JP2671328B2 - 曲げ加工が可能な木質化粧板の製造方法 - Google Patents

曲げ加工が可能な木質化粧板の製造方法

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JP2671328B2 JP62278932A JP27893287A JP2671328B2 JP 2671328 B2 JP2671328 B2 JP 2671328B2 JP 62278932 A JP62278932 A JP 62278932A JP 27893287 A JP27893287 A JP 27893287A JP 2671328 B2 JP2671328 B2 JP 2671328B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、曲げ加工が可能な木質化粧板の製造方法に
関するものである。 「従来の技術」 一般に、木質化粧板の製造方法は、木材を切削した薄
単板即ち、突板を合板、ハードボード等の基板に接着
し、その表面に、ウレタン系透明塗料等を塗装し、乾燥
硬化させて表面保護塗膜を形成さすのが通常の方法であ
る。その裏面から、V状に合板部分をカット加工した
り、クシ目加工をしたり、表面エンボス加工をして、曲
げ加工すると表面部に割れ、フクレ等が発生し、滑らか
な加工面を得ることは出来ない。 「発明が解決しようとする問題点」 本発明者等は、裏面からのVカット加工による直角曲
げ、クシ目加工によるR曲げ、エンボシング加工による
立体模様等を施しても木質薄単板の表面に割れ、フクレ
等が発生しない木質化粧板の製造方法について研究を進
めた結果、本発明に到達した。 「問題点を解決するための手段」 本発明は、基板上に不織布を接着し、さらにその上に
木質薄単板を接着し、木質薄単板の導管部に着色充填剤
を充填した後に透明塗料を塗装することを特徴とする曲
げ加工が可能な木質化粧板の製造方法に関するものであ
る。 即ち、本発明は、合板、パーチクルボード、ハードボ
ード、アルミニュウム板、けい酸カルシュウム板等の基
板に不織布を接着する第1工程と、その上に薄単板を接
着する第2工程と、該薄単板の導管部に例えば軟質湿気
硬化型ウレタン等の硬化皮膜の抗張力が200kg/cm2以上
で、伸度が200パーセント以上の樹脂と着色顔料、体質
顔料等から成る着色充填剤を充填する第3工程と、その
上に例えば軟質湿気硬化型ウレタンより成る透明塗料を
塗装する第4工程より成ることを特徴とする木質化粧板
の製造法に関するものである。 以下、図面に従って本発明を説明する。 本発明の第1工程で使用する基板1は、合板、パーチ
クルボード、ハードボードの様な硬質繊維板、ブリキ板
やアルミニュウム板等の金属板、けい酸カルシュウム板
等の不燃板、硬質塩化ビニール等のプラスチック板を使
用する事が出来る。また、平板でも曲面板でもよい。こ
れ等の基板1に、酢酸ビニール系、エチレン酢酸ビニー
ル共重合系等の接着剤2を50g/m2以上の割合で塗布し、
その上に、アクリル、ポリエステル、ビニロン系等の不
織布3を置き、熱圧プレスで温度80℃〜150℃、圧力5kg
/cm2以上、時間10秒以上で加熱接着する。接着剤を塗布
する装置としては、特別のものは必要なく、例えば、刷
毛、スプレッダー、スプレー等を使用出来る。不織布3
は重量1m2当り30〜80gであればよく、接着剤2の上に置
くとき、しわがよらない様にする必要がある。 第2工程では、第1工程の板面温度が常温迄低下し、
後に接着された不織布3の上に酢酸ビニル系、エチレン
・酢酸ビニール共重合系等の接着剤を4を、刷毛、スプ
レッダー、スプレー等の装置を用いて塗布し、その上
に、天然木を切削した木質薄単板5を置き、第1工程と
