JP3008487B2 - テーププレーヤ - Google Patents

テーププレーヤ

Info

Publication number
JP3008487B2
JP3008487B2 JP2313133A JP31313390A JP3008487B2 JP 3008487 B2 JP3008487 B2 JP 3008487B2 JP 2313133 A JP2313133 A JP 2313133A JP 31313390 A JP31313390 A JP 31313390A JP 3008487 B2 JP3008487 B2 JP 3008487B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
mode
speed
lever
cam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2313133A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04182957A (ja
Inventor
宣行 古賀
純 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2313133A priority Critical patent/JP3008487B2/ja
Publication of JPH04182957A publication Critical patent/JPH04182957A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3008487B2 publication Critical patent/JP3008487B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)
  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明テーププレーヤを以下の項目に従って詳細に説
明する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.背景技術 D.発明が解決しようとする課題 E.課題を解決するための手段 F.実施例 a.リール台、キャプスタン、ピンチローラ等[第1図、
第2図、第4図、第7図乃至第10図] b.モードの種類[第1図、第7図、第8図、第10図] c.駆動系、伝達系[第1図乃至第4図、第6図乃至第12
図] c−1.駆動系[第1図乃至第4図、第6図乃至第9
図、第11図] c−2.伝達系[第1図乃至第4図、第7図乃至第10
図、第12図] d.ヘッド移動機構[第1図乃至第3図、第7図乃至第9
図] d−1.構造 d−2.磁気ヘッド及びピンチローラの移動 e.首振レバー[第1図、第3図乃至第10図、第12図] e−1.プレイ用首振レバー[第1図、第3図、第4
図、第6図乃至第9図] e−2.高速用首振レバー[第1図、第3図乃至第10
図、第12図] f.モード切替機構[第1図、第3図乃至第12図] f−1.モード切替スライダー、プレイ用首振レバーの
回動[第1図、第3図乃至第11図] f−2.連結レバー、センタリングバネ[第1図、第3
図、第4図、第7図乃至第9図] f−3.スライダー移動手段[第1図、第3図乃至第5
図、第7図乃至第12図] f−3−a.カムギヤ[歯部、欠歯部等][第1図、
第3図乃至第5図、第7図乃至第12図] f−3−b.カムギヤ[制御用カム溝][第1図、第
3図、第5図、第7図乃至第12図] f−3−c.モード切替スライダーの移動[第1図、
第7図、第8図] f−3−d.カムギヤ[被制御用カム溝、制御用カム
面][第1図、第3図乃至第5図、第7図乃至第12図] f−3−e.トリガーレバー、電磁プランジャ[第1
図、第3図乃至第5図、第10図乃至第12図] f−3−f.カムギヤの停止位置でのロック及び初期
トリガー[第11図] f−4.制限レバー[第1図、第3図乃至第5図、第7
図乃至第10図、第12図] g.モードの形成等[第1図、第2図、第7図乃至第10
図、第13図] g−1.ストップモード[第1図、第2図] g−2.高速走行モードの形成[第10図] g−3.プレイモードの形成と早送モード形成の防止
[第7図、第8図] g−4.ストップモードへの移行とテープ走行の防止
[第8図、第9図、第13図] g−4−a.ストップモードへの移行 g−4−b.テープ走行の防止 G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規なテーププレーヤに関する。詳しくは、
2つのリール台の回転はテープに対する記録又は再生が
行なわれるプレイモードとテープの早送りや巻戻しが行
なわれる高速走行モードとを問わず一の駆動系のモータ
により行なわれるテーププレーヤ、特に、駆動系の回転
を2つのリール台へ各別に伝達する2つの伝達系と、該
2つの伝達系と上記駆動系との間に介挿された高速走行
用首振ギヤと、該高速走行用首振ギヤとそれを支持した
高速用首振レバーとの間に設けられ高速走行用首振ギヤ
が回転されるとその回転方向に応じた方向への回転力を
高速用首振レバーに与えるフリクション手段とを備え、
高速走行モードを形成するときはストップモードにおい
てモータの回転方向を選択的に切り替えることで上記高
速走行用首振ギヤが上記モータの回転方向に応じた一の
伝達系と連係する位置へと移動されて駆動系の回転が高
速走行用首振ギヤ及び上記伝達系を介してリール台に入
力されるようにしたテーププレーヤに関するものであ
り、プレイモードにおいて高速走行用首振ギヤがそのと
きのモータの回転方向に応じた伝達系と噛合されてしま
うことを極く簡単な手段で防止することができるように
した新規なテーププレーヤを提供しようとするものであ
る。
(B.発明の概要) 本発明テーププレーヤは、ストップモードからモード
切替手段により各プレイモードに切り替えられるとき、
トリガー手段によるカム手段の初期回転動作とともにト
リガー手段の他端により制御部材が規制位置に一時保持
され、駆動手段によりさらにカム手段が回転されること
により制御部材が規制位置に保持されるように移動制御
されるものであり、それにより、スムーズにモード切り
替えが行われるとともに、確実に制御部材が規制位置に
移動制御される。
(C.背景技術) テーププレーヤには、テープの両端が各別に固定さ
れ、かつ、巻装された2つのテープリールが各別に係合
されてそれと一体的に回転する2つのリール台が設けら
れ、テープを走行させるときは2つのリール台のうちそ
のときのテープ走行方向に応じた方のリール台をテープ
巻取方向へ回転させるようにしており、また、一般に
は、2つのリール台の回転はモータを駆動源とした一の
駆動系により行なわれ、2つのリール台の選択的回転は
当該駆動系とその回転を2つのリール台へ各別に伝達す
る2つの伝達系との間に介挿された首振ギヤを当該動作
モードにおけるテープ走行方向に応じた方の伝達系と連
係させることで行なわれる。
そして、テーププレーヤにおいては、通常、テープに
対する記録又は再生が行なわれるプレイモードと、テー
プの早送りが行なわれる早送モードとテープの巻戻しが
行なわれる巻戻モードと、これらの動作モードがいずれ
も解除されたストップモードを選択的に形成し得るよう
にされ、また、プレイモードとしてはテープの走行方向
の違いによる2種類のプレイモードを選択的に形成する
ことができるようにする場合もある。
ところで、上記首振ギヤの位置制御を行なう手段には
幾つかの方式があり、その中でも、高速走行モード、即
ち、テープの早送り又は巻戻しが行なわれるモードにお
いて駆動系と2つの伝達系の一とを選択的に連係させる
ための首振ギヤ(以下、「高速走行用首振ギヤ」と言
う。)の位置制御の方式としてはフリクション手段を用
いたものが多く、この方式は、基本的に、首振レバーを
駆動系のギヤと同軸な位置に回動自在に支持すると共
に、その首振レバーに首振ギヤを回転自在に支持し、か
つ、これら首振レバーと首振ギヤとをフリクション手段
を介して接触させ、首振ギヤを駆動系の上記ギヤと噛合
させ、それにより、当該ギヤの回転力が首振ギヤに加え
られたときはその回転力の方向と同じ方向への回動力が
上記フリクション手段を介して首振レバーに与えられて
該首振レバーが同方向へ回動され、かつ、首振レバーの
回動が阻止されたところで首振ギヤが回転され、モータ
の回転方向に応じた上記回動力によって首振ギヤが上記
2つの伝達系の一と連係されるように構成される。
このような方式による高速走行用首振ギヤの位置制御
は、その制御を行なうための機械的構成はフリクション
手段のみで足りるので、テーププレーヤの構造を複雑に
しないで済むという利点がある。
(D.発明が解決しようとする課題) ところが、高速走行用首振ギヤの位置制御にこのよう
な方式を採った場合、早送モード時及び巻戻モード時の
少なくともどちらか一方におけるモータの回転方向がプ
レイモード時におけるモータの回転方向と同じになるた
め、プレイモードの形成が開始された途端高速走行用首
振ギヤを支持している首振レバー(以下、「高速用首振
レバー」と言う。)に回動力が与えられて早送モード又
は巻戻モードを形成するときの位置へと移動されてしま
うことになるので、従来のこの種のテーププレーヤにお
いては、プレイモードでは高速用首振レバーの移動を阻
止しておき、ストップモードが形成されたときその阻止
を解除する制御機構を設け、それによって、プレイモー
ドにおいて一のリール台へ駆動系の回転が2つの系を介
して同時に入力されてしまうのを防止するようにしてい
る。
ところが、従来のこの種の制御機構は、いずれも、部
品点数が多くて構造が複雑であるという問題があった。
(E.課題を解決するための手段) そこで、本発明テーププレーヤは、上記課題を解決す
るために、一の駆動手段の回転を2つのリール台へ各別
に伝える2つの伝達手段と、2つの伝達手段と駆動手段
との間に設けられ、駆動手段の回転力を2つの伝達手段
のいずれか一方に伝達する高速走行用首振ギヤと、高速
走行用首振ギヤを支持する高速用首振レバーと、高速走
行用首振ギヤと高速用首振レバーとの間に設けられ、高
速走行用首振ギヤに駆動手段により回転力が加えられる
と高速走行用首振ギヤが回転力の方向に応じた2つの伝
