JP2650488B2 - 電子楽器の楽音制御方法 - Google Patents

電子楽器の楽音制御方法

Info

Publication number
JP2650488B2
JP2650488B2 JP2325387A JP32538790A JP2650488B2 JP 2650488 B2 JP2650488 B2 JP 2650488B2 JP 2325387 A JP2325387 A JP 2325387A JP 32538790 A JP32538790 A JP 32538790A JP 2650488 B2 JP2650488 B2 JP 2650488B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
sounding
channels
channel
sound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2325387A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04198994A (ja
Inventor
孝明 武藤
利文 国本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2325387A priority Critical patent/JP2650488B2/ja
Priority to US07/798,570 priority patent/US5278349A/en
Publication of JPH04198994A publication Critical patent/JPH04198994A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2650488B2 publication Critical patent/JP2650488B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/18Selecting circuits
    • G10H1/183Channel-assigning means for polyphonic instruments
    • G10H1/185Channel-assigning means for polyphonic instruments associated with key multiplexing
    • G10H1/186Microprocessor-controlled keyboard and assigning means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子楽器の楽音制御方法に関し、より詳しく
は、1つの押鍵に対して複数の発音チャンネルを割り当
て、複数の楽音を同時に発音するようにしたいわゆるア
ンサンブルシミュレーションのための楽音制御方法に関
する。
〔従来の技術〕
従来の電子楽器においても、1つの押鍵に対して複数
の楽音を同時に発音させ、アンサンブル効果を得るよう
にしたものがあった。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、従来の電子楽器の場合、1つの押鍵に対する
発音数が固定的に定められているため、押鍵数の違いに
よって同時発音数が大きく変化し、押鍵数が少ない場合
と多い場合とでアンサンブル効果に差を生じるととも
に、押鍵数が少ない場合などには充分なアンサンブル効
果を得ることが難しいという問題があった。
本発明は前記事情に基づきなされたもので、その目的
とするところは、押鍵数が変化しても全体としての同時
発音数がそれほど変わることがなく、聴感上自然なアン
サンブル効果を得ることのできる電子楽器の楽音制御方
法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、本発明は、1つの発音指示
に対して複数の発音チャンネルを割り当てることによ
り、1つの発音指示に対して複数の楽音を並列的に発音
するようにした電子楽器の楽音制御方法において、新た
な発音指示に応答して該新たな発音指示時において発音
指示が行われている発音指示数を検出し、該検出された
発音指示数に応じて各発音指示に割り当てる発音チャン
ネル数を変更するようにしたものである。
〔作 用〕
本発明方法による発音チャンネルの割り当ての例を第
1図に示す。この例は、音源が8チャンネル構成(最大
同時発音数8音)の場合の1例を示すもので、最初の発
音指示(以後、押鍵と呼称する)(押鍵数1)で4チャ
ンネルが割り当てられ、2音目が押鍵(押鍵数2)され
ると、最初の押鍵に割り当てられた4チャンネルの中の
