JP2685658B2 - 転写分離装置 - Google Patents

転写分離装置

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JP2685658B2
JP2685658B2 JP3018008A JP1800891A JP2685658B2 JP 2685658 B2 JP2685658 B2 JP 2685658B2 JP 3018008 A JP3018008 A JP 3018008A JP 1800891 A JP1800891 A JP 1800891A JP 2685658 B2 JP2685658 B2 JP 2685658B2
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裕士 木田
政志 平井
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体上に形成された
トナー像を記録紙に転写した後に、該記録紙を感光体か
ら電気的に分離する画像形成装置の転写分離装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機、レーザプリンタ等の画
像形成装置では、通常、感光体ドラム上に形成された静
電潜像をトナーにて現像して、そのトナー像を記録紙に
転写することにより、画像を形成している。感光体ドラ
ムから記録紙へのトナー像の転写には、通常、転写チャ
ージャが使用される。
【0003】従来の転写チャージャは、図15に示すよう
に、矢印A方向に回転する感光体ドラム30の下方に配設
されている。感光体ドラム30は、図15に矢印Aで示す方
向に回転されており、転写チャージャ81に対向する領域
に達するまでに、感光体ドラム30上には、トナー像が形
成されている。記録紙50は、矢印B方向に搬送されて、
該感光体ドラム30と転写チャージャ81との間を通過され
る。該転写チャージャ81は、シールドケース81a内にチ
ャージワイヤ81bが張架されており、該チャージワイヤ
ー81bに電力を供給して放電させることにより、感光体
ドラム30上に形成されたトナー像とは逆極性の電荷を記
録紙50に付与する。これにより、感光体ドラム30上のト
ナー像が記録紙50上に転写される。
【0004】トナー像が転写された記録紙50は、感光体
ドラム30に付着して搬送されるために、該記録紙を感光
体ドラム30から電気的に分離するために、記録紙除電部
材としての除電ブラシ82が転写チャージャ81の記録紙搬
送方向下流側に配設されている。
【0005】該記録紙除電部材は、図16に示すように、
例えば、導電性の多数の除電ブラシ82により構成されて
おり、絶縁性の保持具83により、感光体ドラム30の軸方
向に適当な間隔をあけて支持されている。除電ブラシ82
の先端は、記録紙50に対して近接した非接触状態になっ
ており、各除電ブラシ82は、転写チャージャ81における
チャージワイヤー81bに対してバイアス電位となるよう
に、例えば、接地されている。
【0006】このような除電ブラシ82は、転写チャージ
ャ81のチャージワイヤーからの放電により、記録紙50を
通して放電させて、記録紙50を除電するようになってい
る。該除電ブラシ82の搬送方向下流側には、記録紙50を
定着装置へ搬送するための搬送ローラー84および搬送ベ
ルト85が設けられている。
【0007】記録紙除電部材としては、先端が先鋭的に
なった多数の鋸刃状部分を有する導電体を、各鋸歯状部
分を記録紙50に近接するように配設したものも使用され
る。このような記録紙の転写除電装置では、転写チャー
ジャ81のチャージワイヤー81bに電力が供給されると、
感光体ドラム30、転写チャージャ81におけるシールドケ
ース81a及び除電ブラシ等の記録紙除電部材82へ、それ
ぞれ電流が流れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】転写チャージャ81のチ
ャージワイヤー81bは、通常、定電圧トランスあるいは
定電流トランスにより電力が供給されて、定電圧あるい
は定電流制御されている。
【0009】転写チャージャ81のチャージワイヤー81b
に定電圧トランスによって定電圧が印加されている場合
には、環境変化等によるインピーダンス変化に対して、
チャージワイヤー81aに印加される電圧は一定になる。
このために、感光体ドラム30から記録紙50へトナー像を
