JPH06336000A - エンボス化粧板の製造方法 - Google Patents

エンボス化粧板の製造方法

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JPH06336000A
JPH06336000A JP5192820A JP19282093A JPH06336000A JP H06336000 A JPH06336000 A JP H06336000A JP 5192820 A JP5192820 A JP 5192820A JP 19282093 A JP19282093 A JP 19282093A JP H06336000 A JPH06336000 A JP H06336000A
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JP
Japan
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curable resin
embossed
decorative board
sheet
pattern
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JP5192820A
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English (en)
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Tomoyuki Takewaki
智之 竹脇
Shigeki Nishida
茂樹 西田
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天然木質感を有し、しかも曲げ加工性に優れ
た柔軟性のあるエンボス化粧板の製造方法を提供する。 【構成】 基材1上に柄印刷層2を形成する。次いで、
柄印刷層2の上に、ウレタンアクリレートを主成分とし
て有する硬化性樹脂3を塗布するとともに、その表面に
天然木質の凹凸面を忠実に型取りしたエンボスシート4
を貼り合せ、この貼り合せた状態で電離放射線5を照射
することにより上記硬化性樹脂3を硬化させ、その硬化
後、上記エンボスシート4を剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンボス化粧板の製造方
法に関するもので、詳しくは天然木質感を有し且つ柔軟
性のあるエンボス化粧板の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より化粧板業界においては出来るだ
け天然木に近い化粧板を作成するべく種々の試みがなさ
れていた。
【0003】たとえば、木目柄印刷物の表面に樹脂層
を形成後、木目の導管模様を有するエンボスロールを用
いて熱圧エンボスを行なう方法、紫外線硬化樹脂の硬
化抑制インキを使用したり、マスキングフィルムを使用
して紫外線硬化樹脂の硬化する部分と硬化しない部分の
差により凹凸模様を表現する方法等が知られている。
【0004】また、天然木質の凹凸面を忠実に型取り
したエンボスシートを使用したポリエステル樹脂化粧板
も知られている(特開昭56-30858号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
およびのような方法はいずれの場合をとってみても導
管等の大味な部分の表現は可能であるが、全体に表現が
人工的で、天然木質材の有する自然感の表現において未
だ不十分である。
【0006】一方、上記の化粧板の場合は天然木質材
の有する自然感の表現には優れているが、柔軟性がない
ため、曲げ加工を行なうと変色(白化)したり、亀裂が
入ったりする不都合が生じる。したがって、平貼り方式
による内装ドア、収納ドア等としてしか使用出来ず、加
工方法や使用する製品の形状等が限定されてしまうとい
う欠点がある。
【0007】本発明は上記従来の欠点に鑑みなされたも
ので、天然木質感を有し、しかも曲げ加工性に優れた柔
軟性のあるエンボス化粧板の製造方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、基材上に所望する絵柄を施し、その絵柄
の上に、ウレタンアクリレートを主成分として有する硬
化性樹脂層を形成するとともに、天然木質の凹凸面を有
するエンボスシートをこの硬化性樹脂層の表面に貼り合
せた状態で硬化性樹脂を硬化せしめ、該硬化性樹脂の硬
