JP4588599B2 - 打込み作業工具 - Google Patents
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- B25C1/00—Hand-held nailing tools; Nail feeding devices
- B25C1/06—Hand-held nailing tools; Nail feeding devices operated by electric power
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Description
請求項1に記載の発明によれば、コイルバネと、コイルバネの弾発力により打込み方向へと直線状に打込み材の打込み動作を行うハンマ部材と、ハンマ部材を打込み方向と反対方向に後退移動させてコイルバネに弾発力を蓄積する駆動機構と、を有する打込み作業工具が構成される。本発明における「打込み作業工具」は、典型的には、釘打機ないしタッカーがこれに該当し、「打込み材」としては、先端を尖らせた直線棒状のものであって、頭部に笠を有するもの、あるいは有しないもの、更にはU字状のステープル等を、広く包含する。
なお補助部材がローラからハンマ部材を受け取る位置については、典型的には、ローラによってハンマ部材が後退移動され、そしてハンマ部材が後退端に位置したときに、当該後退端において補助部材がハンマ部材をローラから受け取る態様が好適であるが、この受け取り位置は、後退端に限られるものではなく、当該後退端よりも手前の位置であっても何ら差し支えない。すなわち、ローラがハンマ部材を後退端まで後退移動させた状態において、ハンマ部材の移動方向における、ハンマ部材の後退端からローラ中心までの間の領域、換言すれば、ローラによって後退移動されるハンマ部材が後退端に置かれたときの、当該ローラの転がり中心とハンマ部材の後退端との間の領域であればよい。例えば、ハンマ部材をローラによって移動した後、当該ローラとの係合を解除することで、ハンマ部材にコイルバネの弾発力による打込み材の打込み動作を行わせる構成の場合であれば、ハンマ部材とローラとの係合が解除される位置は、ローラの円周上における、ローラ中心を通る移動方向と直交する方向の直線との交点となる。したがって、ローラ中心、すなわちローラの転がり中心よりも後退端側において、補助部材がローラからハンマ部材を受け取る構成とすることで、補助部材とハンマ部材との係合解除位置を、ハンマ部材をローラのみで後退移動させる場合の解除位置よりも、後退端に近い位置に設定することが可能となるからである。
また本発明における「転がり接触状態」とは、ローラがハンマ部材に対して転動可能に接触する状態をいう。またローラが「円弧状の運動を行う」態様としては、ローラを回転運動する回転体の回転中心から偏心した位置に設ける態様、あるいはローラを回転運動するクランク軸の偏心部に設ける態様等を、広く包含する。本発明によれば、ローラがハンマ部材に対して転がり接触しつつ当該ハンマ部材を後退移動させる構成のため、ローラの摩耗を合理的に軽減することができる。またローラからハンマ部材を受け取り、その後に当該ハンマ部材との係合を解除する補助部材の動作については、当該ローラと同一の機構を介して駆動する態様のほか、ローラとは別の機構を介して駆動する態様を好適に包含する。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の打込み作業工具における補助部材は、ローラに隣接状に配置されるとともに、当該ローラとともに円弧状の運動を行うように構成されている。例えばローラが回転運動する回転体の回転中心から偏心した位置に設けられる構成であれば、補助部材は回転体の回転に伴い円弧状の運動を行うローラの進行方向後側に位置するように回転体に設けられる。本発明によれば、ローラと補助部材とを同一の機構を用いて駆動できるため、駆動機構の簡素化を図る上で有効とされる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の打込み作業工具における補助部材は、ローラによって後退移動されるハンマ部材が後退端に置かれたときに、当該ハンマ部材をローラから受け取るように構成されている。かかる構成によれば、ハンマ部材が後退端に置かれた状態で補助部材との係合を解除できるため、補助部材によってハンマ部材を更に後退移動させるまでもなく、コイルバネの弾発力を高めてハンマ部材の打込み能力を向上することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項2または3に記載の打込み作業工具において、補助部材のハンマ部材との係合面は、ローラが円弧状の運動を行う際の円弧中心と同心の円弧面によって形成されている。かかる構成によれば、補助部材は、当該補助部材とハンマ部材との係合が解除されるまで、ハンマ部材をローラから受け取った位置にそのまま維持することができる。これにより、補助部材に作用する滑り抵抗がハンマ部材を受け取ってから係合を解除するまでの間にわたってほぼ一定に保持されることとなり、補助部材の偏摩耗を防止できる。
