JP3883336B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、装置本体に給紙トレイを取り付けた画像形成装置に関し、詳しくは、装置本体の給紙トレイを開放作動し、同給紙トレイの移動により生じたスペースを利用してジャム処理を行うようにした画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子写真複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置では、環境への配慮から省資源を目的として、片面に画像を記録済みの転写紙を再度給紙トレイに積載し裏側へも画像を作成する傾向がより一層増えている。これにより、オペレーターの転写紙積載の不備や、転写紙そのもののカール等の影響により、画像形成装置の給紙部で不送りや、給紙部での紙づまりの確率が格段に増えている。このように、画像形成装置の給紙部での紙づまりが生じた場合、ジャム処理スペースが狭いことから、従来の装置ではジャム処理に手間取るのが一般的であり、給紙トレイを装置本体から取り外し、装置本体のカバー部材の一部に開口を確保し、ジャム処理を容易化するとする潜在要望があった。
【0003】
ところが、給紙トレイを取り外せるようにしてしまうと、ジャム処理は容易化されるが、オペレーターは装置本体内部の給紙コロや搬送部材といった可動部、モータや電源といった電装部品に直接、触れる可能性が高まり、これに対する的確な対策無しに給紙トレイを装置本体から取り外せるようにするのには問題があった。
ここで、装置本体内部の可動部等の部品に触れられないようにカバー類をつけるとすると、部品点数も増え、コスト増を招き、また組立性、メンテナンス時のサービス性も非常に悪いものとなってしまう。そこで、ジャム処理スペース確保の際に、給紙トレイが装置本体に完全にセットされたか否かを検知する給紙トレイのセット検知機構や給紙トレイの紙サイズ検知を兼ねたセット検知機構をインターロック機構として用い、給紙トレイが完全にセットされていない状態にあると、画像形成装置をスタート禁止に保持するように制御し、ジャム処理中の安全を確保するようにしたものがある。
【0004】
なお、画像形成装置を所定時にスタート禁止とするインターロック機構としては、各種のカバー部材の開放に連動するものが知られている。例えば、実用新案登録第2514666号公報にはフロントカバーの開放時にインターロックスイッチをオフ操作し、フロントカバーの画像形成装置を停止可能としたものが、特開平8−152756号公報にはマーキングユニットが完全に装着された場合にのみインターロック機構がカバー部材の閉鎖を許容し、画像形成装置を駆動出来るようにしたものが、特開平6−273986号公報にはユニット化された定着装置の前部の扉が開放した際に、これに連動する連動部材を介しインターロックスイッチをオンして画像形成装置を非作動に保持するものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように実用新案登録第2514666号公報、特開平8−152756号公報、特開平6−273986号公報に開示の各インターロック機構では画像形成装置の一部であるカバー部材等が完全に閉鎖された状態より開放方向に移動すると、直ちに画像形成装置を停止するインターロック機構を設けているが、これを給紙トレイに連動するインターロック機構として適用することができたとしても、これらの場合、給紙トレイを転写紙補給時に引き出すと、直ちに画像形成装置をスタート停止に保持することとなる。このため、転写紙補給中でない他の給紙トレイを使用しての画像形成作動時でもスタート停止となってしまう。これでは紙づまり時に給紙トレイを装置本体から取り外してジャム処理する際にオペレータの安全を確保できるものの、画像形成装置の生産性低下を招き、特に、多段の給紙トレイを取り付けた画像形成装置ではその頻度が高く問題と成っている。
【0006】
更に、従来の画像形成装置であって給紙トレイに代えて外装材の一部を成す蓋部材側にインターロックスイッチを取り付けたものの場合、装置本体へ給紙トレイを戻し忘れたままで蓋部材を閉鎖すると、スタート停止解除となり、画像形成装置を誤作動させ安全性を損なうことがあり、これも問題と成っている。
更に、給紙トレイを装置本体より取り外し可能とするため、インターロック機構として、給紙トレイのセット検知機構や給紙トレイの紙サイズ検知を兼ねたセット検知機構を兼用するとした場合、制御が暴走する可能性があり、ジャム処理中の安全確保に問題を生じやすい。