化後、前記エンボスシートを剥離することを特徴として
いる。
【0009】上記硬化性樹脂は紫外線、電子線等の電離
放射線硬化性樹脂を使用出来る。
【0010】また、上記製造方法において、最終工程と
してワイピング、トップコート等の仕上げ加工を施すこ
とが出来る。
【0011】以下、本発明の構成を詳述する。
【0012】図1は本発明の製造方法の一実施例を工程
順に示す断面図である。
【0013】まず同図(a)に示す工程では、基材1の
上に所望する木目等の柄印刷を行なう。
【0014】基材1としては建材用紙、不織布、樹脂フ
ィルム等の一般に化粧板用の基材として用いられるもの
であればいずれも使用することが出来るが、とりわけ樹
脂混抄紙、樹脂含浸紙などの樹脂強化紙の使用が望まし
い。また、出来上がった化粧板をVカット加工するよう
な場合には、基材1として更に厚手の合板、パーチクル
ボード等とラミネートしたものを使用することが出来
る。基材1への柄印刷はグラビア印刷等、公知の印刷手
法を用いて行えばよいが、基材1と柄印刷層2との密着
強度をより上げるため、使用する印刷インキに適当な硬
化剤を添加してもよい。
【0015】また、基材1上に柄印刷層2を形成するの
に、このような印刷手法を用いる代わりに、転写方式に
よって基材1の上に所望する絵柄を形成することも出来
る。すなわち、基体シート上に離型層及び柄印刷層を形
成した転写シートを基材1の上に貼り合せ、しかる後基
体シートを剥離する方法である。このような転写方式を
用いると、基材1の材質の選択範囲が広がるという利点
を有する。また、このような転写方式を用いると、例え
ば廻り縁、長押し框、ドアの額縁等、曲面部分を有する
基材にも適用することができる。
【0016】なお、特に基材1としてMDFのような表
面がきめ細かく平滑な白色基材を用いることにより、絵
柄の色のばらつきを押さえ、安定性に優れる。
【0017】また、上記柄印刷層2を形成するインキ中
に発色性の高いパール顔料を練り込んで印刷したり、あ
るいは基材1の表面に絵柄を形成する前にパール顔料を
練り込んだ着色ベース塗装を行なうことによって、銘木
の持つ自然の照りを表現でき、より木質感の高い意匠表
現が可能となる。
【0018】次に、同図(b)に示す工程では、上記柄
印刷層2の上に、ウレタンアクリレートを主成分として
有する硬化性樹脂3を塗布するとともに、天然木質の凹
凸面を忠実に型取りしたエンボスシート4をこの塗布し
た硬化性樹脂層3の表面に貼り合せ、この状態で硬化性
樹脂層3を硬化させる。
【0019】上記硬化性樹脂とは、例えば紫外線や電子
線などの電離放射線等で硬化する樹脂のことであり、上
記の通りウレタンアクリレートを主成分として有するも
のである。具体的には、ウレタンアクリレートオリゴマ
ーの1種類を単独で或いは複数の種類のものを任意に混
合して用い、これに適当な塗布適性を持たせるため、低
架橋の二官能モノマー(例えばヘキサンジオールジアク
リレート(HDDA)など)を希釈剤として使用する。
ウレタンアクリレートオリゴマーはジイソシアネート、
ジイソシアネート半付加物とソフトセグメントとしての
長鎖グリコール(例えばポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、カプロラクトンジオールなど)との
反応で出来、硬化後柔軟なフィルムを形成する。また、
この他に界面活性剤、帯電防止剤、安定剤、滑り剤等の
各種添加剤を任意に用いることが出来る。
【0020】紫外線硬化型とする場合には、上記樹脂の
中に更に光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベン
ゾフェノン類など、光増感剤として、n−ブチルアミ
ン、トリエチルアミンなどを混合して用いる。開始剤の
含有量は樹脂に対して 0.1〜10重量部程度である。
【0021】また、上記樹脂の中に硬化剤としてトリレ
ンジイソシアネート(TDI)などの化合物を混合して
用いることにより、60℃〜 100℃位の雰囲気中で硬化す
る熱硬化型樹脂とすることが出来る。
【0022】この硬化性樹脂3を柄印刷層2の上に塗布
する方法は、ロールコート、フローコート、ナイフコー
ト、グラビアコートなどの公知方法を任意に採用するこ
とが出来る。塗布量は特に限定されないが、硬化後の柔
軟性の点からは、20g/m2〜100g/m2程度が望まし
い。なお、硬化性樹脂層3と柄印刷層2との密着強度を
より上げるため、これらの層の間にウレタン樹脂などか
