JP2642464B2 - テレビジョン信号変換装置 - Google Patents

テレビジョン信号変換装置

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JP2642464B2
JP2642464B2 JP63326151A JP32615188A JP2642464B2 JP 2642464 B2 JP2642464 B2 JP 2642464B2 JP 63326151 A JP63326151 A JP 63326151A JP 32615188 A JP32615188 A JP 32615188A JP 2642464 B2 JP2642464 B2 JP 2642464B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、標準テレビジョン信号より多い走査線数
と幅広いアスペクト比を持ち、ドットインターレース方
式で2つの色差信号が線順次となったTCI方式でエンコ
ードされた高品位テレビジョン信号を標準テレビジョン
信号に変換するテレビジョン変換装置に関する。
(従来の技術) 標準テレビジョン信号より多い走査線数と幅広いアス
ペクト比を持ち、ドットインターレース方式で2つの色
差信号が線順次となったTCI方式でエンコードされた高
品位テレビジョン信号を標準テレビジョンに変換する方
式変換装置が開発されている。
第6図において、高品位テレビジョン信号は、アナロ
グデジタル(以下A/Dと記す)変換器1に入力されデジ
タル化される。例えば、高品位テレビジョン信号のう
ち、輝度信号が第7図に示すようなサンプリングパター
ンで伝送されてくるとする。実線の黒丸が例えば奇数フ
ィールドのサンプリングデータ、破線の黒四角が偶数フ
ィールドのサンプリングデータである。
A/D変換器1によりデジタル化された高品位テレビジ
ョン信号は、第1の変換装置2に入力される。この第1
の変換装置2は、1125本の走査線を1050本の走査線数に
変換するとともに、時間軸の変換も同時に行なう。つま
り、第1の変換装置2は、高品位テレビジョン信号を走
査線数1125本の1水平走査時間から1050本の1水平走査
時間に変換し、例えば5:3のアスペクト比を4:3のアスペ
クト比に変換している。この場合の信号処理としては、
フィールドメモリなどが用いられ、走査線数1125本のう
ち上下の走査線75本を削除して1050本にし、アスペクト
比を5:3から4:3に変換するために左右のサンプルを削除
し、高品位テレビジョン信号のリサンプルクロックでフ
ィールドメモリに書込み、標準テレビジョン信号のリサ
ンプルクロックで読出しを行なうという処理が行われ
る。
第1の変換装置2の出力信号のうち、輝度信号は、第
2の変換装置3に入力される。第2の変換装置3は、同
一フィールド内のデータの用いたフィールド内内挿処理
を施し、また、走査線数を1125本から1050本へ変換する
ことにより生じる折返し成分を除去する垂直低域フィル
タ(以下垂直LPFと記す)でフィルタリング処理を行な
い、さらに走査線数を1050本から525本へ変換するイン
ターレース変換を行なう。第2の変換装置3の出力は、
デジタルアナログ(以下D/Aと記す)変換器21に入力さ
れアナログ信号に変換される。
一方、第1の変換装置2の出力信号のうち2つの色差
信号(R−Y)と(B−Y)とはそれぞれ第3の変換装
置4と、第4の変換装置5に入力される。この第3の変
換装置4は、(B−Y)信号をTCIデコードするため
に、先ず1/4に圧縮された2つの色差信号信号を各々4
倍に伸長するTCI伸長を行なう。また走査線数を1050本
から525本へ変換するインターレース変換も行なう。第
4の変換装置5も同様であり、(R−Y)信号について
変換処理を行なう。第3と第4の変換装置4と5に、例
えばメモリを用いたとすると、メモリ入力クロックの4
倍の周期を持つクロックでデータを読み出せば時間軸伸
長を得ることができる。第3と第4の変換装置4と5の
出力信号は、それぞれフィールド内内挿と垂直補間を行
