JP2667010B2

JP2667010B2 - 画像形成装置

Info

Publication number: JP2667010B2
Application number: JP1185210A
Authority: JP
Inventors: 正成白井
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1989-07-17
Filing date: 1989-07-17
Publication date: 1997-10-22
Anticipated expiration: 2012-10-22
Also published as: JPH0351226A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は、電子複写機、プリンタ等の画像形成装置に
係り、詳しくは転写材を収納するカセットを自動的に搬
入・搬出する搬送装置を有する画像形成装置に関する。

（ロ）従来の技術従来、複写機、プリンタ等の給紙装置に用いられるカ
セットは、転写材の補給、サイズの変更等のため装置本
体に対して着脱可能に構成されている。更に、カセット
の着脱方向としては、装置本体の側面方向に引き出すサ
イドローディングタイプと、装置本体の下部に配設され
て、手前方向にカセットを引き出すフロントローディン
グタイプとがある。

このフロントローディングタイプのカセットでは、操
作性向上のためカセットの着脱操作を同一水平面におい
て、自動的に行なうオートローディング方式が考えられ
ている。

（ハ）発明が解決しようとする課題しかしながら、フロントローディングタイプのカセッ
トでは、装置本体の給紙手段より離間した位置において
搬入し、カセットを装置本体に装着時には、給紙手段に
当接または近接した状態に保持しなければ、着脱動作が
円滑に行なわれないという欠点があった。

そこで、本発明は、従来のオートローディング装置に
簡易な部材を付加し、その部材を調整することなく組み
込めるカセット持ち上げ機構を有する画像形成装置を提
供することを目的とするものである。

（ニ）課題を解決するための手段本発明は、上述事情に鑑みてなされたものであって、
転写材を収納するカセットを、装置本体における給紙の
ための給紙位置に対して自動的に着脱する自動搬送装置
を備え、前記給紙位置に装着されたカセット内の転写材
を前記カセット着脱方向に対して直角の方向に搬送する
画像形成装置において、前記カセットの着脱方向に周回
可能な無端状の回転部材と、該回転部材を周回させる駆
動手段と、前記回転部材に突設されるとともに前記回転
部材の周回に伴って前記カセットに係合して該カセット
を移動させる係合部材と、前記給紙位置に装着された前
記カセットを押し上げ可能な押上げ部材と、前記回転部
材に突設されるとともに前記回転部材の周回に伴って前
記押上げ部材に係合してカセット押上げ動作を行わせる
作動部材と、を備える、ことを特徴とする。

（ホ）作用以上構成に基づき、駆動手段によって無端状の回転部
材を周回させると、回転部材に突設された係合部材が、
カセットの着脱方向に周回する。この際、係合部材はカ
セットに係合するので、係合部材の周回によりカセット
は周回方向に移動される。さらに、回転部材には、押上
げ部材に係合する作動部材が突設されており、回転部材
の周回に伴って、この作動手段が押上げ部材に係合す
る。これにより、押上げ部材によってカセットが押し上
げられる。

（ヘ）実施例以下、図面に沿って本発明の実施例について説明す
る。

第３図は本発明を実施する電子複写機（画像形成装
置）１を示す。

感光ドラム２の表面上に形成された潜像を記録する多
数の転写材を収納するカセット３が自動搬送装置５によ
り着脱されるようになっている。

そして、カセット３の装着位置の上方には軸4aに一体
に形成された給紙ローラ４が配設され、この軸4aに図示
しないモータが連結されている。

図示しないスタートキーが押されると、モータが回転
を開始し、このモータにより給紙ローラ４が回転しなが
ら、カセット３に収納された転写材を押圧することによ
り、カセット３の最上位の転写材が給送されるようにな
っている。

そして、前記自動搬送装置５は第４図に示すようにな
っている。

左右に平行に枠体6,7が複写機１の下部に設けられ、
この枠体6,7の向う側に、軸８がこの枠体6,7に直交して
軸支され、この軸８の両端部に同形のギヤ9,10が取付け
られ、このギヤ9,10に噛み合う同形のギヤ11,12が軸13,
14により枠体6,7に軸支され、この軸13,14の内側端で、
かつ枠体6,7の内側に同形のスプロケット15,16が取付け
られ、更に枠体6,7の手前側の内側で、前記スプロケッ
ト15,16に対向する位置に、スプロケット15,16と同形の
スプロケット17,18が軸19,20に軸支されている。そし
て、スプロケット15,17及びスプロケット16,18にチェー
ン（無端状の回転部材）21,22がカセット３の着脱方向
に巻掛られると共に、前記軸８の右端部にモータ（駆動
手段）23が連結されている。

そして、チェーン21の上辺の中間部に近接してセンサ
24が取付けられ、また、チェーン21にプレート25が外側
を向いて取付けられている。また、枠体6,7の下部内側
にフランジ状のカセットガイド部6a,7aが設けられてい
て、このガイド部6a,7a上にガイドローラ26が設けら
れ、ガイド部6aの手前側にセンサ27が取付けられてい
る。

次に第１図及び第２図を参照して係止・昇降ピンにつ
いて説明する。第１図（ａ）は第４図の枠体７側からカ
セット３を見た側面図であり、第１図（ｂ）は平面図で
あり、第２図は第１図（ａ）のＡ視図である。

第１図は係止ピン（係合部材）29がカセット３の係止
孔28を係止して、カセット３を装着位置に移動させた状
態を図示している。この係止ピン29は第２図に示すよう
に、チェーン22に内側を向いて取付けられ、この係止ピ
ン29の裏側（外側）には、昇降ピン（作動部材）30が取
付けられている。

そして、係止ピン29、昇降ピン30が取付けられている
チェーン22の対称位置には、チェーン22の外側に昇降ピ
ン（作動部材）31（第１図（ａ），（ｂ）参照）が取付
けられている。

そして、軸14,20のスプロケット16,18に近接して、昇
降レバー（押上げ部材）32,33が枢支され、カセット３
を持ち上げた状態を実線にて示し、その他の状態を破線
で示している。

また、この昇降レバー32,33に係合するフランジ部3a
がカセット３に設けられている。

また、チェーン21に対しても、枠体6,7の中心面に対
称に係止ピン29、昇降ピン30,31が取付けられ、軸13,19
には、昇降レバー32,33が枢支されている。

なお、昇降ピン30は矢印Ｃ方向に移動するときには、
矢印Ｂ方向に元状態に復帰可能に折れ曲がることができ
るようになっている。

また、第４図において、カセット３が枠体6,7のガイ
ド部6a,7aから操作者により取外され、センサ27がオフ
するとモータ23が停止して、係止ピン29がスプロケット
17,18の手前側にほぼ中央位置に停止して、次回のカセ
ット３の搬入を待機する姿勢になっている。

次に、本実施例の作用を説明する。

カセット３を操作者が枠体6,7のガイド部6a,7aに挿入
すると、係止ピン29がカセット３の係止孔28の水平部28
aに挿入され、更に押し込むと、カセット３によりセン
サ27がオンされる。すると、モータ23が回転を始め、先
ずピン29が下降し、その後、係止孔28の壁28bを押圧し
て、カセット３を奥側へ搬送する。

この場合、第１図（ａ）において、左側にある係止ピ
ン29、昇降ピン30は、昇降ピン31が示されている位置か
ら、矢印Ｂ方向に移動する。そして、昇降ピン30が破線
表示の昇降レバー33に当接し、少し持ち上げて通過す
る。一方、昇降ピン30の位置にあった昇降ピン31がチェ
ーンの上辺を通過する。

次いで、係止ピン29,昇降ピン30が奥側へ、ピン31が
手前側に移動する。

次いで、昇降ピン30が破線表示された昇降レバー32を
押圧する。

同時に、係止ピン29がカセット３を所定セット位置に
近接させ、昇降ピン30により押し上げられた昇降レバー
32がカセット３のフランジ部3aを押し上げる。

一方、チェーン22の上辺を移動した後に、破線表示さ
れ昇降レバー33を時計回り方向に回動させて、実線表示
された位置に近接させる。

そして、第４図に示すように、プレート25がセンサ24
を遮断してオンさせる。このとき、センサ24の信号によ
りモータ23が停止し、カセット３は所定の給紙位置にセ
ットされる。

なお、カセット３が上昇中に図示しない上下方向のガ
イドによりカセット３が更に正確な給紙位置にセットさ
れるようにしてもよい。

次に、操作者が図示しないカセット搬出釦を操作する
と、モータ23が逆回転を始める。すると、昇降ピン30,3
1が上述と逆方向に移動することにより、昇降レバー32,
33が反時計回りに回動され、カセット３は下降すると共
に、係止ピン29により第４図に示す係止孔28の壁28Cを
押圧され、搬出方向に移動する。

次いで、昇降ピン30がチェーン22の下辺を移動する。
一方、昇降ピン31がチェーン22の上辺を奥側に移動す
る。

次いで、昇降ピン30は破線表示された昇降レバー33に
当接するが、このとき矢印Ｂ方向に折れ曲がって通過す
ると、すぐ直線状に復帰する。

次いで、昇降ピン31が第１図（ａ）に示す昇降ピン30
の位置に復帰し、係止ピン29、昇降ピン30が第１図
（ａ）に示す昇降ピン31の位置に復帰したときに、カセ
ット３がセンサ27をオフさせて、モータ23が停止する。
そして、係止ピン29は次回のカセット３の搬入を待機す
る姿勢となる。

（ト）発明の効果以上説明したように、本発明によると、自動搬送装置
に設けられた駆動部材により、カセットを給紙手段から
離間した位置で搬入し、搬入終了時に装置に設けられ、
前記駆動部材に連動する昇降部材により所定高さに前記
カセットを持ち上げ、前記給紙手段に当接、または近接
した位置に保持するので、前記カセットの着脱作業を円
滑にできる。また、前記昇降部材は前記駆動部材に連動
する部材であるので、構造が簡単であると共に、調整作
業を必要としないため、取扱を簡易化できると共に、コ
ストを低減できる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の実施例の係止ピン、昇降ピ
ン及び昇降レバーを示し、第１図（ａ）は側面図、第１
図（ｂ）は平面図、第２図は第１図（ｂ）のＡ視図、第
３図は電子複写機の断面正面図、第４図はそのカセット
自動搬送装置の斜視図である。１……画像形成装置（電子複写機）、３……カセット、５……自動搬送装置、 21,22……回転部材（チェーン）、23……駆動手段（モ
ータ）、29……係合部材（係止ピン）、30,31……作動
部材（昇降ピン）、32,33……押上げ部材（昇降レバ
ー）。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】転写材を収納するカセットを、装置本体に
おける給紙のための給紙位置に対して自動的に着脱する
自動搬送装置を備え、前記給紙位置に装着されたカセッ
ト内の転写材を前記カセット着脱方向に対して直角の方
向に搬送する画像形成装置において、前記カセットの着脱方向に周回可能な無端状の回転部材
と、該回転部材を周回させる駆動手段と、前記回転部材に突設されるとともに前記回転部材の周回
に伴って前記カセットに係合して該カセットを移動させ
る係合部材と、前記給紙位置に装着された前記カセットを押し上げ可能
な押上げ部材と、前記回転部材に突設されるとともに前記回転部材の周回
に伴って前記押上げ部材に係合してカセット押上げ動作
を行わせる作動部材と、を備える、ことを特徴とする画像形成装置。