転写するために使用される電荷量が変動し、トナー像が
記録紙50へ適正に転写されないおそれがある。
【0010】チャージワイヤー81bへ供給される電力が
定電流制御される場合には、トナー像の転写に使用され
る電荷とともに、記録紙除電部材である除電ブラシ82へ
と移動する電荷も含めて、一定の電流値になるように制
御される。このため、記録紙除電部材におけるインピー
ダンス変化の影響が、転写チャージャ81によるトナー像
の転写効果および記録紙除電部材による記録紙の除電効
果等に及ぶおそれがある。
【0011】また、前述のように、除電ブラシ82あるい
は先端が先鋭的になった鋸刃状の除電部材では、紙詰ま
り処理時や清掃時に、記録紙、清掃具等に接触すること
により変形するおそれがある。除電ブラシ82や鋸刃状の
除電部材が変形した場合には、除電性能が低下してしま
う。多数の除電ブラシ82は、保持具83から離脱しやす
く、離脱した除電ブラシ82は転写チャージャ81のチャー
ジワイヤー81bに接触して、リークするおそれもある。
【0012】本発明はこのような問題点を解決するもの
であり、その目的は、環境変化等によって、転写チャー
ジャによる感光体から記録紙への転写効率が低下するお
それがなく、また、記録紙の除電効果に優れた画像形成
装置の転写分離装置を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、清掃時や紙詰まり処
理時にも変形し難く、除電性能が低下することを防止し
得る画像形成装置の転写分離装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の記録紙除電装置
は、感光体上に形成されたトナー像を記録紙に転写した
後に、該記録紙を該感光体から電気的に分離する画像形
成装置の転写分離装置であって、シールドケース内に配
設されたチャージワイヤーの放電により感光体上のトナ
ー像を記録紙上に転写する転写チャージャと、該転写チ
ャージャの記録紙搬送方向下流側に配設され、記録紙搬
送方向と直交する方向に延びる導電性の薄板により構成
され、搬送される記録紙に近接する側縁部における記録
紙搬送方向上流側の側面に、長手方向に適当な間隔をあ
けて突出する部分が形成されるように複数の凹部が並設
された記録紙除電部材とを具備してなり、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0015】また、本発明の記録紙除電装置は、感光体
上に形成されたトナー像を記録紙に転写した後に、該記
録紙を該感光体から電気的に分離する画像形成装置の転
写分離装置であって、シールドケース内に配設されたチ
ャージワイヤーの放電により感光体上のトナー像を記録
紙上に転写する転写チャージャと、該転写チャージャの
記録紙搬送方向下流側に配設され、記録紙搬送方向と直
交する方向に延びる導電性の薄板により構成され、搬送
される記録紙に近接する側縁部が、長手方向に適当な間
隔をあけて露出するように高抵抗体により覆われて
り、該転写チャージャにおけるチャージワイヤーの放電
により記録紙を通して電流が流れるようにバイアス電圧
が印加された記録紙除電部材と、該転写チャージャのチ
ャージワイヤーに電力を供給する転写電力供給手段と、
該転写電力供給手段によりチャージワイヤーへ供給され
る電流を、記録紙除電部材へ流れる電流を除いて定電流
制御する手段とを具備してなり、そのことにより上記目
的が達成される。
【0016】また、本発明の記録紙除電装置は、感光体
上に形成されたトナー像を記録紙に転写した後に、該記
録紙を該感光体から電気的に分離する画像形成装置の転
写分離装置であって、シールドケース内に配設されたチ
ャージワイヤーの放電により感光体上のトナー像を記録
紙上に転写する転写チャージャと、該転写チャージャの
記録紙搬送方向下流側に配設され、記録紙搬送方向と直
交する方向に延びる導電性の薄板により構成され、搬送
される記録紙に近接する側縁部における記録紙搬送方向
上流側の側面に、長手方向に適当な間隔をあけて突出す
る部分が形成されるように複数の凹部が並設されて
り、該転写チャージャにおけるチャージワイヤーの放電
により記録紙を通して電流が流れるようにバイアス電圧
が印加された記録紙除電部材と、該転写チャージャのチ
ャージワイヤーに電力を供給する転写電力供給手段と、
該転写電力供給手段によりチャージワイヤーへ供給され
