部64aと、略右方を向いた略平坦な第2
の被押圧部64bと、左稍斜め前方を向いた平坦な第1の
押圧部64cと略後方を向いて弧状に延びる第2の押圧部6
4dとから成り、第1の被押圧板64aと第1の押圧部64cと
が連続する角部がカムギヤ45の中心部に位置しており、
第1の被押圧部64aはその略中央部に小さな段差がある
略ヘ字状をし、また、第2の押圧部64dは反時計回り方
向側へ行くに従ってカムギヤ45の中心からの距離が漸増
するように形成されかつその先端部64eが第2の被押圧
部64bより稍右方へ突出するように形成されている。
65はカムギヤ45の上面45bに形成されたセンタリング
溝であり、プレイモードにおいて後述する高速モードレ
バーの動きを阻止しておくためのものである。該センタ
リング溝65はカムギヤ45の面45bの外周部寄りの位置に
カムギヤ45の中心を中心とする円形に形成されると共
に、前記長孔48と対応する部分66(以下、「解除部」と
言う。)において幅を広くされている。
また、センタリング溝65の解除部66以外の部分の大部
分67(以下、「センタリング部」と言う。)の幅は後述
する高速モードレバーの係合突起の太さと略同じ大きさ
をしており、解除部66の幅はセンタリング部67の幅の4
倍強の大きさを有し、センタリング部67の時計回り方向
側の端部67aは解除部66に近づくに従って次第に広くな
るように略テーパ状に形成されている。
(f−4.メカシャーシへの支持等)[第1図、第4図、
第6図乃至第12図、第15図乃至第17図] そして、このようなカムギヤ45のそのボス46にメカシ
ャーシ2の後部3の略中央部から垂設された支持軸68が
挿通されることにより該支持軸68に回転自在に支持さ
れ、その歯部47のピッチ円が前記伝達ギヤ43の小ギヤ部
43bのピッチ円と略外接するように配置されている。
従って、カムギヤ45はその欠歯部49及び50が上記小ギ
ヤ43bと対向している間は該小ギヤ43bと噛合されること
は無いが、それ以外のときは歯部47が小ギヤ43bと噛合
され、モータ35が時計回り方向へ回転している状態から
伝達ギヤ43bと噛合されると、カムギヤ45が第1図にお
ける時計回り方向へ回転されることになる。
尚、カムギヤ45が初期の向きとなる位置(以下、「初
期ストップ位置」と言う。)に来ているときは、その第
1の欠歯部49が伝達ギヤ43の小ギヤ部43bと対向され、
また、カムギヤ45が、第7図及び第8図に示すように、
上記初期ストップ位置から時計回り方向へ中心角で略27
0゜移動した位置(以下、「中間ストップ位置」と言
う。)に来たときはその第2の欠歯部50が伝達ギヤ43の
小ギヤ部43bと対向される。即ち、カムギヤ45はこれら
初期ストップ位置と中間ストップ位置に来たときに伝達
ギヤ43の回転を伝達されない状態となる。
(g.ヘッドスライダー)[第1図、第2図、第4図、第
6図、第9図、第13図、第15図乃至第17図] 69はヘッドスライダーであり、上記カムギヤ45が回転
することにより前後方向へ移動されて前記ヘッドホルダ
ー26を移動させ、あるいは所定のタイミングでカムギヤ
45に時計回り方向への回転力を付勢するためのものであ
る。
該ヘッドスライダー69は前後方向に長い板状をし、そ
の後端部寄りの部分が幅広に形成されると共にこの部分
の右側へ偏倚した位置に略矩形をした比較的大きな孔70
が形成され、また、その後端部左側に前後方向に長い比
較的小さな長孔71が形成されている。72はヘッドスライ
ダー69の後端部に形成された前後方向に長い切欠、73は
ヘッドスライダー69の前端部に形成された前後方向に長
い被ガイド孔である。また、ヘッドスライダー69の前端
縁から取付突起74が下方へ向けて突設され、更に、該取
付突起74に近い位置でバネ掛突起75が突設され、上記取
付突起74に後述するトリガースイッチの接触片を押圧す
るためのスイッチ押圧部材76が取着されている。77はヘ
ッドスライダー69の左側縁の前後方向における中央より
稍前寄りの位置から左方へ突出したカム部であり、略非
等脚台形状をしている。
そして、このようなヘッドスライダー69は、その切欠
72にメカシャーシ2の後端部のうち長孔7より稍右側へ
離間した位置から垂設されたガイドピン78が摺動自在に
係合され、かつ、その被ガイド孔73にメカシャーシ2の
前部4の略中央部から垂設された背の低いガイドピン79
が摺動自在に係合されることにより一定の範囲内で前後
方向へ移動自在に支持され、そのバネ掛突起75とメカシ
ャーシ2の前部4に設けられた前記バネ掛突起12との間
に張設された引張スプリング80により、常時、後方への
移動力を付勢されている。
また、前記カムギヤ45のスライダー用カム63はヘッド
スライダー69の孔70内に稍余裕を有して位置されてい
る。
従って、該孔70の前側縁70a(以下、「カム当接縁」
と言う。)は上記スライダー用カム63のカム面74に常時
弾接され、カム面64のうちカムギヤ45の中心からの距離
が一番短い位置がカム当接縁70aに接触しているときス
ライダー69がその移動範囲における一番後ろの位置に来
ることになり、また、カム面64のうちカムギヤ45の中心
からの距離が一番長い位置がカム当接縁70aに接触して
いるときヘッドスライダー69がその移動範囲における一
番前の位置に来ることになる。
尚、ヘッドホルダー26から垂設された前記被押圧突起
27bの先端部はヘッドスライダー69に形成された長孔71
内に位置されている。
(h.電磁プランジャー)[第1図、第4図、第7図、第
8図、第10図乃至第12図] 81は電磁プランジャーである。
82は電磁プランジャー81のベース部、83、83は永久磁
石から成るコア磁石、84、84は該コア磁石83、83に巻回
されたコイルである。
そして、このような電磁プランジャー81は、コア磁石
83、83の磁束の方向が前後方向となる向きで、メカシャ
ーシ2の後部3の下面のうちヘッドスライダー69の直ぐ
左側の位置に固定され、コア磁石83、83の前端部はベー
ス部82の前面より稍突出されている。
尚、この電磁プランジャー81はプレイモードの形成及
びその解除を行なうとき所定のタイミングで通電され、
コイル84、84に供給される電流の方向は、コア磁石83、
83の磁束を打消す方向の磁束が発生する方向になってい
る。
(i.制御レバー)[第1図、第4図、第6図乃至第8
図、第10図乃至第12図] (i−1.主制御レバー) 85は前記カムギヤ45に対する回転の阻止及び該阻止の
解除を行なう主制御レバーである。
主制御レバー85は左右方向に延びる一方の腕86と該一
方の腕86の右端から後方へ向けて延びる他方の腕87とに
よりL字状を為すように形成され、これら2つの腕86と
87が連続する角部に上下両端部がレバー85の上下両面か
らそれぞれ突出したスリーブ88が形成されている。そし
て、一方の腕86の先端部上面から被規制突起89(第2図
及び第4図参照)が突設され、また、他方の腕87の後端
部上面にストッパー突部90が形成されている。91は一方
の腕86の左端部に取着された透磁性を有する金属片であ
り、その一部が一方の腕8の後側面上に位置されてい
る。
92はメカシャーシ2の後部3の前側縁の略中央部から
下方へ向けて突設されたレバー支持軸、93は該レバー支
持軸92から稍後方へ離間した位置に設けられた背の低い
バネ当ピン、94はメカシャーシ2の後部3と左側の中間
部5とが連続する位置に形成された矩形をした規制孔
(第2図及び第4図参照)である。
そして、主制御レバー85はそのスリーブ88に上記レバ
ー支持軸92が挿通されることによって水平方向へ回動自
在に支持されており、その金属片91が電磁プランジャー
81のコア磁石83、83に前方から対向され、また、その被
規制突起89がメカシャーシ2に形成された上記規制孔94
内に稍余裕を有した状態で位置されている。
(i−2.制御バネ、主制御レバーの回動) 95は制御バネであり、コイル部95aと、該コイル部95a
の一端から延びた比較的短い第1の腕95bと、コイル部9
5aの他端から延び略くの字状をした比較的長い第2の腕
95cと、該第2の腕95cの先端からコイル部95a側へ向け
て折り返えされるように延びた第3の腕95dとから成
り、コイル部95aが主制御レバー85のスリーブ88の上端
部に外嵌状に支持され、第1の腕95bの先端部が前記バ
ネ当ピン93に略左斜め前方から弾接され、第2の腕95c
のコイル部95a寄りの部分が主制御レバー85の一方の腕8
6に略後方から弾接されている。
しかして、主制御レバー85には、この制御バネ95の弾
発力によって、常時、第1図における時計回り方向への
回動力が付勢されており、また、この方向への移動は被
規制突起89がメカシャーシ2の規制孔94の前側縁に当接
することにより規制される。
更に、主制御レバー85は、前記電磁プランジャー81が
通電されていない状態においてその金属片91が電磁プラ
ンジャー81のコア磁石83、83に接触せしめられると、該
コア磁石83、83に吸着され、それによって制御バネ95の
弾発力に抗してその位置(以下、「吸着位置」と言
う。)に保持され、また、その状態から電磁プランジャ
ー81に対する通電が為されると、コア磁石83、83の磁束
が打ち消されるので金属片91のコア磁石83、83への吸引
が解除されるため、主制御レバー85は制御バネ95の弾発
力によって、被規制突起89が規制孔94の前側縁に当接す
る位置(以下、「吸着解除位置」と言う。)へと移動さ
れる。
尚、主制御レバー85が吸着位置に来ているとき、その
他方の腕87の後端部がカムギヤ45の外周部から僅かに軸
心側へ寄った位置に下方から対向するように位置され、
この状態で、主制御レバー85のストッパー突部90がカム
ギヤ45の下面45aに形成された前記ストップカム56及び5
7の回転軌跡上に位置している。
(i−3.副制御レバー) 96は副制御レバーである。
該副制御レバー96は、略左右方向に延びる長い腕97
と、該長い腕97の左半分に連続してそこから略右斜め後
方へ向けて延びる短い腕98とから成り、長い腕97の左端
面の前後両端部に小さなバネ当突起99、99が突設されて
いる。
そして、長い腕97の右端部は稍前方へ向けて屈曲さ
れ、この部分の下面に略三角形状をした小さな被押圧突
部100が形成され、また、短い腕98の先端部101はその上
面に略円形をした小さな突部が形成されることによりそ
の余の部分より上方へ長く形成されている。
そして、このような副制御レバー96は、長い腕97の左
端部が主制御レバー85の他方の腕87の後端部の下側にピ
ン102により回動自在に支持され、その左端面に前記制
御バネ95の第3の腕95dの先端部が軽く弾接されてい
る。
従って、副制御レバー96は、主制御レバー85が移動さ
