JPH07217671A - 電磁連結装置 - Google Patents

電磁連結装置

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JPH07217671A
JPH07217671A JP6028978A JP2897894A JPH07217671A JP H07217671 A JPH07217671 A JP H07217671A JP 6028978 A JP6028978 A JP 6028978A JP 2897894 A JP2897894 A JP 2897894A JP H07217671 A JPH07217671 A JP H07217671A
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Tatsumi Yasuda
達身 安田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 いかなる使用条件においても自動空隙調整装
置の確実な作動を可能にした電磁連結装置を安価に提供
する。 【構成】 アーマチュアハブ16の貫通穴内に嵌合され
たトルク伝達ピン19に鍔部19cを形成し、この鍔部
19cに、アーマチュアハブ16の別の貫通穴内に圧入
嵌合されたスプリングピン22の端部を固定した。アー
マチュア13とロータ3の空隙Gが摩耗により増大する
と、有頭係止部材19の頭部にアーマチュア13の貫通
穴の内底面が当打され、アーマチュア13の磁気吸引移
動によりトルク伝達ピン19は、スプリングピン22の
摺動抵抗力に抗して空隙の増大分ロータ3側に引き抜か
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電磁クラッチや電磁
ブレーキなどの自動空隙調整装置を備えた電磁連結装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動空隙調整装置を備えた電磁連
結装置としては、実公昭59−5238号公報に開示さ
れたものが代表的であり、該公報に実施例として説明さ
れた電磁クラッチは、電磁コイルが絶縁樹脂などで絶縁
固定され内設されたフィールドコアと、このフィールド
コアの正面が嵌合挿入される環状溝が形成されフィール
ドコアに軸受を介して回転自在に支持されたロータと、
このロータの摩擦面と所定の空隙をおいて対向するアー
マチュアと、このアーマチュアに自由端部がリベットで
固定された板ばねと、この板ばねの基端部が固定された
自動空隙調整装置と、この自動空隙調整装置が配置され
たアーマチュアハブとを備えた構造となっている。ま
た、自動空隙調整装置は、摺動抵抗部材としてのゴム材
製Oリングが取付けられたトルク伝達ピンと、アーマチ
ュアに穿設された段付き状の貫通穴から挿入され、板ば
ねの基端部に穿設された取付け穴を通りトルク伝達ピン
のねじ穴に螺合固定されたねじ部を有する有頭係止部材
としてのボルトからなり、トルク伝達ピンをOリングを
介してアーマチュアハブの貫通穴内に圧入嵌合するとと
もに、板ばねの基端部をトルク伝達ピンに固定したボル
トの頭部とアーマチュアの段付き状の貫通穴に形成され
た内底面との間に、電磁コイルへの通電が断たれたとき
のアーマチュアとロータとの間に形成される空隙と等し
い空隙が設定されている。
【0003】このような構造からなる電磁クラッチは、
電磁コイルに通電することによりアーマチュアが板ばね
のばね力に抗してロータに磁気吸着され摩擦係合するの
で、ロータが装着される駆動軸の回転がアーマチュアハ
ブが装着される従動軸に伝達される。電磁コイルへの通
電を断てば、アーマチュアは板ばねのばね力によりロー
タから離間されるので、駆動軸から従動軸への回転伝達
は遮断される。そしてこのような作動の繰り返えしによ
り、アーマチュアとロータの摩擦係合面が摩耗して電磁
コイルへの通電が断たれたときのこれらアーマチュアと
ロータとの間の空隙が増大すると、電磁コイルの磁気回
路中の磁気抵抗が大きくなりアーマチュアの吸引時間が
長くなり作動特性が悪化してしまうが、従来の電磁クラ
ッチでは、アーマチュアがロータに磁気吸引移動すると
きそのアーマチュアの内底面がボルト頭部に当打され、