なう第1のフィールド内内挿回路6と第2のフィールド
内内挿回路7を介して、D/A変換器22と23に入力されア
ナログ信号に変換される。
D/A変換器21,22,23の出力信号は、逆マトリックス回
路24によりR,G,B信号に変換される。
(発明が解決しようとする課題) 上記のように時間軸方向の処理を先に行ない、その
後、垂直方向のフィルタリングを行なうという変換方法
は、第8図(a)に示すように、1125本/60Hz、2:1のイ
ンターレース、アスペクト比5:3の信号を、525本/60H
z、1:1のインターレース、アスペクト比4:3の標準テレ
ビジョン信号に変換する例のように、1125本の走査線の
うち上下を削り1050本とし、この走査線から2本に1本
の割合いで走査線を間引き、525本の走査線を作るとい
う単純な変換では有効な方法である。しかし、この方法
では、伝送される画の両端がなくなり、この部分に含ま
れる情報を視聴者が見ることができない。このような情
報の欠落を防ぐために、番組提供者は、高品位テレビジ
ョン信号から標準テレビジョン信号への変換が行われる
ことを考慮して画面を製作する必要がある。しかし、高
品位テレビジョン信号から標準テレビジョン信号への変
換が行われることを考慮した画面を製作すると、逆に高
品位テレビジョン信号を受信している視聴者にとって
は、非常にみずらい画面となってしまう問題がある。
ここで、高品位テレビジョン信号を情報の欠落なしで
表示するために、第8図(b)に示すように、1125本、
アスペクト比5:3の信号を、アスペクト比5:3のまま縮小
して525本、アスペクト5:4の画面に表示するという変換
を行なうと、走査線数を例えば5:2や3:1に変換する処理
が必要となる。このような変換処理は、第6図に示した
変換方法では実現が困難である。また、第8図(a)と
(b)に示す変換を同一のハードウエアで実現するのは
困難である。
そこでこの発明は、同一のハードウエアで、高品位テ
レビジョン信号から標準テレビジョン信号へ変換する形
態を複数種選択的に実現することができるテレビジョン
信号変換装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、標準テレビジョン信号により多い走査線
数及び異なるアスペクト比を持ち、TCI方式でエンコー
ドされた高品位テレビジョン信号を標準テレビジョン信
号に変換する装置において、 前記高品位テレビジョン信号をデジタル化するアナロ
グデジタル変換手段と、このアナログデジタル変換手段
からの出力信号を、1水平走査時間づつ遅延して複数の
走査線のサンプリングデータを出力する遅延手段と、前
記複数の走査線のサンプリングデータが入力され、内挿
すべきデータを中心として前記サンプリングデータを等
価的に2次元的に配列した状態で、各サンプリングデー
タに掛けられる係数値の組合わせを任意に切換え可能で
あり、係数値が掛けられた出力を合成することにより走
査線数の変換された内挿出力データを得る2次元信号処
理手段と、この2次元信号処理手段における前記係数値
の組合わせを切換えるために、予め設定した係数値を格
納しており、所定のタイミングで出力し前記2次元信号
処理手段に供給する画面表示モードコントロール手段
と、前記2次元信号処理手段から出力されたデータにつ
いて高品位テレビジョン信号の1水平走査時間から標準
テレビジョン信号の1水平走査時間へ時間軸を変換する
時間軸変換手段と、この時間軸変換手段から出力された
色信号の垂直補間を行なう手段とを備えるものである。
(作用) 上記の手段により、高品位テレビジョン信号を情報の
欠落なしで表示する第8図(b)に示す1125本、アスペ
クト比5:3の信号を、アスペクト比5:3のまま縮小して52
5本、アスペクト比5:4の画面を表示するといった変換、
すなわち、走査線数を例えば5:2や3:1に内挿処理により
変換する方法を実現することが可能であり、また第8図
(a)、(b)の両方の変換方式を選択的に同一のハー
ドウエアで実現することも容易に行なえ、かつ525本/60
