JP4588599B2 - 打込み作業工具 - Google Patents

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Description

本発明は、コイルバネの弾発力によってハンマ部材を直線動作させて打込み材の打込み作業を行う打込み作業工具に関する。
特許第2658724号公報(特許文献1)には、ハンマの打込み動作の駆動力としてコイルバネの弾発力を利用する釘打機が開示されている。特許文献1に記載の釘打機では、モータによって回転駆動される回転体に当該回転体の回転中心から偏心した位置に円柱状の駆動ピンを設けた駆動機構を有する。駆動機構は、駆動ピンがハンマに下方から係合して回転体の回転中心回りに円弧状の運動を行うことによってコイルバネの弾発力を蓄積しつつハンマを所定ストローク押し上げたのち、ハンマと駆動ピンとの係合を解除し、蓄積されたコイルバネの弾発力によってハンマを打込み動作させる構成である。
上記の駆動機構によれば、駆動ピンを用いた場合には、ハンマが最も上昇した上死点位置で駆動ピンとハンマとの係合を解除することができない。すなわち、駆動ピンとハンマとの係合解除位置は、上死点位置よりも駆動ピンの円周上における駆動ピンの転がり中心を通る水平線との交点であり、駆動ピンの約半径分だけ低い位置となる。このことが図5に示される。図5の(A)にはハンマ13が駆動ピン11によって上死点へと移動された状態が示されている。図5の(B)にはハンマ13が駆動ピン11との係合を解除される状態が示されており、コイルバネによる打込みストロークS1が(A)に示す駆動ピン11による押し上げストロークSよりも駆動ピン11の約半径分Rだけ低くなっている。すなわち、従来の構成では、ハンマ13のコイルバネによる打込みストロークS1が駆動ピン11によって押し上げられるストロークよりも短く、打込み効率が悪くなるという点で、なお改良の余地がある。
特許第2658724号公報
本発明は、かかる点に鑑み、打込み作業工具におけるハンマ部材の打込み能力の向上に資する技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、各請求項に記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明によれば、コイルバネと、コイルバネの弾発力により打込み方向へと直線状に打込み材の打込み動作を行うハンマ部材と、ハンマ部材を打込み方向と反対方向に後退移動させてコイルバネに弾発力を蓄積する駆動機構と、を有する打込み作業工具が構成される。本発明における「打込み作業工具」は、典型的には、釘打機ないしタッカーがこれに該当し、「打込み材」としては、先端を尖らせた直線棒状のものであって、頭部に笠を有するもの、あるいは有しないもの、更にはU字状のステープル等を、広く包含する。
請求項1に記載の発明においては、特徴的構成として、駆動機構は、打込み動作後のハンマ部材に対して転がり接触状態で係合するとともに、円弧状の運動を行うことによって当該円弧状の運動のうちの打ち込み方向成分の動作を介してハンマ部材を後退移動させるローラと、ローラによって後退移動されるハンマ部材がローラとの係合を解除される際に、当該解除動作に対応してハンマ部材に係合することでローラから当該ローラに代えてハンマ部材を受け取る補助部材と、を有する。そして補助部材は、ローラによって後退移動されるハンマ部材をローラから受け取るように構成されるとともに、当該受け取ったハンマ部材を受け取り位置または受け取り位置よりも更に後退移動させた位置で当該ハンマ部材の係合を解除する構成としている。
なお補助部材がローラからハンマ部材を受け取る位置については、典型的には、ローラによってハンマ部材が後退移動され、そしてハンマ部材が後退端に位置したときに、当該後退端において補助部材がハンマ部材をローラから受け取る態様が好適であるが、この受け取り位置は、後退端に限られるものではなく、当該後退端よりも手前の位置であっても何ら差し支えない。すなわち、ローラがハンマ部材を後退端まで後退移動させた状態において、ハンマ部材の移動方向における、ハンマ部材の後退端からローラ中心までの間の領域、換言すれば、ローラによって後退移動されるハンマ部材が後退端に置かれたときの、当該ローラの転がり中心とハンマ部材の後退端との間の領域であればよい。例えば、ハンマ部材をローラによって移動した後、当該ローラとの係合を解除することで、ハンマ部材にコイルバネの弾発力による打込み材の打込み動作を行わせる構成の場合であれば、ハンマ部材とローラとの係合が解除される位置は、ローラの円周上における、ローラ中心を通る移動方向と直交する方向の直線との交点となる。したがって、ローラ中心、すなわちローラの転がり中心よりも後退端側において、補助部材がローラからハンマ部材を受け取る構成とすることで、補助部材とハンマ部材との係合解除位置を、ハンマ部材をローラのみで後退移動させる場合の解除位置よりも、後退端に近い位置に設定することが可能となるからである。