達手段の一方と噛み合うように高速用首振レバーを回動
するフリクション手段と、駆動手段により動作され、ノ
ーマルプレイモードとリバースプレイモードとストップ
モードとの3つの状態を切り替えるモード切替手段と、
高速用首振レバーの回動を規制する規制位置と高速用首
振レバーの規制を解除する規制解除位置との間を移動さ
れる制御部材と、モード切替手段に設けられ、制御部材
の移動を制御するカム手段と、一端が付勢手段により付
勢され、該付勢力によりカム手段に初期回転動作を付与
するとともに他端により制御部材を規制位置に一時保持
するトリガー手段とを備え、ストップモードからモード
切替手段により各プレイモードに切り替えられるとき、
トリガー手段によるカム手段の初期回転動作とともにト
リガー手段の他端により制御部材が規制位置に一時保持
され、駆動手段によりさらにカム手段が回転されること
により制御部材が規制位置に保持されるように移動制御
されるものである。
従って、本発明テーププレーヤにあっては、モード切
替手段に設けられるカム手段の初期回転を移動制御する
トリガー手段の付勢力を利用して制御部材の移動を行
い、さらに最終的にはカム手段により制御部材の位置を
規制するような構成になっている。そのため、スムーズ
にモード切り替えが行われるとともに、確実に制御部材
が規制位置に移動制御される。
(F.実施例) 以下に、本発明テーププレーヤの詳細を図示した実施
例に従って説明する。
尚、図示した実施例は、本発明を早送モード時におけ
るモータの回転方向がプレイモード時におけるモータの
回転方向と同じであるテーププレーヤ1に適用したもの
である。
(a.リール台、キャプスタン、ピンチローラ等)[第1
図、第2図、第4図、第7図乃至第10図] 2はテーププレーヤ1の外筐、3は該外筐2の内部に
固定されたメカシャーシである。
4はテープカセット5が着脱自在に保持されるカセッ
トホルダー(第2図参照)であり、メカシャーシ3の後
端部(第1図における下方へ向う方向を後側とし、上方
へ向う方向を前側とする。また、同図における左方へ向
う方向を左側とし、右方へ向う方向を右側とする。以下
の説明において向きを示すときはこの方向によるものと
する。)に略上下方向へ回動自在に支持されている。
カセットホルダー4は左右方向に長い帯板状をした天
板4aと該天板4aの左右両端から下方へ向けて突出した被
支持片4b、4bと天板4aの後側縁から下方へ突出した背面
壁4cと天板4aの前側縁の左右両端寄りの位置から突出し
た図示しないカセット保持片等が一体に形成されて成
り、前方に向って正対したカセット装着位置と略上前方
を向いたイジェクト位置との間を移動され、カセットホ
ルダー4に対するテープカセット5の装填及び取出はカ
セットホルダー4がイジェクト位置に来ている状態で行
なわれ、テープカセット5がカセットホルダー4に保持
された状態からカセットホルダー4がカセット装着位置
へと移動されると、テープカセット5がメカシャーシ3
の上面に載置される。
6及び6′はメカシャーシ3に回転自在に支持された
リール台、7、7′は該リール台6、6′のリール係合
軸、8、8′は該リール係合軸7、7′と一体的に回転
されるギヤ部であり、リール係合軸7、7′はメカシャ
ーシ3から上方へ突出するように位置され、ギヤ部8、
8′はメカシャーシ3の下側に位置されている。
9及び9′はキャプスタンであり、メカシャーシ3の
うちカセットホルダー4に前方から近接した位置に互い
に左右方向へ離間して配置された支持部材10、10に回転
自在に支持されており、後述する駆動系により回転さ
れ、少なくともプレイモードにおいては、右側のキャプ
スタン9(以下、「N側キャプスタン」と言う。)は上
方から見て反時計回り方向へ回転され、左側のキャプス
タン9′(以下、「R側キャプスタン」と言う。)は時
計回り方向へ回転される。
そして、テープカセット5がメカシャーシ3上に載置
されるとき、そのカセットケース11内に回転自在に収納
された2つのテープリール12、12′にリール台6、6′
のリール係合軸7、7′が各別に係合されると共に、カ
セットケース11の前端部に形成された図示しない2つの
孔にキャプスタン9、9′が各別に挿入される。
13は両端がテープリール12、12′に各別に固定された
磁気テープである。
14、14′はピンチローラ15、15′を回転自在に支持し
たピンチローラアームであり、その基端部がカセットホ
ルダー4の天板4aの左右両端寄りの位置に垂設された支
持軸16、16に回動自在に支持され、その回動端部にピン
チローラ15、15′が回転自在に支持されており、テープ
カセット5がテーププレーヤ1に装着されると、ピンチ
ローラ15、15′が磁気テープ13を挟んでキャプスタン
9、9′と各別に近接対向される。
17、17′は圧着バネであり、略鋏形バネ状をしてお
り、そのコイル部17a、17′aはピンチローラアーム1
4、14′の略円筒状をした基端部に外嵌状に支持され、
一方の腕17b、17′bの先端部はピンチローラアーム1
4、14′の背面に弾接され、他方の腕17c、17′c(以
下、「被押圧腕」と言う。)の中間部はピンチローラア
ーム14、14′の背面に突設されたバネ当部に前方から弾
接されており、該被押圧腕17c、17′cの先端部が後述
するヘッド押圧スライダーに設けられた押圧ピンによっ
て押圧されることでピンチローラアーム14、14′が略前
方へ向けて回動され、それにより、ピンチローラ15、1
5′がキャプスタン9、9′に圧着されるようになって
いる。
(b.モードの種類)[第1図、第7図、第8図、第10
図] このテーププレーヤ1により形成されるモードには、
2種類のプレイモードと2種類の高速走行モードとスト
ップモードの全部で5種類ある。
即ち、磁気テープ13が2つのテープリール12、12′の
左側のもの12′(以下、「Sリール」と言う。)から引
き出されて右側のテープリール12(以下、「Tリール」
と言う。)に巻き取られて行く方向(以下、「ノーマル
方向」と言う。)へ走行される状態で記録又は再生が行
なわれるモードがノーマルプレイモード(第7図はこの
ノーマルプレイモードを示している。)であり、磁気テ
ープ13が上記ノーマル方向と反対の方向(以下、「リバ
ース方向」と言う。)へ走行される状態で記録又は再生
が行なわれるモードがリバースプレイモード(第8図は
このリバースプレイモードを示している。)である。
そして、ノーマルプレイモードにおいては、Tリール
12が係合されたリール台6(以下、「T側リール台」と
言う。)がテープ巻取方向、即ち、上方から見て反時計
回り方向へ回転され、かつ、2つのピンチローラアーム
14、14′のうち右側のもの14(以下、「N側ピンチロー
ラアーム」と言う。)が前方へ回動されてそのピンチロ
ーラ15(以下、「N側ピンチローラ」と言う。)が磁気
テープ13を挟んでN側キャプスタン9に圧着され、それ
により、磁気テープ13がノーマル方向へ走行される。
また、リバースプレイモードにおいては、Sリール1
2′が係合されたリール台6′(以下、「S側リール
台」と言う。)がテープ巻取方向、即ち、上方から見て
時計回り方向へ回転され、かつ、左側のピンチローラア
ーム14′(以下、「R側ピンチローラアーム」と言
う。)が前方へ回動されてそのピンチローラ15′(以
下、「R側ピンチローラ」と言う。)が磁気テープ13を
挟んでR側キャプスタン9′に圧着され、それにより、
磁気テープ13がリバース方向へ走行される。
そして、プレイモードを解除した状態がストップモー
ド(第1図はこのストップモードを示している。)であ
る。
尚、機械的構成の上では、プレイモードは、常に、ノ
ーマルプレイモード−リバースプレイモードの順で形成
され、従って、ストップモードからのプレイモードとし
てはノーマルプレイモードが形成され、リバースプレイ
モードはその後で形成され、従って、ストップモードへ
の移行は常にリバースプレイモードから行なわれる。
磁気テープ13をノーマル方向へ高速で走行させるモー
ドが早送モード、磁気テープ13をリバース方向へ高速で
走行させるモードが巻戻モード(第10図はこれらのモー
ドを示している。)であり、これらの高速走行モードは
ストップモードから形成され、早送モードにおいてはT
側リール台6が高速でテープ巻取方向へ回転され、巻戻
モードにおいてはS側リール台6′が高速でテープ巻取
方向へ回転される。
(c.駆動系、伝達系)[第1図乃至第4図、第6図乃至
第12図] (c−1.駆動系)[第1図乃至第4図、第6図乃至第9
図、第11図] 18は駆動系であり、1つのモータと、2つのフライホ
ィールと、駆動ギヤ及び中間ギヤ等から成る。
19はメカシャーシ3の左端部に固定されたモータであ
り、その回転軸19aに小径な駆動プーリ20が固定されて
いる。
21及び21′はフィライホィールであり、右側のフライ
ホィール21の中心部にN側キャプスタン9の下端部が、
左側のフライホィール21′の中心部にR側キャプスタン
9′の下端部がそれぞれ固定されており、更に、右側の
フライホィール21にはその外周面にベルト巻付溝21aが
形成されると共に、その上面にギヤ部21bが突設され、
また、左側のフライホィール21′の下面にはプーリ部2
1′aが一体に形成されている。
22はメカシャーシ3の下面の左端部後端に支持された
中間プーリ、23は駆動プーリ20、フライホィール21のベ
ルト巻付溝21a、フライホィール21′のプーリ部21′a
及び中間プーリ22に無端状に架け渡された伝達ベルトで
あり、2つのフライホィール21と21′とが互いに反対方
向へ回転されるように架け渡されている。
24は互いに同軸な大小2つのギヤ24aと24bとが一体に
形成されたギヤ、25はこれも互いに同軸な大小2つのギ
ヤ25aと25bとが一体に形成された中間ギヤであり、これ
ら駆動ギヤ24及び中間ギヤ25はメカシャーシ3に垂設さ
れたギヤ支持軸26、27に各別に、かつ、回転自在に支持
されており、駆動ギヤ24はその中心が右側のフライホィ
ール21の略前方にあってその大ギヤ24aが上記フライホ
ィール21のギヤ部21bと噛合され、中間ギヤ25はその大
ギヤ25aが駆動ギヤ24の大ギヤ24aに略左前方から噛合さ
れている。
以上の系が高速走行モード1の駆動系である。
尚、モータ19は、巻戻モード以外においては、常に、
右側のフライホィール21を反時計回り方向へ回転させる
