JPS6015723B2 - 高モジユラス芳香族ポリアミド系合成繊維の製法 - Google Patents

高モジユラス芳香族ポリアミド系合成繊維の製法

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JPS6015723B2
JPS6015723B2 JP928277A JP928277A JPS6015723B2 JP S6015723 B2 JPS6015723 B2 JP S6015723B2 JP 928277 A JP928277 A JP 928277A JP 928277 A JP928277 A JP 928277A JP S6015723 B2 JPS6015723 B2 JP S6015723B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、高モジュラス芳香族ポリアミド系合成繊維を
製造する方法に関するものであり、特に熱劣化を伴なう
ことなく効率よく該繊維を製造するための改良された方
法に関する。
従来、パラ配向芳香族ポリアミド系重合体と硫酸系溶媒
で、限られた固有粘度および限られたポリマー濃度の織
糸溶液を用いて空中吐出湿式織糸することにより、鮫糸
したま)で、すなわち、延伸または熱処理を行わないま
)で、異例に高い引張強度およびモジュラスを有する繊
維が得られることが、たとえば、椿関昭47−394斑
号公報により知られている。
このように芳香族ポリアミド系繊維は、その分子構造の
剛直さや分子間引力等により、期待されるように高い引
張強度、モジュラス、優れた耐熱性により特徴づけられ
る。また、特関昭47一43419には、約400デニ
ールまたはそれ以下のャーンに対しては約250〜60
0qo(さらに好適には450〜斑oqo)加熱、70
0〜1500またはそれ以上のデニールのャーンに対し
ては上述の好適な温度より50〜100℃高い温度でモ
ジュラスを向上させる方法、さらには多数処理を行なっ
てモジュラスを向上させる方法が教示されている。しか
しながら、限られた高いポリマー濃度の紙糸溶液を用い
て空中吐出湿式線糸で得られた繊維を、さらにモジュラ
ス向上のため、比較的高温で一段熱処理および二段熱処
理を施すことは、モジュラスは増加するもの)、元の繊
維の引張強度および固有粘度の減少を著しく引き起すと
言う重大な欠点があった。
本発明者らは、鋭意検討の結果、比較的低温で紡出糸を
湿潤状態で直接熱処理しつ)一定条件で延伸すれば、上
記問題点がなく、高モジュラスの繊維が得られることが
判明した。
本発明は、か)る知見に基くもので、熱劣化のない高モ
ジュラス芳香族ポリアミド繊維を効率よく製造する方法
を提供することを目的としている。
すなわち、上記目的を達成した本発明の高モジュラス芳
香族ポリアミド繊維の製造法は、パラ配向芳香族ボリア
ミド重合体を9箱重量%以上の濃硫酸に14重量%以上
溶解して成る光学異方性ドープを、一旦空気中に吐出し
て空気中を走行せしめた後、水または4の重量%以下の
稀硫酸より成る凝固液中に導くことにより紙糸し、洗浄
された糸条を、湿潤状態で20000以下の不活性ガス
加熱雰囲気中に導入し、繊維の残存水分率が1〜1の重
量%の範囲内になるような時間加熱すると共に、その温
度における最大延伸倍率より計算して、1十(最大延伸
倍率−1)×0.2倍〜1十(鼓大延伸倍率一1)×0
.針音の範囲の延伸倍率で同時に延伸することを特徴と
している。
本発明の特徴とする方法によれば、出発繊維を200q
o以下好ましくは150℃以下100℃以上の比較的低