また本発明における「転がり接触状態」とは、ローラがハンマ部材に対して転動可能に接触する状態をいう。またローラが「円弧状の運動を行う」態様としては、ローラを回転運動する回転体の回転中心から偏心した位置に設ける態様、あるいはローラを回転運動するクランク軸の偏心部に設ける態様等を、広く包含する。本発明によれば、ローラがハンマ部材に対して転がり接触しつつ当該ハンマ部材を後退移動させる構成のため、ローラの摩耗を合理的に軽減することができる。またローラからハンマ部材を受け取り、その後に当該ハンマ部材との係合を解除する補助部材の動作については、当該ローラと同一の機構を介して駆動する態様のほか、ローラとは別の機構を介して駆動する態様を好適に包含する。
本発明によれば、ローラによって後退移動されたハンマ部材をローラから補助部材が受け取る構成とされる。そして補助部材によって受け取られたハンマ部材は、当該受け取り位置または受け取り位置から更に後退移動された位置において、当該補助部材との係合が解除され、これによりコイルバネの蓄積された弾発力によって打込み方向へと直線状に打込み動作される。本発明によれば、ハンマ部材を、転がり接触で係合するローラから滑り接触で係合する補助部材によって受け取る構成としたことによって、後退端付近において補助部材とハンマ部材との係合を解除することが可能となり、その結果、コイルバネの弾発力が高められ、ハンマ部材の打込み能力が向上されることとなる。
(請求項2に記載の発明)
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の打込み作業工具における補助部材は、ローラに隣接状に配置されるとともに、当該ローラとともに円弧状の運動を行うように構成されている。例えばローラが回転運動する回転体の回転中心から偏心した位置に設けられる構成であれば、補助部材は回転体の回転に伴い円弧状の運動を行うローラの進行方向後側に位置するように回転体に設けられる。本発明によれば、ローラと補助部材とを同一の機構を用いて駆動できるため、駆動機構の簡素化を図る上で有効とされる。
(請求項3に記載の発明)
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の打込み作業工具における補助部材は、ローラによって後退移動されるハンマ部材が後退端に置かれたときに、当該ハンマ部材をローラから受け取るように構成されている。かかる構成によれば、ハンマ部材が後退端に置かれた状態で補助部材との係合を解除できるため、補助部材によってハンマ部材を更に後退移動させるまでもなく、コイルバネの弾発力を高めてハンマ部材の打込み能力を向上することができる。
(請求項4に記載の発明)
請求項4に記載の発明によれば、請求項2または3に記載の打込み作業工具において、補助部材のハンマ部材との係合面は、ローラが円弧状の運動を行う際の円弧中心と同心の円弧面によって形成されている。かかる構成によれば、補助部材は、当該補助部材とハンマ部材との係合が解除されるまで、ハンマ部材をローラから受け取った位置にそのまま維持することができる。これにより、補助部材に作用する滑り抵抗がハンマ部材を受け取ってから係合を解除するまでの間にわたってほぼ一定に保持されることとなり、補助部材の偏摩耗を防止できる。
本発明によれば、打込み作業工具におけるハンマ部材の打込み能力の向上に資する技術が提供されることとなった。
以下、本発明の実施形態につき、図1〜図4を参照しつつ詳細に説明する。本実施の形態は、打込み作業工具の一例として充電式ピンタッカを用いて説明する。図1は本実施の形態に係る充電式ピンタッカ100の全体構成を示す側断面図であり、図2は図1のA−A線に基づく断面図である。図3にはピンタッカ100の主要部の構成が拡大断面図として示される。図1に示すように、本実施の形態に係るピンタッカ100は、概括的に見て、ピンタッカ100の外殻を形成する本体部101と、バッテリが収容されるバッテリケース109と、被加工材に打ち込まれる打込み材としてのピンが装填されるマガジン111とを主体に構成される。