れたときはそれと一体的に移動され、水平方向から押圧
されたときは主制御レバー85に対して独自に回動し、ま
た、水平方向からの押圧が為されていない間はバネ当突
起99、99の両方に制御バネ95の第3の腕95dが接触した
姿勢(以下、初期姿勢」と言う。)に保持され、水平方
向から押圧されて初期姿勢から回動されると2つのバネ
当突起99、99のいずれか一方にのみ制御バネ95の第3の
腕95dが弾接されるため、初期姿勢に戻ろうとする回動
力が生ずる。
尚、副制御レバー96の短い腕98の先端部101はカムギ
ヤ45の前記カム51、52等より稍低いところにあり、被押
圧突部100はカムギヤ45の下面45aに近接した高さにあ
る。
(j.カムギヤの回転、ヘッドスライダーの移動等)[第
9図乃至第12図、第18図] 前記カムギヤ45の回転及びそれに伴なうヘッドスライ
ダー69の移動は次のように行なわれる。
(j−1.カムギヤの初期ストップ位置における保持等)
[第9図(A)、第10図(A)] 第10図(A)に示すように、カムギヤ45が初期ストッ
プ位置に来ている状態ではその下面45aに設けられた初
期用ストップカム56がカムギヤ45の中心の略真左の位置
にあり、このとき、主制御レバー85が吸着位置に来てい
ると、上記初期用ストップカム56が主制御レバー85のス
トッパー突部90に前方から当接されてカムギヤ45の時計
回り方向への回転が阻止され、また、この状態ではカム
ギヤ45の上面45bに設けられたスライダー用カム63のカ
ム面64はその第1の被押圧部64aが略前方を向く向きに
なるので、ヘッドスライダー69のカム当接縁70aが第9
図(A)に示すように上記被押圧部64aの略中間部、即
ち、その余の部分より稍前方へ突出しかつカムギヤ45の
中心部から右側へ位置がずれている部分に弾接してお
り、従って、この状態ではカムギヤ45にヘッドスライダ
ー69による時計回り方向への回転力が付勢されると共に
その回転が主制御レバー85によって阻止されている。
更に、カムギヤ45が初期ストップ位置に来ている状態
においては、前記したように、その第1の欠歯部49が伝
達ギヤ43の小ギヤ43bと対向され、また、ヘッドスライ
ダー69が上記したようにスライダー用カム63のカム面64
の第1の被押圧部64aに弾接してそれより後方への移動
を阻止されている位置(以下、「待機位置」と言う。)
に来ている状態において、前記ヘッドホルダー26の被押
圧突起27bの先端部がヘッドスライダー69の長孔71の後
端縁71a(以下、「ホルダー押圧縁」と言う。)に近接
されている。
尚、上記したカムギヤ45、ヘッドスライダー69及び主
制御レバー85等の位置はストップモードにおけるこれら
部材の位置である。
(j−2.カムギヤの中間ストップ位置への移動、ヘッド
スライダー及びヘッドホルダーの前進)[第9図
(B)、第9図(C)、第10図(B)、第10図(D)、
第11図(C)、第18図] そこで、この状態からモータ35が正転されると伝達ギ
ヤ43が反時計回り方向へ回転され、また、電磁プランジ
ャー81に通電が為されると主制御レバー85が吸着解除位
置へと移動するので、そのストッパー突部90が、第10図
(B)に示すように、カムギヤ45の初期用ストップカム
56の回転軌跡の外側へ逃げるので、カムギヤ45がヘッド
スライダー69によって付勢されていた回転力により時計
回り方向へ回転され、それによりカムギヤ45の第1の弾
性部47aが伝達ギヤ43の小ギヤ43bと噛合され、カムギヤ
45はこの状態から伝達ギヤ43によって時計回り方向へ回
転される。
このとき、ヘッドスライダー69は、一旦、そのカム当
接縁70aが第9図(B)に実線で示すようにスライダー
用カム63の第1の被押圧部64aの左半分、即ち、カムギ
ヤ45の中心部に対応した位置を含む部分と平行に接触す
るまで僅かに後方へ移動されるが、カムギヤ45が伝達ギ
ヤ43により時計回り方向へ回転され始めると、今度は、
スライダー用カム63の第1の被押圧部64aと第1の押圧
部64cとが連続する角部が、次いで、第1の押圧部64cが
カム当接縁70aを略前方へ向けて押圧するようになるた
め、第9図(B)に2点鎖線で示すように前方へ向けて
移動されて行くことになり、このようなカムギヤ45によ
る前方への移動の開始と略同時にそのホルダー押圧縁71
aがヘッドホルダー26の被押圧突起27bを前方へ向けて押
圧していくことになる。即ち、ヘッドホルダー26が後退
位置から略前方へ向けて移動されて行くことになる。そ
して、ヘッドスライダー69はそのカム当接縁70aがスラ
イダー用カム63の第2の押圧部64dによって前方へ向け
て押圧されることによって、更に、前方へ向けて移動さ
れる。
また、吸着解除位置へと移動された主制御レバー85
は、カムギヤ45が初期ストップ位置から時計回り方向へ
中心角で略270゜移動した位置、即ち、前記中間ストッ
プ位置に到達する前に、所定のタイミングで吸着位置に
戻される。この動作の詳細については後述する。
従って、主制御レバー85のストッパー突部90はカムギ
ヤ45が中間ストップ位置に到達する迄にカムギヤ45のス
トップカム56、57の回転軌跡上に戻されることになり、
これにより、初期ストップ位置から回転して来たカムギ
ヤ45は中間ストップ位置に来たところで今度はその中間
用ストップカム57が主制御レバー85のストッパー突部90
に当接することによってそれ以上時計回り方向へ回転す
るのを阻止される(第10図(D)参照)。
そして、この間、ヘッドスライダー69は、そのカム当
接縁70aにカムギヤ45のスライダー用カム63の第2の押
圧部64dの先端部64eが接触した状態において最も前方へ
移動した位置に到達し、この状態になる直前に第2の押
圧部64dの先端部64eは、第9図(C)に示すように、カ
ムギヤ45の中心部から右方へはずれかつ第2の被押圧部
64bより稍前方へ突出するように位置される。従って、
第2の押圧部64dの先端部64eが第9図(C)に示すよう
に位置された状態からはヘッドスライダー69の後方への
移動力が再びカムギヤ45を時計回り方向へ回転させる押
圧力として作用し、このような状態になった直後にカム
ギヤ45の第2の欠歯部50が伝達ギヤ43の小ギヤ部43bと
対向される。即ち、カムギヤ45は中間ストップ位置に到
達する直前に伝達ギヤ43との噛合を解除され、そこから
中間ストップ位置へはヘッドスライダー69の後方への移
動力により移動され、中間ストップ位置に来た状態では
ヘッドスライダー69によって時計回り方向への回転力を
付勢されたままその位置に保持されることになる。
また、これにより、ヘッドスライダー69は最も前方へ
移動された後そこから僅かに後退した位置、即ち、第9
図(C)に実線で示す位置(以下、「前進位置」と言
う。)に来たところでそれより後方への移動を阻止され
る。
そして、ヘッドホルダー26はヘッドスライダー69と一
体的に移動され、従って、ヘッドスライダー69が上記前
進位置に来たところで移動を停止される。即ち、第9図
(C)に実線で示す位置に保持され、これによって、磁
気ヘッド30が磁気ヘッド18と接触した位置に保持され
る。
尚、この状態におけるカムギヤ45、スライダー69、ヘ
ッドホルダー26等の位置がプレイモードにおけるこれら
部材の位置である。
(j−3.カムギヤの初期ストップ位置への戻り、ヘッド
スライダー及びヘッドホルダーの後退)[第9図
(C)、第12図、第18図] そして、上記状態からモータ35が正転され、かつ、電
磁プランジャー81に通電が為されると、カムギヤ45が初
期ストップ位置に、ヘッドスライダー69が待機位置へと
それぞれ移動される。
即ち、伝達ギヤ43が反時計回り方向へ回転されると共
に主制御レバー85が吸着解除位置へと移動されてそのス
トッパー突部90がカムギヤ45の中間用ストップカム57か
ら左方へ逃げるので、カムギヤ45がスライダー69により
付勢されている回転力によって時計回り方向へ回転され
て、その第2の弾性部47bが第9図(C)に2点鎖線で
示すように伝達ギヤ43の小ギヤ部43bと噛合され、この
状態からカムギヤ45は伝達ギヤ43により時計回り方向へ
回転される。
このとき、ヘッドスライダー69は、先ず、第9図
(C)に2点鎖線で示すように、そのカム当接縁70aが
スライダー用カム63のカム面64の第2の被押圧部64bに
接するところまで後退される。そして、カムギヤ45が時
計回り方向へ回転して行くと、スライダー用カム63のカ
ム面64のカム当接縁70aと接触する位置のカムギヤ45の
中心からの距離が短くなって行くため、ヘッドスライダ
ー69は引張スプリング80の引張力によって後方へ移動さ
れる。また、これによって、ヘッドスライダー69のホル
ダー押圧縁71aが後方へ移動するため、ヘッドホルダー2
6は前記ヘッド戻しバネ29の弾発力によりヘッドスライ
ダー69と略一体的に後方へ移動されて行く。
尚、吸着解除位置へと移動された主制御レバー85は、
カムギヤ45が中間ストップ位置から時計回り方向へ中心
角で略90゜回転した位置、即ち、初期ストップ位置に到
達する前に所定のタイミングで吸着位置に戻される。こ
の動作の詳細についても後述する。
従って、この場合も、主制御レバー85のストッパー突
部90は、カムギヤ45が初期ストップ位置に戻る迄の間に
カムギヤ45のストップカム56、57の回転軌跡上に戻され
ることになり、これにより、中間ストップ位置から回転
して来たカムギヤ45は、初期ストップ位置に到達したと
ころでその初期用ストップカム56が主制御レバー85のス
トッパー突部90に当接することによってそれ以上時計回
り方向へ回転するのを阻止される。
そして、カムギヤ45は初期ストップ位置に戻る直前に
その第1の欠歯部49が伝達ギヤ43の小ギヤ部43bと対向
され、従って、この状態から初期ストップ位置へはヘッ
ドスライダー69のカム当接縁70aがスライダー用カム64
を押圧する力によって移動される。
このようにして、カムギヤ45が中間ストップ位置から
初期ストップ位置に戻されると共に、ヘッドスライダー
69が待機位置に、また、ヘッドホルダー26が後退位置に
それぞれ戻され、それによって、磁気ヘッド30が磁気テ
ープ18から離間される。
(k.モード切換レバー)[第1図、第4図、第6図乃至
第8図、第10図乃至第12図] 103はモード切換レバーである。
(k−1.構造) 該モード切換レバー103は略台形状をした主部104と該
主部104の後側縁に沿って延びかつそれより稍長い後側
部105と主部104の前端部から左斜め前方へ向けて突出し
た腕部106と該腕部106の先端部から上方へ向けてL字状
に突出した連結部107とが一体に形成されて成り、主部1
04にはその略中央部に位置した小判形を為す挿通孔108
と該挿通孔108の略前側に位置した係合長孔109が形成さ
れている。
また、主部104の左側縁の略中央部には略L字状をし
た切欠が形成され該切欠の左方を向いた縁110(以下、
「被押圧縁」と言う。)に沿う部分の上面に略菱形をし
た小さな制御突部111が形成されている。
尚、該制御突部111の左右方向における一番幅の大き
い部分はカムギヤ45のプレイ位置規制カム52の幅と略同
じになっている。
そして、後側部105にはその略中央部に支持孔105aが
形成され、その後側縁両端部の上面に背の低い壁112、1
12が形成されている。
更に、腕部106の先端部に略小判形をした挿通孔113が
形成され、また、連結部107の水平な上部の下面に小さ
な連結突起107aが形成されている。
(k−2.メカシャーシへの支持) そして、このようなモード切換レバー103は、その主
部104がカムギヤ45に下方から重なるように位置され、
後側部105に形成された支持孔105aにガイドピン78、即
ち、ヘッドスライダー69を支持している前記後側のガイ
ドピン78の下端部が挿通され、それによって、略左右方
向へ回動自在に支持される。
尚、モード切換レバー103の2つの挿通孔108及び113
にはカムギヤ45を支持している支持軸68及び主制御レバ
ー85を支持しているレバー支持軸92の下端部がそれぞれ
稍余裕を有した状態で挿通され、これら軸68、92及びガ
イドピン78の下端部に抜止ワッシャ114、114、114が係
着されている。
また、モード切換レバー103には常時左方への移動力
を付勢された後述するスイッチ操作レバーが連結されて
おり、従って、モード切換レバー103には、常時、反時
計回り方向への回動力が付勢されている。
更に、モード切換レバー103の上面に形成された制御
突部111はカムギヤ45の下面45aに近接するかあるいは軽
く接触され、少なくともカムギヤ45の下面45aに形成さ
れた前記各種のカムと略同じ高さに位置されており、ま
た、カムギヤ45の下面45aのうちボス46より左側に位置
されている。
そして、後側部105の壁部112、112は、前記押出アー
ム34、34′の被押圧突部34a、34′aのメカシャーシ2
の下側へ突出した下端部に後方から各別に近接して対向
している。
尚、前記副制御レバー96の短い腕98の先端部101はモ
ード切換レバー103の被押圧縁110に左方から対向するよ
うに位置している。
(l.プレイモードレバー、中間ギヤ等)[第1図、第3
図、第4図、第6図乃至第8図、第13図、第15図乃至第
17図] (l−1.プレイモードレバー)[第1図、第3図、第4
図、第6図乃至第8図、第13図、第15図] 115はプレイモードにおいて前記2つのリール台22及
び22′のいずれか一方を選択的に回転させる駆動ギヤを
支持したプレイモードレバーである。
116はプレイモードレバー115の主部であり、該主部11
6は前後方向に長く略くの字状に屈曲されかつ後端へ行
くに従って幅が広くなる平板状をしており、その後端部
に略C字状をした切欠116aが形成され、その上面から、
一部が上記切欠116aの縁に沿って延びる略環状をした支
持壁117が突設されている。118は軸方向に短い円筒状を
したスリーブであり、上記支持壁117の内側にそれと同
軸になるように配置されると共にその外周面の後部上端
が支持壁117の後部上端と連結されている。119は主部11
6の後端部左側から略後方へ向けて水平に突出した腕で
あり、その後端部から連結ピン120が下方へ向けて突設
されている。
そして、このようなプレイモードレバー115はそのス
リーブ118にメカシャーシ2の右側の中間部6から下方
へ向けて突設された前記レバー支持スリーブ14が挿通さ
れることによって略左右方向へ回動自在に支持され、そ
の連結ピン120が前記モード切換レバー103の主部104に
形成された係合長孔109に摺動自在に係合されている。
従って、モード切換レバー103が左右方向へ移動する
と、連結ピン120が略左右方向へ移動され、それによっ
て、プレイモードレバー115が略左右方向へ回動され
る。
121は主部116の略中央部から上方へ向けて突設された
ギヤ支持軸であり、該ギヤ支持軸121に大径なフリクシ
ョンギヤ122と小径な駆動ギヤ123が下からこの順序で回
転自在に支持されている。
尚、該フリクションギヤ122と駆動ギヤ123の下面との
間には摩擦板及び圧縮コイルスプリング等から成る図示
しないフリクション手段が介挿されており、フリクショ
ンギヤ122の回転力はこのようなフリクション手段を介
して駆動ギヤ123に伝達される。
そして、フリクションギヤ122は前記回転駆動体38の
ギヤ部40に略前方から噛合されており、従って、フリク
ションギヤ122は、モータ35が回転している間常時回転
され、モータ35が正転したときは反時計回り方向へ回転
され、そして、駆動ギヤ123の回転が阻止されたときは
駆動ギヤ123に対してスリップすることになる。
(l−2.中間ギヤ、方向変換ギヤ)[第1図、第3図、
第6図乃至第8図、第13図、第15図乃至第17図] 79aは前記ヘッドスライダー69を支持しているガイド
ピン79のメカシャーシ2から上方へ突出した部分、124
はメカシャーシ2のN側リール台22と上記ガイドピン79
との間の略中間の位置から上方へ向けて突出した背の低
い軸であり、ガイドピン79の上側部分79aにN側リール
台22のギヤ部22aと略同じ直径の中間ギヤ125が回転自在
に支持され、上記軸124に上記中間ギヤ125より稍大径な
中間ギヤ126が回転自在に支持され、該中間ギヤ126がN
側リール台22のギヤ部22aと中間ギヤ125とに噛合されて
いる。
また、127はメカシャーシ2の前部4の上面のうちギ
ヤ配置孔9とR側リール台22′との間の位置から突出し
た軸であり、該軸127に駆動ギヤ123と略同じ直径を有す
る小径な方向変換ギヤ128が回転自在に支持され、該方
向変換ギヤ128がR側リール台22′のギヤ部22′aと噛
合されている。
そして、プレイモードレバー115に支持された駆動ギ
ヤ124の上部はメカシャーシ2に形成された前記ギヤ配
置孔9を通して上方へ突出されると共に、前記中間ギヤ
125と方向変換ギヤ128との間に位置されている。
しかして、プレイモードにおいてはモータ35が正転す
るので、フリクションギヤ122及び駆動ギヤ123が反時計
回り方向へ回転され、従って、プレイモードレバー115
が第7図に示すように駆動ギヤ123を中間ギヤ125に噛合
させる位置(以下、「ノーマルモード位置」と言う。)
へと移動されると、該中間ギヤ125が時計回り方向へ、
中間ギヤ126が反時計回り方向へそれぞれ回転されてN
側リール台22がテープ巻取方向へ回転され、また、プレ
イモードレバー115が第8図に示すように駆動ギヤ123を
方向変換ギヤ128に噛合させる位置(以下、「リバース
モード位置」と言う。)へと移動されると、方向変換ギ
ヤ128が時計回り方向へ回転されてR側リール台22′が
テープ巻取方向へ回転されることになる。
(m.プレイモードの形成及び解除等)[第1図、第7
図、第8図、第10図、第11図、第12図、第18図] そこで、ノーマルプレイモード、リバースプレイモー
ドの形成及びこれらモードの解除は次のように行なわれ
る。
(m−1.ストップモード)[第1図、第10図(A)] 前記したように、ストップモードにおいて主制御レバ
ー85は吸着位置に、カムギヤ45は初期ストップ位置にそ
れぞれ保持されている。また、この状態において、モー
ド切換レバー103の制御突部111は、第10図(A)に示す
ように、カムギヤ45の中立位置規制カム51の中間より稍
時計回り方向側寄りの部分と補助カム61との間で中立位
置規制カム51の内周面54に弾接されている。
そして、前記したように、中立位置規制カム51はカム
ギヤ45の中心を中心とする円弧状に形成されているた
め、制御突部111がこの中立位置規制カム51の内周面54
の始端部54aを除く部分に接触している間は制御突部111
の位置が一定に保持されることになり、これにより、モ
ード切換レバー103が第1図及び第10図(A)に示す位
置、即ち、その後側部105の壁部112、112がピンチロー
ラアーム押出用の押出アーム34、34′をいずれも押圧し
ていない位置(以下、「中立位置」と言う。)に保持さ
れ、また、モード切換レバー103がこの中立位置に保持
されることにより、前記プレイモードレバー115が第1
図に示すように駆動ギヤ123を中間ギヤ125と方向変換12
8との間の略中間に位置させている位置(以下、「中立
位置」と言う。)に保持される。
更に、この状態において、副制御レバー96の短い腕98
の先端部101がモード切換レバー103の被押圧縁110に左
方から近接され、また、副制御レバー96の長い腕97の被
押圧突部100はカムギヤ45のキックカム62の回転軌跡上
にありかつボス46に略左斜め前方から近接したところに
位置されている。
ノーマルプレイモード及びリバースプレイモードの形
成はこのようなストップモードからモータ35が正転し、
次いで、所定のタイミングで電磁プランジャー81に通電
されることにより開始される。
(m−2.ノーマルプレイモードの形成)[第7図、第10
図、第18図] ストップモードから電磁プランジャー81に対する通電
が為されると、前記したように、主制御レバー85が吸着
解除位置へと移動されてカムギヤ45に対する回転の阻止
が解除されると共にカムギヤ45がヘッドスライダー69の
押圧力によって伝達ギヤ43と噛合する位置まで回転さ
れ、カムギヤ45はこの状態から伝達ギヤ43により回転さ
れて行くことになる。
そして、カムギヤ45が初期ストップ位置から中心角で
40゜回転した位置に来ると、その第1の戻しカム58の始
端部が、第10図(B)に1点鎖線で示すように、主制御
レバー85のストッパー突部90に当接してそれを略右斜め
前方へ向けて押圧するようになり、それによって、主制
御レバー85が吸着位置に戻される。
また、主制御レバー85がこのようにして吸着位置に戻
された後、カムギヤ45が初期ストップ位置から中心角で
80゜余り移動した位置に来ると、制御突部111が第10図
(C)に実線で示すように中立位置規制カム51の内周面
54の終端部に接触する位置に来ると共にキックカム62が
同図(C)に実線で示すように副制御レバー96の被押圧
突部100に当接してこれを略右斜め前方へ向けて押圧す
るようになり、それにより、副制御レバー96が反時計回
り方向へ回動されてその短い腕98の先端部101がモード
切換レバー103の被押圧縁110を略右方へ向けて押圧す
る。
即ち、カムギヤ45が初期ストップ位置から略90゜回転