Oリングによる摺動抵抗力に抗して前記空隙の増大分、
トルク伝達ピンはアーマチュアハブの貫通穴から引き抜
かれるので、空隙は自動に調整され常に安定した作動特
性を維持することができる。
【0004】一方、このようなアーマチュアの貫通穴の
内底面と有頭係止部材の頭部との間に所定の空隙を形成
した構造を有する自動空隙調整装置を備えた電磁連結装
置としては、実願昭58−63799号(実開昭59−
168026号)出願時の明細書並びに図面に開示され
たものもあり、該明細書並びに第5図に実施例として説
明された電磁ブレーキは、アーマチュアハブを、スプラ
イン溝が形成されたボス部と軸線方向に穿設された貫通
穴が形成されたフランジ部とからなる内側ハブと、スプ
ライン溝と軸線方向に穿設された貫通穴が形成されたボ
ス部と軸線方向に穿設されたねじ孔が形成されたフラン
ジ部とからなる外側ハブの2部材で構成し、これら内側
ハブと外側ハブをスプライン嵌合した後、内側ハブのフ
ランジ部の貫通穴と外側ハブのボス部の貫通穴とに亘っ
て摺動抵抗部材としてのスプリングピンを圧入してい
る。
【0005】また、外側ハブのフランジ部のねじ穴に
は、アーマチュアの段付き状の貫通穴から挿入され板ば
ねの基端部の取付け穴を通る有頭係止部材としてのボル
トのねじ部が螺合固定されており、このボルト頭部とア
ーマチュアの貫通穴の内底面との間にアーマチュアとフ
ィールドコア(電磁クラッチであればロータ)との間に
形成される空隙と等しい空隙が設定されている。そして
このような構造とした電磁ブレーキは、フィールドコア
が固定部材として構成されるため、電磁コイルに通電し
てアーマチュアを板ばねのばね力に抗してフィールドコ
アに磁気吸着することにより、アーマチュアハブが装着
される被制動軸が制動され回転が停止する。また、電磁
コイルへの通電が断たれれば、アーマチュアは板ばねの
ばね力によりフィールドコアから離間されるので、被制
動軸の制動は解放され回転自在となる。
【0006】このような作動の繰り返えしにより、アー
マチュアとフィールドコアの摩擦係合面が摩耗して電磁
コイルへの通電が断たれたときのこれら部材間の空隙が
大きくなると、アーマチュアがフィールドコアに磁気吸
引移動するときそのアーマチュアの貫通穴の内底面がボ
ルト頭部に当打され、スプリングピンによる摺動抵抗力
に抗して前記空隙の増大分、内側ハブに対して外側ハブ
がフィールドコア側へ移動するので、空隙は自動に調整
され常に安定した作動特性を維持することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁連結装置の
うち実公昭59−5238号の電磁クラッチは、ロータ
側の回転がアーマチュアから板ばねを経て、自動空隙調
整装置のトルク伝達ピンと摺動抵抗部材を通りアーマチ
ュアハブに伝達される動力伝達経路となり、弾性部材か
らなる摺動抵抗部材に駆動トルクが作用してしまいその
劣化が早期に惹起されてしまう。過酷な使用条件によっ
ては、自動空隙調整装置の確実な作動が不能となってし
まうという問題がある。
【0008】また実願昭58−63799号の電磁ブレ
ーキは、被制動軸が内側ハブとスプライン嵌合された外
側ハブと連結され、アーマチュアがフィールドコアに磁
気吸着されたときの制動トルクはスプライン嵌合部で吸
収され内側ハブと外側ハブとに亘って圧入された摺動抵
抗部材には作用しない構造となっている。しかしなが
ら、このようなスプライン嵌合部を有する電磁連結装置
においては、そのスプライン溝の加工時間や加工費の面
から装置を安価に提供できないという問題がある。 こ
の発明では、いかなる使用条件においても自動空隙調整
装置の確実な作動を可能とした電磁連結装置を安価に提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るためにこの発明では、第1の発明として、有頭係止部
材のねじ部が、アーマチュアの段付き状の貫通穴から板
ばねの取付け穴に挿通され、アーマチュアハブの貫通穴
内に嵌合されたトルク伝達ピンのねじ穴に螺合固定され
た構造からなり、アーマチュアハブの前記貫通穴からア
ーマチュア側またはアーマチュアとは反対側に突設され
