JP2718287B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2718287B2
JP2718287B2 JP3120937A JP12093791A JP2718287B2 JP 2718287 B2 JP2718287 B2 JP 2718287B2 JP 3120937 A JP3120937 A JP 3120937A JP 12093791 A JP12093791 A JP 12093791A JP 2718287 B2 JP2718287 B2 JP 2718287B2
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節 中村
秀一 谷
徳明 林田
智彦 河西
茂生 高田
純一 亀山
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2313/00Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for
    • F25B2313/023Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple indoor units
    • F25B2313/0231Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple indoor units with simultaneous cooling and heating

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱源機1台に対して
複数台の室内機を接続する多室型ヒートポンプ式空気調
和装置で、各室内機毎に冷暖房を選択的に、かつ一方の
室内機では冷房、他方の室内機では暖房を同時に行うこ
とができる空気調和装置の、とくに冷媒流量制御装置と
開閉弁の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、この発明の空気調和装置の従来技
術について図面に基づき説明する。図8は従来技術を示
す空気調和装置の冷媒系を中心とする全体構成図であ
る。また、図9乃至図11は図8に示す空気調和装置にお
ける冷暖房運転時の動作状態を示したものであり、図9
は冷房または暖房のみの運転動作状態図、図10および図
11は冷暖房同時運転の動作を示すもので、図10は暖房主
体(暖房運転容量が冷房運転容量より大きい場合)を、
図11は冷房主体(冷房運転容量が暖房運転容量より大き
い場合)を示す運転動作状態図である。なお、この説明
では、熱源機1台に室内機3台を接続した場合について
説明するが、2台以上の室内機を接続した場合も同様で
ある。
【0003】図8において、Aは熱源機、B,C,Dは
後述するように互いに並列接続された室内機でそれぞれ
同じ構成となっている。Eは後述するように、第1の分
岐部、第2の流量制御装置、第2の分岐部、気液分離装
置、熱交換部、第3の流量制御装置、第4の流量制御装
置を内蔵した中継機である。また、1は圧縮機、2は熱
源機の冷媒流通方向を切り換える4方弁、3は熱源機側
熱交換器、4はアキュムレータで、上記4方弁2を介し
て圧縮器1と接続されている。また、5は3台の室内機
B,C,Dに設けられた室内側熱交換器、6は熱源機A
の4方弁2と中継機Eを接続する太い第1の接続配管、
6b,6c,6dはそれぞれ室内機B,C,Dの室内側熱交換
器5と中継器Eを接続し、第1の接続配管6に対応する
室内機側の第1の接続配管、7は熱源機Aの熱源機側熱
交換器3と中継機Eを接続する上記第1の接続配管より
細い第2の接続配管である。また、7b,7c,7dはそれぞ
れ室内機B,C,Dの室内側熱交換器5と中継機Eを第
1の流量制御装置9を介して接続し、第2の接続配管7
に対応する室内機側の第2の接続配管である。21は室内
機側の第1の接続配管6b,6c,6dと、第1の接続配管6
を連接させる第1の開閉弁、22は室内機側の第1の接続
配管6b,6c,6dと、第2の接続配管7を連接させる第2
の開閉弁である。
【0004】9は室内側熱交換器5に近接して接続され
室内側熱交換器5の出口側の冷房時はスーパーヒート
量、暖房時はサブクール量により制御される第1の流量
制御装置で、室内機側の第2の接続配管7b,7c,7dに接
続される。10は室内機側の第1の接続配管6b,6c,6d
と、第1の接続配管6または、第2の接続配管7に切換
え可能に接続する第1の開閉弁21と第2の開閉弁22を備
えた第1の分岐部である。11は室内機側の第2の接続配
管7b,7c,7dと、第2の接続配管7よりなる第2の分岐
部である。12は第2の接続配管7の途中に設けられた気
液分離装置で、その気層部は、第1の分岐部10の第2の
開閉弁22に接続され、その液層部は第2の分岐部11に接
続され、第2の接続配管7を第1の分岐部10側と第2の
分岐部11側とに分岐する配管分岐部を構成している。13
は気液分離装置12と第2の分岐部11との間に接続する開
閉自在な第2の流量制御装置(ここでは電気式膨張弁)
である。
【0005】14は第2の分岐部11と上記第1の接続配管
6とを結ぶバイパス配管、15はバイパス配管14の途中に
設けられた第3の流量制御装置(ここでは電気式膨張
弁)、16aはバイパス配管14の途中に設けられた第3の
流量制御装置15の下流に設けられ、第2の分岐部11にお
ける各室内機側の第2の接続配管7b,7c,7dの会合部と
の間でそれぞれ熱交換を行う第2の熱交換部である。16
