JP2683583B2 - 13−スピロ−2−〔テトラヒドロフラン〕−ミルベマイシン誘導体、その製造方法、該化合物を含有する組成物及び寄生虫防除のためのその使用方法 - Google Patents

13−スピロ−2−〔テトラヒドロフラン〕−ミルベマイシン誘導体、その製造方法、該化合物を含有する組成物及び寄生虫防除のためのその使用方法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は以下の式Iで表わされる新規な13−スピロ−
2′−〔テトラヒドロフラン〕−ミルベマイシン誘導
体、それらの製造方法、有効成分として少なくとも1種
の該物質を含有する組成物、並びに生産性家畜における
外部及び内部寄生虫を防除するためのそれらの使用方法
に関する。
新規な化合物は、一般式I: 〔式中、 Xは基−CH(OR1)−、基−C(=O)−もしくは基
−C(=N−OH)−のうちのひとつを表わし、 R1は水素原子もしくはOH保護基を表わし、 R2はメチル基、エチル基、イソプロピル基、第2ブチ
ル基もしくは基−C(CH3)=CH−A(式中、Aはメチ
ル基、エチル基もしくはイソプロピル基を表わす。)を
表わし、並びに R3は水素原子;炭素原子数1ないし10のアルキル基;
ハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、
炭素原子数2ないし6のアルコキシアルコキシ基、炭素
原子数3ないし9のアルコキシアルコキシアルコキシ
基、炭素原子数1ないし6のアルキルチオ基、炭素原子
数3ないし6のシクロアルキル基、炭素原子数1ないし
3のアルキル置換炭素原子数3ないし7のシクロアルキ
ル基、ヒドロキシ基、ベンジルオキシ基、炭素原子数1
ないし6のアシル基及び炭素原子数1ないし6のアシル
オキシ基からなる群から選択された少なくともひとつの
置換基により置換された炭素原子数1ないし10のアルキ
ル基(上記置換基は各々、非置換または末端アルコキシ
基においてヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素原子数1
ないし6のアシル基もしくは炭素原子数1ないし6のア
シルオキシ基によって末端で置換されたアルコキシ基を
表わすか、または含有する。);炭素原子数3ないし7
のシクロアルキル基;ハロゲン原子及び炭素原子数1な
いし3のアルキル基からなる群から選択された少なくと
もひとつの置換基により置換された炭素原子数3ないし
7のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし7のシクロ
アルケニル基;炭素原子数2ないし10のアルケニル基;
炭素原子数2ないし10のアルキニル基;炭素原子数2な
いし10のアルケニル基及び炭素原子数2ないし10のアル
キニル基からなる群から選択された基(該基はハロゲン
原子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基もしくは炭
素原子数1ないし6のアシルオキシ基によって置換され
る。);1−アダマンチルメチル基;メンチル基;カルボ
メンチル基;フェニル基;ベンジル基;ナフチル基;フ
ェニル基、ベンジル基及びナフチル基からなる群から選
択された基(該基はハロゲン原子、炭素原子数1ないし
3のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロアルキル
基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数
1ないし3のハロアルコキシ基、炭素原子数1ないし3
のアルキルチオ基、ニトロ基及びシアノ基からなる群か
ら選択された少なくともひとつの置換基によって置換さ
れている。);フェノキシ基によって置換されたベンジ
ル基;または酸素原子、イオウ原子及び窒素原子からな
る群から選択された1ないし3個のヘテロ原子を有し、
かつ未置換またはハロゲン原子、炭素原子数1ないし3
のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロアルキル
基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数
1ないし3のハロアルコキシ基、炭素原子数1ないし3
のアルキルチオ基、ニトロ基及びシアノ基からなる群か
ら選択された少なくともひとつの置換基により置換され
た4ないし6員の複素環基(該複素環基は更に炭素原子
数1ないし6のアルキレン橋を介してテトラヒドロフラ
ン環の5′位の酸素原子に結合させることが可能であ
る。)を表わす。〕で表わされる。
考慮に入れるメンチル基は、o−、m−及びp−メン
タン基から誘導される上記メンチル基であり、かつ未置
換環炭素原子のうちのひとつを介してC5′原子に位置し
ている酸素原子に結合しうる。2−メチル−6−イソプ
ロピルシクロヘキシル基は、好ましいメンチル基として
定義すべきである。カルボメンチル基は2−メチル−5
−(1−メチルビニル)−2−シクロヘキセン−2−イ
ル基であるのが好ましい。
式Iで表わされる化合物は、テトラヒドロフラン環の
C5′炭素原子に関してエピマー混合物の形状で存在しう
る。純粋なエピマーは慣用の物理的分離方法により得ら
れる。以後2種のエピマーをAとBにより同定する。
これ以後、置換基R1のOH保護基は有機化学の分野にお
いて慣用の保護機能を有するものとして理解されたい。
その様な保護基は、特にアシル基及びシリル基である。
適当なアシル基の例としては、次式: R4−C(O)− (式中、R4は炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素
原子数1ないし10のハロアルキル基または未置換もしく
はハロゲン原子、炭素原子数1ないし3のアルキル基、
炭素原子数1ないし3のハロアルキル基、炭素原子数1
ないし3のアルコキシ基、炭素原子数1ないし3のハロ
アルコキシ基、シアノ基及びニトロ基のうちの少なくと
もひとつからなる群より選ばれる置換基で置換されたフ
ェニル基もしくはベンジル基を表わし、好ましくはR4
炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ない
し6のハロアルキル基、または未置換もしくはハロゲン
原子、炭素原子数1ないし3のアルキル基、CF3基もし
くはニトロ基で置換されたフェニル基を表わす)で表わ
される基である。適するシリル基R1は、次式:−Si
(R5)(R6)(R7)(式中、R5,R6及びR7は好ましくは
各々独立に炭素原子数1ないし6のアルキル基、ベンジ
ル基またはフェニル基を表わす)で表わされる基で、そ
して例えばトリメチルシリン基、テキシルジメチルシリ
ル基(テキシル基=1,1,2−トリメチル−1−プロピル
基:(CH3)2CH−C(CH3)2−),ジフェニル−第三ブチル
シリル基、ビス(イソプロピル)メチルシリル基、トリ
フェニルシリル基で、特に第三ブチルジメチルシリル基
である5−OH基は、ベンジルエーテルまたはメトキシエ
トキシメチルエーテルの形態をとることもできるし、ヨ
ーロッパ特許出願第185623号明細書によると炭化水素基
に結合させることもできるが、これ以後は簡単にするた
めに糖基として言及する。
置換基の特定の群から選択された“少なくともひとつ
の置換基により”置換される適する構造上の要素は、慣
用の化学的方法に従い製造することができる化合物から
誘導しうるものである。上記の構造上の要素は1ないし
3個の置換基により置換されるのが好ましく、一般に1
個より多くのニトロ基もしくはシアノ基は存在しない。
R1が保護基を表わす式Iの化合物は単に、例えば加水
分解により保護機能を除去することにより、高活性の遊
離の5−ヒドロキシ誘導体(X=−CH(OR1)−,R1
H)に転化することができ、従って中間体の性質を有す
る。
フェニル基の好ましい置換基は、1ないし3個のハロ
ゲン原子、炭素原子数1もしくは2のアルキル基、炭素
原子数1もしくは2のアルコキシ基、炭素原子数1もし
くは2のアルキルチオ基、炭素原子数1もしくは2のハ
ロアルキル基またはニトロ基及びシアノ基である。アル
キル基を含むフェニル基の全ての置換基で、特に炭素原
子を1個含むものが好ましい。1個より多くの置換基が
存在するとき、それらの置換基は互いに独立して存在し
うる。更にα−メチルベンジル基は、アルキル置換ベン
ジル基としてみなされる。
アルキル基自体または他の置換基の部分としてのアル
キルは、示された炭素原子の数に応じて、例えば以下の
基:メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペン
チル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル
基及びデシル基、並びにその異性体、例えばイソプロピ
ル基、イソブチル基、第三ブチル基及びイソペンチル基
を意味するものと理解されたい。ハロアルキル基は、モ
ノもしくはペルハロゲン化アルキル基、例えばCHCl2,C
HF2,CH2Cl,CCl3,CF3,CH2F,CH2CH2Cl,CHBr2で好ま
しくはCF3を意味する。ハロゲン原子とはこれ以後はフ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子もしくはヨウ素原子を意
味し、フッ素原子、塩素原子、臭素原子が好ましい。ア
ルケニル基は、例えばビニル基、1−プロペニル基、ア
リル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基もしくは3−
ブテニル基のように少なくとも1個のC=Cの二重結合
を有する脂肪族炭化水素基である。
炭素原子数2ないし6のアルコキシアルコキシ基は炭
素鎖が6個までの炭素原子からなるアルコキシ基を表わ
し、かつ例えばOCH2OCH3、OCH2CH2OCH3、OCH2OC2H5、OC
H2CH2CH2OC3H7もしくはOC(CH3)2OC2H5のように酸素原子
により中断されている。炭素原子数3ないし9のアルコ
キシアルコキシアルコキシ基は、炭素鎖が3ないし9個
からなるアルコキシ基からなり、かつ例えばOCH2OCH2OC
H3、OC2H4OC2H4OC2H5もしくはOCH2CH2OCH2CH2OCH2CH2CH
3のように酸素原子により2ヵ所で中断されている。ア
ルキニル基は、例えばエチニル基、プロピニ−1−イル
基、プロパルギル基もしくはブチニ−1−イル基を表わ
す。シクロアルキル基は、例えばシクロプロピル基、シ
クロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、
シクロヘプチル基もしくはシクロオクチル基である。ア
ルキル基はベンジルオキシ基により置換され、それらは
アルキル部分に1ないし3個の炭素原子を含有するのが
好ましく、ベンジルオキシ基、特に2−ベンジルオキシ
エチル基により一置換されている。R3もしくはR3の部分
としてのアシル基は、直鎖もしくは枝分れ鎖アルカノエ
酸から誘導されるアルカノイル基を表わし、例えばCH3C
O、C2H5CO、i-C3H7CO、n−C3H7CO、n−C4H9−COもし
くは第3−ブチルCOであり、該基中のアルキル基は更に
例えば上述のハロアルキル基のようにハロゲン化しても
よい。シクロアルケニル基は上記のシクロアルキル基の
うちのひとつを表わし、少なくとも1個の2重結合を有
するが芳香族の性質は示さない。
4員の複素環の中で、特に好ましいものは酸素原子、
イオウ原子及び窒素原子からなるヘテロ原子を含み、か
つ飽和であるものである。典型的な例は、: であり、;典型的な5員の複素環は、:フラン、チオフ
ェン、ピロール、イソオキサゾール、イソチアゾール、
フラザン、イミダゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,3
−トリアゾール、ピラゾール、ピロリン、オキサゾー
ル、チアゾール、チアジアゾール、ピラゾリン、チアゾ
リン、ピラゾリジン、ピロリジン、オキサゾリジン、チ
アゾリジン、オキサジアゾール、イミダゾリン、イミダ
ゾリジン、ピラゾリジン、テトラヒドロフランであ
り、;そして典型的な6員複素環はピリジン、ピリダジ
ン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン、チアジアジ
ン、ピラン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、ペ
ルヒドロチアジン、ジオキサン及びそれらが部分的に水
素化されているか、または部分的に飽和されている同族
体である。複素環基は一般に分子の残基に炭素原子、好
ましくはヘテロ原子に隣接した炭素原子を介して結合し
ている。
式I中、Xが基−CH(OR1)−もしくは−C(=N−O
H)−(R1は水素原子もしくはOH保護基を表わす。)で
表わされる化合物が好ましく、特に式I中、Xが基−CH
(OR1)−(R1は水素原子を表わす。)を表わす化合物
である。R1としてのアシル基及びシリル基は一般に保護
基として理解されるべきである。
式I中、R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基も
しくは第2ブチル基、特にエチル基もしくはメチル基、
とりわけエチル基を表わす化合物が好ましい。
R2が第2ブチル基である化合物もまたここではミルベ
マイシン誘導体の種類に属すると考える。ただし、従来
の分類によると、それらはアベルメクチン(avermecti
n)誘導体から誘導される。しかしながらアベルメクチ
ンアグリコン(132−位にOH基をもつ)は米国特許第417
3571号によるミルベマイシン同族体に転化することがで
きる。
天然に産生するミルベマイシン(R1=H;R2=CH3,C2H
5又はイソ−C3H7)において、13位は常に水素のみによ
り占められている。しかしながら、アベルメクチンにお
いてα−配位の酸素を介してマクロライド分子に結合し
たα−L−オレアンドロシル−α−L−オレアンドロー
ス基が13−位にある。更に、アベルメクチンは構造上、
23−OH基又はΔ2223二重結合の存在および通常置換基
R2=第2−C4H9の存在により、ミルベマイシンと相違す
る。アベルメクチンの糖基を加水分解することにより、
アリル系13α−ヒドロキシル基を有する対応するアベル
メクチンアグリコンが容易に得られる。上述したよう
に、アベルメクチン誘導体は、ミルベマイシン同族体に
転化でき、Δ22,23二重結合は常に水素添加された形で
存在する。
優れた殺寄生虫および殺虫活性の理由から、式Iの下
記の化合物副群が特に好ましい: 第1a群:式I中、 Xは基−CH(OR1)−、もしくは基−C(=N−OH)
−、好ましくは基−CH(OR1)−を表わし、 R1は水素原子もしくはOH保護基を表わし、 R2はメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第
2ブチル基を表わし、並びに R3は水素原子;炭素原子数1ないし10のアルキル基;
ハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、
炭素原子数2ないし6のアルコキシアルコキシ基、炭素
原子数3ないし9のアルコキシアルコキシアルコキシ
基、炭素原子数1ないし6のアルキルチオ基、炭素原子
数3ないし7のシクロアルキル基、ヒドロキシ基、及び
炭素原子数1ないし6のアシル基からなる群から選択さ
れた少なくともひとつの置換基により置換された炭素原
子数1ないし10のアルキル基(上記置換基は各々、末端
アルコキシ基においてヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭
素原子数1ないし6のアシル基もしくは炭素原子数1な
いし6のアシルオキシ基によって末端で置換されたアル
コキシ基を表わすか、または含有することが可能であ
る。);ベンジルオキシ基により置換されたエチル基;
炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基;ハロゲン原
子及び炭素原子数1ないし3のアルキル基からなる群か
ら選択された少なくともひとつの置換基により置換され
た炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基;炭素原子
数3ないし7のシクロアルケニル基;炭素原子数2ない
し10のアルケニル基;炭素原子数2ないし10のアルキニ
ル基;炭素原子数2ないし10のアルケニル基及び炭素原
子数2ないし10のアルキニル基からなる群から選択され
た基(該基はハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のア
ルコキシ基もしくは炭素原子数1ないし6のアシルオキ
シ基によって置換される。);1−アダマンチルメチル
基;メンチル基;カルボメンチル基;フェニル基;ベン
ジル基;ナフチル基;フェニル基、ベンジル基及びナフ
チル基からなる群から選択された基(該基はハロゲン原
子、炭素原子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数1
ないし3のハロアルキル基、炭素原子数1ないし3のア
ルコキシ基、炭素原子数1ないし3のハロアルコキシ
基、炭素原子数1ないし3のアルキルチオ基、ニトロ基
及びシアノ基からなる群から選択された少なくともひと
つの置換基によって置換されている。);フェノキシ基
によって置換されたベンジル基;または酸素原子、イオ
ウ原子及び窒素原子からなる群から選択された1ないし
3個のヘテロ原子を有し、かつ未置換またはハロゲン原
子、炭素原子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数1
ないし3のハロアルキル基、炭素原子数1ないし3のア
ルコキシ基、炭素原子数1ないし3のハロアルコキシ
基、炭素原子数1ないし3のアルキルチオ基、ニトロ基
及びシアノ基からなる群から選択された少なくともひと
つの置換基により置換された4ないし6員の複素環基
(該複素環基は更に炭素原子数1ないし6のアルキレン
橋を介してテトラヒドロフラン環の5′位の酸素原子に
結合させることが可能である。)を表わす。〕で表わさ
れる化合物。
第1b群:式I中、 Xが基−CH(OR1)−を表わし、 R1が水素原子もしくはOH保護基を表わし、 R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第
2ブチル基を表わし、並びに R3が水素原子;炭素原子数1ないし10のアルキル基;
ハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、
炭素原子数2ないし6のアルコキシアルコキシ基、炭素
原子数3ないし9のアルコキシアルコキシアルコキシ
基、炭素原子数1ないし6のアルキルチオ基、炭素原子
数3ないし7のシクロアルキル基、ヒドロキシ基、及び
炭素原子数1ないし6のアシル基からなる群から選択さ
れた少なくともひとつの置換基により置換された炭素原
子数1ないし10のアルキル基(上記置換基は各々、末端
アルコキシ基においてヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭
素原子数1ないし6のアシル基もしくは炭素原子数1な
いし6のアシルオキシ基によって末端で置換されたアル
コキシ基を表わすか、または含有することが可能であ
る。);炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基;ハ
ロゲン原子及び炭素原子数1ないし3のアルキル基から
なる群から選択された少なくともひとつの置換基により
置換された炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基;
炭素原子数3ないし7のシクロアルケニル基;炭素原子
数2ないし10のアルケニル基;炭素原子数2ないし10の
アルキニル基;炭素原子数2ないし10のアルケニル基及
び炭素原子数2ないし10のアルキニル基からなる群から
選択された基(該基はハロゲン原子、炭素原子数1ない
し6のアルコキシ基もしくは炭素原子数1ないし6のア
シルオキシ基によって置換される。);1−アダマンチル
メチル基;メンチル基;カルベイル基;フェニル基;ベ
ンジル基;ナフチル基;フェニル基、ベンジル基及びナ
フチル基からなる群から選択された基(該基はハロゲン
原子、炭素原子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数
1ないし3のハロアルキル基、炭素原子数1ないし3の
アルコキシ基、炭素原子数1ないし3のハロアルコキシ
基、炭素原子数1ないし3のアルキルチオ基、ニトロ基
及びシアノ基からなる群から選択された少なくともひと
つの置換基によって置換されている。);または酸素原
子、イオウ原子及び窒素原子からなる群から選択された
1ないし3個のヘテロ原子を有し、かつ未置換またはハ
ロゲン原子、炭素原子数1ないし3のアルキル基、炭素
原子数1ないし3のハロアルキル基、炭素原子数1ない
し3のアルコキシ基、炭素原子数1ないし3のハロアル
コキシ基、炭素原子数1ないし3のアルキルチオ基、ニ
トロ基及びシアノ基からなる群から選択された少なくと
もひとつの置換基により置換された4ないし6員の複素
環基(該複素環基は更に炭素原子数1ないし6のアルキ
レン橋を介してテトラヒドロフラン環の5′位の酸素原
子に結合させることが可能である。)を表わす。〕で表
わされる化合物。
第1c群:式I中、 Xが基−CH(OH1)を表わし、並びに R1が水素原子、基R4−C(O)−もしくは基−Si
(R5)(R6)(R7)〔式中、R4は炭素原子数1ないし10
のアルキル基、炭素原子数1ないし10のハロアルキル基
もしくはフェニル基及びベンジル基からなる群から選択
された基(該基は未置換もしくはハロゲン原子、炭素原
子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数1ないし3の
ハロアルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ
基、炭素原子数1ないし3のハロアルコキシ基、シアノ
基及びニトロ基からなる群から選択された少なくともひ
とつの置換基により置換されている。)を表わし、R5
R6及びR7は互いに独立して炭素原子数1ないし6のアル
キル基、ベンジル基もしくはフェニル基を表わす。〕を
表わし、 R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第
2ブチル基を表わし、並びに R3が水素原子、炭素原子数1ないし5のアルキル基;
ハロゲン原子、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、
炭素原子数2ないし6のアルコキシアルコキシ基、炭素
原子数3ないし9のアルコキシアルコキシアルコキシ
基、炭素原子数1ないし3のアルキルチオ基、炭素原子
数3ないし7のシクロアルキル基、ヒドロキシ基及び炭