方向へ回転(以下、「正転」と言う。)する。
従って、モータ19が正転したときは、上方から見て、
N側キャプスタン9が反時計回り方向へ、R側キャプス
タン9′が時計回り方向へ、駆動ギヤ24が時計回り方向
へ、中間ギヤ25が反時計回り方向へそれぞれ回転され、
また、モータ19が逆転されたとき中間ギヤ25は時計回り
方向へ回転される。
また、駆動ギヤ24の小ギヤ24b(以下、「小駆動ギ
ヤ」と言う。)は後述するカムギヤを回転させるための
ものである。
(c−2.伝達系)[第1図乃至第4図、第7図乃至第10
図、第12図] 28はリール台6、6′が各別に有する2つのギヤ部8
と8′との間の略中間の位置に配置された第1のS側入
力ギヤ、29は該第1のS側入力ギヤ28に略前方から噛合
された第2のS側入力ギヤ、30は該第2のS側入力ギヤ
29とS側リール台6′のギヤ部8′とに噛合された伝達
ギヤであり、第1のS側入力ギヤ28−第2のS側入力ギ
ヤ29−伝達ギヤ30−ギヤ部8′というギヤ伝達系がリバ
ースプレイモードにおいて駆動系18の回転をR側リール
台6′へ伝達する伝達系であり、第2のS側入力ギヤ29
−伝達ギヤ30−ギヤ部8′というギヤ伝達系が巻戻モー
ドにおいて駆動系18の回転をR側リール台6′へ伝達す
る伝達系である。
31は第2のS側入力ギヤ29から右方へ離間した位置に
配置されたT側入力ギヤ、32は該T側入力ギヤ31とT側
リール台6のギヤ部8とに噛合された伝達ギヤであり、
このT側入力ギヤ31−伝達ギヤ32−ギヤ部8というギヤ
伝達系が早送モードにおいて駆動系18の回転をT側リー
ル台6へ伝達する伝達系である。
尚、ノーマルプレイモードにおいて駆動系18の回転を
T側リール台6へ伝達する機能はそのギヤ部8自身が担
っている。
そして、これら伝達系と駆動系18との間には後述する
プレイ用首振ギヤ及び高速用首振ギヤが介挿されてお
り、プレイモードにおいてはプレイ用首振ギヤがギヤ部
8又は第1のS側入力ギヤ28と噛合されることによって
駆動系18の回転がリール台6又は6′に入力され、ま
た、高速走行モードにおいては高速用首振ギヤがT側入
力ギヤ31又は第2のS側入力ギヤ29と噛合されることに
よって駆動系18の回転がリール台6又は6′に入力され
る。
(d.ヘッド移動機構)[第1図乃至第3図、第7図乃至
第9図] 33はヘッド移動機構であり、該ヘッド移動機構33は、
磁気テープ13に対する信号の記録又は読取りを行なう磁
気ヘッドと、該磁気ヘッドを支持した回動自在なヘッド
ベースと、該ヘッドベースを移動させるためのヘッド押
圧スライダー及び戻しバネ等から成る。
(d−1.構造) 34は磁気ヘッド、35は該磁気ヘッド34を保持したヘッ
ドホルダである。
36はヘッドベースであり、前後方向から見て上方に向
って開口する略コ字状をした主部36aと、該主部36aの右
側部上端から右方へ向って水平に延びた腕36bと、該腕3
6bの右端部から垂設され円筒状をした被支持部36c等が
一体に形成されて成り、上記被支持部36cに前記N側ピ
ンチローラアーム14を支持している支持軸16が挿通され
ることにより、カセットホルダー4に略前後方向へ回動
自在に支持される。
そして、主部36aはカセットホルダー4の左右方向に
おける略中間の部分と対応したところに位置され、この
主部36aにヘッドホルダ35が磁気ヘッド34のテープ接触
面34aが前方を向いた向きで保持されている。従って、
ヘッドベース36が回動されることによって磁気ヘッド34
が略前後方向へ移動されることになる。
37はカセットホルダー4に支持された戻しバネであ
り、この戻しバネ37の弾発力により、ヘッドベース36に
上方から見て反時計回り方向への回動力が付勢されてお
り、ヘッドベース36は前方へ向けて押圧されていない間
は、第2図に示すように、カセットホルダー4の背面壁
4cに当接した位置(以下、「後退位置」と言う。)に保
持され、ヘッドベース36がこの後退位置に来ている状態
では、磁気ヘッド34が磁気テープ13と僅かに離間したと
ころに位置され、また、ヘッドベース36は、プレイモー
ドが形成されるときに、後述するヘッド押圧スライダー
に設けられた押圧ピンにより押圧されて第7図乃至第9
図に示す前進位置へと移動され、ヘッドベース36がこの
前進位置に来ることによって磁気ヘッド34のテープ接触
面34aが磁気テープ13に接触される。
38はヘッドベース36の主部36aの下端部背面の略中間
の部分に形成されたカム部であり、水平断面で見て、そ
の左右方向における中間の部分39は後方に向って開いた
略V字形をしており、該中間部分39の左右両端に連続し
た部分40a、40b(以下、「保持面」と言う。)はその一
端が中間部分39の2つの斜面39a、39b(以下、「被押圧
面」と言う。)の後端から略左右方向へ延びる平坦な面
をしている。
尚、このようなカム部38は主部36aの下面に形成され
ている。
41はヘッド押圧スライダーである。該ヘッド押圧スラ
イダー41は左右方向に長い帯状をしており、メカシャー
シ3の上面の後端部に左右方向へ一定の範囲内で移動自
在に支持されている。
そして、ヘッド押圧スライダー41の上面には3本の押
圧ピン42、43a及び43bが立設されており、押圧ピン42
(以下、「ヘッド押圧ピン」と言う。)がヘッド押圧ス
ライダー41の左右方向における中央の位置に押圧ピン43
a、43b(以下、「ピンチローラ押圧ピン」と言う。)が
左右両端寄りの位置に各別に配置されている。
41aはヘッド押圧スライダー41の前側縁の左右方向に
おける中央より稍左方へ寄った位置から前方へ向けて突
出された比較的小さな係合部であり、その前端部が下方
へ向けて屈曲されている。
このようなヘッド押圧スライダー41は後述するモード
切替機構によって移動され、ストップモードにおいては
その移動範囲における中間の位置(以下、「ストップ位
置」と言う。)に保持され、ノーマルプレイモードが形
成されるときはその移動範囲における右端の位置(以
下、「ノーマル位置」と言う。)へと移動され、リバー
スプレイモードが形成されるときはその移動範囲におけ
る左端の位置(以下、「リバース位置」と言う。)へと
移動される。
そして、カセットホルダー4がカセット装着位置へと
移動されると、ヘッド押圧ピン42が、相対的に、後退位
置に来ているヘッドベース36のカム部38の中間部分39に
略すっぽり収まるように位置される(第2図参照)と共
に、ピンチローラ押圧ピン43a、43bが前記圧着バネ17、
17′の被押圧腕17c、17′cの先端に行くに従って前方
へ変位するように傾斜した被押圧部17d、17′dの先端
部に後方から各別に近接対向される(第2図参照)。
(d−2.磁気ヘッド及びピンチローラの移動) ヘッド押圧スライダー41がストップ位置に来ている状
態ではヘッド押圧ピン42がカム部38の中間部分39に被押
圧面39a、39bを押圧すること無く位置され、それによ
り、ヘッドベース36は戻しバネ37の弾発力によって後退
位置に保持される。
この状態からヘッド押圧スライダー41がノーマル位置
又はリバース位置へと移動されるとヘッドベース36が前
進位置へと移動される。即ち、ヘッド押圧スライダー41
がストップ位置からノーマル位置へ向けて移動される
と、ヘッド押圧ピン42は右側の被押圧面39aを略右前方
へ向けて押圧し、次いで、右側の保持面40aに相対的に
乗り上げ、それにより、ヘッドベース36が前進位置へと
移動し、かつ、その位置に保持される(第7図参照)。
また、この状態からヘッド押圧スライダー41がストップ
位置を経てリバース位置へ向けて移動されると、今度は
ヘッド押圧ピン42は左側の被押圧面39bを略左前方へ向
けて押圧し、次いで、左側の保持面40bに相対的に乗り
上げ、それにより、ヘッドベース36が前進位置へと移動
し、かつ、その位置に保持される。(第8図参照) そして、ヘッド押圧スライダー41がノーマル位置から
ストップ位置に戻され、あるいはリバース位置からスト
ップ位置に戻されるとヘッド押圧ピン42によるカム部38
に対する押圧が解除されるので、ヘッドベース36は戻し
バネ37の弾発力によって後退位置に戻される。
一方、ヘッド押圧スライダー41がノーマル位置へと移
動したときはその右側のピンチローラ押圧ピン43aがN
側ピンチローラアーム14の圧着バネ17の被押圧部17dを
略右前方へ向けて押圧し、それにより、該N側ピンチロ
ーラアーム14が時計回り方向へ回動されてそのピンチロ
ーラ17がN側キャプスタン9に圧着され(第7図参
照)、ヘッド押圧スライダー41がリバース位置へと移動
したときはその左側のピンチローラ押圧ピン43bがR側
ピンチローラアーム14′の圧着バネ17′の被押圧部17′
dを略左前方へ向って押圧し、それにより、該R側ピン
チローラアーム14′が反時計回り方向へ回動されてその
ピンチローラ15′がR側キャプスタン9′に圧着される
(第8図参照)。
(e.首振レバー)[第1図、第3図乃至第10図、第12
図] (e−1.プレイ用首振レバー)[(第1図、第3図、第
4図、第6図乃至第9図] 44はプレイ用首振レバーである。
該プレイ用首振レバー44は前後方向に長い平板状をし
ていて、その後端部はその余の部分より幅広に形成さ
れ、該後端部とその余の部分との連結部の幅方向におけ
る中間の位置が前記中間ギヤ25を支持しているギヤ支持
軸27の上端部に回動自在に支持されており、その後端縁
45の左右両端部45a、45bを除く部分に横長な略台形状を
した切欠46が形成され、該切欠46の左右両端縁46a、46b
と上記後端縁45の左右両端部45a、45bに沿う部分はここ
を上方へ向けて折り起すことで背の低い壁状を為すよう
に形成されている。
そして、プレイ用首振レバー44の前端部にはギヤ支持
軸47が垂設され、該ギヤ支持軸47に互いに同軸上に位置
した大小2つのギヤ48及び49が回転自在に支持されてお
り、その大ギヤ48が中間ギヤ25の小ギヤ25bに前方から
噛合され、また、その小ギヤ49(以下、「プレイ用首振
ギヤ」という。)は大ギヤ48の上側に位置し、かつ、T
側リール台6のギヤ部8と第1のS側入力ギヤ28との間
に位置している。
従って、モータ19が正転すると、これら大ギヤ48及び
小ギヤ49は上方から見て時計回り方向へ回転する。
尚、50(第6図参照)は大ギヤ48の上面と小ギヤ49の
下面との間に介挿された摩擦板50aと小ギヤ49を下方へ