2チャンネルを消去し、2音目の押鍵に対して2チャン
ネルを割り当てられる。以後、4音目(押鍵数4)まで
は、新たな押鍵に対して2チャンネルづつを割り当て、
4音目が押鍵された時点で各鍵に2チャンネルづつが割
り当てられる。
5音目が押鍵(押鍵数5)された場合、既に4音目ま
でで8チャンネルの全部が使用されているため、そのま
までは発音チャンネルが足りなくなる。そこで、5音目
以降は、4音目までの押鍵中のいずれかの押鍵について
その1チャンネル分を消去し、この消去したチャンネル
を新たな押鍵に対して割り当てる。このようにして、押
鍵数が1つ増える度にいずれかの押鍵の1チャンネル分
を消去し、該消去したチャンネルが新たな押鍵に対して
割り当てられ、8音目が押鍵(押鍵数8)された時点で
1つの押鍵に対して1チャンネルづつが割り当てられた
状態となる。
以上のように、1つの押鍵に割り当てられる発音チャ
ンネル数がその時の押鍵数に応じて変えられるので、押
鍵数が変化しても全体としての同時発音数はそれほど極
端に変わることがなく、聴感上自然なアンサンブル効果
を得ることができる。
なお、発音に際し、同一の押鍵に割り当てられた複数
の発音チャンネルの間では、少なくとも各楽音の発音タ
イミングを変えて発音させるようにすれば、同時発音さ
れる楽音の質量感と広がり感がさらに向上し、より優れ
たアンサンブル効果を得ることができる。例えば、第2
図に示すように、1つの押鍵に割り当てられた4つの発
音チャンネル(ch)間にそれぞれ所定の遅延量DTを与
え、各発音チャンネルを僅かな時間差を持って次々と発
音させるようにすることが望ましい。このようにするこ
とにより、アンサンブル中の各楽器の立ち上がり時間を
制御するだけでなく、各楽器毎の移相のずれを各音源間
の移相のずれとして実現することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例につき説明する。
第3図は、本発明を適用して構成した電子楽器の実施
例のブロック図を示す。図中、1は鍵盤、2は音色や音
量その他種々のパラメータを設定するための操作パネ
ル、3はプロセッサ(CPU)、4は電子楽器における楽
音信号の生成と制御のための種々のプログラムを格納し
たリードオンリーメモリ(ROM)、5はランダムアクセ
スメモリ(RAM)、6は必要な楽音信号を生成出力する
音源、7は音源6から出力される楽音信号の増幅とエフ
ェクト付与などを行うサウンドシステム、8はスピー
カ、9はMIDIなどのための外部インターフェース、10,1
1は鍵盤1および操作パネル2のためのインターフェー
スである。
なお、この実施例では、音源6は第1図に示したよう
に8チャンネル(ch)構成とされ、最大8音まで同時発
音可能とされているものとする。また、以下において述
べる各処理プログラムは、予めROM4内に格納されている
ものとする。
進んで、フローチャートを参照して前記実施例の動作
を説明する。
まず最初に、本実施例の全体的な処理の流れを第4図
のメイン処理ルーチンによって説明する。
処理が開始されると、イニシャライズが行われた後
(ステップS401)、キースキャンが実行される(ステッ
プS402,S403)。キースキャンにおいて鍵盤1の押鍵
(キーオン;KON)または離鍵(キーオフ;KOFF)が検知
されると、CPU3の制御の下に発音処理(ステップS404)
が実行される。次いで、パネルスキャンが行われ(ステ
ップS405,S406)、パネルスキャンにおいて操作パネル
2のパラメータ変更が検知されると、その変更に応じた
パネル処理が実行される(ステップS407)。
以上の処理を高速で繰り返し実行することにより、電
子楽器における楽音の演奏が実現される。
第5図は、第4図中の発音処理ルーチン(ステップS4
04)のより詳細なフローである。前記したメイン処理ル
ーチンのキースキャンにおいて鍵盤1のキーオン(KO
N)が検知されると(ステップS501)、現在キーオン中
の鍵の数を示すキーオンカウント値KOCを+1して押鍵
数が1つ増えたことを記憶し(ステップS502)、後述す
るKON(キーオン)処理を実行する(ステップS503)。
一方、前記キースキャンにおいて鍵盤1のキーオフ(KO
FF)が検知されると、現在キーオン中の鍵の数を示すキ
ーオンカウント値KOCを−1し、押鍵数が1つ減ったこ
とを記憶し(ステップS504)、後述するKOFF処理を実行
する(ステップS505)。
本発明は、この第5図のフローチャート中のKON処理
ルーチン(ステップS503)とKOFF処理ルーチン(ステッ
プS505)を本発明特有のものとすることにより、本発明
の目的である押鍵数に応じた発音チャンネルの割り当
て、さらには同時発音チャンネルの発音タイミングの制
