JP2658724B2 - バネ駆動式釘打機 - Google Patents

バネ駆動式釘打機

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JP2658724B2
JP2658724B2 JP9862892A JP9862892A JP2658724B2 JP 2658724 B2 JP2658724 B2 JP 2658724B2 JP 9862892 A JP9862892 A JP 9862892A JP 9862892 A JP9862892 A JP 9862892A JP 2658724 B2 JP2658724 B2 JP 2658724B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は下方にバネ付勢させたプ
ランジャを引き上げ後に解放してプランジャとこれに結
合したドライバをバネ力によって駆動し、該ドライバで
射出口に設けられたステープルを打撃して被打込み材中
に打ち込むバネ駆動式釘打機に関する。
【0002】
【従来技術】バネ付勢させたプランジャをバネ付勢力に
抗して引き上げた後解放して、該プランジャに取り付け
たドライバによりステープルを木材等の被打込み材中に
打ち込むようにしたバネ駆動式釘打機が既に提案されて
おり、プランジャの引き上げを工具に内蔵したモータに
より実行させてプランジャ引き上げの労力をを軽減させ
るようした工具が知られている。
【0003】例えば、米国特許第4、811、885号
には、モータと減速機構を介して連携された回転体とプ
ランジャとを対向配置して、回転体の回転中心から偏心
した位置に固定した駆動ピンとプランジャとを係合させ
てプランジャを所定ストローク引き上げる機構が示され
ている。また、特開平2ー284880号公報には、回
転体に2本の駆動ピンを設置するとともに、プランジャ
にそれぞれの駆動ピンに対応した係合突部を形成するこ
とによって、プランジャの所定引き上げストローク量に
対しての回転体の径を小さくし、且つ工具を小型化でき
る機構が提案されている。
【0004】しかしながら上記米国特許発明の場合、回
転体に設けた1つの駆動ピンでプランジャを引き上げる
構造であるため、最大限回転体の半回転分(駆動ピンが
最下位置から最上位置に至る間)しか活用できず、した
がってプランジャの所定ストローク分の移動のために駆
動ピンの偏心量を大きく設定する必要が生じ、回転体の
径を大きくする必要があり工具が大型化してしまう。更
にモータに大きな最大トルクが作用するので、出力の大
きな大型モータを必要とするという問題がある。
【0005】また、特開平2ー284880号公報の機
構は、上記米国特許の問題を解決して回転体に設置した
2本の駆動ピンをプランジャの係合突部に順次係合させ
て、回転体の3/4回転程をプランジャの移動に利用す
るものであるため、所定ストロークに対する回転体の径
をより小さくでき、かつ回転体の径(駆動ピンの偏心半
径)が小さくなることから最大トルクも比較的小さくな
って小型化が可能となる。ところが、プランジャをバネ
力に抗して引き上げるのに要する負荷は、プランジャが
上死点に近づくにつれて増大し、引き上げストロークの
終期には大きなトルクが必要となる。これに対し、前記
技術では回転体に設けた2本の駆動ピンは回転体の回転
中心から同距離に配置されているから、引き上げストロ
ークの後半に係合突部に係合する駆動ピンは前半に係合
する駆動ピンよりも大きな駆動トルクが必要となる。し
たがって上記機構においては、この後段の駆動ピンに発
生する最大トルクに見合ったモータが必要となり、モー
タの小型化に限界がある。換言すれば、同じモータに必
要とされるトルクがプランジャの引き上げの前半と後半
とで異なるから、後半の最大トルクに見合ったモータを
使用した場合、前半の駆動ピンによる引き上げには無駄
が生じてしまう。
【0006】
【発明の目的】本発明は前記欠点を解消し、複数の駆動
ピンを使用してプランジャを順次引き上げる際に複数の
駆動ピンの各々に加わる最大トルクを均一化してモータ
に対する負担をむらなく低減化させ、これによって工具
の小型化を図ることができるバネ駆動式の釘打機を提供
することをその目的とする。
【0007】
【目的を達成するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るバネ駆動式釘打機は、バネにより常時
下方に向けて付勢されたプランジャと、該プランジャに
固定されたドライバによってマガジン中の釘を順次打ち
出すようにした釘打機であって、減速機構を介してモー
