JP2673939B2 - 円筒状接合部材の摩擦溶接方法及び装置 - Google Patents
円筒状接合部材の摩擦溶接方法及び装置Info
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- B23K20/12—Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating the heat being generated by friction; Friction welding
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、互いに接合すべき２つ
の円筒状の接合部材を同軸的にそれぞれ保持する２つの
受入れ取付け具の一方を回転軸線の周りに回転駆動し、
両方の受入れ取付け具を回転軸線の方向に相対移動さ
せ、それにより両方の接合部材を回転軸線の方向に互い
に押付けながら相対回転させて、両方の接合部材の対向
する端面の範囲にある接合区域を加熱する、円筒状接合
部材の摩擦溶接方法に関する。また本発明は、互いに接
合すべき２つの円筒状の接合部材を同軸的にそれぞれ保
持する２つの受入れ取付け具と、一方の受入れ取付け具
を回転軸線の周りに回転駆動する手段と、両方の受入れ
取付け具を回転軸線の方向に相対移動させる手段とを含
み、回転軸線の方向における両方の受入れ取付け具の相
対移動及び相対回転により、両方の接合部材を回転軸線
の方向に互いに押付けながら相対回転させて、両方の接
合部材の対向する端面の範囲にある接合範囲を加熱す
る、円筒状接合部材の摩擦溶接装置に関する。
の円筒状の接合部材を同軸的にそれぞれ保持する２つの
受入れ取付け具の一方を回転軸線の周りに回転駆動し、
両方の受入れ取付け具を回転軸線の方向に相対移動さ
せ、それにより両方の接合部材を回転軸線の方向に互い
に押付けながら相対回転させて、両方の接合部材の対向
する端面の範囲にある接合区域を加熱する、円筒状接合
部材の摩擦溶接方法に関する。また本発明は、互いに接
合すべき２つの円筒状の接合部材を同軸的にそれぞれ保
持する２つの受入れ取付け具と、一方の受入れ取付け具
を回転軸線の周りに回転駆動する手段と、両方の受入れ
取付け具を回転軸線の方向に相対移動させる手段とを含
み、回転軸線の方向における両方の受入れ取付け具の相
対移動及び相対回転により、両方の接合部材を回転軸線
の方向に互いに押付けながら相対回転させて、両方の接
合部材の対向する端面の範囲にある接合範囲を加熱す
る、円筒状接合部材の摩擦溶接装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】このような公知の方法（Ｗｉｃｈｅｌｈ
ａｕｓ，Ｇｒｕｅｎａｕｅｒ、 ″Ｐｒｅｃｏｎｄｉｔ
ｉｏｎｓ ａｎｄ Ｐｒｏｓｐｅｃｔｓ ｆｏｒ Ｆｒ
ｉｃｔｉｏｎ Ｂｕｔｔ−Ｗｅｌｄｉｎｇ″、Ｇｅｒｍ
ａｎ Ｊｏｕｒｎａｌ ″ＭＭＭａｓｃｈｉｎｅｎｍａ
ｒｋｔ″、Ｎｏ．７０／１９７５、Ｖｏｇｅｌ−Ｖｅｒ
ｌａｇ Ｗｕｅｒｚｕｒｇ）では、摩擦溶接中に押出さ
れる軟化した材料（可塑化材料）が、接合区域に溶接ば
りを生ずる。急速な冷却によりこの溶接ばりは、微粒子
再結晶構造従つて好ましい強度特性及びじん性を示す接
合区域より一般に硬い。しかしながらこの公知の方法で
は、溶接ばりは溶接の終了直後まだ熱い間に削り取られ
る。
ａｕｓ，Ｇｒｕｅｎａｕｅｒ、 ″Ｐｒｅｃｏｎｄｉｔ
ｉｏｎｓ ａｎｄ Ｐｒｏｓｐｅｃｔｓ ｆｏｒ Ｆｒ
ｉｃｔｉｏｎ Ｂｕｔｔ−Ｗｅｌｄｉｎｇ″、Ｇｅｒｍ
ａｎ Ｊｏｕｒｎａｌ ″ＭＭＭａｓｃｈｉｎｅｎｍａ
ｒｋｔ″、Ｎｏ．７０／１９７５、Ｖｏｇｅｌ−Ｖｅｒ