御を実現するものである。
前記KON処理とKOFF処理の詳細なフローチャートを第
6図および第7図に示す。第6図のKON処理ルーチン
は、キーオンにより押鍵数が増えた場合の処理ルーチン
であり、第7図のKOFF処理ルーチンはキーオフにより押
鍵数が減った場合の処理ルーチンである。
第6図のKON処理ルーチンについて説明する。
まず、この第6図のKON処理ルーチンの全体的な処理
の流れについて簡単に述べる。ステップS601〜S614およ
びステップS621〜S625が、押鍵数が増えた場合における
第1図の発音チャンネルの割り当て処理を行う部分であ
り、これに引き続くステップS615〜S620が、第2図に示
した同時発音チャンネル間に所定の遅延量DTを付与する
部分である。以下、第6図の処理動作を順を追って説明
する。
処理が開始されると、ステップS601においてキーオン
カウント値KOCが2になったか否か、すなわち鍵盤1の
押鍵数が2になったか否かが判定される。このキーオン
カウント値KOC=2の判定を行う理由は、第1図に明ら
かなように、押鍵数が1から2に変わる時に1音目の押
鍵に割り当てられていた4つの発音チャンネル中の2チ
ャンネルを消去する必要があるからである。したがっ
て、キーオンカウント値がKOC=2の場合、処理はステ
ップS602に進む。一方、キーオンカウント値KOC=2で
ない場合、処理はステップS621に進む。
ところで、第1図中に示すように、押鍵数1の場合に
は1音目の押鍵に対して4つの発音チャンネルが割り当
てられ、この4つの発音チャンネルに対して第2図に示
すようにわずかな遅延量DTを与えながら同時発音させる
ようにしている。このため、2音目が押された時に、1
音目の押鍵に割り当てられた4つの発音チャンネル中に
未だ発音されていないチャンネルが存在する可能性があ
る。したがって、2音目が押鍵された時に、1音目の押
鍵について未だ発音されていないチャンネルが2つ以上
残っている場合には、この未だ発音されていないチャン
ネル中から2チャンネルを消去した後、2音目の押鍵に
2チャンネルを割り当てることが望ましい。
そこで、ステップS602において、発音待ちチャンネル
数WCが2以上あるか否かを判定し、未発音のチャンネル
が2つ以上残っている場合には、ステップS606に進み、
この残っている未発音チャンネル中から2チャンネルを
消去した後、ステップS611に進む。一方、前記ステップ
S602において、発音待ちチャンネル数WCが2よりも小さ
かった場合には、処理はステップS603に進み、発音待ち
ャンネル数WCが1または0のいずれであるかが判定され
る。
ステップS603において、発音待ちチャンネル数WC=1
の場合には、未発音チャンネルは1つだけであるから、
この未発音の1チャンネルを消去するとともに、現在発
音中の3つのチャンネル中から1つを消去する必要があ
る。そこで、発音待ちチャンネル数WC=1の場合には、
処理はステップS605に進み、残っている1つの未発音チ
ャンネルを発音待ちバッファから消去して発音待ちチャ
ンネル数WC=0とするとともに、現在発音中のチャンネ
ルから消去すべきチャンネル消去数Nを1にセットす
る。
また、前記ステップS603において、発音待ちチャンネ
ル数WCが0の場合には、1音目の押鍵に割り当てられた
4つの発音チャンネルのすべてが現在発音中であること
を意味するから、これら発音中の4つのチャンネル中か
ら2つを消去する必要がある。そこで、発音待ちチャン
ネル数WC=0の場合には、処理はステップS604に進み、
現在発音中のチャンネルからのチャンネル消去数Nを2
にセットする。
前記のようにして、ステップS604またはS605におい
て、発音中のチャンネルからのチャンネル消去数N=1
または2をセットした後、処理はステップS607〜S610の
ループ処理に進み、発音チャンネルの消去が行われる。
チャンネル消去数N=1の場合、ステップS609とS610
の判定によりステップS607〜S610の処理は1回だけ実行
され、1音目の押鍵によって現在同時発音している3つ
の発音チャンネル中から1チャンネルを選択して消去
し、該消去した発音チャンネルのKON(キーオン)フラ
グを0にリセットする。また、チャンネル消去数N=2
の場合、ステップS609とS610の判定によりステップS607
〜S610の処理は2回繰り返され、1音目の押鍵により現
在同時発音している4つの発音チャンネル中から2チャ
ンネルを選択して消去し、当該消去した2つの発音チャ
ンネルのKON(キーオン)フラグを0にリセットする。
なお、どの発音チャンネルを消去するかは、例えば、消
去時点で楽音信号のエンベロープ振幅が最も小さいチャ
ンネル順、あるいは発音開始から最も時間の経ったチャ