タと連携された少なくとも2つの回転体を前記プランジ
ャと対向してプランジャの移動方向に沿って並設すると
ともに、前記各回転体にはそれぞれ駆動ピンを各回転体
の回転中心から偏心した位置に前記プランジャの側面に
向けて突設する一方、前記プランジャの側面には、前記
各駆動ピンにそれぞれ対応する係合突部を、前記回転体
の回転に伴って駆動ピンが移動するときに各駆動ピンに
順次対応して係合してプランジャをバネ力に抗して移動
させる位置に形成し、しかも前記プランジャの引き上げ
ストロークの初期に係合突部と係合する駆動ピンの回転
体の中心からの偏心量を、後に係合突部と係合する駆動
ピンの回転体の回転中心からの偏心量よりも大きくなる
ように設定したことを特徴とする。
【0008】なお、前記少なくとも2つの回転体に代え
て単一の回転体を前記プランジャに対向して配置すると
ともに、前記回転体には少なくとも2本の駆動ピンを互
いに回転体の回転中心から偏心した位置に突設する一
方、前記プランジャの側面には、前記各駆動ピンにそれ
ぞれ対応する係合突部を、前記回転体の回転に伴って駆
動ピンが移動するときに各駆動ピンに順次対応して係合
してプランジャをバネ力に抗して引き上げ移動させる位
置に形成し、しかも前記プランジャの引き上げストロー
クの初期に前記係合突部と係合する前記駆動ピンの回転
体の中心からの偏心量を、後に係合突部と係合する駆動
ピンの偏心量よりも大きくなるように設定してもよい。
【0009】
【発明の作用、効果】前記構成によれば、モータによっ
て駆動された各回転体の回転に伴って駆動ピンが移動す
るときに、各駆動ピンにプランジャの係合突部が順次係
合してプランジャをバネ力に抗して移動させる。そし
て、最後に係合する回転体の駆動ピンと係合突部とが外
れると、プランジャはバネ力によって駆動され、ドライ
バが釘を打撃して釘打ち込みが行なわれる。
【0010】ところで、プランジャの引き上げストロー
クの後期に係合突部に係合してプランジャを引き上げ作
用する駆動ピンの回転体の回転中心からの偏心量は、プ
ランジャの引き上げストロークの初期に係合する駆動ピ
ンの偏心量よりも小さく設定されているので、大きな負
荷が発生するプランジャの引き上げストローク後期にあ
ってもモータへの負担を大きくする必要がない。したが
って、プランジャの引き上げストロークの全体を通じて
各駆動ピンに加わる最大トルクを均一化してモータの負
担をむらなく低減化して無駄を省くことができ、モータ
の小型化と工具の小型化が図れる。
【0011】しかも、プランジャの引き上げ後期におけ
る引き上げ量は、上部回転歯車の駆動ピンの偏心量が小
さくなったことにより低下するが、これは引き上げスト
ロークの初期に係合突部と係合する回転体の駆動ピンの
偏心量を大きく設定して引き上げ量を大きくすることで
補填でき、全体的には十分な引き上げ量を確保できる。
【0012】なお、前記の複数の回転体に代えて単一の
回転体を前記プランジャに対向して配置するとともに、
前記回転体には少なくとも2本の駆動ピンを互いに回転
体の回転中心から偏心した位置に突設する場合でも、同
様の効果を得ることができる。
【0013】
【実施例】以下、図面によって本発明について説明する
と、図1、図2はバネ駆動式釘打機の実施例であり、工
具本体1の前部には連結釘(連結ステープル)Nが装填
されたマガジン2と、釘Nを打ち出すドライバ3を一体
的に結合したプランジャ4と、プランジャ4の駆動機構
と、該駆動機構を作動させるスイッチ機構とが設けられ
ている。
【0014】マガジン2の前端部には射出口5が形成さ
れ、連結釘Nの先頭釘N1 は供給装置(図示せず)によ
り射出口5に供給されるように構成されている。
【0015】プランジャ4は有底円筒状の部材で、下底
部にはバンパ6が装着され、前部側面にはドライバ3が
結合されている。また、プランジャ4はシリンダ等の案
内手段によって上下動可能に配置され、圧縮バネ7によ
り常時下方に付勢されている。ドライバ3の先端は工具
本体1の射出口5に配置されている。
【0016】プランジャ4の駆動機構は、プランジャ4
と対向してプランジャ4の移動方向(上下方向)に沿っ
て並設された2個の同径の回転歯車(回転体)8、9
と、下部回転歯車8に減速機構を介して連携されるモー
タ10とによって構成されている。
【0017】上下部の回転歯車9、8は互いに噛合する
ように軸受けに支持されている。各回転歯車9、8には
それぞれ1本の駆動ピン12、11がプランジャ4の側
面に向けて突設されている。これに対し、プランジャ4
の側面には、前記各駆動ピン12、11にそれぞれ対応