【0007】
上述の課題の考察に基づき、請求項1の発明では、紙つまり時に開閉部材を開き操作した場合にのみ給紙トレイを機外に容易に取り出し、オペレーターの安全を確保した上で、ジャム処理できることを目的とする。
請求項2は、構成の簡素化を図れることを目的とする
請求項3は、紙つまり時に開閉部材を開き操作した場合にのみ容易に給紙トレイを機外に取り出し、オペレーターの安全を確保した上でジャム処理でき、特に、給紙トレイの戻し忘れを排除して画像形成装置の誤作動や安全性を損なうとがないようにすることを目的とする。
【0008】
請求項4は、構成の簡素化、部品数削減を図れることを目的とする。
請求項5は、生産性の低下を防ぎ、操作性の向上を図れることを目的とする。
請求項6は、ガイドレールを用いて装置本体側よりきわめて容易に給紙トレイを抜き取り、ジャム処理できることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は,画像形成装置において、装置本体が給紙トレイを取り外し可能に収容し、前記装置本体に支持される外装材の一部を成す開閉部材がこれと連動する安全装置により画像形成装置を作動、非作動に切り換え、前記給紙トレイの一部と閉状態の開閉部材の一部とが給紙トレイ取り外しの際に干渉し、前記開閉部材が開状態で安全装置が画像形成装置を非作動に保持する際に干渉しないようにしている。
このように、開閉部材が閉状態で安全装置が画像形成装置を作動に保持する際には、給紙トレイの一部が開閉部材の一部に干渉して給紙トレイの機外への取り出しを確実に阻止し、単なる給紙トレイの引き出し操作で安全装置は作動せず、開閉部材が開状態で安全装置が画像形成装置を非作動に保持した際には、給紙トレイの取り外しを許容する。このため、紙つまり時に開閉部材を開き安全装置を作動操作した場合にのみ容易に給紙トレイを機外に取り出し、オペレーターの安全を確保した上で、ジャム処理やメンテナンス作業を容易に行える。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記安全装置は画像形成装置を駆動停止するインターロックスイッチであるとしている。 このように、安全装置としてインターロックスイッチを用い、これを給紙トレイにより切り換え操作し、画像形成装置を駆動停止に切り換え可能としているので、装置の簡素化を図れ、オペレータの安全性を容易に確保できる。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、前記給紙トレイを装置本体へ装着、取り外しする際に移動する給紙トレイ装着確認部材を備え、給紙トレイの取り外しにより第1位置に達した給紙トレイ装着確認部材が前記開閉部材の一部と同開閉部材の閉鎖作動時に干渉し、給紙トレイの装着により第2位置に達した給紙トレイ装着確認部材が前記開閉部材の一部と同開閉部材の閉鎖作動時に干渉しないようにしている。
このように、給紙トレイの取り外しにより第1位置に達した給紙トレイ装着確認部材が開閉部材の閉鎖作動時においてその開閉部材の一部と干渉して閉鎖作動を阻止し、給紙トレイの装着時には第2位置に達した給紙トレイ装着確認部材が開閉部材の一部と干渉せず同開閉部材の閉鎖作動を許容出来る。このため、ジャム処理するにあたり、容易に給紙トレイを機外に取り出し、オペレーターの安全を確保した上でジャム処理でき、特に、装置本体へ給紙トレイを戻し忘れたままで開閉部材を締め切り、これにより画像形成装置が誤作動したり安全性を損なうということを確実に防止できる。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記給紙トレイ装着確認部材と干渉する開閉部材の一部と、前記給紙トレイの一部と同給紙トレイ取り外しの際に干渉する開閉部材の一部とが同一部としている。
このように、開閉部材の一部を給紙トレイと干渉する部材としても給紙トレイ装着確認部材と干渉する部材としても兼用するので、部品点数及びコストの削減を図れる。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記給紙トレイを複数段備え、同給紙トレイの少なくとも一つが装置本体より取り外し可能に形成されたとしている。