本体部101は、駆動モータ113を収容するモータハウジング103と、打込み機構117およびハンマ駆動機構119を収容するギアハウジング105と、作業者が握るハンドグリップ107とによって構成される。モータハウジング103の上方にハンドグリップ107が配置され、それらモータハウジング103とハンドグリップ107の水平方向一端部(図1の右側)にギアハウジング105が配置され、水平方向他端部にバッテリケース109が配置される。モータハウジング103およびギアハウジング105の下方にマガジン111が配置される。なおマガジン111は、打ち込むべきピンを、ギアハウジング105の下端部、すなわち本体部101の先端部に設けられたピンの射出部112に供給するように構成されている。ハンマ駆動機構119は、本発明における「駆動機構」に対応する。
図3に示すように、打込み機構117は、上下方向に直線状に延在されて上端部および下端部がそれぞれギアハウジング105に固定された棒状のスライドガイド121と、スライドガイド121に筒状の滑り子123を介して上下動可能に装着されたハンマ125と、ハンマ125を下方に向って打込み動作させるべく当該ハンマ125に弾発力を作用させる圧縮コイルバネ127と、ハンマ125とともに移動されて射出部112のピン打込み口112aに供給されたピンに打撃力を加え、これによって当該ピンを被加工材に打込むドライバ129と、を主体にして構成されている。ハンマ125およびドライバ129は、本発明における「ハンマ部材」に対応し、圧縮コイルバネ127は、本発明における「コイルバネ」に対応する。ハンマ125とドライバ129は、連結ピン131によって連結されている。またハンマ125は、ハンマ駆動機構119の上下のリフトローラ137,139と係合して上方へと押し上げられる上下の係合突起125a,125bを有する。なお便宜上ピンおよび被加工材については図示を省略する。
駆動モータ113の回転出力は、遊星歯車式の減速機構115を介してハンマ駆動機構119に回転運動として伝達される。ハンマ駆動機構119は、図2および図3に示すように、互いに噛み合い係合して鉛直面内で互いに逆方向に回転する回転体としての上、下のギア133,135と、それらギア133,135の回転動作に伴い前記ハンマ125を上方へと押し上げる上下のリフトローラ137,139(図2参照)とを主体にして構成されている。リフトローラ137,139は、本発明における「ローラ」に対応する。ギア133,135は、ギアハウジング105内に配置されたフレーム134に軸133a,135aを介して回転可能に装着されている。リフトローラ137,139は、ギア133,135の回転中心から偏心した位置に支持軸137a,139aを介して回転自在に装着され、ギア133,135の回転に伴いギア133,135中心回りを円運動する。このリフトローラ137,139のギア133,135中心回りの円運動は、本発明における「円弧状の運動」に対応する。なお上部のリフトローラ137の支持軸137aからの偏心量と、下部のリフトローラ139の支持軸139aからの偏心量は、互いに等しく設定されている。下部のギア135は、減速機構115の出力軸115aに形成された駆動ギア115bに噛み合い係合されており、所定の減速比で回転駆動される。なお下部のギア135と上部のギア133は、ギア比が1対1に設定されている。また下部のリフトローラ139と上部のリフトローラ137は、約180度の位相差を有する配置とされている。そして上下のリフトローラ137,139は、互いに最も離間した位置、すなわち下部のリフトローラ139が下部のギア135の下側の位置に置かれ、上部のリフトローラ137が上部のギア133の上側に置かれた状態(図2に示す状態)を初期位置としている。
駆動モータ113が通電駆動され、上下のギア133,135が図2の矢印方向に回転されると、下部のリフトローラ139がハンマ125の下部の係合突起125bに下方から係合して上方へと円運動し、当該円運動のうちの上下方向成分によってハンマ125を上方へ押し上げる。下部のリフトローラ139によるハンマ125の押上げ量が最大付近に達した時点で、上部のリフトローラ137がハンマ125の上部の係合突起125aに下方から係合して上方へと円運動し、ハンマ125を上方へ押し上げる。かくして、ハンマ125は上下のリフトローラ137,139の中継を介して下死点(ピン打込み終了位置であって、初期位置に相当する)から上方、すなわち上死点側へと移動され、このハンマ125の上方への移動動作によって圧縮コイルバネ127が圧縮されて弾発力が蓄積される。そして上死点付近において、ハンマ125の上部の係合突起125aは、上部のリフトローラ137から更にカム140へと受け渡される。そしてハンマ125とともにドライバ129が上方へと移動されると、マガジン111に装填されているピンが射出部112のピン打込み口112aに供給される。その後、当該カム140との係合が解除されると同時に、ハンマ125は圧縮コイルバネ127の弾発力によって下方へ打込み動作される。これによって、射出部112のピン打込み口112aに供給されたピンがドライバ129を介して被加工材に打込まれる。ハンマ125の上方への移動は、本発明における「後退移動」に対応する。打込み動作されたハンマ125は、ストッパ126に当接することで下死点に停止保持される。なお打込み機構117におけるカム140については、後述する。
ハンドグリップ107には、引き操作することによって駆動モータ113を通電駆動するトリガ141および当該トリガ141の引き操作を禁止するセーフティレバー143が配置されている。トリガ141は、セーフティレバー143が図1に実線で示されるロック位置に置かれるときは、引き操作が不能とされ、セーフティレバー143が図1に仮想線で示すロック解除位置に置かれたときに引き操作が可能とされる。また本体部101には、ピンの打込み領域を照射するライト145が設けられている。ライト145は、セーフティレバー143がロック解除位置に置かれたときに、当該セーフティレバー143によってライト点灯用のスイッチ147がオン動作されることで点灯され、セーフティレバー143がロック位置に置かれたときに、ライト点灯用のスイッチ147がオフ動作されることで消灯されるように構成されている。
駆動モータ113は、トリガ141によって直接に動作されるモータ駆動用の第1スイッチ148と、トリガ141の引き操作に連動するスイッチ機構161によって動作されるモータ駆動用の第2スイッチ(図示省略)がそれぞれオン動作されたときに通電駆動され、第1スイッチ148または第2スイッチのいずれか一方がオフ動作されたときに通電が断たれる構成とされる。なお図1および図3において、第1スイッチ148と第2スイッチとは互いに重なり合うように配置される。このため、第2のスイッチについては図示が省略される。駆動モータ113が通電駆動されると、前述したように、減速機構115を介してハンマ駆動機構119が駆動され、ハンマ駆動機構119は、圧縮コイルバネ127を圧縮しつつハンマ125を下死点から上死点へと押し上げる。上死点に達したハンマ125は、圧縮コイルバネ127の弾発力で下方へと打込まれ、かくしてハンマ125による一回の打ち込み作業が完了する。
また上記のように、トリガ141が引き操作されることによってハンマ125による一回目の打ち込み作業が行われたとき、スイッチ機構161によって動作される第2スイッチは、一回目のピン打ち込み作業が完了した時点でトリガ141の引き操作がそのまま維持されていてもオフ動作されるように構成されている。すなわち、ハンマ125による一回目のピン打込み作業が完了すると、その時点で駆動モータ113に対する通電が断たれ、トリガ141の引き操作を維持していても二回目のピン打込み作業へと移行できない構成とされている。これにより、いわゆるピンの二度打ちが防止されるが、この二度打ち防止については本発明には直接には関係しないため、その詳細な構成の説明を省略する。なおトリガ141の引き操作によって駆動モータ113が通電駆動された後、ハンマ125によるピン打込み作業が完了する前の段階でトリガ141の引き操作を解除したときには、当該トリガ141によって直接に動作される第1スイッチ148がオフ動作し、駆動モータ113に対する通電を断ってハンマ125によるピン打込み作業を中断することが可能とされる。
次に打込み機構117の構成、特に上部のリフトローラ137にて押し上げられたハンマ125を上死点付近において当該リフトローラ137から受け取るカム140につき、図4を参照しつつ更に詳細に説明する。カム140は、本発明における「補助部材」に対応する。カム140は上部のギア133の側面にリフトローラ137に隣接して固定状態に設けられ、ハンマ125が上部のリフトローラ137によって上死点へと移動されたとき、当該リフトローラ137によって押し上げられたハンマ125の上部の係合突起125aに対して下方から係合し、これによってリフトローラ137からハンマ125を受け取る構成とされる。カム140は略扇形に形成されるとともに、上部の係合突起125aとの係合面140aは、上部のギア133の回転中心と同心の円弧面とされ、当該円弧面は、上部のギア133の回転中心回りに円運動を行うリフトローラ137によって描かれる軌跡の外周円に一致している。