する係合突部14、13が形成されている。下部の係合
突部13は、図2のようにプランジャ4が下死点位置に
あるときに、下部回転歯車8の駆動ピンの移動軌跡上
で、駆動ピン11が最下部の初期位置から円周方向に移
動(円運動)を開始して上昇し始めるときに駆動ピン1
1に係合する位置に配置されている。上部の係合突部1
4はプランジャ4が上方に移動して下部回転歯車8の駆
動ピン11が最上部に到達する直前に、上部回転歯車9
において最下部から上昇し始める駆動ピン12に係合す
る位置に配置されている(図3(c)参照)。このよう
に、下部の係合突部13と上部の係合突部14とは、上
下部の回転歯車9、8の回転に伴って各駆動ピン12、
11が移動するときに各駆動ピン12、11に順次対応
して係合してプランジャ4をバネ力に抗して引き上げ移
動させる位置に形成されている。
【0018】また、図2に示すように、下部回転歯車8
の駆動ピン11が回転中心から偏心する偏心量は、上部
回転歯車9の駆動ピン12が回転中心から偏心する偏心
量よりも大きくなるように設定されている。
【0019】前記プランジャ駆動機構によれば、モータ
10を始動させると、その駆動力は減速機構を介してそ
の出力軸から上下部の回転歯車9、8に伝達されるの
で、これらの回転歯車9、8は同時に互いに逆方向に回
転し始める。下部回転歯車8が回転すると駆動ピン11
も移動し、その最下部から上昇し始めるときに図3(a)
(b) のように、プランジャ4の下部の係合突部13の下
面に係合するから、プランジャ4は下部回転歯車8の回
転につれて圧縮バネ7に抗して引き上げ移動される。そ
して、同図(c) のように、上記駆動ピン11が最上部に
到達する直前で上部回転歯車9の駆動ピン12が最下部
から上昇し始め、プランジャ4の上部の係合突部14の
下面に係合するから、プランジャ4は続けて引き上げ移
動される。そして、上部回転歯車9の駆動ピン12が同
図(d) の状態を越えて上部の係合突部14との係合が外
れたときにプランジャ4は支持を失い、圧縮バネ7によ
って下方に駆動される。このとき、プランジャ4に結合
されたドライバ3が射出口5に供給された釘を打撃して
外部の被打込み材料(図示せず)に向けて打ち出し、釘
打込み作業のワンサイクルが終了する。
【0020】ところで、工具本体1にはモータ10とバ
ッテリ15とマイクロスイッチ16とを含む駆動回路が
組み込まれ、モータ10の作動は上記駆動回路を開閉す
るマイクロスイッチ16をオンさせてモータ10を始動
させ、プランジャ4をワンサイクルだけ作動させた後に
上記マイクロスイッチ16をオフさせるスイッチ機構に
よって制御されている。そして、このスイッチ機構はト
リガレバー17の引き操作と、射出口5の先端に被打込
み材料があることを感知するコンタクト部材18の感知
作動とによって初めて作動可能となるように構成されて
いる。
【0021】まず、トリガレバー17とマイクロスイッ
チ16との間にはスイッチ操作ユニット19が配置され
ている。スイッチ操作ユニット19は図4のように、ト
リガレバー17の後端部に水平の支軸20を介して枢着
された支持台21上にスイッチ作動部材22を垂直の支
軸23の回りに回動自在に枢着したものである。支持台
21の前方の一側部には上方に突出する係合片24が形
成され、その上端には係合部25が屈曲形成され、支持
台21の側部にはストッパ片26が形成されている。ま
た、スイッチ作動部材22はL字形に形成され、前端か
ら垂下片27が形成され、後端は支持台21に垂直に設
けられた支軸23の軸受け孔28が形成されている。ま
た、スイッチ作動部材22は上記支軸23に巻き付けら
れた捻りコイルバネ29(図1参照)により常時スイッ
チ作動部材22が支持台21のストッパ片26に係合
し、その上面がマイクロスイッチ16のスイッチボタン
30の下方に位置するように付勢されている。
【0022】次に、上記スイッチ操作ユニット19は、
工具本体1に設けられたバネ31によりスイッチ作動部
材22がマイクロスイッチ16のスイッチボタン30か
ら離反するように付勢されているとともに、上記支持台
21の係合片24の係合部25はコンタクト部材18
に、またスイッチ作動部材22の垂下片27は上部回転
歯車9のスイッチ解除ピン31にそれぞれ係合するよう
に形成されている(図1、図2参照)。
【0023】コンタクト部材18は上記ドライバ3とと
もに射出口5から下方に突出する作動部18aの上端か
ら後方にコンタクトアーム18bを突出形成したもの
で、工具本体1に上下動可能に配置されている。コンタ