(態様1)
「請求項1〜4のいずれか1つに記載の打込み作業工具であって、
前記補助部材は、前記ローラから前記ハンマ部材を受け取る際、当該ハンマ部材に対して滑り接触状態で係合することを特徴とする打込み作業工具。」
「請求項1〜4のいずれか1つまたは態様1に記載の打込み作業工具であって、
前記補助部材は、前記ローラにおける外周円弧面に倣いながら隣接するとともに、前記ハンマ部材との係合面が、前記ハンマ部材が後退端に置かれたときの、前記ローラの前記ハンマ部材との接触点が円弧状の運動をする際に描かれる軌跡と一致する円弧面で形成され、前記ローラにおける転がり接触によって後退移動される前記ハンマ部材を前記円弧面によって滑り接触しつつ受け取ることを特徴とする打込み作業工具。」
「請求項1〜4のいずれか1つまたは態様1または2に記載の打込み作業工具であって、
前記補助部材は、前記ローラによって後退移動された前記ハンマ部材に係合することで当該ハンマ部材を前記ローラから受け取るとともに、当該ハンマ部材を受け取り位置よりも更に後退移動させる形状の係合面を有することを特徴とする打込み作業工具。」
「請求項1〜4のいずれか1つまたは態様1〜3のいずれか1つに記載の打込み作業工具であって、
前記コイルバネは、圧縮コイルばねであり、円弧状に運動する前記ローラによって圧縮された圧縮状態が、前記ハンマ部材の前記ローラから前記補助部材への受け渡し後においても維持されることを特徴とする打込み作業工具。」
101 本体部
103 モータハウジング
105 ギアハウジング
107 ハンドグリップ
109 バッテリケース
111 マガジン
112 射出部
112a ピン打込み口
113 駆動モータ
115 減速機構
115a 出力軸
115b 駆動ギア
117 打込み機構
119 ハンマ駆動機構(駆動機構)
121 スライドガイド
123 滑り子
125 ハンマ(ハンマ部材)
125a 上部の係合突起
125b 下部の係合突起
126 ストッパ
127 圧縮コイルバネ(コイルバネ)
129 ドライバ
131 連結ピン
133 上部のギア(回転体)
133a 軸
134 フレーム
135 下部のギア(回転体)
135a 軸
137 上部のリフトローラ
137a 支持軸
139 下部のリフトローラ
139a 支持軸
140 カム
140a 係合面
141 トリガ
143 セーフティレバー
145 ライト
147 ライト点灯用のスイッチ
148 第1スイッチ
161 スイッチ機構
Claims (4)
- コイルバネと、
前記コイルバネの弾発力により打込み方向へと直線状に打込み材の打込み動作を行うハンマ部材と、
前記ハンマ部材を打込み方向と反対方向に後退移動させて前記コイルバネに弾発力を蓄積する駆動機構と、を有する打込み作業工具であって、
前記駆動機構は、打込み動作後の前記ハンマ部材に対して転がり接触状態で係合するとともに、円弧状の運動を行うことによって当該円弧状の運動のうちの前記打込み方向成分の動作を介して前記ハンマ部材を後退移動させるローラと、前記ローラによって後退移動される前記ハンマ部材が前記ローラとの係合を解除される際に、当該解除動作に対応して前記ハンマ部材に対して滑り接触状態で係合することで前記ローラから当該ローラに代えて前記ハンマ部材を受け取る補助部材と、を有し、
前記補助部材は、前記ローラによって後退移動される前記ハンマ部材を前記ローラから受け取るように構成されるとともに、当該受け取った前記ハンマ部材を受け取り位置または受け取り位置よりも更に後退移動させた位置で当該ハンマ部材の係合を解除する構成としたことを特徴とする打込み作業工具。 - 請求項1に記載の打込み作業工具であって、
前記補助部材は、前記ローラに隣接状に配置されるとともに、当該ローラとともに円弧状の運動を行うように構成されていることを特徴とする打込み作業工具。 - 請求項1または2に記載の打込み作業工具であって、
前記補助部材は、前記ローラによって後退移動される前記ハンマ部材が後退端に置かれたときに、前記ハンマ部材を前記ローラから受け取るように構成されていることを特徴とする打込み作業工具。 - 請求項2または3に記載の打込み作業工具であって、
前記補助部材の前記ハンマ部材との係合面は、前記ローラが円弧状の運動を行う際の円弧中心と同心の円弧面によって形成されていることを特徴とする打込み作業工具。
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