すると、その中立位置規制カム51の終端がモード切換レ
バー103の制御突部111から前方へ外れて行くことにな
り、この場合、モード切換レバー103には反時計回り方
向への回動力が付勢されているため、その制御突部111
に中立位置規制カム51が対応しなくなると左方へ回動す
ることになるが、その前に、副制御レバー96が上記した
ようにモード切換レバー103を右方へ押圧する。これに
より、制御突部111が中立位置規制カム51から外れても
モード切換レバー103が中立位置より反時計回り方向へ
移動するのが阻止される。
そして、キックカム62が被押圧突部100を押圧し始め
てから第10図(C)に1点鎖線で示すように被押圧突部
100から外れるまでの間にカムギヤ45が中心角で略60゜
回転し、この時点においては、制御突部111にプレイ位
置規制カム52の内周面55の始端部55aが対向される。従
って、キックカム62が被押圧突部100から外れると副制
御レバー96が制御バネ95の第3の腕95dの弾発力により
初期姿勢に戻されてモード切換レバー103に対する右方
への押圧を解除するため、モード切換レバー103が反時
計回り方向へ回動し、それによって制御突部111がプレ
イ位置規制カム52の内周面55の始端部55aに接触される
ことになる。
また、前記したように、規制カム51、52の内周面54、
55のカムギヤ中心からの距離はプレイ位置規制カム52の
内周面55の方が中立位置規制カム51の内周面54より近く
なっており、従って、制御突部111がプレイ位置規制カ
ム52の内周面55のうち始端部55a以外の部分と接触した
状態ではモード切換レバー103が中立位置より稍右方へ
寄った位置、即ち、第7図及び第10図(D)に示すノー
マルモード位置へと移動されてこの位置に保持されるこ
とになる。
そして、カムギヤ45はモード切換レバー103の制御突
部111がプレイ位置規制カム52に接触した後中心角で略1
30゜回転したところで中間ストップ位置に到達し、この
状態において、制御突部111は第10図(D)に示すよう
に、プレイ位置規制カム52の内周面55の終端部55bと接
触した状態となる。
また、モード切換レバー103がノーマルモード位置に
来ると、プレイモードレバー115が第7図に示すように
前記ノーマルモード位置へと移動されると共に、モード
切換レバー103の左側の壁部112が左側の押出アーム34の
被押圧突部34aを押圧して押出アーム34を時計回り方向
へ回動させ、それによって、該押出アーム34の押圧突部
34bが左側の圧着バネ33の他方の腕33cの先端部を前方へ
押圧してピンチローラアーム31を前方へ回動させてピン
チローラ32をキャプスタン20に圧着させることになる。
尚、前記したように、カムギヤ45が中間ストップ位置
に来ると磁気ヘッド30が磁気テープ18と接触される。
しかして、磁気テープ18が時計回り方向へ回転するキ
ャプスタン20とピンチローラ32とによって挟まれてノー
マル方向へ走行されると共にN側リール台22がテープ巻
取方向へ回転されることになる。
この状態がノーマルプレイモードであり、以上の説明
から明らかなように、このようなノーマルプレイモード
はストップモードから電磁プランジャー81に対する通電
が1回行なわれることによって形成される。
(m−3.リバースプレイモードの形成)[第8図、第11
図、第18図] リバースプレイモードを形成するための動作は、その
初期段階においてノーマルプレイモードの形成動作と同
様に行なわれるが、カムギヤ45が回転を開始した後所定
のタイミングで電磁プランジャー81に対する通電が再度
為されることによって、途中から、ノーマルプレイモー
ドの形成動作と異なる動作が行なわれる。
前記したように、ノーマルプレイモードが形成される
ときはカムギヤ45のキックカム62が副制御レバー96を介
してモード切換レバー103を右方へ押圧し、それによっ
てモード切換レバー103の制御突部111が、中立位置規制
カム51から離れた後はプレイ位置規制カム52の内周面55
と接触するように案内されるようになるが、リバースプ
レイモードが形成される場合はキックカム62によるモー
ド切換レバー103に対する上記押圧が開始された直後に
電磁プランジャー81に対する通電が行なわれてモード切
換レバー103に対する押圧が解除される。
即ち、リバースプレイモードが形成される場合でも、
キックカム62が副制御レバー96の被押圧突部100を一旦
は押圧するが、その押圧が開始された直後に電磁プラン
ジャー81に対する2回目の通電が為され、それによっ
て、主制御レバー85が吸着解除位置へと移動され、これ
によって、副制御レバー96は第11図(A)に示すよう
に、反時計回り方向へ稍回動してその被押圧突部100と
キックカム62との係合を解除しながら左方へ移動され
る。これにより、副制御レバー96はキックカム62によっ
て押圧されることにより一旦はモード切換レバー103を
右方へ向けて押圧するが、その直後に左方へ逃げること
になる。
この時点で、モード切換レバー103の制御突部111は、
第11図(A)に示すように、中立位置規制カム51の終端
とプレイ位置規制カム52の始端との間の通路状の空間に
対応したところにあり、従って、モード切換レバー103
は電磁プランジャー81に2回目の通電が為されるのと略
同時に、第11図(B)に示すように反時計回り方向へ回
動される。この回動はモード切換レバー103がこれに付
勢されている反時計回り方向への回動力だけで移動する
ことができる位置、即ち、右側の壁部112が右側の押出
アーム34′及び圧着バネ33′の他方の腕33′cを順次介
して押圧することによりピンチローラ32′をキャプスタ
ン20′に軽く当接せしめる位置(以下、「不完全リバー
スモード位置」と言う。)に来るまで行なわれる。
そして、制御突部111が中立位置規制カム51の終端か
ら左方へ外れた直後にプレイ位置規制カム52の外周面53
の始端部53aが制御突部111に接触して該制御突部111を
更に略左方へ押圧することになり、制御突部111はカム5
2の外周面53のうち始端部53a以外の部分と接触した状態
において一定の位置に保持される。この状態において、
モード切換レバー103が中立位置より稍左方へ寄った位
置、即ち、第8図及び第11図(C)に示すリバースモー
ド位置に保持される。
尚、カムギヤ45が初期ストップ位置から略205゜回転
した位置まで来ると、第3の戻しカム60が主制御レバー
85のストッパー突部90に当接してそれを右方へ押圧し、
それにより主制御レバー85が吸着位置に戻され、このと
き、副制御レバー96は、その短い腕98の先端部101がモ
ード切換レバー103の被押圧縁110に当接して相対的に時
計回り方向へ稍回動される。
また、カムギヤ45が中間ストップ位置に来た状態にお
いて制御突部111は第11図(C)に示すようにプレイ位
置規制カム52の外周面53の終端部53bと接触した状態と
なる。
このようにして、モード切換レバー103がリバースモ
ード位置に来ると、プレイモードレバー115が第8図に
示すように前記リバースモード位置へと移動されると共
に、ピンチローラ32′が磁気テープ18を挟んでがキャプ
スタン20′に圧着される。
しかして、磁気テープ18が反時計回り方向へ回転する
キャプスタン20′とピンチローラ32′とによって挟まれ
てリバース方向へ走行されると共にR側リール台23がテ
ープ巻取方向へ回転されることになる。
この状態がリバースプレイモードであり、以上の説明
から明らかなように、このようなリバースプレイモード
はストップモードから電磁プランジャー81に対する通電
が2回行なわれることによって形成されている。
(m−4.プレイモードの解除)[第12図、第18図] このようにして形成されたプレイモードは電磁プラン
ジャー81に対する通電が為されることによって解除され
る。
即ち、前記したように、カムギヤ45が中間ストップ位
置に来ている状態から電磁プランジャー81に対する通電
が行なわれると、主制御レバー85が吸着解除位置へと移
動されてカムギヤ45がスライダー69の押圧力によって伝
達ギヤ43と噛合する位置まで回転され、カムギヤ45はこ
の状態から伝達ギヤ43により回転されて行くことにな
る。
そして、カムギヤ45が伝達ギヤ43と噛合するのと略同
時に、第12図(A)(尚、この図はノーマルプレイモー
ドからの解除開示状態を示してある。)に示すように、
第2の戻しカム59が主制御レバー85のストッパー突部90
に当接してそれを略右方へ押圧し、これにより、主制御
レバー85が吸着位置に戻され、更に、その直後に、制御
突部111がプレイ位置規制カム52の終端から外れてモー
ド切換レバー103が前記不完全リバースモード位置へと
移動される。この移動は、それまでのプレイモードがノ
ーマルプレイモードであるときは、先ず、それまでピン
チ圧着バネ33を押圧していたことによる反力によって、
次いでモード切換レバー103自体の回動力によって行な
われ、それまでのプレイモードがリバースプレイモード
であるときはそれまでピンチ圧着バネ33′を押圧してい
たことによる反力によって行なわれる。
尚、このとき、副制御レバー96はその短い腕98の先端
部101がモード切換レバー103の被押圧縁110に当接して
相対的に時計回り方向へ回動される。
更に、この直後に中立位置規制カム51の内周面54の始
端部54aが、第12図(B)に示すように、制御突部111に
略左斜め後方から接触して該制御突部111を押圧し、制
御突部111がカム51の内周面54のうち始端部54a以外の部
分と接触するように案内される。
これにより、モード切換レバー103が中立位置に戻さ
れ、カムギヤ45は初期ストップ位置に戻ったところで回
転を阻止される。
しかして、モード切換レバー103が中立位置に戻され
るので、ピンチローラ32又は32′がキャプスタン20、2
0′から離間されて磁気テープ18の走行が停止されると
共にプレイモードレバー115が中立位置に戻されてリー
ル台22又は22′の回転が停止され、また、ヘッドスライ
ダー69が待機位置に後退されて磁気ヘッド30が磁気テー
プ18から離間される。
このようにして、プレイモードが解除される。
尚、モード切換レバー103が中立位置に戻されると、
その被押圧縁110が副制御レバー96の先端部101から右方
へ逃げるので、副制御レバー96が初期姿勢に戻される。
また、モータ35の回転は後述するトリガースイッチから
の信号の変化によって停止される。
(n.モード記憶手段)[第1図、第3図、第4図、第6
図乃至第9図、第18図] 129は上記したように形成されたプレイモードがノー
マルプレイモードであるかリバースプレイモードである
かを記憶させておくためのモード記憶手段であり、モー
ド記憶用のスイッチを備え、プレイモード以外のモード
からプレイモード選択用の操作ボタンが押されたとき
は、上記スイッチの状態に応じた種類のプレイモード、
即ち、直前に選択されていたプレイモードが自動的に形
成される。
(n−1.スイッチ操作レバー)[第1図、第3図、第4
図、第6図乃至第8図] 130は後述するメモリスイッチを操作するためのスイ
ッチ操作レバーである。
該スイッチ操作レバー130は、上方から見て左右方向
に細長い枠状をしかつある程度の高さを有する被ガイド
部131と、該被ガイド部131の右端面の下端部から右方へ
向けて略水平に延びる細長い連結部132と、被ガイド部1
31の左端面から左方へ向けて突出しかつ上方から見て前
方に向って開口した略コ字状を為すスイッチ操作部133
とが一体に形成されて成り、被ガイド部131の後側面の
上端部からバネ掛片134が突設され、連結部132の右端部
に小さな連結孔135が形成されている。
136はメカシャーシ2の左側の中間部5に垂設された
ガイドピンである。
そして、スイッチ操作レバー130はその被ガイド部131
の長孔131aに上記ガイドピン136が摺動自在に係合され
ると共に連結孔135に前記モード切換レバー103の連結部
107に形成された連結突起107aが回動自在に挿入され、
また、バネ掛片134とメカシャーシ2の後部3に形成さ
れた前記バネ掛孔10とに引張スプリング137の両端部が
係着されている。
従って、スイッチ操作レバー130はその右端部がモー
ド切換レバー103の回動端部と連結され、かつ、引張ス
プリング137の引張力による左方への移動力が常時付勢
されており、それにより、モード切換レバー103に、常
時、反時計回り方向への回動力を付勢すると共に、モー
ド切換レバー103の移動に従って移動されることにな
る。
しかして、スイッチ操作レバー130は、モード切換レ
バー103が中立位置に来ているときは、その移動範囲に
おける中間の位置、即ち、第1図に示す位置(以下、
「ニュートラル位置」と言う。)に保持され、モード切
換レバー103がノーマルモード位置へと移動されたとき
は移動範囲における右端の位置、即ち、第7図に示す位
置、(以下、「ノーマル位置」と言う。)へと移動さ
れ、また、モード切換レバー103がリバースモード位置
へと移動されたときは移動範囲における左端の位置、即
ち、第8図に示す位置(以下、「リバース位置」と言
う。)へと移動される。
尚、スイッチ操作部133の左端部133a(以下、「第1
の押圧部」と言う。)と右端部133b(以下、「第2の押
圧部」と言う。)との間の距離はスイッチ操作レバー13
0の移動ストローク、即ち、ノーマル位置とリバース位
置との間の距離と略同じ長さになっている。
(n−2.メモリスイッチ)[第1図、第6図乃至第8
図] 138はスライドスイッチ形式のメモリスイッチであ
り、メカシャーシ2の下面に稍間隔を有して平行に対向
した回路基板139(第6図参照)の上面に支持されてい
る。
140はメモリスイッチ138のケーシング、141はケーシ
ング140に摺動自在に支持された可動子であり、該可動
子141は第1図に実線で示す第1の位置と同図に2点鎖
線で示す第2の位置との間を移動され、かつ、これら2
つの位置においてクリックストップをかけられるように
なっており、メモリスイッチ138は可動子141がこれら2
つの位置に来ることによって異なる接続状態が形成され
るようになっている。
尚、可動子141の移動ストロークは該可動子141の移動
方向における幅と略同じ長さになっており、また、前記
スイッチ操作レバー130の移動ストロークは可動子141の
移動ストロークの約2倍になっている。
そして、このようなメモリスイッチ138は、その可動
子141の移動方向が左右方向になる向きで、可動子141の
先端部がスイッチ操作レバー130の2つの押圧部133aと1
33bとの間に位置され、かつ、スイッチ操作レバー130が
ニュートラル位置に来ているときは上記2つの押圧部13
3a及び133bのいずれもが可動子141の位置の如何に拘ら
ずそれを移動させないように配置されている。
(n−3.モードの記憶) 前記したように、モード切換レバー103が中立位置に
来ているときはスイッチ操作レバー130がニュートラル
位置に保持される。
そこで、モード切換レバー103がノーマルモード位置
に移動すると、スイッチ操作レバー130がノーマル位置
へと移動されるので、該スイッチ操作レバー130の第1
の押圧部133aが可動子141を第1の位置へと移動させる
位置に到達することになる。この場合、可動子141は、
スイッチ操作レバー130のノーマル位置への移動が開始
する前の状態において第2の位置に来ていたときは第1
の押圧部133aにより押圧されて第1の位置へと移動さ
れ、上記状態において既に第1の位置に来ていたときは
スイッチ操作レバー130が可動子141に接すること無く右
方へ移動するだけで、第1の位置に留まることになる。
そして、この状態、即ち、可動子141が第1の位置に
来ている状態からモード切換レバー103が中立位置に戻
ってスイッチ操作レバー130がニュートラル位置へと移
動されても可動子141は第1の位置から動かされること
は無い。
従って、ノーマルプレイモードが形成された状態から
ストップモードになっても、可動子141は第1の位置に
保持されることになる。
また、モード切換レバー103がリバースモード位置に
移動すると、スイッチ操作レバー130がリバース位置へ
と移動されるので、該スイッチ操作レバー130の第2の
押圧部133bが可動子141を第2の位置へと移動させる位
置に到達することになる。この場合、可動子141は、ス
イッチ操作レバー130のリバース位置への移動が開始す
る前の状態において第1の位置に来ていたときは第2の
押圧部133bにより押圧されて第2の位置へと移動され、
上記状態において既に第2の位置に来ていたときはスイ
ッチ操作レバー130が可動子141に接すること無く移動す
るだけで、第2の位置に留まることになる。
そして、この状態、即ち、可動子141が第2の位置に
来ている状態からモード切換レバー103が中立位置に戻
ってスイッチ操作レバー130がニュートラル位置へと移
動されても可動子141は第2の位置から動かされること
は無い。
従って、リバースプレイモードが形成された状態から
ストップモードになっても可動子141は第2の位置に保
持されることになる。
しかして、プレイモードからストップモードになって
も、メモリスイッチ138の可動子141は移動されることが
無いので、メモリスイッチ138の接続状態はストップモ
ードになる前のプレイモードの種類に応じた状態が保持
されることになる。
尚、早送モードや巻戻モードの形成はカムギヤ45を回
転させること無く行なわれるので、これらモードにおい
てはモード切換レバー103やスイッチ操作レバー130が動
かされることは無く、従って、プレイモードが解除され
た後にこれら早送モードや巻戻モードが形成されてもメ
モリスイッチ138における接続状態が変化されることは
無い。
(n−4.直前のプレイモードの形成)[第1図、第6
図、第9図、第18図] 142はトリガースイッチ(第1図、第9図参照)であ
り、プレイモードの形成動作が開始されたとき、前記メ
モリスイッチ138における接続状態を読むタイミングを
とるためのものである。
143はトリガースイッチ142のケーシングであり、該ケ
ーシング143からバネ弾性を有する2つの接触片144と14
5が互いに平行に対向するように突設されており、その
一方の接触片144の他方の接触片145に対向する面の先端
部に接点144aが固定されている。
そして、このようなトリガースイッチ142は前記回路
基板139の上面に2つの接触片144と145が前後方向で対
向する向きで固定されると共に、接触片144及び145の先
端部が前記ヘッドスライダー69の前端部に取着されたス
イッチ押圧部材76の前方に位置するように配置されてい
る。
そこで、ヘッドスライダー69が待機位置から前方へ移
動されて所定の位置まで来ると、スイッチ押圧部材76が
トリガースイッチ142の一方の接触片144に当接し、ヘッ
ドスライダー69が更に、前方へ移動すると、第9図
(B)に2点鎖線で示すように、一方の接触片144の接
点144aが他方の接触片145に接触され、それによって、
トリガースイッチ142から制御回路のシステムコントロ
ーラへ所定の信号(以下、「オン信号」と言う。)が出
力される。
尚、このオン信号が出力されるタイミング、即ち、2
つの接触片144と145とが接触するタイミングは、カムギ
ヤ45のキックカク62が副制御レバー96の被押圧突部100
に当接するのと略同じタイミングとなるようにされてい
る。
そして、制御回路においては、上記オン信号をトリガ
ーとして前記メモリスイッチ138における接続状態の種
類、即ち、可動子141が第1の位置に来ているときの接
続状態(以下、「第1の接続状態」と言う。)であるか
第2の位置に来ているときの接続状態(以下、「第2の
接続状態」と言う。)であるかを読み、それが第1の接
続状態である場合は電磁プランジャー81に対する通電を
行なわず、第2の接続状態である場合は電磁プランジャ
ー81に対する通電を行なうようになっている。
従って、メモリスイッチ138の接続状態が第1の接続
状態である場合、即ち、当該プレイモードの形成動作が
開始される前のプレイモードがノーマルプレイモードで
あった場合はキックカム62による副制御レバー96の被押
圧突部100に対する押圧が途中で解除されること無く完
遂されるので、モード切換レバー103がノーマルモード
位置へと移動されてノーマルプレイモードが形成され、
また、メモリスイッチ138の接続状態が第2の接続状態
である場合、即ち、当該プレイモードの形成開始前のプ
レイモードがリバースプレイモードであった場合はキッ
クカム62による副制御レバー96の被押圧突部100に対す
る押圧が途中で解除され、それによりモード切換レバー
103がリバースモード位置へと移動されてリバースプレ
イモードが形成されることになる。
しかして、ストップモードや早送モードあるいは巻戻
モードからプレイモードを選択する操作ボタンが押され
たときは直前に形成されていたプレイモードの種類と同
じ種類のプレイモードが自動的に形成される。
尚、プレイモードが解除されるときは、ヘッドスライ
ダー69が後退され、このとき、所定のタイミングでスイ
ッチ押圧部材76による一方の接触片144に対する押圧が
解除されるので、それにより、2つの接触片144と145と
が互いに離間して前記オン信号と異なる信号が制御回路
へ出力され、制御回路においてはこの信号をトリガーと
して所定のタイミングでモータ35の回転を停止するよう
になっている。
(o.高速モードレバー、高速回転ギヤ)[第1図、第3
図、第4図、第6図、第13図、第15図乃至第17図] (o−1.高速モードレバー)[第1図、第3図、第4
図、第6図、第13図、第15図乃至第17図] 146は早送モード又は巻戻モードにおいて2つのリー
ル台22及び22′のいずれか一方を選択的に回転させる2
つの高速回転ギヤを支持した高速モードレバーである。
147は高速モードレバー146の主部であり、その中央部
に円形をした大きな支持孔148が形成され、該支持孔148
の左右両脇の部分1476a、147aは略円形をしていてその
余の部分より稍低い位置にあり、この部分147a、147aか
らギヤ支持軸149、149が上方へ向けて突設され、また、
上記部分147a、147aのうち左側のものの左側縁から腕15
0が左方へ向けて水平に突設されている。151は高速モー
ドレバー146の後部片であり、主部147から後方へ向けて
略水平に突出し、その前部に矩形をした孔152が形成さ
れ、また、その後端部下面に円柱状をした小さな係合突
起153が突設されている。そして、このような高速モー
ドレバー146は、メカシャーシ2の下面に位置され、そ
の支持孔148に前記プレイモードレバー115の環状をした
支持壁117が回動自在に内嵌されることによって該支持
壁117に水平方向へ回動自在に支持されており、また、
その係合突起153がカムギヤ45の上面45bに形成された前
記センタリング溝65に摺動自在に係合されている。
尚、伝達ギヤ43を支持しているギヤ支持軸44は高速モ
ードレバー146に形成された孔152を通して下方へ突出さ
れている。
(o−2.高速回転ギヤ、高速モードレバーの回動力)
[第1図、第3図、第4図、第6図、第13図、第15図乃
至第17図] 154及び155は高速回転ギヤであり、それぞれ平ギヤ状
をしかつ互いに同軸な大ギヤ154a、155aと小ギヤ154b、
155bとが上からこの順に位置した状態で一体に形成され
て成り、その中心部を軸方向へ貫通した支持孔156、156
が形成されている。
尚、上記大ギヤ154a、155aはリール台22、22′のギヤ
部22a、22′aと略同じ直径を有し、また、小ギヤ154
b、155bは前記高速モードレバー146の主部147の左右両
端部147a、147aの直径より稍小さくなっている。
そして、このような高速回転ギヤ154及び155はその支
持孔156、156に高速モードレバー146のギヤ支持軸149、
149が挿通されることにより高速モードレバー146に回転
自在に支持され、上記ギヤ支持軸149、149の上端部に係
着されたバネ受座157、157(第13図参照)と大ギヤ154
a、155aの下面との間に介挿された圧縮スプリング158、
158(第13図参照)の弾発力によって、高速モードレバ
ー146とその間に適度な強さの摩擦力を生じるように弾
接されている。
また、これら高速回転ギヤ154及び155の大ギヤ154a及
び155aは前記回転駆動体38のギヤ部40の上端部に左右両
側から各別に噛合されると共に、左側の高速回転ギヤ15
4(以下、「早送用高速回転ギヤ」と言う。)の大ギヤ1
54aは前記中間ギヤ125、即ち、ノーマルプレイモードに
おいて前記駆動ギヤ123が噛合されるギヤに後方から対
向され、右側の高速回転ギヤ155(以下、「巻戻用高速
回転ギヤ」と言う。)の大ギヤ155aはR側リール台22′
のギヤ部22′aに後方から対向されている。
従って、回転駆動体38が回転すると、高速回転ギヤ15
4、155が回転され、そして、これら高速回転ギヤ154、1
55は高速モードレバー146に適度な強さで弾接している
ので、高速モードレバー146の回転が阻止されていない
ときはこれらギヤ154、155の回転が高速モードレバー14
6を回動させる力として作用し、高速モードレバー146の
回動が阻止されているときは高速モードレバー146に対
してスリップしながら回転することになる。
しかして、モータ35が正転して回転駆動体38が時計回
り方向へ回転したときは高速モードレバー146に時計回
り方向への回動力が付勢されると共に高速回転ギヤ15
4、155が反時計回り方向へ回転されることになり、ま
た、モータ35が逆転して回転駆動体38が反時計回り方向
へ回転したときは高速モードレバー146に反時計回り方
向への回動力が付勢されると共に高速回転ギヤ154、155
が時計回り方向へ回転されることになる。
尚、高速モードレバー146の時計回り方向への回動タ
イミングは後述する制御カム機構によって制御される。
(o−3.センタリング、高速走行モード)[第15図乃至
第17図] (o−3−a.高速モードレバーのセンタリング)[第17
図] 高速モードレバー146はプレイモードにおいて所定の
位置にロックされ、ストップモードにおいて上記ロック
を解除される。
前記したように、高速モードレバー146の後端部に設
けられた係合突起153はカムギヤ45の上面に形成された
センタリング溝65、即ち、その大部分67が係合突起153
の太さと略同じ幅の溝に摺動自在に係合されており、ま
た、高速モードレバー146が回動するためにはこの係合
突起153が略左右方向へ移動し得る状態になることが必
要であり、そして、係合突起153の左右方向への移動が
可能になるのは上記センタリング溝65の幅広な部分、即
ち、解除部66が右側で左右方向で長くなる向きとなった
状態だけであり、このような状態になるのはカムギヤ45
が初期ストップ位置に来たときだけである。従って、係
合突起153は、カムギヤ45が初期ストップ位置に来てい
る状態、即ち、ストップモードにおいてのみ、例えば、
第15図、第16図等に示すように、センタリング溝65の解
除部66内に位置されるので、高速モードレバー146はこ
の状態においてのみ回動し得る状態とされ、カムギヤ45
が初期ストップ位置以外の位置に来ている状態、即ち、
プレイモードとその前後のプレイモード形成過程及びプ
レイモード解除過程においては係合突起153が、例え
ば、第17図に示すように、センタリング溝65のセンタリ
ング部67と係合されるため、この間は高速モードレバー
146の位置がロックされることになる。
そして、高速モードレバー146はこのロックが為され
ている状態において、その2つの高速回転ギヤ154及び1
55のいずれもが中間ギヤ125、R側リール台22′と噛合
されない位置、即ち、第1図に示す位置(以下、「中立
位置」と言う。)に保持される。
尚、この状態においてはモータ35が正転しているの
で、回転駆動体38が時計回り方向へ回転され、従って、
2つの高速回転ギヤ154及び155はそれぞれ反時計回り方
向へ回転される。
(o−3−b.早送モード、巻戻モード)[第15図、第16
図(C)] ストップモードになると高速モードレバー146の中立
位置におけるロックが解除されるので、この状態からモ
ータ35が正転したときは、高速モードレバー146が、後
述する制御カム機構による時計回り方向への移動の阻止
が解除されるのを条件として、時計回り方向へ回動され
て、第16図(C)に示すように、早送用高速回転ギヤ15
4が中間ギヤ125と噛合する位置(以下、「第1の位置」
と言う。)まで移動し、それにより、早送用高速回転ギ
ヤ154が反時計回り方向へ、中間ギヤ125が時計回り方向
へ、中間ギヤ126が反時計回り方向へそれぞれ回転され
てN側リール台22が時計回り方向、即ち、テープ巻取方
向へ高速で回転される。
そして、上記ロック解除状態からモータ35が逆転した
ときは高速モードレバー146が反時計回り方向へ回動さ
れて、第15図に示したように、巻戻用高速回転ギヤ155
がR側リール台22′のギヤ部22′aと噛合する位置(以
下、「第2の位置」と言う。)まで移動し、それによ
り、巻戻用高速回転ギヤ155が時計回り方向へ回転され
てR側リール台22′が反時計回り方向、即ち、テープ巻
取方向へ高速で回転される。
しかして、ストップモードからモータ35が正転したと
き早送モードが形成され、ストップモードからモータ35
が逆転したとき巻戻モードが形成される。
(p.制御カム機構)[第1図、第2図、第4図、第6
図、第14図乃至第17図、第19図、第20図] ところで、上記したように、早送モードとプレイモー
ドとではモータ35の回転方向が同じであり、また、プレ
イモードを形成するときはカムギヤ45の初期ストップ位
置におけるロックを解除する前にモータ35の回転を開始
する必要がある。従って、プレイモードの形成動作が開
始すると、早送モードの形成動作時と同様高速モードレ
バー146に時計回り方向への回動力が付勢されるので、
その係合突起153がセンタリング溝65の解除部66のうち
カムギヤ45の中心側の端部に来るため、この状態でカム
ギヤ45の初期ストップ位置におけるロックを解除しても
カムギヤ45がスムーズに時計回り方向へ回転されなくな
る惧れがある。また、カムギヤ45が時計回り方向へ回転
することはできたときしても、それ以前に、高速モード
レバー146が時計回り方向へ回動してその早送用高速回
転ギヤ154が中間ギヤ125に噛合されてN側リール台22が
高速でテープ巻取方向へ回転され、磁気テープ18にトル
クがかかり、このような状態からピンチローラ32、32′
がキャプスタン20、20′に圧着されるため、プレイモー
ドの開始時点におけるテープの走行が極めて不安定にな
る惧れがある。
そこで、このような不安定な動作が起きないようにす
るために、モータ35が正転を開始しても高速モードレバ
ー146が直ぐには時計回り方向へ移動しないようにして
ある。
高速モードレバー146に対するこのような動きの規制
を行なうのが制御カム機構159であり、該制御カム機構1
59は、高速モードレバー146の時計回り方向への動きを
阻止する阻止位置とそのような阻止を解除する阻止解除
位置との間を移動するように設けられたカムスライダー
と、前記早送用高速回転ギヤ154と協働してカムスライ
ダーを移動させる偏心ギヤ等から成る。
(p−1.構造) (p−1−a.カムスライダー) 160はカムスライダーである。
161はカムスライダー160の主部であり、上方から見た
外形が左右方向に長い略矩形をした板状に形成され、そ
の下面の右端寄りの位置に略逆L字状をした突部162が
形成され、該突部162の後方を向いた面162a(以下、
「阻止面」と言う。)の右端に連続した面162bは右稍斜
め後方を向いた曲面になっている。また、主部161の前
側縁の左端部はその余の部分より稍前方へ突出するよう
に形成され、この突出した部分からバネ支持ピン163が
上方へ向けて突設されている。
164はカムスライダー160の被ガイド部であり、左右方
向に細長くかつある程度の高さを有すると共にその右端
部が主部161の左端部と連続しており、左右方向に長い
ガイド孔164aが形成され、また、その前側面の上端部左
端からバネ掛部165が前方へ向けて突設され、更に、そ
の右端面164bの上端部から略フォーク状をした被ガイド
片166が右方へ向けて水平に突設されている。
(p−1−b.偏心ギヤ、クリックバネ) 167は上記カムスライダー160の右端部に支持された偏
心ギヤである。
該偏心ギヤ167はその中央部に回転中心となる支持孔1
68が形成され、該支持孔168を挟んで互いに反対側の2
つの部分169、169の形状が点対称を為し、かつ、互いに
反対側の2つの側端部170、170が略弧状に延びる歯部に
なっており、これら歯部170、170は、上方から見て、反
時計回り方向における先端へ行くに従って支持孔168か
らの距離が次第に長くなるように形成されている。即
ち、これら2つの歯部170、170の中心は偏心ギヤ167の
回転中心から外れたところにある。
171は偏心ギヤ167の下面の中央部に形成されたクリッ
ク突部であり、略小判形をしており、上記2つの歯部17
0、170に対する向きは、その互いに平行で平坦な2つの
側面172、172(以下、「ストップ面」と言う。)が歯部
170、170側を向く向きで位置している。
尚、偏心ギヤ167の歯部170、170以外の部分の側縁17
3、173、即ち、歯部170、170のうち偏心ギヤ167の回転
中心からの距離が一番長い端部170a、170a(以下、「最
長端部」と言う。)と上記距離が一番短い端部170b、17
0b(以下、「最短端部」と言う。)との間の側縁は偏心
ギヤ167の略中心側へ向けて凹むように湾曲されてい
る。
174はカムスライダー160の右端部上面に固定された支
持軸であり、その上端部にフランジ部174aが形成され、
該フランジ部174aから下方の部分が偏心ギヤ167の支持
孔168に回転自在に挿通され、これにより、偏心ギヤ167
がカムスライダー160の右端部に回転自在に支持され
る。
175は略鋏形バネ状をクリックバネであり、そのコイ
ル部175aがカムスライダー160の前記バネ支持ピン163に
外嵌状に支持され、一方の腕175bの先端部が偏心ギヤ16
7のクリック突部171に前方から弾接され、他方の腕175c
の先端部がカムスライダー160の被ガイド部164の前面に
弾接されている。
従って、偏心ギヤ167はクリック突部171のストップ面
172、172の一方にクリックバネ175の一方の腕175bが平
行に接触することによってクリックストップをかけられ
るようになっている。
(p−1−c.メカシャーシへの支持) 176及び177はメカシャーシ2の左側の中間部5の下面
から互いに左右方向に離間して突設されたガイドピンで
ある。
そして、カムスライダー160はその被ガイド部164に形
成されらたガイド孔164aと被ガイド片166に形成された
スリット166aに上記ガイドピン176、177が各別に摺動自
在に係合されることによって、一定の範囲内で左右方向
へ移動自在なるように支持され、そのバネ掛部165とメ
カシャーシ2の左側の中間部5の右端部に形成された前
記バネ掛孔11に引張スプリング178の両端が係着されて
おり、それによって、常時、右方への移動力を付勢され
ている。
尚、偏心ギヤ167は前記高速モードレバー146に支持さ
れた早送用高速回転ギヤ154の小ギヤ154bに左方から対
向し、また、高速モードレバー146の腕150はカムスライ
ダー160の主部161の下面に形成された突部162に右方か
ら対向しており、更に、前記ヘッドスライダー69の左側
部の略中央部はカムスライダー160の主部161と被ガイド
片166との間に位置され、従って、その左側縁がカムス
ライダー160の被ガイド部164の右端面164bと対向してい
る。
(p−2.作用) このように構成された制御カム機構159による高速モ
ードレバー146に対する制御は次のように行なわれる。
(p−2−a.初期状態)[第1図、第16図(A)、第19
図、第20図] 制御カム機構159の初期状態、即ち、ストップモード
における状態は次のようになっている。
ストップモードにおいては、第1図及び第16図(A)
に示すように、カムスライダー160がガイド孔164aの左
端がガイドピン176に当接してそれ以上右方へ移動する
のを阻止された位置(以下、「阻止位置」と言う。)に
来ていて、高速モードレバー146の腕150の先端部がカム
スライダー160の突部162の阻止面162aに後方から接触も
しくは近接されており、また、早送用高速回転ギヤ154
の小ギヤ154bに偏心ギヤ167の歯部170、170の最短端部1
70b、170bのいずれか一方が左稍斜め前方から噛合され
ている。
更に、ストップモードにおいて、ヘッドスライダー69
のカム部77はカムスライダー160の被ガイド部164の右端
面164bに後方から近接したところに来ている。
尚、高速モードレバー146はその腕150がカムスライダ
ー160の阻止面162aに当接している状態で前記中立位置
に位置される。
(p−2−b.早送モード形成時における制御)[第16
図、第19図] そこで、ストップモードからモータ35が正転すると、
高速モードレバー146に時計回り方向への回動力が付勢
されているので、高速モードレバー146が第1の位置へ
移動しようとするが、その腕150がカムスライダー160の
阻止面162aに当接して前方への移動を阻止されるため、
高速モードレバー146は第1の位置への移動を阻止され
る。即ち、モータ35の正転が開始しても直ちには第1の
位置へと移動しないで中立位置に保持される。
従って、高速回転ギヤ154及び155が反時計回り方向へ
回転され、そして、早送用高速回転ギヤ154の小ギヤ154
bには偏心ギヤ167の一方の歯部170が噛合されているの
で、モータ35の回転の開始と同時に偏心ギヤ167が時計
回り方向へ回転されることになる。
そして、歯部170、170は前記したように偏心している
ので、偏心ギヤ167が時計回り方向へ回転すると、歯部1
70の早送用高速回転ギヤ154に噛合する位置の回転中心
からの距離が次第に長くなって行き、従って、偏心ギヤ
167は時計回り方向へ回転しながら左方へ移動して行く
ことになる。即ち、偏心ギヤ167が回転を開始すると、
該偏心ギヤ167とこれを支持しているカムスライダー160
とが、引張スプリング178の引張力に抗して一体的に左
方へ移動され、従って、その阻止面162aが高速モードレ
バー146の腕150から次第に左方へ逃げて行くことにな
る。
尚、偏心ギヤ167がこのように回転されるときは、そ
のクリック突部171のストップ面172、172のうちそれ以
前にクリックバネ175の一方の腕175bが接触されていた
方の面の左端が上記腕175bをその弾発力に抗して前方へ
押圧し、中心角で略90゜回転したところでクリック突部
171の長手方向における端面179、179の一方が上記腕175
bと接触してクリックバネ175の弾発力を最大に高め、更
に、この状態を過ぎるとクリックバネ175の一方の腕175
bの弾発力がクリック突部171を時計回り方向へ回転させ
る力として作用することになる。
そして、カムスライダー160がその偏心ギヤ167が、第
16図(B)に示すように、歯部170の最長端部170bが早
送用高速回転ギヤ154の小ギヤ154bと噛合する位置(以
下、「阻止解除位置」と言う。)の稍手前の位置まで来
たところから、高速モードレバー146の腕150の先端には
カムスライダー160の突部162の曲面162bが前方から対向
するようになり、これによって、高速モードレバー146
に対する時計回り方向への移動の阻止が徐々に解除され
るので高速モードレバー146が時計回り方向へ回動し始
める。そして、カムスライダー160が上記阻止解除位置
に来るのと略同時に早送用高速回転ギヤ154の大ギヤ154
aが中間ギヤ125と噛合されると共に歯部170の小ギヤ154
bとの噛合が外れ、それにより、偏心ギヤ167がクリック
バネ175の一方の腕175bの弾発力によって一気に第16図
(C)に示す位置、即ち、クリック突部171のストップ
面172に上記腕175bが平行に接触される位置まで回転さ
れてクリックストップをかけられる。従って、この状態
においてはカムスライダー160の突部162の曲面162bの前
端寄りの位置、即ち、略右方を向いている部分に高速モ
ードレバー146の腕150の先端が当接され、これによっ
て、カムスライダー160の右方への移動が阻止されてカ
ムスライダー160が引張スプリング178の引張力に抗して
阻止解除位置に保持される。
しかして、カムスライダー160は偏心ギヤ167が時計回
り方向へ丁度半回転することにより阻止位置から阻止解
除位置へ移動され、早送モードはカムスライダー160が
このようにして阻止解除位置に来るのと略同時に形成さ
れ、また、カムスライダー160は早送モードが解除され
るまで、即ち、高速モードレバー146が反時計回り方向
へ回動してその腕150の先端が突部162より後方へ移動さ
れるまで、引張スプリング178の引張力に抗して阻止解
除位置に保持される。
尚、このように形成された早送モードの解除はモータ
35が一時的に逆転することにより行なわれる。この動作
については後で説明する。
(p−2−c.プレイモード形成時における制御)[第17
図、第20図] 上記したように、モータ35の正転が開始しても高速モ
ードレバー146が直ちに時計回り方向へ移動することは
無く、該移動が可能となるまで一定の時間、即ち、カム
スライダー160が阻止位置から阻止解除位置へと移動す
るのに要する時間がかかり、プレイモードの形成開始時
における電磁プランジャー81に対する通電はこの間に行
なわれる。
従って、プレイモードが形成されるときは、先ず、モ
ータ35が正転して高速モードレバー146に時計回り方向
への回動力を付勢し、それによって、高速モードレバー
146の腕150をカムスライダー160の阻止面162aに当接さ
せることにより高速モードレバー146を中立位置に保持
させ、この状態から電磁プランジャー81に通電してカム
ギヤ45の回転を開始させる。これにより、高速モードレ
バー146が時計回り方向へ移動する前にその係合突起153
がカムギヤ45のセンタリング溝65のセンタリング部67に
係合されて高速モードレバー146が中立位置にロックさ
れる。
しかして、プレイモードの形成が行なわれるときは、
モータ35の回転方向が早送モードの形成時と同じ方向で
あるにも拘らず、高速モードレバー146が第1の位置へ
移動するのを確実に阻止することができる。
尚、プレイモードの形成が行なわれる場合であっても
高速回転ギヤ154及び155は反時計回り方向へ回転される
ので、偏心ギヤ167は前記したように回転され、従っ
て、カムスライダー160は阻止解除位置へと移動され、
また、この場合は高速モードレバー146が中立位置に保
持されているため、その腕150がカムスライダー160の突
部162の曲面162bと対向する位置に来ていないので、カ
ムスライダー160は阻止解除位置へと移動された後、引
張スプリング178の引張力によって阻止位置に戻される
ことになり、それにより、偏心ギヤ167が早送モード用
高速回転ギヤ154と噛合して再び回転され、カムスライ
ダー160が再び阻止解除位置へと移動されることにな
る。ところが、プレイモードの形成においては、ヘッド
スライダー69が前進されるので、カムスライダー160が
上記したように再び阻止解除位置へと移動されるのを略
同時に、ヘッドスライダー69のカム部77が、第17図に示
すように、カムスライダー160の被ガイド部164の右端面
164bに対向され、それにより、カムスライダー160が阻
止解除位置より稍右側へ寄った位置においてそれ以上右
方へ移動するのを阻止される。このような阻止状態はヘ
ッドスライダー69が後退することによって解除される。
(p−2−d.巻戻モードにおける状態)[第15図] 前記したように、巻戻モードはストップモードからモ
ータ35が逆転することにより形成される。
従って、高速モードレバー146が反時計回り方向へ回
動され、このとき、早送モード用高速回転ギヤ154の小
ギヤ154bは第15図に示すように、偏心ギヤ167の前記湾
曲した側縁173が為す凹部状の空間内で反時計回り方向
へ稍移動され、それによって、歯部170の最短端部170a
との噛合が解除される。
しかして、巻戻モードが形成されるときは偏心ギヤ16
7が回転されることは無く、従って、カムスライダー160
が阻止解除位置へ移動されることは無い。
(p−2−e.早送モードの解除)[第19図] 前記したように形成された早送モードの解除は、モー
タ35を一時的に逆転させることにより行なわれる。
即ち、早送モードからモータ35が逆転されると、高速
モードレバー146が反時計回り方向へ回動され、それに
よって、該高速モードレバー146の腕150がカムスライダ
ー160の突部162の曲面162bから後方へ逃げるので、カム
スライダー160が引張スプリング178の引張力によって阻
止位置に戻される。
尚、このようなモータ35の逆転は極く短時間行なわ
れ、終了と共にブレーキをかけられる。
尚、プレイモードにおけるモータ35の回転方向は早送
モードにおけるそれと同じであるから、早送モードが形
成されている状態からプレイモードを形成する指令が為
されたときはモータ35をそのまま正転させておくことも
考えられるが、早送モードにおいては磁気テープ18が高
速で走行しているため、この状態からいきなりピンチロ
ーラ32、32′をキャプスタン20、20′に圧着させると磁
気テープ18に過度の張力がかかることになる。従って、
早送モードからプレイモード形成の指令が為された場合
であってもモータ35を一時的に逆転させて早送モードを
解除して磁気テープ18の走行を停止させ、この状態から
モータ35を再び正転させるようになっている。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らからなように、本発明
テーププレーヤのモード切換機構は、駆動源からの駆動
力に基づいて各々回転され、磁気テープを走行させる第
1及び第2のキャプスタン軸と、第1のキャプスタン軸
とともに磁気テープを挟持して磁気テープを走行させる
第1のピンチローラと、第2のキャプスタン軸とともに
磁気テープを挟持して磁気テープを走行させる第2のピ
ンチローラと、巻取側リール台を回転駆動する巻取側リ
ール台ギヤ及び供給側リール台を回転駆動する供給側リ
ール台ギヤと、駆動源からの駆動力に基づいて巻取側リ
ール台ギヤ又は供給側リール台ギヤを選択的に回転させ
る揺動ギヤと、揺動ギヤを揺動させて巻取側リール台ギ
ヤ又は供給側リール台ギヤのいずれか一方を回転駆動さ
せるとともに、第1、第2のキャプスタン軸に第1、第
2のピンチローラを各々圧着させるモード切換レバー
と、モード切換レバーを操作して第1のキャプスタン軸
と第1のピンチローラが圧着する第1の状態と第2のキ
ャプスタン軸と第2のピンチローラが圧着する第2の状
態とを切り換えるカム部材と、カム部材を第1又は第2
の状態又はその中間状態に保持する位置規制部と、位置
規制部を動作させて位置規制部によるカム部材の保持状
態を解除する電磁プランジャーとを備え、カム部材は、
電磁プランジャーが通電されることによって位置規制部
による保持状態が解除され、モード切換レバーを操作し
て第1の状態又は第2の状態のいずれか一方の状態に切
り換えるとともに、その後に再度電磁プランジャーが通
電されると他方の状態に切り換わるようにしたことを特
徴とする。
従って、本発明テーププレーヤのモード切換機構によ
れば、揺動ギヤやピンチローラ等のテープ走行方向規定
部を1つのモード切換レバーによって移動させることが
できると共に該モード切換レバーの位置を1つの電磁プ
ランジャーとカム手段とにより制御することができるの
で、この種のモード切換機構を極く少数の部品により構
成することができ、それにより、テープ走行装置の小型
化を図ることができ、かつ、コストを下げることがで
き、しかも、モードの切換を安定に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明テーププレーヤのモード切換機構の実施の
一例を示すものであり、第1図はテーププレーヤの動作
機構全体の底面図、第2図はテーププレーヤの動作機構
部全体の平面図、第3図はヘッド部の正面図、第4図は
一部を切り欠いて示す要部の分解斜視図、第5図はカム
ギヤの斜視図、第6図は第1図のVI−VI線に沿う拡大断
面図、第7図はノーマルプレイモードにおける要部の底
面図、第8図はリバースプレイモードにおける要部の底
面図、第9図はヘッドスライダーの移動を(A)から
(C)へ順を追って示す要部の水平断面図、第10図はノ
ーマルプレイモードの形成動作を(A)から(D)へ順
を追って示す要部の水平断面図、第11図はリバースプレ
イモードの形成動作を(A)から(C)へ順を追って示
す要部の水平断面図、第12図はプレイモードの解除動作
を(A)から(B)へ順を追って示す要部の水平断面
図、第13図は第1図のXIII−XIII線に沿う拡大断面図、
第14図は制御カム機構の拡大分解斜視図、第15図は巻戻
モードにおける要部の底面図、第16図は早送モードが形
成されるときの制御カム機構の動きを(A)から(C)
へ順を追って示す要部の水平断面図、第17図はプレイモ
ードにおける制御機構等を示す要部の水平断面図、第18
図はプレイモードの形成時及びプレイモードの解除時に
おける各部材の動きを示すタイムチャート図、第19図は
早送モードの形成時及び早送モードの解除時における制
御カム機構等の動きを示すタイムチャート図、第20図は
プレイモードの形成時及びプレイモードの解除時におけ
る制御カム機構等の動きを示すタイムチャート図であ
る。 符号の説明 1……テーププレーヤ、18……磁気テープ、20、20′…
…キャプスタン軸、22、22′……リール台、22a、22′
a……リール台ギヤ、32、32′……ピンチローラ、35…
…駆動源、45……切換カム部、51、52……位置規制部、
81……電磁プランジャー、85、96……操作カム部、103
……モード切換レバー、123……揺動ギヤ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動源からの駆動力に基づいて各々回転さ
    れ、磁気テープを走行させる第1及び第2のキャプスタ
    ン軸と、 上記第1のキャプスタン軸とともに磁気テープを挟持し
    て磁気テープを走行させる第1のピンチローラと、 上記第2のキャプスタン軸とともに磁気テープを挟持し
    て磁気テープを走行させる第2のピンチローラと、 巻取側リール台を回転駆動する巻取側リール台ギヤ及び
    供給側リール台を回転駆動する供給側リール台ギヤと、 上記駆動源からの駆動力に基づいて上記巻取側リール台
    ギヤ又は上記供給側リール台ギヤを選択的に回転させる
    揺動ギヤと、 上記揺動ギヤを揺動させて上記巻取側リール台ギヤ又は
    上記供給側リール台ギヤのいずれか一方を回転駆動させ
    るとともに、上記第1、第2のキャプスタン軸に上記第
    1、第2のピンチローラを各々圧着させるモード切換レ
    バーと、 上記モード切換レバーを操作して上記第1のキャプスタ
    ン軸と上記第1のピンチローラが圧着する第1の状態と
    上記第2のキャプスタン軸と上記第2のピンチローラが
    圧着する第2の状態とを切り換えるカム部材と、 上記カム部材を上記第1又は第2の状態又はその中間状
    態に保持する位置規制部と、 上記位置規制部を動作させて位置規制部による上記カム
    部材の保持状態を解除する電磁プランジャーとを備え、 上記カム部材は、上記電磁プランジャーが通電されるこ
    とによって上記位置規制部による保持状態が解除され、
    上記モード切換レバーを操作して上記第1の状態又は上
    記第2の状態のいずれか一方の状態に切り換えるととも
    に、その後に再度上記電磁プランジャーが通電されると
    他方の状態に切り換わるようにしたことを特徴とするテ
    ーププレーヤのモード切換機構。
  2. 【請求項2】上記カム部材は、上記電磁プランジャーが
    通電されることによって上記駆動源からの駆動力に基づ
    いて回転され、上記モード切換レバーを操作して上記第
    1の状態又は上記第2の状態のいずれか一方の状態に切
    り換えるとともに、上記カム部材が回転を開始した後に
    再度上記電磁プランジャーが通電されることによって上
    記モード切換レバーを操作して他方の状態に切り換える
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のテーププ
    レーヤのモード切換機構。
  3. 【請求項3】上記カム部材は、上記モード切換レバーを
    上記第1の状態又は上記第2の状態のいずれか一方の状
    態に切り換える切換カム部と上記電磁プランジャーの更
    なる通電によって上記位置規制部を操作する操作カム部
    とを有することを特徴とする特許請求の範囲第2項記載
    のテーププレーヤのモード切換機構。
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