らなる透明な中間層を設けるようにしてもよい。
【0023】こうして柄印刷層2の上に塗布した硬化性
樹脂層3の表面にエンボスシート4を貼り合せ、且つこ
のような硬化性樹脂がウェットな状態でエンボスシート
4と接触した状態で硬化させることにより、エンボスシ
ート4の凹凸模様が硬化性樹脂層3の表面に賦形され
る。
【0024】エンボスシート4は、天然木質の凹凸面を
忠実に型取りしたものであり、具体的には、天然木質材
を原稿としてこれに型取り用の合成樹脂(例えばビニロ
ン樹脂、シリコン樹脂など)を流し込み、しかる後この
合成樹脂を天然木質材より剥離することによって作成す
ることが出来る。
【0025】また、このエンボスシート4は、合成樹脂
シートの表面にシルクスクリーン印刷等で木目の導管形
状を厚盛りに印刷することによって作成することも出来
る。
【0026】また更に、エンボスシート4として、天然
木質材を原稿として写真製版により作成した合成樹脂版
や金属版を用いてもかまわない。
【0027】硬化性樹脂層3を硬化させる方法は、該硬
化性樹脂が紫外線又は電子線硬化型である場合にはこの
紫外線又は電子線等のいわゆる電離放射線5をエンボス
シート4側から照射することにより、また該硬化性樹脂
が前記の熱硬化型である場合には高温の雰囲気中に放置
することにより行われる。なお、電離放射線5を使用す
る場合には、前記エンボスシート4の材質として電離放
射線5を透過し得るものが選択されることは言うまでも
ない。
【0028】図1(c)に示す如く、硬化性樹脂層3の
硬化後、エンボスシート4を剥離し、こうして、同図
(d)に示すようなエンボス化粧板6が出来上がる。
【0029】出来上がったエンボス化粧板6は、さら
に、意匠性の向上、表面の保護などを目的として、ワイ
ピング、トップコート等の仕上げ加工を施してもよい。
図2はこのようなワイピングおよびトップコートを最後
に施して出来上がったエンボス化粧板6を示したもので
ある。
【0030】ワイピングを施す方法の一例を説明する
と、まずエンボス化粧板6の全面に着色塗料を塗布し、
該着色塗料が固化する前にスキージやバレルあるいは乾
布にて表面の凸部にある着色塗料を除去し、残った凹部
の着色塗料7を乾燥固化させる。
【0031】一方、トップコート層8にはウレタン樹脂
などを使用するのが望ましい。
【0032】また、図3は曲面形状を有する基材を使用
した場合を示しており、同図(a)に示すように、基体
シート10上に離型層(図示せず)及び柄印刷層11を
形成した転写シートを基材9の表面に接着剤12を介し
て貼り合せ、しかる後基体シート10を剥離することに
より、基材9の表面に柄印刷層11を転写する。次い
で、同図(b)に示すように、エンボスシート4の凹凸
面上に硬化性樹脂3を塗布し、この硬化性樹脂3の面を
上記基材9の柄印刷層11の面と貼り合せ、硬化性樹脂
3を硬化させた後、エンボスシート4を剥離することに
より、曲面形状のエンボス化粧板が出来上がる。
【0033】
【作用】このように、本発明は、天然木質の凹凸面を忠
実に有するエンボスシートを使用して賦形するため、天
然木質材の有する自然感を十分に表現出来、また、ウレ
タンアクリレートを主成分として有する硬化性樹脂を使
用するため、硬化後に柔軟性のある樹脂層を形成し、曲
げ加工性に優れたエンボス化粧板が出来上がる。
【0034】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を更に具体的に
説明する。
【0035】実施例−1 天間特殊製紙(株)製樹脂強化紙HPT−30(坪量30
g/m2)上に、グラビア印刷機にて、東洋インキ製造
(株)製PCインキ(硝化綿インキ)を使用し、ベタ刷
及び柄3色による木目柄印刷と同時にその表面に東洋イ
ンキ製造(株)製ウレタンコートUR−139をベタ刷
(塗布量3〜5g/m2)した化粧紙を作製した。なお、
基材の紙とインキ層との密着強度を上げるため、最下層
のベタ刷のインキ中にイソシアネート系の硬化剤を適量
添加した。
【0036】得られた化粧紙を厚さ 2.5 m/m のラワン
合板に塩化ビニル酢酸ビニル系の接着剤を用いてラミネ
ートし、化粧合板を作製した。
【0037】得られた化粧合板の柄印刷層側に、フロー
コーターを用いて、日本ペイント(株)製紫外線硬化型
樹脂ユービー70を塗布量50g/m2で均一に塗布すると
同時に、本物の木目原稿から導管の型状を写し取った厚
さ25μmのビニロン樹脂製エンボスシートを表面に貼り
合せ、この状態でエンボスシート側より紫外線ランプを