b,16c,16dはそれぞれバイパス配管14の途中に設け
られた第3の流量制御装置15の下流に設けられ、第2の
分岐部11における各室内機側の第2の接続配管7b,7c,
7dとの間でそれぞれ熱交換を行う第3の熱交換部であ
る。
【0006】19はバイパス配管14の上記第3の流量制御
装置15の下流および第2の熱交換部16aの下流に設けら
れ、気液分離装置12と第2の流量制御装置13とを接続す
る配管との間で熱交換を行う第1の熱交換部、17は第2
の分岐部11と上記第1の接続配管6との間に接続する開
閉自在な第4の流量制御装置(ここでは電気式膨張弁)
である。一方、32は上記熱源機側熱交換器3と上記第2
の接続配管7との間に設けられた第3の逆止弁であり、
上記熱源機側熱交換器3から上記第2の接続配管7への
み冷媒流通を許容する。33は上記熱源機Aの4方弁2と
上記第1の接続配管6との間に設けられた第4の逆止弁
であり、上記第1の接続配管6から上記4方弁2へのみ
冷媒流通を許容する。
【0007】34は上記熱源機Aの4方弁2と上記第2の
接続配管7との間に設けられた第5の逆止弁であり、上
記4方弁2から上記第2の接続配管7へのみ冷媒流通を
許容する。35は上記熱源機側熱交換器3と上記第1の接
続配管6との間に設けられた第6の逆止弁であり、上記
第1の接続配管6から上記熱源器側熱交換器3へのみ冷
媒流通を許容する。上記第3,第4,第5,第6の逆止
弁32,33,34,35で流路切換弁装置40を構成する。50は
第1の接続配管6に設けられた第1のサービスポート、
51は第2の接続配管に設けられた第2のサービスポート
である。25は上記第1の分岐部10と第2の流量制御装置
13の間に設けられた第1の圧力検出手段、26は上記第2
の流量制御装置13と第4の流量制御装置17との間に設け
られた第2の圧力検出手段である。
【0008】次に動作について説明する。まず、図9を
用いて冷房運転のみの場合について説明する。同図に実
線矢印で示すように圧縮機1より吐出された高温高圧冷
媒ガスは4方弁2を通り、熱源機側熱交換器3で室外空
気と熱交換して凝縮液化された後、第3の逆止弁32、第
2の接続配管7、気液分離装置12、第2の流量制御装置
13の順に通り、さらに第2の分岐部11、室内機側の第2
の接続配管7b,7c,7dを通り、各室内機B,C,Dに流
入する。各室内機B,C,Dに流入した冷媒は、各室内
側熱交換器5の出口のスーパーヒート量により制御され
る第1の流量制御装置9により低圧まで減圧されて室内
側熱交換器5で室内空気と熱交換して蒸発しガス化され
室内を冷房する。
【0009】このガス状態となった冷媒は、室内機側の
第1の接続配管6b,6c,6d、第1の開閉弁21、第1の接
続配管6、第4の逆止弁33、熱源機の4方弁2、アキュ
ムレータ4を経て圧縮機1に吸入される循環サイクルを
構成し、冷房運転を行う。この時、第1の開閉弁21は開
路、第2の開閉弁22は閉路されている。又、冷媒はこの
時、第1の接続配管6が低圧、第2の接続配管7が高圧
のため必然的に第3の逆止弁32、第4の逆止弁33へ流通
する。
【0010】また、このサイクルの時、第2の流量制御
装置13を通過した冷媒の一部がバイパス配管14へ入り第
3の流量制御装置15で低圧まで減圧されて第3の熱交換
部16b,16c,16dで第2の分岐部11の各室内機側の第
2の接続配管7b,7c,7dとの間で、また第2の熱交換部
16aで第2の分岐部11の各室内機側の第2の接続配管7
b,7c,7dの会合部との間で、さらに第1の熱交換部19
で第2の流量制御装置13に流入する冷媒との間で熱交換
を行い蒸発した冷媒は、第1の接続配管6、第4の逆止
弁33へ入り、熱源機の4方弁2、アキュムレータ4を経
て圧縮機1に吸入される。一方、第1,第2,第3の熱
交換部19,16a,16b,16c,16dで熱交換し冷却さ
れ、サブクールを充分につけられた上記第2の分岐部11
の冷媒は冷房しようとしている室内機B,C,Dへ流入
する。
【0011】次に、図9を用いて暖房運転のみの場合に
ついて説明する。すなわち、同図に点線矢印で示すよう
に、圧縮機1より吐出された高温高圧冷媒ガスは、4方
弁2を通り、第5の逆止弁34、第2の接続配管7、気液
分離装置12を通り、第2の開閉弁22、室内機側の第1の
接続配管6b,6c,6dの順に通り、各室内機B,C,Dに
流入し、室内空気と熱交換して凝縮液化し、室内を暖房
する。
【0012】この液状態となった冷媒は、各室内側熱交
換器5の出口のサブクール量により制御されてほぼ全開
状態の第1の流量制御装置9を通り、室内機側の第2の
接続配管7b,7c,7dから第2の分岐部11に流入して合流
し、さらに第4の流量制御装置17を通る。ここで、第1
の流量制御装置9または第4の流量制御装置17のどちら
か一方で低圧の気液二相状態まで減圧される。低圧まで
減圧された冷媒は、第1の接続配管6を経て熱源機Aの
第6の逆止弁35、熱源機側熱交換器3に流入し、ここで
室外空気と熱交換して蒸発しガス状態となった冷媒は熱
源機の4方弁2、アキュムレータ4を経て圧縮機1に吸
入される循環サイクルを構成し、暖房運転を行う。この
時、第2の開閉弁22は開路、第1の開閉弁21は閉路され
ている。また、冷媒はこの時、第1の接続配管6が低
圧、第2の接続配管7が高圧のため必然的に第5の逆止
弁34、第6の逆止弁35へ流通する。
【0013】次に冷暖房同時運転における暖房主体の場
合について図10を用いて説明する。同図に点線矢印で示
すように圧縮機1より吐出された高温高圧冷媒ガスは、
4方弁2を経て第5の逆止弁34、第2の接続配管7を通