る電流を、記録紙除電部材へ流れる電流を除いて定電流
制御する手段とを具備してなり、そのことにより上記目
的が達成される。
【0017】
【作用】本発明の画像形成装置の転写分離装置では、転
写電力供給手段により転写チャージャのチャージワイヤ
ーに供給される電流が、記録紙除電部材へ流れる電流を
除いて、定電流制御されるために、感光体上のトナー像
を記録紙へ転写するために要する電流は、一定になり、
環境変化等によって、転写不良等が生じるおそれがな
い。
【0018】
【実施例】本発明の実施例について以下に説明する。
【0019】本発明の転写分離装置は、図1に示すよう
に、画像形成装置における感光体ドラム30の下方に配設
されている。感光体ドラム30は、矢印Aで示す方向に回
転されるようになっており、その回転の間に、周面上に
トナー像が形成される。
【0020】感光体ドラム30上に形成されたトナー像
は、一対のレジストローラ41により案内板42上を搬送さ
れる記録紙50上に、本発明の転写分離装置における転写
チャージャ20により転写される。該転写チャージャ20の
記録紙搬送方向下流側には、記録紙除電部材10が並設さ
れており、該記録紙除電部材10により、トナー像が転写
された記録紙50が除電される。そして、該記録紙50は、
搬送ベルト43により、図外の定着装置へと搬送される。
【0021】本発明の転写分離装置は、図1および図2
に示すように、感光体ドラム30の下方に配設されたシー
ルドケース21と、該シールドケース21内に張架されたチ
ャージワイヤー22とを有している。該シールドケース21
は、水平状の底面部21bと、該底面部21bの一方の側部か
ら鉛直状に連続している側壁部21cと、該側壁部21cの上
端部から記録紙搬送方向下流側に水平状態で連続してい
るフランジ部21dと、を有した断面ほぼL字状をしてい
る。該シールドケース21の底面部21bには、側壁部21cと
は適当な間隔をあけて隔壁部23が鉛直上に立設されてお
り、側壁部21cと隔壁部21dとの間にチャージワイヤー22
が張架されている。
【0022】チャージワイヤー22は、シールドケース21
における底面部22bの各端部上にそれぞれ配設された各
ワイヤー保持部材27により、適当な張力を有した状態で
架設されている。各ワイヤー保持部材27は、シールドケ
ース21の側壁部21cおよび底面部22bとは、それぞれ別体
に構成されている。各ワイヤー保持部材27はシールドケ
ース21の各端面をそれぞれ閉塞する各側板24と、各側板
24同士を連結するように、シールドケース21のフランジ
部21d先端に沿った状態で鉛直状に配設された除電部材
保持具25と、それぞれ絶縁材料にて、一体的に構成され
ている。除電部材保持具25の下端部は、記録紙搬送方向
下流側へ水平状態で延出した保持部25aになっており、
該保持部25a上に板状の記録紙除電部材10が鉛直状態で
支持されている。該記録紙除電部材10は除電部保持具25
の保持部25aに保持された押圧部材26により、除電部材
保持具25の鉛直状になった部分に押し付けられて、鉛直
状態に保持されている。
【0023】該板状の除電部材10は、導電性材料により
構成されており、その上端部が、除電部材保持具25およ
び押圧部材26とは適当な間隔をあけた状態になってお
り、従って、該記録紙除電部材10の上端部は、露出され
た状態になっている。
【0024】除電部材保持具25の上端部には、複数の記
録紙ガイド部材25bが、感光体ドラム30の軸心方向に適
当な間隔をあけて、配設されている。各記録紙ガイド部
材25bは、記録紙搬送方向に長くなっており、搬送され
る記録紙50が、露出した記録紙除電部材10の上端部に向
かって進出することを防止する。各記録紙ガイド部材25
bも、除電部材保持具25と同様の絶縁材にて、該除電部
材保持具25とは一体的に構成されており、従って、各記
録紙ガイド部材25bは、転写チャージャ20のワイヤー保
持部材24とも一体になっている。
【0025】転写チャージャ20におけるシールドケース
21および除電部材保持具25は、支持部材13により支持さ
れている。該支持部材13は、シールドケース21の底面部
21bを保持する水平状部分13aと、該水平状部分13aの一
方の側部に上方へ延出するように連設されており、除電
部材保持具25の鉛直状部分を保持する第1鉛直状部分13
bと、該第1鉛直状部分とは反対側部分において水平状
部分13aから下方へ延出するように連設された第2鉛直
状部分13cとを有する。第2鉛直状部分13cには、搬送さ
れる記録紙50を感光体ドラム30に向けて搬送するガイド
部材47の下端部が取り付けられている。
【0026】転写チャージャ20のチャージワイヤー22に
は、転写電力供給手段である転写トランス28により、電
力が供給されるようになっており、また、導電性の除電
部材10には、除電トランス11により、電力が供給され
て、一定のバイアス電圧が印加された状態になってい
る。そして、転写トランス28の電流が定電流回路29によ
り定電流化されている。
【0027】転写トランス28および除電トランス11の等
価回路を第3図に示す。ワイヤーチャージャ22の放電に
よって、電流は、感光体ドラム30およびシールドケース
21へ流れるとともに、記録紙50から記録紙除電部材10へ
と流れる。感光体ドラム30およびシールドケース21へ流
れる電流に関するインピーダンスがRt、記録紙50を通
して除電部材10へ流れる電流のインピーダンスがRbcで
示されている。
【0028】また、除電トランスの放電用抵抗RBを流
れる電流はIBで示されている。転写の定電流回路29
はモニター抵抗Raに流れる電流(It−IB)が一定
になるように制御を行っている。また、IBCは抵抗RBC
の変化に伴って変化するが、モニター抵抗Raには流れ
ない。従って、チャージワイヤー22から感光体ドラム3
0およびシールドケース21へと流れる電流は、記録紙
50を通して記録紙除電部材10へと流れる電流IBCとは無
関係に、定電流回路29により、定電流制御される。
【0029】このような構成の画像形成装置では、記録
紙50が、一対のレジストローラ41に当接するように、案
内板42に案内されて搬送される。そして、てトナー像が
形成された感光体ドラム30の回転に同期して、レジスト
ローラ41が回転され、記録紙50が感光体ドラム30へと搬
送される。該記録紙50が、転写チャージャ20の上方域へ
と搬送されると、転写チャージャ20のチャージワイヤー
22に転写トランス28から所定電力が供給されるととも
に、除電トランス11により記録紙除電部材10に所定のバ
イアス電圧が印加される。
【0030】転写トランス28によりチャージワイヤー22
に電圧が印加されると、該チャージワイヤー22がコロナ
放電し、該チャージワイヤー22から感光体ドラム30およ
びシールドケース21へと電流が流れるとともに、記録紙
50を通って記録紙除電部材10へ電流が流れる。そして、
チャージワイヤー22から感光体ドラム30およびシールド
ケース21への電流により、感光体ドラム30上のトナー像
が記録紙50上に転写される。同時に、記録紙50上の静電
気がチャージワイヤー22から除電部材10へと流れて除電
される。
【0031】このとき、チャージワイヤー22から感光体
ドラム30およびシールドケース22へ流れる電流は、定電
流回路29により、所定の定電流とされている。このた
め、環境変化によるインピーダンス変化や、チャージワ
イヤー22から記録紙50を通して記録紙除電部材10へ流れ
る電流変化が生じても、トナー像の転写のために必要な
電流が得られ、記録紙50上にトナー像が確実に転写され
る。
【0032】トナー像が転写された記録紙50は、静電気
が記録紙除電部材10により除去されることにより、感光
体ドラム30から分離され、搬送ベルト43により、定着装
置へと搬送される。
【0033】なお、上記実施例では、記録紙除電部材1
0には、除電トランス11によりバイアス電圧を印加する
ようにしたが、例えば、第4図に示すように、感光体ド
ラム30を帯電させる帯電チャージャ71のチャージャワイ
ヤー71aに電力を供給する帯電トランス72により、バイ
アス電圧を印加するようにしてもよい。この場合には、
帯電チャージャ71のシールドケース71bに流れる電流が
一定となるように帯電トランス72へとフィードバックし
て制御するようになっていれば、記録紙除電部材10に印
加されるバイアス電圧は、帯電チャージャ71の出力電圧
と同様の制御がなされ、記録紙50の除電を確実に行うこ
とができる。このように、記録紙除電部材10へのバイア
ス電圧を帯電トランス72により印加する場合には、単独
で定電流トランスを使用する場合に比べて経済性に優れ
ており、また、環境変化による負荷変動に対する制御回
路および保護回路が不要になるという利点がある。
