JP2662474B2 - 光磁気記憶素子 - Google Patents

光磁気記憶素子

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JP2662474B2
JP2662474B2 JP3187382A JP18738291A JP2662474B2 JP 2662474 B2 JP2662474 B2 JP 2662474B2 JP 3187382 A JP3187382 A JP 3187382A JP 18738291 A JP18738291 A JP 18738291A JP 2662474 B2 JP2662474 B2 JP 2662474B2
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amorphous alloy
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賢司 太田
順司 広兼
博之 片山
明 高橋
秀嘉 山岡
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Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
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Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は熱エネルギーで情報を記
録あるいは消去し、光と磁気の相互作用を利用して情報
を再生する光磁気記憶素子に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、高密度、大容量、高速アクセスが
可能な光メモリ装置の研究開発が各方面で精力的に行わ
れている。中でも情報の記録、再生、消去が可能な光磁
気メモリ装置は文字、画像等のファイルメモリやビデオ
ディスク等の用途が考えられるためとりわけ有望視され
ているものである。 【0003】この光磁気メモリ装置の記憶材料としては
GdCo、TbFe、GdTbFe、TbDyFe等の
希土類と遷移金属の非晶質合金薄膜が適している。これ
は希土類と遷移金属の非晶質合金薄膜が膜面に垂直な方
向に磁化容易軸を有し、非晶質であるため粒界ノイズが
なく、記録に必要とされるレーザパワーを少なくできる
という優れた性質を有するためである。 【0004】しかし、上記希土類と遷移金属の非晶質合
金薄膜を記憶材料として用いた場合は磁気光学効果であ
るカー回転角が0.2〜0.3度と小さく再生信号の品
質が良くないという欠点がある。この再生信号の品質を
向上させるために従来より反射膜構造と呼ばれる素子構
造が記憶素子において採用されている(例えば特願昭5
5−85695号参照)。 【0005】図2は従来の反射膜構造の光磁気記憶素子
の一部側面断面図である。同図で1は透明基板、2は透
明基板1よりも屈折率の高い透明誘電体膜、3は希土類
−遷移金属の非晶質合金薄膜、4は透明誘電体膜、5は
金属反射膜である。この構造の光磁気記憶素子では非晶
質合金薄膜3は十分に薄く、したがってこの非晶質合金
薄膜3に入射した光は一部が通り抜ける。 【0006】そのため再生光は非晶質合金薄膜3表面で
の反射によるカー効果と、非晶質合金薄膜3を通り抜け
金属反射膜5で反射され再び非晶質合金薄膜3を通り抜
けることで起こるファラディ効果とが合わせられること
によって、単なるカー効果のみの場合に比べて数倍カー
回転角が増大するものである。なお、非晶質合金薄膜3
上の透明誘電体膜2もカー回転角を増大する働きを有す
る(IEEE Trans.on Mag.Vol−1
6 No5 1980 P1194にて報告されてい
る)。 【0007】一例として透明基板1をガラス板とし、透
明誘電体膜2を100nmのSiOとし、非晶質合金薄
膜3を12.5nmのGdTbDyFeとし、透明誘電
体膜4を30nmのSiO2とし、金属反射膜5を40
nmのCuとした構成ではカー回転角が1.75度まで
増大した。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】上述の図2の構造では
カー回転角が1.75度まで増大する一方で、反射光が
5%程度に減少してしまう。ところが、ガラスによって
形成した透明基板1の表面での光の反射は4%程度ある
ため、非晶質合金薄膜3にて反射され情報を含む反射光
と、透明基板1の表面にて反射され情報を含まない反射
光とが同程度の光量となり、情報再生に困難をきたすよ
うになった。すなわち、上述の反射膜構造の光磁気記憶
素子はカー回転角の増大を得るという利点を有する一方
で反射光量が十分に得られないという問題点を有してい
た。 【0009】また、透明基板1をPMMA樹脂あるいは
ポリカーボネート樹脂等からなる樹脂基板で構成する
と、一般に樹脂は吸湿性が高いために図2の素子構造で
は真空中で各被覆膜2〜5を形成し次に大気中に取り出
すと、樹脂の基板1が水分を吸収して各被覆膜2〜5を
内側にして凸状に反ってしまうという問題があった。そ
こで、本発明は基板に樹脂材料を採用した場合でも、吸
湿等による基板の反りを防止することができるととも
に、カー回転角を増大することができ、かつ基板表面で
の反射光を十分に減少せしめることによって高い信号品
質を得ることができる光磁気記憶素子の素子構造を提供
することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑みてなされたものであり、樹脂基板の裏面側に透
明誘電体膜と希土類・遷移金属非晶質合金薄膜と反射膜
を積層するとともに、前記基板の表面側に反射防止及び
基板反り防止用の透明誘電体膜を形成したことを特徴と
するものである。 【0011】 【作用】樹脂基板の一方の面に透明誘電体膜と希土類・
遷移金属非晶質合金薄膜と反射膜とを積層した光磁気記
憶素子の他方の面に形成した、反射防止及び基板反り防