このように、給紙トレイを複数段備え、少なくとも一つを装置本体より取り外すように出来る。このため、紙つまり時に開閉部材を開き操作した場合にのみ容易に給紙トレイを機外に取り出し、給紙トレイ排除後のスペースを利用してオペレーターが安全上の問題なく、ジャム処理やメンテナンス作業を容易に、安全にでき、しかも、転写紙補給時にはセット中の他の給紙トレイを用いて画像形成処理を継続でき、生産性の低下を防ぎ、操作性の向上を図れる。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置において,前記給紙トレイが前記装置本体にガイドレールを介して摺動自在に取り付けられ、且つ、同ガイドレールに対し抜き取り可能に取り付けられたことを特徴としている。
このようにガイドレールより給紙トレイが抜き取られた際に、インターロック機構が画像形成装置の動作を停止でき、しかも、転写紙補給時などの給紙トレイ引き出しではインターロック機構は画像形成処理を禁止しない。このため、給紙トレイの機外への抜き取り操作がより容易化され、ジャム処理やメンテナンス作業を容易に、安全に行える。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の適用された画像形成装置としてのレーザービームプリンタを示した。
このレーザービームプリンタ(以後単にプリンタと記す)1は、その装置本体101の下部に2つの給紙部2を配備し、その上方に画像形成部3、定着装置4が配備され、その上方には定着済の転写紙を各排出トレイ5、6に排出するよう切り換え作動するゲート7が配備される。
【0016】
画像形成部3は公知の電子写真方式の画像形成プロセスにより原稿画像のコピーを形成するものであり、感光体ドラム8を備え、同感光体ドラムの廻りに画像書き込み装置9と、現像装置11と、図示しないクリーニング装置と、転写分離装置12とを配備する。更に、装置本体101には下方より上方に延びる搬送部13が形成され、その搬送部により給紙部2の用紙を感光体ドラム8側に搬送しており、装置本体101内の各装置の図示しない駆動アクチュエータが制御部10(図2参照)に接続される。
【0017】
画像書き込み装置9は感光体ドラム8に対してレーザー光を照射して静電潜像を形成する。現像装置11は感光体ドラム8の静電潜像にトナーを供給してトナー画像を形成する。搬送部13はレジストローラ対14を備え、これは給紙部2からの転写紙の先端を感光体ドラム8の回転に同期するように位置合わせした上で感光体ドラム8の周速と同一速度で搬送する。転写分離装置12は図示しない転写、分離用の各チャージャを備え、レジストローラ対14からの転写紙にトナー像を転写して定着装置4に搬送する。定着装置4は転写紙にトナー像を溶融及び加圧して定着する。ゲート7は定着装置4からの転写紙の画像を下向きで排出時には排出ローラ対15側に搬送路を確保するように切り替わり、同排出ローラ対15を駆動し、上向きで排出時には排出ローラ対16側に搬送路を確保するように切り替わり、同排出ローラ対16を駆動する。
【0018】
給紙部2は上下に配設され、2つのサイズ、ここではA4、B4の用紙が収容される第1、第2給紙部17、18から成る。ここで第1、第2給紙部17、18はそれぞれ装置本体101に所定のトレイ摺動幅L(図2参照)内で摺動可能に取り付けられている。ここで第1、第2給紙部17、18はほぼ同様の構成を成しており、ここでは、上段の第1給紙部17を主に説明する。第1給紙部17は装置本体101の下側に設けられたトレイ収容空間Eで搬送部13との対向部分に収容される。図2に示すように、トレイ収容空間Eは4角に配備された縦フレーム19とこれらに内壁が一体的に接合された外板20とで覆われ、図2で下側及び右側にそれぞれ開口を後述の給紙トレイ22やカバー30で開閉可能なように形成される。
【0019】
なお、カバー30は、図4に示すように、横長矩形蓋状を成し、その長手方向両端縁下部から枢支ピン38をそれぞれ突き出し、これらを装置本体101右側の一対の縦フレーム19に枢着することで、閉鎖位置U0(図2参照)と開放位置U1とに開閉作動可能に枢支される。カバー30はその内側壁である紙面手前側壁の中央部に上下左右4つの装着穴39を形成され、左右端近傍にはカバー30を縦フレーム19側の搬送路ガイド44に吸着させる各磁石片40を取り付ける。更に、カバー30は、図4で左端側にインタロックスイッチ41(図2参照)を切り換えるアクチュエータ片42を突設し、右端側には開閉部材の一部としての2つのストッパ31、43を上下に突設する。