クトアーム18bの先端は上記スイッチ操作ユニット1
9の支持台21の係合片24の係合部25の下面に係合
してスイッチ操作ユニット19の前端を支持するように
配置されている。
【0024】また、スイッチ解除ピン31は、上部回転
歯車9の駆動ピン12と反対側の側面に、回転中心と駆
動ピン12とを結ぶ線分の延長上に突設され、上部回転
歯車9の回転に伴って円周方向に移動する。そして、上
部回転歯車9が図4のように回転中にスイッチ解除ピン
31がスイッチ作動部材22の垂下片27に係合する
と、垂下片27は上部回転歯車9の回転に伴ってその回
転方向に移動させられる。このため、スイッチ作動部材
22は支持台21上の支軸23を中心に回動し、その上
面はマイクロスイッチ16のスイッチボタン30から外
れるように移動する。
【0025】前記構成のスイッチ機構によれば、コンタ
クト部材18の下端を被打込み材に押し当ててコンタク
ト部材18を工具本体1に対して上動させると、図5
(a) のようにコンタクトアーム18bの先端がスイッチ
操作ユニット19の支持台21の係合部25を押し上げ
て、支持台21の前端を上方に移動するように回動させ
る。この状態からさらにトリガレバー17を上方に引き
操作することにより、同図(b) のように支持台21の後
端も上方に移動させると、スイッチ操作ユニット19全
体が上方に移動するから、スイッチ作動部材22の上面
がマイクロスイッチのスイッチボタン30を押し、プラ
ンジャ4の駆動機構が作動を開始する。これに対し、コ
ンタクト部材18を被打込み材に押し付けただけ、ある
いはトリガレバー17のみを操作しただけでは、スイッ
チ操作部材は前後いずれかに傾くにすぎず、マイクロス
イッチ16はオンされない。
【0026】次に、マイクロスイッチ16がオンされて
モータ10が作動することにより、前述のようにドライ
バ3が駆動されて釘打ち込み作動が終了するが、モータ
10は回転し続け、下方から上がって来た上部回転歯車
9のスイッチ解除ピン31が図6(a) のようにスイッチ
作動部材22の垂下片27に係合し、さらに垂下片27
を横方向に押してスイッチ作動部材22を回動させるの
で、同図(b) のようにその上面はマイクロスイッチのス
イッチボタン30から外れ、これによってモータ10の
回転が中止し、上下部回転歯車8は図1に示した初期位
置で停止し、次の釘打ち込みが準備される。
【0027】上述のように、前記構成のバネ駆動式釘打
機によれば、プランジャ4の引き上げストロークの後期
に上部の係合突部14に係合してプランジャ4を引き上
げ作用する駆動ピン12の回転中心からの偏心量は、下
部の係合突部13に係合する駆動ピン11の偏心量より
も小さく設定されているので、大きな負荷が発生するプ
ランジャ4の引き上げストローク後期にあってもモータ
10への負担を大きくする必要がない。したがって、プ
ランジャ4の引き上げストロークの全体を通じて上下部
の駆動ピン12、11に加わる最大トルクを均一化して
モータ10の負担をむらなく低減化して無駄を省くこと
ができ、モータ10の小型化と工具の小型化が図れる。
【0028】しかも、プランジャ4の引き上げ後期にお
ける引き上げ量は、上部回転歯車9の駆動ピン12の偏
心量が小さくなったことにより低下するが、これは引き
上げストロークの初期に下部の係合突部13と係合する
下部回転歯車8の駆動ピン11の偏心量を大きく設定し
て引き上げ量を大きくすることで補填でき、全体的には
十分な引き上げ量を確保できる。
【0029】なお、回転体は歯車である必要はない。回
転するものであればアームでもよい。また、プランジャ
4を引き上げ移動させる回転体は必ずしも2個に限定さ
れない。3個以上あってもよく、また一個でもよい。3
個以上の場合は前述と同じ要領で構成すればよい。
【0030】単一の回転体の場合は、図7(a) (b) (c)
(d) に示すように、回転体32には2本の駆動ピン3
3、34を互いに回転体32の回転中心から偏心した位
置に突設し、プランジャ4の側面には、上記回転中心か
らの偏心量が大きい第1の駆動ピン33と偏心量が小さ
い方の第2の駆動ピン34にそれぞれ対応する上部の係
合突部35と下部の係合突部36を形成するように構成
すればよい。この場合も、上部の係合突部35と下部の
係合突部36は、上記回転体32の回転に伴って第1の
駆動ピン33と第2の駆動ピン34が移動するときに各
駆動ピン33、34に順次対応して係合してプランジャ
4をバネ力に抗して引き上げ移動させる位置に形成され
ている。すなわち、上部の係合突部35は回転体32が
回転して最下部から上昇し始める第1の駆動ピン33に