止用の透明誘電体膜によって、樹脂基板の吸湿による反
りを防止することができるとともに、反射光量を減少さ
せてカー回転角を増大せしめ、かつ、前記反り防止によ
基板表面からの情報の採取に寄与しない入射光の基板
表面からの反射光量を減少させることができる。 【0012】 【実施例】以下、本発明に係る光磁気記憶素子の一実施
例について詳細に説明する。 【0013】図1は本発明に係る光磁気記憶素子の一実
施例の一部側面断面図を示す。同図において図2の構成
と同一構成の部分は同一符号をもって示している。な
お、図1の光磁気記憶素子は透明基板1に凹凸のガイド
トラックを設けている。また、透明基板1はガラス板、
透明誘電体膜2はSiO、非晶質合金薄膜3はGdTb
DyFe、透明誘電体膜4はSiO2、金属反射膜5は
Cuとする。同図で6は透明誘電体膜2と同一材料であ
るSiOを100〜110nmの膜厚にて被覆形成した
第1の被覆膜であり、7は透明誘電体膜4と同一材料で
あるSiO2を130〜140nmの膜厚にて被覆形成
した第2の被覆膜である。 【0014】この構造の光磁気記憶素子は上記第1の被
覆膜6及び第2の被覆膜7が反射防止膜として作用する
ため透明基板1表面で反射し情報の採取に寄与しない反
射光を十分に減少させることができるものである。上記
第1の被覆膜6及び第2の被覆膜7は各々の膜厚が使用
レーザ波長をλ、屈折率をnとした時、d=λ/4nに
なるように形成されている。また、上記第1の被覆膜6
及び第2の被覆膜7はいずれか一方のみが存在しても反
射防止の機能を果たすことができる。 【0015】ここで上記第1の被覆膜6及び第2の被覆
膜7の材質は透明誘電体膜2および4の材質に応じて種
々変更することができる。例えばTiO2、Si34
からなる2層膜あるいはMgFe、3NaF;AlF3
(氷晶)等の単層膜であっても構わない。また他の構
造、例えば3層膜あるいはそれ以上の多層膜であっても
構わない。 【0016】また、以上の説明では透明基板1をガラス
板で構成したものについて説明したが、透明基板1がP
MMA樹脂あるいはポリカーボネート樹脂等からなる樹
脂基板であってもよい。ここで透明基板1をPMMA樹
脂にて構成した場合はPMMA樹脂の吸湿性が高いため
に図2の構造の素子では真空中で各被覆膜2〜5を形成
し次に大気中に取り出すと、基板1が水分を吸収して各
被覆膜2〜5を内側にして凸状に反ってしまう。 【0017】しかるに図1の構造のごとく第1の被覆膜
6及び第2の被覆膜7を真空中にて形成しておけば上述
の反りを未然に防止することができるものである。すな
わち、この場合第1の被覆膜6及び第2の被覆膜7は透
明基板1の表面での反射防止と透明基板1の反り防止の
両方の機能を果たすものである。 【0018】 【発明の効果】本発明によれば樹脂基板の裏面側に透明
誘電体膜と希土類・遷移金属非晶質薄膜と反射膜とを積
層して記録材料とし、反射光量を減少させてカー回転角
を増大せしめる一方、基板の表面側に透明誘電体膜を形
成することによって、樹脂基板の吸湿による反りを防止
することができ、しかも、情報の採取に寄与しない入射
光の基板表面からの反射光量を減少せしめることができ
るので、情報品質の高い光磁気記憶素子を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る光磁気記憶素子の一実施例の一部
側面断面図である。 【図2】従来の光磁気記憶素子の一部側面断面図であ
る。 【符号の説明】 1 透明基板 2 透明誘電体膜 3 非晶質合金薄膜 4 透明誘電体膜 5 金属反射膜 6 第1の被覆膜 7 第2の被覆膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 博之 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャー プ株式会社内 (72)発明者 高橋 明 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャー プ株式会社内 (72)発明者 山岡 秀嘉 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャー プ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭58−52651(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.樹脂基板の裏面側に透明誘電体膜と希土類・遷移金
    属非晶質合金薄膜と反射膜とを積層するとともに、前記
    基板の表面側に反射防止及び基板反り防止用の透明誘電
    体膜を形成したことを特徴とする光磁気記憶素子。
JP3187382A 1991-07-26 1991-07-26 光磁気記憶素子 Expired - Lifetime JP2662474B2 (ja)

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JPS57120253A (en) * 1981-01-14 1982-07-27 Sharp Corp Magnetooptical storage elemen
JPS57169996A (en) * 1981-04-09 1982-10-19 Sharp Corp Magnetooptic storage element
JPS5852651U (ja) * 1981-10-06 1983-04-09 キヤノン株式会社 光熱磁気記録媒体
JPS5979445A (ja) * 1982-10-28 1984-05-08 Sharp Corp 光磁気記憶素子

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JPH04349247A (ja) 1992-12-03

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