たトルク伝達ピンに鍔部を設け、その鍔部に固定される
摺動抵抗部材を、アーマチュアハブに穿設された別の貫
通穴内に圧入嵌合したことを特徴とする。
【0010】また第2の発明として、第1の発明におけ
るトルク伝達ピンの外周面とこれが嵌合されるアーマチ
ュアハブの貫通穴の内周面との間に、緩衝部材が介在さ
れていることを特徴とする。また更に第3の発明とし
て、第1の発明または第2の発明における摺動抵抗部材
を、アーマチュアハブの別の貫通穴内に緩衝部材を介し
て圧入抜け止めされた金属材製の円筒部材に圧入嵌合し
たことを特徴とする。
【0011】
【作用】このような自動空隙調整装置を備えた電磁連結
装置においては、例えば電磁クラッチの場合、電磁コイ
ルに通電してアーマチュアをロータに磁気吸着すると、
ロータ側の回転がアーマチュアと板ばね、そして自動空
隙調整装置のトルク伝達ピンを介してアーマチュアハブ
に伝達され、自動空隙調整装置の摺動抵抗部材には駆動
トルクが作用しない。また同様に、電磁ブレーキにおい
ても摺動抵抗部材に制動トルクが作用しないので、自動
空隙調整装置の確実な作動が可能となる。
【0012】
【実施例】図1から図4はこの発明の電磁連結装置の一
実施例であり、図1は電磁クラッチの正面図、図2は図
1のA−A線断面図、図3はトルク伝達ピン周辺の要部
拡大図、図4は摺動抵抗部材周辺の要部拡大図である。
以下、これら図面を参照しながら実施例を説明する。
【0013】これら図面に示される電磁連結装置として
の電磁クラッチ1は、一般産業用機械の駆動軸2に装着
され従動側への動力伝達装置として使用される。符号3
は駆動軸2にキー嵌合され軸線方向の移動が制限される
ロータであり、このロータ3は、キー溝を有する軸穴と
したボス部3aと正面にはフェーシング4が固着され背
面には制振剛板5が固着された断面コ字状のフランジ部
3bからなり、このフランジ部3bの環状凹部内に正面
が嵌合されたフィールドコア6が、ロータ3のボス部3
aに軸受7を介して支持されている。フィールドコア6
は、正面側に開口した環状凹部内に電磁コイル8が絶縁
樹脂で絶縁固定されて内設している。なお、このフィー
ルドコア6は、背面に溶着された取付け板9を図示せぬ
一般産業用機械のハウジングにねじ止めすることにより
固定される。
【0014】また駆動軸2には、ロータ3のボス部3a
端面に当接したカラー10を介して一対の軸受11が嵌
合されており、アーマチュア組立体12がこの駆動軸2
に回転自在に支持されている。アーマチュア組立体12
は、ロータ3のフランジ部3bの正面(摩擦係合面)と
所定の空隙Gをおいて対向する摩擦係合面を有するアー
マチュア13と、このアーマチュア13に自由端部が図
示せぬリベットで固定されたリング状または矩形状の板
ばね14と、この板ばね14の基端部が固定された自動
空隙調整装置15と、この自動空隙調整装置15が配置
されたアーマチュアハブ16と、このアーマチュアハブ
16に図示せぬボルトで一体に固定されたプーリ17を
有する。なお符号18は、アーマチュア13に固着され
た制振剛板である。またこの実施例のアーマチュアハブ
16は、軸受11が圧入嵌合された鉄鋼材製のボス部1
6aと、このボス部16aの外周にインサート成形によ
り一体形成されたアルミ材製のフランジ部16bと、円
周方向3等分する位置に配置されこのフランジ部16b
に一体に固定された金属材製のカラー16cからなる構
造である。
【0015】自動空隙調整装置15は、ねじ穴19aと
2条の環状溝19b、そしてアーマチュアハブ16のカ
ラー16cから突設された端部に形成された鍔部19c
からなるトルク伝達ピン19を有し、このトルク伝達ピ
ン19が環状溝19bに嵌合された緩衝部材としてのゴ
ム材製のOリング20(金属材製の波付きリングばねで
も可)を介してアーマチュアハブ16の各カラー16c
に圧入嵌合されている。またトルク伝達ピン19のねじ
穴19aには、アーマチュア13に穿設された外径側が
開口する貫通穴13aから制振鋼板18の貫通穴と板ば
ね14の基端部の取付け穴を通り挿入された有頭係止部
材としてのボルト21のねじ部21aが螺合固定されて
いる。このボルト21は、トルク伝達ピン19の端面に