係合する位置に配置され、且つ下部の係合突部36は、
プランジャ4がバネ力に抗して引き上げられて上記第1
の駆動ピン33が最上部に到達する直前に、最下部から
上昇し始める第2の駆動ピン34に係合する位置に配置
されている。
【0031】上記構成の場合も、プランジャ4のストロ
ークの後半において上部の係合突部35に係合する第1
の駆動ピン33よりも下部の係合突部36に係合する第
2の駆動ピン34の方がプランジャ4を引き上げる負荷
は大きいが、偏心量が小さいので大きな駆動トルクを得
ることができる。したがって、プランジャ4の引き上げ
ストロークの全体を通じて上下部の駆動ピンに加わる最
大トルクを均一化してモータ10の負担をむらなく低減
化して無駄を省くことができる。また、引き上げストロ
ークの初期に上下部の係合突部35、36と係合する回
転体32の駆動ピン33、34の偏心量を大きく設定し
て引き上げ量を大きくすることにより、全体的に十分な
引き上げ量を確保することができる。
【0032】なお、この例の場合も、偏心量が異なる駆
動ピンとこれに対応する駆動ピンの数は3個以上配置し
てもよい。
【0033】また、本発明の他の実施例としては、上述
のほかにも、回転体を複数個設けるとともに、そのうち
の一個以上の回転体に複数の駆動ピンを設ける構成であ
ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバネ駆動式釘打機の概要の断面図
である。
【図2】図1のXーX線上の断面図である。
【図3】(a) (b) (c) (d) はプランジャの引き上げ態様
説明図である。
【図4】スイッチ操作ユニットの斜視図である。
【図5】(a) (b) はスイッチ操作ユニットのスイッチオ
ン作動の作動態様説明図である。
【図6】(a) (b) はスイッチ操作ユニットのスイッチオ
フ作動の作動態様説明図である。
【図7】(a) (b) (c) (d) はバネ駆動式釘打機の他の例
の作動態様説明図である。
【符号の説明】
2 マガジン 4 プランジャ 7 圧縮バネ 8 回転歯車 9 回転歯車 10 モータ 11 駆動ピン 12 駆動ピン 13 係合突部 14 係合突部 33 第1の駆動ピン 34 第2の駆動ピン 35 上部の係合突部 36 下部の係合突部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バネにより常時下方に向けて付勢された
    プランジャと、該プランジャに固定されたドライバによ
    ってマガジン中の釘を順次打ち出すようにした釘打機で
    あって、 減速機構を介してモータと連携された少なくとも2つの
    回転体を前記プランジャと対向してプランジャの移動方
    向に沿って並設するとともに、前記各回転体にはそれぞ
    れ駆動ピンを各回転体の回転中心から偏心した位置に前
    記プランジャの側面に向けて突設する一方、前記プラン
    ジャの側面には、前記各駆動ピンにそれぞれ対応する係
    合突部を、前記回転体の回転に伴って駆動ピンが移動す
    るときに各駆動ピンに順次対応して係合してプランジャ
    をバネ力に抗して移動させる位置に形成し、しかも前記
    プランジャの引き上げストロークの初期に係合突部と係
    合する駆動ピンの回転体の中心からの偏心量を、後に係
    合突部と係合する駆動ピンの回転体の回転中心からの偏
    心量よりも大きくなるように設定したことを特徴とする
    バネ駆動式釘打機。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも2つの回転体に代えて単
    一の回転体を前記プランジャに対向して配置するととも
    に、前記回転体には少なくとも2本の駆動ピンを互いに
    回転体の回転中心から偏心した位置に突設する一方、前
    記プランジャの側面には、前記各駆動ピンにそれぞれ対
    応する係合突部を、前記回転体の回転に伴って駆動ピン
    が移動するときに各駆動ピンに順次対応して係合してプ
    ランジャをバネ力に抗して引き上げ移動させる位置に形
    成し、しかも前記プランジャの引き上げストロークの初
    期に前記係合突部と係合する前記駆動ピンの回転体の中
    心からの偏心量を、後に係合突部と係合する駆動ピンの
    偏心量よりも大きくなるように設定したことを特徴とす
    る請求項1記載のバネ駆動式釘打機。
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