して中継機Eへ送られ、気液分離装置12を通り、第2の
開閉弁22、室内機側の第1の接続配管6b,6cの順に通
り、暖房しようとする各室内機B,Cに流入し、室内側
熱交換器5で室内空気と熱交換して凝縮液化され室内を
暖房する。
【0014】この凝縮液化した冷媒は、各室内側熱交換
器B,Cの出口のサブクール量により制御され、ほぼ全
開状態の第1の流量制御装置9を通り少し減圧されて第
2の分岐部11に流入する。この冷媒の一部は、室内機側
の第2の接続配管7dを通り、冷房しようとする室内機D
に入り、室内側熱交換器Dの出口のスーパーヒート量に
より制御される第1の流量制御装置9に入り、減圧され
た後に、室内側熱交換器5に入って熱交換して蒸発しガ
ス状態となって室内を冷房し、第1の接続配管6dを経て
第1の開閉弁21を介して第1の接続配管6に流入する。
【0015】一方、他の冷媒は第1の圧力検出手段25の
検出圧力、第2の圧力検出手段26の検出圧力の圧力差が
所定範囲となるように制御される第4の流量制御装置17
を通って、冷房しようとする室内機Dを通った冷媒と合
流して太い第1の接続配管6を経て、熱源機Aの第6の
逆止弁35、熱源機側熱交換器3に流入し、ここで室外空
気と熱交換して蒸発しガス状態となる。
【0016】この冷媒は、熱源機の4方弁2、アキュム
レータ4を経て圧縮機1に吸入される循環サイクルを構
成し、暖房主体運転を行う。この時、冷房する室内機D
の室内側熱交換器5の蒸発圧力と熱源側熱交換器3の圧
力差が、太い第1の接続配管6に切り換えるために小さ
くなる。また、この時、室内機B,Cに対応した第2の
開閉弁22は開路、第1の開閉弁21は閉路されている。更
に、室内機Dに対応した第1の開閉弁21は開路、第2の
開閉弁22は閉路されている。また、冷媒はこの時、第1
の接続配管6が低圧、第2の接続配管7が高圧のため必
然的に第5の逆止弁34、第6の逆止弁35へ流通する。
【0017】このサイクルの時、一部の液冷媒は第2の
分岐部11の室内機側の第2の接続配管7b,7cの合流部か
らバイパス配管14へ入り、第3の流量制御装置15で低圧
まで減圧されて第3の熱交換部16b,16c,16dで第2
の分岐部11の各室内機側の第2の接続配管7b,7c,7dと
の間で、また第2の熱交換部16aで第2の分岐部11の室
内機側の第2の接続配管7b,7cの合流部との間で熱交換
を行い、蒸発した冷媒は、第1の接続配管6、第6の逆
止弁35へ入り、熱源機の4方弁2、アキュムレータ4を
経て、圧縮機1に吸入される。一方、第2、第3の熱交
換部16a,16b,16c,16dで熱交換し、冷却され、サ
ブクールを充分につけられた上記第2の分岐部11の冷媒
は冷房しようとしている室内機Dへ流入する。
【0018】次に、冷暖房同時運転における冷房主体の
場合について図11を用いて説明する。同図に実線矢印で
示すように、圧縮機1より吐出された冷媒ガスは、4方
弁2を経て熱源機側熱交換器3に流入し、ここで室外空
気と熱交換して、気液二相の高温高圧状態となる。その
後、この二相の高温高圧状態の冷媒は第3の逆止弁32、
第2の接続配管7を経て、中継機Eの気液分離装置12へ
送られる。ここで、ガス状冷媒と液状冷媒に分離され、
分離されたガス状冷媒は第2の開閉弁22、室内機側の第
1の接続配管6dの順に通り、暖房しようとする室内機D
に流入し、室内側熱交換器5で室内空気と熱交換して凝
縮液化し、室内を暖房する。さらに、室内側熱交換器5
の出口のサブクール量により制御され、ほぼ全開状態の
第1の流量制御装置9を通り、少し減圧されて第2の分
岐部11に流入する。
【0019】一方、残りの液状冷媒は第1の圧力検出手
段25の検出圧力、第2の圧力検出手段26の検出圧力によ
って制御される第2の流量制御装置13を通って、第2の
分岐部11に流入し、暖房しようとする室内機Dを通った
冷媒と合流し、室内機側の第2の接続配管7b,7cの順に
通り、各室内機3,Cに流入する。各室内機B,Cに流
入した冷媒は、室内側熱交換器B,Cの出口のスーパー
ヒート量により制御される第1の流量制御装置9によ
り、低圧まで減圧されて、室内空気と熱交換して蒸発
し、ガス化され、室内を冷房する。さらに、このガス状
態となった冷媒は室内機側の第1の接続配管6b,6c、第
1の開閉弁21を通り、第1の接続配管6、第4の逆止弁
33、熱源機の4方弁2、アキュムレータ4を経て圧縮機
1に吸入される循環サイクルを構成し、冷房主体運転を
行う。
【0020】また、室内機B,Cに対応する第1の開閉
弁21は開路、第2の開閉弁22は閉路されている。更に、
室内機Dに対応する第2の開閉弁22は開路、第1の開閉
弁21は閉路されている。冷媒はこの時、第1の接続配管
6が低圧、第2の接続配管7が高圧のため必然的に第3
の逆止弁32、第4の逆止弁33へ流通する。このサイクル
の時、一部の液冷媒は第2の分岐部11の各室内機側の第
2の接続配管7b,7c,7dの会合部からバイパス配管14へ
入り、第3の流量制御装置15で低圧まで減圧されて、第
3の熱交換部16b,16c,16dで第2の分岐部11の各室
内機側の第2の接続配管7b,7c,7dとの間で、また第2
の熱交換部16aで第2の分岐部11の各室内機側の第2の
接続配管7b,7c,7dの会合部との間で、さらに第1の熱
交換部19で第2の流量制御装置13に流入する冷媒との間
で熱交換を行い、蒸発した冷媒は第1の接続配管6、第
4の逆止弁33へ入り熱源機の4方弁2、アキュムレータ
4を経て圧縮機1に吸入される。一方、第1,第2,第
3の熱交換部19,16a,16b,16c,16dで熱交換し冷