板ばね14の基端部に穿設された取付け穴の周縁を挟持
固定する頸部21bと、アーマチュア13の貫通穴13
aに形成された内底面13bと所定の空隙gをおいて対
向する頭部21cを有する。
【0016】またトルク伝達ピン19の円周方向両方に
延設された鍔部19cの両端部には、円筒状の締結部1
9dが形成されており、各締結部19dには、摺動抵抗
部材としてのスプリングピン22の端部が圧入固着され
ている。スプリングピン22の他端部は、金属材製の円
筒部材23の貫通穴内に圧入嵌合されている。また円筒
部材23は、外周面の環状溝に嵌合された緩衝部材とし
てのゴム材製のOリング24(金属材製の波付きリング
ばねでも可)を介してアーマチュアハブ16のフランジ
部16bに穿設された貫通穴に圧入嵌合されている。な
お円筒部材23は、一方の端部をアーマチュアハブ16
の一方の貫通穴開口部の内フランジ部に当接させ、他方
の端部をアーマチュアハブ16の他方の貫通穴開口部に
嵌合されたリング25で抜け止めすることにより固定さ
れている。
【0017】以上のような構造からなる電磁クラッチ1
は、電磁コイル8に通電すると磁束がフィールドコア6
からロータ3、そしてロータ3から空隙Gを通りアーマ
チュア13に迂回され、ロータ3からフィールドコア6
に戻る磁気回路を流れるので、アーマチュア13は板ば
ね14のばね力に抗してロータ3に磁気吸着される。そ
して駆動軸2の回転は、ロータ3からアーマチュア1
3、そして板ばね14と自動空隙調整装置15のトルク
伝達ピン19を介してアーマチュアハブ16とプーリ1
7に伝達される。また電磁コイル8への通電を断てば磁
束が消滅するので、アーマチュア13は板ばね14のば
ね力でロータ3から離間され回転伝達は遮断される。
【0018】このような作動の繰り返えしにより、ロー
タ3とアーマチュア13の摩擦係合面が摩耗して空隙G
が増大すると、アーマチュア13がロータ3に磁気吸引
移動するとき、このアーマチュア13の貫通穴13aの
内底面13bがボルト21の頭部21cに当打され、前
記空隙Gの増大分トルク伝達ピン19をロータ3側にけ
ん引するので空隙Gは自動調整される。なお、この実施
例の電磁クラッチ1においては、駆動トルクがトルク伝
達ピン19の外周面とアーマチュアハブ16のカラー1
6cの内周面との間に作用するが、緩衝部材としてのO
リング20を介在したので、これら外周面と内周面の衝
撃は緩和される。また、アーマチュア13がロータ3に
磁気吸着されたときのこれら部材13・3の摩擦係合に
よるアーマチュア13の微振動は、板ばね14とOリン
グ20で吸収されるので鳴き音の発生は少ない。特にこ
の実施例では、アーマチュア13には制振鋼板18を、
またロータ3には制振鋼板5を夫々固着したので、不快
音となる鳴き音の発生は極めて少ない。
【0019】一方、この実施例の電磁クラッチ1では、
摺動抵抗部材としてのスプリングピン22を、緩衝部材
としてのOリング24を介してアーマチュアハブ16の
貫通穴内に挿入した構造としたので、スプリングピン2
2に作用する駆動トルクはOリング24により吸収され
る。なお、以上の実施例では、トルク伝達ピン19の鍔
部19cをアーマチュアハブ16の反アーマチュア13
側に構成したが、図5と図6に図3と図4に対応した要
部拡大図を示したように、トルク伝達ピン19の鍔部1
9cをアーマチュア13側に構成しても良く、同等な作
用効果が得られる。これら実施例については、先の実施
例と同じ構成部材に同一符号を付けることで説明は省略
する。その他この実施例では、電磁連結装置として電磁
クラッチを説明したが、この発明は、アーマチュア13
をフィールドコア6に磁気吸着する電磁ブレーキなどに
も適用できる。また、トルク伝達ピンの鍔部を円周方向
両方に延設して、この鍔部の両端に摺動抵抗部材を構成
したが、この発明はこれに限定されることはなく、例え
ば、トルク伝達ピンに半径方向に延設された鍔部を形成
して、この鍔部の半径方向外側または内側、若しくは両
側に摺動抵抗部材を構成しても良い。
【0020】
【発明の効果】以上のようにこの発明の電磁連結装置で
は、第1の発明として、アーマチュアハブの貫通穴から
アーマチュア側またはアーマチュアとは反対側に突設さ