素原子数1ないし6のアシル基からなる群から選択され
た少なくともひとつの置換基により置換された炭素原子
数1ないし5のアルキル基(該基は末端アルコキシ基に
おいてヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素原子数1ない
し6のアシル基もしくは炭素原子数1ないし6のアシル
オキシ基によって末端で置換されたアルコキシ基を表わ
すか、または含有することが可能である。);炭素原子
数3ないし7のシクロアルキル基;フッ素原子、塩素原
子、臭素原子及びメチル基からなる群から選択された少
なくともひとつの置換基によって置換された炭素原子数
3ないし7のシクロアルキル基;炭素原子数2ないし6
のアルケニル基;炭素原子数2ないし6のアルキニル
基;炭素原子数2ないし6のアルケニル基及び炭素原子
数2ないし6のアルキニル基からなる群から選択された
基(該基はフッ素原子、塩素原子、臭素原子、炭素原子
数1ないし3のアルコキシ基もしくは炭素原子数1ない
し6のアシルオキシ基により置換される。);フェニル
基;ベンジル基;α−ナフチル基;β−ナフチル基;フ
ェニル基、ベンジル基、α−ナフチル基及びβ−ナフチ
ル基からなる群から選択された基(該基はフッ素原子、
塩素原子、臭素原子、メチル基、メトキシ基、CF3、CF3
O、CH3S、ニトロ基及びシアノ基からなる群から選択さ
れた少なくともひとつの置換基により置換された少なく
ともひとつの置換基により置換されている。);または
酸素原子、イオウ原子及び窒素原子からなる群から選択
された1ないし3個のヘテロ原子を有し、かつフッ素原
子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基、CF3、C
H3O、CF3O、CH3S、ニトロ基及びシアノ基からなる群か
ら選択された少なくともひとつの置換基により置換され
た4ないし6員の複素環基(該複素環基は更に炭素原子
数1ないし6のアルキレン橋を介してテトラヒドロフラ
ン環の5′位の酸素原子に結合させることが可能であ
る。)を表わす化合物。
第1d群:式I中、 Xが基−CH(OR1)を表わし、並びに R1が水素原子、基R4−C(O)−もしくは基−Si
(R5)(R6)(R7)〔式中、R4は炭素原子数1ないし10
のアルキル基、炭素原子数1ないし10のハロアルキル基
もしくはフェニル基及びベンジル基からなる群から選択
された基(該基は未置換もしくはハロゲン原子、炭素原
子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数1ないし3の
ハロアルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ
基、炭素原子数1ないし3のハロアルコキシ基、シアノ
基及びニトロ基からなる群から選択された少なくともひ
とつの置換基により置換されている。)を表わし、R5
R6及びR7は互いに独立して炭素原子数1ないし4のアル
キル基、ベンジル基もしくはフェニル基を表わす。〕を
表わし、 R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第
2ブチル基を表わし、並びに R3が炭素原子数1ないし5のアルキル基;ハロゲン原
子、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数
2ないし6のアルコキシアルコキシ基、炭素原子数3な
いし9のアルコキシアルコキシアルコキシ基、炭素原子
数1ないし3のアルキルチオ基、炭素原子数3ないし7
のシクロアルキル基、ヒドロキシ基及び炭素原子数1な
いし6のアシル基からなる群から選択された少なくとも
ひとつの置換基により置換された炭素原子数1ないし5
のアルキル基(該基は末端アルコキシ基においてヒドロ
キシ基、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアシル
基もしくは炭素原子数1ないし6のアシルオキシ基によ
って末端で置換されたアルコキシ基を表わすか、または
含有することが可能である。)を表わす化合物。
第Ie群:式I中、 Xが基−CH(OR1)を表わし、並びに R1が水素原子、基R4−C(O)−もしくは基−Si
(R5)(R6)(R7)〔式中、R4は炭素原子数1ないし10
のアルキル基、炭素原子数1ないし10のハロアルキル基
もしくはフェニル基及びベンジル基からなる群から選択
された基(該基は未置換もしくはハロゲン原子、炭素原
子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数1ないし3の
ハロアルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ
基、炭素原子数1ないし3のハロアルコキシ基、シアノ
基及びニトロ基からなる群から選択された少なくともひ
とつの置換基により置換されている。)を表わし、並び
にR5,R6及びR7は互いに独立して炭素原子数1ないし4
のアルキル基、ベンジル基もしくはフェニル基を表わ
す。〕を表わし、 R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第
2ブチル基を表わし、並びに R3が炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子及びメチル基からなる群か
ら選択された少なくともひとつの置換基によって置換さ
れた炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基;炭素原
子数2ないし6のアルケニル基;炭素原子数2ないし6
のアルキニル基;炭素原子数2ないし6のアルケニル基
及び炭素原子数2ないし6のアルキニル基からなる群か
ら選択された基(該基はフッ素原子、塩素原子、臭素原
子、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基もしくは炭素
原子数1ないし6のアシルオキシ基により置換され
る。);フェニル基;ベンジル基;α−ナフチル基;β
−ナフチル基;フェニル基、ベンジル基、α−ナフチル
基及びβ−ナフチル基からなる群から選択された基(該
基はフッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、メト
キシ基、CF3、CF3O、CH3S、ニトロ基及びシアノ基から
なる群から選択された少なくともひとつの置換基から選
択された少なくともひとつの置換基により置換されてい
る。);または酸素原子、イオウ原子及び窒素原子から
なる群から選択された1ないし3個のヘテロ原子を有
し、かつフッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、
エチル基、CF3、CH3O、CF3O、CH3S、ニトロ基及びシア
ノ基からなる群から選択された少なくともひとつの置換
基により置換された4ないし6員の複素環基(該複素環
基は更に炭素原子数1ないし6のアルキレン橋を介して
テトラヒドロフラン環の5′位の酸素原子に結合させる
ことが可能である。)を表わす化合物。
第If群:式I中: Xが基−CH(OR1)を表わし、並びに R1が水素原子、基R4−C(O)−もしくは基−Si
(R5)(R6)(R7)〔式中、R4は炭素原子数1ないし10
のアルキル基、炭素原子数1ないし10のハロアルキル基
もしくはフェニル基及びベンジル基からなる群から選択
された基(該基は未置換もしくはハロゲン原子、炭素原
子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数1ないし3の
ハロアルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ
基、炭素原子数1ないし3のハロアルコキシ基、シアノ
基及びニトロ基からなる群から選択された少なくともひ
とつの置換基により置換されている。)を表わし、R5
R6及びR7は互いに独立して炭素原子数1ないし4のアル
キル基、ベンジル基もしくはフェニル基を表わす。〕を
表わし、 R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第
2ブチル基を表わし、並びに R3がフェニル基;ベンジル基;α−ナフチル基;β−
ナフチル基;フェニル基、ベンジル基、α−ナフチル基
及びβ−ナフチル基からなる群から選択された基(該基
はフッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、メトキ
シ基、CF3、CF3O、CH3O、ニトロ基及びシアノ基からな
る群から選択された少なくともひとつの置換基から選択
された少なくともひとつの置換基により置換されてい
る。)を表わす化合物。
第Ig群:式I中、 Xが基−CH(OR1)を表わし、並びに R1が水素原子、基R4−C(O)−もしくは基−Si
(R5)(R6)(R7)〔式中、R4は炭素原子数1ないし10
のアルキル基、炭素原子数1ないし10のハロアルキル基
もしくはフェニル基及びベンジル基からなる群から選択
された基(該基は未置換もしくはハロゲン原子、炭素原
子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数1ないし3の
ハロアルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ
基、炭素原子数1ないし3のハロアルコキシ基、シアノ
基及びニトロ基からなる群から選択された少なくともひ
とつの置換基より置換されている。)を表わし、並びに
R5,R6及びR7は互いに独立して炭素原子数1ないし4の
アルキル基、ベンジル基もしくはフェニル基を表わ
す。〕を表わし、 R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第
2ブチル基を表わし、並びに R3が炭素原子数2ないし6のアルケニル基、炭素原子
数2ないし6のアルキニル基、または炭素原子数2ない
し6のアルケニル基及び炭素原子数2ないし6のアルキ
ニル基からなる群から選択された基(該基はフッ素原
子、塩素原子、臭素原子、炭素原子数1ないし3のアル
コキシ基もしくは炭素原子数1ないし6のアシルオキシ
基により置換される。)を表わす化合物。
第Ih群:式I中、 Xが基−CH(OR1)を表わし、並びに R1が水素原子、基R4−C(O)−もしくは基−Si
(R5)(R6)(R7)〔式中、R4は炭素原子数1ないし10
のアルキル基、炭素原子数1ないし10のハロアルキル基
もしくはフェニル基及びベンジル基からなる群から選択
された基(該基は未置換もしくはハロゲン原子、炭素原
子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数1ないし3の
ハロアルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ
基、炭素原子数1ないし3のハロアルコキシ基、シアノ
基及びニトロ基からなる群から選択された少なくともひ
とつの置換基により置換されている。)を表わし、並び
にR5,R6及びR7は互いに独立して炭素原子数1ないし4
のアルキル基、ベンジル基もしくはフェニル基を表わ
す。〕を表わし、 R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第
2ブチル基を表わし、並びに R3が酸素原子、イオウ原子及び窒素原子からなる群か
ら選択された1ないし3個のヘテロ原子を有し、かつフ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基、
CF3、CH3O、CF3O、CH3S、ニトロ基及びシアノ基からな
る群から選択された少なくともひとつの置換基により置
換された4ないし6員の複素環基(該複素環基は更に炭
素原子数1ないし6のアルキレン橋を介してテトラヒド
ロフラン環の5′位の酸素原子に結合させることが可能
である。)を表わす化合物。
第Ii群:式I中、 Xが基−CH(OR1)を表わし、並びに R1が水素原子、基R4−C(O)−もしくは基−Si
(R5)(R6)(R7)〔式中、R4は炭素原子数1ないし10
のアルキル基、炭素原子数1ないし10のハロアルキル基
もしくはフェニル基及びベンジル基からなる群から選択
された基(該基は未置換もしくはハロゲン原子、炭素原
子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数1ないし3の
ハロアルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ
基、炭素原子数1ないし3のハロアルコキシ基、シアノ
基及びニトロ基からなる群から選択された少なくともひ
とつの置換基により置換されている。)を表わし、並び
にR5,R6及びR7は互いに独立して炭素原子数1ないし4
のアルキル基、ベンジル基もしくはフェニル基を表わ
す。〕を表わし、 R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第
2ブチル基を表わし、並びに R3が不飽和もしくは好ましくは酸素原子、窒素原子及
びイオウ原子からなる基から選択されたヘテロ原子を有
する飽和4員の複素環基、またはフラン、チオフェン、
ピロール、イソオキサゾール、イソチアゾール、フラ
ン、イミダゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,3−トリ
アゾール、ピラゾール、ピロリン、オキサゾール、チア
ゾール、チアジアゾール、ピラゾリン、チアゾリン、ピ
ラゾリジン、ピロリジン、オキサゾリジン、チアゾリジ
ン、オキサジアゾール、イミダゾリン、イミダゾリジ
ン、ピラゾリジン、テトラヒドロフラン、ピリジン、ピ
リダジン、ピリミジン、ピラジン、チアジン、チアジア
ジン、ピラン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、
ペルヒドロチアジンもしくはジオキサン(該複素環基は
更に炭素原子数1ないし6のアルキレン橋を介してテト
ラヒドロフラン環の5′位の酸素原子に結合させること
が可能である。)を表わす化合物。
第Ik群:式I中、 Xが基−CH(OR1)を表わし、 R1が水素原子もしくは基−Si(R5)(R6)(R7)〔式
中、R5,R6及びR7は互いに独立して炭素原子数1ないし
6のアルキル基を表わす。)を表わし、 R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第
2ブチル基を表わし、並びに R3が炭素原子数1ないし10のアルキル基;炭素原子数
1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし3のア
ルキルチオ基、炭素原子数1ないし6のアルカノイルオ
キシ基、ベンジルオキシ基及び炭素原子数3ないし7の
シクロアルキル基からなる群から選択された少なくとも
ひとつの置換基により置換された炭素原子数1ないし10
のアルキル基;炭素原子数3ないし7のシクロアルキル
基;フェニル基;ベンジル基;またはフェニル基及びベ
ンジル基からなる群から選択された基(該基はハロゲン
原子、炭素原子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数
1ないし3のハロアルキル基、炭素原子数1ないし3の
アルコキシ基、炭素原子数1ないし3のハロアルコキシ
基及び炭素原子数1ないし3のアルキルチオ基からなる
群から選択された少なくともひとつの置換基により置換
される。)を表わす化合物。
第I群:式I中、 Xが基−CH(OR1)を表わし、 R1が水素原子もしくは−Si(R5)(R6)(R7)(式
中、R5,R6及びR7は互いに独立して炭素原子数1ないし
6のアルキル基を表わす。)を表わし,; R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第
2ブチル基を表わし、並びに R3が水素原子;炭素原子数1ないし10のアルキル基;
ハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、
炭素原子数2ないし6のアルコキシアルコキシ基、炭素
原子数3ないし9のアルコキシアルコキシアルコキシ
基、炭素原子数1ないし6のアルキルチオ基、炭素原子
数3ないし7のシクロアルキル基、ヒドロキシ基及び炭
素原子数1ないし6のアルカノイルオキシ基からなる群
から選択された少なくともひとつの置換基により置換さ
れた炭素原子数1ないし10のアルキル基(上記置換基は
各々、末端アルコキシ基においてヒドロキシ基、ハロゲ
ン原子、炭素原子数1ないし6のアシル基もしくは炭素
原子数1ないし6のアシルオキシ基によって末端で置換
されたアルコキシ基を表わすか、または含有することが
可能である。);ハロゲン原子及び炭素原子数1ないし
3のアルキル基からなる群から選択された少なくともひ
とつの置換基により置換された炭素原子数3ないし7の
シクロアルキル基;炭素原子数3ないし7のシクロアル
ケニル基;炭素原子数2ないし10のアルケニル基;炭素
原子数2ないし10のアルキニル基;炭素原子数2ないし
10のアルケニル基及び炭素原子数2ないし10のアルキニ
ル基からなる群から選択された基(該基はハロゲン原
子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基もしくは炭素
原子数1ないし6のアシルオキシ基によって置換され
る。);1−アダマンチルメチル基;メンチル基;カルボ
メンチル基;フェニル基;ベンジル基;ナフチル基;フ
ェニル基、ベンジル基及びナフチル基からなる群から選
択された基(該基はハロゲン原子、炭素原子数1ないし
3のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロアルキル
基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数
1ないし3のハロアルコキシ基、炭素原子数1ないし3
のアルキルチオ基、ニトロ基及びシアノ基からなる群か
ら選択された少なくともひとつの置換基によって置換さ
れている。);を表わす化合物。
第Im群:式I中、 Xは基−CH(OR1)−を表わし、 R1が水素原子、トリメチルシリル基、第3ブチルジメ
チルシリル基もしくはテキシルジメチルシリル基を表わ
し、; R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第
2ブチル基を表わし;並びに R3が水素原子;炭素原子数1ないし10のアルキル基;
ハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、
炭素原子数2ないし6のアルコキシアルコキシ基、炭素
原子数3ないし9のアルコキシアルコキシアルコキシ
基、炭素原子数1ないし6のアルキルチオ基、炭素原子
数3ないし7のシクロアルキル基、ヒドロキシ基、及び
炭素原子数1ないし6のアシル基からなる群から選択さ
れた少なくともひとつの置換基により置換された炭素原
子数1ないし10のアルキル基(上記置換基は各々、末端
アルコキシ基においてヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭
素原子数1ないし6のアシル基もしくは炭素原子数1な
いし6のアシルオキシ基によって末端で置換されたアル
コキシ基を表わすか、または含有することが可能であ
る。);炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基;ハ
ロゲン原子及び炭素原子数1ないし3のアルキル基から
なる群から選択された少なくともひとつの置換基により
置換された炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基;
炭素原子数2ないし10のアルケニル基;炭素原子数2な
いし10のアルキニル基;1−アダマンチルメチル基;メン
チル基;カルボメンチル基;フェニル基;ベンジル基;
ナフチル基;フェニル基、ベンジル基及びナフチル基か
らなる群から選択された基(該基はハロゲン原子、炭素
原子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数1ないし3
のハロアルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ
基、炭素原子数1ないし3のハロアルコキシ基、炭素原
子数1ないし3のアルキルチオ基、ニトロ基及びシアノ
基からなる群から選択された少なくともひとつの置換基
によって置換されている。)を表わす化合物。
第In群:式I中、 Xが−CH(OR1)−を表わし、 R1が水素原子、第3ブチルジメチルシリルもしくは基
−C(=N−OH)−を表わし、; R2がメチル基もしくは好ましくはエチル基を表わし、
並びに R3が −水素原子、 −炭素原子数1ないし8のアルキル基、 −1ないし3個のハロゲン原子、好ましくは塩素原子も
しくは臭素原子により置換された、または以下の基によ
り一置換された炭素原子数1ないし5のアルキル基、す
なわち −炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、 −酸素原子により中断され、かつ未置換であるか、また
は末端のアルコキシ基においてヒドロキシ基により、も
しくはハロゲン化された、好ましくは塩素化された炭素
原子数1ないし3のアルカノイルオキシ基により末端一
置換された炭素原子数2ないし6のアルコキシ基、 −炭素原子数1ないし3のアルキルチオ基、 −炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基もしくは −ヒドロキシ基 −未置換もしくはハロゲン化された、好ましくは塩素化
された炭素原子数1ないし3のアルカノイルオキシ基、
またはベンジルオキシ基により一置換された炭素原子数
2ないし4のアルキル基、 −未置換または炭素原子数1ないし3のアルキル基によ
り一もしくは二置換された炭素原子数3ないし7のシク
ロアルキル基、 −1−アダマンチルメチル基、 −フェニル基、 −未置換、フェノキシ基により一置換された、または1
ないし3個の炭素原子数1ないし3のアルコキシ基によ
り置換されたベンジル基、 −α−メチルベンジル基、または −炭素原子数1ないし3のアルキル基を介して結合し、
かつ未置換またはメチル基により置換されたオキサエタ
ニル基及びフリル基からなる群から選択された複素環基
を表わす化合物。
第Io群:式I中、 Xが−CH(OR1)を表わし、 R1が水素原子もしくは第3ブチルジメチルシリル基を
表わし、; R2がエチル基を表わし、;並びに R3が −水素原子、 −炭素原子数1ないし8のアルキル基、 −1ないし3個のハロゲン原子、好ましくは塩素原子も
しくは、臭素原子により置換された、または以下の基に
より一置換された炭素原子数1ないし5のアルキル基、
すなわち −炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、 −酸素原子により中断され、かつ未置換であるか、また
は末端のアルコキシ基においてヒドロキシ基により、も
しくはハロゲン化された、好ましくは塩素化された炭素
原子数1ないし3のアルカノイルオキシ基により末端一
置換された炭素原子数2ないし6のアルコキシ基、 −炭素原子数1ないし3のアルキルチオ基、 −炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基もしくは −ヒドロキシ基 −アセトキシ基、クロロ−アセトキシ基もしくはベンジ
ルオキシ基により一置換されたエチル基、 −未置換または炭素原子数1ないし3のアルキル基によ
り一もしくは二置換された炭素原子数3ないし7のシク
ロアルキル基、 −1−アダマンチルメチル基、 −フェニル基、 −未置換、フェノキシ基により一置換された、または1
ないし3個の炭素原子数1ないし3のアルコキシ基によ
り置換されたベンジル基、 −α−メチルベンジル基、または −炭素原子数1ないし3のアルキル基を介して結合し、
かつ未置換またはメチル基により置換されたオキセタニ
ル基及びフリル基からなる群から選択された複素環基を
表わす化合物。
第Ip群:式I中、 Xが基−CH(OR1)を表わし、 R1が水素原子もしくは第3ブチルジメチルシリル基を
表わし、; R2がエチル基を表わし、並びに R3が水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、
2,2,2−トリブロモエチル基、2,2−ビス(クロロメチ
ル)−プロピル基、3−クロロ−2,2−ジメチルプロピ
ル基、2−エトキシエチル基、2−(2−メトキシエト
キシ)−エチル基、2−〔2−(2−ヒドロキシエトキ
シ)−エトキシ〕−エチル基、2−{2−〔(2−クロ
ロアセトキシ)−エトキシ〕−エトキシ}−エチル基、
2−メチルチオエチル基、シクロブチルメチル基、シク
ロヘキシルメチル基、2−ヒドロキシエチル基、ベンジ
ルオキシエチル基、2−アセトキシエチル基、2−(ク
ロロアセトキシ)−エチル基、−シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基、シクロヘプチル基、2−メチル−6−
イソプロピルシクロヘキシル基、1−アダマンチルメチ
ル基、フェニル基、ベンジル基、3−フェノキシベンジ
ル基、3,4−ジメトキシベンジル基、α−メチルベンジ
ル基、(3−メチルオキセタン−3−イル)−メチル基
もしくはフルフリル基を表わす化合物。
第Iq群:式I中、 Xが−CH(OR1)−を表わし、 R1が水素原子もしくは第3ブチルジメチルシリル基を
表わし、; R2がエチル基を表わし、並びに R3が −炭素原子数1ないし5のアルキル基、 −1ないし3個のハロゲン原子、特に臭素原子により置
換された、または以下の基により一置換された炭素原子
数2ないし4のアルキル基、すなわち −炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、 −酸素原子により中断され、かつ未置換であるか、また
は末端のアルコキシ基においてヒドロキシ基により、も
しくはハロゲン化された、好ましくは塩素化された炭素
原子数1ないし3のアルカノイルオキシ基により一置換
された炭素原子数2ないし6のアルコキシ基、 −炭素原子数1ないし3のアルキルチオ基、もしくは −ヒドロキシ基 −2−アセトキシエチル基、 −未置換または炭素原子数1ないし3のアルキル基によ
り一もしくは二置換されたシクロヘキシル基、 −1−アダマンチルメチル基、 −ベンジル基、 −炭素原子数1ないし3のアルキル基を介して結合し、
かつ未置換またはメチル基により置換されたオキセタニ
ル基及びフリル基からなる群から選択された複素環基を
表わす化合物。
第Ir群:式I中、 Xが基−CH(OR1)を表わし、 R1が水素原子もしくは第3ブチルジメチルシリル基を
表わし、; R2がエチル基を表わし、並びに R3が、炭素原子数1ないし5のアルキル基、2,2,2−
トリブロモエチル基、2−エトキシエチル基、2−(2
−メトキシエトキシ)−エチル基、2−〔2−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)−エトキシ〕−エチル基、2−{2
−〔(2−クロロアセトキシ)−エトキシ〕−エトキ
シ}−エチル基、2−メチルチオエチル基、2−ヒドロ
キシエチル基、2−アセトキシエチル基、シクロヘキシ
ル基、2−メチル−6−イソプロピルシクロヘキシル
基、1−アダマンチルメチル基、ベンジル基、(3−メ
チルオキセタン−3−イル)−メチル基もしくはフルフ
リル基を表わす化合物。
第Is群:式I中、 Xが基−CH(OR1)を表わし、 R1が水素原子を表わし、; R2がエチル基を表わし、並びに R3が炭素原子数4もしくは5のアルキル基、炭素原子
数4ないし6のシクロアルキル基、メチル基を介して結
合した炭素原子数4ないし6のシクロアルキル基、また
はフェニル基、ベンジル基もしくはα−メチルベンジル
基を表わす化合物。特に興味深いこの群の代表例は、;
ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−(2″
−メチルブトキシ)テトラヒドロフラン〕及びミルベマ
イシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−(1″−メチル
プロポキシ)−テトラヒドロフランである。
第It群:式I中、 Xが基−C(=N−OH)−を表わし、 R2がメチル基、好ましくはエチル基を表わし、;並び
に R3が炭素原子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数
1ないし3のアルコキシ基により置換された炭素原子数
1ないし3のアルキル基、または炭素原子数3ないし7
のシクロアルキル基を表わす化合物。
第IaないしIm群の中でR2がメチル基もしくはエチル
基、特にエチル基を表わす式Iで表わされる代表的化合
物が好ましい。
好ましい各々の式Iで表わされる物質は、例えば、: ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−
(2″−エトキシエトキシ)−テトラヒドロフラン〕、 ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−
(2″,2″−ジメチルプロポキシ)−テトラヒドロフラ
ン〕、 ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−シク
ロヘキシルオキシテトラヒドロフラン〕、 ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−ベン
ジルオキシテトラヒドロフラン〕、 ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−
{2″−(2−メトキシエトキシ)−エチル}−テト
ラヒドロフラン〕、 ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−
{2″−(2−(ヒドロキシメトキシ)−エトキシ)
−エトキシ}−テトラヒドロフラン〕、 ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−メト
キシテトラヒドロフラン〕及び ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−
(2″−ヒドロキシエトキシ)テトラヒドロフラン〕で
ある。
価値ある他の個々の物質は、: ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−
(2″−メトキシブトキシ)−テトラヒドロフラン〕及
び ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−
(1″−メチルプロポキシ)−テトラヒドロフラン〕で
ある。
同様に5位が5−O−第3ブチルジメチルシリル基に
より保護されている式Iで表わされる類似した代表例も
更に好ましい。
本発明はまたミルベマイシンの誘導体の13位に特異的
に更に1個のスピロ結合テトラヒドロフラン環を導入し
うる方法、式Iで表わされる高活性の新規な殺寄生虫剤
を得るための13−デオキシ−22,23−ジヒドロ−アベル
メクチン−アグリコンまたは23−デオキシ−抗生物質S5
41にも関する。本発明は更に該方法に従って得られる中
間体にも関する。
式Iで表わされる化合物は、次式Ia、Ib及びIc: (式中、 R1、R2及びR3は式Iで定義した意味を表わす。)で表
わされる化合物を包含し、そして以下に記載する方法に
従がって製造できる。
式Iの範囲内でオキシム〔X=−C(=N−OH)−〕
及びそれ故式Iaの化合物の製造は、式Ibの誘導体とヒド
ロキシルアミンもしくはそれらの塩、好ましくはそれら
の鉱酸塩、特に塩酸塩を反応させることにより行なう。
反応は適当な溶媒、例えばメタノール、エタノール、
プロパノールのような低級アルカノール、テトラヒドロ
フランもしくはジオキサンのようなエーテル性化合物、
酢酸もしくはプロピオン酸のような脂肪族カルボン酸、
水、またはこれらの溶媒同志もしくは他の慣用の溶媒と
の混合物中で有利に行なわれる。反応温度は広い範囲内
で変化させうる。+0℃ないし+100℃の範囲で反応を
行うのが有利である。ヒドロキシルアミンをその塩のう
ちのひとつの形態で、例えば塩酸塩の形態で施用する場
合には、酸(例えばHCl)を中和するために、通常その
ような目的に施用される塩基のうちの1種を添加し、新
水性剤、例えばモレキュラーシーブの存在下で反応を行
なうのが有利である。適する塩基は有機塩基でも無機塩
基でもよく、例えばトリアルキルアミン(トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン等)、ピ
リジン、ピリジン塩基(4−ジメチルアミノピリジン、
4−ピロリジルアミノピリジン等)のような第三アミ
ン、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の酸化物、水素
化物及び水酸化物、炭酸塩及び重炭酸塩(CaO,BaO,NaO
H,KOH,NaH,Ca(OH)2,KHCO3,NaHCO3,Ca(HCO3)2,K2C
O3,Na2CO3)、並びにCH3COONaもしくはCH3COOKのよう
なアルカリ金属アセテートである。更にC2H5ONa及びC3H
7−nONaのようなアルカリ金属のアルコラートもまた適
する塩基である。トリエチルアミンが好ましい。オキシ
ム化はピリジン中でヒドロキシルアミン塩基塩と共に実
施するのが最も有利である。
式Ibで表わされる誘導体は、例えばブラウンストン
(MnO2)、CrO3/ピリジンと共にぬるやかに酸化するこ
とにより、またはオペナウア(Oppenauer)酸化により
式Icで表わされる相当する遊離の5−ヒドロキシ誘導体
から製造できる。反応は代表的なエーテル系化合物もし
くはハロゲン化炭化水素のような溶媒中で、または上記
化合物と他の化合物との混合物中で行なうことができる
が、ジクロロメタン中で行なうのが特に有利である。
式Icで表わされる化合物を製造するために、本発明に
よる方法は以下のように実施する。:式IIで表わされる
化合物を酸触媒の存在下で不活性溶媒中において式III
で表わされる化合物と反応させ、 (式中、 R1、R2及びR3は式Iで定義した意味を表わし、並びに R10及びR11は互いに独立して炭素原子数1ないし6のア
ルキル基を表わすか、または炭素原子数2ないし10のア
ルキレン橋を形成する。)そして所望により得られた次
式Ic: (式中、 R1、R2及びR3は下記式Iで定義する意味を表わす。)
で表わされる化合物をおだやかに酸化することにより次
式Ib: (式中、 R2及びR3は上記式Icで定義した意味を表わす。)で表
わされる相当する化合物に変換し、そして所望により式
Ibで表わされる化合物をヒドロキシルアミンもしくはそ
れらの塩と反応させることにより次式Ia: (式中、 R2及びR3は上記式Ibで定義した意味を表わす。)で表
わされる相当する化合物に変換する。
式IIで表わされる化合物は新規であり、そして中間体
の性質を有する。それらの構造は、式Iで表わされる有
効成分の製造のために特に適している。それ故式IIで表
わされる化合物は、本発明の一部を形成する。本発明に
よる生成物の製造方法のためには特に好ましいものとし
て上述した化合物、特に式Iで表わされる各々の化合物
を得られる式IIで表わされる出発物質と使用するのが好
ましい。
式Icで表わされる化合物を製造するための反応は、一
般に−30℃ないし+70℃、好ましくは−10℃ないし+50
℃の温度範囲で実施する。反応は不活性溶媒もしくは溶
媒混合物の存在下で実施するのが有利である。この目的
のために適する溶媒は脂肪族又は芳香族炭化水素例え
ば、ベンゼン、トルエン、キシレン、石油エーテル、リ
グロイン、シクロヘキサン; ハロゲン化炭化水素、例えばクロルベンゼン、塩化メ
チレン、塩化エチレン、クロロホルム、四塩化炭素、テ
トラクロロエチレン;エーテルおよびエーテル系化合
物、例えばジアルキルエーテル(ジエチルエーテル、ジ
イソプロピルエーテル、第3ブチルメチルエーテル等)
アニソール、ジオキサン、テトラヒドロフラン;並びに
そのような溶媒相互の混合物である。
式IIIで表わされる化合物は一般に過剰にして使用す
る。式IIIで表わされる化合物は公知であるか、または
公知の方法と類似の方法で製造できる。
適当な酸触媒の例は、シュウ酸のようなカルボン酸及
び特にメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カ
ンファー10−スルホン酸のようなスルホン酸、並びに例
えばピリジニウムp−トルエンスルホネートのような第
3アミンとそれらの塩である。
式Icの化合物は、C5′に関してエピマーの混合物の形
状で得られる。純粋なエピマーは物理的な分離操作によ
りそこから得ることができる。適当する物理的な分離操
作は、例えばカラムクロマトグラフィー、フラッシュク
ロマトグラフィー、厚層クロマトグラフィー、HPLC及び
分別結晶である。
しかしながら式Icで表わされる化合物は、更に適当な
反応により式Icで表わされる他の化合物から製造でき
る。
同様に式IIで表わされる化合物の製造は、本発明の一
部を構成し、そして式IVで表わされる化合物を不活性溶
媒中式Vで表わされるグリニャール試薬と反応させるこ
とにより実施する。
(式中、 R2は式Iで定義した意味を表わし、並びに R10及びR11は互いに独立して炭素原子数1ないし6の
アルキル基を表わすかもしくは一緒になって炭素原子数
2ないし10のアルキレン橋を形成し、並びに R12は水素原子もしくは例えば式Iで定義したような
シリル基を表わす。) 反応は通常−80℃ないし+70℃、好ましくは−50℃な
いし+50℃の温度で実施する。反応は不活性溶媒もしく
は溶媒混合物の存在下で実施するのが有利である。この
目的のために適する溶媒は、脂肪族及び芳香族炭化水
素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、石油エーテ
ル、ヘキサン;エーテル及びエーテル系化合物、例えば
ジアルキルエーテル(ジエチルエーテル、ジイソプロピ
ルエータル、第3ブチルメチルエーテル等)、アニソー
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン;並びに上記溶媒
相互の混合物である。
式Vで表わされるグリニャール試薬は、上記の溶媒の
うちの1種において相当するブロミドとマグネシウムの
反応により溶液中で得ることができ、更に単離したり、
それらを予め精製する必要なく直接使用できる。
式IVで表わされる化合物は公知であるか、または公知
の方法と類似の方法により製造できる。例えば、式IVで
表わされる化合物はヨーロッパ特許第180539号及び第18
4989号に記載されている方法に従がい製造できるか、ま
たは以下に示すようにそれらの方法と類似の方法で製造
できる。;すなわち第1段階として次式VI: (式中、 R2は式Iで定義した意味を表わし、並びに R12は式IVで定義した意味を表わす。)で表わされる
化合物を過酸と共に式VIIで表わされる14,15−エポキシ
ドに変換し、 そしてその後式VIIで表わされる14,15−エポキシドを特
定の錯化剤を使用して反応させて式VIIIで表わされる15
−ヒドロキシ化合物を形成する。
続く工程中で、その後式VIIIで表わされる15−ヒドロ
キシ化合物はクロメート、ハロクロメートもしくはジク
ロメートイオン、特にピリジンジクロメートと反応させ
るが、式VIIIで表わされる出発化合物は、5−OH基が保
護されている化合物であるのが好ましく、例えば5−シ
リルオキシ基の形状であることができる。: ここで式IXで表わされる所望の13−ヒドロキシミルベマ
イシンに加えて、公知の方法により他から分離しうる13
−オキソ化合物をも形成する。
記載された反応の大部分は、例えば窒素もしくはアル
ゴンのような保護ガス下で実施するのが有利である。
式VIで表わされる化合物は公知であるか、または公知
の方法と類似して公知の化合物から製造できる。
式IVで表わされる13−オキソ誘導体はジメチルスルホ
キシド(DMSO)/塩化オキサリルで酸化することにより
式IXで表わされる13β−ヒドロキシ誘導体から得られ
る。反応は−60℃ないし室温の温度で実施するのが好ま
しい。適する溶媒はDMSOそれ自体、並びに更にベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素及び例
えばジクロロメタンのような塩素化炭化水素である。操
作は、例えばトリエチルアミンのような塩基を添加して
実施するのが好ましい。
公知化合物は次式M: (式中、 を表わす。)で表わされるミルベマイシンを包含する。
Rが第2ブチル基を表わす化合物は、慣用の分類に従
うとアベルメクチン誘導体から誘導されるけれどもここ
では以後ミルベマイシン誘導体として考えられるべきで
ある。しかしながら(13位にOH基を有する)アベルメク
チン−アグリコンはアメリカ特許第4173571号明細書に
従がってミルベマイシン同族体に変換できる。
天然産抗生物質S541の構造は***特許公開第3532794
号から知られており、以下の構造 命名を簡単にするために、この後は抗生物質S541の誘
導体をS541A、S541B、S541C、S541D、S541E及びS541Fの
誘導体として上記ファクターに従がい分類する。
R2(式中、Aは式VIで定義した意味を表わす。)を表わ
す。式VIで表わされる化合物は、本発明による方法にお
いて出発物質として使用することができ、かつ天然産抗
生物質S541から公知の方法で製造できる。
抗生物質S541の23−位のヒドロキシ基は米国特許第43
28335号明細書に記載されている方法と同様の方法によ
って除去することができ、こうして抗生物質S541は相当
する23−デオキシ誘導体に変換することができる。遊離
の5−ヒドロキシ基を有するような化合物(R1 *=H)
は、後述するシリル化剤Y−Si(R5)(R6)(R7)の一
種又は第三ブチルジメチルシリルオキシアセチルクロラ
イドとの反応によって最初に選択的に保護されなければ
ならない。R1 *がSi(R5)(R6)(R7)又はC(=O)C
H2OSi(CH3)2t−C4H9)によって置換され、23−C原子が
OHによって置換されたこれら保護化合物とp−メチルフ
ェニル−クロロチオノホルメートとの反応は、23−位が
p−CH3−C6H4−O−C(=S)−Oに置換されている
抗生物質S541誘導体を生成する。抗生物質S541のこれら
23−O−(4−メチル−フェノキシ)−チオカルボニル
誘導体はトルエン中、アゾビスイソブチロニトリルの存
在下、80ないし120℃の温度でトリブチル錫ハイドライ
ドで還元され、相当する(23−位が置換された)23−デ
オキシ誘導体を生じる。
R1が水素原子以外(R1=OH保護基)を意味する式I、
II及びIVで表わされる全ての誘導体は、5−OH基をアシ
ル化又はシリル化することにより製造される。シリル化
には式:Y−Si(R5)(R6)(R7)(式中、R5,R6および
R7は好ましくは互いに独立して炭素原子数1ないし6の
アルキル基、ベンジル基もしくはフェニル基を表わし、
かつシリコンと一緒になって例えばトリメチルシリル
基、トリス(第3ブチル)シリル基、テキシルジメチル
シリル基、ジフェニル−第3ブチルシリル基、ビス(イ
ソプロピル)メチルシリル基、トリフェニルシリル基
で、特に第3ブチルジメチルシリル基の群のうちのひと
つを形成し、Yは例えば臭化物、塩化物、シアン化物、
アジド、アセトアミド、トルフルオロアセトキシ及びト
リフルオロメタンスルホニルオキシを包含するシリル脱
離基を表わす。)で表わされるシランを使用するのが有
利である。
この記述は限定するものではない。;他の典型的なシ
リル脱離基が当業者に知られている。5−OH基は、更に
ベンジルエーテルもしくはメトキシエトキシメチルエー
テルの形で存在できる。
アシル基の導入は相当するアシルハライドもしくはア
シル無水物を使用して慣用的に実施され、かつ最初に記
載したR4−C(O)基を導入するために使用するのが好
ましい。アシルハライドのうちで、塩化物及び臭化物が
好ましい。
5−O−シリル化及び5−O−アシル化は無水媒体
中、好ましくは不活性溶媒中、そして最も好ましくは非
極性溶媒中で行なわれる。反応は0°ないし+80℃、好
ましくは+l0°ないし+40℃の温度範囲内で都合良く起
きる。有機塩基を加えるのが好ましい。適した塩基の例
は、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、トリア
ゾール、および好ましくはピリジン、イミダゾール又は
1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−ウンデセ−7−エン
(DBU)のような第三アミンである。
5−位のこれらのシリル基の除去は、例えばアリール
スルホン酸のアルコール溶液、HFのアセトニトリル溶
液、HFx.ピリジンのテトラヒドロフラン溶液を用いた選
択的なゆるい加水分解(→R1=H)又は熟練者に知られ
た他の方法に従って行われる。
式Iの化合物の上記製造法は全ての部分的工程におい
て本発明の目的を達成する。
式Iで表わされる化合物は、動物の外部寄生虫を含む
動物及び植物の有害生物を防除するのに非常に適してい
る。これらの後述した有害生物とは、ダニ目の生物、特
にマダニ科(Ixodidae)、ワクモ科(Dermanyssida
e)、ヒゼンダニ科(Sarcoptidae)、ブソロブチド科
(Psoroptidae)に属する有害生物:マロフアガ(Mallo
phaga)、シフオナブテラ(Siphonaptera)、アノプル
ラ(Anoplura)目(例えばヘマトピニド科(Haematopin
idae)のもの)及び双翅目(Diptera)、特にイエバエ
科(Muscidae)、クロバエ科(Calliphoridae)、ヒツ
ジバエ科(Oesterridae)、アブ科(Tabanidae)、シラ
ミバエ科(Hippoboscidae)及びウエバエ科(Gastrophi
lidae)に属する有害生物を包含する。
式Iで表わされる化合物は衛生害虫、特に双翅目(ニ
クバエ科(Sarcophagidae)、イノフイリダエ科(Anoph
ilibae)及びクリシダエ科(Culicidae)に属するも
の)の害虫、直翅目(Orthoptera)、網翅目(Dictyopt
era)(例えばゴキブリ科(Blattidae)のもの)及び膜
翅目(Hymenoptera)(例えばアリ科(Formicidae)の
もの)の害虫に対しても使用することができる。
式Iの化合物はまた植物に寄生するダニ及び昆虫に対
し永続する効力をもっている。ダニ目のハダニ類を防除
する為に使用すると、ハダニ科〔テトラニクス(Tetran
ichus spp)類及びパノニクス(Panonychus spp.)類の
卵、さなぎ及び成虫に対して有効である。
それらは同翅目(Homoptera)の吸液昆虫、特にアブ
ラムシ科(Aphididae)、ウンカ科(Delphecidae)、ヒ
メヨコバイ科(Cicadellidae)、キジラミ科(Psyllida
e)、ロシダエ(Loccidae)、マルカイガラムシ科(Dia
spididae)及びエリオフイダエ(Eriopyidae)(例えば
レモン果実上のサビマイト)の有害生物に対し、また半
翅目(Hemiptera)、異翅亜目(Heteroptera)及びアザ
ミウマ目(Thysanoptera)の有害生物に対しても良好な
効果を示し鱗翅目(Lepidptera)、鞘翅目(Coleopter
a)、双翅目(Diptera)及び直翅目(Orthoptera)の植
物食害昆虫に対しても良好な効果を有する。
式Iで表わされる化合物はまた土中の有害生物に対す
る土壌殺虫剤として使用する為にも適している。
従って式Iの化合物は穀物、綿、稲、とうもろこし、
大豆、じゃがいも、野菜、果物、タバコ、ホップ、ミカ
ン類、アボガド及びその他のような作物中の吸液害虫及
び食害昆虫のすべての発達段階に対して有効である。
式Iの化合物はまた植物線虫類、メロイドギネ科(Me
loidogyne)、ヘテロデラ科(Heterodera)、プラチレ
ンクス科(Pratylenchus)、ジチレンクス科(Ditylenc
hus)、ラドルファス科(Radolphus)、リゾグリファス
科(Phizoglyphus)及びその他の科に属する種の線虫に
対しても有効である。
更にまた該化合物は、寄生虫、特に哺乳動物及び鳥、
例えばヒツジ、豚、山羊、ウシ、ウマ、ロバ、犬、猫、
モルモット、飼育小鳥などの病気を起す原因となりうる
内部寄生線虫に対して作用を有する。このような線虫の
代表的なものを上げると、ヘモンクス(Haemonchus)、
トリコストロンギルス(Trichostrongylus)、オステル
タギア(Ostertagia)、ネマトデイルス(Nematodiru
s)、コーベリア(Cooperia)、アスカリス(Ascari
s)、ブノストマム(Bunostomum)、エスファゴストマ
ム(Oesphagostomum)、チャベルティア(Chaberia)、
トリクリス(Trichuris)、ストロンギリス(Strongylu
s)、トリコネア(Treichonema)、ジクチオカウルス
(Dictyocaulus)、カピラリア(Capillaria)、ヘテラ
キス(Heterakis)、トクソカラ(Toxocara)、アスカ
リディア(Ascaridia)、オキシウリス(Oxyuris)、ア
ンシロストマ(Ancylnstoma)、ウンシナリア(Uncinar
ia)、トキサスカリス(Toxascaris)、及びパラスカリ
ス(Parascaris)、である。式Iの化合物の特に有利な
点は、ベンズイミダゾール系殺寄生虫剤に対して耐性で
ある寄生虫に対しても有効であることである。
ネマトジラス、コオペリアおよびオエソファゴストマ
ム属のある種は宿主動物の腸管を攻撃し、一方ハエモン
クスおよびオステルタギア種のある種は胃にそしてジク
チオカウルス、種のある種は肺組織に寄生する。フイラ
リイダエ(Filariidal)およびセタリイダエ(Setariid
ae)族の寄生体は内部細胞組織および内部器官、例えば
心臓、血管、リンパ管内および皮下組織内、に見られ
る。これに関連して、犬の心臓寄生虫(heartworm)、
ジロフィラリ アイミチス(Dirofilaria immitis)を
特に述べる。式Iの化合物はこれらの究生体に対して非
常に有効である。
式Iで表わされる化合物はまた人間の病因性寄生体の
防除にも適しており、それらの寄生体の中で消化管に発
生する典型的例として、アンシロストマ(Ancylostam
a)、ネカトール(Necator)、アスカリス(Adcari
s)、ストロンギイロイデス(Strongyloides)、トリチ
ネラ(Trichinella)、カピラリア(Capillaria)、ト
リクス(Trichuris)およびエンテロビウス(Enterobiu
s)種の寄生体を述べることができる。本発明の化合物
は血液、組織および種々の器官に存在するフイラリイダ
エ族のウチエレリア(Wuchereria)、ブルギア(Brugi
a)、オンコセルカ(Onchocerca)およびロア(Loa)種
の寄生体に対しても有効であり、そして更に、ドラクン
クルス(Dracunculus)、および特に胃腸管にはびこる
ストロンギロイデス(Strongyloides)およびトリチネ
ラ(Trichinella)種の寄生体に対して有効である。
式Iの化合物はそのままの形態で、或いは好ましくは
製剤技術で慣用の補助剤と共に組成物として使用され、
公知の方法により乳剤原液、直接噴霧可能なまたは希釈
可能な溶液、希釈乳剤、水和剤、水溶剤、粉剤、粒剤、
および例えばポリマー物質によるカプセル化剤に製剤化
される。組成物の性質と同様、噴霧、散布、散水または
注水のような適用法は、目的とする対象および使用環境
に依存して選ばれる。
式Iの化合物は混血動物に対し体重1Kg当り0.01ない
し10mgの割合で投与する。閉鎖された作付地域にそれら
を1ヘクタールにつき10gないし1000gの量で施用する。
それらは更に畜舎、家畜小屋または他の建物に使用しう
る。
製剤、即ち式Iの有効成分を含む組成物、調整剤また
は混合物は、公知の方法により、例えば有効成分を溶
媒、固体担体および適当な場合には表面活性化合物(界
面活性剤)のような増量剤と均一に混合および/または
摩砕することにより、製造される。
適当な溶媒は次のものである:芳香族炭化水素、好ま
しくは炭素原子数8ないし12の部分、例えばキシレン混
合物または置換ナフタレン;ジブチルフタレートまたは
ジオクチルフタレートのようなフタレート;シクロヘキ
サンまたはパラフィンのような脂肪族炭化水素;エタノ
ール、エチレングリコールモノメチルまたはモノエチル
エーテルのようなアルコールおよびグリコール並びにそ
れらのエーテルおよびエステル;シクロヘキサノンのよ
うなケトン;N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスル
ホキシドまたはジメチルホルムアミドのような強極性溶
媒;並びにエポキシ化ココナッツ油または大豆油のよう
なエポキシ化植物油;または水。
例えば粉剤および分散性粉末に使用できる固体担体は
通常、方解石、タルク、カオリン、モンモリロナイトま
たはアタパルジャイトのような天然鉱物充填剤である。
物性を改良するために、高分散ケイ酸または高分散吸収
性ポリマーを加えることも可能である。適当な粉状化吸
収性担体は多孔性型のもので、例えば軽石、破砕レン
ガ、セピオライトまたはベントナイトであり;そして適
当な非吸収性担体は方解石または砂のような物質であ
る。更に非常に多くの予備粉状化した無機質および有機
質の物質、特にドロマイトまたは粉状化植物残骸、が使
用し得る。
製剤化すべき有効成分の性質によるが、適当な表面活
性化合物は良好な乳化性、分散性および湿潤性を有する
非イオン性、カチオン性および/またはアニオン性界面
活性剤である。“界面活性剤”の用語は界面活性剤の混
合物をも含むものと理解されたい。
適当なアニオン性界面活性剤は、水溶性石ケンおよび
水溶性合成表面活性化合物の両者であり得る。
適当な石鹸は高級脂肪酸(C10〜C22)のアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩、または非置換または置換のア
ンモニウム塩、例えばオレイン酸またはステアリン酸、
或いは例えばココナッツ油または獣油から得られる天然
脂肪酸混合物のナトリウムまたはカリウム塩である。脂
肪酸メチルタウリン塩もまた用い得る。
しかしながら、いわゆる合成界面活性剤、特に脂肪族
スルホネート、脂肪族サルフェート、スルホン化ベンズ
イミダゾール誘導体またはアルキルアリールスルホネー
ト、が更に頻繁に使用される。
脂肪族スルホネートまたはサルフェートは通常アルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩或いは非置換または置換
のアンモニウム塩の形態にあり、そしてアシル基のアル
キル部分をも含む炭素原子数8ないし22のアルキル基を
含み、例えばリグノスルホン酸、ドデシルサルフェート
または天然脂肪酸から得られる脂肪族アルコールサルフ
ェートの混合物のナトリウムまたはカルシウム塩であ
る。これらの化合物には硫酸エステルの塩および脂肪族
アルコール/エチレンオキシド付加物のスルホン酸の塩
も含まれる。スルホン化ベンズイミダゾール誘導体は、
好ましくは二つのスルホン酸基と8ないし22個の炭素原
子を含む一つの脂肪酸基とを含む。アルキルアリールス
ルホネートの例は、ナフタレンスルホン酸/ホルムアル
デヒド縮合生成物のナトリウム、カルシウムまたはトリ
エタノールアミン塩である。
対応するホスフェート、例えば4ないし14モルのエチ
レン オキシド を含むp−ノニルフェノール付加物の
リン酸エステルの塩、もまた適当である。
非イオン性界面活性剤は、好ましくは脂肪族または脂
環式アルコール、または飽和または不飽和脂肪酸および
アルキルフェノールのポリグリコール エーテル誘導体
であり、該誘導体は3ないし30個のグリコール エーテ
ル基、(脂肪族)炭化水素部分に8ないし20個の炭素原
子、そしてアルキルフェノールのアルキル部分に6ない
し18個の炭素原子を含む。
他の適当な非イオン性界面活性剤は、ポリエチレン
オキシドとポリプロピレン グリコール、エチレンジア
ミンポリプロピレン グリコールおよびアルキル鎖中に
1ないし10個の炭素原子を含むアルキルポリプロピレン
グリコールとの水溶性付加物であり、その付加物は20
ないし250個のエチレン グリコール エーテル基およ
び10ないし100個のプロピレン グリコール エーテル
基を含む。これらの化合物は通常プロピレン グリコー
ル単位当り1ないし5個のエチレングリコール単位を含
む。
非イオン性界面活性剤の代表的例は、ノニルフェノー
ル−ポリエトキシエタノール、ヒマシ油ポリグリコール
エーテル、ポリプロピレン/ポリエチレン オキシド
付加物、トリブチルフェノキシポリエトキシエタノー
ル、ポリエチレン グリコールおよびオクチルフェノキ
シエトキシエタノールである。ポリオキシエチレンソル
ビタントリオレートのようなポリオキシエチレン ソル
ビタンの脂肪酸エステルもまた適当な非イオン性界面活
性剤である。
カチオン性界面活性剤は、好ましくはN−置換基とし
て少なくとも一つの炭素原子数8ないし22のアルキル基
と、他の置換基として低級非置換またはハロゲン化アル
キル基、ベンジル基または低級ヒドロキシアルキル基と
を含む第四アンモニウム塩である。該塩は好ましくはハ
ロゲン化物、メチル硫酸塩またはエチル硫酸塩の形態に
あり、例えばステアリルトリメチルアンモニウム クロ
リドまたはベンジル ジ−(2−クロロエチル)エチル
アンモニウム ブロミドである。
製剤業界で慣用の界面活性剤は例えば下記の刊行物に
記載されている。: “1986インターナショナル マックカッチャンズ エ
マルジファイアーズ アンド デタージェンツ(1986 I
nternational McCutcheon′s Emulsifiers and Deterge
nts)”ザ マニュファクチュアーイング コンフェク
ショナー パブリッシング コーポレーション(The Ma
nufacturing Confectioner Publishing Co.),グレン
ロック(Glen Rock),ニュージャージー州、USA. 有害生物防除組成物は通常、式Iの有効成分0.01ない
し95%、好ましくは0.1ないし80%、固体または液体補
助剤5ないし99.99%、および界面活性剤0ないし25
%、好ましくは0.1ないし25%を含む。
市販品は好ましくは濃厚物として製剤化されるが、消
費者は通常1−10,000ppmの濃度を有する希釈製剤を使
用する。
それ故本発明は更に慣用の担体及び/または分散剤と
共に有効成分として少なくとも一種の式Iで表わされる
化合物を含有する有害生物防除組成物に関する。
この組成物はまた他の成分例えば安定剤、消泡剤、粘
度調節剤、結合剤、粘着付与剤並びに肥料、または特別
な効果のための他の有効成分を含有してもよい。
製造実施例 A1.5−O−第3ブチルジメチルシリル−13β−〔2−
(1,3−ジオキソラン−2−イル)−エチル〕−13α−
ヒドロキシ−ミルベマイシンA4の製造 THF10ml中の2−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキ
ソラン2.40mlの溶液をテトラヒドロフラン(THF)20ml
中のマグネシウム片650mgの懸濁液に40℃で2
間以内に添加する。グリニャール試薬の形成を開始させ
るために、少量のヨウ素の結晶を反応開始時に添加す
る。その後反応混合物をアルゴン雰囲気下40℃で更に30
分間攪拌し、続けて上澄みを取り出す。こうしてTHF中
の2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−エチルマグ
ネシウムブロミド0.2M溶液を得る。
THF8ml中の5−O−第3ブチルジメチルシリル−13−
オキソ−ミルベマイシンA41.006gの溶液を−15℃に冷却
し、その後THF中の2−(1,3−ジオキソラン−2−イ
ル)−エチルマグネシウムブロミドの0.2M溶液1.70mlを
30分かけて添加する。−15℃で30分間攪拌した後、飽和
NH4Cl溶液5mlを注意深く添加し、その後反応混合物を飽
和NaHCO3溶液100mlに注ぎ、次いでエーテル150mlで3回
抽出する。有機相を飽和NaCl溶液100mlで洗浄し、MgSO4
で乾燥させて、蒸発により濃縮する。シリカゲル上でヘ
キサン/ジメトキシエタン6:1を使用して粗生成物をク
ロマトグラフするとC(13)−エピマ−87mg(8%)に
加えて、生成物969mg(84%)を得た。
マス スペクトル(MS):m/e:772(M+,C43H68O
10S11 H−NMR(300 MHz,CDCl3): 3.05ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 4.42ppm(bs,W=11)(C5H) 4.85ppm(t,J=3)(OCH(CH2)O) A2.13β−〔2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−エ
チル〕−13α−ヒドロキシ−ミルベマイシンA4の製造 HFx・ピリジン/THF溶液(HFx・ピリジン6.5ml、ピリ
ジン15.7ml及びTHF50mlから製造)1ml中の5−O−第3
ブチルジメチルシリル−13β−〔2−(1,3−ジオキソ
ラン−2−イル)−エチル〕−13α−ヒドロキシ−ミル
ベマイシンA440mgの溶液を室温で18時間攪拌する。その
後反応混合物を飽和NaHCO3溶液50mlに注ぎ、ジエチルエ
ーテル100mlで抽出する。有機相を飽和NaCl溶液50mlで
洗浄し、MgSO4で乾燥させて蒸発により濃縮する。シリ
カゲル上でヘキサン/酢酸エチル1:1を使用して粗生成
物をクロマトグラフした後、生成物27mg(79%)を得
た。
MS:(m/e):658(M+,C37H54O101 H−NMR(300 MHz,CDCl3): 3.07ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 4.28ppm(t,J=7)(C5H) 4.85ppm(t,J=4)(OCH(CH2)O) A3.5−O−第3ブチルジメチルシリル−13β−〔2−
(1,3−ジオキソラン−2−イル)−エチル〕−13α−
ヒドロキシ−ミルベマイシンA3の製造 実施例A1で記載した方法と同様の方法で5−O−第3
ブチルジメチルシリル−13−オキソ、ミルベマイシンA3
420mg及び2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−エチ
ルマグネシウムブロミド0.2M溶液7.0mlから標記化合物
を得る。
マス スペクトル(MS):(m/e):758(M+,C42H66O
10Si) A4.13β−〔2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−エ
チル〕−13α−ヒドロキシ−ミルベマイシンA3の製造 実施例A2と同様にして5−O−第3ブチルジメチルシ
リル−13β−〔2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)
−エチル〕−13α−ヒドロキシミルベマイシンA3から標
記化合物を製造することができる。
マス スペクトル(MS):(m/e):644(M+,C36H52O
10) 式Iで表わされる化合物の製造 H1.ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−メ
トキシテトラヒドロフラン〕の製造 メタノール中p−トルエンスルホン酸1%溶液1ml中
の5−O−第3ブチルジメチルシリル−13β−〔2−
(1,3−ジオキソラン−2−イル)−エチル〕−13α−
ヒドロキシ−ミルベマイシンA450mgの溶液を室温で90分
間攪拌する。その後反応混合物を飽和NaHCO3溶液50ml中
に注ぎ、ジエチルエーテル100mlで抽出する。有機相を
飽和NaCl溶液50mlで洗浄し、MgSO4で乾燥させて、蒸発
により濃縮する。
シリカゲル上でヘキサン/酢酸エチル2:1を使用してク
ロマトグラフを行なった後、C5′におけるエピマー混合
物の形状で(異性体A:異性体B 約3:1)生成物35mg(8
6%)を単離できた。
MS:(m/e):628(M+,C36H52O91 H−NMR(300 MHz,CDCl3): 3.09ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 3.40* and 3.45ppm(2s)(CH3O) 4.03* and 4.12*ppm(2s)(OH) 4.29ppm(6s,W=15)(C5H) 4.99*ppm(d,J=4)and 5.10ppm (dd,J=4,J′=2)(OC(CH2)O). H2.5−O−第3ブチルジメチルシリル−ミルベマイシン
A4−13−スピロ−2′−〔5′−(2″−エトキシエト
キシ)−テトラヒドロフラン〕の製造 (±)−カンファ−10−スルホン酸24mgを塩化メチレ
ン2ml中の5−O−第3ブチルジメチルシリル−13β−
〔2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−エチル−13
α−ヒドロキシ−ミルベマイシンA480mg及びエチレング
リコールモノエチルエーテル200μlの溶液に添加す
る。反応混合物を室温で2時間攪拌した後、飽和NaHCO3
溶液50ml中に注ぎ、そしてジエチルエーテル100mlで抽
出する。有機相を飽和NaCl溶液50mlで洗浄し、MgSO4
乾燥させて蒸発により濃縮する。シリカゲル上でヘキサ
ン/酢酸エチル6:1を使用してクロマトグラフすると異
性体A生成物62mg(50%)及び異性体B生成物32mg(26
%)を得た。
異性体A: MS:(m/e):800(M+,C45H72O10Si)1 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.08ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 4.09ppm(s)(OH) 4.42ppm(bs,W=10)(C5H) 5.13ppm(bs,W=6)(OCH(CH2)O) 異性体B: MS:(m/e):800(M+,C45H72O10Si)1 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.07ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 4.03ppm(s)(OH) 4.42ppm(bs,W=10)(C5H) 5.23ppm(bd,J=3)(OCH(CH2)O) 5.51ppm(dd,J=11,J′=6)(C15H) H3.ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−
(2″−エトキシエトキシ)、テトラヒドロフランの製
造 a)異性体A HFx・ピリジン/THF溶液(上記参照)1ml中の5−O−
第3ブチルジメチルシリル−13−スピロ−2′−〔5′
−(2″−エトキシエトキシ)−テトラヒドロフラン〕
(異性体A)58mgの溶液を室温で16時間攪拌する。その
後反応混合物を飽和HaHCO3溶液50ml中に注ぎ、ジエチル
エーテル100mlで抽出する。有機相を飽和NaCl溶液50ml
で洗浄し、MgSO4で乾燥させて蒸発により濃縮する。シ
リカゲル上でヘキサン/酢酸エチル2:1を使用して粗生
成物をクロマトグラフすると、生成物47mg(94%)を得
た。
MS:(m/e):686(M+,C39H58O101 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.08ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 4.10ppm(s)(OH) 4.28ppm(t,J=7)(C5H) 5.13ppm(bd,J=4)(OCH(CH2)O) b)異性体B 操作H3.aと同様にして5−O−第3ブチルジメチルシ
リル−13−スピロ−2′−〔5′−(2″−エトキシエ
トキシ)−テトラヒドロフラン〕(異性体B)29.5mgか
ら生成物22mg(88%)を得た。
MS:(m/e):686(M+,C39H58O101 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.06ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 4.03ppm(s)(OH) 4.28ppm(t,J=7)(C5H) 5.22ppm(bd,J=4)(OCH(CH2)O) 5.50ppm(dd,J=11,J′=5)(C15H) H4.5−O−第3ブチルジメチルシリルミルベマイシンA4
−13−スピロ−2′−〔5′−(2″,2″−ジメチルプ
ロポキシ)−テトラヒドロフランの製造 (±)−カンファー−10−スルホン酸36mgを塩化メチ
レン2ml中の5−O−第3ブチルジメチルシリル−13β
−〔2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−エチル〕
−13α−ヒドロキシ−ミルベマイシンA4 120mg及びネオ
ペンチルアルコール274mgの溶液に添加する。室温で2
時間攪拌した後、反応混合物を製造実施例H2で記載した
ように後処理を行なう。シリカゲル上でヘキサン/ジエ
チルエーテル5:1を使用して粗生成物をクロマトグラフ
した後、異性体A生成物64mg(52%)及び異性体B生成
物35mg(28%)を単離できた。
異性体A MS:(m/e):798(M+,C46H74O9Si)1 H−NMR(300MHz,CDCl3): 0.88ppm(S)(C(CH3)3) 2.96ppm(d,J=9)(OCHHC(CH3)3) 3.08ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 3.50ppm(d,J=9)(OCHHC(CH3)3) 4.09ppm(s)(OH) 4.42ppm(bs,w=10)(C5H) 4.07ppm(bd,J=3)(OCH(CH2)O) 異性体B: MS:(m/e):798(M+,C46H74O9Si)1 H−NMR(300MHz,CDCl3): 0.88ppm(s)(C(CH3)3) 3.02ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 3.06ppm(d,J=9)(OCHHC(CH3)3) 3.51ppm(d,J=9)(OCHHC(CH3)3) 4.11ppm(s)(OH) 4.42ppm(bs,w=10)(C5H) 5.14ppm(dd,J=5.J′=2.5)(OCH(CH2)O) 5.56ppm(t,J=7.5)(C15H) H5.ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′
(2″,2″−ジメチルプロポキシ)−テトラヒドロフラ
ン〕の製造 a)異性体A 製造実施例H3と同様にして5−O−第3ブチルジメチ
ルシリル−ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−
〔5′−(2″,2″−ジメチルプロポキシ)−テトラヒ
ドロフラン〕(異性体A)61mgから生成物47mg(90%)
を得た。
MS:(m/e):684(M+,C40H60O91 H−NMR(300MHz,CDCl3): 0.87ppm(s)(C(CH3)3) 2.95ppm(d,J=9)(OCHHC(CH3)3) 3.07ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 3.40pp(d,J=9)(OCHHC(CH3)3) 4.11ppm(s)(OH) 4.28ppm(t,J=7)(C5H) 5.06ppm(bs,w 1/2=6)(OCH(CH2)O) b)異性体B 製造実施例H3と同様にして5−O−第3ブチルジメチ
ルシリル−ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−
〔5′−(2″,2″−ジメチルプロポキシ)−テトラヒ
ドロフラン〕(異性体B)29mgから生成物22mg(85%)
を得た。
MS:(m/e):684(M+,C40H60O91 H−NMR(300MHz,CDCl3): 0.88ppm(s)(C(CH3)3) 3.01ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 3.05ppm(d,J=9)(OCHHC(CH3)3) 3.50ppm(d,J=9)(OCHHC(CH3)3) 4.09ppm(s)(OH) 4.28ppm(t,J=7)(C5H) 5.15ppm(dd,J=5,mJ′=2.5)(OCH(CH2)O) 5.55ppm(t,J=8)(C15H) H6.5−O−第3ブチルジメチルシリル−ミルベマイシン
A4−13−スピロ−2′−〔5′−(2″−(2−
(2′−ヒドロキシエトキシ)−エトキシ)−エトキ
シ)−テトラヒドロフラン〕の製造 (±)−カンファー−10−スルホン酸36mgを塩化メチ
レン2ml中の5−O−第3ブチルジメチルシリル−13β
−〔2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−エチル〕
−13α−ヒドロキシ−ミルベマイシンA4120mg及びトリ
エチレングリコール828μlの溶液に添加する。室温で
2時間攪拌した後、反応混合物を製造実施例H2に記載さ
れているように後処理を行なう。シリカゲル上でヘキサ
ン/酢酸エチル1:1を使用して粗生成物をクロマトグラ
フするとC5′においてエピマー混合物の形状で(異性体
A:異性体B 約3:1)生成物96mg(72%)を得た。
MS:(m/e):860(M+,C47H76O12Si)1 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.08ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 4.02ppm and 4.10*ppm(2s)(OH) 4.42ppm(bs,w=10)(C5H) 5.12*ppm(bs,w 1/2=6)and 5.16ppm(dd,J=5,J′=
2)(OCH(CH2)O) H7.ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−
(2″−(2−(2′−ヒドロキシ−エトキシ)−
エトキシ)−エトキシ)−テトラヒドロフランの製造 製造実施例H3と同様にして5−O−第3ブチルジメチ
ルシリル−ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−
〔5′−(2″−2−(2′−ヒドロキシエトキ
シ)−エトキシ)−エトキシ)−テトラヒドロフラン〕
50mgからC5′におけるエピマー混合物の形状で(異性体
A:異性体B約2.5:1)生成物39mg(90%)を得た。
MS:(m/e):746(M+,C41H62O121 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.07ppm(dt,J=9)(C25H) 4.00ppm and 4.10*ppm(2s)(OH) 4.27ppm(t,J=7)(C5H) 5.11*ppm(bt,J=2)and 5.22ppm (dd,J=5,J′=2)(OCH(CH2)O) H8.5−O−第3ブチルジメチルシリル−ミルベマイシン
A4−13−スピロ−2′−〔5′−(2″−(2−
(2′−(クロロアセトキシ)−エトキシ)−エトキ
シ)−エトキシ)−テトラヒドロフラン〕の製造 0℃において、クロロアセチル塩酸塩1μlを塩化メ
チレン2ml中の5−O−第3ブチルジメチルシリル、ミ
ルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−(2″−
(2−(2′−ヒドロキシエトキシ)−エトキシ)
−エトキシ)−テトラヒドロフラン〕〔C5′におけるエ
ピマーの混合物(異性体A:異性体B 約3:1)〕及びピ
リジン39μlの溶液に添加する。反応混合物を0℃で6
時間攪拌した後、1NHCl溶液50ml中に注ぎ、そしてジエ
チルエーテル100mlで抽出する。有機相を飽和NaHCO3
液50ml及び飽和NaCl溶液50mlで洗浄し、MgSO4で乾燥さ
せて濃縮する。シリカゲル上でヘキサン/酢酸エチル3:
1を使用して粗生成物をクロマトグラフするとC5′にお
けるエピマー混合物の形状で(異性体A:異性体B 約3:
1)生成物42mg(92%)を得た。
MS:(m/e):936(M+,C49H77ClO13Si)1 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.07ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 4.00ppm and 4.08*ppm(2s)(OH) 4.08ppm(s)(CH2Cl) 4.41ppm(bs,w 1/2=10)(C5H) 5.10*ppm(bt,J=3)and 5.22ppm (dd,J=5,J′=2.5)(OCH(CH2)O) H9.ミルベマイシンA4−13−スピル−2′−〔5′−
(2″−(2−(2′−(クロロアセトキシ)−エ
トキシ)−エトキシ)−エトキシ)−テトラヒドロフラ
ンの製造 製造実施例H3と同様にしてC5′におけるエピマー混合
物の形状で(異性体A:異性体B 約3:1)5−O−第3
ブチルジメチルシリル−ミルベマイシンA4−13−スピロ
−2′−〔5′−(2″−(2−(2′−(クロロ
アセトキシ)−エトキシ)−エトキシ)−エトキシ)−
テトラヒドロフラン〔C5′におけるエピマー混合物(異
性体A:異性体B 約3:1)〕39mgから生成物26mg(75
%)を得た。
MS:(m/e):822(M+,C43H63ClO131 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.07ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 4.00ppm and 4.10*ppm(2s)(OH) 4.08ppm(s)(CH2Cl) 4.27ppm(t,J=7)(C5H) 5.11*ppm(bt,J=2.5)and 5.22ppm(m)(OCH(CH2)
O) 上述の方法に従がって更に以下に示す式Iで表わされ
る化合物を製造できる。
H10.5−O−第3ブチルジメチルシリル−ミルベマイシ
ンA4−13−スピロ−2′−〔5′−ベンジルオキシテト
ラヒドロフラン〕 a)異性体A: MS:(m/e):818(M+,C48H70O9Si)1 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.07ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 4.09ppm(s)(OH) 4.42ppm(bs,w 1/2=11)(C5H) 4.48ppm(d,J=11.5)(OCHC6H5) 4.82ppm(d,J=11.5)(OCHHC6H5) 5.20ppm(bt,J=2.5)(OCH(CH2)O) 7.33ppm(m)(C6H5) b)異性体B: MS:(m/e):818(M+,C48H70O9Si)1 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.00ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 4.12ppm(s)(OH) 4.41ppm(bs,w 1/2=10)(C5H) 4.57ppm(d,J=11.5)(OCHHC6H5 4.86ppm(d,J=11.5)(OCHHC6H5) 5.54ppm(dd,J=10,J′=5)(C15H) 7.32ppm(m)(C6H5) H11.ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−ベ
ンジルオキシテトラヒドロ−フラン〕 a)異性体A: MS:(m/e):704(M+,C42H56O91 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.07ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 4.10ppm(s)(OH) 4.28ppm(t,J=7)(C5H) 4.48ppm(d,J=11.5)(OCHHC6H5) 4.82ppm(d,J=11.5)(OCHHC6H5) 5.20ppm(bt,J=2.5)(OCH(CH2)O) 7.33ppm(m)(C6H5) b)異性体B: MS:(m/e):704(M+,C42H56O91 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.00ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 4.10ppm(s)(OH) 4.27ppm(t,J=7)(C5H) 4.57ppm(d,J=11.5)(OCHHC6H5) 4.85ppm(d,J=11.5)(OCHHC6H5) 5.30ppm(bt,J=2.5)(OCH(CH2)O) 7.31ppm(m)(C6H5) H12.5−O−第3ブチルジメチルシリル−ミルベマイシ
ンA4−13−スピロ−2′−〔5′−シクロヘキシルオキ
シテトラヒドロフラン〕 a)異性体A: MS:(m/e):810(M+,C47H74O9Si)1 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.07ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 3.60ppm(m)(OCH(CH2)CH2) 4.09ppm(s)(OH) 4.41ppm(bs,w 1/2=10)(C5H) b)異性体B: MS:(m/e):810(M+,C47H74O9Si)1 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.01ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 3.62ppm(m)(OCH(CH2)CH2) 4.08ppm(s)(OH) 4.40ppm(bs,w 1/2=10)(C5H) 5.55ppm(bs,J=8)(C15H) H13.ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−
(シクロヘキシルオキシテトラ−ヒドロフラン〕 a)異性体A: MS:(m/e):696(M+,C41H60O91 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.08ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 3.62ppm(m)(OCH(CH2)CH2) 4.10ppm(s)(OH) 4.28ppm(t,J=7)(C5H) b)異性体B: MS:(m/e):696(M+,C41H60O91 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.02ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 3.62ppm(m)(OCH(CH2)CH2) 4.07ppm(s)(OH) 4.27ppm(t,J=7)(C5H) 5.56ppm(dd,J=10,J′=5))(C15H) H14.5−O−第3−ブチルジメチルシリル−ミルベマイ
シンA4−13−スピロ−2′−〔5′−(2″−(2−
メトキシ−エトキシ)−エトキシ)−テトラヒドロ−フ
ラン〕 C5′でのエピマー混合物(異性体A:異性体B 約3:
1) MS:(m/e):830(M+,C46H74O11Si)1 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.08ppm(dt,J=9)(C25H) 3.36ppm(s)(CH3O) 4.02ppm and 4.09*ppm(2s)(OH) 4.41ppm(bs,w=11)(C5H) 5.12*ppm(bt,w 1/2=6)及び5.23ppm(bs,w
6)(OCH(CH2)O) H15.ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−
(2″−(2−メトキシ−エトキシ)−エトキシ)−
テトラヒドロフラン〕 C5′でのエピマー混合物(異性体A:異性体B 約2:
3) MS:(m/e):716(M+,C40H60O111 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.08ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 3.38ppm(s)(CH3O) 4.01*and 4.10 ppm(2s)(OH) 4.29ppm(t,J=7)(C5H) 5.12ppm(bs,w=7)及び4.23*ppm(bs,w 1/2=
6)(OCH(CH2)O) H16.5−O−第3−ブチルジメチルシリル−ミルベマイ
シンA4−13−スピロ−2′−〔5′((3″−メチル−
オキサタン−3″−イル)−メトキシ)−テトラヒドロ
フラン〕 C5′でのエピマー混合物(異性体A:異性体B 約1:
1) MS:(m/e):812(M+,C46H72O10Si)1 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.02 and 3.07ppm(2dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 3.40 and 3.47ppm(2d,J=10)(OCHHC) 3.87 and 3.88ppm(2d,J=10)(OCHHC) 4.09 and 4.10ppm(2s)(OH) 5.12ppm(bd,J=3.5)及び5.20ppm (dd,J=4.5,J′=2)(OCH(CH2)O) H17.ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−
((3″−メチルオキサタン−3″−イル)−メトキ
シ)−テトラヒドロフラン〕 C5′でのエピマー混合物(異性体A:異性体B 約1:
1) MS:(m/e):698(M+,C40H58O101 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.02 and 3.07ppm(2dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 3.40 and 3.46ppm(2d,J=10)(OCHHC) 3.86 and 3.88ppm(2d,J=10)(OCHHC) 4.09 and 4.10ppm(2s)(OH) 4.28ppm(t,J=7)(C5H) 5.12ppm(bd,J=3.5)及び5.20ppm (dd,J=5,J′=2)(OCH(CH2)O) H18.5−第3−ブチルジメチルシリル−ミルベマイシンA
4−13−スピロ−2′−〔5′−(2″−ヒドロキシエ
トキシ)−テトラヒドロフラン〕 C5′でのエピマー混合物(異性体A:異性体B 約1:
1) MS:(m/e):772(M+,C43H68O10Si)1 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.07ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 3.98 and 4.06*ppm(2s)(OH) 4.41ppm(bs,w 1/2=11)(C5H) 5.13*ppm(d,J=4.5)及び5.22ppm (dd,J=5,J′=3)(OCH(CH2)O) H19.ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−
(2″−ヒドロキシエトキシ)−テトラヒドロフラン〕 a)異性体A: MS:(m/e):658(M+,C37H54O101 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.07ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 4.06ppm(s)(OH) 4.27ppm(t,J=7)(C5H) 5.13ppm(d,J=4.5)(OCH(CH2)O) b)異性体B: MS:(m/e):658(M+,C37H54O101 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.07ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 3.98ppm(s)(OH) 4.27ppm(t,J=7)(C5H) 5.22ppm(dd,J=5,J′=3)(OCH(CH2)O) 5.53ppm(dd,J=10.5,J′=4.5)(C15H) H20.5−オキシイミノ−ミルベマイシンA4−13−スピロ
−2′−〔5′−(2″,2″−ジメトキシプロポキシ)
−テトラヒドロフランの製造 a)ジクロロメタン3ml中のミルベマイシンA4−13−ス
ピロ−2′−〔5′−(2″,2″−ジメトキシプロポキ
シ)−テトラヒドロフラン〕50mgの溶液を二酸化マンガ
ン95mgと共に室温で5時間攪拌する。二酸化マンガンを
ケイソウ土上でろ過し、次いで溶液を濃縮した後、粗製
5−オキソ−ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−
〔5′−(2″,2″−ジメチルプロポキシ)−テトラヒ
ドロフラン〕47mgを得る。
MS:(m/e):682(M+,C40H58O9) b)この粗生成物をヒドロキシルアミン塩酸塩47mgと共
にピリジン1.0mg中に溶解する。該混合物を室温で1時
間攪拌した後、ジエチルエーテルとIN HClで後処理を行
なう。シリカゲル上で酢酸エチル/ヘキサン1:3を使用
してクロマトグラフすると、標記化合物35mgを得る。
MS:(m/e):697(M+,C40H59NO01 H−NMR(300MHz,CDCl3): 0.88ppm(s)(C(CH3)3) 2.96ppm(d,J=9.5)(OCHHC(CH3)3) 3.08ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9.5)(C25H) 3.48ppm(d,J=9.5)(OCHHC(CH3)3) 4.64ppm(s)(C6H) 7.62ppm(s)(N−OH) H21.5−オキシイミノ−ミルベマイシンA4−13−スピロ
−2′−〔5′−シクロヘキシルオキシテトラヒドロフ
ラン〕の製造 a)二酸化マンガン56mgをジクロロメタン3ml中のミル
ベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−シクロヘキ
シルオキシ−テトラヒドロフラン〕30mgの溶液に添加す
る。反応混合物を室温で2時間攪拌した後、ケイソウ土
上でろ過する。溶液濃縮後、粗製5−オキソ−ミルベマ
イシンA4−13−スピロ−2′−〔5−シクロヘキシルオ
キシテトラヒドロフラン〕30mgを得る。
