JP2667480B2 - ステンレス冷延鋼板の圧延方法及び装置 - Google Patents

ステンレス冷延鋼板の圧延方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
この発明はステンレス冷延鋼板を高光沢及び高能率で
圧延できるようにしたステンレス冷延鋼板の圧延方法及
び装置に関する。
【従来の技術】
冷延圧延においては、その圧延油として、エマルジヨ
ンタイプ、ソリユーシヨンタイプなどの水可溶性圧延油
と、パラフイン系炭化水素、などの鉱物油100%のスト
レート油タイプの圧延油があり、前者の水可溶性圧延油
を使用して圧延した冷延鋼板は、後者のストレート油タ
イプの圧延油を使用した冷延鋼板と比較して、圧延後に
鋼板上に付着している鉄粉と油分からなるいわゆるスカ
ム汚れが、第3図に示されるように、2〜3倍と、非常
に多い。 このスカム汚れが、最終製品段階において、光沢む
ら、板面汚れという欠陥の原因になり、特に高光沢ステ
ンレス鋼板では、このような欠陥は致命的となる。 このため従来は、高光沢ステンレス鋼板の圧延に際し
ては、ストレート油タイプの圧延が使用されてきた。 ところが、ストーレート油タイプの圧延油は、その冷
却能力が、水可溶性圧延油に対して著しく劣つていて、
冷却能力を補うために、ストレート油タイプの圧延油を
使用する場合は、圧延速度を低くして圧延せざるを得
ず、このため生産能率が低下するという問題点があつ
た。 又、近年、高能率圧延を目的に完全連続式タンデムミ
ルが冷間圧延に採用されているが、この完全連続式タン
デムミルでは、最終スタンド出側で圧延しながら鋼板を
シヤーカツトするため、後行板をシヤーカツトした後、
テンシヨンリールに巻き付ける間、ミル出側張力を維持
すべく、最終スタンド後に鋼板を挾持するためのブライ
ドルロール又はレベラロールを設けることが多い。 このようなブライドルロール又はレベラロールによつ
てミル出側張力を維持する構成の完全連続式タンデムミ
ルでは、上記のような水可溶性圧延油を使用して圧延し
た冷延鋼板の場合は、ミル出側張力を一定以上に維持す
ることが困難である。 即ち、上記のように、水可溶性圧延油を使用した冷延
鋼板は、油分を含むスカム汚れが多くて摩擦係数が低い
ため、ブライドルロール又はレベラロールとスリツプを
生じ、一定以上の張力を維持できないからである。 又、このように出側張力が不足すると、連続式タンデ
ムミルにおける最終スタンドで鋼板とワークロール間で
スリツプが発生し、これが、完全連続式タンデムミルの
圧延能率を著しく低下させる要因となるという問題点が
ある。
【発明が解決しようとする課題】
即ち、高光沢ステンレス鋼を、水可溶性圧延油を用い
て圧延すると光沢むら、板面汚れという欠陥が発生し易
いのみならず、完全連続式タンデムミルの出側の張力を
一定以上に維持できないという問題点がある。又、スト
レート油タイプの圧延油を使用すると、圧延能率が著し
く低下するという問題点がある。 この発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたもので
あって、圧延能率の低下、鋼板表面の光沢むら、板面汚
れ及び完全連続式タンデムミル出側の張力不足を解消し
たステンレス冷延鋼板の圧延方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。
【課題を解決するための手段】
この発明は、水可溶性の圧延油を使用する冷延用圧延
機の出側と出側テンシヨンリールの間の位置で、最終圧
延後のステンレス鋼板をピンチロールで挾持すると共
に、該ピンチロールの入側でステンレス鋼板にストレー
ト油タイプの圧延油を供給することを特徴とするステン
レス冷延鋼板の圧延方法により上記目的を達成するもの
である。 又、この発明は、水可溶性圧延油を使用する冷延用圧
延機と、この冷延用圧延機の出側と出側テンシヨンリー
ルの間の位置に配置され、最終圧延後のステンレス鋼板
を挾持するピンチロールと、このピンチロールの入側
で、該ピンチロールと前記ステンレス鋼の間にストレー
ト油タイプの圧延油を供給する油供給手段と、を有して
なるステンレス冷延鋼板の圧延装置により上記目的を達
成するものである。
【作用】
この発明においては、水可溶性圧延油を使用して圧延
されたステンレス鋼板を、最終圧延後にピンチロールで
挾持し、且つ該ピンチロールの手前でステンレス鋼板に
ストレート油タイプの圧延油を供給することによつて、
ステンレス鋼板に付着した水可溶性圧延油を洗浄し、同
時に、ストレート油タイプの圧延油をステンレス鋼板表
面に付着させて、ピンチロールとの摩擦係数を増大さ
せ、圧延能率を低下させることなく、又、スカム汚れを
除去して、光沢むらや板面汚れを防止し、摩擦係数増大
による圧延機出側張力を一定以上に維持することができ
る。 又、ピンチロールによつてストレートタイプの圧延油
を最終圧延後のステンレス鋼板に均一に塗布すると同時
にスカム汚れを除去することができる。
【実施例】
以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。 この実施例は、第1図に示されるように、水可溶性圧
延油を使用する完全連続式5スタンドの冷延用圧延機10
と、この冷延用圧延機10の出側と出側テンシヨンリール
12の間の位置に配置され、最終圧延後のステンレス鋼板
14を挾持するピンチロール16と、このピンチロール16の
入側に配置され、ステンレス鋼板14の表面にストレート
油タイプの圧延油をスプレーするスプレー装置18とを含
んで、ステンレス冷延鋼板の圧延装置を構成したもので
ある。 前記冷延用圧延機10への水可溶性圧延油は、該冷延用
圧延機10の下方に配置された水可溶性圧延油供給装置20
から供給される。 又、前記ストレート油タイプの圧延油は、ピンチロー
ル16の下方に配置されたストレート油タイプ圧延油供給
装置22から、前記スプレー装置18に供給される。 第1図の符号24はコイル巻き戻し機、26は溶接機、28
は入側ルーパー、30は走間カツトシヤーをそれぞれ示
す。 前記第1図に示される圧延装置で、次の第1表で示さ
れる圧延条件でステンレス鋼板を圧延したところ、第2
図に示されるように、冷延用圧延機10における水可溶性
圧延油のみを使用し、ピンチロール16にはストレート油
タイプ圧延油を供給しなかつた場合の条件1と比較し
て、ピンチロール16の手前のスプレー装置18からストレ
ート油タイプ圧延油をステンレス鋼板14にスプレーした
場合の条件2では、圧延後のステンレス鋼板の光沢度及
びピンチロール16における摩擦係数の向上を確認するこ
とができた。 即ち、冷延用圧延機10の出側でステンレス鋼板14にス
プレー装置18からストレート油タイプ圧延油を吹き付け
ると、ステンレス鋼板における不均一な光沢むら、表面
汚れなどの欠陥の原因となるスカム汚れが、スカムの溶
解性の高いストレート油タイプの圧延油によつて洗浄さ
れ、更に、ストレート油タイプ圧延油が、ピンチロール
16によつてステンレス鋼板14の表面に均一に塗布される
ことにより、鋼板表面の光沢むらが低減される。 又、摩擦係数の低い水溶性圧延油が除去され、ストレ
ート油タイプ圧延油がステンレス鋼板14に付着すること
によつて、ピンチロール16とステンレス鋼板14との摩擦
係数を増大して、冷延用圧延機10の出側張力を高く維持
することができる。 従つて冷延用圧延機10の最終スタンドでのステンレス
鋼板14とワークロール間のスリツプが防止される。 なお上記実施例は、スプレー装置18によつてストレー
ト油タイプ圧延油をステンレス鋼板14に吹き付けるよう
にしたものであるが、ストレート油タイプ圧延油はピン
チロール16の入側でステンレス鋼板14に均一に塗布され
るものであればよく、従って、例えばピンチロール16の
入側近傍で、該ピンチロール16自体の表面にストレート
油タイプ圧延油を供給するようにしてもよい。 この場合でも、ストレート油タイプ圧延油が親油性で
あるため、ステンレス鋼板14表面に付着したスカム汚れ
を溶解し、且つストレート油タイプ圧延油がステンレス
鋼板14に付着する。 又、冷延用圧延機10では、水可溶性圧延油によつて圧
延が行なわれるので、圧延能率を低下させることなく、
ステンレス鋼板14を圧延することができる。
【発明の効果】
本発明は上記のように構成したので、圧延能率を低下
させることなく、ステンレス鋼板の光沢むら、板面汚れ
を低減させ、且つ冷延用圧延機出側張力を高く維持する
ことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るステンレス冷延鋼板の圧延装置の
実施例を示す略示側面図、第2図は本発明圧延方法と従
来の圧延方法の効果を比較して示す線図、第3図はステ
ンレス鋼板の圧延を水可溶性圧延油とストレート油タイ
プ圧延油で行なつた場合を比較して示す線図である。 10……冷延用圧延機、 12……出側テンシヨンリール、 14……ステンレス鋼板、 16……ピンチロール、 18……スプレー装置、 20……水可溶性圧延油供給装置、 22……ストレート油タイプ圧延油供給装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 正治 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株 式会社千葉製鉄所内 (56)参考文献 特開 昭61−172604(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水可溶性圧延油を使用する冷延用圧延機の
    出側と出側テンシヨンリールの間の位置で、最終圧延後
    のステンレス鋼板をピンチロールで挾持すると共に、該
    ピンチロールの入側でステンレス鋼板にストレート油タ
    イプの圧延油を供給することを特徴とするステンレス冷
    延鋼板の圧延方法。
  2. 【請求項2】水可溶性圧延油を使用する冷延用圧延機
    と、この冷延用圧延機の出側と出側テンシヨンリールの
    間の位置に配置され、最終圧延後のステンレス鋼板を挾
    持するピンチロールと、このピンチロールの入側で、該
    ピンチロールと前記ステンレス鋼の間にストレート油タ
    イプの圧延油を供給する油供給手段と、を有してなるス
    テンレス冷延鋼板の圧延装置。
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