れたトルク伝達ピンに鍔部を設け、その鍔部に固定され
る摺動抵抗部材をアーマチュアハブの別の貫通穴内に圧
入嵌合したので、摺動抵抗部材に駆動トルクや制動トル
クが作用せず、自動空隙調整装置の確実な作動が可能と
なる。また、従来の電磁連結装置のようなスプライン嵌
合となる構造がないので、電磁連結装置を安価に提供で
きる。
【0021】また第2の発明では、第1の発明におい
て、トルク伝達ピンの外周面とアーマチュアハブの貫通
穴の内周面との間に緩衝部材を介在したので、駆動トル
クや制動トルクによりこれら外周面や内周面が変形して
トルク伝達ピンの摺動性が悪くなるようなことはない。
またその緩衝部材により、ロータやフィールドコアに摩
擦係合させたときのアーマチュアの微振動を吸収するこ
ともでき、不快音となる鳴き音を低減することもでき
る。また第3の発明では、第1・第2の発明において、
摺動抵抗部材を、アーマチュアハブの別の貫通穴内に緩
衝部材を介して圧入抜け止めされた金属材製の円筒部材
に圧入嵌合したので、駆動トルクや制動トルクにより摺
動抵抗部材が変形するようなことはない。従って、自動
空隙調整装置のより確実な作動を可能とした電磁連結装
置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である電磁クラッチの正面
図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2のトルク伝達ピン周辺の要部拡大図であ
る。
【図4】図2の摺動抵抗部材周辺の要部拡大図である。
【図5】この発明の他の実施例であり、図3に対応する
トルク伝達ピン周辺の要部拡大図である。
【図6】この発明の他の実施例であり、図4に対応する
摺動抵抗部材周辺の要部拡大図である。
【符号の説明】
15 自動空隙調整装置 19 トルク伝達ピン 21 有頭係止部材としてのボルト 22 摺動抵抗部材としてのスプリングピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】段付き状の貫通穴が円周方向に間隔をおい
    て複数個穿設されたアーマチュアと、このアーマチュア
    に自由端部が固定された板ばねと、この板ばねの基端部
    に穿設された取付け穴の周縁に当接された頸部と、前記
    アーマチュアの貫通穴に形成された内底面と所定の空隙
    をおいて対向する頭部と、前記頸部の前記頭部とは反対
    側に形成されたねじ部とを有する複数個の有頭係止部材
    と、これら有頭係止部材のねじ部が螺合されるねじ穴が
    穿設された複数個のトルク伝達ピンと、これらトルク伝
    達ピンが嵌合される貫通穴が穿設されたアーマチュアハ
    ブとを備え、前記有頭係止部材のねじ部が前記アーマチ
    ュアの貫通穴から前記板ばねの取付け穴に挿通され前記
    トルク伝達ピンのねじ穴に螺合固定されている電磁連結
    装置において、前記アーマチュアハブの貫通穴から前記
    アーマチュア側または前記アーマチュアとは反対側に突
    設された前記トルク伝達ピンの端部に鍔部を設け、その
    鍔部に固定される摺動抵抗部材を前記アーマチュアハブ
    に穿設された別の貫通穴内に圧入嵌合したことを特徴と
    する電磁連結装置。
  2. 【請求項2】前記トルク伝達ピンの外周面とこれが嵌合
    される前記アーマチュアハブの貫通穴の内周面との間に
    緩衝部材が介在されていることを特徴とする請求項1記
    載の電磁連結装置。
  3. 【請求項3】前記摺動抵抗部材を、前記アーマチュアハ
    ブの別の貫通穴内に緩衝部材を介して圧入抜け止めされ
    た金属材製の円筒部材に圧入嵌合したことを特徴とする
    請求項1または2記載の電磁連結装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009293654A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Ntn Corp 回転伝達装置
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