【0020】
なお、インタロックスイッチ41は、図2に示すように、装置本体101側の搬送路ガイド44に支持され、カバー30が閉鎖位置U0より開放位置U1に切り換わった際にオフし、制御部10にスタート禁止信号を出力する。装着穴39には搬送ころr5(図2参照)が枢着され、これと対向する搬送路ガイド44側にもこれらと互いに当接して回転するグリップローラr4(図2参照)が枢着される。
【0021】
図2、図3に示すように、第1給紙部17は装置本体101に支持されるレール枠21と、同レール枠21に取り外し可能に載置される給紙トレイ22とで形成される。レール枠21はアウタレール231、241とこれに摺動自在に嵌挿されるインナーレール232、242から成る左右のガイドレール23、24と、左右インナーレール232、242の前端を互いに一体結合する前支持部材25と、後端に分離して一体結合される左右の後支持部材26、27とを備える。図2に示すように、左右のアウタレール231、241はそれぞれ手前と奥側の各縦フレーム19に固定され、特に、右側手前と奥側の各縦フレーム19にはそれぞれ補助ブラケット32、33を介して結合される。左右の各アウタレール231、241とインナーレール232、242(図6には左側のみ示した)はそれぞれの各上下屈曲フランジ間に複数のころqを嵌着し、これによりインナーレール232、242側の摺動抵抗低減を図っている。レール枠21はこれに一体結合される前支持部材25及び左右の後支持部材26、27とで給紙トレイ22を取り外し可能に載置する載置台を構成する。このため、前支持部材25は中央に凹部を左右端に上向き面を成すトレイ受け部aを形成し、特に、左右のトレイ受け部aには上向きに延びるピン28をそれぞれ突設している。左右の後支持部材26、27は上向き面を成すトレイ受け部aを形成し、後方左側トレイ受け部aには上向きに延びるピン28を突設している。
【0022】
給紙トレイ22は略矩形皿状を成したトレイ主部221と、同主部の手前側に重ねて一体結合される前カバー222とで形成される。なお、場合によりトレイ主部221と前カバー222とを一体的に形成しても良く、この場合、構造を簡素化出来る。
前カバー222は矩形の長板状を成し、その手前側面に手掛け部hを形成され、裏側面に一対の取り付け片dを後方に突出すように形成している。一対の取り付け片dとトレイ主部221の後述の中央連結部cとはボルト穴nを介しボルト止めされ、一体結合される。
トレイ主部221は、その中央低壁上に位置決め用の複数のガイド片gを突設し、これらに囲まれた部位にA4の転写紙(図示せず)を載置し、これを右側方の搬送部13側に送出するよう形成される。
【0023】
トレイ主部221は前後側壁のうち左右4角の上縁部より水平に連結フランジ部bをそれぞれ外側に延出形成し、これらの下面が対向するレール枠21側のトレイ受け部aにそれぞれ載置可能に形成される。更に、トレイ主部221の前側壁上縁部の中央部分は内側に延出して中央連結部cを形成し、これにより左右の連結フランジ部b間を連結してトレイ手前側の剛性強化を図り、しかも、前カバー222の取り付け片dのボルト止めを可能とする穴iを形成している。
【0024】
トレイ主部221の右側壁w1は縦向き薄板で形成され、上端が後述の第1分離給紙部R1に対向する。右側壁w1の上端側外壁面からは引き出し方向である縦幅方向Yに長い水平長板状の押圧部Gが突出し形成される。更に、トレイ主部221の右後側の連結フランジ部bからは後方に所定量延出した上で上方に屈曲して延びた干渉部Qが形成される。干渉部Qはカバー30の一部を成すストッパ31と当接可能に形成される。
【0025】
図2、図6に示すように、トレイ主部221の右側壁w1の押圧部Gは給紙トレイ装着確認部材34と当接可能に形成され、給紙トレイ装着確認部材34は装置本体101の手前側右側の縦フレーム19にL型ブラケット35を介して枢着される。図5に示すように、給紙トレイ装着確認部材34が枢支されるL型ブラケット35は本体より突出するピン36を備え、ピン36につる巻きバネ37のコイル部を嵌挿し、その上で給紙トレイ装着確認部材34の基端部341を枢着する。基端部341からは押圧部Gと当接する主部342が延出し、その一側縁からストッパ片部343が主部342の上面より突き出すように延出形成される。図7(a)に示すように、当接給紙トレイ装着確認部材34はつる巻きバネ37で上方に回動付勢されており、給紙トレイ22がトレイ摺動幅Lの範囲で摺動している間は、押圧部Gと当接する第2位置S2に保持される。そして、押圧部Gが排除された場合、図7(b)に示すように、上方回動し、ストッパ片部343が縦フレーム19に当接する第1位置S1に切り換え保持されるように形成される。この第1位置S1は主部342とカバー部材30のストッパ31とが干渉し、カバー部材30を開放位置U0より閉鎖位置U1に向けて回動させることを阻止するように機能する。