同様、熱圧プレスで加熱接着する。そのとき、接着剤4
を染料、顔料等で着色してもよい。 木質薄単板5に使用する樹種は一般に、ナラ、ホワイ
トオーク、レッドオーク、クルミ、アサダ、ミズメ、ク
リ、ブナ、ニレ、ケヤキ、ヤマグワ、カツラ、クス、タ
ブ、サクラ、カエデ、シナノキ、ヤチダモ、シオジ、キ
リ、マツ、ヒノキ、スギ、イチイ、ラワン、メランテ
イ、メラピー、メルサワ、パロサピス、カポール、チー
ク、バルダオ、ウオルナット、マホガニー、ローズウッ
ド、ブビンガ、サペリ、オベチェ、クワ、コーワ、ゼブ
ラウッド、マコレー、アガナス、スプルース、エルム等
である。接着条件としては、接着剤の塗布量1m2当り50g
以上が好ましく、熱圧プレスは温度80℃〜150℃で圧力5
kg/cm2以上、時間10秒以上とすればよい。また、木質薄
単板5の厚さは0.6mm以下がのぞましい。第1工程で使
用する接着剤層と第2工程で使用する接着剤層の硬度
は、第1工程に使用するものより、第2工程で使用する
ものの方を軟質にしておくことが好ましい。 第3工程では、着色顔料、体質顔料、湿気硬化型ウレ
タン、トルエン、酢酸エチルの如き有機溶剤等から成る
着色充填剤6を木質薄単板5の導管部7にリバースコー
ター等を用いて強制的にすり込み、有機溶剤分を蒸発さ
せる。着色充填剤6中に使用する湿気硬化型ウレタン等
の硬化皮膜の抗張力が200kg/cm2以上で、伸度が200パー
セント以上のものであることが必要である。本発明によ
れば、木質薄膜単板5の導管部7にダークブラウン、ラ
イトブラウン、アイボリー等に着色した着色充填剤6を
充填することにより、木質薄単板5の相模様を強調する
ことができる。その後、第4工程として直ちに、カーテ
ンフローコーター等の装置を用いて、湿気硬化型ウレタ
ン系透明塗料8を、塗布量10g/m2以上で塗装し、温度40
℃で5分以上乾燥して、木質化粧板を得る。透明塗料中
に使用する湿気硬化型ウレタンは硬化皮膜の抗張力が20
0kg/m2以上のものが好ましい。 本発明における硬化皮膜の抗張力とは、皮膜を引っ張
ったときに破断するまでその皮膜にかかる応力という。
また、硬化皮膜の伸度とは、皮膜を引っ張って破断する
までの伸び率をいう。 また硬化皮膜の抗張力及び伸度は次のとおり測定する
ことができる。 1mm方眼紙を縦5cm×横4cmの大きさに切り、両端に5mm
幅の両面テープを貼った方眼紙を硬化皮膜に貼り、赤ボ
ールペンで2cm間隔で線を引き、両端にろ紙を貼る。こ
れを5mm間隔に切り、両面にろ紙を貼った幅5mmの試料を
作成する。 引っ張り試験機(島津製作所製オートグラフ;雰囲気
20〜22℃、65±5R.H.、ロードセル10kg、引張速度300mm
/min、つかみ間隔20mm、チャートスピード1/2)に、方
眼紙を除いた試料をセットする。機械のスイッチを入れ
て試料を引っ張る状態にし、試料が判断するまで試料を
引っ張る。チャートから破断したときの荷重点から抗張
力を求め、また皮膜が破断したときの伸びから伸度を求
めることができる。 得られた木質化粧板は、第1図及び第2図に示すよう
に基板1をV状9に切断し、カット部分10を除去して直
角に曲げたり、クシ目加工を施してR状に曲げても、表
面の木質単板に割れ、ふくれ等が発生しないし、又、表
面にエンボシング加工を施しても、表面に割れ、ふくれ
等が発生しない。本発明による木質化粧板は、家具、音
響機器、住宅用内外装材等に利用することが出来る。 「実施例」 次に、実施例により本発明を具体的に説明する。 実施例1 厚さ4m/mの合板1の上に、酢酸ビニール系接着剤2
(大日本インキ化学工業社製「ボンコートW−2520」)
を塗布量100g/m2になる用にスプレッダーで塗布し、そ
の上に不織布3(日本バイリーン社製「H−4004」40g/
m2)を置き、加熱加圧プレスを用いて、温度100℃、圧
力7kg/cm2で30秒間圧締し、接着する。次に不織布3の
上に、着色したエチレン・酢酸ビニール共重合系接着剤
4(大日本インキ化学工業社製「EVADIC AT−11」を塗
布量100g/m2になる様にスプレッダーで塗布し、その上
に、厚さ0.2m/mのナラ材の薄単板5を置き、加熱加圧プ
レスを用いて、温度100℃、圧力8kg/cm2で、時間60秒間
圧締し、接着する。このときの接着剤4は、着色する為
に着色剤茶(大日本インキ化学工業社製「ディスパース
ブラウンSD−8034」)100重量部と着色剤黒(大日本イ
ンキ化学工業社製「ディスパースブラックSD−569」)5
0重量部の割合で混合した接着剤ダークブラウン色1重
量部とエチレン・酢酸ビニール共重合系接着剤100重量
部とを混合撹拌した着色接着剤を用いた。このナラ材単
板5を貼り合わせた合板1を冷却した後、着色顔料赤
(大日本インキ化学工業社製「レッド4081b」)0.5重量
部、接着顔料黄(同社製「シムラファーストイエロー40
90G」)1重量部、着色顔料黒(三菱化成工業社製「三
菱カーボンMA−100」)0.1重量部、湿気硬化型ウレタン
樹脂溶液(大日本インキ化学工業社製バーノックDM−65
2」、膜厚40μのとき抗張力230kg/cm2、伸度200%)10
重量部、トルエン70重量部、酢酸エチル10重量部、メチ
ルエチルケトン10重量部の割合に練肉混合されたダーク
ブラウン着色した着色充填剤6を、塗布量20g/m2になる
様に、ロールコーターで塗布し、リバースコーターでナ
ラ材5の導管部7にすり込む。常温で60秒間放置した
後、湿気硬化型ウレタン系透明塗料8(大日本インキ化
学工業社製DICウレタンクリヤーVC」、膜厚40μのとき
抗張力500〜800kg/cm2、伸度300〜400%)を、塗布量15
0g/m2になる様に塗布し、常温で180秒放置した後、温度
50℃で10分間乾燥し、木質化粧板を得た。この木質化粧
板の裏面をVカットし、裏面に酢酸ビニール系接着剤
(大日本インキ化学工業社製「ボンコートW−2520」)
を塗布量80g/m2になる様に塗布し、厚さ20m/m巾110m/m
長さ2mの合板を芯材としてラッピングし、常温で20分間
圧締して、住宅用ドアー枠材を製造したところ、木質薄
単板の表面に割れ、フクレ等が発生しない。 「発明の効果」 本発明に従って製造した木質化粧板は、裏面からのV
カット加工による直角曲げ、クシ目加工によるR曲げ、
エンボシング加工による立体模様等を施しても木質薄単
板の表面に割れ、フクレ等が発生しない。
【図面の簡単な説明】 第1図並びに第2図は本発明に従って製造した木質化粧
板の一例を示す断面図である。 1……基板、2,4……接着剤、3……不織布、5……木
質薄単板、6……充填剤、7……導管部、8……透明塗
料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/40 B32B 27/40

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.基板上に不織布を接着し、さらにその上に木質薄単
    板を接着し、該木質薄単板の導管部に、着色顔料と硬化
    皮膜の抗張力が200kg/cm2以上で、伸度が200パーセント
    以上の樹脂とを含んでなる着色充填剤を充填した後に、
    透明塗料を塗装することを特徴とする曲げ加工が可能な
    木質化粧板の製造方法。 2.透明塗料が、硬化皮膜の抗張力が200kg/cm2以上で
    ある湿気硬化型ウレタンを含んでなることを特徴とする
    請求項1記載の製造方法。
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