照射した。紫外線硬化型樹脂を完全に硬化させてから前
記エンボスシートを剥離したところ、天然木質感を有す
るエンボス化粧板が得られた。
【0038】さらに意匠効果を高めるため、得られたエ
ンボス化粧板に、東洋インキ製造(株)製ウレタン1液
硬化型インキを使用してワイピングを行ない、更に表面
保護の目的と表面の艶調整のため、東洋インキ製造
(株)製ウレタン2液硬化型トップコートURSPを使
用してトップコートを行ない、仕上げ加工を施したエン
ボス化粧板を得た。
【0039】こうして得たエンボス化粧板裏面のラワン
合板側へVカットを施し化粧板を直角に折り曲げても、
変色したり亀裂が入ったりするようなことは全くなく、
曲げ加工性に優れていた。
【0040】実施例−2 実施例−1で作製した化粧合板を用い、この化粧合板の
柄印刷層側に、フローコーターを用いて、アクリルウレ
タン樹脂に硬化剤としてトリレンジイソシアネートを3
〜5%添加したものを塗布量50g/m2で均一に塗布する
と同時に、実施例−1で使用したエンボスシートを表面
に貼り合せ、この状態で養生室(温度60℃〜80℃)内に
放置した。前記アクリルウレタン樹脂が完全に硬化して
からエンボスシートを剥離したところ、実施例−1と同
様、天然木質感を有するエンボス化粧板が得られた。
【0041】得られたエンボス化粧板に更に実施例−1
と同様にしてワイピングおよびトップコートを行なっ
た。
【0042】こうして得たエンボス化粧板も、実施例−
1と同様、曲げ加工性に優れていた。
【0043】実施例−3 厚さ20μmのポリプロピレンフィルムと上質紙(坪量5
3.2g/m2)とを貼り合せた基体シート(五洋紙工
(株)製)のポリプロピレンフィルム表面にグラビア印
刷機にて、東洋インキ製造(株)製剥離ニスをベタ版に
て全面に印刷した後、東洋インキ製造(株)製塩化ビニ
ル系インキVCGTKを用いて木目柄の印刷を行ない、
転写シートを作製した。
【0044】一方、連続ラミネート機を使用して、ホク
シン(株)製スターウッドNSタイプ又は住友林業
(株)製ネルソンパイン等の表面がきめ細かく平滑な白
色基材にロールコーターで(株)コニシ製接着剤CVC
−36を塗布量7g/m2で均一に塗布した直後に、上記
転写シートを貼り合せ、接着剤が硬化後、前記の基体シ
ートを剥離して転写化粧板を作成した。
【0045】また、厚さ25〜40μmのビニロンフィルム
(東京セロファン紙(株)製)の表面に、東洋インキ製
造(株)製シルクスクリーンインキを用い、枚葉シルク
スクリーン印刷機にて木目の導管形状を厚み15μm程度
盛り上がったエンボスシートを作製した。
【0046】次に、上記の転写化粧板の柄印刷層側に、
フローコーターを用いて、日本ペイント(株)製紫外線
硬化型樹脂ユービー70を塗布量50g/m2で均一に塗布
すると同時に、上記のエンボスシートを表面に貼り合
せ、この状態で紫外線ランプを照射し、紫外線硬化型樹
脂が硬化してから上記エンボスシートを剥離したとこ
ろ、実施例−1と同様、天然木質感を有するエンボス化
粧板が得られた。
【0047】この得られたエンボス化粧板に実施例−1
と同様にしてワイピングおよびトップコートを施した。
【0048】このようにして得たエンボス化粧板も、実
施例−1と同様、曲げ加工性に優れていた。
【0049】実施例−4 厚さ25μmの東レ(株)製PETフィルムG−PET
の表面にグラビア印刷機を用いて、東洋インキ製造
(株)製剥離ニスをベタ版にて全面に印刷した後、東洋
インキ製造(株)製塩化ビニル系インキVCGTKを用
いて木目柄の印刷を行ない、転写シートを作製した。
【0050】一方、厚さ25μmの上記PETフィルム
の表面に、東洋インキ製造(株)製シルクスクリーンイ
ンキ(ウレタン系2液硬化タイプ)を用い、導管部のみ
の柄で形成されたシルクスクリーン版(150〜200
メッシュ)を使用し、シルクスクリーン印刷機にて導管
柄が25〜40μm程度盛り上がったエンボスシートを
作製した。
【0051】次に、ラッピングマシーンを使用して、上
記転写シート(必要幅にスリッター加工したもの)をセ
ットしておき、この転写シートの裏面にナイフコーター
を用いて、住友化学(株)製接着剤UX−10を100
〜150μmの厚みに均一に塗布した後、60℃前後の
乾燥ラインに通し溶剤分を飛ばした状態とし、一方MD
F、針葉樹の集成材をN.Cルーター機を用いて必要と
される型状に加工した棒状の基材を投入し、その必要と
される面に上記接着剤塗布済の転写シートを複数の押え