【0026】
図3において、給紙トレイ22の連結フランジ部bの内で手前側左右のものに装置本体101の横幅方向Xに長い長穴45が前支持部材25の左右のピン28を嵌挿可能な状態で形成される。更に、奥側右のものには縦幅方向Yに長い長穴46が後支持部材27のピン28を嵌挿可能な状態で形成される。このように、長穴46にピン28を嵌挿させるという構成のため、レール枠21に対する給紙トレイ22の着脱性が向上する。しかも、トレイ主部221の4つの連結フランジ部bがレール枠21のトレイ受け部aに載置された際、横幅方向Xに長い2つの長穴29が左右のピン28を嵌着することで給紙トレイ22の縦幅方向Yのずれを規制し、縦幅方向Yに長い長穴46がピン28を嵌着することで、給紙トレイ22の横幅方向Xのずれを規制できる。この様な構成のため、給紙トレイ22のレール枠21への位置決めが容易であり、しかも、レール枠21からの抜き取り、機外への取り出しがきわめて容易である。
【0027】
ここで第1給紙部17を説明したが、第2給紙部18も第2給紙部17と比較し、中央低壁に配設される位置決め用のガイド片gの位置が転写紙サイズに応じて異なる以外は同様に形成され、ここでは重複説明を略す。
給紙部13を成す第1、第2給紙部17、18はそれぞれ同様の構成を採る第1分離給紙部R1を備える。第1分離給紙部R1は、最上部用紙を紙捌き可能な状態に向ける呼出しコロr1、最上部用紙を搬送路47側に送り出す給紙コロr2、これら給紙コロr2と協働して用紙束を捌き重ね送りを規制する逆転コロr3とで構成される。更に、第1分離給紙部R1より送出された用紙はグリップローラr4及び搬送コロr5に挟持されその先端が搬送路47側に向けられる。なお、給紙部2の各第1分離給紙部R1は制御部10により駆動制御される。
【0028】
第1、第2給紙部17、18の各第1分離給紙部R1が制御部10により選択的に駆動されると、積載する用紙束より最上部の1枚を順次搬送路47に送出する。搬送路47は縦向きに用紙を搬送するべく各搬送コロr5を駆動し、レジストローラ対14の入り口に搬送する。レジストローラ対14は図示しない駆動モータを介し制御部10に駆動制御される。
このようなプリンタ1は図示しない操作部により画像形成モードを選択的に指示され、スタート指令に応じて画像形成作動を開始する。ここで、画像形成部3は公知の電子写真方式の画像形成プロセスにより原稿画像のコピーを形成するものであり、画像書き込み装置9が感光体ドラム8に静電潜像を形成し、これに応じて現像装置11がトナー像を形成し、トナー像が形成されるのに連動して、例えばA4の転写紙(図示せず)が第1給紙部17より搬送部13によって搬送路47に送り出され、転写紙はレジストローラ対14により感光体ドラム8の回転に同期するように位置合わせされた上で感光体ドラム11の周速と同一速度で搬送され、転写分離装置12に達した際にトナー像が転写紙に転写される。トナー像を形成した転写紙は定着装置4を通過して定着されてから、ゲート7に達し、転写紙の画像を下向きで排出時には排出ローラ対15側を、上向きで排出時には排出ローラ対16側を駆動し、同時にゲート7を排紙トレイ5、6に選択的に排紙するよう切り換える。
【0029】
このような画像形成時に、搬送部13により転写紙が搬送される際に、搬送路47上で紙づまりを生じると制御部10は画像形成作動を停止させ、紙づまり表示を行う。この際、オペレーターは紙づまり表示に応じて例えば給紙トレイ22を収納位置P0より開放位置P1(図2に2点鎖線で示す)に引き出し、閉鎖位置U0のカバー30のストッパ31が干渉部Qに当接する。そこで、更に、カバー30を開放位置U1に開き、ストッパ31と干渉部Qとの干渉状態を解除し、その上で、給紙トレイ22をレール枠21より持ち上げ、上方に引き出す。この場合、カバー30を開放位置U1に開くことで、アクチュエータ片42が移動し、インターロックスイッチ41がオンし、制御部10にスタート禁止信号を出力する。このため制御部10は、インターロックスイッチ41が再度オフするまでは確実に画像形成作動を停止するという安全装置として機能する。
