JP2734087B2 - レーザーマーキング方法およびレーザーマーキング用樹脂組成物 - Google Patents

レーザーマーキング方法およびレーザーマーキング用樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、波長が遠赤外領域にあるレーザー光を利用
して黒色のマーキングを行うレーザーマーキング方法お
よびこの方法によるマーキングに好適なレーザーマーキ
ング用樹脂組成物に関する。
〔従来の技術〕
レーザーマーキング法とは、金属、セラミック及び高
分子有機材料等の表面にレーザー光を利用してマーク、
バーコードあるいは画像等をマーキングする方法であ
り、非接触で且つマーキング速度が速く、自動化・工程
管理が容易な事から、最近多く工業的に利用されてい
る。
レーザーマーキングは、対象表面にレーザー光を照射
し、照射部分の蝕刻による表面の状態変化(粗面化・
凹み)、照射部分の着色剤の脱色・変色による変化
(例えば特開昭56−144995号公報、特開昭60−155493号
公報)、あるいはポリオレフィン樹脂の様なレーザー
のみではマーキングが難しい材料ではレーザー吸収性物
質を含有させて照射部分の高分子有機材料の炭化による
変化(例えば特開昭59−111892号公報)などを利用し、
マーキングを行なっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、の表面の状態変化ではレーザー光の照射部
分と未照射部分でのコントラストが弱く、マーク表示を
するためには高エネルギーのレーザー光の照射が必要で
ある、の着色剤の脱色・変色による方法では、脱色・
変色できる着色剤により基材の色が限定されたり耐熱性
が低く、脱色・変色しやすい着色剤を用いるために未照
射部分が変色しやすかったりする、の高分子有機材料
の炭化による方法では、使用可能な高分子有機材料が一
部に限定され他の高分子有機材料ではマーキングに充分
な炭化が起こらず表面の粗面化のみ生じ、マーキングが
不鮮明となる等の欠点がある。
また、波長が近紫外領域および/又は可視および/又
は近赤外領域にあるレーザー光を用いた顔料および/又
は重合体可溶性染料を含有する高分子有機材料のマーキ
ング方法が特開昭61−192737号公報に示されている。し
かしながら、この方法で用いることができる高出力レー
ザー装置は高価格、高ランニングコストであり、しかも
この方法では鮮明で視認性の高い黒色のマーキングを得
ることはできない。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、この様な状況に鑑み鋭意研究した結
果、非黒色の無機鉛化合物と樹脂とを含有する樹脂組成
物からなる物は、その表面に波長が遠赤外領域にあるレ
ーザー光を照射するだけで、容易に鮮明で視認性が高い
黒色のマーキングを行うことができ、しかも該無機遠化
合物は一般に耐熱性に優れるために未照射部分が変色し
にくく、非黒色であれば着色剤により任意の色に着色で
きることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、非黒色の無機鉛化合物として硫
酸鉛、塩基性硫酸鉛、塩基性亜硫酸鉛および塩基性亜燐
酸鉛からなる成る群より選ばれる1種以上と樹脂とを含
有する樹脂組成物からなる物の表面に波長が遠赤外領域
にあるレーザー光を照射してマーキングすることを特徴
とするレーザーマーキング方法、および非黒色の前記無
機鉛化合物と樹脂とを含有することを特徴とする、波長
が遠赤外領域にあるレーザー光を用いるマーキング用樹
脂組成物を提供するものである。
本発明で用いるレーザーとしては、波長が遠赤外領域
のレーザー光を発するものであればよく、例えば炭酸ガ
スレーザー、一酸化炭素レーザー、半導体レーザー等が
挙げられ、通常波長が5〜15μm、好ましくは波長が8
〜12μmのものを用いる。なかでも波長が10.6μmの炭