温で延伸しつ)、直接熱処理することにより、出発繊維
の引張強度および固有粘度を低下させることなく、モジ
ュラスを大中に向上するという極めて飛躍的に改良され
、しかも、高温処理特有の熱劣化、変色および毛羽等の
ない高品位の繊維が容易に得られる。
本発明でいうパラ配向芳香族ポリアミド系重合体とは、
次の単位−NH−Ar,一NH−1、一CO−AJ2−
CO−Dおよび/または一CO−Ar3一NH一皿〔式
中、単位1および0‘まこれがポリマー中には実質的に
等モル量で存在し、Ar,,Ar2および〜3は各々2
価の芳香族基を表わす。
また、ポリマー中の基〜,,〜2およびAr3の全体の
少くとも90モル%は、パラ配向であり、アミド基によ
り結合されて全体として直線的に連鎖がつながるもので
ある。〕より実質的に構成されるものである。本発明を
実施する上で、これらのポリマーは溶解され、ドープと
することが必要であるが、本発明の効果を得るには、濃
厚な溶液を用いることが必要で、適当な溶媒としては、
硫酸、クロル硫酸、フルオル硫酸等の強酸が挙げられる
が、工業的に実施する上では、98%重量%の濃硫酸を
選ぶべきである。硫酸はS03を過剰に含む、すなわち
、発煙硫酸であってもよいが、過剰のS03が存在する
と、ドープ保存中にポリマーの固有粘度の減少をもたら
すので、発煙硫酸を使用する時は必要最少限の保持、溶
解温度で、かつ短時間のうちに紡糸することが望ましい
。また、この溶媒には、たとえば、弗化水素酸、ハロゲ
ン化アルキルスルホン酸、ハ、oゲン化芳香族スルホン
酸等の添加剤が混入していてもよい。また、ドープ中に
酸化防止剤、紫外線吸収剤、染料、雛燃剤等が加えられ
ていてもよい。さらに本発明の特徴とする高モジュラス
、高強度を有する繊維製造のためには、ドープ中のポリ
マー濃度は、好適には少くとも14重量%、より好まし
くは1り重量%じ久上あることが必要である。
具体的には、使用するポリマーの固有粘度、種類、溶媒
の濃度によって決定されるべきである。本発明のパラ配
向芳香族ポリアミドのドープは、常温では固体であり、
熔融温度以上では、ポリマーはネマチツクの液晶状態で
存在し、光学異方性を生じ、ドープを灘断力下で観察す
ると、真珠様光沢が観察される。調整されたドープは引
き続いて、オリフィスを通じて紙糸する。紙糸方法とし
ては、ドープをオリフィスを通じて、一旦空気中に押し
出し、まず短い距離の空気層を走行させた後、次いで凝
固液中に導いて紡糸する、いわゆる空中吐出紡糸法が用
いられるべきであり、その理由は、ドープが常温では固
体となるため、加熱下にノズルから押し出す必要があり
、一方、凝固格温度は、溶剤の濃硫酸が凝固液で稀釈さ
れるときの発熱を吸収し、繊維でのボィド発生を抑える
ために、低い温度が好ましく、それらを独立に設定する
必要があるからである。
空気層の厚さは0.5〜5肌程度が適当であるが、これ
に限定されるものではなく、具体的にはオリフィスより
のドープ吐出速度、織糸のドラフト、フィラメントの融
合機会を少くする等により決定される。凝固格の形態は
整形または横形でもよく、整形の例としては、炉斗を使
用することもできる。
裕中では凝固液は流動させられてよく、特に繊維と同方
向に流されることは、繊維の不必要な乱れがなくて好ま
しいが、ある角度をもって位置されていてもよい。凝固
液としては、凝固速度や、工業的に実施する上の便宜か
ら、水または4の重量%以下の稀硫酸が用いられるべき
である。
凝固液温度は一般には3ぴ0以下、好ましくは1500
以下に保持されることがよい。オリフィより吐出された
ドープは、一旦空気層を走行した後、凝固浴中へ導びか