ンネル順など、種々の条件を採用することができる。
他方、前述したステップS601において、キーオンカウ
ント値KOC=2でない場合には、処理はステップS621に
進む。
そして、ステップS621においてキーオンカウント値KO
Cの値を判定し、キーオンカウント値KOC=1,3,4の場合
には、第1図から明らかなように発音チャンネルの消去
処理を必要としないので、処理はステップS611に進む。
しかし、ステップS621において、キーオンカウント値KO
C=1,3,4でない場合、すなわちキーオンカウント値KOC
≧5の場合には、処理はステップS622に進み、その時点
における発音待ちチャンネル数WCの有無(WC≧1)に応
じて、現在発音中のチャンネル中から1チャンネルを消
去し(ステップS623,S624)、あるいは発音待ち中のチ
ャンネル中から1チャンネルを消去し(ステップS62
5)、第1図中の押鍵数5以上の場合の1チャンネルの
消去処理を行う。
前記した発音チャンネルの消去処理を終了した後、処
理はステップS611に進む。そして、このステップS611〜
S614において、キーオンカウント値KOCの値、すなわち
その時の押鍵数に応じて、新たに押された押鍵に対する
チャンネル割り当て数CNが自動的に決定される。
すなわち、ステップS611においてキーオンカウント値
KOC=1の場合には、押鍵0の状態から第1音目が押鍵
されたことを示しているから、ステップS612において、
この1音目の新たな押鍵に対するチャンネル割り当て数
CNはCN=4に設定され、1音目の押鍵に対して4チャン
ネルが割り当てられる。
また、キーオンカウント値KOC=2,3,4の場合には、そ
れぞれ2音目,3音目,4音目が押鍵されたことを示してい
るから、ステップS613において、新たな押鍵に対するチ
ャンネル割り当て数CNはCN=2に設定され、新たな押鍵
に対してそれぞれ2チャンネルづつが割り当てられる。
なお、キーオンカウント値KOC=2、すなわち2音目
が押鍵された場合には、1音目の押鍵に割り当てられて
いる4つの発音チャンネル中から2チャンネルを消去す
る必要があるが、この2チャンネルの消去処理は前記ス
テップS601〜S610で既に実行されているので問題はな
い。
また、キーオンカウント値KOC≧5の場合には、ステ
ップS614において、新たな押鍵に対するチャンネル割り
当て数CNはCN=1に設定され、新たな押鍵に対してそれ
ぞれ1チャンネルづつが割り当てられる。
このステップS611〜S614の割り当て処理の結果、第1
図に示すごとき発音チャンネルの割り当てが実現され
る。
次いで、ステップS615において、前記新たな押鍵に対
して割り当てられた複数の発音チャンネル間の発音立ち
上がり時間delayをまず0に設定した後、ステップS616
において、この新たな押鍵のキーコードKC,イニシャル
タッチ情報IT,前記発音立ち上がり時間情報delayをRAM5
内の発音待ちバッファの最後尾に書き込む。そして、ス
テップS617において、発音待ちチャンネル数WCを+1し
て発音待ちチャンネル数が1つ増えたことを記憶した
後、ステップS618において、発音立ち上がり時間delay
に所定の遅延量DTを加え、発音立ち上がり時間delayを
設定する。
ステップS619,S620の処理により、ステップS612,S613
またはS614で設定したチャンネル割り当て数CNが0とな
るまで、前記ステップS616〜S620の処理を繰り返し実行
する。
このステップS616〜S620のループ処理の結果、新たな
押鍵に対して割り当てられたCN個の発音チャンネルがRA
M5内の発音待ちバッファに発音待ちチャンネルとして書
き込まれる。例えば、最初の1音目が押鍵された場合を
例に採ると、この新たな1音目の押鍵に対するチャンネ
ル割り当て数CNは、ステップS612においてCN=4が選択
される。したがって、前記ステップS616〜S620のループ
処理が4回繰り返され、RAM5内の待ちバッファの最後尾
には、第2図に示すような発音タイミングで連続的に並
んだ4つの発音チャンネルが発音待ちチャンネルとして
書き込まれることになる。
次に、第7図のKOFF処理ルーチンについて説明する。
まず、この第7図のKOFF処理ルーチンの全体的な処理
の流れについて簡単に述べる。ステップS701〜S706まで
が、押鍵数が減った場合における第1図の押鍵数に応じ
た発音チャンネル数の割り当て処理を行う部分であり、
これに引き続くステップS707〜S710が、キーオフされた
鍵に対応する発音チャンネルの発音を停止させるための
処理部分である。以下、第7図の処理動作を順を追って
詳細に説明する。
キーオフ(離鍵)が検知されると、まずステップS701
において、現時点における発音待ちチャンネル数WCが0
