JP2613973B2 - アクリロニトリル系繊維の製造法 - Google Patents

アクリロニトリル系繊維の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアクリロニトリル系繊維の製造法に関する。
さらに詳しくは、アクリロニトリル系繊維を無緊張下で
収縮処理するアクリロニトリル系繊維の製造法に関す
る。
〔従来の技術〕
従来、アクリロニトリル系繊維の製造では、紡糸原液
調整、凝固、洗浄、延伸、乾燥、捲取という基本的工程
が採用されている。しかし、アクリロニトリル系繊維の
糸質は、ポリエステル、ナイロン等に比較して十分とは
言えず、アクリロニトリル系繊維にフィブリル化しにく
い糸質を与えるには延伸糸を高温度で35%以下、好まし
くは20%〜35%収縮させることが必要とされている。こ
こで収縮とは延伸糸の元の長さから縮んだ割合を言う。
このような収縮処理を好適に行なう方法として例えば特
開昭52−27825号公報では、糸条をネット上に積み重ね
て無緊張下で乾燥処理を行なう方法が開示されている。
このような方法では確かに良質な繊維を得ることができ
るが、積み重ねられた糸条は互いに絡み合い易く、次の
工程へ送る場合に絡み合いによる問題が生じ易い。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の方法では複数の糸条をネット上に積み重ねて無
緊張下で処理をした場合互いの糸条が部分的に重なり、
捲取り時に絡み合いによる切糸などの問題が発生する。
本発明の目的はこれらの問題点を解決しようとするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、従来の問題点を解決するために鋭意研
究を重た結果、本発明を完成したのである。
即ち、本発明は、アクリロニトリル系繊維の製造法に
おいて、糸条を蒸気で加熱しながら多羽根型ローラで、
移動する無端ネット上に堆積させた後、加熱し捲取るこ
とを特徴とするアクリロニトリル系繊維の製造法、であ
る。
本発明に於けるアクリロニトリル系ポリマーとしては
ポリアクリロニトリル、アクリロニトリルと共重合可能
な1種又はそれ以上のビニル又はアリル化合物との共重
合体であり、アクリロニトリルを少くとも85重量%以上
含んだポリマーが好んで使用される。
このようなアクリロニトリル系ポリマーをジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキ
シドなどの有機溶剤や硝酸、塩化亜鉛の水溶液などの無
機溶剤に溶解して紡糸原液となし、これを乾式、湿式紡
糸法などによって紡糸し、糸条を製造する。
本発明における糸条とは、凝固を終了した後の未延伸
糸および延伸糸を意味し、溶剤を含んでいても、含んで
いなくても適用される。
次に本発明を図面を引用しつつ詳細に説明する。第1
図は本発明に用いる多羽根型ローラの実施例を示す概略
説明図である。
加熱ボックス(3)には蒸気の供給口(4)より内部
に蒸気が供給されている。一対の多羽根型ローラ(2)
は加熱ボックスの中に配置されており、糸条(1)は加
熱ボックスの中へ導かれ、まず蒸気と接触し、加熱され
る。更に多羽根型ローラの多羽根部分(2a)に接触し、
波状の振動作用を受けつつ布ネット(6)上に無緊張状
態で堆積される。
布ネットは移動する無端のネットであり、移動する金
網製の無端ネット(7)との間に無緊張状態で堆積され
た糸条のシート(5)をはさみ、次工程へ移る。糸条が
溶剤を含んでいる場合には、無端ネット上で洗浄をし、
続いて熱風で加熱することにより無緊張下で乾燥し、捲
取られる。糸条が既に洗浄を終えた延伸糸である場合に
は、熱風で加熱することにより無緊張下で乾燥し、捲取
られる。また、必要により蒸気による加熱処理を施すこ
とも可能である。
本発明で最も特徴とするところは、糸条を蒸気で加熱
しながら、多羽根型ローラで無端ネット上に堆積させる
ことである。第2図は多羽根型ローラの部分拡大斜視図
である。多羽根型ローラの材質は金属であることが好ま
しい。即ち、金属であることにより糸条との接触加熱が
より促進され、本発明の目的を有利に達し得るのであ
る。
糸条に多羽根型ローラで波状の振動を均一に与えるに
は、糸条の柔軟性が極めて重要である。特に多羽根部分
で屈曲される糸条部分は十分な柔軟性が必要となる。こ
の様な柔軟性を糸条に付与することができる糸条の温度
としては、アクリロニトリル系繊維の場合は80℃以上が
好ましい。
糸条に十分な柔軟性を付与できない場合には第3図に
示したように、無端ネット上に堆積した糸条のシート
(8)に乱れが生じ、複数の糸条を併列して処理をする
工業的方法に於いては、乱れた糸条(9)により隣り合
うシートへの絡み合いにより捲取りでの切糸の問題が生
ずる。
本発明の方法はアクリロニトリル系繊維を蒸気で加熱
することにより優れた効果を発揮する。即ち、アクリロ
ニトリル系繊維の二次転移点以上に加熱するところに特
徴があると考えられるが、同様に熱可塑性合成繊維であ
るナイロン、ポリエステルなどに対しても本発明は適用
しうるものである。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により説明する。
尚、ことわりの無い限り%は重量%を示す。
実施例1 アクリロニトリル92%、アクリル酸メチル7.5%、メ
タリルスルホン酸リーダ0.5%で常法に従って、重量平
均分子量8万の共重合体を得た。69%の硝酸水溶液に溶
解して、ポリマー濃度15%の紡糸原液を作り、10錘の直
径0.10mmの孔60個を有する紡糸口金から押し出し、5%
の硝酸水溶液の凝固浴で凝固した後、水洗、延伸した。
この延伸糸条の乾燥後のデニールが75d/60fとなるよう
に条件を設定した。
この延伸糸条に第1図に示すような金属製の多羽根型
ローラからなる装置を用い、振動を与え、糸条の錘間ピ
ッチを20mmとし、糸条のシート幅が17mm、2000m/minの
速度でネット上に堆積させた。この時、糸条は蒸気で85
℃まで加熱しておいた。堆積させた糸条のシートには乱
れが無く、120℃で無緊張状態で乾燥した後、1400m/min
の速度で10錘とも問題なく捲取れた。
比較例1 比較のために蒸気での糸条の加熱をやめた以外は上記
実施例1と同様の操作を行った。堆積させた糸条のシー
トには第2図のに示すような乱れ(9)が甚しく、この
乱れが絡み合い、切糸により安定して捲取ることができ
なかった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ネット上に堆積した糸条のシートに
乱れが無いので、複数の糸条を並列して処理する工業的
方法に於いて、そのピッチを小さくして有利に無緊張下
で加熱処理を施した後、切糸などの問題なく安定して捲
取ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における多羽根型ローラの実施例を示す
概略説明図、第2図は多羽根型ローラの部分拡大斜視
図、第3図は多羽根型ローラでネット上に堆積した糸条
の状態を示すシートの平面図である。 1……糸条、2……多羽根型ローラ、3……加熱ボック
ス、4……蒸気の供給口、5……糸条のシート、6……
布ネット、7……無端ネット、9……乱れた糸条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D02J 1/22 301 D02J 1/22 301A

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリロニトリル系繊維の製造法におい
    て、糸条を蒸気で加熱しながら多羽根型ローラで、移動
    する無端ネット上に堆積させた後、加熱し捲取ることを
    特徴とするアクリロニトリル系繊維の製造法。
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