【0030】
この間に給紙トレイ22により覆われていた開口部はレール枠21を残すが、大きく開放され、それに続くスペースを利用して搬送路47上の紙づまりを排除するジャム処理を容易に行うことができる。このジャム処理中に紙づまりが解除される等の状況変化により、たとえ、制御が誤って正常作動に戻ろうとしても、カバー30が閉鎖位置P0に戻されインターロックスイッチ41がオンするまでは確実に画像形成処理の再スタートを防止でき、安全にジャム処理を行うことが出来る。
【0031】
更に、給紙トレイ22をレール枠21に戻し、収納位置P0に戻すことがないと、給紙トレイ装着確認部材34はストッパ31と干渉する第1位置S1に保持され続け,カバー30を開放位置U1から閉鎖位置U0に閉鎖させることを阻止し、インターロックスイッチ41がオフし続ける。このため、装置本体101へ給紙トレイ22を戻し忘れたままでカバー30を締め切り、これによりプリンタ1が誤って再スタートし、安全性を損なうということを確実に防止でき、安全にジャム処理を行うことが出来る。
【0032】
更に、プリンタ1の通常使用時に、例えば、A4用紙が不足し,給紙トレイ22の図示しない紙検知機構が働き、画像形成処理が停止するとする。この際、オペレーターは給紙トレイ22を収納位置P0より開放位置P1に引き出し、その上で、A4用紙の補給作業を行うこととなる。この用紙の補給作業中において、インターロックスイッチ41はオンのままに保持されており、B4以外のB5サイズの用紙を収容した第2給紙部18を用いての画像形成作動を容易に実施でき、生産性の低下を防ぎ、操作性の向上を図れる。
更に、図1のプリンタ1は開閉部材の一部としてのカバー30のストッパ31を、給紙トレイ22と干渉する部材としても、給紙トレイ装着確認部材34と干渉する部材としても機能でき、この点で、部品点数及びコストの削減を図れる。なお、第1給紙部17用のストッパ31と同様に、第2給紙部18用のストッパ43も機能し、同様の作用効果を得られる。
【0033】
図1のプリンタ1の給紙部2は2段に第1、第2給紙部17、18を備えていたが、更に多段の給紙部を備えた画像形成装置に本発明を適用しても良く、しかも、これら3段以上の多段であっても、開閉部材であるカバー30が一つであれば、インターロックスイッチ41は一つで済ませることができ、この点でも装置の簡素化を図れる。なお、多段の給紙部を備えた画像形成装置において、場合により2以上のカバー30等の開閉部材と、これに対設される2以上のインターロックスイッチを用い、この複数のインターロックスイッチを直列接続してアンド回路を形成し、同回路のオフ時にはプリンタの再スタートを禁止に保持しても良く、この場合も図1のプリンタ1と同様の作用効果を得られる。
【0034】
更に、図1の給紙トレイ22はレール枠21に対して着脱可能に装着されていたが、場合により、レール枠21を排除し、給紙トレイを装置本体の図示しないガイド溝に摺動可能に嵌着し、そのガイド溝近傍に給紙トレイ装着確認部材34を配設した構成が採用されても良く、この場合、装置の簡素化を図れる。
更に、安全装置は制御部10及びインターロックスイッチ41で構成されていたが、場合により、ここでのリミットスイッチであるインターロックスイッチに代えて、図示しないフォトセンサを代用しても良く、この場合も、図1の画像形成装置と同様の作用効果を得られる。
【0035】
以上、図示実施例により本発明の詳細を説明したが、本発明は上述のプリンタに限定されるものではなく、その他のファクシミリや電子写真複写機等にも適用でき、同様の作用効果を得られる。
【0036】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、給紙トレイの一部と開閉部材の一部とが適時に干渉するようにし、単なる給紙トレイの引き出し操作では安全装置は作動せず、紙づまり時に開閉部材を開き安全装置を作動操作した場合にのみ容易に給紙トレイを機外に取り出し、オペレーターの安全を確保した上で、ジャム処理やメンテナンス作業を容易にできる。
【0037】
請求項2の発明によれば、安全装置としてインターロックスイッチを用い、これを給紙トレイにより切り換えるので、装置の簡素化を図れ、オペレータの安全性を容易に確保できる