本実施の形態に係るピンタッカ100は、上述のように構成される。使用者によってトリガ141が引き操作されて駆動モータ113が通電駆動されると、前述したように、ハンマ駆動機構119のリフトローラ137,139によって打込み機構117のハンマ125が初期位置としての下死点から打撃動作開始位置である上死点に向かって押し上げられる。図4の(A)〜(E)にはハンマ125の押し上げ動作が段階的に示される。(A)はハンマ125が下死点に置かれた初期状態を示し、(B)はハンマ125が下部のリフトローラ139から上部のリフトローラ137に受け渡される状態を示し、(C)はハンマ125を上部のリフトローラ137からカム140が受け取る直前の状態を示し、(D)はハンマ125が上部のリフトローラ137からカム140に受け取られた状態、すなわち、ハンマ125のリフトローラ137からカム140への引き継ぎ状態を示している。
本実施の形態では、カム140の係合面140aは、円運動を行うリフトローラ137が描く軌跡の外周円に一致する円弧面によって形成されている。このため、カム140は、ハンマ125がリフトローラ137によって最も押し上げられた上死点位置に置かれたときに、上部の係合突起125aに係合し、リフトローラ137からハンマ125を受け取る。その後、カム140は、円弧状の係合面140aを介してハンマ125の係合突起125aとすべり接触しつつ相対的に移動し、そして(E)に示すように、進行方向の後側端部において、当該カム140との係合が解除される。すなわち、ハンマ125は上死点においてカム140との係合が解除されるため、圧縮コイルバネ127によるハンマ125の打込みストロークSが大きくなる。すなわち、本実施の形態によれば、図5に示す構成、すなわちハンマ11がローラ13との係合を解除する位置をハンマ11の打込み動作開始位置とする従来方式に比べて、圧縮コイルバネ127の弾発力を高めてハンマ125の打込み能力を向上することができる。
また本実施の形態によれば、リフトローラ137の駆動部材である上部のギア133にカム140を設ける構成のため、リフトローラ137およびカム140を同一の駆動機構を用いて駆動することが可能となり、駆動機構が簡素化される。またハンマ125に対するカム140の係合面140aを、リフトローラ137の円運動中心と同心で、かつリフトローラ137の円運動によって描かれる外周円と一致する円弧面で構成したことにより、カム140に受け取られたハンマ125は、当該カム140に対して滑り接触しつつ受け取られた位置にそのまま維持される。このため、カム140の係合面140aに作用する滑り抵抗が、カム140と係合突起125aとが係合してから当該係合が解除されるまでの間にわたってほぼ一定に保持されることとなり、カム140の偏摩耗を防止することができる。
なお本実施の形態では、ハンマ125がリフトローラ137によって上死点に押し上げられたときに、カム140がリフトローラ137からハンマ125を受け取る構成としたが、この受け取り位置については、上死点に限るものではなく、上死点よりも手前の位置であっても差し支えない。すなわち、リフトローラ137によって押し上げられるハンマ125が上死点に置かれたときの、当該リフトローラ137の転がり中心とハンマ125の上死点との間の領域、つまりリフトローラ137がハンマ125を上死点まで押し上げた状態において、ハンマ125の押し上げ方向における、ハンマ125の上死点からリフトローラ中心までの間の領域であれば、図5に示す駆動ピン11のみでハンマ13を押し上げる構成のものに比べて、圧縮コイルバネ127の弾発力を高めることが可能となる。またカム140は、リフトローラ137からハンマ125を受け取った後、さらに押し上げる構成であってもよい。すなわち、カム140の係合面140aは、円弧面に限定されない。また本実施の形態は、ピンタッカ100を用いて説明したが、圧縮コイルバネ127の弾発力によってハンマ125の打込み動作を行う形式の打込み作業工具であれば、適用することが可能である。また圧縮コイルバネ127は、引っ張りコイルバネに変更してもよい。
上記発明の趣旨に鑑み、以下の態様を構成することが可能とされる。
(態様1)
「請求項1〜4のいずれか1つに記載の打込み作業工具であって、
前記補助部材は、前記ローラから前記ハンマ部材を受け取る際、当該ハンマ部材に対して滑り接触状態で係合することを特徴とする打込み作業工具。」
(態様2)
「請求項1〜4のいずれか1つまたは態様1に記載の打込み作業工具であって、
