JP2624509B2 - ミシン - Google Patents

ミシン

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JP2624509B2
JP2624509B2 JP63129247A JP12924788A JP2624509B2 JP 2624509 B2 JP2624509 B2 JP 2624509B2 JP 63129247 A JP63129247 A JP 63129247A JP 12924788 A JP12924788 A JP 12924788A JP 2624509 B2 JP2624509 B2 JP 2624509B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はミシンに係り、特に、縫製に先立って加工
布の端縁を切断するための切断装置と、その切断装置に
より切断された切り屑を案内するための案内面を有する
案内部材と、その案内部材に沿って案内される切り屑を
収容するための収容容器とを備え、前記案内部材がかが
り幅の変更に応じて移動されるようにしたミシンに関す
るものである。
[従来の技術] 従来のこの種のミシンとしては、例えば、実開昭62−
192377号公報に示されるような構成のものが知られてい
る。この従来構成においては、切り屑の収容容器が収容
容器側の鉤とミシン本体側の孔との係合によりミシン本
体の前面の定位置に掛止保持され、その収容容器のミシ
ン本体の案内部材と対応する部分には、かがり幅の変更
に伴って移動される案内部材との衝突を避けるための切
欠部が設けられている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、この従来のミシンにおいては、ミシン本体
に鉤係合用の孔が形成されているため、外観が損われる
と共に、切り屑の収容容器に切欠部が設けられているた
め、収容容器をミシン本体の前面から取り外して、収容
容器内にたまった切り屑を捨てる場合、切り屑が切欠部
から収容容器外にこぼれてしまって、取扱いが非常に煩
雑であるという問題点があった。
この発明は、このような従来技術に存在する問題点に
着目してなされたものであって、その目的とするところ
は、ミシン本体側に収容容器取付用の孔を設ける必要が
ないと共に、切り屑の収容容器に切欠部を設けなくて
も、かがり幅の変更に伴って移動される案内部材と収容
容器との衝突を避けることができ、ミシン本体の外観を
向上できるとに、収容容器をミシン本体の前面から取り
外して、収容容器内にたまった切り屑を捨てる場合、切
り屑が収容容器外にこぼれ落ちるおそれを確実に防止す
ることができるミシンを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、この発明のミシンにお
いては、収容容器を上面が開放したほぼ箱型に形成し、
その収容容器には、ミシン本体の前面にかがり幅方向へ
移動可能に掛止するための掛止部を設けると共に、前記
案内部材に前記かがり幅方向へ一体移動可能に係合する
係合部を設けたものである。
[作 用] 上記のように構成されたミシンにおいては、収容容器
は掛止部と係合部とによりミシン本体に支持される。
又、案内部材がかがり幅の変更に伴って移動されると、
係合部を介して切り屑の収容容器が一体的に移動され
る。
[実施例] 以下、この発明を具体化したミシンの一実施例を図面
に基づいて詳細に説明する。
第1図に示すように、ミシン本体1はアーム部2とベ
ッド部3とにより構成されている。針棒4はアーム部2
に設けられ、その下端に取付けられた縫針5とベッド部
3内に設けられた図示しないルーパとの協働により、加
工布の端縁に縁かがり縫い目が形成される。可動刃6は
ベッド部3に設けられ、この可動刃6と図示しない固定
刃とにより、縁かがり縫い目の形成に先立って加工布の
端縁を切断するための切断装置が構成されている。そし
て、この実施例においては、かがり幅を変更調節したと
き、前記可動刃6及び固定刃の位置が布送り方向と直交
する方向に移動されるようになっている。
前面カバー7は下端縁において前記ベッド部3の前面
に回動可能に取付けられている。案内部材8は切断装置
に近接して前面カバー7に左右方向へ移動可能に取付け
られ、切断装置によって切断された切り屑を切断位置か
ら下方に案内除去するための案内面9を有している。案
内突起10は案内面9の左端前面に設けられ、厚手の加工
布等の切断に際して切り屑が切断位置から上方に排出さ
れた場合、この案内突起10により切り屑を切断位置と反
対の右側下方に案内除去するようになっている。
又、前記案内部材8は図示しないバネにより左方に移
動付勢され、その左端前縁とベッド部3の係止部11との
係合により、前面カバー7が閉鎖位置に保持されてい
る。解除操作部12は案内部材8の右側前面に設けられ、
前面カバー7に形成された透光13からこの解除操作部12
に指を掛けて案内部材8を右側に移動させることによ
り、前記係止部11と案内部材8との係合を解除して前面
カバー7を開放させることができる。さらに、案内部材
8は前記バネの作用により切断装置に押付け係合され、
切断装置がかがり幅の変更に伴って移動されるとき、案
内部材8が切断装置と一体的に移動されるようになって
いる。
第1図、第3図〜第5図に示すように、切り屑を収容
するための収容容器14は上面を開放したほぼ箱型に形成
され、その後面には前記前面カバー7の透光13に着脱可
能にかつ左右方向へ移動可能に掛止するための掛止部15
が突設されている。係合部を兼用する樋状部16は収容容
器14の左側後部に設けられ、前面カバー7に対する収容
容器14の取付け状態において、この樋状部16が案内部材
8の案内面9を挟む両側前部の間に挿嵌係合して、かが
り幅の変更に伴う案内部材8の移動時に収容容器14が一
体的に移動されるようになっている。又、この収容容器
14の取付け状態においては第4図に示すように、樋状部
16が案内部材8の案内面9に連続し、案内面9に沿って
案内されてくる切り屑がこの樋状部16を通って収容容器
14内に収容される。
なお、前記収容容器14の下面には、収容容器14をテー
ブル面上等に支持するための一対のゴム製の支持脚17が
設けられている。
さて、前記のように構成されたミシンにおいて、前面
カバー7上に収容容器14を取付けた状態でミシンを運転
すると、可動刃6と固定刃よりなる切断装置により加工
布の端縁が切断されながら、縫針5とルーパとの協働に
より加工布の端縁にかがり縫い目が形成される。そし
て、前記切断装置によって切断された切り屑は、案内部
材8の案内面9に沿って樋状部16から収容容器14内に導
入収容される。又、この縫製運転の途中でかがり幅が変
更され、案内部材8が切断装置と共に移動されると、そ
の案内部材8と係合部として樋状部16との係合を介して
収容容器14が案内部材8と一体的に移動される。そのた
めに、収容容器14に切欠部等が設けられていなくても、
案内部材8が収容容器14に衝突するおそれは全くない。
このように縫製運転が行われて、収容容器14内に多量
の切り屑がたまった場合には、収容容器14の掛止部15を
前面カバー7の透光13から解除して、収容容器14を前面
カバー7上から取り外すことにより、収容容器14内の切
り屑を容易に捨てることができる。このとき、収容容器
14に切欠部等が設けられていないため、収容容器14内の
切り屑が外部にこぼれだすおそれは全くなく、切り屑の
除去作業を容易に行うことができる。
又、収容容器14は案内部材8と操作部12用の透孔13と
を利用してミシン本体1の前面に支持されているので、
ミシン本体1の前面に収容容器14支持用の孔等を特別に
設ける必要がなく、外観が損われることはない。
[発明の効果] この発明は、以上説明したように構成されているの
で、全体の外観が向上すると共に、収容容器をミシン本
体の前面から取り外して、収容容器内にたまった切り屑
を捨てる場合に、切り屑が収容容器外にこぼれ落ちるお
それを確実に防止することができるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を具体化したミシンの一実施例を示す
斜視図、第2図は収容容器を取り外した状態を示すミシ
ンの斜視図、第3図は収容容器の斜視図、第4図は収容
容器の側面図、第5図は収容容器の取付け状態における
断面図である。 1……ミシン本体、6……切断装置を構成する可動刃、
7……前面カバー、8……案内部材、9……案内面、13
……透孔、14……収容容器、15……掛止部、16……係合
部としての樋状部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−112290(JP,A) 実開 平1−127582(JP,U) 実開 昭58−130677(JP,U) 実開 昭52−20359(JP,U) 実開 昭55−163974(JP,U) 実公 平1−9514(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縫製に先立って加工布の端縁を切断するた
    めの切断装置(6)と、その切断装置(6)により切断
    された切り屑を案内するための案内面(9)を有する案
    内部材(8)と、その案内部材(8)に沿って案内され
    る切り屑を収容するための収容容器(14)とを備え、前
    記案内部材(8)がかがり幅の変更に応じてかがり幅方
    向に移動されるようにしたミシンにおいて、 前記収容容器(14)を上面が開放したほぼ箱型に形成
    し、その収容容器(14)には、ミシン本体(1)の前面
    に前記かがり幅方向へ移動可能に掛止するための掛止部
    (15)を設けると供に、前記案内部材(8)に前記かが
    り幅方向へ一体移動可能に係合する係合部(16)を設け
    たことを特徴とするミシン。
JP63129247A 1988-05-25 1988-05-25 ミシン Expired - Fee Related JP2624509B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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