請求項3の発明によれば、給紙トレイの一部と開閉部材の一部とが適時に干渉するようにし、給紙トレイの着脱に連動して第1位置と第2位置に切り換わる給紙トレイ装着確認部材を設けたので、ジャム処理するにあたり、容易に給紙トレイを機外に取り出し、オペレーターの安全を確保でき、特に、装置本体へ給紙トレイを戻し忘れたままで開閉部材を締め切り、これにより画像形成装置が誤作動したり安全性を損なうということを確実に防止できる。
【0038】
請求項4の発明によれば、開閉部材の一部を給紙トレイと干渉する部材としても給紙トレイ装着確認部材と干渉する部材としても兼用するので、部品点数及びコストの削減を図れる。
【0039】
請求項5の発明によれば、給紙トレイを複数段備え、紙つまり時に開閉部材を開き操作した場合にのみ容易に給紙トレイを機外に取り出し、給紙トレイ排除後のスペースを利用してオペレーターが安全上の問題なく、ジャム処理やメンテナンス作業を容易に、安全にでき、しかも、転写紙補給時には他の給紙トレイを用いて画像形成処理を継続でき、生産性の低下を防ぎ、操作性の向上を図れる。
【0040】
請求項6の発明によれば、ガイドレールを用いて給紙トレイを装置本体側より抜き取り可能としているので、給紙トレイの機外への取り出しがより容易化され、ジャム処理やメンテナンス作業を容易に、安全に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用された画像形成装置としてのプリンタの概略構成図である。
【図2】図1のプリンタの要部概略平断面図である。
【図3】図1のプリンタで用いる給紙トレイとレール枠の分解斜視図である。
【図4】図1のプリンタで用いるカバーの斜視図図である。
【図5】図1のプリンタで用いる給紙トレイ装着確認部材の分解斜視図である。
【図6】図1のプリンタの給紙トレイとガイドレールとの結合部分の拡大切欠断面図である。
【図7】図1のプリンタで用いる給紙トレイ装着確認部材の作動説明図で、(a)は第2位置の給紙トレイ装着確認部材の側面図を、(b)は第1位置の給紙トレイ装着確認部材の側面図を示す。
【符号の説明】
1 プリンタ
10 制御部
101 装置本体
22 給紙トレイ
30 カバー
31 ストッパ
34 給紙トレイ装着確認部材
41 インターロックスイッチ
42 アクチュエータ片
G 押圧部
Q 干渉部
Claims (6)
- 画像形成装置において、
装置本体が給紙トレイを取り外し可能に装着し、前記装置本体に支持される外装材の一部を成す開閉部材がこれと連動する安全装置により画像形成装置を作動、非作動に切り換え、前記給紙トレイの一部と閉状態の開閉部材の一部とが給紙トレイ取り外しの際に干渉し、前記開閉部材が開状態で前記安全装置が画像形成装置を非作動に保持する際に干渉しないことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、前記安全装置は画像形成装置を駆動停止するインターロックスイッチであることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、
前記給紙トレイを装置本体へ装着、取り外しする際に切り換わる給紙トレイ装着確認部材を備え、給紙トレイの取り外しにより第1位置に達した給紙トレイ装着確認部材が前記開閉部材の一部と同開閉部材の閉鎖作動時に干渉し、給紙トレイの装着により第2位置に達した給紙トレイ装着確認部材が前記開閉部材の一部と同開閉部材の閉鎖作動時に干渉しないことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3に記載の画像形成装置において、
前記給紙トレイ装着確認部材と干渉する開閉部材の一部と、前記給紙トレイの一部と同給紙トレイ取り外しの際に干渉する開閉部材の一部とが同一部であることを特微とする画像形成装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記給紙トレイを複数段備え、同給紙トレイの少なくとも一つが装置本体より取り外し可能に形成されたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置において,前記給紙トレイが前記装置本体にガイドレールを介して摺動自在に取り付けられ、且つ、同ガイドレールに対し抜き取り可能に取り付けられたことを特徴とする画像形成装置。
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