酸ガスレーザー、例えばTransversely Excited Atomosp
heric Pressure(TEA)型炭酸ガスレーザー、走査型
(連続発振又はパルス発振)炭酸ガスレーザーが特に好
ましい。装置としては、例えば、TEA型の炭酸ガスレー
ザーでは、出力0.5〜20ジュール/パルス、パルス持続
時間0.1μ〜10μ秒で1〜200回/min.レーザー光を照射
できる装置、走査型(連続発振またはパルス発振)の炭
酸ガスレーザーでは出力0.5〜20000W、パルス発振の場
合パルス間隔2〜10kHzの装置等が挙げられる。
本発明で用いる非黒色の無機鉛化合物は、硫酸鉛、塩
基性硫酸鉛、塩基性亜硫酸鉛および塩基性亜燐酸鉛であ
り、これらの化合物は結晶水を含んでいてもよい。ま
た、これらはそれぞれ単独あるいは2種以上の混合物、
共沈物あるいは複合塩として用いてもよい。また、これ
らの中でも黒色の視認性の良好なマーキングが得られる
点で塩基性亜燐酸鉛、塩基性亜硫酸鉛が好ましい。ま
た、従来黒色発色用として用いられている添加剤を適宜
併用しても良い。
尚、無機鉛化合物は、脂肪酸金属塩やシリコン系、チ
タン系、あるいはアルミニウム系のカップリング剤等で
表面処理して用いることもできる。
本発明のレーザーマーキング用樹脂組成物としては、
例えば非黒色の無機鉛化合物を樹脂等に含有させてなる
成形材料、塗料等が挙げられる。またこの樹脂組成物か
らなる物としては、例えば該成形材料を成形してなる成
形物、該塗料をコーティング、乾燥又は硬化させた被膜
等が挙げられる。
該無機鉛化合物の含有量は、上記樹脂組成物の種類や
用途により異なり、一定ではないが、通常上記樹脂組成
物よりなる物、例えばレーザーマーキングを行う成形物
や被膜中での含有率が2〜95重量%となる範囲である。
なかでも鮮明で視認性の高い黒色のマーキングが得ら
れ、成形物、被膜等としての物性の低下が少ない点で含
有率が15〜65重量%となる範囲が好ましい。
本発明では黒色への変色原理が有機材料の炭化による
ものでないことから、非黒色の無機鉛化合物と樹脂とを
含有する樹脂組成物を得るために使用できる樹脂に限定
はない。成形材料に用いる樹脂としては、特に限定され
るものではないが、押出成形、トランスファー成形、射
出成形、ブロー成形、注型成形、プレス成形、テープ成
形等が可能な熱可塑性樹脂、例えばポリオレフィン系樹
脂、塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル
系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹
脂、ポリフェニレンサファイド系樹脂、ポリエーテル系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、弗素系樹
脂等;熱硬化性樹脂、例えばエポキシ系樹脂、フェノー
ル系樹脂、アミノ樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエー
テル系樹脂、アクリル系樹脂、ジアリルフタレート系樹
脂、ウレタン系樹脂、アニリン系樹脂、フラン系樹脂、
ポリイミド系樹脂、シリコン系樹脂、弗素系樹脂等が挙
げられ、これらは単独あるいは2種以上を混合して用い
ることができる。
また、塗料に用いる樹脂としては、特にその種類を限
定させるものではないが、刷毛塗り、スプレー塗装、浸
漬塗装、グラビア塗装、ドクター塗装、ロール塗装、静
電塗装、粉体塗装、転写、印刷等が可能な常温乾燥・硬
化型塗料用樹脂、湿気硬化型塗料用樹脂、熱硬化性塗料
樹脂、例えば油ワニス、ボイル油、セラック、セルロー
ス系樹脂、フェノール系樹脂、アルキッド系樹脂、アミ
ノ樹脂、キシレン樹脂、トルエン樹脂、塩化ビニル系樹
脂、塩化ビニリデン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリス
チレン系樹脂、ビニルブチラール系樹脂、アクリル系樹