却されサブクールを充分につけられた上記第2の分岐部
11の冷媒は冷房しようとしている室内機B,Cへ流入す
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来の多室型ヒートポ
ンプ式空気調和装置は以上のように構成されているた
め、暖房運転を行っている室内機を、冷房運転に切換え
ると、上記室内機に対応した第2の開閉弁が閉路すると
同時に第1の開閉弁が開路し、室内機側の第1の接続配
管及び室内側熱交換器内の高温高圧冷媒が低圧回路に流
れ込む。従って、上述の様な運転切換の際には、高温高
圧冷媒が急激に減圧、膨張し、音が発生するという問題
があった。なお、近似技術として特開平2-118372号公報
がある。
【0022】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、熱源機1台に対して複数台の
室内機を接続し、各室内機毎に冷暖房を選択的に、かつ
一方の室内機では冷房、他方の室内機では暖房が同時に
行なうことができる空気調和装置において暖房運転を行
っている室内機を冷房運転に変える時に発生する冷媒音
の発生を抑制し、静寂性に優れた空気調和装置を得るこ
とを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明に係る空気調和
装置は、圧縮機、切換弁及び熱源機側熱交換器等よりな
る1台の熱源機と、それぞれ室内側熱交換器を有する複
数台の室内機とを、第1、第2の接続配管を介して接続
し、上記複数台の室内機の室内側熱交換器の一方を上記
第1の接続配管または第2の接続配管に切換え可能に接
続してなる第1の分岐部と、上記複数台の室内側熱交換
器の他方をそれぞれ第1の流量制御装置を介して上記第
2の接続配管に接続してなる第2の分岐部と、上記第2
の接続配管から分岐して上記第1の分岐部に到る配管を
分岐する配管分岐部と、この配管分岐部と上記第2の分
岐部とを接続する管路途中に設けられ、冷媒流量を制御
する第2の流量制御装置と、上記第2の分岐部と上記第
1の接続配管とを連通させる第4の流量制御装置と、上
記熱源機の第1及び第2の接続配管間に設けられ、流れ
る冷媒の方向を切換えることにより運転時は常に、上記
熱源機と上記室内機間に介在する上記第1の接続配管を
低圧に、上記第2の接続配管を高圧にする接続配管切換
装置とを備えたものにおいて、上記第1の分岐部を、一
端が上記室内側熱交換器の一方に他端が上記第1の接続
配管に接続する冷房切換用開閉弁である第1の開閉弁
と、一端が上記室内側熱交換器の一方に他端が上記配管
分岐部を介して上記第2の接続配管に接続する暖房切換
用開閉弁である第2の開閉弁と、上記第1の開閉弁をバ
イパスする、第1の開閉弁の流量容量より小容量の第3
の開閉弁とにより構成し、上記室内機が、暖房運転から
冷房運転に変わる時、上記第1の流量制御装置の開度を
暖房運転時の開度より大きく設定した所定開度で、又上
記第2の開閉弁を開路状態で第1の所定時間保持した
後、上記第2の開閉弁を閉路し、上記第1の流量制御装
置を閉止するとともに、上記第3の開閉弁を開路し、上
記第3の開閉弁の開路時間が第2の所定時間経過後、上
記第1の開閉弁を開路するとともに上記第1の流量制御
装置の流量制御を開始するようにしたものである。
【0024】
【作用】この発明における空気調和装置は、室内機が暖
房運転から冷房運転に変わる時、第1の流量制御装置の
開度を暖房運転時の開度より大きく設定した所定開度、
第2の開閉弁を開路の状態で第1の所定時間保持した
後、第2の開閉弁を閉路し、更に第1の流量制御装置を
閉止するとともに第3の開閉弁を開路し、この第3の開
閉弁の開路時間が第2の所定時間経過後第1の開閉弁を
開路するとともに、第1の流量制御装置の制御を行うよ
うにしたので、暖房から冷房運転への切換え時に発生し
ていた冷媒音の発生を抑制できる。
【0025】
【実施例】実施例1.以下、この発明の空気調和装置の
実施例について図面に基づき説明する。図1は、この発
明の実施例による空気調和装置の冷媒系を中心とする全
体構成図である。また、図2乃至図4は図1に示す空気
調和装置における冷暖房運転時の動作状態を示したもの
であり、図2は冷房または暖房のみの運転動作状態図、
図3および図4は冷暖房同時運転の動作を示すもので、
図3は暖房主体(暖房運転容量が冷房運転容量より大き
い場合)を、図4は冷房主体(冷房運転容量が暖房運転
容量より大きい場合)を示す運転動作状態図である。な
お、この実施例では、熱源機1台に室内機3台を接続し
た場合について説明するが、2台以上の室内機を接続し
た場合も同様である。
【0026】図1において、Aは熱源機、B,C,Dは
後述するように互いに並列接続された室内機でそれぞれ
同じ構成となっている。Eは後述するように、第1の分
岐部、第2の流量制御装置、第2の分岐部、気液分離装
置、熱交換部、第3の流量制御装置、第4の流量制御装
置を内蔵した中継機である。また、1は圧縮機、2は熱
源機の冷媒流通方向を切り換える4方弁、3は熱源機側
熱交換器、4はアキュムレータで、上記4方弁2を介し
て圧縮機1と接続されている。また、5は3台の室内機
B,C,Dに設けられた室内側熱交換器、6は熱源機A
の4方弁2と中継機Eを接続する太い第1の接続配管、
6b,6c,6dはそれぞれ室内機B,C,Dの室内側熱交換
器5と中継機Eを接続し、第1の接続配管6に対応する
室内機側の第1の接続配管、7は熱源機Aの熱源機側熱
交換器3と中継機Eを接続する上記第1の接続配管より
細い第2の接続配管である。また、7b,7c,7dはそれぞ