か否か判定される。すべての押鍵に対する発音が終了し
て発音待ちチャンネル数WC=0である場合には、処理は
ステップS703に進む。
一方、発音待ちチャンネル数WC≠0、すなわち発音待
ちチャンネルが存在する場合には、処理はステップS702
に進み、RAM5内の発音待ちバッファ中から当該キーオフ
された鍵のキーコードKCに一致する発音待ちチャンネル
に関する情報がサーチされ、キーコードが一致する発音
待ちチャンネルに関する情報がすべて削除され、その消
去されたチャンネル数分だけ発音待ちチャンネル数WCが
減算される。なお、前記発音待ちチャンネルの消去が実
行された場合、バッファ内に空き領域が生じることのな
いように、当該消去された発音待ちチャンネル以降の発
音待ちチャンネルは繰り上げられる。
次いで、ステップS703において、前記キーオフ後のキ
ーオンカウント値KOCが判定され、そのキーオンカウン
ト値KOCに応じて消去すべきチャンネル数CNが設定され
る。
すなわち、キーオンカウント値KOC=0の場合、現在
キーオンされている鍵の数は0であるから、今回の離鍵
に対して最大4音消音しなければならない。また、第1
図に示す通り、現在の押鍵数が2音から1音になったと
きは最大2音を消去しなければならない。ここで、最大
とは、ステップS701,S702で既に発音されずに消去され
てしまったチャンネルや、1押鍵でも2音しか発音して
いない鍵(例えば2押鍵から1押鍵に減らした後など)
が存在する可能性があるからである。したがって、ステ
ップS704〜ステップS706で、現在のキーオンカウント値
KOCに対応する消去すべきチャンネル数の最大値が消去
すべきチャンネル数CNとして設定される。
前記ステップS703〜S706において、キーオフ後の新た
な押鍵に対するチャンネル割り当て数CNを設定した後、
ステップS707〜S710において、キーオフされた鍵に割り
当てられた発音チャンネルで、かつ現在発音中であるチ
ャンネルに対する発音の停止処理が実行される。この処
理を行う理由は、発音時間が到来して既に発音情報が音
源6に送出されているチャンネルについてはそのまま発
音が継続されるため、この現在発音中のチャンネルの発
音動作を停止させる必要があるからである。
まず、ステップS707において、キーオフされた鍵に対
応する発音チャンネル中にキーオンされたままのチャン
ネルがあるか否かが判定される。キーオンされたままの
チャンネルがない場合、処理は終了する。一方、キーオ
ンされたままの発音チャンネルが存在する場合、当該発
音チャンネルに対して発音停止のためのリリースデータ
を送り、該発音チャンネルのKONフラグを消去して当該
発音チャンネルの発音を停止させる。
このステップS707〜S710の発音停止処理は、該当する
発音チャンネルがなくなるまで、最大CN回繰り返し実行
される 以上のようにして、キーオフ時の発音チャンネルの割
り当てと、発音停止処理が実現される。
ところで、前記のようにしてRAM5内の発音待ちバッフ
ァに書き込まれた各発音待ちチャンネルのキーコードK
C,イニシャルタッチ情報IT,発音立ち上がり時間情報del
ayなどの発音情報は、それぞれのチャンネルの発音立ち
上がり時間情報delayを参考にして、それぞれの発音チ
ャンネルが発音すべき時間となった時点において、第8
図に示す割り込み処理によって音源6に送られ、音源6
において楽音信号の生成が行われる。
すなわち、第8図の割り込み処理ルーチンの動作を説
明すると、ステップ801において、まず割り込み禁止処
理を行う。これは、割り込みの再起呼び出し(割り込み
処理プログラムの実行中に他の割り込みがかかること)
を避けるためである。
この後、ステップ802において、発音待ちチャンネル
数WCをCPU3内の汎用レジスタに読み込み、レジスタ値N
=WCに設定する。
次いで、ステップS803において、レジスタ値N=0、
すなわち発音待ちのチャンネルが存在するか否かが判定
される。発音待ちチャンネルが存在しない場合には、楽
音の生成は不要であるから、ステップ805において割り
込みを再許可し、割り込み処理から元の処理ルーチンへ
復帰する。
一方、前記ステップS803において、レジスタ値N≠
0、すなわち発音待ちチャンネルが存在する場合には、
処理はステップS804に進み、ステップS804〜S809のルー
プ処理によって、発音すべき時間に達した発音待ちチャ
ンネルについての発音情報を音源6に送出する。
すなわち、ステップS804〜S809のループ処理によって
発音待ちバッファに格納されている発音待ちチャンネル
を最後尾側から順にサーチしながら、ステップS804にお
いてそれぞれのチャンネルの発音立ち上がり時間情報de
layをデクリメントしていき、ステップS806でdelay≦0