脂、ジアリルフタレート系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレ
タン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹
脂、アニリン系樹脂、フラン系樹脂、ポリイミド系樹
脂、シリコン系樹脂、弗素系樹脂等;光あるいは電子線
硬化型樹脂、例えばポリビニルケイ皮酸エステル系樹
脂、ポリビニルベンザルアセトフェノン系樹脂、ポリビ
ニルスチリルピリジン系樹脂、ポリビニルアンスラール
系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、アクリル化油、ア
クリル化アルキッド系樹脂、アクリル化ポリエステル系
樹脂、アクリル化ポリエーテル系樹脂、アクリル化エポ
キシ系樹脂、アクリル化ポリウレタン系樹脂、アクリル
系樹脂、アクリル化スピラン系樹脂、アクリル化シリコ
系樹脂、アクリル化弗素系樹脂、ポリチオール系樹脂、
カチオン重合型エポキシ系樹脂のマクロモノマー、オリ
ゴマー、モノマー等が挙げられ、これらは単独あるいは
2種以上を混合して用いることができる。
尚、成形材料及び塗料に用いられる樹脂には必要に応
じて添加剤あるいは溶剤等を加えることができる。添加
剤として、使用する樹脂に適した硬化剤(アミン系硬化
剤、酸無水物系硬化剤、ペルオキシド系硬化剤等)、乾
燥剤(ナフテン酸コバルト、ナフテン酸カルシウム
等)、架橋剤、光開始剤(アセトフェノン系、ベンゾフ
ェノン系、ミヒラーケトン系、ベンジル系、ベンゾイン
系、チオキサントン系等)、光増感剤(ブチルアミン
系、トリエチルアミン、ジエチルアミノエチルメタアク
リレート等)、重合禁止剤(ハイドロキノン、ベンゾキ
ノン、カルバミン酸ナトリウム系化合物等)、分散剤
(金属石鹸、界面活性剤等)、流動性調整剤(金属石
鹸、ベントナイト、重合油、アルギン酸ソーダ、カゼイ
ン、アエロジル、有機系・無機系微粒子等)、沈降防止
剤(レシチン等)、難燃剤(三酸化アンチモン、燐酸エ
ステル、塩素系・臭素系難燃剤等)、滑剤・離型剤(パ
ラフィン系ワックス、ポリエチレン系ワックス、モンタ
ンワックス、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪酸エステル、
脂肪アルコール、脂肪酸と多価アルコールの部分エステ
ル、界面活性剤、シリコン系化合物、弗素系化合物
等)、可塑剤(フタル酸誘導体、アジピン酸誘導体、セ
バチン酸誘導体、トリメリット酸誘導体、エポキシ誘導
体、脂肪酸誘導体、有機燐酸誘導体等)、安定剤(金属
石鹸、有機錫系、亜燐酸エステル系化合物等)、酸化防
止剤(ナフチルアミン系、ジフェニルアミン系、キノリ
ン系、フェノール系、亜燐酸エステル系化合物等)、紫
外線吸収剤(サリチル酸誘導体、ベンゾフェノン系、ベ
ンゾトリアゾール系、ヒンダード・アミン系化合物
等)、補強剤(ガラス繊維、カーボン繊維、セラミック
繊維あるいはウイスカー等)、着色剤(無機顔料、有機
顔料、染料等)等、通常の成形材料や塗料で用いられる
添加剤がいずれも挙げられ、通常添加される適当量を加
えることができる。
非黒色の無機鉛化合物と樹脂、更に必要に応じて添加
剤、溶剤等を含有する樹脂組成物を得るには、これらを
任意の方法で均一に混合するだけでよく、特に方法は限
定されない。
レーザーマーキングする方法としては、例えばレーザ
ー光を適当な大きさのスポットにして物品の表面を走査
する方法、TEA型炭酸ガスレーザーの様に矩形のレーザ
ー光をマスクで希望するマーク形状の切取り、物品の表
面に照射する方法等が挙げられる。
本発明のレーザーマーキング方法でマーキングする例
としては、コンデンサー、チップ抵抗、インダクター、
IC等の電子部品;コネクター、ケース、印刷回路板等の
電気部品;電線、キートップ、シート、機械部品、電気
製品のハウジング、金券、カード等、通常マーキングし