れ室内機B,C,Dの室内側熱交換器5と中継機Eを第
1の流量制御装置9を介して接続し、第2の接続配管7
に対応する室内機側の第2の接続配管である。
【0027】21は室内機側の第1の接続配管6b,6c,6d
と、第1の接続配管6を連接させる第1の開閉弁、22は
室内機側の第1の接続配管6b,6c,6dと、第2の接続配
管7を連接させる第2の開閉弁、23は第1の開閉弁21の
出入口をバイパスする第3の開閉弁であり、第1の開閉
弁21より流量容量の小さいものである。20は第1の開閉
弁21の出入口をバイパスする毛細管である。24は、第1
の開閉弁21、第3の開閉弁23、及び毛細管20よりなる開
閉弁セットである。9は室内側熱交換器5に近接して接
続され冷房時は室内側熱交換器5の出口側のスーパーヒ
ート量、暖房時はサブクール量により制御される第1の
流量制御装置で、室内機側の第2の接続配管7b,7c,7d
に接続される。10は室内機側の第1の接続配管6b,6c,
6dと、第1の接続配管6または、第2の接続配管7に切
換え可能に第1の分岐部で、第1の開閉弁21と第2の開
閉弁22、更に第1の開閉弁21の出入口をバイパスする第
3の開閉弁23及び毛細管20を備えたものである。11は室
内機側の第2の接続配管7b,7c,7dと、第2の接続配管
7よりなる第2の分岐部である。12は第2の接続配管7
の途中に設けられた気液分離装置で、その気層部は、第
1の分岐部の第2の開閉弁22に接続され、その液層部は
第2の分岐部11に接続され、第2の接続配管7を第1の
分岐部10側と第2の分岐部11側とに分岐する配管分岐部
を構成している。13は気液分離装置12と第2の分岐部11
との間に接続する開閉自在な第2の流量制御装置(ここ
では電気式膨張弁)である。
【0028】14は第2の分岐部11と上記第1の接続配管
6とを結ぶバイパス配管、15はバイパス配管14の途中に
設けられた第3の流量制御装置(ここでは電気式膨張
弁)、16aはバイパス配管14の途中に設けられた第3の
流量制御装置15の下流に設けられ、第2の分岐部11にお
ける各室内機側の第2の接続配管7b,7c,7dの会合部と
の間でそれぞれ熱交換を行う第2の熱交換部である。16
b,16c,16dはそれぞれバイパス配管14の途中に設け
られた第3の流量制御装置15の下流に設けられ、第2の
分岐部11における各室内機側の第2の接続配管7b,7c,
7dとの間でそれぞれ熱交換を行う第3の熱交換器であ
る。
【0029】19はバイパス配管14の上記第3の流量制御
装置15の下流および第2の熱交換部16aの下流に設けら
れ、気液分離装置12と第2の流量制御装置13とを接続す
る配管との間で熱交換を行う第1の熱交換部、17は第2
の分岐部11と上記第1の接続配管6との間に接続する開
閉自在な第4の流量制御装置(ここでは電気式膨張弁)
である。一方、32は上記熱源機側熱交換器3と上記第2
の接続配管7との間に設けられた第3の逆止弁であり、
上記熱源機側熱交換器3から上記第2の接続配管7への
み冷媒流通を許容する。33は上記熱源機Aの4方弁2と
上記第1の接続配管6との間に設けられた第4の逆止弁
であり、上記第1の接続配管6から上記4方弁2へのみ
冷媒流通を許容する。
【0030】34 は上記熱源機Aの4方弁2と上記第2
の接続配管7との間に設けられた第5の逆止弁であり、
上記4方弁2から上記第2の接続配管7へのみ冷媒流通
を許容する。35は上記熱源機側熱交換器3と上記第1の
接続配管6との間に設けられた第6の逆止弁であり、上
記第1の接続配管6から上記熱源機側熱交換器3へのみ
冷媒流通を許容する。上記第3, 第4, 第5, 第6の逆
止弁32, 33, 34,35で流通切換弁装置40を構成する。50
は第1の接続配管6に設けられた第1のサービスポー
ト、51は第2の接続配管に設けられた第2のサービスポ
ートである。25は上記第1の分岐部10と第2の流量制御
装置13の間に設けられた第1の圧力検出手段、26は上記
第2の流量制御装置13と第4の流量制御装置17との間に
設けられた第2の圧力検出手段である。
【0031】次に動作について説明する。まず、図2を
用いて冷房運転のみの場合について説明する。同図に実
線矢印で示すように圧縮機1より吐出された高温高圧冷
媒ガスは4方弁2を通り、熱源機側熱交換器3で室外空
気と熱交換して凝縮液化された後、第3の逆止弁32、第
2の接続配管7、気液分離装置12、第2の流量制御装置
13の順に通り、さらに第2の分岐部11、室内機側の第2
の接続配管7b,7c,7dを通り、各室内機B,C,Dに流
入する。各室内機B,C,Dに流入した冷媒は、各室内
側熱交換器5の出口のスーパーヒート量により制御され
る第1の流量制御装置9により低圧まで減圧されて室内
側熱交換器5で室内空気と熱交換して蒸発しガス化され
室内を冷房する。
【0032】このガス状態となった冷媒は、室内機側の
第1の接続配管6b,6c,6d、第1の開閉弁21、第3の開
閉弁23、第1の接続配管6、第4の逆止弁33、熱源機の
4方弁2、アキュムレータ4を経て圧縮機1に吸入され
る循環サイクルを構成し、冷房運転を行う。この時、第
1の開閉弁21、第3の開閉弁23は開路、第2の開閉弁22
は閉路されている。又、冷媒はこの時、第1の接続配管
6が低圧、第2の接続配管7が高圧のため必然的に第3
の逆止弁32、第4の逆止弁33へ流通する。
【0033】また、このサイクルの時、第2の流量制御
装置13を通過した冷媒の一部がバイパス配管14へ入り第
3の流量制御装置15で低圧まで減圧されて第3の熱交換
部16b,16c,16dで第2の分岐部11の各室内機側の第
2の接続配管7b,7c,7dとの間で、また第2の熱交換部
16aで第2の分岐部11の各室内機側の第2の接続配管7
b,7c,7dの会合部との間で、さらに第1の熱交換部19
で第2の流量制御装置13に流入する冷媒との間で熱交換
を行い蒸発した冷媒は、第1の接続配管6,第4の逆止
弁33へ入り、熱源機の4方弁2、アキュムレータ4を経
て圧縮機1に吸入される。一方、第1,第2,第3の熱
交換部19,16a,16b,16c,16dで熱交換し冷却さ
れ、サブクールを充分につけられた上記第2の分岐部11
の冷媒は冷房しようとしている室内機B,C,Dへ流入
する。
【0034】次に、図2を用いて暖房運転のみの場合に
ついて説明する。すなわち、同図に点線矢印で示すよう
に、圧縮機1より吐出された高温高圧冷媒ガスは、4方
弁2を通り、第5の逆止弁34、第1の接続配管7、気液
分離装置12を通り、第2の開閉弁22、室内機側の第1の
接続配管6b,6c,6dの順に通り、各室内機B,C,Dに
流入し、室内空気と熱交換して凝縮液化し、室内を暖房
する。
【0035】この液状態となった冷媒は、各室内側熱交
換器5の出口のサブクール量により制御されてほぼ全開
状態の第1の流量制御装置9を通り、室内機側の第2の
接続配管7b,7c,7dから第2の分岐部11に流入して合流
し、さらに第4の流量制御装置17を通る。ここで、第1
の流量制御装置9または第4の流量制御装置17のどちら
か一方で低圧の気液二相状態まで減圧される。低圧まで
減圧された冷媒は、第1の接続配管6を経て熱源機Aの
第6の逆止弁35、熱源機側熱交換器3に流入し、ここで
室外空気と熱交換して蒸発しガス状態となった冷媒は熱
源機の4方弁2、アキュムレータ4を経て圧縮機1に吸
入される循環サイクルを構成し、暖房運転を行う。この
時、第2の開閉弁22は開路、第1の開閉弁21、第3の開
閉弁23は閉路されている。また、冷媒はこの時、第1の
接続配管6が低圧、第2の接続配管7が高圧のため必然
的に第5の逆止弁34、第6の逆止弁35へ流通する。
【0036】次に冷暖房同時運転における暖房主体の場
合について図3を用いて説明する。同図に点線矢印で示
すように圧縮機1より吐出された高温高圧冷媒ガスは、
4方弁2を経て第5の逆止弁34、第2の接続配管7を通
して中継機Eへ送られ、気液分離装置12を通り、第2の
開閉弁22、室内機側の第1の接続配管6b,6cの順に通
り、暖房しようとする各室内機B,Cに流入し、室内側
熱交換器5で室内空気と熱交換して凝縮液化され室内を
暖房する。
【0037】この凝縮液化した冷媒は、各室内側熱交換
器B,Cの出口のサブクール量により制御され、ほぼ全
開状態の第1の流量制御装置9を通り少し減圧されて第
2の分岐部11に流入する。この冷媒の一部は、室内機側
の第2の接続配管7dを通り、冷房しようとする室内機D
に入り、室内側熱交換器Dの出口のスーパーヒート量に
より制御される第1の流量制御装置9に入り、減圧され
た後に、室内側熱交換器5に入って熱交換して蒸発しガ
ス状態となって室内を冷房し、第1の接続配管6dを経て
第1の開閉弁21、第3の開閉弁23を介して第1の接続配
管6に流入する。
【0038】一方、他の冷媒は第1の圧力検出手段25の
検出圧力、第2の圧力検出手段26の検出圧力の圧力差が
所定範囲となるように制御される第4の流量制御装置17
を通って、冷房しようとする室内機Dを通った冷媒と合
流して太い第1の接続配管6を経て、熱源機Aの第6の
逆止弁35、熱源機側熱交換器3に流入し、ここで室外空
気と熱交換して蒸発しガス状態となる。
【0039】この冷媒は、熱源機の4方弁2、アキュム
レータ4を経て圧縮機1に吸入される循環サイクルを構
成し、暖房主体運転を行う。この時、冷房する室内機D
の室内側熱交換器5の蒸発圧力と熱源側熱交換器3の圧
力差が、太い第1の接続配管6に切り換えるために小さ
くなる。また、この時、室内機B,Cに対応した第2の
開閉弁22は開路、第1の開閉弁21、第3の開閉弁23は閉
路されている。更に、室内機Dに対応した第1の開閉弁
21、第3の開閉弁23は開路、第2の開閉弁22は閉路され
ている。また、冷媒はこの時、第1の接続配管6が低
圧、第2の接続配管7が高圧のため必然的に第5の逆止
弁34、第6の逆止弁35へ流通する。
【0040】このサイクルの時、一部の液冷媒は第2の
分岐部11の各室内機側の第2の接続配管7b,7cの合流部
からバイパス配管14へ入り、第3の流量制御装置15で低
圧まで減圧されて第3の熱交換部16b,16c,16dで第
2の武器部11の各室内機側の第2の接続配管7b,7c,7d
との間で、また第2の熱交換部16aで第2の分岐部11の
室内機側の第2の接続配管7b,7cの合流部との間で、熱
交換を行い、蒸発した冷媒は、第1の接続配管6、第6
の逆止弁35へ入り、熱源機の4方弁2、アキュムレータ
4を経て、圧縮機1に吸入される。一方、第2、第3の
熱交換部16a,16b,16c,16dで熱交換し、冷却さ
れ、サブクールを充分につけられた上記第2の分岐部11
の冷媒は冷房しようとしている室内機Dへ流入する。
【0041】次に、冷暖房同時運転における冷房主体の
場合につい図4を用いて説明する。同図に実線矢印で示
すように、圧縮機1より吐出された冷媒ガスは、4方弁
2を経て熱源機側熱交換器3に流入し、ここで室外空気
と熱交換して、気液二相の高温高圧状態となる。その
後、この二相の高温高圧状態の冷媒は第3の逆止弁32、
第2の接続配管7を経て、中継機Eの気液分離装置12へ
送られる。ここで、ガス状冷媒と液状冷媒に分離され、
分離されたガス状冷媒は第2の開閉弁22、室内機側の第
1の接続配管6dの順に通り、暖房しようとする室内機D
に流入し、室内側熱交換器5で室内空気と熱交換して凝
縮液化し、室内を暖房する。さらに、室内側熱交換器5
の出口のサブクール量により制御され、ほぼ全開状態の
第1の流量制御装置9を通り、少し減圧されて第2の分
岐部11に流入する。
【0042】一方、残りの液状冷媒は第1の圧力検出手
段25の検出圧力、第2の圧力検出手段26の検出圧力によ
って制御される第2の流量制御装置13を通って、第2の
分岐部11に流入し、暖房しようとする室内機Dを通った
冷媒と合流し、室内機側の第2の接続配管7b,7cの順に
通り、各室内機B,Cに流入する。各室内機B,Cに流
入した冷媒は、室内側熱交換器B,Cの出口のスーパー
ヒート量により制御される第1の流量制御装置9によ
り、低圧まで減圧されて、室内空気と熱交換して蒸発
し、ガス化され、室内を冷房する。さらに、このガス状
態となった冷媒は室内機側の第1の接続配管6b,6c、第
1の開閉弁21、第3の開閉弁23を通り、第1の接続配管
6、第4の逆止弁33、熱源機の4方弁2、アキュムレー
タ4を経て圧縮機1に吸入される循環サイクルを構成
し、冷房主体運転を行う。
【0043】また、室内機B,Cに対応する第1の開閉
弁21、第3の開閉弁23は開路、第2の開閉弁22は閉路さ
れている。更に、室内機Dに対応する第2の開閉弁22は
開路、第1の開閉弁21、第3の開閉弁23は閉路されてい
る。冷媒はこの時、第1の接続配管6が低圧、第2の接
続配管7が高圧のため必然的に第3の逆止弁32、第4の
逆止弁33へ流通する。このサイクルの時、一部の液冷媒
は第2の分岐部11の各室内機側の第2の接続配管7b,7
c,7dの会合部からバイパス配管14へ入り、第3の流量
制御装置15で低圧まで減圧されて、第3の熱交換部16
b,16c,16dで第2の分岐部11の各室内機側の第2の
接続配管7b,7c,7dとの間で、また第2の熱交換部16a
で第2の分岐部11の各室内機側の第2の接続配管7b,7
c,7dの会合部との間で、さらに第1の熱交換部19で第
2の流量制御装置13に流入する冷媒との間で熱交換を行
い、蒸発した冷媒は第1の接続配管6、第4の逆止弁33
へ入り熱源機の4方弁2、アキュムレータ4を経て圧縮
機1に吸入される。一方、第1,第2,第3の熱交換部
19, 16a,16b,16c,16dで熱交換し冷却されサブク
ールを充分につけられた上記第2の分岐部11の冷媒は冷
房しようとしている室内機B,Cへ流入する。
【0044】次に、室内機が暖房運転から冷房運転に変
化する時の第1の開閉弁21、第2の開閉弁22、第3の開
閉弁23及び第1の流量制御装置9の制御について説明す
る。図5は、第1の開閉弁21、第2の開閉弁22、第3の
開閉弁23及び第1の流量制御装置9の制御機構を示し、
60は弁制御手段、61は第1の計時手段、62は第2の計時
手段、63は流量制御手段、64は第3の計時手段である。
図6は、弁制御手段60、第1の計時手段61、第2の計時
手段62、第3の計時手段、流量制御手段63の制御内容を
示すフローチャートである。図7は、第1の分岐部10と
接続配管6b,6c,6dの接続部分の本実施例における圧力
変化を示すグラフである。
【0045】本実施例における暖房運転を行っている室
内機が、冷房運転に変化する場合、第1の流量制御装置
9の開度は暖房運転時の開度より大きく設定した所定開
度S(本実施例では全開)、第2の開閉弁22は開路状態
を第1の所定時間T1だけ保持し、その後、第2の開閉
弁22を閉路し、第1の流量制御装置9を閉止と同時に第
3の開閉弁23を開路する。更に上記開路状態を第2の所
定時間T2の間保持した後、第1の開閉弁21を開路し、
第1の流量制御装置9の流量制御を行う。以上の制御を
行うと、第1の分岐部10と接続配管6b,6c,6dの接続部
分の圧力は図7の様に緩やかな変化を示し、急激な圧力
変化に伴う冷媒音が発生しない。
【0046】最後に、本実施例に基づく、第1の開閉弁
21、第2の開閉弁22、第3の開閉弁23の弁制御手段60、
及び第1の流量制御装置9の流量制御手段62の制御状態
を図6に示すフローチャートにより説明する。暖房運転
を行っている室内機が、冷房運転に変化する場合、ステ
ップ70で第1の流量制御装置9の開度を暖房運転時の開
度より大きく設定した所定開度S(本実施例では全開)
に固定する。又、ステップ71、72では各々第1の計時手
段61、第3の計時手段63の計時を開始し、ステップ73で
計時時間が第1の所定時間t1に達したか否かを判定す
る。上記計時時間が第1の所定時間t1に達した場合、ス
テップ74で第2の開閉弁22を閉路し、ステップ75で第1
の流量制御装置9を閉止し、更にステップ76で第3の開
閉弁23を開路する。次にステップ77, 78では各々第2の
計時手段62、第3の計時手段64の計時を開始し、ステッ
プ79で計時時間が第2の所定時間t2に達したか否かを判
定する。上記計時時間が第2の所定時間に達した場合、
ステップ80で第1の開閉弁を開路し、ステップ81で第1
の流量制御装置9は冷房負荷に対応した冷媒制御を開始
する。
【0047】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、第1
の分岐部を、一端が室内側熱交換器の一方に他端が第1
の接続配管に接続する冷房切換用開閉弁である第1の開
閉弁と、一端が上記室内側熱交換器の一方に他端が配管
分岐部を介して第2の接続配管に接続する暖房切換用開
閉弁である第2の開閉弁と、上記第1の開閉弁をバイパ
スする、第1の開閉弁の流量容量より小容量の第3の開
閉弁とにより構成し、室内機が、暖房運転から冷房運転
に変わる時、第1の流量制御装置の開度を暖房運転時の
開度より大きく設定した所定開度で、又上記第2の開閉
弁を開路状態で第1の所定時間保持した後、上記第2の
開閉弁を閉路し、上記第1の流量制御装置を閉止すると
ともに、上記第3の開閉弁を開路し、上記第3の開閉弁
の開路時間が第2の所定時間経過後、上記第1の開閉弁
を開路するとともに上記第1の流量制御装置の流量制御
を開始するようにしたので、暖房運転時の室内機側の接
続配管内部の高圧冷媒を三段階に容量を変えて低圧側に
逃がし、急激な圧力変化による冷媒音を抑制できるとと
もに、切換えが迅速にできる冷暖同時運転が可能な空気
調和装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す空気調和装置の冷媒
系を中心とする全体構成図である。
【図2】図1に示す空気調和装置の冷房または暖房のみ
の運転動作状態図である。
【図3】図1に示す空気調和装置の暖房主体の運転動作
状態図である。
【図4】図1に示す空気調和装置の冷房主体の運転動作
状態図である。
【図5】この発明における第1、第2、第3の開閉弁の
弁制御手段系及び第1の流量制御装置の流量制御手段系
の構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の弁制御手段系及び流量制御手段系の
フローチャート図である。
【図7】この発明の実施例における中継機の第1分岐部
と接続配管接続部分の圧力変化を示すグラフである。
【図8】従来の空気調和装置の冷媒系を中心とする全体
構成図である。
【図9】図8に示す空気調和装置の冷房、または暖房の
みの運転動作状態図である。
【図10】図8に示す空気調和装置の暖房主体の運転動
作状態図である。
【図11】図8に示す空気調和装置の冷房主体の運転動
作状態図である。
【符号の説明】
A 熱源機 B,C,D 室内機 E 中継機 1 圧縮機 2 4方切換弁 3 熱源機側熱交換器 4 アキュムレータ 5 室内側熱交換器 6 第1の接続配管 7 第2の接続配管 9 第1の流量制御装置 10 第1の分岐部 11 第2の分岐部 13 第2の流量制御装置 14 バイパス管 15 第3の流量制御装置 17 第4の流量制御装置 19 第1の熱交換部 20 毛細管 21 第1の開閉弁 22 第2の開閉弁 23 第3の開閉弁 40 流路切換弁装置 60 弁制御手段 61 第1の計時手段 62 第2の計時手段 63 流量制御手段 64 第3の計時手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河西 智彦 和歌山市手平6丁目5番66号 三菱電機 株式会社 和歌山製作所内 (72)発明者 高田 茂生 和歌山市手平6丁目5番66号 三菱電機 株式会社 和歌山製作所内 (72)発明者 亀山 純一 和歌山市手平6丁目5番66号 三菱電機 株式会社 和歌山製作所内 (56)参考文献 特開 平2−93263(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機、切換弁及び熱源機側熱交換器等よ
    りなる1台の熱源機と、それぞれ室内側熱交換器を有す
    る複数台の室内機とを、第1、第2の接続配管を介して
    接続し、上記複数台の室内機の室内側熱交換器の一方を
    上記第1の接続配管または第2の接続配管に切換え可能
    に接続してなる第1の分岐部と、上記複数台の室内側熱
    交換器の他方をそれぞれ第1の流量制御装置を介して上
    記第2の接続配管に接続してなる第2の分岐部と、上記
    第2の接続配管から分岐して上記第1の分岐部に到る配
    管を分岐する配管分岐部と、この配管分岐部と上記第2
    の分岐部とを接続する管路途中に設けられ、冷媒流量を
    制御する第2の流量制御装置と、上記第2の分岐部と上
    記第1の接続配管とを連通させる第4の流量制御装置
    と、上記熱源機の第1及び第2の接続配管間に設けら
    れ、流れる冷媒の方向を切換えることにより運転時は常
    に、上記熱源機と上記室内機間に介在する上記第1の接
    続配管を低圧に、上記第2の接続配管を高圧にする接続
    配管切換装置とを備えたものにおいて、上記第1の分岐
    部を、一端が上記室内側熱交換器の一方に他端が上記第
    1の接続配管に接続する冷房切換用開閉弁である第1の
    開閉弁と、一端が上記内側熱交換器の一方に他端が上
    記配管分岐部を介して上記第2の接続配管に接続する
    房切換用開閉弁である第2の開閉弁と、上記第1の開閉
    弁をバイパスする、第1の開閉弁の流量容量より小容量
    の第3の開閉弁とにより構成し、上記室内機が、暖房運
    転から冷房運転に変わる時、上記第1の流量制御装置の
    開度を暖房運転時の開度より大きく設定した所定開度
    で、又上記第2の開閉弁を開路状態で第1の所定時間保
    持した後、上記第2の開閉弁を閉路し、上記第1の流量
    制御装置を閉止するとともに、上記第3の開閉弁を開路
    し、上記第3の開閉弁の開路時間が第2の所定時間経過
    後、上記第1の開閉弁を開路するとともに上記第1の流
    量制御装置の流量制御を開始することを特徴とする冷暖
    同時運転可能な空気調和装置。
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