【0034】図5〜図8に、転写チャージャおよび記録
紙除電部材の他の実施例を示す。本実施例では、図5に
示すように、転写チャージャ61は、シールドケース61a
が、導電性の薄板をボックス状に屈曲されて形成されて
おり、上方の感光体ドラムとの対向部に開口部が形成さ
れている。該シールドケース61aのほぼ中央部にはチャ
ージワイヤー61bが挿通しており、該チャージワイヤー6
1bが開口部を通して感光体ドラムに対向している。記録
紙50は、該チャージワイヤー61bとは直交する矢印Cで
示す方向へと搬送される。
【0035】記録紙除電部材62は、第6図に示すよう
に、導電性の薄板、例えば、厚さ0.05〜0.2mm程度のス
テンレス薄板により構成されている。該記録紙除電部材
62は、保持具63により保持されて、記録紙50の搬送方向
と直交するように、ほぼ鉛直状態とされている。該保持
具63は、高抵抗体により構成されており、該記録紙除電
部材62の上部を除いた部分を埋設する本体部63aと、該
本体部63aから上方へ延出した長手方向に延びる一対の
各側縁部63bと、除電部材62の上部を覆うように、本体
部63aから両側縁部63bの中央部から上方へ突出する被覆
部63cとを有している。そして、該被覆部63cは、記録紙
除電部材62の上端部が露出するように、長手方向に適当
な間隔をあけて多数の切欠部63dが設けられている。
【0036】各切欠部63dは、図7に示されるように、
記録紙除電部材62の上端部が、上辺の長さXが下辺の長
さYよりも短い台形状に露出するようにされている。こ
のような形状とすることにより、記録紙除電部材62によ
る記録紙50の除電効果が向上する。
【0037】このように、除電部材62が記録紙50の搬送
方向と直交する方向に延びる薄板状をしており、その上
端部がその長手方向に適当な間隔をあけて設けられた切
欠部63dを除いて高抵抗体により覆われた状態になって
いるために、紙詰まり時や清掃時に該記録紙除電部材62
が外力を受けても、変形したり破損するおそれがない。
また、除電ブラシを使用する場合にはブラシ毛が抜けて
チャージワイヤーに接触することによりリークが発生す
るという問題があるが、このようなおそれもなく、さら
には、記録紙除電部材62には先鋭的な部分がないため
に、手を切るというおそれもない。
【0038】なお、記録紙除電部材62は、高抵抗体製の
保持具63により一部を露出させる方法に限らず、例え
ば、図8に示すように、薄板状の記録紙除電部材62を、
該記録紙除電部材62の上端部が長手方向に所定の間隔を
あけて露出するように、窓部64aが形成された高抵抗フ
ィルム64により覆って、所定の保持具により保持するよ
うにしてもよい。
【0039】記録紙除電部材のさらに他の実施例を図9
および図10に示す。本実施例の記録紙除電部材65は、導
電性の薄板、例えば、厚さ0.05〜0.2mm程度のステンレ
ス薄板により構成されており、保持具66により、その上
端部を除いて保持されている。該記録紙除電部材65の上
端部は、保持具66の上部の凹溝内に位置されており、該
保持具66から露出した状態になっている。該記録紙除電
部材65の記録紙50に近接した側部における記録紙50搬送
方向上流側の側面には、長手方向に沿って、多数の凹部
65aが並設されている。各凹部65aは、除電部材65上端面
に開放されており、下側になるに連れて順次幅寸法が小
さくなった三角形状をしている。従って、各凹部65aの
間は、記録紙搬送方向上流側へ突出した状態になってい
る。
【0040】各凹部65aは、ハーフエッチングにより形
成されている。各凹部65aは、その深さDが、除電部材6
5の厚さEに対して、O.1・E≦D≦0.9・Eの関係を満
足するように設定されている。なお、このようなエッチ
ング加工に代えて、精密プレス加工によりハーフパンチ
ング(半抜き)を行って凹部65aを形成することにして
もよい。
【0041】記録紙除電部材65の厚さEは、前述のよう
に、0.05〜0.2mm程度に設定されており、厚さEが薄く
なるほど、除電効果が大きくなる。
【0042】このような構成の記録紙除電部材65では、
各凹部65aの間の突出部分に、転写チャージャ61のチャ
ージワイヤー61bからの電流が記録紙50を通って流れ
る。このような記録紙除電部材65でも、変形や破損のお
それがほとんどなく、安定した除電効果が発揮される。
【0043】以下に図9および図10に示される実施例の
記録紙除電部材65の好ましい仕様を示す。但し、ドラム
径が30mmの感光体ドラム30に適用する場合を想定し
ている。
【0044】 材質:SuS304−CSP 板厚t:0.1mm 凹部65aと他の部分との段差:約0.05mm 加工方法:エッチング加工 印加電圧:約3.5kV 除電電流:約65μA 上記仕様は図11および図12に示される本発明者等の実験
結果により得られる。但し、加工方法については、制作
性よりエッチング加工を採用した。
【0045】図11は記録紙除電部材65の材質を変えた場
合の除電電流(BCIt)の変化を示すグラフである。
但し、グラフ中○はアルミニウムを、×はステンレス
を、△はリン青銅をそれぞれ示している。
【0046】グラフから明かなように、初期状態ではB
CItに差がないが、コピー枚数の増加に連れて、リン
青銅の方がアルミニウムやステンレスに比べてBCIt
の変化が少ないことがわかる。従って、この点だけに限
ってみればリン青銅が好ましいが、コスト面や加工性を
も合わせて考慮すると、実施する上でステンレスが最も
好ましい。
【0047】図12は、材質SuS304−CSPからな
る記録紙除電部材65の板厚tを変化させた場合の印加電
圧(BCVk)とBCItの関係を示すグラフである。但
し、グラフ中△は板厚tが0.15の記録紙除電部材65
を示し、×は0.1、●は0.08、□は0.05の記
録紙除電部材65をそれぞれ示している。また、上記段差
は板厚tの1/2に固定した。
【0048】グラフから明かなように、板厚tを薄くす
ればするほど同一のBCVkに対してBCItを大きくで
き、除電効果を向上できることがわかる。従って、この
点だけに限ってみれば、板厚tが0.05のものが好ま
しいが、製造コスト、加工性およびサービス性(取扱い
やすさ)をも合わせて考慮すると、実施する上で板厚t
が0.1mmのものが最も好ましい。
【0049】次に、図13および図14に従い記録紙除電部
材65と従来の鋸刃状除電部材の技術的効果の相違を説明
する。この内、図13は高温高湿の環境下におけるBCI
tおよび転写電流(TCId)と湿度の関係を示すグラフ
である。但し、グラフ中、実線はBCItを、一点鎖線
はTCIdをそれぞれ示し、また、○は鋸刃状除電部材
のBCIt、TCIdを、×は記録紙除電部材65のBCI
t、TCIdをそれぞれ示している。
【0050】グラフから明かなように、鋸刃状除電部材
は高温高湿の環境下で、BCItの増大に伴うTCId
落ち込みが記録紙除電部材65よりも大きく、転写性が著
しく劣化していることがわかる。
【0051】図14は記録紙除電部材65と鋸刃状除電部材
の寿命試験の結果を示すグラフであり、グラフ中○は鋸
刃状除電部材を、×は記録紙除電部材65を示す。但し、
実験条件として、初期のBCItを約60μAに設定し
た。
【0052】グラフに示すように、同じBCItを得る
には、鋸刃状除電部材には約2.2kVの電圧を印加す
る必要があるのに対し、記録紙除電部材65には3.2k
Vの電圧を印加する必要がある。このことは、鋸刃状除
電部材の方が電界が集中しやすく、初期状態では除電効
果が高いことを意味するが、逆に電界が集中しやすいこ
とにより、鋸刃状除電部材の刃先部分の劣化が早く、寿
命が短くなることを意味している。従って、記録紙除電
部材65によれば寿命を向上できる。
【0053】
【発明の効果】本発明の転写分離装置は、このように、
感光体上のトナーを記録紙に転写するために、転写チャ
ージャのチャージワイヤーから流れる電流が一定になる
ように制御されるために、環境変化等によってトナー像
の転写状態が変化するおそれがなく、トナー像の転写を
安定的に行える。また、記録紙除電部材は、ブラシ状あ
るいは先端が先鋭的でないために、清掃時や紙詰まり処
理時に、該記録紙除電部材が外力を受けても、変形する
おそれがなく、安定した除電効果を発揮する。更には、
寿命を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写分離装置の一例を示す断面図。
【図2】本発明の転写分離装置の一部破断斜視図。
【図3】本発明の転写分離装置の等価回路図。
【図4】転写分離装置の他の実施例を示す模式図。
【図5】転写分離装置のさらに他の実施例を示す斜視
図。
【図6】図5に示す転写分離装置の要部の斜視図。
【図7】図5に示す転写分離装置の要部の拡大図。
【図8】記録紙分離部材の別の実施態様を示す分解斜視
