JP2625527B2 - 時計用黒色指針の製造方法 - Google Patents
時計用黒色指針の製造方法Info
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- JP2625527B2 JP2625527B2 JP28204388A JP28204388A JP2625527B2 JP 2625527 B2 JP2625527 B2 JP 2625527B2 JP 28204388 A JP28204388 A JP 28204388A JP 28204388 A JP28204388 A JP 28204388A JP 2625527 B2 JP2625527 B2 JP 2625527B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は時計用黒色指針の製造方法に関するものであ
る。
る。
〔従来の技術〕 従来の時計用黒色指針の製造方法は、黄銅帯材にパイ
ロット穴を施し、ハカマ穴を成形し、指針プロフィルを
プレス抜きした上で黒色化（苛性化）処理を行ない完成
させている。
ロット穴を施し、ハカマ穴を成形し、指針プロフィルを
プレス抜きした上で黒色化（苛性化）処理を行ない完成
させている。
また、針のデザイン違いによる他の製造方法として、
ハカマ穴を形成した帯材に指針プロフィルを抜くと同時
にもとの帯材に戻す（以下、プッシュバックと言う）、
その上で帯材ごとNiメッキを行い、指針の表面をダイヤ
カットし、その後指針を帯材より外し、指針表面の黄銅
面を黒色（苛性化）処理を施して完成させている。
ハカマ穴を形成した帯材に指針プロフィルを抜くと同時
にもとの帯材に戻す（以下、プッシュバックと言う）、
その上で帯材ごとNiメッキを行い、指針の表面をダイヤ
カットし、その後指針を帯材より外し、指針表面の黄銅
面を黒色（苛性化）処理を施して完成させている。
しかしながら、従来の製造方法では下記に示す問題点
がある。
がある。
1. 歩留りの問題 指針の外形プロフィルを抜き、更にもとの帯材にプッ
シュバックした物をメッキ前処理、メッキ、乾燥等の作
業を施すため、製品の脱落とメッキが硬い（HV550以
上）ためダイヤバイトの寿命が非常に短い。
シュバックした物をメッキ前処理、メッキ、乾燥等の作
業を施すため、製品の脱落とメッキが硬い（HV550以
上）ためダイヤバイトの寿命が非常に短い。
2. 外観品質の問題 指針をプッシュバックした物をメッキするため指針の
側面の一部にメッキが着き高品質要求品に問題がある。
側面の一部にメッキが着き高品質要求品に問題がある。
3. 指針とモジュール組付け時の問題 メッキが硬いため指針のハカマと機械体の針軸のハメ
アイによる圧入力が機械体の耐力以内になる様、各々の
嵌合部寸法を厳しく（±0.002mm）管理する必要があ
る。
アイによる圧入力が機械体の耐力以内になる様、各々の
嵌合部寸法を厳しく（±0.002mm）管理する必要があ
る。
本発明の目的は上記のような従来技術の欠点を解決
し、歩留り及び外観品質の向上と、指針の製造を容易に
できる製造方法を提供するものである。
し、歩留り及び外観品質の向上と、指針の製造を容易に
できる製造方法を提供するものである。
本発明の構成は、帯材による時計用指針の連続製造方
法において、銅合金よりなる帯材にパイロット穴を形成
する工程、前記帯材にハカマを形成する工程、前記帯材
に硬度がHV250以下の軟質メッキを施す工程、前記帯材
にプレスで指針形状に外形抜きとプッシュバックする工
程、該プッシュバックした指針の表面をダイヤバイトに
てダイヤカットする工程、外形にプッシュバックした指
針を帯材より抜き落す工程、前記指針を黒色化する表面
処理工程とよりなるものである。
法において、銅合金よりなる帯材にパイロット穴を形成
する工程、前記帯材にハカマを形成する工程、前記帯材
に硬度がHV250以下の軟質メッキを施す工程、前記帯材
にプレスで指針形状に外形抜きとプッシュバックする工
程、該プッシュバックした指針の表面をダイヤバイトに
てダイヤカットする工程、外形にプッシュバックした指
針を帯材より抜き落す工程、前記指針を黒色化する表面
処理工程とよりなるものである。
以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。第１
図から第６図は時計用黒色指針の製造方法を工程順に描
いたものである。
図から第６図は時計用黒色指針の製造方法を工程順に描
いたものである。
先ず、銅合金である黄銅帯材１を連続的にプレス抜き
して、パイロット穴２とハカマ穴３とを形成する。（第
１図）パイロット穴２は後加工の際の位置出しを行なう
ためのもので従来の連続プレス加工に採用されている。
ハカマ穴３は、機械体の指針軸に嵌入するものでハカマ
穴３の精度は後工程の軟質メッキにより従来の精度より
ゆるやかになった。
して、パイロット穴２とハカマ穴３とを形成する。（第
１図）パイロット穴２は後加工の際の位置出しを行なう
ためのもので従来の連続プレス加工に採用されている。
ハカマ穴３は、機械体の指針軸に嵌入するものでハカマ
穴３の精度は後工程の軟質メッキにより従来の精度より
ゆるやかになった。
第２図は第１図のＡ−Ａ線断面を示す。ハカマ穴３は
下方に絞り曲げられている。
下方に絞り曲げられている。
次に、ハカマ穴３を含む帯材１に指針軸との嵌入圧力
を下げるためと、後工程のダイヤバイト寿命の延長を計
るため、HV250以下の軟質メッキとして、Cu、Au、又はA
g等のメッキ４を施す。（第３図） 次に指針５の外形プロフィルをパイロット穴２間に抜
くと共に、すぐに抜かれた穴にプッシュバックする。こ
れは、後工程のダイヤカットが均一美に出来る様にする
ためと、ダイヤカットの連続加工ができるようにするた
めのものである。（第４図） 次に、指針５の表面をダイヤカットし、ダイヤカット
面６を形成させる。これは、黒色化させるため指針５の
表面に黄銅を露出させ、合わせて光沢、平滑面で高品質
のある黒色の下地を作る工程である。（第５図） 次に、指針５の表面と側面（抜き面）を黒色化させる
ため帯材１から指針５を外し、一般的に行なわれている
苛性化処理により黒色被膜７を形成し、時計用黒色指針
を完成させる。（第６図） 〔発明の効果〕 以上の説明で明らかなように、本発明によれば指針の
メッキをプレス加工前に行なうことで、帯材から製品の
脱落がなく歩留りが向上した。またHV250以下の軟質メ
ッキを行うことによりダイヤバイトの寿命が延びた上
に、指針軸との嵌入時の圧力が大幅（1/5）に低くする
ことが出来たことでハカマ穴径の寸法管理幅が従来に比
較して５倍以上も拡大出来、指針の製造が容易になっ
た。
を下げるためと、後工程のダイヤバイト寿命の延長を計
るため、HV250以下の軟質メッキとして、Cu、Au、又はA
g等のメッキ４を施す。（第３図） 次に指針５の外形プロフィルをパイロット穴２間に抜
くと共に、すぐに抜かれた穴にプッシュバックする。こ
れは、後工程のダイヤカットが均一美に出来る様にする
ためと、ダイヤカットの連続加工ができるようにするた
めのものである。（第４図） 次に、指針５の表面をダイヤカットし、ダイヤカット
面６を形成させる。これは、黒色化させるため指針５の
表面に黄銅を露出させ、合わせて光沢、平滑面で高品質
のある黒色の下地を作る工程である。（第５図） 次に、指針５の表面と側面（抜き面）を黒色化させる
ため帯材１から指針５を外し、一般的に行なわれている
苛性化処理により黒色被膜７を形成し、時計用黒色指針
を完成させる。（第６図） 〔発明の効果〕 以上の説明で明らかなように、本発明によれば指針の
メッキをプレス加工前に行なうことで、帯材から製品の
脱落がなく歩留りが向上した。またHV250以下の軟質メ
ッキを行うことによりダイヤバイトの寿命が延びた上
に、指針軸との嵌入時の圧力が大幅（1/5）に低くする
ことが出来たことでハカマ穴径の寸法管理幅が従来に比
較して５倍以上も拡大出来、指針の製造が容易になっ
た。
また、指針の外形抜き前にメッキ処理するため指針の
側面の全面にも黒色化が出来、品質向上も計れた。
側面の全面にも黒色化が出来、品質向上も計れた。
第１図から第６図は本発明の実施例を製造工程順に描い
たもので、第１図は平面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線
要部断面図、第３図はハカマ部の要部断面図、第４図は
指針のプッシュバック状態を示す平面図、第５図乃至第
６図は指針の断面図である。 １……帯材、２……パイロット穴、 ３……ハカマ穴、４……メッキ、 ５……指針、６……ダイヤカット面、 ７……黒色被膜。
たもので、第１図は平面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線
要部断面図、第３図はハカマ部の要部断面図、第４図は
指針のプッシュバック状態を示す平面図、第５図乃至第
６図は指針の断面図である。 １……帯材、２……パイロット穴、 ３……ハカマ穴、４……メッキ、 ５……指針、６……ダイヤカット面、 ７……黒色被膜。
Claims (1)
- 【請求項１】帯材による時計用針の連続製造方法におい
て、銅合金よりなる帯材にパイロット穴を形成する工
程、前記帯材にハカマを形成する工程、前記帯材に硬度
がHV250以下の軟質メッキを施す工程、前記帯材にプレ
スで指針形状に外形抜きとプッシュバックする工程、プ
ッシュバックした指針の表面をダイヤバイトにてダイヤ
カットする工程、外形プッシュバックした指針を帯材よ
り抜き落す工程、前記指針を黒色化する表面処理工程と
よりなることを特徴とする時計用黒色指針の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28204388A JP2625527B2 (ja) | 1988-11-08 | 1988-11-08 | 時計用黒色指針の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28204388A JP2625527B2 (ja) | 1988-11-08 | 1988-11-08 | 時計用黒色指針の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02128186A JPH02128186A (ja) | 1990-05-16 |
| JP2625527B2 true JP2625527B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=17647424
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28204388A Expired - Fee Related JP2625527B2 (ja) | 1988-11-08 | 1988-11-08 | 時計用黒色指針の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2625527B2 (ja) |
-
1988
- 1988-11-08 JP JP28204388A patent/JP2625527B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02128186A (ja) | 1990-05-16 |
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Legal Events
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