れた後、通常の場合、一旦ロールや糠等によって変向さ
れた後、凝固格より引き出され洗浄されるが、洗浄は一
旦ボビンに捲き取った後、ボビンを水に浸潰して、ボビ
ン上で、または凝固俗から引き出した後、連続的にトィ
上、ロール上、ベルト上、ネット上等で洗浄されること
が好適であり、繊維中の残浴媒量を減らすために、アル
カリによる中和が併用されてもよい。
このような級出糸を処理するに当り、本発明においては
、不活性ガス加熱処理に供される原料繊維は、硫酸根と
して、1重量%以下、さらに好ましくは0.5重量%以
下にまで、洗浄または、中和および洗浄されていること
が好ましい。
なお、加熱処理に供される湿潤繊維とは、少くとも繊維
の乾燥重量に対して、3の重量%以上の水分を繊維内部
の膨潤水として、およびャーンを穣成する各単繊離間に
保持されて、随伴する状態を言い、具体的には、紡糸に
次いで、溶媒を1%以下まで水洗されたま)の未乾燥の
湿潤繊維や、一旦乾燥された後、再度水中に浸潰する等
の方法で水を付与された再湿潤繊維が含まれる。
この加熱は、空気、窒素、アルゴン、ヘリウムの如き不
活性ガズ雰囲気(好ましくは窒素)で処理されるが、加
熱方式は、これらの不活性ガスが加熱されて循環してい
るガスオーブン中を貫通走行される方法の他、これらの
不活性ガス雰囲気中に、熱板、熱ピン等や、赤外線ラン
プ、遠赤外線ヒーター等の熱線により加熱する方法、ま
たは高周波加熱等の諸手段が任意に用いられてよい。
加熱は200℃以下、好ましくは150〜100℃の温
度で、処理後の繊維の残存水分率が1〜10%の範囲に
なるような加熱時間が必須条件である。また加熱処理中
に、炉の出口速度/炉の入口速度の比で、その温度にお
ける1十(最大延伸倍率一1)×0.2〜1十(最大延
伸倍率−1)×0.9未満の延伸倍率で延伸されること
も必須条件である。このようにして好適範囲で処理した
繊維は、均一性に優れ、ャーンとして測定したとき、出
発繊維の少くとも2倍以上の初期モジュラスを有し、か
つ強度保持率99%以上、および固有粘度の低下率は通
常1%以下である。
処理温度が高すぎると、モジュラスは増加するもの)、
繊維の熱劣化、固有粘度の低下および引張強度の低下、
さらには毛羽の発生もみられ好ましくない。また逆に処
理温度が低すぎると、繊維の熱劣化、固有粘度および引
張強度等の低下がなく、さらには毛羽もなく好ましいが
、モジュラスについては、本発明の目的とする高い値が
得られないため好ましくない。すなわち、繊維の熱劣化
を伴なうことなく、固有粘度および引張強度を保持しつ
)、モジュラスを大中に増加させ、しかも、毛羽のない
繊維を得るためには200〜10000、特に150〜
100qoでの処理温度が最も効果が大きい。また、延
伸倍率が1十(最大延伸倍率一1)×0.9を超えると
、過度の延伸が起りすぎるためか、この時点でモジュラ
スは若干増加するもの)、すでに強度の低下が著しく、
毛羽の発生が大きい。
逆に1十(最大延伸倍率一1)×0.2夫満の延伸倍率
では、加熱処理での緊張度合、または温度、加熱下での
繊維の滞在時間を調節することにより、ある程度のモジ
ュラスの増加は可能であるが、その効果は充分ではなく
好ましくない。なお、最大延伸倍率とは、1対のローラ
ーで延伸側のローラーの速度を徐々に増加していき、繊
維の単糸切れが最初に観察された時の延伸倍率である。
繊維の固有粘度、引張強度を保持し、高モジュラスを得
るためには、処理後の繊維の残存水分率が1〜10%と
なるような時間が必要である。
このような時間は、出発繊維の含有水分率、延伸倍率、
処理速度、処理形式などの相互関係で一義的ではないが
、大体の目安としては、たとえば、200『0加熱で1
0%水分率を得るためには2〜30秒程度、100℃加
熱で10%水分率を得るためには10〜20の砂である
。本発明は、湿潤繊維を比較的低温で処理するのが特徴
の一つであって、繊維内部の水による分子間力の緩和、
緊張応力の分散化、脱水時の繊維構造の繊密化などが好
適に作用して、本発明の効果がひき出されるものと考え
られる。
したがって、加熱処理雰囲気中、常に水分が残存してい
ることが重要であるが、残存水分率が高すぎると効果は
小さい。本発明者らの検討結果によれば、最終残存水分
率1〜10%の時に最も効果が大であることが判明した
。残存水分率が1%禾満では、モジュラスは若干増加す
るもの)、固有粘度、引張強度の低下がある。
さらに、加熱処理を続けると、固有粘度、引張強度の著
しい低下を始め、毛羽も発生してくる。また、残存水分
率が10%を超えると、固有粘度、引張強度は保持され
るが、モジュラスの大中な増加は得られなし、という欠
点がある。次に本発明の実施態様の一例を図面に塞いて
説明する。ドープはストックタンク1よりポンプ2を経
て、フィルター3を通じ、好ましくは凝固液面にはゞ平
行に位置された繊糸口金4に移送され、オリフイスより
吐出される。ストックタンク1、ポンプ2、フィルター
3、級糸口金4、およびその間の配管は、ドープが液体
を保つ温度に保持されている。紙糸口金4のオリフィス
より吐出されたドープは、短い間の空気中を通って、次
いで凝固バス5の中の凝固液7の中へ導入される。
凝固バス5の中には、紡糸口金4の真下に変向ガイド6
が設置されており、凝固したドープは変向ガイド6の下
部を経て、さらにガイドロール8の下部を通り、ネルソ
ンロール9に導糸される。またガイドロール8およびネ
ルソンロール9で、残溶媒が該総総乾燥重量に対して1
%以下になるように、散水器10により水洗される。こ
の湿潤繊維は加熱機1 1に供聯合する。
供繋台された湿潤繊維は、ネルソンロール9とネルソン
ロール12で延伸されながら加熱され、ガイドロール1
3を経てワインダ−14に捲き上げられる。以下実施例
により本発暁の効果を具体的に例証する(実施例1〜4
を表1にまとめた)。なお、実施例中、ポリマーおよび
繊維の固有粘度(り,nhと略す)は、蛾.5%の硫酸
を用いて重合体濃度0.3夕/硫酸loo肌‘の稀薄溶
液について、25℃にて求めた相対粘度から常法により
求めたものである。
また、繊維の引張モジュラス(Miと略す)、引張強度
(DSと略す)および引張伸度(DEと略す)は、定速
伸長型引張試験機にて23℃土1℃、65%RH±1%
での荷重−伸長曲線を描かせ、それにより求めた。毛羽
の測定は、繊維1の当りの毛羽個数(N=10の平均)
で表示した。実施例 1テレフタル酸ジクロライドおよ
びバラフェニレンジアミンを塩化カルシウムを含有する
ジメチルアセトアミド中で重合して、りinh3.5の
ボリーパラフェニレンテレフタルアミドを得た。
重合体はジャケット付の混合機中でジャケットの水温を
75℃に保持して、このポリマーを99.5%濃硫酸に
溶解して、ポリマーを18.1%含むドープを得た。こ
のドープは蝿梓時に真珠様光沢が観察された。次いでド
ープを減圧下で脱気した後、ギアポンプを通じて送り、
300メッシュステンレス製金網8重および50メッシ
ュステンレス製金網を2重捲した。キャンドルフィルタ
ーにて炉過を行い、オリフィス(0.07側め)より5
帆の空気中を通じ、濃度30%、温度2℃の硫酸凝固液
中に押し出した。さらに凝固繊維を変向ガイドを通じ、
ネルソンロール上に捲き、繊維中の硫酸根が500の磯
こなるように水洗した。水洗した繊維、すなわち、湿潤
状態の繊維は、水分率130%、りinh3.2、DS
18.30夕/d、Mi240夕/dであった。次いで
湿潤繊維は予め最大延伸倍率1.1戊音であることを確
認した後、140℃の窒素ガス加熱雰囲気中に導き、1
.03音の延伸倍率で延伸しつ)30秒間加熱処理を行
なった。処理後の繊維は、残存水分率2.2%であった
。そのように処理された繊維は、小nh3.19、保持
率99.7%、DS18.26夕/d、保持率99.8
%、Mi780夕/d、増加率3.25倍に有していた
。なお、小nhの保持率、DSの保持率およびMiの増
加率の値は、水洗後の湿潤繊維の各物性値と対比させ計
算したものである(以下各実施例にも適用する)。
さらに上記と全く同じ湿潤繊維をボビンに軽く捲き取り
、80ooで1時間電気乾燥器で乾燥した後、再度水中
に2時間浸潰して湿潤状態とした繊維は、水分率122
%であった。
この湿潤繊維を上記と全く同じ方法の延伸倍率、処理温
度および加熱時間で処理した。処理後の繊維の残存水分
率は2.0%であった。このように処理された繊維は、
りinh3.1&保持率99.4%、DS18.24夕
/d、保持率99.7%、Mi774夕/d、増加率3
.22倍であった。なお、先の実施例のテスト中、加熱
板の側面に処理中の繊維が接触するミスがあった。
この繊維は、全体的に単糸切れが生じた。実施例 2 紡糸ドープのポリマー濃度を20%とした以外は、実施
例1と同様の方法で紡糸した繊維を、硫酸根が100瓜
肌こなるまで水洗した繊維は、水分率134%、り,n
h3.18、DSI9.6夕/d、Mi310タノdで
あった。
この湿潤繊維を120oo窒素ガス加熱雰囲気中に導き
、最高延伸倍率1.15を得た。次いで延伸ロールを調
整後、1.04倍の延伸倍率で50秒間処理し、残存水
分率3.5%とした繊維は、りinh3.17、保持率
99.7%、DSI9.51夕/d、保持率99.5%
、Mi弘0夕/d、増加率303倍を有していた。比較
として、前述の湿潤繊維を1.005倍の延伸倍率で、
上記同様の加熱処理を行なって得た繊維は、残存水分率
3.60%、りinh3.17、保持率99.7%、D
SI9.54%タノd、保持率99.7%、Mi372
夕/d、増加率1.2倍であった。
さらに比較として、同じ湿潤繊維を1.14倍の延伸倍
率で、上記同様の加熱処理を行なって得た繊維は、水分
率33%、りlnh316、保持率99.3%、DS1
3.9タノd、保持率71%、Mi496タノd、増加
率1.母昔であり、Miは若干増加するもの)、強度の
低下が著しい。
また毛羽も発生した。実施例 3 テレフタル酸ジクロラィド45モル%、バラフェニレン
ジアミン45モル%およびパラアミノ安息香酸クロラィ
ド塩10モル%を重合し、小nh4.3のコポリアミド
を得た。
この重合体は、ジャケットに6ぴ○の温水を流した溶解
機中で99.8%の濃硫酸に溶解して、ポリマー濃度1
9%のドープを調整した。このドープを実施例1と同様
な方法で僻○の水浴中に押し出し、凝固浴より引き出し
た繊維をネルソンロール上で水洗して、硫酸根を80地
の繊維を得た。この湿潤繊維は、水分率141%、小n
h3.9DS189夕/d、Mi268夕/dであった
。次いで、この湿潤繊維を130午○窒素ガス加熱覆囲
気中に導き、最高延伸倍率1.18を確認した後、直ち
に1.1叶苦の延伸倍率に調整して4幻砂間加熱処理を
行い、処理後の残存水分率1.4%を得た。この繊維は
、小nh3.87、保持率99.3%、DS18.7夕
/d、保持率99.2%、Mj810夕/d、増加率3
.02倍を有していた。比較として、130つCで12
の砂間加熱を延長した残存水分率0.0%の繊維は、り
inh2.8保持率72%、OSI4.7夕/d、保持
率78%、Mi760夕/d、増加率2.8倍であった
なお、この処理後の繊維は多くの毛羽が発生した。さら
に比較として、加熱時間を縮少して残存水分率15%と
した繊維は、り他3.88、保持率99.5%、DS1
8.9夕/d、保持率100%、Mi509夕/d、増
加率1.針音であった。
実施例 4 実施例3と同一の湿潤繊維を18000の窒素ガス加熱
雰囲気中に導き、最高延伸倍率1.17倍を確認した後
、1.035倍の延伸倍率で1M秒間加熱処理して、処
理後の残存水分率が5.1%の繊維を得た。
この繊維は、刀inh3.80保持率99%、DS18
.7夕/d、保持率99.1%、Mi840夕/d、増
加率3.13倍で、りinhおよびDSの保持率がや)
低下気味である。比較として、80ooの窒素ガス加熱
雰囲気中で、上記延伸倍率および処理後の残存水分率が
同じになる加熱時間を定めて処理した繊維は、小nhお
よびDSの低下はないが、Mi増加率が1.07倍で効
果は小であった。
さらに比較として、280℃の窒素ガス加熱雰囲気中で
、上記と全く同じ延伸倍率で処理後の残存水分率を2.
5%にした繊維のMi‘ま、2.85倍と大中に増加し
たもの)、小nhの保持率67%、DSの保持率72%
の著しい低下、および大量の毛羽が生じた。船 図面の簡単な説明 ある

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 パラ配向芳香族ポリアミド系重合体を98重量%以
    上の濃硫酸に14重量%以上溶解して成る光学異方性ド
    ープを、一旦空気中に吐出して空気中を走行せしめた後
    、水または40重量%以下の稀硫酸より成る凝固液中に
    導くことにより紡糸し、洗浄された糸条を、湿潤状態で
    100℃以上200℃以下の不活性ガス加熱雰囲気中に
    導入し、繊維の残存水分率が1〜10重量%の範囲内に
    なるような時間加熱すると共に、次式の範囲内の延伸倍
    率で同時に延伸することを特徴とする高モジユラス芳香
    族ポリアミド繊維の製造方法。 1+(最大延伸倍率−1)×0.2倍〜1+(最大延
    伸倍率−1)×0.9倍(たゞし、最大延伸倍率は不活
    性ガス雰囲気温度における最大延伸倍率を言う)2 パ
    ラ配向芳香族ポリアミド系重合体が次の単位 −NH−
    Ar_1−NH−I、−CO−Ar_2−CO−IIおよ
    び/または−CO−Ar_3−NH−III〔式中、単位
    IおよびIIはポリマー中に実質的に等モル等で存在し、
    Ar_1,Ar_2およびAr_3は各々2価の芳香族
    基を表わす。 また、ポリマー中の基Ar_1,Ar_2および/また
    はAr_3の全体の少くとも90モル%はパラ配向であ
    る。〕より実質的に構成されている特許請求の範囲第1
    項記載の高モジユラス芳香族ポリアミ繊維の製造方法。
    3 加熱延伸される湿潤状態の繊維が水洗されたまゝの
    未乾燥状態の湿潤糸である特許請求の範囲第1項記載の
    高モジユラス芳香族ポリアミド繊維の製造方法。 4 加熱延伸される湿潤状態の繊維が乾燥繊維を再湿潤
    した繊維である特許請求の範囲第1項記載の高モジユラ
    ス芳香族ポリアミド繊維の製造方法。
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