図。
【図9】本発明の転写分離装置のさらに他の実施例を示
す斜視図。
【図10】図9に示される転写分離装置の要部の斜視
図。
【図11】記録紙除電部材の材質を変えた場合の除電電
流の変化を示すグラフ。
【図12】材質SuS304−CSPからなる記録紙除
電部材の板厚を変化させた場合の印加電圧と除電電流と
の関係を示すグラフ。
【図13】高温高湿の環境下における除電電流および転
写電流と湿度の関係を示すグラフ。
【図14】記録紙除電部材と鋸刃状除電部材の寿命試験
の結果を示すグラフ。
【図15】従来の転写分離装置の断面図。
【図16】従来の転写分離装置の要部の斜視図。
【符号の説明】
10、62、65 記録紙除電部材 20、61 転写チャージャ 21、61a シールドケース 22、61b チャージワイヤー 28 転写トランス 29 除電トランス 30 感光体ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福永 高弘 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャー プ株式会社内 (56)参考文献 実開 平2−55266(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体上に形成されたトナー像を記録紙に
    転写した後に、該記録紙を該感光体から電気的に分離す
    る画像形成装置の転写分離装置であって、 シールドケース内に配設されたチャージワイヤーの放電
    により感光体上のトナー像を記録紙上に転写する転写チ
    ャージャと、該転写チャージャの記録紙搬送方向下流側に配設され、
    記録紙搬送方向と直交する方向に延びる導電性の薄板に
    より構成され、搬送される記録紙に近接する側縁部にお
    ける記録紙搬送方向上流側の側面に、長手方向に適当な
    間隔をあけて突出する部分が形成されるように複数の凹
    部が並設された記録紙除電部材と を具備する転写分離装
    置。
  2. 【請求項2】感光体上に形成されたトナー像を記録紙に
    転写した後に、該記録紙を該感光体から電気的に分離す
    る画像形成装置の転写分離装置であって、 シールドケース内に配設されたチャージワイヤーの放電
    により感光体上のトナー像を記録紙上に転写する転写チ
    ャージャと、 該転写チャージャの記録紙搬送方向下流側に配設され、
    記録紙搬送方向と直交する方向に延びる導電性の薄板に
    より構成され、搬送される記録紙に近接する側縁部が、
    長手方向に適当な間隔をあけて露出するように高抵抗体
    により覆われており、該転写チャージャにおけるチャー
    ジワイヤーの放電により記録紙を通して電流が流れるよ
    うにバイアス電圧が印加された記録紙除電部材と、 該転写チャージャのチャージワイヤーに電力を供給する
    転写電力供給手段と、 該転写電力供給手段によりチャージワイヤーへ供給され
    る電流を、記録紙除電部材へ流れる電流を除いて定電流
    制御する手段と を具備する転写分離装置。
  3. 【請求項3】感光体上に形成されたトナー像を記録紙に
    転写した後に、該記録紙を該感光体から電気的に分離す
    る画像形成装置の転写分離装置であって、 シールドケース内に配設されたチャージワイヤーの放電
    により感光体上のトナー像を記録紙上に転写する転写チ
    ャージャと、 該転写チャージャの記録紙搬送方向下流側に配設され、
    記録紙搬送方向と直交する方向に延びる導電性の薄板に
    より構成され、搬送される記録紙に近接する側縁部にお
    ける記録紙搬送方向上流側の側面に、長手方向に適当な
    間隔をあけて突出する部分が形成されるように複数の凹
    部が並設されており、該転写チャージャにおけるチャー
    ジワイヤーの放電により記録紙を通して電流が流れるよ
    うにバイアス電圧が印加された記録紙除電部材と、 該転写チャージャのチャージワイヤーに電力を供給する
    転写電力供給手段と、 該転写電力供給手段によりチャー
    ジワイヤーへ供給される電流を、記録紙除電部材へ流れ
    る電流を除いて定電流制御する手段と を具備する転写分
    離装置。
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