前記補助部材は、前記ローラにおける外周円弧面に倣いながら隣接するとともに、前記ハンマ部材との係合面が、前記ハンマ部材が後退端に置かれたときの、前記ローラの前記ハンマ部材との接触点が円弧状の運動をする際に描かれる軌跡と一致する円弧面で形成され、前記ローラにおける転がり接触によって後退移動される前記ハンマ部材を前記円弧面によって滑り接触しつつ受け取ることを特徴とする打込み作業工具。」
(態様3)
「請求項1〜4のいずれか1つまたは態様1または2に記載の打込み作業工具であって、
前記補助部材は、前記ローラによって後退移動された前記ハンマ部材に係合することで当該ハンマ部材を前記ローラから受け取るとともに、当該ハンマ部材を受け取り位置よりも更に後退移動させる形状の係合面を有することを特徴とする打込み作業工具。」
(態様4)
「請求項1〜4のいずれか1つまたは態様1〜3のいずれか1つに記載の打込み作業工具であって、
前記コイルバネは、圧縮コイルばねであり、円弧状に運動する前記ローラによって圧縮された圧縮状態が、前記ハンマ部材の前記ローラから前記補助部材への受け渡し後においても維持されることを特徴とする打込み作業工具。」
本発明の実施形態に係る充電式ピンタッカの全体構成を示す側断面図である。 図1のA−A線に基づく断面図である。 ピンタッカの主要部の構成を示す拡大断面図である。 ハンマの押し上げ動作を段階的に示す動作説明図である。 従来のハンマの押し上げ動作説明図である。
符号の説明
100 ピンタッカ(打込み作業工具)
101 本体部
103 モータハウジング
105 ギアハウジング
107 ハンドグリップ
109 バッテリケース
111 マガジン
112 射出部
112a ピン打込み口
113 駆動モータ
115 減速機構
115a 出力軸
115b 駆動ギア
117 打込み機構
119 ハンマ駆動機構(駆動機構)
121 スライドガイド
123 滑り子
125 ハンマ(ハンマ部材)
125a 上部の係合突起
125b 下部の係合突起
126 ストッパ
127 圧縮コイルバネ(コイルバネ)
129 ドライバ
131 連結ピン
133 上部のギア(回転体)
133a 軸
134 フレーム
135 下部のギア(回転体)
135a 軸
137 上部のリフトローラ
137a 支持軸
139 下部のリフトローラ
139a 支持軸
140 カム
140a 係合面
141 トリガ
143 セーフティレバー
145 ライト
147 ライト点灯用のスイッチ
148 第1スイッチ
161 スイッチ機構

Claims (4)

  1. コイルバネと、
    前記コイルバネの弾発力により打込み方向へと直線状に打込み材の打込み動作を行うハンマ部材と、
    前記ハンマ部材を打込み方向と反対方向に後退移動させて前記コイルバネに弾発力を蓄積する駆動機構と、を有する打込み作業工具であって、
    前記駆動機構は、打込み動作後の前記ハンマ部材に対して転がり接触状態で係合するとともに、円弧状の運動を行うことによって当該円弧状の運動のうちの前記打込み方向成分の動作を介して前記ハンマ部材を後退移動させるローラと、前記ローラによって後退移動される前記ハンマ部材が前記ローラとの係合を解除される際に、当該解除動作に対応して前記ハンマ部材に対して滑り接触状態で係合することで前記ローラから当該ローラに代えて前記ハンマ部材を受け取る補助部材と、を有し、
    前記補助部材は、前記ローラによって後退移動される前記ハンマ部材を前記ローラから受け取るように構成されるとともに、当該受け取った前記ハンマ部材を受け取り位置または受け取り位置よりも更に後退移動させた位置で当該ハンマ部材の係合を解除する構成としたことを特徴とする打込み作業工具。
  2. 請求項1に記載の打込み作業工具であって、
    前記補助部材は、前記ローラに隣接状に配置されるとともに、当該ローラとともに円弧状の運動を行うように構成されていることを特徴とする打込み作業工具。
  3. 請求項1または2に記載の打込み作業工具であって、
    前記補助部材は、前記ローラによって後退移動される前記ハンマ部材が後退端に置かれたときに、前記ハンマ部材を前記ローラから受け取るように構成されていることを特徴とする打込み作業工具。
  4. 請求項2または3に記載の打込み作業工具であって、
    前記補助部材の前記ハンマ部材との係合面は、前記ローラが円弧状の運動を行う際の円弧中心と同心の円弧面によって形成されていることを特徴とする打込み作業工具。
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