ている製品;非常に小さく、転写等のマーキングできな
い物品;非常に小さく精度の高いマーキングを行なう必
要のある物品、例えばバーコードが挙げられる。
本発明のレーザーマーキング方法を行うには、物の有
機材料部分のすべて又は一部として非黒色の無機鉛化合
物と樹脂とを含有する樹脂組成物を用いる、物の表面を
該樹脂組成物で被覆する、物の表面の一部を該樹脂組成
物で印刷、塗布または多層成形する、あるいは該樹脂組
成物をテープ化して物品の表面に張り付ける等の方法に
よりマーキングを希望する部分の表面を該樹脂組成物で
形成させ、これに波長が遠赤外領域にあるレーザー光を
照射してマーキングすればよく、このレーザー光の照射
のみで感度よく視認性の高い黒色のマーキングが可能で
ある。しかも非黒色であれば着色剤等により、任意の色
に着色してもよい。
〔実施例〕
以下に実施例及び比較例を示して本発明を更に具体的
に説明する。尚、例中の部はいずれも重量部である。
実施例1 ビスフェノールF型エポキシ樹脂 18部 〔大日本インキ化学工業(株)製 エピクロン830、エポキシ当量180〕 酸無水物系硬化剤 15部 〔同上社製エピクロンB−570、 酸無水物当量166〕 硬化促進剤(ベンジルジメチルアミン) 0.4部 塩基性亜燐酸鉛 50部 上記配合のエポキシ樹脂組成物を3本ロールで均一に
混合して成形材料を得、これを2枚のガラス板の間に5m
m厚に注型した後、80℃で5時間及び160℃で5時間の条
件で硬化させ白色の試験片を得た。次いで、この試験片
にTEA炭酸ガスレーザー(波長約10.6μm)を用い、照
射エネルギー量が4ジュール/cm2のレーザー光を、所定
のマスクを介して1パルス照射した。試験片表面には、
黒色の特に鮮明なマーキングが得られた。
比較列1 塩基性亜燐酸鉛の添加を省略した以外は実施例1と同
様にして試験片を作成し、同様にして試験片表面にレー
ザー光を照射したが、マーキングは得られなかった。
実施例2 PEG600 ジアクリレート 64.5部 〔新中村化学(株)製NKエステルA−600〕 光開始剤 3.2部 (α−ヒドロキシイソブチルフェノン) 塩基性亜硫酸鉛 32.3部 上記配合の組成物をラボミキサーで均一の混合して塗
料を得、これをガラス板上にバーコーターで70μm厚に
塗装した後、高圧水銀灯で約600ミリジュール/cm2の紫
外線照射して硬化させ、白色の試験片を得た。次いで、
実施例1と同様にしてレーザー光を照射したところ、特
に鮮明な黒色のマーキングが得られた。
実施例3 PEG600 ジアクリレート 100部 光開始剤 5部 (α−ヒドロキシイソブチルフェノン) 塩基性亜硫酸鉛 35部 上記配合の組成物をラボミキサーで均一の混合して塗
料を得、これをガラス板上にバーコーターで70μm厚に
塗装した後、高圧水銀灯で約600ミリジュール/cm2の紫
外線照射して硬化させ、白色の試験片を得た。次いで、
実施例1と同様にしてレーザー光を照射したところ、鮮
明な黒色のマーキングが得られた。
実施例4 PEG600 ジアクリレート 100部 光開始剤 5部 (α−ヒドロキシイソブチルフェノン) 塩基性亜燐酸鉛 10部 上記配合の組成物を用いた以外は実施例3と同様にし
て塗料を得、塗装後、紫外線硬化させて白色の試験片を
得た。次いで、実施例1と同様にしてレーザー光を照射
したところ、鮮明なマーキングが得られた。
実施例5〜8および比較例2〜3 PEG600 ジアクリレート 100部 光開始剤 5部 (α−ヒドロキシイソブチルフェノン) 第1表に示す無機物 86部 上記配合の組成物をラボミキサーで均一の混合して塗
料を得、これをガラス板上にバーコーターで70μm厚に
塗装した後、高圧水銀灯で600ミリジュール/cm2の紫外
線照射して硬化させ、白色の試験片を得た。次いで、実
施例1と同様にしてレーザー光を照射して黒色のマーキ
ングを得、発色性について下記の基準で評価した。結果
を第1表に示す。
◎:特に鮮明 ○:鮮明 △:やや不鮮明 ×:発色せず 実施例9 実施例2と同様にして得た白色の試験片に走査型炭酸