Hzで2:1、525本/60Hzで1:1、1050本/60Hzで2:1といった
様々な方式に容易に変換するができるテレビジョン信号
変換装置を提供できる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図はこの発明の一実施例である。アナログデジタ
ル(A/D)変換器31には、入力端子30から高品位テレビ
ジョン信号が供給される。高品位テレビジョン信号は、
標準テレビジョン信号より多い走査線数と幅広いアスペ
クト比を持ち、ドットインターレース方式で2つの色差
信号が線順次走査となったTCI方式でエンコードされた
信号である。A/D変換器31では、例えば16.2MHzのクロッ
クΦ1でアナログデジタル変換を行なっている。
ここで、走査線数1125本、フィールド周波数60Hz、2:
1インターレース、アスペクト比5:3の高品位テレビジョ
ンを、第8図(a)に示したように、図の斜面部分を削
除し、走査線数525本、フィールド周波数60Hz、1:1イン
ターレース、アスペクト比4:3の標準テレビジョン信号
に変換するものとする。
A/D変換器31の出力信号は、高品位テレビジョン信号
を1水平走査期間遅延するラインメモリ32と、加算器36
と、高品位テレビジョン信号の同期信号を発生する同期
発生回路70に供給される。ラインメモリ32の出力信号
は、同様なラインメモリ33と係数加算器52に入力され
る。また加算器36の出力信号は、係数加算器51に入力さ
れる。
図中50は、走査線変換とフィールド内内挿を同時に行
なう2次元デジタルフィルタである。係数加算器51と52
は、同様な構成であるために一方の係数加算器51の内部
を具体的に示している。加算器36からの出力信号は、水
平1サンプル遅延器101と加算器106に供給される。係数
加算器51は、2次元デジタルフィルタを構成する水平1
サンプル遅延器101、102を直列接続しており、水平1サ
ンプル遅延器102の出力は、加算器106に供給される。加
算器106の出力信号は、係数器111に供給される。また、
水平1サンプル遅延器101の出力は、係数器112に供給さ
れており、係数器111と112の出力は加算器107にて加算
される。そして、加算器107の出力信号は加算器109に供
給される。
加算器109には、係数加算器52からの出力信号も供給
されている。
次に、2次元デジタルフィルタ50の動作を説明してお
く。
まず、高品位テレビジョン信号を第8図で説明したよ
うに、上下の走査線を削り、フィールド内内挿を行なっ
て、525本/60Hz、1:1インターレースの信号に変換する
場合を説明する。
第2図は、2次元デジタルフィルタ50の内部で処理さ
れる輝度信号の各サンプリングデータの係数値パターン
の例である。ここで、高品位テレビジョン信号に対し
て、フィールド内内挿と走査線変換を同時に行ない、か
つ、525/60、1:1インターレースに変換するためには、
奇数フィールドと偶数フィールドで係数値の組合わせが
第2図に示すように変えられる。第3図は、2次元デジ
タルフィルタ50の入力信号のサンプルパターンである
が、実線が奇数フィールドライン、破線が偶数フィール
ドラインである。
奇数フィールドにおいて、例えばA点のデータを内挿
するタイミングでは、第2図(a)のAで示す係数値の
組A{A点を中心として波線で囲まれた係数値(ただし
中心の係数値3/2は除く)}を用い、B点のデータを内
挿するタイミングでは、第2図(a)のBで示す係数値
の組B{B点を中心として波線で囲まれていない係数値
(ただし中心の係数値3/2を含む)}を用いる。
即ち、第3図のA点のデータを作成する場合は、デー
タa2、b1、b2、c2に対する係数が組A(第2図(a))
のように1/4になるように、係数器111,112,121,122が制
御される。また、第3図のB点のデータを内挿する(作
成に直す)場合は、データa1、a2、b1、c1、c2に対する
係数が組B(第2図(a))のようになるように、係数
器111,112,121,122が制御される。
つまり、A点のデータは a2(1/4)+b1(1/4)+b2(1/4)+c2(1/4) により作成され、 B点のデータは、 a1(−1/8)+a2(−1/8)+b1(3/2)+c1(−1/8)+
c2(−1/8) により作成される。
この係数切換えのための係数制御信号は、制御部71内
のモードコントロール回路210から各係数器に与えられ
る。
次に、偶数フィールド(点線のラインのデータが到来
する)において、例えばA点のデータを内挿するタイミ
ングでは、 第2図(b)のAで示す係数値の組A(波線で囲まれ
た係数値)を用い、B点のデータを内挿するタイミング
では、第2図(b)のBで示す係数値の組B(波線で囲
まれていない係数値)を用いる。
偶数フィールドにおいては、走査線(破線)が、実線
(奇数フィールドの走査線)からずれている。しかし、
内挿データとしては、実線の位置(タイミング)に発生
させることが、1:1インターレース変換を行なうことに
なる。従って、第3図のA点のデータを作成する場合
は、データe2、d1、d2に対する係数値が組A(第2図
(b))のように1/2、1/4、1/4になるように、係数器1
11,112,121,122が制御される。また、第3図のB点のデ
ータを作成する場合は、データe1、e2、d1に対する係数
値が組B(第2図(b))のように1/4、1/4、1/2にな
るように、係数器111,112,121,122が制御される。
色信号処理に付いても同様にフィールド内内挿処理が
行われる。
上記のように内挿処理された加算器109からの出力信
号は、第8図(a)に示したように、走査線数変換とイ
ンターレース変換が行われたことになる。この出力信号
は、例えば2次元デジタルフィルタ50の入力信号のクロ
ックレートが例えば16.2MHzであれば、出力信号のクロ
ックレートは、2倍の32.4MHzである。そこで、この出
力信号は、輝度信号であれば、更に、標準方式に合致す
るアスペクト比変換及び、時間軸変換が必要である。ま
た、色信号であれば、さらに色信号伸長が必要である。
この処理については後で更に説明する。
次に、第8図(b)に示したように、高品位テレビジ
ョン信号の情報を欠落しないように(特に左右の情
報)、アスペクト比5:3のまま縮小する場合について説
明する。
例えば1125本(60Hz、2:1インターレース)の走査線
数が1/3に間引きされるものとして、輝度信号について
説明する。
第5図は、奇数フィールドの入力信号のサンプリング
データパターンを示している。
第5図のA1点のデータを内挿する(作成し直す)タイ
ミングでは、第4図(a)の係数値の組Kが用いられ、
A2点のデータを内挿するタイミングでは、第4図(b)
の係数値の組Mが用いられ、A3点のデータを内挿するタ
イミングでは、第4図(a)の係数値の組Lが用いら
れ、A4点のデータを内挿するタイミングでは、第4図
(c)の係数値の組Pが用いられる。また、B1点のデー
タを内挿するタイミングでは、第4図(a)の係数値の
組Lが用いられ、B2点のデータを内挿するタイミングで
は、第4図(c)の係数値の組Pが用いられ、B3点のデ
ータを内挿するタイミングでは、第4図(a)の係数値
の組Kが用いられ、B4点のデータを内挿するタイミング
では、第4図(b)の係数値の組Mが用いられる。第5
図に示す奇数フィールドの6本の走査線は4本の走査線
に走査線変換され、525本(60Hz、1:1インターレース)
の上下で見た中央部の375本に信号が得られる。偶数フ
ィールドのデータを内挿処理する場合も同様にして、奇
数フィールドと同じ走査位置の信号を得ることで奇数フ
ィールドと同じ525本(60Hz、1:1インターレース)は1/
3に低減され、375本(60Hz、1:1インターレース)の上
下で見た中央部の375本の信号が得られる。これにより
高品位テレビジョン信号の走査線数1125本(60Hz、2:1
インターレース)の信号が得られる。つまり走査線の数
が変換前(1125本)と変換後(375本)で3:1になること
になる。また、2.5本の割合いで間引きを行なうと変換