になったか否かを判定する。
delay≦0となった場合、当該発音待ちチャンネルは
発音すべき時間になったと判定する。そして、ステップ
S807において、発音待ちバッファに書き込まれている当
該発音待ちチャンネルについてのキーコードKCおよびイ
ニシャルタッチ情報ITを送出し、音源6内に書き込む。
この発音情報の書き込みにより、音源6内の対応する発
音チャンネルは、該書き込まれたキーコードKCの音高
で、かつ該書き込まれたイニシャルタッチ情報ITの強度
からなる楽音信号を生成し、サウンドシステム7へ出力
する。これにより、スピーカ8から楽音が鳴らされる。
なお、この時、ステップS807において、楽音のピッチベ
ンドのパラメータやエンベロープに関するパラメータを
乱数によって変調し、アンサンブル効果を得る。
前記のようにして発音情報の送出が終わった発音待ち
チャンネルについては、ステップS808において発音待ち
バッファ中から当該チャンネルについてのデータを削除
するともに、発音待ちチャンネル数WCを−1して書き換
える。
なお、この削除したチャンネルが発音待ちバッファの
最後尾にあった場合は、データを削除するとともに発音
待ちチャンネル数WCを書き換えるだけでよいが、削除し
たチャンネルが発音待ち行列の中間に存在した場合に
は、それ以降の発音待ちチャンネルの格納位置をその分
だけ上に詰めるようにする。このように発音待ちチャン
ネルの格納位置を詰めても、発音待ちバッファ内の発音
待ちチャンネル参照はステップS804,S809に明らかなよ
うに最後尾側から行っているので、何ら問題を生じるこ
とはない。
以上、本発明の実施例について述べたが、本発明に用
いる音源6としては、周波数変調方式、波形メモリ方
式、あるいは自然楽器の発音アルゴリズムをシミュレー
トすることによる楽音の合成方式など、種々の方式のも
のを採用することができることは当然である。
また、第8図中のステップS807においてピッチベンド
のパラメータやエンベロープの変調に際し、パラメータ
の変化幅や乱数のバラツキ範囲およびその分布状態を制
御するようにすれば、より微妙なアンサンブル効果を得
ることができる。
また、ピッチベンドやエンベロープに限らず、音色,
音量などのパラメータを各チャンネル間で変化させるよ
うにしてもよい。
第9図に本発明の他の実施例を示す。
この実施例は、音源6を8チャンネル(#1ch〜#8c
h)構成とし、各チャンネル毎に楽音信号とランダム
(乱数)信号を出力するようにし、各チャンネル毎に設
けた乗算器10および加算器11により1つの楽音信号から
L,R2つの楽音信号を分割生成するように構成したもので
ある。各チャンネルから出力されるL,Rの楽音信号は、
L,R毎に合成され、共鳴系12L,12Rを通じて左右のスピー
カ8L,8Rからそれぞれ独立に発音される。8個のチャン
ネル#1ch〜#8chは、前述した本発明の楽音制御方法に
より発音割り当て処理が行われている。
〔発明の効果〕
以上説明したところから明らかなように、本発明の楽
音制御方法によるときは、各限に対して割り当てるべき
発音チャンネルの数をその時の押鍵数に応じて変えるよ
うにしたので、押鍵数が変わっても全体としての同時発
音数が極端に変わることがなくなり、聴感上自然なアン
サンブル効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法による発音チャンネルの割り当て例
を示す図、 第2図は本発明方法における複数の同時チャンネルの発
音タイミングの例を示す図、 第3図は本発明の実施例を示す図、 第4図は前記実施例におけるメイン処理ルーチンのフロ
ーチャート、 第5図は前記実施例における発音処理ルーチンのフロー
チャート、 第6図は前記実施例におけるKON処理ルーチンのフロー
チャート、 第7図は前記実施例におけるKOFF処理ルーチンのフロー
チャート、 第8図は前記実施例における割り込み処理ルーチンのフ
ローチャート、 第9図は本発明の他の実施例を示す図である。 1……鍵盤、3……CPU、4……ROM、5……RAM、6…
…音源、7……サウンドシステム、8……スピーカ、KO
N……キーオン、KOC……キーオンカウント値、KC……キ
ーコード、WC……発音待ちチャンネル数、CN……チャン
ネル割り当て数、、N……チャンネル消去数、delay…
…発音立ち上がり時間、DT……発音タイミングの遅延
量。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの発音指示に対して複数の発音チャン
    ネルを割り当てることにより、1つの発音指示に対して
    複数の楽音を並列的に発音するようにした電子楽器の楽