向けて押圧するコイルバネ50bとから成る摩擦接触式の
トルクリミッタであり、中間ギヤ25から大ギヤ48に入力
した回転力は摩擦板50aを介して小ギヤ49に伝達され
る。
このようなプレイ用首振レバー44はその位置を後述す
るモード切替スライダーによって規制され、ストップモ
ードにおいては、第1図に示す中立位置、即ち、そのプ
レイ用首振ギヤ49がT側リール台6のギヤ部8と第1の
S側入力ギヤ28との間の中間に位置した位置に保持さ
れ、ノーマルプレイモードが形成されるとき時計回り方
向へ回動されてそのプレイ用首振ギヤ49がギヤ部8と噛
合され、それにより、T側リール台6をテープ巻取方向
へ回転させ、また、リバースプレイモードが形成される
とき反時計回り方向へ回動されてプレイ用首振ギヤ49が
第1のS側入力ギヤ28と噛合され、それにより、S側リ
ール台6′をテープ巻取方向へ回転させる。
(e−2.高速用首振レバー)[第1図、第3図乃至第10
図、第12図] 51は高速用首振レバーである。
該高速用首振レバー51は、前後方向に長い板状をした
主部52と、該主部52の前端部から下方へ向って突出し円
筒状をしたボス部53と、主部52の後端部中央から下方へ
向って突出したギヤ支持軸54と、主部52の略円弧状に延
びる後端縁から水平に突出した2つのストッパ腕55及び
56とが辷り性の良い合成樹脂により一体に形成されて成
り、この首振レバー51が前後方向に長い姿勢となった状
態で見て、上記2つのストッパ腕55、56の一方55(以
下、「第1のストッパ腕」は略右方へ向って突出し、他
方のストッパ腕56(以下、「第2のストッパ腕」と言
う。)は第1のストッパ腕55の付根辺りから略後方へ向
って突出するように設けられている。
そして、このような高速用首振レバー51はそのボス部
53に中間ギヤ25のギヤ支持軸27が挿通されたボス部25c
が挿通されることで該ギヤ支持軸27に回動自在に支持さ
れる。
57は高速用首振ギヤであり、平ギヤ状をした主部58と
該主部58の上面の中心から突出し円筒状をしたボス部59
とが一体に形成されており、該ボス部59に高速用首振レ
バー51のギヤ支持軸54が挿通されることで該高速用首振
レバー51に回転自在に支持される。
60は首振ギヤ58のボス部59に外嵌されたコイルバネで
あり、首振ギヤ57の主部58と首振レバー51の主部52との
間で圧縮されており、従って、首振ギヤ57はこのコイル
バネ60を介して首振レバー51と摩擦接触されている。
そして、この高速用首振ギヤ57は第2のS側入力ギヤ
29とT側入力ギヤ31との間に位置すると共に、中間ギヤ
25の小ギヤ25bに後方から噛合されている。
従って、モータ19が正転された場合は、反時計回り方
向へ回転される中間ギヤ25の回転力が高速用首振ギヤ57
に加えられるので、該高速用首振ギヤ57と摩擦接触され
ている高速用首振レバー51に上記方向への回動力が与え
られ、それにより、該高速用首振レバー51と高速用首振
ギヤ57が一体的に反時計回り方向へ回動され、そして、
高速用首振ギヤ57が時計回り方向へ回転される。また、
モータ19が逆転された場合は、時計回り方向へ回転され
る中間ギヤ25の回転力が高速用首振ギヤ57に加えられる
ので、この場合は高速用首振レバー51に時計回り方向へ
の回動力が与えられ、それにより、該高速用首振レバー
51と高速用首振ギヤ57が一体的に時計回り方向へ回動さ
れ、そして、高速用首振ギヤ57が反時計回り方向へ回転
される。
尚、プレイモードにおいては、高速用首振レバー51の
反時計回り方向への回動が後述する制限レバーによって
一定の位置までに制限されて高速用首振ギヤ57がT側入
力ギヤ31と噛合しないようにされ、ストップモードが形
成されるときに上記制限が解除される。
しかして、ストップモードからモータ19が正転された
ときは高速用首振レバー51が高速用首振ギヤ57をT側入
力ギヤ31に噛合させる位置(以下、「T側噛合位置」と
言う。)まで回動され、それにより、高速用首振ギヤ57
がT側入力ギヤ31を反時計回り方向へ回転させ、T側リ
ール台6をテープ巻取方向へ回転させる。また、モータ
19が逆転されたときは高速用首振レバー51が高速用首振
ギヤ57を第2のS側入力ギヤ29に噛合させる位置まで回
動され、それにより、高速用首振ギヤ57が第2のS側入
力ギヤ29を時計回り方向へ回転させ、S側リール台6′
をテープ巻取方向へ回転させる。
(f.モード切替機構)[第1図、第3図乃至第12図] 61は、ノーマルプレイモードを形成するときの第1の
状態と、リバースプレイモードを形成するときの第2の
状態とストップモードを形成するときの第3の状態の3
つの状態を選択的に採るモード切替機構であり、主とし
てプレイ用首振レバー44の位置を規制するためのモード
切替スライダーと、該モード切替スライダーを移動させ
るためのスライダー移動手段と、モード切替スライダー
の動きに前記ヘッド押圧スライダー41を連動させるため
の連結レバーと、モード切替スライダー及び連結レバー
にストップモードにおける位置への移動力を付勢するた
めのセンタリングバネと、プレイモードにおいて高速用
首振レバー51のT側噛合位置への移動を阻止しておくた
めの制限レバー等から成り、また、上記スライダー移動
手段はカムギヤとそれを回転させるための前記小駆動ギ
ヤ24bとカムギヤの回転を所定の3つの停止位置で阻止
しまたその阻止を解除するためのトリガーレバー及び電
磁プランジャ等から成る。
(f−1.モード切替スライダー、プレイ用首振レバーの
回動)[第1図、第3図乃至第11図] 62はモード切替スライダーである。
該モード切替スライダー62は、左右方向へ長い平板状
をしており、その左右方向における中間の部分から稍左
寄りの部分がプレイ用首振レバー44に後方から対向する
ように位置していて、メカシャーシ3の下面に左右方向
へ一定の範囲内で摺動自在に支持されており、その前側
縁のうちプレイ用首振レバー44と対向した位置から横長
な略台形状をした規制部63が前方へ向けて水平に突出さ
れ、また、右端から左方へ寄った位置の下面には小さな
円柱状をした被制御ピン64が突設されている。
62aはモード切替スライダー62の前側縁の左端部から
下方へ向けて突設された係合部、62bはモード切替スラ
イダー62の上記規制部63の左端に近接した部分の前側縁
寄りの位置に下方へ向けて打出状に形成されたストッパ
突部である。
上記規制部63の前側縁の左端部及びそれに続く左側の
斜縁に沿う部分63a(以下、「第1の規制縁」と言
う。)と前側縁の右端部及びそれに続く右端の斜縁に沿
う部分63b(以下、「第2の規制縁」と言う。)は上方
へ向けて折り起こされた背の低い壁状に形成されてい
る。
そして、モード切替スライダー62がその移動範囲にお
ける中間の位置(以下、「ストップ位置」と言う。)、
即ち、ストップモードにおける位置に来ている状態で
は、第1図に示すように、規制部63がプレイ用首振レバ
ー44の切欠46に該切欠46の左右両側縁46a、46bの後端と
接するように位置されてプレイ用首振レバー44の回動が
阻止され、それにより、プレイ用首振レバー44が前記中
立位置に保持される。
また、この状態からモード切替スライダー62が左方へ
移動されると、先ず、第1の規制縁63aが切欠46の左側
縁46aの後端を押圧してプレイ用首振レバー44を時計回
り方向へ回動させ、次いで、切欠46の後側縁45の左端部
45aの右端が相対的に第1の規制縁63aの前端部に乗り上
げたところでプレイ用首振レバー44の同方向への回動が
終了し、かつ、モード切替スライダー62が第7図に示す
ノーマル位置、即ち、ノーマルプレイモードにおける位
置に到達し、これにより、プレイ用首振ギヤ49がT側リ
ール台6のギヤ部8と噛合される。更に、モード切替ス
ライダー62がストップ位置を経て右方へ移動されると、
先ず、第2の規制縁63bが切欠46の右側縁46bの後端を押
圧してプレイ用首振レバー44を反時計回り方向へ回動さ
せ、次いで、切欠46の後側縁45の右端部45bの左端が相
対的に第2の規制縁63bの前端部に乗り上げたところで
プレイ用首振レバー44の同方向への回動が終了し、か
つ、モード切替スライダー62が第8図に示すリバース位
置、即ち、リバースプレイモードにおける位置に到達
し、これにより、プレイ用首振ギヤ49が第1のS側入力
ギヤ28と噛合される。
そして、モード切替スライダー62がノーマル位置から
ストップ位置へと戻るときは第2の規制縁63bが切欠46
の右側縁46bの後端を押圧することで、また、モード切
替スライダー62がリバース位置からストップ位置へと戻
るきは第1の規制縁63aが切欠46の左側縁46aの後端を押
圧することで、それぞれ、プレイ用首振レバー44が中立
位置に戻される。
尚、モード切替スライダー62に対する位置の制御は、
常に、ストップ位置−ノーマル位置−リバース位置−ス
トップ位置という順序で行なわれ、ノーマル位置からリ
バース位置へ移動されるときストップ位置において停止
されることが無く、従って、モード切替の上では、モー
ド切替スライダー62のストップ位置への移動は常にリバ
ース位置から行なわれる。
しかして、ノーマルプレイモードにおいては、プレイ
用首振ギヤ49を介してT側リール台6のギヤ部8と駆動
系18とが連係されてT側リール台6がテープ巻取方向へ
回転され、リバースプレイモードにおいてはプレイ用首
振ギヤ49を介して第1のS側入力ギヤ28から先の伝達系
と駆動系18とが連係されてS側リール台6′がテープ巻
取方向へ回転される。
尚、高速用首振レバー51の時計回り方向への回動はそ
の第2のストッパ腕56がモード切替スライダー62に形成
されたストッパ突部62bに当接したところで阻止され
(第10図参照)、それにより、高速用首振ギヤ57と第2
のS側入力ギヤ29との噛合が歯の干渉、即ち、喰い込み
を起こすこと無く行なわれる。
(f−2.連結レバー、センタリングバネ)[第1図、第
3図、第4図、第7図乃至第9図] 65は前後方向へ長い略菱形をした連結レバーであり、
該連結レバー65はその略中央でメカシャーシ3の下面に
回動自在に支持されており、その前後両端縁に略U字状
をした係合切欠65a、65bが形成され、更に、その略右方
を向いた側縁にはバネ当部65cが下方へ向けて突設され
ている。
そして、前側の係合切欠65aにはモード切替スライダ