MS:(m/e):694(M+,C41H58O9) b)ピリジン1.0ml中のこの粗生成物29mg及びヒドロキ
シルアミン塩酸塩30mgを室温で2時間攪拌する。反応混
合物をジエチルエーテル及び1N HClで後処理を行ない、
次いでシリカゲル上で酢酸エチル/ヘキサン1:3を使用
してクロマトグラフを行なうと標記化合物23mgを得る。
MS:(m/e):709(M+,C41H59NO91 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.09ppm(dt,Jd=2.5,Jt=9)(C25H) 3.62ppm(m)(OCH(CH2)CH2) 4.55ppm(s)(C6H) 7.65ppm(s)(N−OH) H22.5−オキシイミノ−ミルベマイシンA4−13−スピロ
−2′−〔5′−(2″−メチルブトキシ)−テトラヒ
ドロフラン〕の製造 a)二酸化マンガン57mgをジクロロメタン3ml中のミル
ベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−(2″−メ
チルブトキシ)−テトラヒドロフラン〕30mgの溶液に添
加する。反応混合物を室温で2時間攪拌した後、ケイソ
ウ土上でろ過し、溶液を濃縮後、粗製5−オキソ−ミル
ベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−(2″−メ
チルブトキシ)−テトラヒドロフラン〕27mgを得る。
MS:(m/e):682(M+,C40H58O9) b)この粗生成物26mgをピリジン1.0ml中にヒドロキシ
ルアミン塩酸塩26mgと共に溶解する。該混合物を室温で
90分間攪拌した後、ジエチルエーテル及び1NHClで処理
する。シリカゲル上で酢酸エチル/ヘキサン1:3を使用
して粗生成物をクロマトグラフすると標記化合物21mgを
得る。
MS:(m/e):697(M+,C40H59NO91 H−NMR(300MHz,CDCl3): 3.10ppm(dd,J1=6,J2=9.5)(OCHHCH(CH3)C2H5) 3.66ppm(dd,J1=6,J2=9.5)(OCHHCH(CH3)C2H5) 4.64ppm(s)(C6H) 7.68ppm(s)(N−OH) H23.5−オキシイミノ−ミルベマイシンA3−13−スピロ
−2′−〔5′−(2″−エトキシ−エトキシ)−テト
ラヒドロフラン〕の製造 a)二酸化マンガン60mgをジクロロメタン3ml中のミル
ベマイシンA3−13−スピロ−2′−〔5′−(2″−エ
トキシエトキシ)−テトラヒドロフラン〕14.5mgの溶液
に添加する。反応混合物を室温で90分間攪拌した後、ケ
イソウ土上でろ過し、溶液濃縮後、粗製5−オキソ−ミ
ルベマイシンA3−13−スピロ−2′−〔5′−(2″−
エトキシエトキシ)−テトラヒドロフラン〕14mgを得
る。
MS:(m/e):670(M+,C38H54O10) b)この粗生成物をピリジン1.0ml中にヒドロキシルア
ミン塩酸塩20mgと共に溶解する。該混合物を室温で1時
間攪拌した後、ジエチルエーテル及び1N HClで後処理を
行なう。シリカゲル上で酢酸エチル/ヘキサン1:3を使
用して粗生成物をクロマトグラフすると標記化合物10mg
を得る。
MS:(m/e):685(M+,C38H55NO10) 上記の方法に従がい、更に以下の化合物を製造するこ
とができる。: 更に相当する化合物3.1ないし3.149(式中、X,R1及び
R3は表2中の化合物2.1ないし2.149で定義した意味を表
わし、並びにR2はイソプロピル基を表わす。);並びに
相当する化合物4.1ないし4.149(式中、X,R1及びR3は表
2中の化合物2.1ないし2.149で定義した意味を表わし、
並びにR2は第2ブチル基を表わす。)をも製造すること
ができる。
更に相当する化合物7.1ないし7.149(式中、R1及びR3
は表6中の化合物6.1ないし6.149で定義した意味を表わ
し、並びにR2はイソプロピル基を表わす。);並びに相
当する化合物8.1ないし8.149(式中、X,R1及びR3は表6
中の化合物6.1ないし6.149で定義した意味を表わし、並
びにR2は第2ブチル基を表わす。)をも製造することが
できる。
式Iで表わされる有効成分に対する製剤例(パーセン
トは重量基準である。) 有効成分を助剤とともに十分に混合した後、該混合物
を適当なミルで良く磨砕すると、水で希釈して所望の濃
度の懸濁液を得ることのできる水和剤が得られる。
乳剤原液 表の有効成分 10% オクチルフェノールポリエチレングリコール エーテル(エチレンオキシド4〜5モル) 3% ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 3% ヒマ油ポリグリコールエーテル (エチレンオキシド36モル) 4% シクロセキサノン 30% キシレン混合物 50% この乳剤原液を水で希釈することにより、所望の濃度
のエマルジョンを得ることができる。
粉剤 a) b) 表の化合物 5% 8% タルク 95% − カオリン − 92% 有効成分を担体とともに混合し、適当なミル中でこの
混合物を磨砕することにより、そのまま使用することの
できる粉末を得る。
押出し粒剤 表の有効成分 10% リグノスルホン酸ナトリウム 2% カルボキシメチルセルロース 1% カオリン 87% 有効成分を助剤とともに混合・磨砕し、続いてこの混
合物を水で湿めらす。混合物を押出し、空気流中で乾燥
させる。
錠剤または丸薬 1 有効成分 33.00% メチルセルロース 0.80% 高分散ケイ酸 0.80% トウモロコシ澱粉 8.40% メチルセルロースを水中で攪拌しそして膨潤させる。
その後ケイ酸を入れて均質懸濁液を与えるように攪拌す
る。表Iで表わされる化合物およびトウモロコシ澱粉を
混合しそして水性懸濁液を混合物に添加し、ペースト状
になるように混練する。このペーストを12Mシーブに通
して造粒しそして該粒状物を乾燥させる。
II 結晶室ラクトース 22.50% トウモロコシ澱粉 17.00% 微結晶質セルロース 16.50% ステアリン酸マグネシウム 1.00% 4補助薬全てを完全に混合する。
相I及びIIを混合しそして圧縮して錠剤または丸薬と
する。
注射剤: A.注油ビヒクル(遅放出性) 表の有効成分 0.1−1.0g 落花生油 100mlとする 表の有効成分 0.1−1.0g ゴマ油 100mlとする 製法:有効化合物を攪拌しながら油状物の一部に溶解
し、必要であればおだやかに加熱する。油性溶液を冷却
し、その後所望の容量に調整して、無菌条件下で気孔直
径が0.22μmである適当な過膜を通してろ過する。
B.水−混和性溶媒(平均速度放出性) 表の化合物 0.1−1.0g 4−ヒドロキシメチル−1,3− ジオキソラン(グリセロールフォ ーマル) 40g 1,2−プロパンジオール 100mlとする 表の有効成分 0.1−1.0g グリセロールジメチルケタール 40g 1,2−プロパンジオール 100mlとする 製造:有効化合物を溶媒の一部に溶解し、その溶液を所
望の容量まで調整して、無菌条件下で気孔直径が0.22μ
mである適当な過膜を通してろ過する。
C.水性溶質(速放出性) 表の有効成分 0.1−1.0g ポリエトキシル化ヒマシ油 (エチレンオキシド40単位) 10g 1,2−プロパンジオール 20g ベンジルアルコール 1g 注射用水 100mlとする 商品名CREMOPHOR EL(BASF社製)で市販されてい
る。
表の化合物 0.1−1.0g ポリエトキシ化ソルビタンモノ オレエート(エチレンオキシド 20単位)** 8g 4−ヒドロキシメチル−1,3− ジオキソラン(グリセロール フ ォーマル) 20g ベンジルアルコール 1g 注射用水 100mlとする** 商品名TWEEN 80(ICI)で市販されている。
製造:有効化合物を溶媒の一部に溶解し、その溶液を所
望の容量まで調整して、無菌条件下で気孔直径が0.22μ
mである適当な過膜を通してろ過する。
水性系は更に経口及び/または反趨胃内投与のために
使用するのが好ましい。
式Iの有効成分、またはそれを含有する組成物を飼育
動物及び生産性家畜、例えば畜牛、ヒツジ、山羊、猫及
び犬などの内部寄生線虫、条中類及び吸無視類を防除す
る為に使用するならば、これらは動物に対して一回また
はくりかえし投与することができる。動物の種類によっ
て各回の投与量は体重1kgに対し0.1ないし10mgの範囲内
の量が好ましい。長期間の投与によってより良好な効果
が得られることが多いが、より少い総投与量でも充分で
ある。この化合物またはそれを含有する組成物は飼料ま
たは飲物に添加することもできる。調製された飼料に0.
005ないし0.1重量%の濃度で有効成分を含有するのが好
ましい。組成物は溶液、乳剤、懸濁液、粉剤、錠剤、丸
薬、またはカプセル剤の形で動物に経口投与することが
できる。もし溶液または乳剤の物理的及び薬理学的性質
が注射を許容するならば、式Iの化合物またはそれを含
有する組成物を動物に、例えば皮下注射することもでき
るし、反趨胃内に投薬することもできるしまたは動物の
体内に注入方法によって施用することもできる。なめる
塩または糖密ブロックの方法で投与することも可能であ
る。
生物学的実施例 B−1:ルシリア セルカータ(Lucilia sericata)のL1
段階幼虫に対する作用 試験化合物の水性懸濁液1mlを特別の幼虫培養液3mlと
約50℃で混合して有効成分250ppmまたは125ppm含有する
均一な組成物を得る。約30匹のルシリア セリカータ幼
虫(L1)を各有効成分含有試験管に入れる。4日後に死
虫率をしらべる。式Iで表わされる化合物、例えば化合
物3.2、3.6、3.7、3.10、3.34及び3.38は125ppmの施用
濃度で100%の効果を示した。
B−2:ボーフィルス ミクロプルス(Boophilus microp
lus)(Biarra種)に対する殺ダニ作用 PVC板に接着剤テープを垂直に張り付け充分に飽食し
たメスのボーフィルス ミクスプルスダニ(Biarra種)
10匹をその背位で板上に一列に次々と固定する。試験化
合物をダニ1匹当り1μgの量で溶解したポリエチレン
グリコールとアセトンの1:1混合物を含有する液体1μ
lを注射針から各々のダニに注射する。対照ダニには試
験化合物を含有しない液体を注射する。この処置の後、
ダニを支持台から放し正常な条件下約28℃で相対湿度80
%の昆虫飼育箱の中で産卵するまで、そして対照ダニの
卵から幼虫が孵化するまで保持する。
例えば製造実施例の式Iで表わされる化合物が、10匹
のメスダニの中9匹(90%)が30日後でも幼虫が孵化し
得ない卵を産むのに有効な投与量について測定する。
B−3:線虫に感染した羊についての試験〔ヘモンクス
コンコルトウス(Heamonchus concortus)及びトリコス
トロンギルスコルブリホルミス(Trichostrongylus col
ubriformis)〕 人工的にヘモンクス コンコルトウス及びトリコスト
ロンギルスに感染させた羊に懸濁液の形で胃ゾンデまた
は第1胃内注射によって試験化合物を投与する。各投与
について1ないし3匹の動物を施用する。各羊は体重1k
g当り1mgないし0.2mgの単独投与量で1回だけ処置す
る。***物中に***された線虫の卵の数を処置前と処置
後について比較することによって評価する。対照とし
て、同時に、同じ方法で感染させた未処理の羊を施用す
る。この試験において、例えば製造実施例の式Iで表わ
される化合物は、1kg当り0.2mgの投与で良好な作用を示
した。すなわち未処理で感染させた羊の群と比較して、
処置した羊には線虫の蔓延は起こらない(即ち***物中
の線虫卵は完全に減少した)。
B−4:エジプトヤブ蚊(Aedes aegypti)に対する殺幼
虫作用 試験化合物の0.1重量%アセトン溶液をピペットでビ
ーカー中の水150mlの表面に10ppm、3.3ppm及び1.6ppmの
濃度を与えるのに十分な量添加する。アセトンが蒸発し
た後、3日齢のエジプトヤブ蚊約30ないし40匹を各ビー
カー中に入れる。1,2及び5日後の死虫数を数える。
この試験において製造実施例中の式Iで表わされる化
合物は1.6ppmの濃度で1日後に全ての幼虫を完全な死亡
に到らしめた。
B−5:デルマニッシュスガリネー(Dermanyssus gallin
ae)に対する殺ダニ作用 試験溶液2ないし3ml(試験化合物100,10,1及び0.1pp
m)を上部のあいたガラス容器中に入れ、異なった発育
段階にある約200匹のダニをこの容器中に入れる。その
後、該容器を綿ウールでふたをして、ダニが完全にしめ
るまで10分間一様に振盪する。次いで過剰の試験溶液が
綿ウールによって吸収されるまで容器を逆にする。再度
容器を逆にして、処理したダニを試験化合物の効果を評
価するため実験室条件下で3日間観察しつづける。死虫
率は効果に対する基準である。
例えば製造実施例の化合物は、100ppmの濃度で100%
の効果を示した。

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式I: 〔式中、 Xは基−CH(OR1)−、基−C(=O)−もしくは基−
    C(=N−OH)−のうちのひとつを表わし、 R1は水素原子もしくはOH保護基を表わし、 R2はメチル基、エチル基、イソプロピル基、第2ブチル
    基もしくは基−C(CH3)=CH−A(式中、Aはメチル
    基、エチル基もしくはイソプロピル基を表わす。)を表
    わし、並びに R3は水素原子;炭素原子数1ないし10のアルキル基;ハ
    ロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、炭
    素原子数2ないし6のアルコキシアルコキシ基、炭素原
    子数3ないし9のアルコキシアルコキシアルコキシ基、
    炭素原子数1ないし6のアルキルチオ基、炭素原子数3
    ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数1ないし3の
    アルキル置換炭素原子数3ないし7のシクロアルキル
    基、ヒドロキシ基、ベンジルオキシ基、炭素原子数1な
    いし6のアシル基及び炭素原子数1ないし6のアシルオ
    キシ基からなる群から選択された少なくともひとつの置
    換基により置換された炭素原子数1ないし10のアルキル
    基(上記置換基は各々、非置換または末端アルコキシ基
    においてヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素原子数1な
    いし6のアシル基もしくは炭素原子数1ないし6のアシ
    ルオキシ基によって末端で置換されたアルコキシ基を表
    わすか、または含有する。);炭素原子数3ないし7の
    シクロアルキル基;ハロゲン原子及び炭素原子数1ない
    し3のアルキル基からなる群から選択された少なくとも
    ひとつの置換基により置換された炭素原子数3ないし7
    のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし7のシクロア
    ルケニル基;炭素原子数2ないし10のアルケニル基;炭
    素原子数2ないし10のアルキニル基;炭素原子数2ない
    し10のアルケニル基及び炭素原子数2ないし10のアルキ
    ニル基からなる群から選択された基(該基はハロゲン原
    子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基もしくは炭素
    原子数1ないし6のアシルオキシ基によって置換され
    る。);1−アダマンチルメチル基;メンチル基;カルボ
    メンチル基;フェニル基;ベンジル基;ナフチル基;フ
    ェニル基、ベンジル基及びナフチル基からなる群から選
    択された基(該基はハロゲン原子、炭素原子数1ないし
    3のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロアルキル
    基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数
    1ないし3のハロアルコキシ基、炭素原子数1ないし3
    のアルキルチオ基、ニトロ基及びシアノ基からなる群か
    ら選択された少なくともひとつの置換基によって置換さ
    れている。);フェノキシ基によって置換されたベンジ
    ル基;または酸素原子、イオウ原子及び窒素原子からな
    る群から選択された1ないし3個のヘテロ原子を有し、
    かつ未置換またはハロゲン原子、炭素原子数1ないし3
    のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロアルキル
    基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数
    1ないし3のハロアルコキシ基、炭素原子数1ないし3
    のアルキルチオ基、ニトロ基及びシアノ基からなる群か
    ら選択された少なくともひとつの置換基により置換され
    た4ないし6員の複素環基(該複素環基は更に炭素原子
    数1ないし6のアルキレン橋を介してテトラヒドロフラ
    ン環の5′位の酸素原子に結合させることが可能であ
    る。)を表わす。〕で表わされる化合物。
  2. 【請求項2】上記式I中、 Xが基−CH(OR1)−、及び−C(=N−OH)−のうち
    のひとつを表わし、 R1が水素原子もしくはOH保護基を表わし、 R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第2
    ブチル基を表わし、並びに R3は水素原子;炭素原子数1ないし10のアルキル基;ハ
    ロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、炭
    素原子数2ないし6のアルコキシアルコキシ基、炭素原
    子数3ないし9のアルコキシアルコキシアルコキシ基、
    炭素原子数1ないし6のアルキルチオ基、炭素原子数3
    ないし7のシクロアルキル基、ヒドロキシ基、及び炭素
    原子数1ないし6のアシル基からなる群から選択された
    少なくともひとつの置換基により置換された炭素原子数
    1ないし10のアルキル基(上記置換基は各々、非置換ま
    たは末端アルコキシ基においてヒドロキシ基、ハロゲン
    原子、炭素原子数1ないし6のアシル基もしくは炭素原
    子数1ないし6のアシルオキシ基によって末端で置換さ
    れたアルコキシ基を表わすか、または含有する。);ベ
    ンジルオキシ基により置換されたエチル基;炭素原子数
    3ないし7のシクロアルキル基;ハロゲン原子及び炭素
    原子数1ないし3のアルキル基からなる群から選択され
    た少なくともひとつの置換基により置換された炭素原子
    数3ないし7のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし
    7のシクロアルケニル基;炭素原子数2ないし10のアル
    ケニル基;炭素原子数2ないし10のアルキニル基;炭素
    原子数2ないし10のアルケニル基及び炭素原子数2ない
    し10のアルキニル基からなる群から選択された基(該基
    はハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基
    もしくは炭素原子数1ないし6のアシルオキシ基によっ
    て置換される。);1−アダマンチルメチル基;メンチル
    基;カルボメンチル基;フェニル基;ベンジル基;ナフ
    チル基;フェニル基、ベンジル基及びナフチル基からな
    る群から選択された基(該基はハロゲン原子、炭素原子
    数1ないし3のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハ
    ロアルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、
    炭素原子数1ないし3のハロアルコキシ基、炭素原子数
    1ないし3のアルキルチオ基、ニトロ基及びシアノ基か
    らなる群から選択された少なくともひとつの置換基によ
    って置換されている。);フェノキシ基によって置換さ
    れたベンジル基;または酸素原子、イオウ原子及び窒素
    原子からなる群から選択された1ないし3個のヘテロ原
    子を有し、かつ未置換またはハロゲン原子、炭素原子数
    1ないし3のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロ
    アルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭
    素原子数1ないし3のハロアルコキシ基、炭素原子数1
    ないし3のアルキルチオ基、ニトロ基及びシアノ基から
    なる群から選択された少なくともひとつの置換基により
    置換された4ないし6員の複素環基(該複素環基は更に
    炭素原子数1ないし6のアルキレン橋を介してテトラヒ
    ドロフラン環の5′位の酸素原子に結合させることが可
    能である。)を表わす。〕で表わされる請求項1記載の
    化合物。
  3. 【請求項3】上記式I中、 Xが基−CH(OR1)−を表わし、 R1が水素原子もしくはOH保護基を表わし、並びに R2及びR3が請求項2で定義した意味を表わす請求項2記
    載の化合物。
  4. 【請求項4】上記式I中、 Xが基−CH(OR1)−を表わし、 R1が水素原子もしくはOH保護基を表わし、 R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第2
    ブチル基を表わし、並びに R3は水素原子;炭素原子数1ないし10のアルキル基;ハ
    ロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、炭
    素原子数2ないし6のアルコキシアルコキシ基、炭素原
    子数3ないし9のアルコキシアルコキシアルコキシ基、
    炭素原子数1ないし6のアルキルチオ基、炭素原子数3
    ないし7のシクロアルキル基、ヒドロキシ基及び炭素原
    子数1ないし6のアシル基からなる群から選択された少
    なくともひとつの置換基により置換された炭素原子数1
    ないし10のアルキル基(上記置換基は各々、非置換また
    は末端アルコキシ基においてヒドロキシ基、ハロゲン原
    子、炭素原子数1ないし6のアシル基もしくは炭素原子
    数1ないし6のアシルオキシ基によって末端で置換され
    たアルコキシ基を表わすか、または含有する。);炭素
    原子数3ないし7のシクロアルキル基;ハロゲン原子及
    び炭素原子数1ないし3のアルキル基からなる群から選
    択された少なくともひとつの置換基により置換された炭