    音制御方法において、 新たな発音指示に応答して該新たな発音指示時において
    発音指示が行われている発音指示数を検出し、該検出さ
    れた発音指示数に応じて各発音指示に割り当てる発音チ
    ャンネル数を変更することを特徴とする電子楽器の楽音
    制御方法。
JP2325387A 1990-11-29 1990-11-29 電子楽器の楽音制御方法 Expired - Fee Related JP2650488B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2325387A JP2650488B2 (ja) 1990-11-29 1990-11-29 電子楽器の楽音制御方法
US07/798,570 US5278349A (en) 1990-11-29 1991-11-26 Method of controlling musical tone generation channels in an electronic musical instrument

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2325387A JP2650488B2 (ja) 1990-11-29 1990-11-29 電子楽器の楽音制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04198994A JPH04198994A (ja) 1992-07-20
JP2650488B2 true JP2650488B2 (ja) 1997-09-03

Family

ID=18176265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2325387A Expired - Fee Related JP2650488B2 (ja) 1990-11-29 1990-11-29 電子楽器の楽音制御方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5278349A (ja)
JP (1) JP2650488B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5455380A (en) * 1993-02-18 1995-10-03 Kabushiki Kaisha Kawai Gakki Seisakusho Electronic musical instrument altering tone sound effects responsive to number of channels or tone range
JP2773648B2 (ja) * 1994-06-17 1998-07-09 ヤマハ株式会社 電子楽器及び自動演奏装置
JP3812510B2 (ja) * 2002-08-08 2006-08-23 ヤマハ株式会社 演奏データ処理方法および楽音信号合成方法
JP5203114B2 (ja) * 2008-09-29 2013-06-05 ローランド株式会社 電子楽器
JP5334515B2 (ja) * 2008-09-29 2013-11-06 ローランド株式会社 電子楽器
JP5463724B2 (ja) * 2009-04-27 2014-04-09 カシオ計算機株式会社 楽音発生装置および楽音発生プログラム
JP5548975B2 (ja) * 2009-06-02 2014-07-16 カシオ計算機株式会社 演奏データ生成装置およびプログラム
US8927846B2 (en) * 2013-03-15 2015-01-06 Exomens System and method for analysis and creation of music

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61294499A (ja) * 1985-06-21 1986-12-25 ヤマハ株式会社 楽音信号発生装置
JPS63172196A (ja) * 1987-01-09 1988-07-15 松下電器産業株式会社 電子楽器
JPS63261397A (ja) * 1987-04-20 1988-10-28 松下電器産業株式会社 電子楽器

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4041826A (en) * 1974-08-07 1977-08-16 Nippon Gakki Seizo Kabushiki Kaisha Electronic musical instrument