ー62の係合部62aが、後側の係合切欠65bには前記ヘッド
押圧スライダー41の係合部41aがそれぞれ回動自在に係
合されており、これにより、連結レバー65を介してモー
ド切替スライダー62とヘッド押圧スライダー41とがその
移動方向が互いに反対の方向となるように連結され、モ
ード切替スライダー62がストップ位置に来ているときヘ
ッド押圧スライダー41がそのストップ位置に保持され、
モード切替スライダー62がノーマル位置へと移動される
とヘッド押圧スライダー41がそのノーマル位置へと移動
され、モード切替スライダー62がリバース位置へと移動
されるとヘッド押圧スライダー41がそのリバース位置へ
と移動され、これにより、プレイモードが形成されると
きヘッドベース36が前進位置へと移動される。
66は鋏形バネ状をしたセンタリングバネであり、連結
レバー65の略右側に配置されると共に、そのコイル部66
aはメカシャーシ3の下面に固定されたバネ支持ピン67
に支持されており、また、その2本の腕66b、66cは、モ
ード切替スライダー62がストップ位置に来ている状態で
は、これらの腕66b、66cの各中間部がメカシャーシ3の
下面に固定されたバネ当部材68にこれを互いに略前後反
対の方向から挟むように弾接されることで互いに略平行
に延びる(第1図参照)と共にその各先端部は連結レバ
ー65に形成されたバネ当部65cを略前後反対の方向から
挟み、かつ、軽く接触するように位置される。
従って、モード切替スライダー62がストップ位置から
左方へ移動されて連結レバー65が反時計回り方向へ回動
されたときはセンタリングバネ66の2つの腕66b、66cの
うちそれまでバネ当部65cに略前方から接触していた一
方の腕66bがバネ当部65cに押圧されてバネ当部材68から
離間されるので、該一方の腕66bの弾発力がバネ当部65c
を押圧して連結レバー65を元の中立位置に戻そうとする
力として作用し、また、モード切替スライダー62がスト
ップ位置により右方へ移動されたときは連結レバー65が
中立位置から時計回り方向へ回動され、それによりセン
タリングバネ66の他方の腕66cがバネ当部65cに押圧され
てバネ当部材68から離間されるので、該他方の腕66cの
弾発力が連結レバー65を元の中立位置までで戻そうとす
る力として作用する。
しかして、モード切替スライダー62がストップ位置以
外の位置に来ているときは、該モード切替スライダー62
に連結レバー65を介してセンタリングバネ66によるスト
ップ位置への戻り力が付勢される。
(f−3.スライダー移動手段)[第1図、第3図乃至第
5図、第7図乃至第12図] (f−3−a.カムギヤ[歯部、欠歯部等])[第1図、
第3図乃至第5図、第7図乃至第12図] 69はカムギヤである。
70はカムギヤ69の主部であり、円板状をしており、そ
の中心がメカシャーシ3に垂設された支持軸71に回転自
在に支持され、上方から見て、T側リール台6の略右後
方に配置され、また、その中心はモード切替スライダー
62の被制御ピン64の移動軌跡の延長上に位置されてい
る。
72a、72b及び72cは上記主部70の外周面73の下部に周
方向へ配列されるように形成された歯部、74a、74b及び
74cは上記3つの歯部72a、72b及び72cの各間にそれぞれ
位置した欠歯部であり、前記小駆動ギヤ24bはそのピッ
ツチ円が上記歯部72a、72b及び72cのピッチ円に略左後
方から外接するように位置されている。
上記3つの歯部72a、72b及び72cの1つ72a(以下、
「第1の歯部」と言う。)は、中心角で120゜位の長さ
を有し、カムギヤ69が第1図に示す位置(以下、「第1
の停止位置」と言う。)に来ている状態で上方から見て
上記第1の歯部72aの反時計回り方向側端はカムギヤ69
の中心の真左の位置から反時計回り方向へ稍寄ったとこ
ろに位置されている。また、この第1の歯部72aの時計
回り方向側に隣接した歯部72b(以下、「第2の歯部」
と言う。)は中心角で110゜余りの長さを有し、もう1
つの歯部72c(以下、「第3の歯部」と言う。)は中心
角で40゜余りの長さを有している。そして、第1の歯部
72aと第3の歯部72cとの間の欠歯部74a(以下、「第1
の欠歯部」と言う。)は中心角で50゜足らずの長さを有
し、第1の歯部72aと第2の歯部72bとの間の欠歯部74b
(以下、「第2の欠歯部」と言う。)ともう1つの欠歯
部74c(以下、「第3の欠歯部」と言う。)はいずれも
中心角で20゜位の長さにされている。
カムギヤ69は前記第1の停止位置と、第7図に示す第
2の停止位置と第8図に示す第3の停止位置の3つの停
止位置で回転を阻止され、カムギヤ69が第1の停止位置
に来た状態では第1の欠歯部74aの第1の歯部72a寄りの
端部が小駆動ギヤ24bと対応され、第2の停止位置に来
た状態では第2の欠歯部74bが、第3の停止位置に来た
状態では第3の欠歯部74cがそれぞれ小駆動ギヤ24bと対
応される。
そして、モータ19が正転すると小駆動ギヤ24bが時計
回り方向へ回転され、また、カムギヤ69が3つの停止位
置のいずれかに来ている状態からカムギヤ69に対する後
述する初期回転が行なわれると、それまで小駆動ギヤ24
bに反時計回り方向側端が近接されていた歯部が小駆動
ギヤ24bと噛合され、それにより、カムギヤ69が反時計
回り方向へ回転される。
そして、小駆動ギヤ24bにより行なわれるカムギヤ69
の回転は欠歯部74a、74b、74cが小駆動ギヤ24bと対応し
たところで終了し、この場合、3つの欠歯部74a、74b、
74cは前記したような長さを有しているため、カムギヤ6
9が第1の停止位置から回転されたときは第2の停止位
置に到達するのと略同時に第2の欠歯部74bが小駆動ギ
ヤ24bと対応され、これと同様、第2の停止位置から回
転されたときは第3の停止位置に到達するのと略同時に
第3の欠歯部74cが小駆動ギヤ24bと対応されるが、第3
の停止位置から回転されたときは、第9図に示すよう
に、カムギヤ69が第3の停止位置と第1の停止位置との
間の略中間の位置に来たところで第1の欠歯部74aの第
3の歯部72c寄りの端部が対応される。
従って、小駆動ギヤ24bによるカムギヤ69の第3の停
止位置からの回転はカムギヤ69が第1の停止位置よりか
なり手前の位置まで来たところで打ち切られる。
尚、カムギヤ69の上記位置から第1の停止位置までの
移動はモード切替スライダー62の被制御ピン64がカムギ
ヤ69に形成された後述する被押圧斜面を押圧することに
よって行なわれる。
(f−3−b.カムギヤ[制御用カム溝])[第1図、第
3図、第5図、第7図乃至第12図] 75は主部70の上面に形成された制御用カム溝であり、
無端状に延び、その略半部はカムギヤ69の中心に対して
偏心した位置を中心に略半円状を為し、その余の部分は
概ねL字状に形成されている。
そして、制御用カム溝75の2つの側面76、77のうちカ
ムギヤ69の中心に近い方の一方の側面76は、カムギヤ69
が第1の停止位置に来ている状態で見て、カムギヤ69の
中心の略真左に位置したところから時計回り方向へ中心
角で略120゜の長さの部分76a(以下、「ノーマル時押圧
面」と言う。)は時計回り方向へ行くに従ってカムギヤ
69の中心からの距離が次第に長くなるように弧を描いて
延び、ノーマル時押圧面76aの時計回り方向側端に続く
ある程度の長さの部分76b(以下、「ノーマル時保持
面」と言う。)はノーマル時押圧面76aから遠くなるに
従ってカムギヤ69の中心からの距離が短くなるように緩
やかな弧を描いて延び、このノーマル時保持面76bから
は先の部分76cは略左後方へ向けて延びる平坦な面に形
成されてカムギヤ69の中心の略右側で終っている。ま
た、他方の側面77は、これもカムギヤ69が第1の停止位
置に来ている状態で見て、上記ノーマル時押圧面76a及
びノーマル時保持面76bと対応した部分はそれらと略平
行に延び、この部分から前記平坦な面76cの略中間と対
応したところまでの部分は該平坦な面76cと略平行な方
向へ延び、ここから先の中心角で90゜余りの部分77a
(以下、「リバース時押圧面」と言う。)は時計回り方
向側端へ行くに従ってカムギヤ69の中心に近づくように
弧を描いて延び、このリバース時押圧面77aから先の比
較的短い部分77b(以下、「リバース時保持面」と言
う。)は略左後方へ向って延び、このリバース時保持面
77bに続く部分77c(以下、「押戻面」と言う。)は略左
前方に向って平坦に延び、そこから先の部分77d(以
下、「被押圧斜面」と言う。)は先の位置へ行くに従っ
てカムギヤ69の中心から遠くなり、かつ、その大部分が
一方の側面76側に向って膨らんだ緩やかな弧を描いて延
びるように形成されると共に、その平坦な先端部はカム
ギヤ69の中心の左側にあって前方を向くように位置され
ている。
(f−3−c.モード切替スライダーの移動)[第1図、
第7図、第8図] このような制御用カム溝75にモード切替スライダー62
の被制御ピン64がカムギヤ69の中心の左側で摺動自在に
係合されており、カムギヤ69が第1の停止位置に来てい
る状態では、被制御ピン64は被押圧斜面77dの時計回り
方向側の端部に前側から軽く接触するように位置され、
それにより、この状態では制御用カム溝75による被制御
ピン64の位置規制が解除されている。
この状態からカムギヤ69が回転されるとノーマル時押
圧面76aが被制御ピン64を左方へ向けて押圧するのでモ
ード切替スライダー62がノーマル位置へ向けて移動され
て行き、ノーマル時保持面76bの略中間の位置が被制御
ピン64に接触したところでモード切替スライダー62がノ
ーマル位置に到達し、かつ、カムギヤ69が第2の停止位
置に到達する。
そして、この状態からカムギヤ69が回転されると、被
制御ピン64は、先ず、平坦な面76cに沿って右方へ移動
され、被制御ピン64が平坦な面76cの略中間の部分と接
触された辺りでモード切替スライダー62がストップ位置
に到達し、次いで、今度はリバース時押圧面77aが被制
御ピン64を右方へ向けて押圧し、それにより、モード切
替スライダー62がストップ位置より右方へ移動されて行
き、リバース時保持面77bが被制御ピン64に接触したと
ころでモード切替スライダー62がリバース位置に、カム
ギヤ69が第3の停止位置にそれぞれ到達する。
更に、この状態からカムギヤ69が回転されると、被制
御ピン64は、先ず、リバース時保持面77bと押戻面77cと
が連続する角部に位置されることで一瞬稍左方へ移動さ
れた後、押戻面77cによってリバース時保持面77bと接触
していたときの位置と略同じ位置まで戻され、次いで、
被制御ピン64は被押圧斜面77dと接触され、これと略同
時に第1の欠歯部74aの第3の歯部72c側の端部が小駆動
ギヤ24bと対向されて該小駆動ギヤ24bによるカムギヤ69
の回転が打ち切られる。この状態では、第9図に示すよ
うに、被押圧斜面77dは略左前へ向って延びる姿勢とな
っているのでモード切替スライダー62に付勢されている
ストップ位置への戻り力によって被制御ピン64が被押圧
斜面77dを押圧する力がカムギヤ69を反時計回り方向へ
回転させる力として作用し、この力によってカムギヤ69
が第1の停止位置まで回転される。
モード切替スライダー62の移動は以上のように行なわ
れる。
(f−3−d.カムギヤ[被制御用カム溝、制御用カム
面])[第1図、第3図乃至第5図、第7図乃至第12
図] 78はカムギヤ69の主部70の下面に該カムギヤ69の中心
を中心として周方向へ無端状に延びるように形成された
被制御用カム溝であり、その一方の周面78a、即ち、上
記中心から遠い方の周面78aには3つのストッパ突起7
9、79、79が突設され、これら3つのストッパ突起79、7
9、79は一方の周面78aのうちカムギヤ69が3つの停止位
置に来たときカムギヤ69の中心の真後ろに位置される3
つの位置に各別に設けられている。
また、被制御用カム溝78の他方の周面78bのうちスト
ッパ突起79、79、79と各別に対向した3つの位置には、
それぞれ、当該ストッパ突起79に向って互いに略ヘ字状
を為すように開いた被押圧面80及び押戻面81が形成され
ており、押戻面81はそれが連続する被押圧面80の上方か
ら見て時計回り方向側に位置されている。
カムギヤ69の主部70の外周面73はその上部73aが後述
する制限レバーに対する位置規制を制御するためのカム
面(以下、「制御用カム面」と言う。)になっており、
該制御用カム面73aのうちカムギヤ69が第1の停止位置
に来ている状態で左方を向いた位置には切欠73bが形成
されている。
(f−3−e.トリガーレバー、電磁プランジャ)[第1
図、第3図乃至第5図、第10図乃至第12図] 82はトリガーレバーである。該トリガーレバー82は上
方から見てその主部83が略j字状をしており、該主部83
の右前方を向いた側縁の中間の部分から略三角形状をし
た腕84が略右方へ向って突出されており、主部83の長手
方向における中間の部分より稍後方の位置にはボス部85
が、腕84の先端部には係合突起86がそれぞれ上方へ向っ
て突設されており、更に、主部83の前端部83a及び後端
部83bはその余の部分より高いところに位置され、前端
部83aはバネ掛部になっており、後端部83bは後述する制
限レバーの動きを規制する規制部になっており、また、
主部83の上記バネ掛部83a寄りの位置の上面には略円柱
状をした連結ピン87が立設されている。
88はメカシャーシ3のうちカムギヤ69に左稍前方から
近接した位置に垂設された支持軸であり、該支持軸88が
上記ボス部85に貫設された被支持孔85aに挿通され、そ
れによって、トリガーレバー82がメカシャーシ3に回動
自在に支持される。
そして、トリガーレバー82の係合突起86はカムギヤ69
の中心の略真後ろで被制御用カム溝78内に位置される。
89は引張バネであり、その一端部がメカシャーシ3に
突設されたバネ掛ピン89aに係着され、他端部がトリガ
ーレバー82のバネ掛部83aに係着されており、この引張
バネ89の引張力によってトリガーレバー82に上方から見
て時計回り方向への回動力が付勢されている。
従って、トリガーレバー82は反時計回り方向へ向けて
の回動力を加えられていない間は係合突起86が第11図
(A)に2点鎖線で示すように被制御用カム溝78の他方
の周面78bに当接した位置(以下、「非阻止位置」と言
う。)に保持され、トリガーレバー82がこの非阻止位置
に来ている状態では、その係合突起86はストッパ突起7
9、79、79の回転軌跡から外れたところに位置してい
る。
90はメカシャーシ3の下面に固定された電磁プランジ
ャであり、マグネット91及び該マグネット91が固定され
たヨーク92と、該ヨーク92と離接する方向へ摺動自在な
可動子93と、コイル94、94等から成り、可動子93の反ヨ
ーク92側の端部には長孔状をした連結孔93aが形成され
ている。
そして、上記連結孔93aにトリガーレバー82の連結ピ
ン87が稍余裕を有した状態で嵌挿され、これにより、ト
リガーレバー82と可動子93とが連結される。
しかして、トリガーレバー82は可動子93がヨーク92に
吸着されている状態では、引張バネ89の引張力に抗して
その位置を規制され、この状態でトリガーレバー82は、
第11図(A)に実線で示すように、その係合突起86がカ
ムギヤ69のストッパ突起79、79、79の回転軌跡上に位置
した阻止位置に保持され、また、この状態から電磁プラ
ンジャ90のコイル94、94に対する通電が為されると、そ
れによって生じた磁力によってマグネット91及びヨーク
92による吸着力が打ち消されて、可動子93のヨーク92に
よる吸着が解除されてトリガーレバー82は引張バネ89の
引張力によって非阻止位置へと移動される。
(f−3−f.カムギヤの停止位置でのロック及び初期ト
リガー)[第11図] 電磁プランジャ90に対する通電はカムギヤ69を回転さ
せるときに一時的に行なわれる。
前記したように、トリガーレバー82が阻止位置に来て
いるときはその係合突起86がカムギヤ69のストッパ突起
79、79、79の回転軌跡上に位置され、また、該係合突起
86はカムギヤ69の中心の略真後ろにあるので、カムギヤ
69の回転が開始された後トリガーレバー82が阻止位置へ
と移動されると、ストッパ突起79、79、79のうちそのと
き係合突起86に時計回り方向側から一番近くにいるもの
がカムギヤ69の中心の略真後ろに来たところで当該スト
ッパ突起が係合突起86に当接し、それによって、カムギ
ヤ69の回転が阻止され、そして、カムギヤ69の回転がそ
のように阻止されたときの位置は前記3つの停止位置の
いずれかである。
カムギヤ69の3つの停止位置における回転の阻止は以
上のようにして行なわれる。
そして、カムギヤ69が停止位置に来ている状態から電
磁プランジャ90に通電されると、トリガーレバー82が時
計回り方向へ回動され、それにより、係合突起86がスト
ッパ突起79、79、79の回転軌跡から外れるのでカムギヤ
69に対して為されていた回転の阻止が解除され、このと
き略前方へ移動される係合突起86が第11図(A)に2点
鎖線で示すように当該ストッパ突起79と対応した被押圧
面80を押圧してカムギヤ69を反時計回り方向へ少し回転
させる(第11図(B)参照)。この回転が初期回転であ
り、この初期回転によって、歯部72a、72b及び72cのう
ちそれまで小駆動ギヤ24bにその反時計回り方向側端が
隣接していたものが小駆動ギヤ24bと噛合され、従っ
て、この状態からは小駆動ギヤ24bが当該歯部を送るこ
とでカムギヤ69を回転させる。
このようにしてカムギヤ69が回転されて行くと、今度
は、初期回転の際押圧された被押圧面80に連続している
押戻面81が第11図(B)に2点鎖線で示すように係合突
起86を略左後方へ向けて押圧し、それにより、トリガー
レバー82が阻止位置に戻され、可動子93がヨーク92に吸
着される。
そして、カムギヤ69が次の停止位置まで回転されて来
ると、次のストッパ突起79が係合突起86に当接し、それ
により、カムギヤ69が当該停止位置において回転を阻止
される。
カムギヤ69の停止位置での回転の阻止及びその解除
と、小駆動ギヤ24bによる回転等は以上のように行なわ
れる。
(f−4.制限レバー)[第1図、第3図乃至第5図、第
7図乃至第10図、第12図] 95はストップモードからノーマルプレイモードが形成
されるとき及びプレイモードにおいて高速用首振レバー
51がT側噛合位置へ移動されてしまうのを防止するため
の制限レバーである。
該制限レバー95はその主部96が略非等脚台形状をした
平板状をしており、該主部96の右後端部が駆動ギヤ24を
支持している前記ギヤ支持軸26の上端部に回動自在に支
持されると共に、カムギヤ69の上部と高速用首振レバー
51との間に位置されている。
また、主部96の右側縁の前端部から略半円状をした当
接突部97が右方へ向って水平に突出され、主部96の前後
幅の狭い左側縁の前端部からは左稍後方へ向って延びる
制限腕98が突出され、更に、主部96の下面には右後端寄
りの位置から左前方に向って延びる突条99が形成されて
いる。
そして、制限腕98はその回動軌跡がT側入力ギヤ31の
略前方の位置で高速用首振レバー51の第1のストッパ腕
55の回動軌跡と交差するように設けられており、従っ
て、高速用首振レバー51が反時計回り方向へ回動して行
くとその第1のストッパ腕55が制限レバー95の制限腕98
に略前方から当接して該制限腕98を略前方へ向けて押圧
し、それにより、制限レバー95が上方から見て時計回り
方向へ向けての回動力を加えられる。
また、当接突部97はその回動軌跡が第1の停止位置に
来たカムギヤ69の制御用カム面73aの切欠73bのうち一番
深くされた後端部を通るように設けられている。
従って、カムギヤ69が第1の停止位置に来ている状態
では制限レバー95の上方から見た時計回り方向への回動
は、当接突部97が第10図に示すように制御用カム面73a
の切欠73bの後端部に入った位置(以下、「制限解除位
置」と言う。)まで許容され、それにより、高速用首振
レバー51の反時計回り方向への回動がT側噛合位置、即
ち、高速用首振ギヤ57をT側入力ギヤ31と噛合させた位
置まで許容される。また、カムギヤ69が第1の停止位置
以外の位置に来ている状態では、制限レバー95の時計回
り方向への回動は例えば第12図(B)に示すように当接
突部97が制御用カム面73aの切欠73b以外の部分と当接し
た位置(以下、「制限位置」と言う。)までに制限さ
れ、それにより、この状態では高速用首振レバー51の反
時計回り方向への回動は同図に示すように高速用首振ギ