ガスレーザー(波長10.6μm、出力20W)を用い、出力4
0%、走査速度300mm/秒でレーザー光と照射したとこ
ろ、特に鮮明な黒色のマーキングが得られた。
比較例4 実施例2と同様にして得た白色の試験片にYAGレーザ
ー(波長1.06μm、出力70W)を用い、出力10%および4
0%、走査速度300mm/秒でレーザー光と照射したが、い
ずれの場合もマーキングは得られなかった。
実施例10 ポリエチレン樹脂 100部 〔住友化学工業(株)製スミカセンG808、 MI 200g/min〕 塩基性亜燐酸鉛 80部 分散剤(ステアリン酸亜鉛) 1部 上記配合の組成物を東洋精機(株)製ラボプラストミ
ルを用い140℃で十分混練して成形材料を得、これを加
熱プラス機を用いて1mm厚のシートに成形し、冷却し白
色の試験片を得た。次いで、実施例1と同様にしてレー
ザー光を照射したところ、特に鮮明な黒色のマーキング
が得られた。
比較例5 塩基性亜燐酸鉛の添加を省略した以外は実施例10と同
様にして無色の試験片を得た。次いで、実施例1と同様
にしてレーザー光を照射したが、マーキングは得られな
かった。
実施例11 ポリエチレン樹脂(スミカセンG808) 80部 塩基性亜硫酸鉛 20部 銅フタロシアニングリーン 0.2部 (C.I.Pigment Green7) 分散剤(ステアリン酸亜鉛) 0.2部 上記配合の組成物を実施例10と同様に混合、成形し
て、緑色の試験片を得、次いで、同様にしてレーザー光
を照射したところ、特に鮮明な黒色のマーキングが得ら
れた。
比較例6 塩基性亜燐酸鉛20部の添加を省略した以外は実施例11
と同様にして緑色の試験片を得、次いで同様にしてレー
ザー光を照射したが、マーキングは得られなかった。
〔発明の効果〕
本発明のレーザーマーキング用材料からなる物の表面
に波長が遠赤外領域にあるレーザー光を照射すると容易
に鮮明な黒色のマーキングができる。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非黒色の無機鉛化合物として硫酸鉛、塩基
    性硫酸鉛、塩基性亜硫酸鉛および塩基性亜燐酸鉛からな
    る成る群より選ばれる1種以上と樹脂とを含有する樹脂
    組成物からなる物の表面に波長が遠赤外領域にあるレー
    ザー光を照射してマーキングすることを特徴とするレー
    ザーマーキング方法。
  2. 【請求項2】炭酸ガスレーザーを用いる請求項1記載の
    方法。
  3. 【請求項3】樹脂組成物からなる物が、非黒色の無機鉛
    化合物を含有する塗料を表面にコーティングしてなる物
    である請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】樹脂組成物からなる物が、非黒色の無機鉛
    化合物を含有する成形材料を成形してなる成形物である
    請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】非黒色の無機鉛化合物が、塩基性亜燐酸鉛
    および/又は塩基性亜硫酸鉛である請求項1記載の方
    法。
  6. 【請求項6】非黒色の無機鉛化合物として硫酸鉛、塩基
    性硫酸鉛、塩基性亜硫酸鉛および塩基性亜燐酸鉛からな
    る成る群より選ばれる1種以上と樹脂とを含有すること
    を特徴とする、波長が遠赤外領域にあるレーザー光を用
    いるレーザーマーキング用樹脂組成物。
  7. 【請求項7】塗料である請求項6記載の樹脂組成物。
  8. 【請求項8】成形材料である請求項6記載の樹脂組成
    物。
  9. 【請求項9】非黒色の無機鉛化合物が、塩基性亜燐酸鉛
    および/又は塩基性亜硫酸鉛である請求項6記載の樹脂
    組成物。
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