    素原子数3ないし7のシクロアルキル基;炭素原子数3
    ないし7のシクロアルケニル基;炭素原子数2ないし10
    のアルケニル基;炭素原子数2ないし10のアルキニル
    基;炭素原子数2ないし10のアルケニル基及び炭素原子
    数2ないし10のアルキニル基からなる群から選択された
    基(該基はハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアル
    コキシ基もしくは炭素原子数1ないし6のアシルオキシ
    基によって置換される。);1−アダマンチルメチル基;
    メンチル基;カルボメンチル基;フェニル基;ベンジル
    基;ナフチル基;フェニル基、ベンジル基及びナフチル
    基からなる群から選択された基(該基はハロゲン原子、
    炭素原子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数1ない
    し3のハロアルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコ
    キシ基、炭素原子数1ないし3のハロアルコキシ基、炭
    素原子数1ないし3のアルキルチオ基、ニトロ基及びシ
    アノ基からなる群から選択された少なくともひとつの置
    換基によって置換されている。);または酸素原子、イ
    オウ原子及び窒素原子からなる群から選択された1ない
    し3個のヘテロ原子を有し、かつ未置換またはハロゲン
    原子、炭素原子数1ないし3のアルキル基、炭素原子数
    1ないし3のハロアルキル基、炭素原子数1ないし3の
    アルコキシ基、炭素原子数1ないし3のハロアルコキシ
    基、炭素原子数1ないし3のアルキルチオ基、ニトロ基
    及びシアノ基からなる群から選択された少なくともひと
    つの置換基により置換された4ないし6員の複素環基
    (該複素環基は更に炭素原子数1ないし6のアルキレン
    橋を介してテトラヒドロフラン環の5′位の酸素原子に
    結合させることが可能である。)を表わす。〕で表わさ
    れる請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】上記式I中、 Xが基−CH(OR1)を表わし、並びに R1が水素原子、基R4−C(O)−もしくは基−Si(R5
    (R6)(R7)〔式中、R4は炭素原子数1ないし10のアル
    キル基、炭素原子数1ないし10のハロアルキル基もしく
    はフェニル基及びベンジル基からなる群から選択された
    基(該基は未置換もしくはハロゲン原子、炭素原子数1
    ないし3のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロア
    ルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素
    原子数1ないし3のハロアルコキシ基、シアノ基及びニ
    トロ基からなる群から選択された少なくともひとつの置
    換基により置換されている。)を表わし、R5,R6及びR7
    は互いに独立して炭素原子数1ないし6のアルキル基、
    ベンジル基もしくはフェニル基を表わす。〕を表わし、 R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第2
    ブチル基を表わし、並びに R3が水素原子、炭素原子数1ないし5のアルキル基;ハ
    ロゲン原子、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭
    素原子数2ないし6のアルコキシアルコキシ基、炭素原
    子数3ないし9のアルコキシアルコキシアルコキシ基、
    炭素原子数1ないし3のアルキルチオ基、炭素原子数3
    ないし7のシクロアルキル基、ヒドロキシ基及び炭素原
    子数1ないし6のアシル基からなる群から選択された少
    なくともひとつの置換基により置換された炭素原子数1
    ないし5のアルキル基(該置換基は非置換または末端ア
    ルコキシ基においてヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素
    原子数1ないし6のアシル基もしくは炭素原子数1ない
    し6のアシルオキシ基によって末端で置換されたアルコ
    キシ基を表わすか、または含有する。);炭素原子数3
    ないし7のシクロアルキル基;フッ素原子、塩素原子、
    臭素原子及びメチル基からなる群から選択された少なく
    ともひとつの置換基によって置換された炭素原子数3な
    いし7のシクロアルキル基;炭素原子数2ないし6のア
    ルケニル基;炭素原子数2ないし6のアルキニル基;炭
    素原子数2ないし6のアルケニル基及び炭素原子数2な
    いし6のアルキニル基からなる群から選択された基(該
    基はフッ素原子、塩素原子、臭素原子、炭素原子数1な
    いし3のアルコキシ基もしくは炭素原子数1ないし6の
    アシルオキシ基により置換される。);フェニル基;ベ
    ンジル基;α−ナフチル基;β−ナフチル基;フェニル
    基、ベンジル基、α−ナフチル基及びβ−ナフチル基か
    らなる群から選択された基(該基はフッ素原子、塩素原
    子、臭素原子、メチル基、メトキシ基、CF3、CF3O、CH3
    S、ニトロ基及びシアノ基からなる群から選択された少
    なくともひとつの置換基により置換されている。);ま
    たは酸素原子、イオウ原子及び窒素原子からなる群から
    選択された1ないし3個のヘテロ原子を有し、かつ未置
    換またはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、
    エチル基、CF3、CH3O、CF3O、CH3S、ニトロ基及びシア
    ノ基からなる群から選択された少なくともひとつの置換
    基により置換された4ないし6員の複素環基(該複素環
    基は更に炭素原子数1ないし6のアルキレン橋を介して
    テトラヒドロフラン環の5′位の酸素原子に結合させる
    ことが可能である。)を表わす請求項4記載の化合物。
  6. 【請求項6】上記式I中、 Xが基−CH(OR1)を表わし、並びに R1が水素原子、基R4−C(O)−もしくは基−Si(R5
    (R6)(R7)〔式中、R4は炭素原子数1ないし10のアル
    キル基、炭素原子数1ないし10のハロアルキル基もしく
    はフェニル基及びベンジル基からなる群から選択された
    基(該基は未置換もしくはハロゲン原子、炭素原子数1
    ないし3のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロア
    ルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素
    原子数1ないし3のハロアルコキシ基、シアノ基及びニ
    トロ基からなる群から選択された少なくともひとつの置
    換基により置換されている。)を表わし、R5、R6及びR7
    は互いに独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基、
    ベンジル基もしくはフェニル基を表わす。〕を表わし、 R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第2
    ブチル基を表わし、並びに R3が炭素原子数1ないし5のアルキル基;ハロゲン原
    子、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数
    2ないし6のアルコキシアルコキシ基、炭素原子数3な
    いし9のアルコキシアルコキシアルコキシ基、炭素原子
    数1ないし3のアルキルチオ基、炭素原子数3ないし7
    のシクロアルキル基、ヒドロキシ基及び炭素原子数1な
    いし6のアシル基からなる群から選択された少なくとも
    ひとつの置換基により置換された炭素原子数1ないし5
    のアルキル基(該基は非置換または末端アルコキシ基に
    おいてヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素原子数1ない
    し6のアシル基もしくは炭素原子数1ないし6のアシル
    オキシ基によって末端で置換されたアルコキシ基を表わ
    すか、または含有する。)を表わす請求項5記載の化合
    物。
  7. 【請求項7】上記式I中、 Xが基−CH(OR1)を表わし、並びに R1が水素原子、基R4−C(O)−もしくは基−Si(R5
    (R6)(R7)〔式中、R4は炭素原子数1ないし10のアル
    キル基、炭素原子数1ないし10のハロアルキル基もしく
    はフェニル基及びベンジル基からなる群から選択された
    基(該基は未置換もしくはハロゲン原子、炭素原子数1
    ないし3のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロア
    ルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素
    原子数1ないし3のハロアルコキシ基、シアノ基及びニ
    トロ基からなる群から選択された少なくともひとつの置
    換基により置換されている。)を表わし、並びにR5,R6
    及びR7は互いに独立して炭素原子数1ないし4のアルキ
    ル基、ベンジル基もしくはフェニル基を表わす。〕を表
    わし、 R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第2
    ブチル基を表わし、並びに R3が炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基、フッ素
    原子、塩素原子、臭素原子及びメチル基からなる群から
    選択された少なくともひとつの置換基によって置換され
    た炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基;炭素原子
    数2ないし6のアルケニル基;炭素原子数2ないし6の
    アルキニル基;炭素原子数2ないし6のアルケニル基及
    び炭素原子数2ないし6のアルキニル基からなる群から
    選択された基(該基はフッ素原子、塩素原子、臭素原
    子、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基もしくは炭素
    原子数1ないし6のアシルオキシ基により置換され
    る。);フェニル基;ベンジル基;α−ナフチル基;β
    −ナフチル基;フェニル基、ベンジル基、α−ナフチル
    基及びβ−ナフチル基からなる群から選択された基(該
    基はフッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、メト
    キシ基、CF3、CF3O、CH3S、ニトロ基及びシアノ基から
    なる群から選択された少なくともひとつの置換基により
    置換されている。);または酸素原子、イオウ原子及び
    窒素原子からなる群から選択された1ないし3個のヘテ
    ロ原子を有し、かつフッ素原子、塩素原子、臭素原子、
    メチル基、エチル基、CF3、CH3O、CF3O、CH3S、ニトロ
    基及びシアノ基からなる群から選択された少なくともひ
    とつの置換基により置換された4ないし6員の複素環基
    (該複素環基は更に炭素原子数1ないし6のアルキレン
    橋を介してテトラヒドロフラン環の5′位の酸素原子に
    結合させることが可能である。)を表わす請求項5記載
    の化合物。
  8. 【請求項8】上記式I中、 Xが基−CH(OR1)を表わし、並びに R1が水素原子、基R4−C(O)−もしくは基−Si(R5
    (R6)(R7)〔式中、R4は炭素原子数1ないし10のアル
    キル基、炭素原子数1ないし10のハロアルキル基もしく
    はフェニル基及びベンジル基からなる群から選択された
    基(該基は未置換もしくはハロゲン原子、炭素原子数1
    ないし3のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロア
    ルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素
    原子数1ないし3のハロアルコキシ基、シアノ基及びニ
    トロ基からなる群から選択された少なくともひとつの置
    換基により置換されている。)を表わし、R5,R6及びR7
    は互いに独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基、
    ベンジル基もしくはフェニル基を表わす。〕を表わし、 R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第2
    ブチル基を表わし、並びに R3がフェニル基;ベンジル基;α−ナフチル基;β−ナ
    フチル基;フェニル基、ベンジル基、α−ナフチル基及
    びβ−ナフチル基からなる群から選択された基(該基は
    フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、メトキシ
    基、CF3、CF3O、CH3S、ニトロ基及びシアノ基からなる
    群から選択された少なくともひとつの置換基により置換
    されている。)を表わす請求項5記載の化合物。
  9. 【請求項9】上記式I中、 Xが基−CH(OR1)を表わし、並びに R1が水素原子、基R4−C(O)−もしくは基−Si(R5
    (R6)(R7)〔式中、R4は炭素原子数1ないし10のアル
    キル基、炭素原子数1ないし10のハロアルキル基もしく
    はフェニル基及びベンジル基からなる群から選択された
    基(該基は未置換もしくはハロゲン原子、炭素原子数1
    ないし3のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロア
    ルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素
    原子数1ないし3のハロアルコキシ基、シアノ基及びニ
    トロ基からなる群から選択された少なくともひとつの置
    換基により置換されている。)を表わし、並びにR5、R6
    及びR7は互いに独立して炭素原子数1ないし4のアルキ
    ル基、ベンジル基もしくはフェニル基を表わす。〕を表
    わし、 R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第2
    ブチル基を表わし、並びに R3が酸素原子、イオウ原子及び窒素原子からなる群から
    選択された1ないし3個のヘテロ原子を有し、かつフッ
    素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基、CF
    3、CH3O、CF3O、CH3S、ニトロ基及びシアノ基からなる
    群から選択された少なくともひとつの置換基により置換
    された4ないし6員の複素環基(該複素環基は更に炭素
    原子数1ないし6のアルキレン橋を介してテトラヒドロ
    フラン環の5′位の酸素原子に結合させることが可能で
    ある。)を表わす請求項5記載の化合物。
  10. 【請求項10】上記式I中、 Xが基−CH(OR1)を表わし、並びに R1が水素原子、基R4−C(O)−もしくは基−Si(R5
    (R6)(R7)〔式中、R4は炭素原子数1ないし10のアル
    キル基、炭素原子数1ないし10のハロアルキル基もしく
    はフェニル基及びベンジル基からなる群から選択された
    基(該基は未置換もしくはハロゲン原子、炭素原子数1
    ないし3のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロア
    ルキル基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素
    原子数1ないし3のハロアルコキシ基、シアノ基及びニ
    トロ基からなる群から選択された少なくともひとつの置
    換基により置換されている。)を表わし、並びにR5、R6
    及びR7は互いに独立して炭素原子数1ないし4のアルキ
    ル基、ベンジル基もしくはフェニル基を表わす。〕を表
    わし、 R2がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくは第2
    ブチル基を表わし、並びに R3が不飽和もしくは好ましくは飽和の酸素原子、窒素原
    子及びイオウ原子からなる基から選択されたヘテロ原子
    を有する4員の複素環基、またはフラン、チオフェン、
    ピロール、イソオキサゾール、イソチアゾール、フラザ
    ン、イミダゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,3−トリ
    アゾール、ピラゾール、ピロリン、オキサゾール、チア
    ゾール、チアジアゾール、ピラゾリン、チアゾリン、ピ
    ラゾリジン、ピロリジン、オキサゾリジン、チアゾリジ
    ン、オキサジアゾール、イミダゾリン、イミダゾリジ
    ン、ピラゾリジン、テトラヒドロフラン、ピリジン、ピ
    リダジン、ピリミジン、ピラジン、チアジン、チアジア
    ジン、ピラン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、
    ペルヒドロチアジンもしくはジオキサン(該複素環基は
    更に炭素原子数1ないし6のアルキレン橋を介してテト
    ラヒドロフラン環の5′位の酸素原子に結合させること
    が可能である。)を表わす請求項9記載の化合物。
  11. 【請求項11】上記式I中、 Xが基−CH(OR1)を表わし、 R1が水素原子を表わし、 R2がエチル基を表わし、並びに R3が炭素原子数4もしくは5のアルキル基、炭素原子数
    4ないし6のシクロアルキル基、メチル基を介して結合
    した炭素原子数4ないし6のシクロアルキル基、または
    フェニル基、ベンジル基もしくはα−メチルベンジル基
    を表わす請求項1記載の化合物。
  12. 【請求項12】上記式I中、 R2がメチル基もしくはエチル基を表わし、並びに X及びR3が請求項1で定義した意味を表わす請求項1記
    載の化合物。
  13. 【請求項13】上記式I中、 R2がエチル基を表わす請求項12記載の化合物。
  14. 【請求項14】以下の群: ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−(2″
    −エトキシエトキシ)−テトラヒドロフラン〕、 ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−
    (2″,2″−ジメチルプロポキシ)−テトラヒドロフラ
    ン〕、 ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−シクロ
    ヘキシルオキシテトラヒドロフラン〕、 ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−ベンジ
    ルオキシテトラヒドロフラン〕、 ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−{2″
    −(2−メトキシエトキシ)−エトキシ}テトラヒド
    ロフラン〕、 ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−{2″
    −(2−(ヒドロキシメトキシ)−エトキシ)−エト
    キシ}−テトラヒドロフラン〕、 ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−メトキ
    シテトラヒドロフラン〕及び ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−(2″
    −ヒドロキシエトキシ)−テトラヒドロフランから選択
    された請求項4記載の式Iで表わされる化合物。
  15. 【請求項15】以下の群: ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−(2″
    −メチルブトキシ)−テトラヒドロフラン〕及び ミルベマイシンA4−13−スピロ−2′−〔5′−(1″
    −メチルプロポキシ)−テトラヒドロフランから選択さ
    れる請求項11記載の化合物。
  16. 【請求項16】次式II: (式中、 R1及びR2は下記式Iで定義する意味を表わし、並びに R10及びR11は互いに独立して炭素原子数1ないし6のア
    ルキル基を表わすかまたは一緒になって炭素原子数2な
    いし10のアルキレン橋を形成する。)で表わされる化合
    物を酸触媒の存在下で不活性溶媒中、次式III: R3OH (III) (式中、 R3は下記式Iで定義する意味を表わす。)で表わされる
    化合物と反応させ、そして所望により得られた次式Ic: (式中、 R1、R2及びR3は下記式Iで定義する意味を表わす。)で
    表わされる化合物をおだやかに酸化することにより次式
    Ib: (式中、 R2及びR3は上記式Icで定義した意味を表わす。)で表わ
    される相当する化合物に変換し、そして所望により式Ib
    で表わされる化合物をヒドロキシルアミンもしくはそれ
    らの塩と反応させることにより次式Ia: (式中、 R2及びR3は上記式Ibで定義した意味を表わす。)で表わ
    される相当する化合物に変換することよりなる次式I: 〔式中、 Xは基−CH(OR1)−、基−C(=O)−もしくは基−
    C(=N−OH)−のうちのひとつを表わし、 R1は水素原子もしくはOH保護基を表わし、 R2はメチル基、エチル基、イソプロピル基、第2ブチル
    基もしくは基−C(CH3)=CH−A(式中、Aはメチル
    基、エチル基もしくはイソプロピル基を表わす。)を表
    わし、並びに R3は水素原子;炭素原子数1ないし10のアルキル基;ハ
    ロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、炭
    素原子数2ないし6のアルコキシアルコキシ基、炭素原
    子数3ないし9のアルコキシアルコキシアルコキシ基、
    炭素原子数1ないし6のアルキルチオ基、炭素原子数3
    ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数1ないし3の
    アルキル置換炭素原子数3ないし7のシクロアルキル
    基、ヒドロキシ基、ベンジルオキシ基、炭素原子数1な
    いし6のアシル基及び炭素原子数1ないし6のアシルオ
    キシ基からなる群から選択された少なくともひとつの置
    換基により置換された炭素原子数1ないし10のアルキル
    基(上記置換基は各々、非置換または末端アルコキシ基
    においてヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素原子数1な
    いし6のアシル基もしくは炭素原子数1ないし6のアシ
    ルオキシ基によって末端で置換されたアルコキシ基を表
    わすか、または含有する。);炭素原子数3ないし7の
    シクロアルキル基;ハロゲン原子及び炭素原子数1ない
    し3のアルキル基からなる群から選択された少なくとも
    ひとつの置換基により置換された炭素原子数3ないし7
    のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし7のシクロア
    ルケニル基;炭素原子数2ないし10のアルケニル基;炭
    素原子数2ないし10のアルキニル基;炭素原子数2ない
    し10のアルケニル基及び炭素原子数2ないし10のアルキ
    ニル基からなる群から選択された基(該基はハロゲン原
    子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基もしくは炭素
    原子数1ないし6のアシルオキシ基によって置換され
    る。);1−アダマンチルメチル基;メンチル基;カルボ
    メンチル基;フェニル基;ベンジル基;ナフチル基;フ
    ェニル基、ベンジル基及びナフチル基からなる群から選
    択された基(該基はハロゲン原子、炭素原子数1ないし
    3のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロアルキル
    基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数
    1ないし3のハロアルコキシ基、炭素原子数1ないし3
    のアルキルチオ基、ニトロ基及びシアノ基からなる群か
    ら選択された少なくともひとつの置換基によって置換さ
    れている。);フェノキシ基によって置換されたベンジ
    ル基;または酸素原子、イオウ原子及び窒素原子からな
    る群から選択された1ないし3個のヘテロ原子を有し、
    かつ未置換またはハロゲン原子、炭素原子数1ないし3
    のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロアルキル
    基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数
    1ないし3のハロアルコキシ基、炭素原子数1ないし3
    のアルキルチオ基、ニトロ基及びシアノ基からなる群か
    ら選択された少なくともひとつの置換基により置換され
    た4ないし6員の複素環基(該複素環基は更に炭素原子
    数1ないし6のアルキレン橋を介してテトラヒドロフラ
    ン環の5′位の酸素原子に結合させることが可能であ
    る。)を表わす。〕で表わされる化合物の製造方法。
  17. 【請求項17】次式IV: (式中、 R2は請求項1の式Iで定義した意味を表わし、並びに R12は水素原子もしくはシリル基を表わす。)で表わさ
    れる化合物を不活性溶媒中で次式V: (式中、 R10及びR11は互いに独立して炭素原子数1ないし6のア
    ルキル基もしくは一緒になって炭素原子数2ないし10の
    アルキレン橋を表わす。)で表わされるグリニャール試
    薬と反応させることよりなる次式II: (式中、 R1及びR2は請求項1の式Iで定義した意味を表わし、並
    びに R10及びR11は互いに独立して炭素原子数1ないし6のア
    ルキル基もしくは一緒になって炭素原子数2ないし10の
    アルキレン橋を形成する。)で表わされる化合物の製造
    方法。
  18. 【請求項18】慣用の担体及び分散剤に加えて次式I: 〔式中、 Xは基−CH(OR1)−、基−C(=O)−もしくは基−
    C(=N−OH)−のうちのひとつを表わし、 R1は水素原子もしくはOH保護基を表わし、 R2はメチル基、エチル基、イソプロピル基、第2ブチル
    基もしくは基−C(CH3)=CH−A(式中、Aはメチル
    基、エチル基もしくはイソプロピル基を表わす。)を表
    わし、並びに R3は水素原子;炭素原子数1ないし10のアルキル基;ハ
    ロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、炭
    素原子数2ないし6のアルコキシアルコキシ基、炭素原
    子数3ないし9のアルコキシアルコキシアルコキシ基、
    炭素原子数1ないし6のアルキルチオ基、炭素原子数3
    ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数1ないし3の
    アルキル置換炭素原子数3ないし7のシクロアルキル
    基、ヒドロキシ基、ベンジルオキシ基、炭素原子数1な
    いし6のアシル基及び炭素原子数1ないし6のアシルオ
    キシ基からなる群から選択された少なくともひとつの置
    換基により置換された炭素原子数1ないし10のアルキル
    基(上記置換基は各々、非置換または末端アルコキシ基
    においてヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素原子数1な
    いし6のアシル基もしくは炭素原子数1ないし6のアシ
    ルオキシ基によって末端で置換されたアルコキシ基を表
    わすか、または含有する。);炭素原子数3ないし7の
    シクロアルキル基;ハロゲン原子及び炭素原子数1ない
    し3のアルキル基からなる群から選択された少なくとも
    ひとつの置換基により置換された炭素原子数3ないし7
    のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし7のシクロア
    ルケニル基;炭素原子数2ないし10のアルケニル基;炭
    素原子数2ないし10のアルキニル基;炭素原子数2ない
    し10のアルケニル基及び炭素原子数2ないし10のアルキ
    ニル基からなる群から選択された基(該基はハロゲン原
    子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基もしくは炭素
    原子数1ないし6のアシルオキシ基によって置換され
    る。);1−アダマンチルメチル基;メンチル基;カルボ
    メンチル基;フェニル基;ベンジル基;ナフチル基;フ
    ェニル基、ベンジル基及びナフチル基からなる群から選
    択された基(該基はハロゲン原子、炭素原子数1ないし
    3のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロアルキル
    基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数
    1ないし3のハロアルコキシ基、炭素原子数1ないし3
    のアルキルチオ基、ニトロ基及びシアノ基からなる群か
    ら選択された少なくともひとつの置換基によって置換さ
    れている。);フェノキシ基によって置換されたベンジ
    ル基;または酸素原子、イオウ原子及び窒素原子からな
    る群から選択された1ないし3個のヘテロ原子を有し、
    かつ未置換またはハロゲン原子、炭素原子数1ないし3
    のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロアルキル
    基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数
    1ないし3のハロアルコキシ基、炭素原子数1ないし3
    のアルキルチオ基、ニトロ基及びシアノ基からなる群か
    ら選択された少なくともひとつの置換基により置換され
    た4ないし6員の複素環基(該複素環基は更に炭素原子
    数1ないし6のアルキレン橋を介してテトラヒドロフラ
    ン環の5′位の酸素原子に結合させることが可能であ
    る。)を表わす。〕で表わされる化合物を含有する生産
    性家畜の外部寄生虫及び内部寄生虫を防除するための組
    成物。
  19. 【請求項19】有効成分として請求項11記載の式Iで表
    わされる化合物を含有する請求項18記載の組成物。
  20. 【請求項20】次式I: 〔式中、 Xは基−CH(OR1)−、基−C(=O)−もしくは基−
    C(=N−OH)−のうちのひとつを表わし、 R1は水素原子もしくはOH保護基を表わし、 R2はメチル基、エチル基、イソプロピル基、第2ブチル
    基もしくは基−C(CH3)=CH−A(式中、Aはメチル
    基、エチル基もしくはイソプロピル基を表わす。)を表
    わし、並びに R3は水素原子;炭素原子数1ないし10のアルキル基;ハ
    ロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、炭
    素原子数2ないし6のアルコキシアルコキシ基、炭素原
    子数3ないし9のアルコキシアルコキシアルコキシ基、
    炭素原子数1ないし6のアルキルチオ基、炭素原子数3
    ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数1ないし3の
    アルキル置換炭素原子数3ないし7のシクロアルキル
    基、ヒドロキシ基、ベンジルオキシ基、炭素原子数1な
    いし6のアシル基及び炭素原子数1ないし6のアシルオ
    キシ基からなる群から選択された少なくともひとつの置
    換基により置換された炭素原子数1ないし10のアルキル
    基(上記置換基は各々、非置換または末端アルコキシ基
    においてヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素原子数1な
    いし6のアシル基もしくは炭素原子数1ないし6のアシ
    ルオキシ基によって末端で置換されたアルコキシ基を表
    わすか、または含有する。);炭素原子数3ないし7の
    シクロアルキル基;ハロゲン原子及び炭素原子数1ない
    し3のアルキル基からなる群から選択された少なくとも
    ひとつの置換基により置換された炭素原子数3ないし7
    のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし7のシクロア
    ルケニル基;炭素原子数2ないし10のアルケニル基;炭
    素原子数2ないし10のアルキニル基;炭素原子数2ない
    し10のアルケニル基及び炭素原子数2ないし10のアルキ
    ニル基からなる群から選択された基(該基はハロゲン原
    子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基もしくは炭素
    原子数1ないし6のアシルオキシ基によって置換され
    る。);1−アダマンチルメチル基;メンチル基;カルボ
    メンチル基;フェニル基;ベンジル基;ナフチル基;フ
    ェニル基、ベンジル基及びナフチル基からなる群から選
    択された基(該基はハロゲン原子、炭素原子数1ないし
    3のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロアルキル
    基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数
    1ないし3のハロアルコキシ基、炭素原子数1ないし3
    のアルキルチオ基、ニトロ基及びシアノ基からなる群か
    ら選択された少なくともひとつの置換基によって置換さ
    れている。);フェノキシ基によって置換されたベンジ
    ル基;または酸素原子、イオウ原子及び窒素原子からな
    る群から選択された1ないし3個のヘテロ原子を有し、
    かつ未置換またはハロゲン原子、炭素原子数1ないし3
    のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロアルキル
    基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数
    1ないし3のハロアルコキシ基、炭素原子数1ないし3
    のアルキルチオ基、ニトロ基及びシアノ基からなる群か
    ら選択された少なくともひとつの置換基により置換され
    た4ないし6員の複素環基(該複素環基は更に炭素原子
    数1ないし6のアルキレン橋を介してテトラヒドロフラ
    ン環の5′位の酸素原子に結合させることが可能であ
    る。)を表わす。〕で表わされる化合物の殺寄生虫有効
    量を寄生虫に施用することよりなる動物(但し、人間は
    除く)における寄生虫の防除方法。
  21. 【請求項21】寄生虫が線虫である請求項20記載の方
    法。
  22. 【請求項22】次式II: (式中、 R1及びR2は請求項1の式Iで定義した意味を表わし、並
    びに R10及びR11は互いに独立して炭素原子数1ないし6のア
    ルキル基もしくは一緒になって炭素原子数2ないし10の
    アルキレン橋を表わす。)で表わされる化合物。
  23. 【請求項23】慣用の担体及び分散剤に加えて次式I: 〔式中、 Xは基−CH(OR1)−、基−C(=O)−もしくは基−
    C(=N−OH)−のうちのひとつを表わし、 R1は水素原子もしくはOH保護基を表わし、 R2はメチル基、エチル基、イソプロピル基、第2ブチル
    基もしくは基−C(CH3)=CH−A(式中、Aはメチル
    基、エチル基もしくはイソプロピル基を表わす。)を表
    わし、並びに R3は水素原子;炭素原子数1ないし10のアルキル基;ハ
    ロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、炭
    素原子数2ないし6のアルコキシアルコキシ基、炭素原
    子数3ないし9のアルコキシアルコキシアルコキシ基、
    炭素原子数1ないし6のアルキルチオ基、炭素原子数3
    ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数1ないし3の
    アルキル置換炭素原子数3ないし7のシクロアルキル
    基、ヒドロキシ基、ベンジルオキシ基、炭素原子数1な
    いし6のアシル基及び炭素原子数1ないし6のアシルオ
    キシ基からなる群から選択された少なくともひとつの置
    換基により置換された炭素原子数1ないし10のアルキル
    基(上記置換基は各々、非置換または末端アルコキシ基
    においてヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素原子数1な
    いし6のアシル基もしくは炭素原子数1ないし6のアシ
    ルオキシ基によって末端で置換されたアルコキシ基を表
    わすか、または含有する。);炭素原子数3ないし7の
    シクロアルキル基;ハロゲン原子及び炭素原子数1ない
    し3のアルキル基からなる群から選択された少なくとも
    ひとつの置換基により置換された炭素原子数3ないし7
    のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし7のシクロア
    ルケニル基;炭素原子数2ないし10のアルケニル基;炭
    素原子数2ないし10のアルキニル基;炭素原子数2ない
    し10のアルケニル基及び炭素原子数2ないし10のアルキ
    ニル基からなる群から選択された基(該基はハロゲン原
    子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基もしくは炭素
    原子数1ないし6のアシルオキシ基によって置換され
    る。);1−アダマンチルメチル基;メンチル基;カルボ
    メンチル基;フェニル基;ベンジル基;ナフチル基;フ
    ェニル基、ベンジル基及びナフチル基からなる群から選
    択された基(該基はハロゲン原子、炭素原子数1ないし
    3のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロアルキル
    基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数
    1ないし3のハロアルコキシ基、炭素原子数1ないし3
    のアルキルチオ基、ニトロ基及びシアノ基からなる群か
    ら選択された少なくともひとつの置換基によって置換さ
    れている。);フェノキシ基によって置換されたベンジ
    ル基;または酸素原子、イオウ原子及び窒素原子からな
    る群から選択された1ないし3個のヘテロ原子を有し、
    かつ未置換またはハロゲン原子、炭素原子数1ないし3
    のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロアルキル
    基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数
    1ないし3のハロアルコキシ基、炭素原子数1ないし3
    のアルキルチオ基、ニトロ基及びシアノ基からなる群か
    ら選択された少なくともひとつの置換基により置換され
    た4ないし6員の複素環基(該複素環基は更に炭素原子
    数1ないし6のアルキレン橋を介してテトラヒドロフラ
    ン環の5′位の酸素原子に結合させることが可能であ
    る。)を表わす。〕で表わされる化合物を含有する有害
    な昆虫を防除するための組成物。
  24. 【請求項24】有効成分として請求項11記載の式Iで表
    わされる化合物を含有する請求項23記載の組成物。
  25. 【請求項25】次式I: 〔式中、 Xは基−CH(OR1)−、基−C(=O)−もしくは基−
    C(=N−OH)−のうちのひとつを表わし、 R1は水素原子もしくはOH保護基を表わし、 R2はメチル基、エチル基、イソプロピル基、第2ブチル
    基もしくは基−C(CH3)=CH−A(式中、Aはメチル
    基、エチル基もしくはイソプロピル基を表わす。)を表
    わし、並びに R3は水素原子;炭素原子数1ないし10のアルキル基;ハ
    ロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、炭
    素原子数2ないし6のアルコキシアルコキシ基、炭素原
    子数3ないし9のアルコキシアルコキシアルコキシ基、
    炭素原子数1ないし6のアルキルチオ基、炭素原子数3
    ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数1ないし3の
    アルキル置換炭素原子数3ないし7のシクロアルキル
    基、ヒドロキシ基、ベンジルオキシ基、炭素原子数1な
    いし6のアシル基及び炭素原子数1ないし6のアシルオ
    キシ基からなる群から選択された少なくともひとつの置
    換基により置換された炭素原子数1ないし10のアルキル
    基(上記置換基は各々、非置換または末端アルコキシ基
    においてヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素原子数1な
    いし6のアシル基もしくは炭素原子数1ないし6のアシ
    ルオキシ基によって末端で置換されたアルコキシ基を表
    わすか、または含有する。);炭素原子数3ないし7の
    シクロアルキル基;ハロゲン原子及び炭素原子数1ない
    し3のアルキル基からなる群から選択された少なくとも
    ひとつの置換基により置換された炭素原子数3ないし7
    のシクロアルキル基;炭素原子数3ないし7のシクロア
    ルケニル基;炭素原子数2ないし10のアルケニル基;炭
    素原子数2ないし10のアルキニル基;炭素原子数2ない
    し10のアルケニル基及び炭素原子数2ないし10のアルキ
    ニル基からなる群から選択された基(該基はハロゲン原
    子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基もしくは炭素
    原子数1ないし6のアシルオキシ基によって置換され
    る。);1−アダマンチルメチル基;メンチル基;カルボ
    メンチル基;フェニル基;ベンジル基;ナフチル基;フ
    ェニル基、ベンジル基及びナフチル基からなる群から選
    択された基(該基はハロゲン原子、炭素原子数1ないし
    3のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロアルキル
    基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数
    1ないし3のハロアルコキシ基、炭素原子数1ないし3
    のアルキルチオ基、ニトロ基及びシアノ基からなる群か
    ら選択された少なくともひとつの置換基によって置換さ
    れている。);フェノキシ基によって置換されたベンジ
    ル基;または酸素原子、イオウ原子及び窒素原子からな
    る群から選択された1ないし3個のヘテロ原子を有し、
    かつ未置換またはハロゲン原子、炭素原子数1ないし3
    のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロアルキル
    基、炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、炭素原子数
    1ないし3のハロアルコキシ基、炭素原子数1ないし3
    のアルキルチオ基、ニトロ基及びシアノ基からなる群か
    ら選択された少なくともひとつの置換基により置換され
    た4ないし6員の複素環基(該複素環基は更に炭素原子
    数1ないし6のアルキレン橋を介してテトラヒドロフラ
    ン環の5′位の酸素原子に結合させることが可能であ
    る。)を表わす。〕で表わされる化合物の殺虫有効量を
    害虫もしくはそれらの生育地に施用することよりなる害
    虫の防除方法。
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