前と後では5:3となる。このように走査線数が変換され
た信号のうち、輝度信号は時間軸変換回路61で時間軸変
換され、色信号は色信号伸長を行なう色信号時間軸変換
回路62で伸長される。
第8図(a)に示したような方式の信号変換の場合
は、次のように時間軸変換が行われる。すなわち、輝度
信号の場合、輝度信号時間軸変換回路61で、例えば10kb
itのメモリに、2次元デジタルフィルタ50の出力信号を
32.4MHZのクロックレートで、かつアスペクト比4:3のエ
リアより外側の部分を削除して書込む処理が行われる。
そして、例えば20.8MHZのクロックレートでメモリから
読み出すことにより、アスペクト変換及び時間軸変換を
実現している。一方、色信号時間軸変換回路62では、輝
度信号時間軸変換回路61と同様な処理に加えて、色信号
は例えばTCIエンコードされ1/4に圧縮されているので、
ここで同時に伸長処理が施される。従って、輝度信号に
対する20.8MHzの読出しレートの1/4のクロックレートで
読み出される。
これに対して、第8図(b)に示すような方式で変換
を行なう場合は、アスペクト変換は行なわないので、読
み出しクロックは、例えば27.728MHzとなる。
上記のように、時間軸変換回路61、62に対して供給さ
れるクロックや制御信号は、制御部71から得られてい
る。
同期発生回路70で発生した高品位テレビジョン信号の
同期信号は、高品位テレビジョン信号系のタイミング信
号として用いられ、かつ、制御部71の標準テレビジョン
信号系の同期発生回路212にも供給されている。標準テ
レビジョン信号系の同期発生回路212では、上記した読
出しクロックや標準テレビジョン信号系のタイミング信
号を発生している。また、制御部71内のモードコントロ
ール回路210からの切換え信号により、スイッチ211を制
御して、読出しクロックの各種切換えることができる。
例えば525本/60Hz、2:1インターレース、525本/60Hz、
1:1インターレース、1050本/Hz、2:1インターレースの
各種の方式の信号で出力することができる。また、この
方式変換に対応して、ディスプレイ(受像管装置)の水
平偏向周波数も15.7KHz、31.5KHzが選択的に切換えられ
る。
時間軸変換回路61から出力されたデジタル輝度信号
は、デジタルアナログ変換器21でアナログ信号に変換さ
れ逆マトリックス回路24に入力される。また時間軸変換
回路62から出力されたデジタル色信号は、垂直補間回路
63に入力される。垂直補間回路63では、1水平期間の遅
延量を持つラインメモリ631と632、加算器633、さらに
セレクタ634を有し、(R−Y)信号と(B−Y)信号
とを補間するとともに分離し、(R−Y)信号をデジタ
ルアナログ変換器22に供給し、(B−Y)信号をデジタ
ルアナログ変換器23に供給する。デジタルアナログ変換
器22と23から出力された信号は、逆マトリックス回路24
に供給される。逆マトリックス回路24では、R,G,B信号
を生成してディスプレイ25に供給する。
尚、ラインメモリを複数用いて、複数の走査線信号を
同時化する手段や、第2図、第4図に示すようにサンプ
リングデータに係数値を乗じる方法は各種の方法で実現
できるが、等価的に第2図や第4図に示したような演算
パターンが得られれば良い。第1図に示した例はできる
だげ部品点数を削減するように工夫された回路である。
上記したように、この発明の変換方式によると、2次
元デジタルフィルタ50及びモードコントロール回路210
による2次元信号処理部において、係数値の組(パター
ン)を切換えられるようにしている点に特徴を有する。
これにより、同一のハードウエアにより、第2図乃至第
5図で説明したように、各種の形態の出力信号を得るこ
とができる。
例えば、第8図(a)に示したように上下のラインを
削除して標準テレビジョン信号用の信号を作成すること
ができ、また、第8図(b)に示したように、上限のラ
インを削除(情報の欠落)を行なうことなく内挿処理に
より圧縮した信号を作成することができる。
このように垂直方向の走査線数を変換し、ディスプレ
イ25に表示する場合、例えば高品位テレビジョン信号で
真円であった像が、標準方式のテレビジョン信号でも真
円の像として表示されることが望ましい。
このためには、時間軸変換回路61および62におけるメ
モリの読出しクロック周波数を切換えることにより対処
している。
以下、時間軸変換を行なう場合の読出しクロックレー
トについて説明する。
(第8図(b)に示した変換方式を実現する場合) ハイビジョンスタジオ規格は 水平有効走査率 1920/2200サンプル=87.3% 垂直有効走査率 1035/1125本=92.0%である。
NTSC方式の規格では 水平有効走査率 52.656/63,556μs=82.8% 垂直有効走査率 1035/1125本=92.0%である。
ハイビジョンでの真円と変換後の円の比(=1のとき
歪み無し,+で横長)を見ると、 (4/3)/(16/9)×(525/375)×(1/82.8)/(1/87.3) =1.107(10.7%横長) となる。
エンコーダでは12:11の圧縮を行なっているので受信
側で伸長した後の1水平期間のサンプル数では、 960×(11/12)=880サンプル(内挿後) である。従って、変換後真円とするには、 880×1.107=974.16サンプルが必要である。そこで円の
歪みが気にならない5%程度の横長以内にするには、1H
のサンプル数は、 974.16×(1.05/1.107)=924サンプル数以上が好まし
い。
また、変換後の水平ブランキングが画面に現れないた
めには、 ハイビジョン水平有効走査率 374/480=0.779 960×(77.9)/(82.8)=903サンプル数以下である。
以上のことを考慮して、例えば変換後のクロックレー
トを525本,ノンインターレースでは、 912fH=28.728MHz にすると、第8図(b)のように変換しても自然な映像
を得ることができる。
次に、第8図(a)に示すような変換を行なう場合を
説明する。
今、ハイビジョンの信号が例えば16:9のアスペクト比
で1125本の走査線数であり、これを4:3のアスペクト
比、525本の走査線数の信号に変換するものとする。
ハイビジョンの信号は、1Hが960サンプル(32,4MHzレ
ート)である。この信号の変換後の1Hサンプル数をNと
すると N=960×(4/5)×(1050)/(1125) =720サンプルとなる。
ここで、エンコーダで圧縮されている分をデコーダ側
で、11:12に伸長する必要がある。よって、サンプル数
は、 720×(11)/(12)=660サンプルとなり、クロックレ
ートを計算すると、 660fH=20.79MHz となる。
上記したように、この実施例によれば、同一のハード
ウエアで、係数値の組合わせパターンを切換えることに
より各種の変換方式を実現することができる。また、2
次元信号処理回路の出力を時間軸変換回路において、デ
ィスプレイのアスペクト比に応じて任意の時間軸変換を
行なうことができる。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明によれば、高品位テレビ
ジョン信号を方式変換する場合、同一のハードウエアで
各種の方式に変換することができ、融通性が豊富であ
る。ディスプレイ側の規格が変更されてもその規格に合
った信号を変換することができる。さらに、情報の欠落
を生じることのない変換が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示すブロック図、第2図
は第1図の回路の動作を説明するために示した係数値の
パターンを示す説明図、第3図は高品位テレビジョン信
号のサンプリングパターンを示す説明図、第4図は第1
図の回路の動作を説明するために示した係数値のパター
ンを示す説明図、第5図も高品位テレビジョン信号のサ
ンプリングパターンを示す説明図、第6図は従来のテレ
ビジョン信号変換装置を示すブロック図、第7図は高品
位テレビジョン信号のサンプリングパターンを示す説明
図、第8図はテレビジョン信号の方式変換例を示す説明
図である。 31……A/D変換器、32,33……ラインメモリ、36……加算
器、50……2次元デジタルフィルタ、51,52……係数加
算器、61,62……時間軸変換回路、63……垂直補間回
路、70……同期発生回路、71……制御部。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】標準テレビジョン信号より多い走査線数及
    び異なるアスペクト比を持ち、TCI方式でエンコードさ
    れた高品位テレビジョン信号を標準テレビジョン信号に
    変換する装置において、 前記高品位テレビジョン信号をデジタル化するアナログ
    デジタル変換手段と、 このアナログデジタル変換手段からの出力信号を、1水
    平走査時間づつ遅延して複数の走査線のサンプリングデ
    ータを出力する遅延手段と、 前記複数の走査線のサンプリングデータが入力され、内
    挿すべきデータを中心として前記サンプリングデータを
    等価的に2次元的に配列した状態で、各サンプリングデ
    ータに掛けられる係数値の組合わせを任意に切換え可能
    であり、係数値が掛けられた出力を合成することにより
    走査線数の変換された内挿出力データを得る2次元信号
    処理手段と、 この2次元信号処理手段における前記係数値の組合わせ
    を切換えるために、予め設定した係数値を格納してお
    り、所定のタイミングで出力し前記2次元信号処理手段
    に供給する画面表示モードコントロール手段と、 前記2次元信号処理手段から出力されたデータについて
    高品位テレビジョン信号の1水平走査時間から標準テレ
    ビジョン信号の1水平走査時間へ時間軸を変換する時間
    軸変換手段と、 この時間軸変換手段から出力された色信号の垂直補間を
    行なう手段とを具備したことを特徴とするテレビジョン
    信号変換装置。
  2. 【請求項2】前記時間軸変換手段は、前記2次元信号処
    理手段から出力されたデータのうち、輝度信号について
    高品位テレビジョン信号の1水平走査時間から標準テレ
    ビジョン信号の1水平走査時間へ変換する第1の時間軸
    変換手段と、 前記2次元信号処理手段から出力されたデータのうち、
    色信号について高品位テレビジョン信号の1水平走査時
    間から標準テレビジョン信号の1水平走査時間へ変換す
    るとともに、TCI方式による時間軸圧縮に応じて標準テ
    レビジョン信号の1水平走査時間に時間伸長する第2の
    時間軸変換手段と、 前記第2の時間変換手段から出力された色信号の垂直補
    間を行なう手段とを具備したことを特徴とする請求項第
    1項記載のテレビジョン信号変換装置。
  3. 【請求項3】前記画面表示モードコントロール手段は、
    前記2次元信号処理手段における係数値乗算処理が、第
    1フィールドでは上下に隣接する3本の走査線のサンプ
    リングデータ、第2フィールドでは上または下に隣接す
    る2本の走査線のサンプリングデータに対して行われる
    ように係数値を出力することを特徴とする請求項第1項
    記載のテレビジョン信号変換装置。
  4. 【請求項4】前記画面表示モードコントロール手段は、
    内挿すべきデータの走査線毎に、各サンプリングデータ
    に掛けられる係数値の組合わせが切換わるように、前記
    係数値を前記2次元信号処理手段に与えることを特徴と
    する請求項第1項記載のテレビジョン信号変換装置。
  5. 【請求項5】前記画面表示モードコントロール手段は、
    内挿すべきデータの水平方向サンプル毎に、各サンプリ
    ングデータに掛けられる係数値の組合わせが切換わるよ
    うに、前記係数値を前記2次元信号処理回路に与えるこ
    とを特徴とする請求項第1項記載のテレビジョン信号変
    換装置。
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