JP2687938B2

JP2687938B2 - 列車情報通知システム

Info

Publication number: JP2687938B2
Application number: JP16290395A
Authority: JP
Inventors: 英彦池上
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1995-06-06
Filing date: 1995-06-06
Publication date: 1997-12-08
Anticipated expiration: 2012-12-08
Also published as: JPH08335906A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、列車内から外部にメッ
セージの伝達を行うことができる列車情報通知システム
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の列車情報通知システムと
しては、特開平３−１１７２２８号公報記載の技術があ
る。図２は、特開平３−１１７２２８号公報記載の技術
を示すブロック図であり、図２の（ａ）は地上系設備の
構成を示し、図２の（ｂ）は列車系設備の構成を示して
いる。この技術の地上系設備は、図２の（ａ）に示すよ
うに、メッセージ送受信局１００と、アンテナ１０３を
有した中継局１０２とを備えており、各中継局１０２は
伝送路１０１を介して接続されている。

【０００３】一方、列車系設備は、図２の（ｂ）に示す
ように、アンテナ２０１を有したメッセージ送受信機２
００と、アンテナ２０４を有したメッセージ送信機２０
３とを備えており、各メッセージ送信機２０３は伝送路
２０２を介して接続されている。そして、表示機能付無
線選択呼出受信機２０５が各メッセージ送信機２０３に
対応して設けられている。

【０００４】このような構成により、列車内の乗客が外
部の人にメッセージを伝達する場合には、その乗客がメ
ッセージ送受信機２００まで移動して、メッセージ送受
信機２００を操作し、列車から無線送信する。これによ
り、メッセージが地上系設備のメッセージ送受信局１０
０で受信される。

【０００５】そして、メッセージ送受信局１００と地上
ページングシステムとが接続されているときには、人手
を介さずにメッセージを相手先に伝達することができ
る。また、メッセージ送受信局１００と地上ページング
システムとが接続されていないときには、人手を介し通
常の地上情報伝達網を用いて、メッセージを相手先に伝
達することとなる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した特開
平３−１１７２２８号公報記載の列車情報通知システム
では、次のような問題点がある。列車内の乗客が外部の
人にメッセージを伝達する場合には、その乗客がメッセ
ージ送受信機２００まで移動しなければならない。しか
し、車内が混雑している場合には、メッセージ送受信機
２００まで移動することは困難であり、送信のタイミン
グを逸するおそれがある。また、乗客がメッセージ送受
信機２００に対して煩雑な操作しなければならないの
で、不便である。さらに、メッセージ送受信機２００が
一台しかないので、送信したい乗客が多い場合には、長
時間待たなければならない。

【０００７】本発明は上記問題点にかんがみてなされた
もので、列車内の乗客が移動することなくかつ待つこと
なく、容易にメッセージを外部に伝達することができる
列車情報通知システムを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１の発明に係る列車情報通知システムは、列
車の乗客が所持するページャから発信された相手先電話
番号に当該列車番号を付加して送信可能な列車系設備
と、上記列車系設備からの信号を受信して、上記列車番
号に対応した発車時刻と駅名とを示す音声メッセージを
生成し、この音声メッセージを上記相手先電話番号と共
に交換機に送信可能な地上系設備とを備える構成とし
た。

【０００９】請求項２の発明は、上記列車系設備を、車
輌毎に設置され、上記ページャからの信号を受信する第
１のメッセージ受信装置と、上記第１のメッセージ受信
装置が受信した信号に列車番号を付加した信号を上記地
上系設備に送信するメッセージ送信装置とを備える構成
としてある。

【００１０】請求項３の発明は、上記地上系設備を、上
記メッセージ送信装置からの信号を受信する第２のメッ
セージ受信装置と、上記メッセージ受信装置で受信した
信号が示す列車番号の発車時刻と駅名とを示す信号を生
成する情報付加装置と、上記情報付加装置で生成された
信号の発車時刻と駅名とを音声メッセージに変換する音
声メッセージ変換装置と、上記音声メッセージ変換装置
からの音声メッセージ信号と相手先電話番号の信号と
を、相手先電話が接続された交換機に転送するメッセー
ジ転送装置とを備える構成としてある。

【００１１】請求項４の発明は、上記ページャを、上記
相手先電話番号を記憶したメモリと、上記メモリから相
手先電話番号を読み出して発信すると共に、電話回線か
らのメッセージを受信する送受信部と、上記相手先電話
番号と上記電話回線からのメッセージとを表示可能な表
示部とを備える構成としてある。

【００１２】

【作用】請求項１の発明によれば、列車の乗客がページ
ャから相手先電話番号を発信すると、相手先電話番号に
当該列車番号が付加された信号が、列車系設備から地上
系設備に送信される。すると、地上系設備で列車系設備
からの信号が受信され、列車番号に対応した発車時刻と
駅名とを示す音声メッセージが生成される。そして、こ
の音声メッセージが相手先電話番号と共に地上系設備か
ら交換機に送信され、相手先の電話に至る。