GB1561779A (en) * 1976-06-25 1980-03-05 Nippon Musical Instruments Mfg Electronic musical instruments
GB2017376B (en) * 1978-03-18 1983-03-16 Casio Computer Co Ltd Electronic musical instrument
JPH0713797B2 (ja) * 1985-01-31 1995-02-15 ヤマハ株式会社 電子楽器
EP0204122B1 (en) * 1985-04-24 1993-07-21 Yamaha Corporation Electronic musical instrument
US5119710A (en) * 1986-03-09 1992-06-09 Nippon Gakki Seizo Kabushiki Kaisha Musical tone generator
JP2606235B2 (ja) * 1987-10-07 1997-04-30 ヤマハ株式会社 電子楽器
US5206446A (en) * 1989-01-18 1993-04-27 Casio Computer Co., Ltd. Electronic musical instrument having a plurality of tone generation modes
JP2522761B2 (ja) * 1989-11-24 1996-08-07 株式会社河合楽器製作所 電子楽器のチャンネル割り当て装置
JP2701177B2 (ja) * 1990-04-12 1998-01-21 株式会社河合楽器製作所 楽音発生装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61294499A (ja) * 1985-06-21 1986-12-25 ヤマハ株式会社 楽音信号発生装置
JPS63172196A (ja) * 1987-01-09 1988-07-15 松下電器産業株式会社 電子楽器
JPS63261397A (ja) * 1987-04-20 1988-10-28 松下電器産業株式会社 電子楽器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04198994A (ja) 1992-07-20
US5278349A (en) 1994-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2650488B2 (ja) 電子楽器の楽音制御方法
US5569870A (en) Keyboard electronic musical instrument having partial pedal effect circuitry
US5192824A (en) Electronic musical instrument having multiple operation modes
US5321198A (en) Tone signal generator utilizing ancillary memories for electronic musical instrument
JPH08202361A (ja) 電子楽器
JP2705395B2 (ja) 電子楽器
US11735152B2 (en) Musical sound generation method, musical sound generation device, and recording medium
JPS6231358B2 (ja)
JP3039311B2 (ja) 電子楽器
JP2001209382A (ja) 電子楽器の連打処理装置
JP7332002B2 (ja) 電子楽器、方法及びプログラム
JP3050779B2 (ja) 信号処理装置
JPH0638192B2 (ja) 楽音発生装置
JP3230265B2 (ja) 電子楽器の発音チャンネル割当装置
JP2526636B2 (ja) 電子楽器
JP7124370B2 (ja) 電子楽器、方法及びプログラム
JP2834347B2 (ja) ステレオ装置及びステレオ方法
JP3649906B2 (ja) 電子楽器のキーオンディレイ効果付加装置
JP3660125B2 (ja) 電子楽器の音像定位感制御装置
JP2817521B2 (ja) 電子楽器
JPS61173297A (ja) 電子楽器
JPH056179A (ja) 楽音チヤンネル割当て装置
JPH10124050A (ja) 電子楽器
JPH0515279B2 (ja)
JP3637190B2 (ja) 楽音生成装置及び楽音生成方法

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees