JP2640168B2 - カラー撮像装置 - Google Patents

カラー撮像装置

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JP2640168B2 JP2194134A JP19413490A JP2640168B2 JP 2640168 B2 JP2640168 B2 JP 2640168B2 JP 2194134 A JP2194134 A JP 2194134A JP 19413490 A JP19413490 A JP 19413490A JP 2640168 B2 JP2640168 B2 JP 2640168B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はカラー撮像装置に関し、特に、ズーム機能を
備え、かつ映像信号処理方式でホワイトバランス調整を
行なうカラー撮像装置に関する。
[従来の技術] カラービデオカメラ等のカラー撮像装置は、被写体を
人間の目で見た色と同じ色で画面上に写出すためのホワ
イトバランス機能を有する。
人間の目は、見ようとする対象物の照明光の色温度が
ある範囲内にある場合にはその変化にかかわらず、白い
対象物を白く認識する。しかし、カラー撮像装置によっ
て捕らえられる被写体の色は、照明光の色温度が高いほ
ど青味がかり、照明光の色温度が低いほど赤味がかる。
つまり、カラー撮像装置が認識する色と人間の目が認識
する色とは照明光の色温度によって異なる。そこで、カ
ラー撮像装置には、前記色温度に応じた補正を自動的に
加えるホワイトバランス機能が備えられる。
従来のカラー撮像装置におけるホライトバランス調整
は、一般に、被写体を撮像して得られら色差信号R−Y
およびB−Yとは無関係に作成された制御信号に従って
色差信号R−YおよびB−Yの平均レベルを制御するこ
とによって行なわれる。この制御信号は、撮像素子と同
様に撮像装置全面に配された光検出器に入射する光の色
温度に基づいて作成される。したがって、従来のカラー
撮像装置は、このような外部光の色温度を検出するため
の光検出器(色温度センサ)を設けることができるだけ
の表面積を必要とする。しかしながら、最近ではビデオ
カメラの小型・軽量化が重要視されてきたため、このよ
うな光検出器を別途設けることは装置の小型・軽量化に
不利であるとしてあまり用いられなくなりつつある。そ
して、最近では、色温度センサを用いずにホワイトバラ
ンス調整を行なう映像信号処理方式(TTL方式)と呼ば
れるホワイトバランス調整が用いられるようになってき
た。
第3図は、映像信号処理方式でホワイトバランス調整
を行なうビデオカメラの構成を示す概略ブロック図であ
る。第3図を参照して、このビデオカメラは、撮像素子
1,処理回路2,エンコーダ5,ホワイトバランス調整制御部
25,およびホワイトバランス調整部26を含む。
撮像素子1はレンズ系(図示せず)を介して受ける被
写体(図示せず)からの反射光によって受光面上に結ば
れた像すなわち、被写体の光学像を電気信号に変換して
処理回路2に与える。
処理回路2は撮像素子1から出力される電気信号に基
づいて被写体の輝度を表わす輝度信号,被写体の色を表
わす色差信号R−YおよびB−Yを作成し、エンコーダ
5,可変利得増幅器3および4にそれぞれ与える。
さて、被写体の照明光の色温度が変化すると、この被
写体を撮像して得られる色情報、すなわち、色差信号R
−YおよびB−Yの各平均レベルが変化する。そこで、
照明光の色温度の変化にかかわらず、色差信号R−Yお
よびB−Yの各平均レベルをそれぞれ人間の目が白と認
識する色を白く写出す色差信号(ホライトバランスのと
れた色差信号)R−YおよびB−Yの各平均レベルに保
持するために、可変利得増幅器3および4が設けられ
る。つまり、可変利得増幅器3および4はホワイトバラ
ンス調整部26を構成する。
可変利得増幅器3は、ホワイトバランス調整制御部25
が出力する制御信号の1つR−Yコントロール信号の電
圧レベルに応じた利得で、処理回路2からの色差信号R
−Yを増幅してエンコーダ5に与える。
同様に、可変利得増幅器4は、ホワイトバランス調整
制御部25が出力するもう1つの制御信号であるB−Yコ
ントロール信号の電圧レベルに応じた利得で、処理回路
2からの色差信号B−Yを増幅してエンコーダ5に与え
る。
エンコーダ5は、処理回路2からの輝度信号Yと、可
変利得増幅器3および4によってそれぞれ増幅された色
差信号R−YおよびB−Yとを合成し、最終的なカメラ
出力であるカラー映像信号として図示されないVTR(ビ
デオテープレコーダ)やモニタ(家庭用テレビジョンな
どの受像機)などに出力する。この結果、エンコーダ5
から出力されたカラー撮像信号は、VTRに記録されたり
モニタに画像を映出したりする。なお、可変利得増幅器
3および4から出力された色差信号と処理回路2から出
力された輝度信号とは合成されず、別々に外部に出力さ
れる場合もある。
ホワイトバランス調整制御部25は、ローパスフィルタ
6および7と、A/D変換器8と、マイクロコンピュータ
9と、D/A変換器10とを含む。ローパスフィルタ6は、
可変利得増幅器3によって増幅された色差信号R−Yの
高周波成分をカットし直流成分を抽出することによっ
て、その平均レベルをたとえば1ライン単位で検出す
る。同様に、ローパスフィルタ7は、可変利得増幅器4
によって増幅された色差信号B−Yの高周波成分をカッ
トし直流成分を抽出することによって、その平均レベル
をたとえば1ライン単位で検出する。A/D変換器8は、
ローパスフィルタ6によって検出された増幅後の色差信
号R−Yの平均レベル(R−Y)′およびローパスフィ
ルタ7によって検出された増幅後の色差信号B−Yの平
均レベル(B−Y)′をそれぞれデジタルデータに変換
して出力する。
マイクロコンピュータ9は、A/D変換器8から与えら
れるディジタルデータ(R−Y)′および(B−Y)′
を取込む。そして、マイクロコンピュータ9は取込んだ
データ(R−Y)′および(B−Y)′に基づいて、R
−Yコントロール信号の電圧レベルおよび、B−Yコン
トロール信号の電圧レベルを決定し、決定したR−Yコ
ントロール信号電圧およびB−Yコントロール信号電圧
をそれぞれディジタルデータとしてD/A変換器10に与え
る。
D/A変換器10はマイクロコンピュータ9から出力され
るこれら2つのディジタルデータ(以下、ディジタルR
−Yコントロール信号およびディジタルB−Yコントロ
ール信号と称す)をそれぞれアナログ信号に変換して可
変利得増幅器3および4に与える。つまり、マイクロコ
ンピュータ9から出力されたディジタルR−Yコントロ
ール信号およびB−Yコントロール信号はそれぞれ、D/
A変換器10によって対応するレベルの直流電圧に変換さ
れて可変利得増幅器3および4に与えられる。可変利得
増幅器3にD/A変換器10から与えられる直流電圧がR−
Yコントロール信号であり、可変利得増幅器4にD/A変
換器10から与えられる直流電圧がB−Yコントロール信
号である。
具体的には、マイクロコンピュータ9は、A/D変換器
8からのデータ(R−Y)′が増幅後の色差信号R−Y
の平均レベルがほぼ0であることを示すものであれば、
そのとき出力している,R−Yコトロール信号電圧に対応
するディジタルデータ(ディジタルR−Yコントロール
信号)を引続き出力する。しかし、与えられるディジタ
ルデータ(R−Y)′が増幅後の色差信号R−Yの平均
レベルが0から大きく離れていることを示すものであれ
ば、マイクロコンピュータ9はそれまで出力していたデ
ィジタルR−Yコントロール信号を所定量だけインクリ
メントまたはデクリメントする。したがって、マイクロ
コンピュータ9から出力されるディジタルR−Yコント
ロール信号は増幅後の色差信号R−Yの平均レベルがほ
ぼ0になるまでインクリメントまたはデクリメントされ
る。これによって、R−Yコントロール信号電圧は、可
変利得増幅器3が色差信号R−Yの平均レベルをほぼ0
にすることができる値に調整される。
同様にして、マイクロコンピュータ9はB−Yコント
ロール信号電圧も調整する。すなわち、A/D変換器8か
ら出力されるもう1つのデータ(B−Y)′が増幅後の
色差信号B−Yの平均レベルがほぼ0であることを示す
ものであればマイクロコンピュータ9はそのとき出力し
ているB−Yコントロール信号電圧の大きさを示すディ
ジタルデータ(ディジタルB−Yコントロール信号)を
変化をせず、データ(B−Y)′が増幅後の色差信号B
−Yの平均レベルが0から大きく離れていることを示す
ものであれば、マイクロコンピュータ9はディジタルB
−Yコントロール信号を所定量だけインクリメントまた
はデクリメントする。マイクロコンピュータ9のこのよ
うな動作に繰返しによって、B−Yコントロール信号電
圧は、可変利得増幅器4が色差信号B−Yの平均レベル
をほぼ0にすることができる大きさに調整される。
上記のような回路動作の結果、エンコーダ5に与えら
れる色差信号R−YおよびB−Yの各平均レベルは常に
ほぼ0に調整される。このように、色差信号R−Yおよ
びB−Yの各平均レベルが“白”に対応する値(0)に
ほぼ近い値となるように、処理回路2から出力される色
差信号R−YおよびB−Yの利得を制御することによっ
て、照射光の色温度に変化にかかわらず常に白い被写体
を白く写出すことができる。すなわち、映像信号処理方
式によるホワイトバランス調整は、撮像素子から出力さ
れる映像信号が一般に互いに異なる種々の色成分にそれ
ぞれ対応する種々の色信号を含んでおり、かつ、ホワイ
トバランスがとれている場合にはこれら種々の色信号全
体の平均レベルはほぼ白レベル(0)になることを利用
して行なわれる。
ホワイトバランスがとれた状態で白い被写体を撮像し
たときに得られる色差信号R−YおよびB−Yの各平均
レベルが0であるならば、たとえば、色差信号R−Yの
平均レベル(R−Y)′が正であればエンコーダ5の出
力によって映出される画像において赤成分が実際よりも
多くなり、たとえば、前記平均レベル(R−Y)′が負
であればエンコーダ5の出力によって映出される画像は
実際よりも緑成分を多く含む。同様に、色差信号B−Y
の平均レベル(B−Y)′が正であればエンコーダ5の
出力によって映出される画像は実際よりも青成分を多く
含み、前記平均レベル(B−Y)′が負であればエンコ
ーダ5の出力によって映出される画像は実際よりも黄成
分を多く含む。したがって、色差信号R−YおよびB−
Yの各平均レベル(R−Y)′および(B−Y)′の値
をともにほぼ0になるように常時調整すれば、エンコー
ダ5から出力されるカラー映像信号を常にほぼホワイト
バランスのとれたものにすることができる。なお、前記
平均レベル(R−Y)′および(B−Y)′をそれぞれ
完全に0になるように調整すると、単一色の被写体を撮
像した場合に映出される画像が真白になるという問題が
生じる。そこで、前記平均レベル(R−Y)′および
(B−Y)′はそれぞれ、一般に、完全に0ではなくほ
ぼ0、すなわち0に近い所定値に調整される。
[発明が解決しようとする課題] 撮像装置の多くは、被写体を光学的または電気的に拡
大することによって、遠くにある被写体を近くにあるよ
うに撮像するズーム機能を有する。民生用撮像装置のズ
ーム倍率は、従来6倍程度が一般的であった。しかし、
最近では10倍や12倍のズーム倍率での撮像が可能な撮像
装置、さらには16倍のズーム倍率で撮像が可能な撮像装
置までもが製品化されるようになってきた。ズーム倍率
が大きいほど、撮像画像における被写体の拡大倍率が大
きくなるため、撮像画面内に拡大して映出される被写体
範囲は小さくなる。つまり、前述のような高いズーム倍
率で撮像された画像は、被写体のごく一部が拡大された
ものとなる。したがって、撮像時のズーム倍率が高いほ
ど、撮像画像における単一色の占有面積が大きくなる場
合が多い。
一方、従来のホワイトバランス機能を有するカラー撮
像装置では、ホワイトバランス処理によって、色差信号
R−YおよびB−Yの各平均レベルがほぼ0となるよう
に、撮像画像の色信号成分の利得が制御される。通常、
1つの撮像画像は多数の色から構成される。したがっ
て、このようなホワイトバランス処理によって、これら
多数の色の色差信号が互いに平均化し合って1画面分の
色差信号電圧の平均値が0となるように、色信号成分の
利得が制御される。しかし、撮像画像が単一色で構成さ
れるような場合には、1つの撮像画像内に、互いに平均
化し合えるような多数の色が存在しないため、その色が
実際よりも白っぽく映出される。
この現象についてもう少し具体的に説明する。色差信
号R−YおよびB−Yがともに0であるとき、これらの
色差信号および輝度信号がエンコードされて得られる映
像信号が映出す色は白である。したがって、映像画像が
単一色で構成されるような場合には、ホワイトバランス
処理によって色差信号電圧の平均値が0となることは、
1つの色の色差信号の平均レベルが0に強制されるこ
と、すなわち、撮像画像の色が全体的に白っぽくするこ
とを意味する。つまり、従来のカラー撮像装置によれ
ば、ホワイトバランス処理によって撮像画像の色が全体
的に白っぽくなる。たとえば、人間の顔を高いズーム倍
率で撮像すると、人間の顔の肌色が実際よりも色あせて
映出される。したがって、最近製品化されてきたような
高いズーム倍率を有する撮像装置の場合にはこのような
問題が特に顕著となる。
本発明の目的は、上記のような問題点を解決し、高い
ズーム倍率での撮像下でも、良好な色表示を行なうこと
ができるカラー撮像装置を提供することである。
[課題を解決するための手段] 上記のような目的を達成するために本発明に係るカラ
ー撮像装置は、ズーム機能を備え、被写体を撮像して色
差信号を導出する撮像手段と、撮像手段によって導出さ
れた色差信号増幅するための利得制御可能な増幅手段
と、この増幅手段によって増幅された色差信号の平均レ
ベルを検出する平均レベル検出手段と、撮像時のズーム
倍率を検出するズーム倍率検出手段と、このズーム倍率
検出手段の検出出力と平均レベル検出手段の検出出力と
に基づいて増幅手段の利得を制御する利得制御手段とを
備える。
[作用] 上記のように本発明に係るカラー撮像装置は、従来の
映像信号処理方式のカラー撮像装置と異なり、撮像時の
ズーム倍率を検出するズーム倍率検出手段と、このズー
ム倍率検出手段の検出出力および平均レベル検出手段の
検出出力に基づいて、被写体を撮像して得られた色差信
号を増幅する増幅手段の利得を制御する利得制御手段と
を含む。このため、増幅手段の利得は、平均レベル検出
手段の検出出力だけでなく、そのときのズーム倍率に応
じても変化させることが可能となる。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例のカラービデオカメラの概
略ブロック図である。第1図を参照して、このカラービ
デオカメラはズーム機能を備えており、第4図に示され
る従来のカラービデオカメラの場合と同様の構成を有す
る、ホワイトバランス調整制御部25およびホワイトバラ
ンス調整部26に加えて、ズーム機能を実現し、かつ、ズ
ーム倍率を検出するズーム機能部30を含む。
レンズ系(図示せず)によって取込まれた被写体の光
学像は、撮像素子1,処理回路2,ホワイトバランス調整部
26,およびエンコーダ5が[従来の技術]において説明
されたような動作を行なうことによって、カラー映像信
号に変換される。
第4図に示されるカラービデオカメラの場合と同様
に、ホワイトバランス調整部25において、ローパスフィ
ルタ6および7はそれぞれ、可変利得増幅器3および4
によって増幅された色差信号R−YおよびB−Yを1画
面ごとに平均化してA/D変換器8に入力する。
しかし、第4図に示されるカラービデオカメラの場合
と異なり、ホワイトバランス調整制御部25内のA/D変換
器8は、ローパスフィルタ6および7の出力(R−
Y)′および(B−Y)′だけでなく、ズーム機能部30
の出力もディジタル信号に変換してマイクロコンピュー
タ9に与える。
ズーム機能部30は、レンズ系内を光軸に沿って平行に
移動して、レンズ系の焦点距離を連続的に変えることが
できるズームレンズ12と、ズームレンズ12を駆動ささる
ための駆動回路11と、ズームポテンショメータ13とを含
む。駆動回路11は、マイクロコンピュータ9によって制
御されて、ズーム倍率が指定された値となるように、ズ
ームレンズ12を光軸に沿って移動させてレンズ系の焦点
距離を指定されたズーム倍率に対応するものに変化させ
る。実際には、ユーザは図示されないズームスイッチを
用いてズーム倍率を指定することができ、このズームス
イッチへのキー入力に応答してマイクロコンピュータ9
が駆動回路11を前述のように制御する。ズームポテンシ
ョメータ13は、ズームレンズ12の前記光軸上の位置に追
従して変化するアナログ電気信号を出力する。ズーム倍
率を決定するレンズ系の焦点距離は、ズームレンズ12の
前記光軸上の位置によって決まる。つまり、ズームポテ
ンショメータ13は、ズーム倍率をズームレンズ12の位置
として間接的に検出し、その検出結果を電気信号として
出力する。ズームポテンショメータ13の出力は、ズーム
機能部30の出力としてA/D変換器8に入力される。
マイクロコンピュータ9は、A/D変換器8から与えら
れるディジタルデータのうちローパスフィルタ6および
7の出力(R−Y)′および(B−Y)′に対応するデ
ータに基づいて、従来と同様に、可変利得増幅器3およ
び4からそれぞれ出力される色差信号R−YおよびB−
Yの各平均レベルが0に近づくように自らの出力信号
(ディジタルR−Yコントロール信号およびB−Yコン
トロール信号)を変化させる。ただし、マイクロコンピ
ュータ9は、従来と異なり、A/D変換器8から与えられ
るディジタルデータのうちズームポテンショメータ13の
出力に対応するデータに基づいて、このようなホワイト
バランス調整のための動作におけるディジタルR−Yコ
ントロール信号およびディジタルB−Yコントロール信
号の変化範囲を制御する。したがって、ホワイトバラン
ス調整においてマイクロコンピュータ9から出力される
ディジタルR−Yコントロール信号およびディジタルB
−Yコントロール信号の変化範囲はズーム倍率に応じて
制御される。マイクロコンピュータ9には、この変化範
囲とズーム倍率との対応関係を示すデータが予めテーブ
ルとして格納される。
第2図は、マイクロコンピュータ9に格納されるべき
データが示す、ズーム倍率とディジタルR−Yコントロ
ール信号およびディジタルB−Yコントロール信号の変
化範囲との関係の一例を表わすグラフである。図におい
て、横軸はズーム倍率、縦軸は前記変化範囲を示す。本
実施例においては、ズーム倍率を1倍から16倍まで変化
させることができるものとする。第2図を参照して、デ
ィジタルR−Yコントロール信号およびディジタルB−
Yコントロール信号の変化範囲はズーム倍率が高くなる
ほど狭くなるように設定される。すなわち、ズーム倍率
が1倍であれば前記変化範囲は22bit分と非常に広い
が、ズーム倍率が1倍ずつ低くなるごとに、21bit分,20
bit分,…,8bit分と、1bit分ずつ狭くなる。
なお、マイクロコンピュータ9は、ホワイトバランス
調整開始時において常に一定のディジタルR−Yコント
ロール信号およびB−Yコントロール信号を出力するよ
うに予め設定される。具体的には、予め定められた基準
色温度(たとえば5000K)を有する光源の照明下で白い
被写体を撮像した場合に可変利得増幅器3および4から
それぞれ出力される色差信号R−YおよびB−Yの各平
均レベルがほぼ0となるような、ディジタルR−Yコン
トロール信号およびディジタルB−Yコントロール信号
が、ホワイトバランス調整開始時におけるマイクロコン
ピュータ9の出力となるように予め調整される。
以下、本実施例におけるマイクロコンピュータ9のホ
ワイトバランス調整のための動作を第3図を参照しなが
ら詳細に説明する。第3図は、マイクロコンピュータ9
のホワイトバランス調整のための動作の流れを示すフロ
ーチャート図である。実際には、第3図に示されるよう
な処理動作がマイクロコンピュータ9に予め格納された
プログラムに従って行なわれる。
第3図を参照して、ホワイトバランス調整の開始にあ
ってマイクロコンピュータ9は前述したように、基準色
温度(ここでは5000Kとする)において可変利得増幅器
3および4からそれぞれ出力される色差信号R−Yおよ
びB−Yの各平均レベルをほぼ0にすることができるデ
ィジタルR−Yコントロール信号R−Y5000およびディ
ジタルB−Yコントロール信号B−Y5000を出力する
(処理ステップS1)。つまり、ホワイトバランス調整開
始時には、基準色温度下においてホワイトバランスをと
ることができるディジタルR−Yコントロール信号およ
びディジタルB−Yコントロール信号がマイクロコンピ
ュータ9から出力される。
次に、マイクロコンピュータ9は、A/D変換器8によ
ってディジタルデータに変換された、ズームポテンショ
メータ13の出力に基づいて現在のズーム倍率を検出する
(処理ステップS2)。続いて、マイクロコンピュータ9
は、テーブルとして予め格納された、ズーム倍率とディ
ジタルR−Yコントロール信号およびディジタルB−Y
コントロール信号の変化範囲との関係を示すデータ(第
2図)から、処理ステップS2において検出したズーム倍
率に対応するディジタルR−Yコントロール信号および
ディジタルB−Yコントロール信号の変化範囲を示す値
Yを取出す(処理ステップS3)。
次に、マイクロコンピュータ9は、A/D変換器8によ
ってディジタル信号に変換された、ローパスフィルタ6
の出力(R−Y)′が示す電圧レベルを変数(R−
Y)′NOWに代入する(処理ステップS4)。続いて、マ
イクロコンピュータ9は、係数(R−Y)′NOWの値が
変数MINRの値以上であるか否かを判別する(処理ステッ
プR5)。変数MINRの初期値は、0よりも十分に大きい値
に設定される。
処理ステップS5の判別結果が“NO"であれば、マイク
ロコンピュータ9は、変数MINRの値を変数(R−Y)′
NOWの現在の値の絶対値に更新し、かつ、変数R−YM
値を現在のディジタルR−Yコントロール信号が示す電
圧の大きさに更新した後(処理ステップS6)、ディジタ
ルR−Yコントロール信号を所定量だけインクリメント
またはデクリメントする(処理ステップS7)。しかし、
処理ステップS5における判別結果が“YES"であれば、変
数MINRおよびR−YMの値は更新されずにディジタルR−
Yコントロール信号が前記所定量だけインクリメントさ
れる。つまり、処理ステップS4〜S7における一連の処理
によって、可変利得増幅器3に与えられるR−Yコント
ロール信号の電圧がインクリメントされながら、変数MI
NRおよびR-YMの値が、ローパスフィルタ6の出力(R−
Y)′が0に近づくように更新されていく。
次に、マイクロコンピュータ9は処理ステップS7にお
いてインクリメントまたはデクリメントした後のR−Y
コントロール信号電圧が、初期値R−Y5000を中心とし
て前記値Yの幅で延びる範囲内にあるか否かを判別する
(処理ステップS8)。前記インクリメントまたはデクリ
メントされたR−Yコントロール信号電圧が前記範囲内
にあれば、マイクロコンピュータ9の処理は再び処理ス
テップS4に戻る。
しかし、インクリメントまたはデクリメントされたR
−Yコントロール信号電圧が前記範囲を超えると、マイ
クロコンピュータ9はR−Yコントロール信号電圧をそ
のときの変数R−YMの値に戻す(処理ステップS9)。イ
ンクリメントまたはデクリメントされたR−Yコントロ
ール信号電圧が前記範囲を超えることは、処理ステップ
S4〜S7において、R−Yコントロール信号電圧を可能な
範囲全体にわたって変化させ終わったことを意味する。
したがって、処理ステップS8における判別結果が“NO"
となったときの変数R−YMの値は、現在の撮影条件にお
いてローパスフィルタ6の出力電圧を最も0に近い値に
調整することができるR−Yコントロール信号電圧を示
す。したがって、処理ステップS9の処理によって、R−
Yコントロール信号電圧は前記範囲内において、ローパ
スフィルタ6の出力を最も0に近づけることができる値
に戻される。
このように、マイクロコンピュータ9は、R−Yコン
トロール信号電圧を、初期値R−Y5000から、処理ステ
ップS3において取出した値Yの幅で正負両方向に変化さ
せて、変数MINRの値が最小となるR−Yコントロール信
号電圧の値を探す。
続いて、マイクロコンピュータ9は、R−Yコントロ
ール信号電圧の場合と同様にして、現在の撮影条件にと
って最適なB−Yコントロール信号電圧を導出する。す
なわち、マイクロコンピュータ9は、可変利得増幅器4
から出力される色差信号B−Yの平均レベル(B−
Y)′を示すディジタル値を変数(B−Y)′NOWに代
入し(処理ステップS10)、この変数(B−Y)′NOW
値の絶対値が変数MINBの値よりも小さければ、変数MINB
を変数(B−Y)′NOWの値に変更し、かつ、変数B−Y
Mの値を現在のB−Yコントロール信号電圧に各々更新
した後(処理ステップS12)、B−Yコントロール信号
電圧を所定量だけインクリメントまたはデクリメントす
る(処理ステップS13)。逆に、変数(B−Y)′NOW
値の絶対値が変数MINB以上であれば、マイクロコンピュ
ータ9は変数MINBおよびB−YMの更新を行なわずにB−
Yコントロール信号電圧を前記所定量だけインクリメン
トする。
なお、変数MINBの初期値も、変数MINRの場合と同様に
0よりも十分に大きい値に設定される。
処理ステップS10〜S13の処理は、処理ステップS14に
おいてインクリメントまたはデクリメントされた後のB
−Yコントロール信号電圧が、初期値B−Y5000を中心
とし、かつ正方向および負方向に前記値Yの幅で延びる
範囲を超えたと判断されるまで(処理ステップS14にお
ける判別結果が“NO"となるまで)行われる。そして、
インクリメントまたはデクリメント後のB−Yコントロ
ール信号電圧がこの範囲を超えると、マイクロコンピュ
ータ9は、B−Yコントロール信号電圧をそのときの変
数B−YMの値、すなわち、現在の撮影条件においてロー
パルフィルタ7の出力を0に最も近づけることができる
R−Yコントロール信号電圧に戻して(処理ステップS1
5)、ホワイトバランスのための処理を終了する。
前述したように、ホワイトバランス調整時のディジタ
ルR−Yコントロール信号およびディジタルB−Yコン
トロール信号の変化範囲Yはズーム倍率が高いほど狭く
なるように設定される。したがって、処理ステップS1〜
S15の処理によれば、第4図のカラービデオカメラの場
合と同様にR−Yコントロール信号電圧およびB−Yコ
ントロール信号電圧が、撮像系から得られた色差信号R
−YおよびB−Yの各平均レベルに基づいて、より適性
なものに補正されるが、その補正量の上限がズーム倍率
に応じて調整される。すなわち、ズーム倍率が低いほ
ど、R−Yコントロール信号電圧およびB−Yコントロ
ール信号電圧は、色差信号R−YおよびB−Yの各平均
レベルが十分に0に近い値となるように広い範囲で変化
させられる。したがって、ズーム倍率が低い場合には、
従来のカラービデオカメラの場合と同様に、R−Yコン
トロール信号電圧およびB−Yコントロール信号電圧
は、色差信号R−YおよびB−Yの各平均レベルをほぼ
0にすることができるレベルに調整される。逆に、ズー
ム倍率が高いほど、R−Yコントロール信号電圧および
B−Yコントロール信号電圧は狭い範囲でしか変化させ
られない。このため、色差信号R−YおよびB−Yの各
平均レベルをほぼ0にすることができるR−Yコントロ
ール信号電圧およびB−Yコントロール信号電圧がこの
狭い範囲外にあると、R−Yコントロール信号電圧およ
びB−Yコントロール信号電圧はこの狭い範囲内におい
て色差信号R−YおよびB−Yの各平均レベルを最も0
に近い値にすることができるレベルにしか調整されな
い。このため、R−Yコントロール信号電圧およびB−
Yコントロール信号電圧は、色差信号R−YおよびB−
Yをほぼ0とみなせるような十分に0に近い値にできる
レベルまでは調整されない。すなわち、ズーム倍率が高
いほど、ホワイトバランス調整終了後のR−Yコントロ
ール信号電圧およびB−Yコントロール信号電圧によっ
てそれぞれ制御された可変利得増幅器3および4から出
力される、色差信号R−YおよびB−Yの各平均レベル
は0から離れた値となる。一方、前述したように、ズー
ム倍率が高いほど、撮像画像が単一色となる傾向が強
い。したがって、本実施例によれば、高いズーム倍率で
撮像された画像の色が実際よりも白っぽく見えるという
現象が回避される。
なお、本実施例においては、R−Yコントロール信号
電圧およびB−Yコントロール信号電圧の変化範囲が16
段階の値をとるように設定されたが、この変化範囲が取
り得る値の段階数は2段階や4段階など任意に設定され
てよい。
さらに、A/D変換器8に代わってコンパレータを使用
することも可能である。
また、本実施例ではズーム倍率の前記変化範囲との関
係を示すデータがテーブルとしてマイクロコンピュータ
9に予め格納されているものとしたが、マイクロコンピ
ュータ9が、検出したズーム倍率に予め定られた演算を
施すことによって前記変化範囲を算出するように構成さ
れてもよい。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、ズーム倍率が高くな
り撮像画像における単一色の占有面積が大きくなって
も、ホワイトバランス調整後の色差信号の平均レベルが
0に近づきすぎないので、映出される画像の色が実際よ
りも白っぽくなるという退色現象は回避される。この結
果、従来よりも良好なホワイトバランス調整を行なうこ
とが可能となり、再生画像の色画質が向上される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のカラービデオカメラの概略
ブロック図、第2図は実施例におけるズーム倍率とR−
Yコントロール信号電圧およびB−Yコントロール信号
電圧の変化範囲との関係を示すグラフ、第3図は第1図
におけるマイクロコンピュータの動作を説明するための
フローチャート図、第4図は従来のカラービデオカメラ
の概略ブロック図である。 図において、1は撮像素子、2は処理回路、3および4
は可変利得増幅器、5はエンコーダ、6および7はロー
パスフィルタ、8はA/D変換器、9はマイクロコンピュ
ータ、10はD/A変換器、11はレンズ駆動回路、12はズー
ムレンズ、13はズームポテンショメータである。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ズーム機能を有するカラー撮像装置であっ
    て、 被写体を撮像して色差信号を導出する撮像手段と、 撮像時のズーム倍率を検出するズーム倍率検出手段と、 前記撮像手段によって導出された前記色差信号を増幅す
    るための、利得制御可能な増幅手段と、 前記増幅手段によって増幅された色差信号の平均レベル
    を検出する平均レベル検出手段と、 前記平均レベル検出手段の検出出力と、前記ズーム倍率
    検出手段の検出出力とに基づいて、前記増幅手段の利得
    を制御する利得制御手段とを備えた、カラー撮像装置。
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