【００１３】請求項２の発明によれば、ページャから信
号を発信すると、車輌毎に設置された列車系設備の第１
のメッセージ受信装置によって受信され、メッセージ送
信装置によって、この受信信号に列車番号が付加された
信号が地上系設備に送信される。

【００１４】請求項３の発明によれば、列車系設備のメ
ッセージ送信装置から送信された信号が地上系設備の第
２のメッセージ受信装置によって受信され、情報付加装
置において、この受信信号が示す列車番号の発車時刻と
駅名とを示す信号が生成される。すると、この信号の発
車時刻と駅名とが音声メッセージ変換装置によって音声
メッセージに変換され、この音声メッセージ信号が相手
先電話番号の信号と共にメッセージ転送装置から交換機
に送られる。

【００１５】請求項４の発明によれば、ページャの送受
信部によって、メモリから相手先電話番号が読み出さ
れ、発信される。また、この送受信部によって、電話回
線からのメッセージが受信され、そのメッセージが表示
部に表示される。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図１は、本発明の一実施例に係る列車情報
通知システムを示すブロック図であり、図１の（ａ）は
地上系設備の構成を示し、図１の（ｂ）は列車系設備の
構成を示す。本実施例の列車情報通知システムは、図１
の（ａ）に示す地上系設備と、図１の（ｂ）に示す列車
系設備とで構成されている。

【００１７】まず、列車系設備について述べる。列車系
設備は、図１の（ｂ）に示すように、発信機能付きのペ
ージャ１と、メッセージ受信装置２（第１のメッセージ
受信装置）と、メッセージ送信装置３とを備えている。

【００１８】ページャ１は、列車の乗客が所持するもの
で、その内部には、相手先電話番号が記憶されたメモリ
１０と、アンテナ１１を介して信号を送受信する送受信
部１２と、表示部１３とを有している。具体的には、図
示しない操作ボタンでメモリ１０から相手先電話番号を
読み出すと、その内容が表示部１３に表示されるように
なっている。そして、発信ボタン１４を押すと、相手先
電話番号を示す信号Ｓ１が送受信部１２からアンテナ１
１を介して、送信される。また、このページャ１はポケ
ットベル機能を有しており、電話による相手からのメッ
セージを表示部１３に表示することができるようになっ
ている。

【００１９】メッセージ受信装置２は、アンテナ２０を
介して、ページャ１からの信号Ｓ１を受信するための装
置であり、伝送路４で接続された状態で各車輌に設けら
れている。メッセージ送信装置３は、メッセージ受信装
置２が受信した信号Ｓ１に列車番号を付加した信号Ｓ２
をアンテナ３０を介して送信する装置であり、このメッ
セージ送信装置３内には、信号Ｓ１に列車番号を付加す
る列車番号付加部３１が設けられている。

【００２０】次いで、地上系設備について述べる。地上
系設備は、停車中の列車から電波が届く駅構内にあり、
図１の（ａ）に示すように、メッセージ受信装置５（第
２のメッセージ受信装置）と、情報付加装置６と、音声
メッセージ変換装置７と、メッセージ転送装置８とを備
えている。

【００２１】メッセージ受信装置５は、メッセージ送信
装置３からの信号Ｓ２をアンテナ５０を介して受信する
装置である。情報付加装置６は、列車番号に発車時刻を
付加した信号Ｓ３を生成する装置である。具体的には、
メモリ６０を有しており、このメモリ６０内に列車番号
と発車時刻との対応表が格納されている。そして、メッ
セージ受信装置５からの信号Ｓ２が示す列車番号に対応
した発車時刻を上記対応表で探し出し、その発車時刻に
この地上系設備が設けられている駅名を付加した信号Ｓ
３を音声メッセージ変換装置７に出力すると共に、信号
Ｓ２が示す相手先電話番号を載せた信号Ｓ４を出力する
機能を有している。

【００２２】音声メッセージ変換装置７は、情報付加装
置６からの信号Ｓ３を音声メッセージに変換し、その音
声メッセージ信号Ｓ５と信号Ｓ４とをメッセージ転送装
置８に出力する装置である。メッセージ転送装置８は、
信号Ｓ４を交換機９に送り、応答後に音声メッセージ信
号Ｓ５を相手先電話９０に送る装置である。

【００２３】次に、本実施例装置の動作について説明す
る。図１の（ｂ）に示す列車内の乗客が、外部にいる人
に駅名，発車時刻のメッセージを伝達する場合には、ペ
ージャ１の表示部１３に表示された相手先電話番号の中
から伝達すべき人の番号を選択して、発信ボタン１４を
押す。すると、その相手先電話番号を示す信号Ｓ１が送
受信部１２からアンテナ１１を介して、メッセージ受信
装置２に送信される。

【００２４】メッセージ受信装置２で信号Ｓ１が受信さ
れると、この信号Ｓ１がメッセージ送信装置３に送られ
る。すると、メッセージ送信装置３において、信号Ｓ１
が示す相手先電話番号に列車番号を付加した信号Ｓ２が
生成され、地上系設備のメッセージ受信装置５に送信さ
れる。

【００２５】メッセージ送信装置３からの信号Ｓ２がメ
ッセージ受信装置５で受信されると、情報付加装置６に
送られ、信号Ｓ２の列車番号に対応する発車時刻がメモ
リ６０内の対応表から探し出され、その発車時刻に駅名
が付加された信号Ｓ３が生成されて、音声メッセージ変
換装置７に出力される。また、同時に、信号Ｓ２が示す
相手先電話番号を載せた信号Ｓ４も音声メッセージ変換
装置７に出力される。

【００２６】音声メッセージ変換装置７に信号Ｓ３が入
力されると、信号Ｓ３が、その発車時刻と駅名を示す音
声メッセージに変換され、その音声メッセージ信号Ｓ５
と信号Ｓ４とがメッセージ転送装置８に出力される。

【００２７】すると、メッセージ転送装置８から交換機
９に信号Ｓ４が送られ、相手先電話９０からの応答があ
ると、音声メッセージ信号Ｓ５が交換機９から相手先電
話９０に送られ、相手が乗客の列車の駅名と発車時刻を
知ることができる。

【００２８】この相手が、乗客からのメッセージを受信
したことを乗客に知らせる場合には、電話９０でポケッ
トベル機能を有したページャ１に電話をかけ、確認のメ
ッセージを送る。これにより、ページャ１の表示部１３
に相手からの確認メッセージが表示され、乗客は、自分
のメッセージが相手先に伝達されたことを知ることがで
きる。

【００２９】このように、本実施例の列車情報通知シス
テムによれば、乗客が席に座ったままページャ１を発信
させることで、外部の相手先電話９０にメッセージを伝
達することができるので、乗客が移動する必要がない。
このため、列車内が混雑していても、送信のタイミング
を逸することなくいつでもメッセージの伝達が可能であ
り、また、送信をするために長時間待つ必要もないの
で、非常に便利である。さらに、ページャ１を手元に置
いて、相手先電話番号を選択し、発信ボタン１４を押す
だけで、送信することができるので、送信操作が容易で
ある。

【００３０】

【発明の効果】以上のように本発明の列車情報通知シス
テムによれば、列車の乗客が席に座ったままページャか
ら相手先電話番号を発信すると、列車系設備から地上系
設備に送信され、その列車番号に対応した発車時刻と駅
名と示す音声メッセージが地上系設備から交換機を介し
て相手先の電話に送られるので、乗客が車輌内を移動す
る必要がない。これにより、列車内が混雑していても、
送信のタイミングを逸することなくいつでもメッセージ
の伝達が可能であり、また、送信をするために長時間待
つ必要もないので、利便性の向上を図ることができると
いう効果がある。さらに、ページャを手元に置いて、送
信することができるので、送信操作が容易である。

【００３１】また、ページャの送受信部によって、電話
回線からのメッセージが受信され、そのメッセージが表
示部に表示されるので、受信確認を容易に行うことがで
きるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る列車情報通知システム
を示すブロック図であり、図１の（ａ）は地上系設備の
構成を示し、図１の（ｂ）は列車系設備の構成を示す。

【図２】従来例に係る列車情報通知システムを示すブロ
ック図であり、図２の（ａ）は地上系設備の構成を示
し、図２の（ｂ）は列車系設備の構成を示す。

【符号の説明】

１ページャ２メッセージ受信装置３メッセージ送信装置５メッセージ受信装置６情報付加装置７音声メッセージ変換装置８メッセージ転送装置９交換機９０相手先電話

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】列車の乗客が所持するページャから発信
された相手先電話番号に当該列車番号を付加して送信可
能な列車系設備と、上記列車系設備からの信号を受信して、上記列車番号に
対応した発車時刻と駅名とを示す音声メッセージを生成
し、この音声メッセージを上記相手先電話番号と共に交
換機に送信可能な地上系設備と、を備えることを特徴とした列車情報通知システム。
【請求項２】上記列車系設備は、車輌毎に設置され、上記ページャからの信号を受信する
第１のメッセージ受信装置と、上記第１のメッセージ受信装置が受信した信号に列車番
号を付加した信号を上記地上系設備に送信するメッセー
ジ送信装置と、を備える請求項１記載の列車情報通知システム。
【請求項３】上記地上系設備は、上記メッセージ送信装置からの信号を受信する第２のメ
ッセージ受信装置と、上記メッセージ受信装置で受信した信号が示す列車番号
の発車時刻と駅名とを示す信号を生成する情報付加装置
と、上記情報付加装置で生成された信号の発車時刻と駅名と
を音声メッセージに変換する音声メッセージ変換装置
と、上記音声メッセージ変換装置からの音声メッセージ信号
と相手先電話番号の信号とを、相手先電話が接続された
交換機に転送するメッセージ転送装置と、を備える請求項１または２記載の列車情報通知システ
ム。
【請求項４】上記ページャは、上記相手先電話番号を記憶したメモリと、上記メモリから相手先電話番号を読み出して発信すると
共に、電話回線からのメッセージを受信する送受信部
と、上記相手先電話番号と上記電話回線からのメッセージと
を表示可能な表示部と、を備える請求項１，２または３記載の列車情報通知シス
テム。