ローラーを使用して貼り合せる。接着剤の硬化後、上記
転写シートの基体であるPETフィルムだけを剥離して
転写基材を作製した。
【0052】次に、同じくラッピングマシーンを使用し
て、前記エンボスシート(必要幅にスリッター加工した
もの)をセットしておき、このエンボスシートの表面
(凹凸のある面)にナイフコーターを用いて、塩化ビニ
ル系インキと密着性の高い日本ペイント(株)製紫外線
硬化型樹脂ユービーコートを30〜50μm程度の厚み
(前記導管インキの厚みより多く塗布する)で全面に均
一に塗布し、複数の押えローラーを使用して上記転写基
材と貼り合せる。この状態で紫外線ランプを照射し、上
記紫外線硬化型樹脂を完全に硬化させると同時に該紫外
線硬化型樹脂と下層の木目柄印刷層とを強固に密着させ
る。しかる後、前記エンボスシートを剥離したところ、
天然木質感を有するエンボス化粧板(曲面形状を有する
造作部材)が得られた。
【0053】得られたエンボス化粧板に更に実施例−1
と同様にしてワイピングおよびトップコートを行なっ
た。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のエ
ンボス化粧板の製造方法によれば、表面に絵柄を施した
基材上に、ウレタンアクリレートを主成分として有する
硬化性樹脂層を形成するとともに、その表面に天然木質
の凹凸面を忠実に有するエンボスシートを貼り合せた状
態で前記硬化性樹脂を硬化せしめ、その硬化後、エンボ
スシートを剥離するようにしたので、天然木質材の有す
る自然感を十分に表現することが出来、しかも前記硬化
性樹脂は硬化後に柔軟性のある樹脂層を形成するため、
折り曲げても変色や亀裂が入るといった不都合は全く生
じない。したがって、天然木質感を有し、且つ柔軟性が
あり曲げ加工性にも優れるため、加工方法や使用する製
品の形状等が限定されず、広範囲に使用可能なエンボス
化粧板を製造することが出来るという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の一実施例を工程順に示す断
面図である。
【図2】本発明の製造方法の他の実施例を示す断面図で
ある。
【図3】本発明の製造方法のその他の実施例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 基材 2 柄印刷層 3 硬化性樹脂(層) 4 エンボスシート 5 電離放射線 6 エンボス化粧板 7 着色塗料 8 トップコート層 9 基材 10 基体シート 11 柄印刷層 12 接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 33/00 7148−4F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に所望する絵柄を施し、その絵柄
    の上に、ウレタンアクリレートを主成分として有する硬
    化性樹脂層を形成するとともに、天然木質の凹凸面を有
    するエンボスシートをこの硬化性樹脂層の表面に貼り合
    せた状態で硬化性樹脂を硬化せしめ、該硬化性樹脂の硬
    化後、前記エンボスシートを剥離することを特徴とする
    エンボス化粧板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記硬化性樹脂は紫外線、電子線等の電
    離放射線硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1記
    載のエンボス化粧板の製造方法。
  3. 【請求項3】 最終工程として、ワイピング、トップコ
    ート等の仕上げ加工を施すことを特徴とする請求項1記
    載のエンボス化粧板の製造方法。
JP5192820A 1993-01-29 1993-07-07 エンボス化粧板の製造方法 Pending JPH06336000A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008013922A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Dainippon Ink & Chem Inc 塗り床構造体の施工方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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