ヤ57がT側入力ギヤ31から稍離間した位置までに制限さ
れる。
しかして、高速用首振ギヤ57のT側入力ギヤ31との噛
合はカムギヤ69が第1の停止位置に来ている状態、即
ち、ストップモードにおいてのみ許容される。
尚、高速用首振ギヤ57のT側入力ギヤ31との噛合は高
速用首振レバー51の位置が制限レバー95によって規制さ
れた状態で行なわれるので、この規制によって上記2つ
のギヤ57と31との噛合に歯の干渉、即ち、喰い込みが生
ずるのがを防止される。
また、前記トリガーレバー82の規制部83bの後端は制
限レバー95に設けられた突条99の略右前側に位置されて
おり、トリガーレバー82が阻止位置に来ている状態で
は、第10図に示すように、規制部83bは制限レバー95の
制限解除位置までの回動を妨げないところに位置される
が、トリガーレバー82が非阻止位置へと移動されると、
規制部83bは略左方へ変位されるので、この状態での制
限レバー95の時計回り方向への回動はその突条99が規制
部83bに当接された位置までに制限され(第12図(A)
参照)、このときの制限レバー95の位置は前記制限位置
と略同じ位置である。
従って、カムギヤ69の回転が開始されるときはトリガ
ーレバー82が必ず非阻止位置へと移動されるので、この
ときの制限レバー95の時計回り方向への回動は少なくと
もトリガーレバー83によって制限位置までに制限され
る。
しかして、ストップモードからカムギヤ69の回転が開
始されるときは、非阻止位置へと移動されるトリガーレ
バー82によって、制限レバー95の移動が制限位置までに
制限され、従って、それまで制限レバー95が制限解除位
置に来ていた場合は、制限レバー95はトリガーレバー82
によって制限位置へと戻され、それにより、高速用首振
ギヤ57のT側入力ギヤ31との噛合が阻止される。
(g.モードの形成等)[第1図、第2図、第7図乃至第
10図、第13図] (g−1.ストップモード)[第1図、第2図] ストップモードにおいては、カムギヤ69が第1の停止
位置において回転を阻止されており、それにより、モー
ド切替スライダー62がセンタリングバネ66によってスト
ップ位置に、ヘッド押圧スライダー41がストップ位置に
それぞれ保持されており、それによって、プレイ用首振
レバー44が中立位置に、ヘッドベース36が後退位置に保
持されると共に、ピンチローラ15、15′はキャプスタン
9、9′から離間した位置に保持され、また、この状態
ではカムギヤ69の制御用カム面73aの切欠73bが略左方を
向いて制限レバー95の当接突部97の回動軌跡上に位置
し、かつ、トリガーレバー82が阻止位置に来ており、そ
れによって、制限レバー95が制限解除位置まで移動する
のを許容されている。
(g−2.高速走行モードの形成)[第10図] ストップモードから電磁プランジャ90への通電が為さ
れること無くモータ19が正転されると、早送モードが形
成される。即ち、モータ19が正転されると高速用首振レ
バー51に反時計回り方向への回動力が付勢されるので、
該高速用首振レバー51はその第1のストッパ腕55が制限
レバー95の制限腕98を押圧しながらT側噛合位置へと移
動され、それにより、第10図に実線で示すように、高速
用首振ギヤ57をT側入力ギヤ31に噛合させる。これによ
り、T側リール台6がテープ巻取方向へ回転され、磁気
テープ13はノーマル方向へ高速で走行される。
また、ストップモードから、電磁プランジャ90への通
電が為されること無しにモータ19が逆転されると、巻戻
モードが形成される。即ち、モータ19が逆転されると、
高速用首振レバー51に時計回り方向への回動力が付勢さ
れるので、該高速用首振レバー51が同方向へ回動されて
高速用首振ギヤ57を、第10図に2点鎖線で示すように、
第2のS側入力ギヤ29に噛合させる。これにより、S側
リール台6′がテープ巻取方向へ回転され、磁気テープ
13はリバース方向へ高速で走行される。
(g−3.プレイモードの形成と早送モード形成の防止)
[第7図、第8図] ストップモードから電磁プランジャ90に通電され、か
つ、モータ19が正転されることによりノーマルプレイモ
ードが形成される。即ち、電磁プランジャ90に通電され
ると、カムギヤ69に対する回転の阻止が解除されると共
に前記初期回転が為され、その第1の歯部72aが小駆動
ギヤ24bと噛合されてカムギヤ69が第2の停止位置へ向
けて回転されて行き、該第2の停止位置に来たところで
回転を阻止される。この間にモード切替スライダー62が
ノーマル位置へと移動されると共にヘッド押圧スライダ
ー41がノーマル位置へと移動される。これにより、プレ
イ用首振レバー44が時計回り方向へ回動されてそのプレ
イ用首振ギヤ49をT側リール台6のギヤ部8と噛合さ
せ、該T側リール台6をテープ巻取方向へ回転させると
共に、ヘッドベース36が前進位置へと移動されて磁気ヘ
ッド34を磁気テープ13に接触させ、かつ、N側ピンチロ
ーラ15が磁気テープ13を挟んでN側キャプスタン9に圧
着され、磁気テープ13はキャプスタン9とピンチローラ
15とによってノーマル方向へ定速で送られ、かつ、Tリ
ール12に巻き取られて行き、このように走行される磁気
テープ13に対して磁気ヘッド34による記録又は再生が行
なわれる。
このノーマルプレイモードから電磁プランジャ90に対
する通電が行なわれると、リバースプレイモードが形成
される。即ち、カムギヤ69の第2の停止位置での回転の
阻止が解除されると共に初期回転によってその第2の歯
部72bが小駆動ギヤ24bと噛合されてカムギヤ69が第3の
停止位置へ向けて移動されて行き、該第3の停止位置に
来たところで回転を阻止される。この間にモード切替ス
ライダー62がストップ位置を経てリバース位置へと移動
されると共にヘッド押圧スライダー41もストップ位置を
経てリバース位置へと移動される。これにより、プレイ
用首振レバー44が反時計回り方向へ回動されてプレイ用
首振ギヤ49を第1のS側入力ギヤ28と噛合させてS側リ
ール台6′をテープ巻取方向へ回転させると共に、ヘッ
ドベース36は一旦後退位置に戻された後再び前進位置へ
と移動されて磁気ヘッド34を磁気テープ13に接触させ、
かつ、R側ピンチローラ15′が磁気テープ13を挟んでR
側キャプスタン9′に圧着され、磁気テープ13はキャプ
スタン9′とピンチローラ15′とによってリバース方向
へ定速で送られ、かつ、Sリール12′に巻き取られて行
き、このように走行される磁気テープ13に対して磁気ヘ
ッド34による記録又は再生が行なわれる。
そして、このようなプレイモードにおいて、また、ス
トップモードからノーマルプレイモードが形成されると
き及びノーマルプレイモードからリバースプレイモード
へ移行されるときは、いずれも制限レバー95の制限位置
から先への移動、即ち、制限解除位置への移動がカムギ
ヤ69の制御用カム面73a又はトリガーレバー82の規制部8
3bによって阻止されるので、高速用首振レバー51はモー
タ19の正転によって反時計回り方向への回動力を与えら
れても、制限レバー95によって、T側噛合位置の手前で
移動を阻止される。
これにより、プレイモードにおいて早送モードが形成
されてしまうことがないようにされる。
(g−4.ストップモードへの移行とテープ走行の防止)
[第8図、第9図、第13図] (g−4−a.ストップモードへの移行) リバースプレイモードから電磁プランジャ90に通電さ
れるとストップモードが形成される。即ち、電磁プラン
ジャ90に通電されると、カムギヤ69に対する回転の阻止
が解除されると共に初期回転によって第3の歯部72cが
小駆動ギヤ24bと噛合されてカムギヤ69が第1の停止位
置へ向けて回転されて行き、ピンチローラ69が第1の停
止位置と第3の停止位置の略中間の辺りまで来たところ
で第3の歯部73cが小駆動ギヤ24bから外れて駆動系18に
よるカムギヤ69の回転は打ち切られ、モータ19に対する
通電はこれと略同時に打ち切られる。また、これと略同
時に、モード切替スライダー62の被制御ピン64がカムギ
ヤ69の制御用カム溝75の被押圧斜面77dに接触されてそ
こを略左後方へ向けて押圧し、この押圧によってカムギ
ヤ69が第1の停止位置まで回転される。
しかして、モード切替スライダー62がストップ位置
へ、ヘッド押圧スライダー41がストップ位置へそれぞれ
戻され、それにより、プレイ用首振レバー44が中立位置
へ戻されると共に、ヘッドベース36が後退位置に戻さ
れ、かつ、R側ピンチローラ15′がR側キャプスタン
9′から離間される。
(g−4−b.テープ走行の防止) 上記したように、リバースプレイモードからストップ
モードへ移行するとき、モータ19に対する通電は、カム
ギヤ69が第1の停止位置と第3の停止位置との間の略中
間の辺りに来たところで打ち切られるので、モータ19の
それまでの回転の慣性は少なくともカムギヤ69が第1の
停止位置に到達する前に消失し、それにより、駆動系18
による首振ギヤ49、57の回転や高速用首振レバー51に対
する時計回り方向への回動力の付勢はカムギヤ69が第1
の停止位置よりかなり手前の位置まで来たところで消失
する。
そして、モータ19に対する通電が打ち切られた時点で
は、第9図に示すように、制限レバー95の当接突部97に
は制御用カム面73aのうち切欠73bから稍反時計回り方向
へ離れた箇所が接触されており、従って、カムギヤ69は
高速用首振レバー51の反時計回り方向への回動力が消失
した後に第1の停止位置に到達する。
しかして、カムギヤ69が第3の停止位置から第1の停
止位置に来てその制御用カム面73aの切欠73bが制限レバ
ー95の当接突部97と対向したときは高速用首振レバー51
のT側噛合位置への回動が可能にはなるが、この時点で
は既に高速用首振レバー51の反時計回り方向への回動力
が消失しているため、該高速用首振レバー51がT側噛合
位置へ移動されることは無く、従って、ストップモード
の形成の完了と同時に早送モードが形成されてしまうこ
とは無い。
また、モードがリバースプレイモードからストップモ
ードへ移行する際のモータ19の回転は前記したタイミン
グ、即ち、ストップモードの形成が完了する時点よりか
なり早いタイミングで停止されるので、ストップモード
の形成の完了と同時にモータの回転を停止させる場合と
比べて、磁気テープ13のオーバーランをかなり抑えるこ