ｌａｇ Ｗｕｅｒｚｕｒｇ）では、摩擦溶接中に押出さ
れる軟化した材料（可塑化材料）が、接合区域に溶接ば
りを生ずる。急速な冷却によりこの溶接ばりは、微粒子
再結晶構造従つて好ましい強度特性及びじん性を示す接
合区域より一般に硬い。しかしながらこの公知の方法で
は、溶接ばりは溶接の終了直後まだ熱い間に削り取られ
る。
【０００３】円筒状接合部材の摩擦溶接の際、接合区域
から押出される可塑化材料を、成形工具としてのマンド
レルにより最終形状に成形することは公知である（特開
平３−２３４３８３号公報）。
から押出される可塑化材料を、成形工具としてのマンド
レルにより最終形状に成形することは公知である（特開
平３−２３４３８３号公報）。
【０００４】一方の接合部材が、他方の接合部材として
の流体トルクコンバータの回転する外殻ボスに摩擦溶接
で接合される支持スリーブである場合、この支持スリー
ブは、その外周を、固定部分としてのコンバータ外側ハ
ウジングに対して、軸受により回転可能に支持されると
共に、密封装置により密封されている。この支持機能及
び密封機能のため、支持スリーブの外周にある軸受支持
面及び密封面には、小さい公差が要求される。しかし摩
擦溶接により生ずる応力は、接合部材としてのこの支持
スリーブの許容できない変形をひき起こす。
の流体トルクコンバータの回転する外殻ボスに摩擦溶接
で接合される支持スリーブである場合、この支持スリー
ブは、その外周を、固定部分としてのコンバータ外側ハ
ウジングに対して、軸受により回転可能に支持されると
共に、密封装置により密封されている。この支持機能及
び密封機能のため、支持スリーブの外周にある軸受支持
面及び密封面には、小さい公差が要求される。しかし摩
擦溶接により生ずる応力は、接合部材としてのこの支持
スリーブの許容できない変形をひき起こす。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、摩擦
溶接により生ずる応力が接合部材例えば支持スリーブの
許容できない変形をひき起こすのを防止する方法及び装
置を提供することである。
溶接により生ずる応力が接合部材例えば支持スリーブの
許容できない変形をひき起こすのを防止する方法及び装
置を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の方法に関して本発明によれば、摩擦溶接の開始に先立
つて、円筒状の内側締付けアーバにより、一方の接合部
材の少なくとも摩擦溶接により接合すべき端面の範囲に
ある接合区域を、内側から弾性的に広げる。この方法を
実施するための装置は、摩擦溶接の開始に先立つて一方
の接合部材の中心開口へ挿入されて、この接合部材の少
なくとも摩擦溶接により接合すべき端面の範囲にある接
合区域を内側から弾性的に広げる円筒状の内側締付けア
ーバが、回転軸線に対して同心的に、一方の接合部材を
保持する受入れ取付け具に固定して設けられていること
を特徴としている。
の方法に関して本発明によれば、摩擦溶接の開始に先立
つて、円筒状の内側締付けアーバにより、一方の接合部
材の少なくとも摩擦溶接により接合すべき端面の範囲に
ある接合区域を、内側から弾性的に広げる。この方法を
実施するための装置は、摩擦溶接の開始に先立つて一方
の接合部材の中心開口へ挿入されて、この接合部材の少
なくとも摩擦溶接により接合すべき端面の範囲にある接
合区域を内側から弾性的に広げる円筒状の内側締付けア
ーバが、回転軸線に対して同心的に、一方の接合部材を
保持する受入れ取付け具に固定して設けられていること
を特徴としている。
【０００７】
【発明の効果】こうして本発明によれば、摩擦溶接の開
始に先立つて一方の接合部材例えば支持スリーブへ挿入
される円筒状の内側締付けアーバは、摩擦溶接中もこの
支持スリーブを適当に広げるので、溶接継手の半径方向
収縮力とは逆方向に向くこの広げ力（締付け力）は、溶
接の際可塑化材料が凝固しかつ部分的に冷却するまで、
維持される。内側締付けアーバの除去後、接合部材とし
ての支持スリーブ及び収縮した溶接継手は荷重を除か
れ、応力のない平衡状態が生ずる。その結果寸法の精確
な（小さい公差）接合部材が得られ、応力割れに対し
て、硬化した溶接継手の高い安全性が得られる。
始に先立つて一方の接合部材例えば支持スリーブへ挿入
される円筒状の内側締付けアーバは、摩擦溶接中もこの
支持スリーブを適当に広げるので、溶接継手の半径方向
収縮力とは逆方向に向くこの広げ力（締付け力）は、溶
接の際可塑化材料が凝固しかつ部分的に冷却するまで、
維持される。内側締付けアーバの除去後、接合部材とし
ての支持スリーブ及び収縮した溶接継手は荷重を除か
れ、応力のない平衡状態が生ずる。その結果寸法の精確
な（小さい公差）接合部材が得られ、応力割れに対し
て、硬化した溶接継手の高い安全性が得られる。
【０００８】
【実施態様】請求項３による構成によつて、内側締付け
アーバ従つてこれが固定されている一方の受入れ取付け
具と他方の受入れ取付け具とが、軸受装置を介して互い
に心合わせされ、それにより、摩擦溶接後接合区域が冷
えるにつれて生ずる可能性のある同軸性誤差が防止され
る。
アーバ従つてこれが固定されている一方の受入れ取付け
具と他方の受入れ取付け具とが、軸受装置を介して互い
に心合わせされ、それにより、摩擦溶接後接合区域が冷
えるにつれて生ずる可能性のある同軸性誤差が防止され
る。
【０００９】
【実施例】図１及び２において、幅の広い端部を開かれ
かつ幅の狭い端部を端壁２５により閉鎖されている定置
鐘状外側ハウジング１２内には、従来のように流体力学
的動作回路を形成するためポンプ羽根車４、タービン羽
根車２６及び案内羽根車２７を持つ流体トルクコンバー
タ５が収容されている。ポンプ羽根車４の外殻３は、殻
状コンバータハウジング２８に液密に結合され、このコ
ンバータハウジング２８はタービン羽根車２６に重な
り、その外側端面に、内燃機関のクランク軸に連結され
る駆動ベルト車を結合するための取付け穴２９を持つて
いる。
かつ幅の狭い端部を端壁２５により閉鎖されている定置
鐘状外側ハウジング１２内には、従来のように流体力学
的動作回路を形成するためポンプ羽根車４、タービン羽
根車２６及び案内羽根車２７を持つ流体トルクコンバー
タ５が収容されている。ポンプ羽根車４の外殻３は、殻
状コンバータハウジング２８に液密に結合され、このコ
ンバータハウジング２８はタービン羽根車２６に重な
り、その外側端面に、内燃機関のクランク軸に連結され
る駆動ベルト車を結合するための取付け穴２９を持つて
いる。
【００１０】外殻３は半径方向内側にボス６を持ち、こ
のボス６は外殻３の隣接する中央範囲２０に続いて半径
方向に延びる範囲１９を厚く形成され、トルクコンバー
タの回転軸線１５−１５に対して同心的な円筒状結合分
岐片２１と一体に形成されている。
のボス６は外殻３の隣接する中央範囲２０に続いて半径
方向に延びる範囲１９を厚く形成され、トルクコンバー
タの回転軸線１５−１５に対して同心的な円筒状結合分
岐片２１と一体に形成されている。
【００１１】トルクコンバータの回転軸線１５−１５に
対して同心的に設けられる支持スリーブ７は、摩擦溶接
継手１０により、その端部８を結合分岐片２１の端部２
２に固定的に接合されている。
対して同心的に設けられる支持スリーブ７は、摩擦溶接
継手１０により、その端部８を結合分岐片２１の端部２
２に固定的に接合されている。
【００１２】トルクコンバータ５に面する端壁２５の端
面には、トルクコンバータの回転軸線に対して同心的に
容積形循環ポンプ１６が設けられて、端壁２５に締付け
られるポンプハウジング３０に収容されている。ポンプ
ハウジング３０従つて外側ハウジング１２に対して、支
持スリーブ７が軸受１１により回転可能に支持され、密
封装置１３により密封されている。
面には、トルクコンバータの回転軸線に対して同心的に
容積形循環ポンプ１６が設けられて、端壁２５に締付け
られるポンプハウジング３０に収容されている。ポンプ
ハウジング３０従つて外側ハウジング１２に対して、支
持スリーブ７が軸受１１により回転可能に支持され、密
封装置１３により密封されている。
【００１３】支持スリーブ７は、伝動結合装置１４によ
り容積形循環ポンプ１６に伝動結合されている。この伝
動結合装置１４は、ポンプ１６の半径方向駆動歯１７と
この駆動歯１７に係合する軸線方向駆動歯１８とを含
み、軸線方向駆動歯１８は支持スリーブ７の他方の端部
９に設けられ、この支持スリーブ７と一体に形成されて
いる。
り容積形循環ポンプ１６に伝動結合されている。この伝
動結合装置１４は、ポンプ１６の半径方向駆動歯１７と
この駆動歯１７に係合する軸線方向駆動歯１８とを含
み、軸線方向駆動歯１８は支持スリーブ７の他方の端部
９に設けられ、この支持スリーブ７と一体に形成されて
いる。
【００１４】接合部材としての支持スリーブ７は、これ
に接合すべき接合部材としてのボス６の円筒状結合分岐
片２１への摩擦溶接の前に、軸受１１用の硬化される支
持面２４、密封装置１３用の硬化される密封面２３及び
容積形循環ポンプ１６の駆動用軸線方向駆動歯１８を完
全に既に加工されている。
に接合すべき接合部材としてのボス６の円筒状結合分岐
片２１への摩擦溶接の前に、軸受１１用の硬化される支
持面２４、密封装置１３用の硬化される密封面２３及び
容積形循環ポンプ１６の駆動用軸線方向駆動歯１８を完
全に既に加工されている。
【００１５】続いて行われる摩擦溶接において、管の溶
接において知られているような溶接継手の範囲における
半径方向収縮を防止するため、本発明により溶接の開始
に先立つて支持スリーブ７が、その中へ挿入される円筒
状の内側締付けアーバ４９（図３又は４）により弾性的
に広げられる。
接において知られているような溶接継手の範囲における
半径方向収縮を防止するため、本発明により溶接の開始
に先立つて支持スリーブ７が、その中へ挿入される円筒
状の内側締付けアーバ４９（図３又は４）により弾性的
に広げられる。
【００１６】図３による実施例と図１及び２の実施例と
は、摩擦溶接により接合すべき接合部材としての支持ス
リーブ７及びボス６の結合分岐片２１の端面８ａ及び２
２ａにある半径方向内側及び外側の面取り部３１及び３
２においてのみ相違している。なお両方の実施例の対応
する部分に同じ符号が使用されている。
は、摩擦溶接により接合すべき接合部材としての支持ス
リーブ７及びボス６の結合分岐片２１の端面８ａ及び２
２ａにある半径方向内側及び外側の面取り部３１及び３
２においてのみ相違している。なお両方の実施例の対応
する部分に同じ符号が使用されている。
【００１７】内側面取り部３１は、支持スリーブ７又は
結合分岐片２１の端面８ａ又は２２ａと支持スリーブ７
の軸線方向に隣接する円筒状内側接触面３７又は結合分
岐片２１の軸線方向に隣接する円筒状内側接触面３８と
の間の凹な移行部を形成している。外側面取り部３２
は、支持スリーブ７又は結合分岐片２１の端面８ａ又は
２２ａと支持スリーブ７の軸線方向に隣接する円筒状外
側接触面３９又は結合分岐片２１の軸線方向に隣接する
外側接触面４０との間の凹な移行部を形成している。面
取り部３１及び３２は、支持スリーブ７と結合分岐片２
１とが互いに押付けられている間に接合区域４３（図
２）から押出される可塑化材料を受入れるのに役立つ。
この可塑化材料は、ボス６用受入れ取付け具３５に対し
て固定的に設けられている内側成形工具４２の円筒状成
形面４６により内側面取り部３１の中へ押しやられ、ま
た支持スリーブ７用受入れ取付け具３４に対して固定的
に設けられている環状外側成形工具４１の成形面４４に
より外側面取り部３２の中へ押しやられ、それにより有
害な外側溶接ばりのない溶接ビード３６を形成する。
結合分岐片２１の端面８ａ又は２２ａと支持スリーブ７
の軸線方向に隣接する円筒状内側接触面３７又は結合分
岐片２１の軸線方向に隣接する円筒状内側接触面３８と
の間の凹な移行部を形成している。外側面取り部３２
は、支持スリーブ７又は結合分岐片２１の端面８ａ又は
２２ａと支持スリーブ７の軸線方向に隣接する円筒状外
側接触面３９又は結合分岐片２１の軸線方向に隣接する
外側接触面４０との間の凹な移行部を形成している。面
取り部３１及び３２は、支持スリーブ７と結合分岐片２
１とが互いに押付けられている間に接合区域４３（図
２）から押出される可塑化材料を受入れるのに役立つ。
この可塑化材料は、ボス６用受入れ取付け具３５に対し
て固定的に設けられている内側成形工具４２の円筒状成
形面４６により内側面取り部３１の中へ押しやられ、ま
た支持スリーブ７用受入れ取付け具３４に対して固定的
に設けられている環状外側成形工具４１の成形面４４に
より外側面取り部３２の中へ押しやられ、それにより有
害な外側溶接ばりのない溶接ビード３６を形成する。
【００１８】受入れ取付け具２５は、内側接触面３８を
介してボス６を回転軸線１５−１５に対して心合わせす
る円筒状心合わせ面５０を持つている。更に受入れ取付
け具３５は、摩擦溶接中における軸線方向力を吸収する
ため、ボス６の厚くされた範囲１９用の半径方向支持面
５１を持つている。
介してボス６を回転軸線１５−１５に対して心合わせす
る円筒状心合わせ面５０を持つている。更に受入れ取付
け具３５は、摩擦溶接中における軸線方向力を吸収する
ため、ボス６の厚くされた範囲１９用の半径方向支持面
５１を持つている。
【００１９】受入れ取付け具３４は、駆動歯１８を持つ
端部により支持スリーブ７を回転軸線１５−１５に対し
て心合わせするための円筒状内側心合わせ面５２を持つ
ている。更に受入れ取付け具３４は、摩擦溶接中に軸線
方向力を吸取するため、支持スリーブ７の端部９用の半
径方向支持面５２を持つている。溶接中に受入れ取付け
具３４は回転駆動され、即ち回転軸線１５−１５の周り
に回転せしめられる。支持スリーブ７を回転させるた
め、受入れ取付け具３４は駆動歯１８の間にはまる半径
方向の駆動ピン５４を持つている。本発明により支持ス
リーブ７を弾性的に少し広げながらこの支持スリーブ７
の中心開口４８へ係合する円筒状の内側締付けアーパ４
９は、回転軸線１５−１５に対して同心的に配置され、
受入れ取付け具３４に対して固定されている。
端部により支持スリーブ７を回転軸線１５−１５に対し
て心合わせするための円筒状内側心合わせ面５２を持つ
ている。更に受入れ取付け具３４は、摩擦溶接中に軸線
方向力を吸取するため、支持スリーブ７の端部９用の半
径方向支持面５２を持つている。溶接中に受入れ取付け
具３４は回転駆動され、即ち回転軸線１５−１５の周り
に回転せしめられる。支持スリーブ７を回転させるた
め、受入れ取付け具３４は駆動歯１８の間にはまる半径
方向の駆動ピン５４を持つている。本発明により支持ス
リーブ７を弾性的に少し広げながらこの支持スリーブ７
の中心開口４８へ係合する円筒状の内側締付けアーパ４
９は、回転軸線１５−１５に対して同心的に配置され、
受入れ取付け具３４に対して固定されている。
【００２０】摩擦溶接の終了後接合区域４３が冷えるに
つれて生ずる可能性のある同軸性誤差を防止するため、
２つの受入れ取付け具３４及び３５は軸受装置４７によ
り互いに心合わせされる。図示した実施例では、軸受装
置４７は受入れ取付け具３５及び締付けアーバ４９の支
持突起５５及び５６の間に設けられている。
つれて生ずる可能性のある同軸性誤差を防止するため、
２つの受入れ取付け具３４及び３５は軸受装置４７によ
り互いに心合わせされる。図示した実施例では、軸受装
置４７は受入れ取付け具３５及び締付けアーバ４９の支
持突起５５及び５６の間に設けられている。
【００２１】図４による外殻３の実施例は、受入れ取付
け具の部分及び摩擦溶接装置部分を含めて、図３による
実施例とは、外側溶接ビード３３の形状においてのみ相
違している。ここでも図３に対応する部分には同じ符号
が付けてある。図４の実施例では、互いに溶接すべき端
面８ｂ及び２２ｂのそれぞれ半径方向外側範囲に面取り
部が設けられておらず、外側成形工具４１が円錐状成形
面４５を持ち、摩擦溶接中に接合区域４３から押出され
る可塑化材料が、この成形面４５により、結合分岐片２
１の外側接触面４０とボス６の厚くされた範囲１９との
間の移行区域へ押しやられるように、この円錐状成形面
４５が接合区域４３（図２）に対して配置されている。
け具の部分及び摩擦溶接装置部分を含めて、図３による
実施例とは、外側溶接ビード３３の形状においてのみ相
違している。ここでも図３に対応する部分には同じ符号
が付けてある。図４の実施例では、互いに溶接すべき端
面８ｂ及び２２ｂのそれぞれ半径方向外側範囲に面取り
部が設けられておらず、外側成形工具４１が円錐状成形
面４５を持ち、摩擦溶接中に接合区域４３から押出され
る可塑化材料が、この成形面４５により、結合分岐片２
１の外側接触面４０とボス６の厚くされた範囲１９との
間の移行区域へ押しやられるように、この円錐状成形面
４５が接合区域４３（図２）に対して配置されている。
【００２２】図３及び４による実施例は、支持スリーブ
７と端壁２５に対して案内羽根車２７を支持する固定ス
テータ軸５７との間の環状間隙に溶接ばりがなく、従つ
てトルクコンバータ５の流体力学的動作回路へ圧力媒体
を供給するためにこの間隙を使用するのを可能にする。
更に図３及び４による実施例は、トルクコンバータ５及
び外側ハウジング１２を組立てる際（この組立ての際ト
ルクコンバータの回転軸線１５−１５がなるべく直立せ
しめられる）、前もつてはめられている密封片１３が、
ポンプハウジング部分３０の軸受１１に属する頚部へ支
持スリーブ７をはめる際、この支持スリーブ７の外側に
ある溶接ばりによつて損傷されないようにする。
７と端壁２５に対して案内羽根車２７を支持する固定ス
テータ軸５７との間の環状間隙に溶接ばりがなく、従つ
てトルクコンバータ５の流体力学的動作回路へ圧力媒体
を供給するためにこの間隙を使用するのを可能にする。
更に図３及び４による実施例は、トルクコンバータ５及
び外側ハウジング１２を組立てる際（この組立ての際ト
ルクコンバータの回転軸線１５−１５がなるべく直立せ
しめられる）、前もつてはめられている密封片１３が、
ポンプハウジング部分３０の軸受１１に属する頚部へ支
持スリーブ７をはめる際、この支持スリーブ７の外側に
ある溶接ばりによつて損傷されないようにする。
【図１】ポンプ羽根車の外殻のボスと支持スリーブとの
間に形成される摩擦溶接継手を持つ流体力学的トルクコ
ンバータの回転軸線を通る部分断面図である。
間に形成される摩擦溶接継手を持つ流体力学的トルクコ
ンバータの回転軸線を通る部分断面図である。
【図２】外殻と支持スリーブとの間にある摩擦溶接継手
の接合区域の範囲の拡大断面図である。
の接合区域の範囲の拡大断面図である。
【図３】本発明による方法により形成される摩擦溶接継
手を受入れ取付け具及び摩擦溶接装置と共に示す断面図
である。
手を受入れ取付け具及び摩擦溶接装置と共に示す断面図
である。
【図４】本発明の別の実施例の図３に対応する断面図で
ある。
ある。
６，７ 接合部材（ボス及び支持
スリーブ） ８ａ，２２ａ；８ｂ，２２ｂ 端面 １０ 摩擦溶接継手 １５−１５ 回転軸線 ３４，３５ 受入れ取付け具 ４３ 接合区域 ４８ 中心開口 ４９ 内側締付けアーバ
スリーブ） ８ａ，２２ａ；８ｂ，２２ｂ 端面 １０ 摩擦溶接継手 １５−１５ 回転軸線 ３４，３５ 受入れ取付け具 ４３ 接合区域 ４８ 中心開口 ４９ 内側締付けアーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハインツ・シユルツ ドイツ連邦共和国ホーホドルフ・ヴアイ ンベルクシユトラーセ26 (56)参考文献 特開 平３−234383（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−243286（ＪＰ，Ａ) 実開 昭50−70133（ＪＰ，Ｕ)
Claims (3)
- 【請求項１】 互いに接合すべき２つの円筒状の接合部
材を同軸的にそれぞれ保持する２つの受入れ取付け具の
一方を回転軸線の周りに回転駆動し、両方の受入れ取付
け具を回転軸線の方向に相対移動させ、それにより両方
の接合部材を回転軸線の方向に互いに押付けながら相対
回転させて、両方の接合部材の対向する端面の範囲にあ
る接合区域を加熱する、円筒状接合部材の摩擦溶接方法
において、摩擦溶接の開始に先立つて、円筒状の内側締
付けアーバ（４９）により、一方の接合部材（７）の少
なくとも摩擦溶接により接合すべき端面の範囲にある接
合区域（４３）を、内側から弾性的に広げることを特徴
とする、円筒状接合部材の摩擦溶接方法。 - 【請求項２】 互いに接合すべき２つの円筒状の接合部
材を同軸的にそれぞれ保持する２つの受入れ取付け具
と、一方の受入れ取付け具を回転軸線の周りに回転駆動
する手段と、両方の受入れ取付け具を回転軸線の方向に
相対移動させる手段とを含み、回転軸線の方向における
両方の受入れ取付け具の相対移動及び相対回転により、
両方の接合部材を回転軸線の方向に互いに押付けながら
相対回転させて、両方の接合部材の対向する端面の範囲
にある接合範囲を加熱する、円筒状接合部材の摩擦溶接
装置において、摩擦溶接の開始に先立つて一方の接合部
材（７）の中心開口（４８）へ挿入されて、この接合部
材（７）の少なくとも摩擦溶接により接合すべき端面の
範囲にある接合区域（４３）を内側から弾性的に広げる
円筒状の内側締付けアーバ（４９）が、回転軸線（１５
−１５）に対して同心的に、一方の接合部材（７）を保
持する受入れ取付け具（３４）に固定して設けられてい
ることを特徴とする、円筒状接合部材の摩擦溶接装置。 - 【請求項３】 回転軸線（１５−１５）に対して直角な
半径方向に両方の受入れ取付け具（３４及び３５）を互
いに支持する軸受装置（４７）が、内側締付けアーバ
（４９）と他方の接合部材（６）を保持する受入れ取付
け具（３５）との間に設けられていることを特徴とす
る、請求項２に記載の装置。
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