とができる。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本発明テ
ーププレーヤは、一の駆動手段の回転を2つのリール台
へ各別に伝える2つの伝達手段と、2つの伝達手段と駆
動手段との間に設けられ、駆動手段の回転力を2つの伝
達手段のいずれか一方に伝達する高速走行用首振ギヤ
と、高速走行用首振ギヤを支持する高速用首振レバー
と、高速走行用首振ギヤと高速用首振レバーとの間に設
けられ、高速走行用首振ギヤに駆動手段により回転力が
加えられると高速走行用首振ギヤが回転力の方向に応じ
た2つの伝達手段の一方と噛み合うように高速用首振レ
バーを回動するフリクション手段と、駆動手段により動
作され、ノーマルプレイモードとリバースプレイモード
とストップモードとの3つの状態を切り替えるモード切
替手段と、高速用首振レバーの回動を規制する規制位置
と高速用首振レバーの規制を解除する規制解除位置との
間を移動される制御部材と、モード切替手段に設けら
れ、制御部材の移動を制御するカム手段と、一端が付勢
手段により付勢され、該付勢力によりカム手段に初期回
転動作を付与するとともに他端により制御部材を規制位
置に一時保持するトリガー手段とを備え、ストップモー
ドからモード切替手段により各プレイモードに切り替え
られるとき、トリガー手段によるカム手段の初期回転動
作とともにトリガー手段の他端により制御部材が規制位
置に一時保持され、駆動手段によりさらにカム手段が回
転されることにより制御部材が規制位置に保持されるよ
うに移動制御されることを特徴とする。
従って、本発明テーププレーヤにあっては、モード切
替手段に設けられるカム手段の初期回転を移動制御する
トリガー手段の付勢力を利用して制御部材の移動を行
い、さらに最終的にはカム手段により制御部材の位置を
規制するような構成になっている。そのため、スムーズ
にモード切り替えが行われるとともに、確実に制御部材
が規制位置に移動制御される。
尚、前記実施例においては、モード切替手段が有する
カムギヤ、即ち、モード切替手段が選択的に採る3つの
状態を実現させる移動部材を移動させるためのカムギヤ
に、制御部材の制限解除位置への許容及び阻止を行なう
ためのカム手段を一体に設けたが、このようにすること
により、プレイモードにおいて高速用首振レバーが一の
伝達系と噛合されることを防止するための独立部品とし
ては制御部材1個で済むので、この種のテーププレーヤ
の構造をより簡単にすることができる。
そして、実施例に示した各部材及びその各部位や各種
の手段の構造ないしは形状等は本発明を実施するに当っ
ての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これら
によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはな
らない。特に、カム手段は独立形態の部材であっても良
いし、フリクション手段やモード切替手段はそれらに必
要な機能を備えているものであればどのようなものであ
っても良い。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明テーププレーヤの実施の一例を示すもので
あり、第1図は主としてメカシャーシより下方にある部
分を一部を切り欠いて示す平面図、第2図は一部を切り
欠いて示す平面図、第3図は要部を上方から見た分解斜
視図、第4図は要部を下方から見た分解斜視図、第5図
は第1図のV−V線に沿う拡大断面図、第6図は第1の
図のVI−VI線に沿う拡大断面図、第7図はノーマルプレ
イモードにおける要部の一部切欠平面図、第8図はリバ
ースプレイモードにおける要部の一部切欠平面図、第9
図はリバースプレイモードからストップモードへ移行す
る際の要部の一部切欠平面図、第10図は高速走行モード
における要部の平面図、第11図はカムギヤが回転される
ときの初期動作を(A)から(B)へ経時的に示す要部
の拡大水平断面図、第12図はストップモードからノーマ
ルプレイモードへ移行する際の要部の状態変化を(A)
から(B)へ経時的に示すもので、(A)はカムギヤを
一部切り欠いて示す要部の平面図、(B)は要部の平面
図、第13図はカムギヤの歯部、欠歯部及び制御用カム溝
と対応させて一部の部材の位置変化を示したタイムチャ
ート図である。 符号の説明 1……テーププレーヤ、6……リール台、6′……リー
ル台、18……駆動手段、19……モータ、28、29、30……
伝達手段、31、32……伝達手段、51……高速用首振レバ
ー、57……高速走行用首振ギヤ、60……フリクション手
段、61……モード切替手段、73a、73b……カム手段、82
……トリガー手段、89……付勢手段、95……制御部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/10 G11B 15/44

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一の駆動手段の回転を2つのリール台へ各
    別に伝える2つの伝達手段と、 上記2つの伝達手段と上記駆動手段との間に設けられ、
    駆動手段の回転力を2つの伝達手段のいずれか一方に伝
    達する高速走行用首振ギヤと、 上記高速走行用首振ギヤを支持する高速用首振レバー
    と、 上記高速走行用首振ギヤと上記高速用首振レバーとの間
    に設けられ、高速走行用首振ギヤに上記駆動手段により
    回転力が加えられると高速走行用首振ギヤが回転力の方
    向に応じた上記2つの伝達手段の一方と噛み合うように
    高速用首振レバーを回動するフリクション手段と、 上記駆動手段により動作され、ノーマルプレイモードと
    リバースプレイモードとストップモードとの3つの状態
    を切り替えるモード切替手段と、 上記高速用首振レバーの回動を規制する規制位置と高速
    用首振レバーの規制を解除する規制解除位置との間を移
    動される制御部材と、 上記モード切替手段に設けられ、上記制御部材の移動を
    制御するカム手段と、 一端が付勢手段により付勢され、該付勢力により上記カ
    ム手段に初期回転動作を付与するとともに他端により上
    記制御部材を上記規制位置に一時保持するトリガー手段
    とを備え、 上記ストップモードから上記モード切替手段により上記
    各プレイモードに切り替えられるとき、上記トリガー手
    段による上記カム手段の上記初期回転動作とともに上記
    トリガー手段の上記他端により上記制御部材が上記規制
    位置に一時保持され、上記駆動手段によりさらに上記カ
    ム手段が回転されることにより上記制御部材が上記規制
    位置に保持されるように移動制御される ことを特徴とするテーププレーヤ。
JP2313133A 1990-11-19 1990-11-19 テーププレーヤ Expired - Fee Related JP3008487B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2313133A JP3008487B2 (ja) 1990-11-19 1990-11-19 テーププレーヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2313133A JP3008487B2 (ja) 1990-11-19 1990-11-19 テーププレーヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04182957A JPH04182957A (ja) 1992-06-30
JP3008487B2 true JP3008487B2 (ja) 2000-02-14

Family

ID=18037504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2313133A Expired - Fee Related JP3008487B2 (ja) 1990-11-19 1990-11-19 テーププレーヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3008487B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04182957A (ja) 1992-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH082820Y2 (ja) テープレコーダ
JP2737178B2 (ja) テーププレーヤのモード切換機構
EP0297806B1 (en) FF/Rew mechanism for tape recording and/or reproducing apparatus
JP3008487B2 (ja) テーププレーヤ
EP0369454B1 (en) Translation cam means
JP3089483B2 (ja) テーププレーヤ
JPS6014418B2 (ja) テ−プレコ−ダの操作機構
JP2506564Y2 (ja) テ−ププレ−ヤ−におけるテ−プエンド検出機構
JPH0422422Y2 (ja)
JP2600177B2 (ja) リール台の回転駆動装置
JPH0422421Y2 (ja)
JPH0725871Y2 (ja) テープレコーダ
JP3331646B2 (ja) テープ記録再生装置
JP2544495B2 (ja) オ―トリバ―ス式テ―ププレ―ヤ
JP2543046B2 (ja) テ−プレコ−ダ
JP3613126B2 (ja) テープレコーダ
JP3164357B2 (ja) テーププレーヤのヘッド移動機構
JP3159319B2 (ja) テーププレーヤ
JP2548139B2 (ja) テ−プレコ−ダ
JPH0422420Y2 (ja)
JP2606200B2 (ja) テープレコーダ
JP2511161B2 (ja) オ―トリバ―ス式テ―ププレ―ヤ
JP2699501B2 (ja) テープレコーダ装置
JP2938902B2 (ja) オートリバース式テーププレーヤ
JPH02139743A (ja) テーププレーヤ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees