JP2607951B2 - カラー拡散転写写真フィルムユニット - Google Patents

カラー拡散転写写真フィルムユニット

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JP2607951B2 JP1068749A JP6874989A JP2607951B2 JP 2607951 B2 JP2607951 B2 JP 2607951B2 JP 1068749 A JP1068749 A JP 1068749A JP 6874989 A JP6874989 A JP 6874989A JP 2607951 B2 JP2607951 B2 JP 2607951B2
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    • G03C8/00Diffusion transfer processes or agents therefor; Photosensitive materials for such processes
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はカラー拡散転写写真フイルムユニツトに関
し、更に詳しくは一体型のフイルムユニツトを処理後剥
離し、支持体を通さずに色素画像を観察する明室処理可
能なカラー拡散転写写真フイルムユニツトに関する。
(従来の技術) 従来のカラー拡散転写写真フイルムユニツトは大別し
て剥離型と剥離不用型に大別される。剥離型は感光層と
色素受像層とが別の支持体上に塗設されており画像露光
後、感光要素と、色素受像要素とを重ね合わせ、その間
に処理組成物を展開し、その後色素受像要素を剥し取る
ことにより、色素受像層に転写された色素画像を得るも
のである。
この形態の特徴は支持体の上に塗設された受像層上に
形成された染料画像を直接観察できるため、後述の剥離
不用型にみられるような画質の低下がなく、非常に優れ
た色再現を示すことである。他方感光要素と受像要素と
をカメラ中で重ね合わせるという操作上の不便さ、また
剥離後アルカリ性の処理液がベタつき、周囲に付着し易
いという、処理済フイルム取扱いの上の不都合さがあ
る。
これに対して剥離不用型では透明な支持体ともう一方
の支持体の間に色素受像層、ハロゲン化銀乳剤、が塗設
されているが、受像層とハロゲン化銀乳剤層が同一の透
明支持体に塗設される形態と別の支持体に塗設される形
態とがある。
前者の場合には受像層とハロゲン化銀乳剤層との間に
白色反射層が塗設され、後者の場合には、受像層とハロ
ゲン化銀乳剤層との間に展開される処理組成物に白色顔
料を含有させることにより、受像層に転写した色素像を
反射光で観察できるようにしている。
これら剥離不用型の特徴は前述の剥離型のような、処
理液のベタつき、フイルムシートの重ね合わせに伴う取
扱上の不便さがなく、非常に取扱い易いことである。し
かしながら一方では透明支持体を通して色像を観察する
ために、表面反射による色飽和度の低下、白色反射層の
反射率不足による白地部の白色度不足等により、前述の
剥離型に比較して画質の低下が避けられない。
また用済みの乳剤層、ポツド、カバーシート等が剥し
取られないままであるため、得られたプリントの厚みが
厚すぎるという不都合さもある。
このような問題を解決する目的で特開昭63−226649号
に白色支持体上に少なくとも(a)中和機能を有する
層、(b)染料受像層、(c)剥離層、(d)色素像形
成物質と組み合わされた少なくとも1つのハロゲン化銀
乳剤層を順次有する感光要素、遮光剤を含むアルカリ処
理組成物、及び透明カバーシートから成ることを特徴と
するカラー拡散転写写真フイルムユニツトが記載されて
いる。
(発明が解決しようとする問題点) 支持体上に、少なくとも(a)中和機能を有する層、
(b)染料受像層、(c)剥離層、(d)色素像形成物
質と組合わされた少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層
を順次有する感光要素、遮光剤を含むアルカリ処理組成
物、及び透明カバーシートから成り、該乳剤層の該処理
組成物を展開する側と反対側に遮光機能をもち該支持体
が、白色支持体でしかも該ハロゲン化銀乳剤層が多層あ
る感光要素であるカラー拡散転写フイルムユニツトであ
る好ましい一つの態様の場合、染料受像層に最も近いハ
ロゲン化銀乳剤層と組み合わされた色素像形成物質より
生成した染料が染料受像層まで直接拡散する距離(d)
が非常に短くなるのに比較して染料受像層から最も遠い
ハロゲン化銀乳剤層と気み合わされた色素像形成物質よ
り生成した染料が染料受像層まで直接拡散する距離
(d′)は長くなる為にその比率d′/dは大きなものに
なる。
この為、染料受像層近くで生成した染料は短時間で転
写色画像を形成する一方、染料受像層から遠くで生成し
た染料は、転写色画像を形成するまでに長時間が必要と
なる。その結果全体として画像完成時間が遅れ、しかも
画像完成までに至る途中でのカラーバランスの変化が大
きいものとなる。前記のように、剥離するまで画像の観
察ができない写真フイルムユニツトにおいては、画像完
成時間の遅れ、画像完成前後におけるカバーバランスの
変化は、致命的なものとなるため改良が強く望まれてき
た。
さらに、同一支持体上に中和機能を有する層と染料受
像層の両方を有し、画像形成後もその位置関係が保たれ
る写真要素においては、いくつかの膜質上の欠点を有す
ることが明らかになつた。
たとえば、剥離するときに染料受像層がその下層から
離れてしまう密着の悪さ、剥離直後に画面をひっかいた
ときの傷つきやすさ、画像形成後に水に漏れた場合に染
料受像層が離れてしまう密着の悪さ、画像形成後低湿度
環境において、折り曲げたりすると画面にヒビ割れが発
生する問題、などである。
(発明の目的) 本発明の目的は剥離型のカラー拡散転写ユニツトによ
り得られる高画質と、剥離不用型カラー拡散転写ユニツ
トの優れた取扱い性とをかね備えた新規な明室処理可能
なフイルムユニツトを提供することにある。
別の目的は剥離後にベタつきがなく、高品質のカラー
拡散転写写真を提供することにある。
さらに別の目的は明室下の処理によつて、べつつきが
ない高品質のカラー画像が得られる拡散転写法画像形成
方法を提供することにある。
さらに別の目的は、画像完成時間の早い新規な明室処
理可能なフイルムユニツトを提供することにある。
さらに別の目的は膜質の優れたカラー拡散転写フイル
ムユニツトを提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 前記の目的は、支持体上および/または支持体中に遮
光機能を有し、該支持体上に少なくとも(a)染料受像
層、(b)剥離層、(c)色素像形成物質と組み合わさ
れた少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層を順次有する
感光要素、遮光剤を含むアルカリ処理組成物、及び透明
支持体上に少なくとも中和機能を有する層を含むカバー
シートからなり、該カバーシートのアルアリ処理組成物
に接する位置に色素捕獲層を有することを特徴とするカ
ラー拡散転写写真フイルムユニツト(以下単に「フイル
ムユニツト」と略記することあり)により達成された。
前記の好ましい態様は、支持体上および/または支持
体中に遮光機能および光反射機能を有し、該支持体上に
少なくとも(a)染料受像層、(b)剥離層、(c)色
素像形成物質と組み合わされた少なくとも1つのハロゲ
ン化銀乳剤層を順次有する感光要素、遮光剤を含むアル
カリ処理組成物、及び透明支持体上に少なくとも中和機
能を有する層を含むカバーシートからなり、該カバーシ
ートのアルカリ処理組成物に接する位置に色素捕獲層を
有することを特徴とするカラー拡散転写写真フイルムユ
ニツト(以下単に「フイルムユニツト」と略記すること
あり)、但し、該光反射機能を有する層は、染料受像層
に対して、ハロゲン化銀乳剤層と反対側かつ、該遮光機
能を有する層は、該光反射機能を有する層に対して、ハ
ロゲン化銀乳剤層と反対側あるいは、ハロゲン化銀乳剤
層と剥離層の間にある。
前記における色素捕獲層は処理組成物展開時に最初に
浸透する層、即ちカバーシート中の最上層であることが
好ましいが、色素捕獲層の上にさらに親水性層(例えば
ゼラチン層)があつてもよい。
前記の更に好ましい態様は支持体上および/または支
持体中に遮光機能および反射機能を有し、該支持体上に
少なくとも(a)染料受像層、(b)剥離層、(c)色
素像形成物質と組み合わされた少なくとも1つのハロゲ
ン化銀乳剤層を順次有する感光要素、透明支持体上に少
なくとも中和機能を有する層および中和機能を有する層
と同じ側の最外層に色素捕獲層を含む透明カバーシート
を有し、該感光要素の最上層と該カバーシートの色素捕
獲層の間に展開される遮光剤を含むアルカリ処理組成物
を有することを特徴とするカラー拡散転写写真フイルム
ユニツトである。
本発明の好ましい態様では、前記のフイルムユニツト
を色素捕獲層を有する透明カバーシート側より露光した
後押圧部材により処理し、前記アルカリ処理組成物をフ
イルムユニツト内に均一に展開し現像を開始させる。
処理後剥離層の位置において、支持体、染料受像層を
含む部分をフイルムユニツトの残りの部分から剥し取る
ことにより、用済みの乳剤層、ポツド、カバーシート等
が付着していない、いわゆるコンベンシヨナルのプリン
トと同様なものが得られる。
本発明の方法によれば、透明プリントまたは反射プリ
ントのいずれかを得ることができる。
好ましい態様である反射プリントを得るためには、本
発明における前記遮光機能、および光反射機能を有する
感光要素としては、以下の態様をあげることができる、
即ち、 i)白色支持体上の一方に少なくとも、前記(a)〜
(c)層を塗設しもう一方に遮光層を塗設した感光要素 ii)黒色支持体上の一方に少なくとも、前記(a)〜
(c)層を塗設し支持体と、前記染料受像層(a)の間
に光反射層を塗設した感光要素 iii)支持体上の一方に少なくとも、前記(a)〜
(c)層を塗設し支持体と、前記染料受像層(a)の間
に光反射層を塗設し、更に支持体のもう一方に遮光層を
塗設した感光要素 iv)支持体上の一方に少なくとも前記(a)〜(c)層
を塗設し支持体と、前記染料受像層(a)の間に光反射
層、支持体と該光反射層との間に遮光層を塗設した感光
要素 v)支持体自体が、遮光機能および光反射機能の両方を
有し、該支持体の白色光反射面側に少なくとも前記
(a)〜(c)を塗設した感光要素 vi)白色支持体上の一方に少なくとも、前記(a)〜
(c)層を塗設し、(b)〜(c)の間に遮光層を有す
る感光要素 vii)支持体上の一方に少なくとも、前記(a)〜
(c)層を塗設し支持体と、前記染料受像像(a)との
間に光反射層を塗設し、更に(b)〜(c)との間に遮
光層を有する感光要素 本発明において透明プリントを得るための態様として
は、 viii)透明支持体上の一方に少なくとも、前記(a)〜
(c)層を塗設し、もう一方に処理後除去可能な遮光層
を塗設した感光要素 ix)透明支持体上の一方の少なくとも、前記(a)〜
(c)層を塗設し、前記剥離層とハロゲン化銀乳剤層の
間に遮光層を有する感光要素 があげられる。
好ましい態様においては、色素像形成物質から形成し
た染料の、拡散距離を短くすることにより、画像完成時
間を早める目的から染料受像層と染料受像層に最も近い
色素像形成物質層との距離は、5μ以下さらに好ましく
は3μ以下であり、染料受像層と前記色素像形成物質層
の間に、遮光層を含まない構成が好ましく、前記態様の
i)ii)iii)v)が好ましい。
染料受像層と、前記色素像形成層の間の距離を短くす
ることによつて、前述のdを小さくしd′/dの値を大き
くすることとなる。
特に好ましい態様はi)である。
色素捕獲層に関しては、特開昭50−142233号にスカベ
ンジヤー媒染層として、アルカリ処理組成物質および乳
剤層の一方の側に位置し、染料画像受像層が前記両層の
他方の側に位置するように設定され、かつスカベンジヤ
ー媒染層がタイミング層の中に、または、前記アルカリ
処理組成物層に対してタイミング層の後方に位置させる
ことが類似の概念として開示されている。しかしなが
ら、上記特開昭50−142233号における構成は本発明の構
成と異なっているだけでなく、特開昭50−142233号記載
のスカベンジヤー媒染層は、基本的に不望の処理反応生
成物、および過剰の染料を所定の時間後、好ましくは20
〜30秒後にスカベンジすべくタイミング層中、あるいは
アルカリ処理組成物層に対してタイミング層の後方に位
置させることが特徴であり、処理する温度によるDmaxの
変化が小さくなる、あるいは処理完了時から4週間後ま
でのDmaxの変化が小さくなる、更にオキシクロミツク現
像剤の如き最初から拡散性の染料画像付与物質を使用し
た場合には、アクセスタイムを遅らせることなく受像層
での過剰の染料生成を減少するなどの効果を主張してい
る。
しかし、前記特開昭50−142233号におけるスカベンジ
ヤー媒染層は、その実施例からみてもわかる通り好まし
い態様においては、染料受像層に最も近いハロゲン化銀
乳剤層と組み合わされた色素像形成物質より生成した染
料が、染料受像層まで直接拡散する距離dは酸化チタン
層およびカーボンブラツク層が存在する故に比較的長く
なる為前述のd′/dの値は本発明におけるd′/dの値よ
りも小さなものとなる。この違いは決定的であり、特開
昭50−142233号の例では、カスベンジヤー機能を発現す
る前に20〜30秒のタイミングを取ることが必要であり、
タイミングがなければ受像層への染料拡散に妨害を与え
ると記載されている。本発明においては、実施例で示す
ようにタイミングをつけると望ましい効果があがらな
い。本発明の色素捕獲層は、直接遮光剤を含むアルカリ
処理組成物に接していることが特徴であり、これによつ
て現像の促進、鮮鋭度(Sharpness)の向上、画像完成
時間の短縮、カラーバランス変化の低減が実現された。
致命的な弊害もなく、大きな効果が発現されるのは前述
のd′/dが大きい為と考えられる。
一方、2つの染料受像層、または2つの染色可能層を
有するカラー拡散転写写真フイルムユニツトについて
は、前記特開昭50−142233号以外に、特開昭57−58650
号、米国特許第3,620,731号に記載がある。特開昭57−5
8650号には、2つの透明支持体上のそれぞれに染色可能
層を設けるカラー拡散転写写真フイルムユニツトが開示
されている。
しかしながら、その実施例に示してあるごとく、好ま
しい実施態様には剥離層は存在せず、第1の支持体に塗
設された、第1の染色可能層と色素像形成物質と組み合
わされた感光性ハロゲン化銀層との間に光反射白色層、
および遮光層を含み、さらに、アルカリ現像組成物に白
色顔料を含有せしめることによつて、いずれの染色可能
層をも支持体を通して、反射プリントとして観察する点
で本発明とは、全く異つた構成となつている。
また、米国特許3,620,731号には、分子内閉環により
染料を放出する色素像形成物質を使用した、2枚のカラ
ー画像を得る為に2つの染料受像層を有する、カラー拡
散転写写真フイルムユニツトが開示されている。しかし
ながら、上記特許には、剥離したあとの画像の安定化の
為の手段、たとえば中和層の設置、遮光の方法について
の記載はなく、色素像形成物質も本発明とは異なつてい
る。
本発明における色素捕獲層は、受像層における色画像
を満足させるものとした場合、即ち十分な色濃度、好ま
しいカラーバランス、十分低い最低濃度、好ましい階調
となるようにした場合には、極めて劣悪な画像しか与え
得ない。従って、受像層としての機能は実質的に有して
おらず、現像の促進、画像完成時間の短縮、鮮鋭度(Sh
arpness)の向上、カラーバランス変化の低減など予想
外の効果を実現させるための層として機能しているにす
ぎない。
更にまた、本発明以前にも剥離層を用いて、用済みの
乳剤層、カバーシート等を取り除く技術についてはいく
つかの特許等に開示されてはいるが、本発明における中
和機能、遮光および光反射機能、剥離層、色素捕獲層を
特徴とする構成とは全く異なるものである。
特開昭47−8237(米国特許3730718)、特開昭59−220
727(米国特許4499174)、特開昭59−229555(米国特許
4459346)には剥離不要、一体型のフイルムユニツトの
欠点であつた処理後のプリントの厚みを減じるために、
支持体上に受像層、剥離層、感光層を順次塗設し、処理
後に感光層、処理液、カバーシート等の不要部分を剥が
し取る技術が開示されている。しかしながらこれらはい
ずれも透明支持体を通して受像層上の色像を観察するフ
イルムユニツトに関するものであり、透明支持体の表面
反射による色飽和度の低下、白色反射層の白色度不足に
より、本発明のプリント比べ不満足な画質のプリントし
か得られない。
また特開昭56−65133(米国特許4328301)、リサーチ
・デイスクロージヤ(Research Disclosure)16462、
(1977、12月発行)、米国特許3658524、英国特許64135
5には、支持体(紙支持体を含む)に順次、色素受像
層、剥離層、感光層を塗設し、処理後に感光層を剥がし
取りプリントを得る技術が開示されている。しかしなが
ら、ここでは現像から安定化までをフイルムユニツト中
で行う一体型ユニツトの概念は呈示されていない。例え
ば、特開昭56−65133では感光材料を処理浴に浸して処
理を行なつた後に感光性層を湿った状態で剥がし得るも
のであり、リサーチ・デイスクロージヤ16462(1977年1
2月発行、164巻)では粘性処理液を感光要素上に均一に
展開する事により現像を行った後、水中で剥がしとるこ
とによりプリントを取る技術を開示している。即ち、こ
れらはいずれも処理浴を用いることを前提とした感光材
料である。これは感光材料中に現像停止機能もしくは中
和機能を有する層が含まれていないことからもあきらか
である。感光材料中に中和機能がないこれら感光材料で
は、処理浴による安定化を行なわない限り、安定なカラ
ー画像を得ることはできないし、またこのような処理を
おこなうとしたら、本発明の感光材料のようなインスタ
ント性を失うことになる。
さらにリサーチ・デイスクロージヤ16462は暗室で処
理するもので、明室下では処理不可能である。
また、特開昭45−24075(米国特許3445228)、英国特
許641355、米国特許3227550、同3227552にはカラー現像
薬を用いたカラー拡散転写感光材料において剥離層を用
いることの開示があり、前者には色素受像層と支持体の
間に酸中和層を設ける旨の記載がある。しかしながらこ
れらは本発明で用いられる色素像形成方法とは全く異な
る方法をとつており、得られるプリントの画質も不満足
なものしかえられない。
本発明では酸化還元により拡散性色素を放出するかそ
れ自体の拡散性が変化する色素供与化合物と組合わせ
て、電子伝達剤として黒白現像剤を用いる。これに対し
これらの画像形成方法では色素を生成するたみにカラー
現像薬を用いるが、これが色素受像層中に残存すること
により著しいステインを生じ、白地のきれいなプリント
を得ることができないのである。さらに米国特許322755
0等は明室下の処理に関する開示もない。
米国特許4401746には支持体(紙支持体を含む)上に
順次、色素受像像、剥離層、感光層を設け、処理後に不
要な感光層、処理液等を除去する一体型のフイルムユニ
ツトについて記載されており、支持体と色素受像層との
間に酸中和層を設けることが示唆されているといえる。
しかしながら、ここで、具体的に開示されているユニツ
トは暗室で処理するものであり、遮光機能については開
示されておらず、遮光機能を有し明室下で処理可能な本
発明のユニツトとは区別され、即時性に於いても不満足
なものである。
また特開昭49−4653(米国特許3820999)、米国特許3
220835、特開昭49−4334、米国特許2759825、同261492
6、同2543181、同3409430にも剥離層を用いて処理後、
不要な感光層を剥がし取る技術が記載されているが、こ
れらはいずれも銀塩拡散転写を用いた黒白感光材料であ
り本発明のカラー拡散転写感光材料とは異なるものであ
る。また銀塩拡散転写を利用した加色法カラー感光材料
に剥離層を用いることが、米国特許4359518、同367448
2、同4383022に開示されているが、これらは色素供与化
合物を用いる本発明とは全く異なるものであるのみなら
ず、中和機能を有する層についての示唆がない。さらに
これらの文献には本件の如き明室処理に関する開示はな
い。
従って、従来技術では本発明の目的を達成することが
できず、即ち、不要部分がなく取扱い性に優れた高画質
のプリントが得られる明室処理可能なフイルムユニツト
は、本発明によつて初めて達成されたのである。
更に、中和機能を有する層をカバーシートに含ませる
ことにより、染料受像層周辺における前述の膜質上の諸
問題を回避することができる。中和機能を有する層のpH
低下過程は逆S字型となることが特に好ましい。
ここで言う逆S字型のpH低下過程とは、処理液を展開
した直後から剥離直前(画像完成直前)までは処理液の
高pHを維持(pH低下1ユニツト以内)し、画像完成後は
急速に(1分当り0.5ユニツト以上)pHを低下せしめ剥
離時には安全なpHに到達している過程である。
逆S字型の中和過程をとるため、剥離間際まで系のpH
を高く保つことができ、画像形成速度を早くすることが
でき、かつ剥離時には、系のpHは下がっているため、画
像シヤープネスが著しく向上し、手にふれた時の安全性
も高くでき、また同時にプリントの保存中のステインの
発生・画像色素の変色などを防ぐこともできる。
以上のように本発明により、不要部分がなく取扱い性
に優れた高画質のプリントが得られ、しかも膜質的に優
れ、昼光下でも現像処理可能なカラー拡散転写写真フイ
ルムユニツトを得ることが可能となつた。
色素捕獲層としては、後述の染料受像層と同様に親水
性コロイド中に媒染剤を含むものであり、媒染剤として
は後述の染料受像層に使用できる媒染剤を用いることが
できる。色素捕獲層に使用する媒染剤は、染料受像層に
使用する媒染剤と同じでも異なっていてもよく、媒染力
によつて色素捕獲量を調節することにより受像層上の色
画像の画質等を変えることができる。
親水性コロイドとしては、ゼラチン、ポリビニルアル
コール、およびそれぞれの変性物、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリルアミドなど当業者に公知のものが用い
られるが、特に好ましくはゼラチンである。
色素捕獲層の塗布量は、系によつて自由に設定するこ
とができるが一般的に媒染剤は0.1g/m2〜10g/m2好まし
くは0.2g/m2〜3g/m2、更に好ましくは0.2〜1.5g/m2、親
水性コロイドは0.1g/m2〜10g/m2好ましくは0.2g/m2〜3g
/m2、更に好ましくは0.2〜1.5g/m2である。
実施例に示すように、染料受像層の媒染剤種および塗
布量と色素捕獲層の媒染剤種および塗布量の相対関係に
より受像層上の色画像の画質、色濃度等を調節できるが
染料受像層の媒染剤塗布量の方が色素捕獲層のそれより
も多いことが望ましい。
以下にこれらの各構成要素について説明する。
A)感光要素用支持体 本発明に使用される支持体は通常平滑な写真用支持体
として用いられる透明支持体、白色支持体、黒色支持体
などである。透明支持体としては厚さ50〜350μm、好
ましくは70〜210μmのポリエチレンテレフタレート、
セルロースアセテート、ポリカーボネートなどが使用さ
れる。透明支持体中にはライトパイピング防止の為に微
濁量を二酸化チタンなどの顔料や微量の染料を含ませて
もよい。
本発明にいう白色支持体とは、少なくとも染料受像層
を塗設する側が白色である支持体を指し、十分な白色度
と平滑性をもつものであればどのようなものでも用いる
ことが出来る。例えば、粒径0.1〜5μの酸化チタン、
硫酸バリウム、酸化亜鉛等の白色顔料の添加や延伸によ
るミクロボイド形成で白色化したポリマーフイルム、例
えば常法の遂次第二軸延伸で製膜したポリエチレンテレ
フタレート、ポリスチレン、ポリプロピレンから成るフ
イルムや合成紙、また紙の両面にチタンホワイトを含む
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレン等をラミネートしたものなどが好ましく用いられ
る。
支持体の厚さは50−350μm、好ましくは70−210μ
m、更に好ましくは80−150μm、である。また、必要
によつては、支持体中に遮光層を設けることもできる。
例えば白色支持体の背面にカーボンブラツクなどの遮光
剤を含んだポリエチレンをラミネートしてなる支持体な
どが用いられる。
黒色支持体としては、カーボンブララツクなどの遮光
剤を含んだ厚さ50〜350μm、好ましくは70〜210μmの
ポリエチレンテレフタレート、セルロースアセテート、
ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレンな
ど、あるいはカーボンブラツクなどの遮光剤を含んだ厚
さ50〜400μm好ましくは70〜250μmの紙支持体の両側
をポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプ
ロピレン等をラミネートしたものなどが好ましく用いら
れる。
カーボンブラツク原料としては、例えばDonnel Voest
“Carbon Blak"Marcel Dekker,Inc.(1976)に記載され
ているようなチヤンネル法、サーマル法及びフアーネス
法など任意の製法のものが使用できる。カーボンブラツ
クの粒子サイズは特に限定されないが90〜1800Åのもの
が好ましい。遮光剤としての黒色顔料の添加量に遮光す
べき感光材料の感度に応じて量を調節すればよいが、光
学濃度で5〜10程度が望ましい。黒色支持体を使用する
場合あるいは白色支持体の白色度が不足する場合には、
支持体と染料受像層の間に白色光反射層を設けることが
であり、粒径0.1〜5μの酸化チタン、硫酸バリウム、
酸化亜鉛等の白色顔料や、中空ポリマーラテツクスを含
有する層を設けるのが好ましい。
本発明においては、白色支持体を使用することが好ま
しく、特に好ましくは酸化チタンを含有するポリエチレ
ンテレフタレート白色支持体がよい。
B)染料受像層 本発明に用いられる染料受像層は親水製コロイド中に
媒染剤を含むものである。これは単一の層であつても、
また媒染力の異なる媒染剤が重ねて塗設された多層構成
のものでもよい。これについては特開昭61−252551に記
載されている。媒染剤としては、ポリマー媒染剤が好ま
しい。
本発明に用いられるポリマー媒染剤とは二級および三
級アミノ基を含むポリマー、含窒素複素環部分をもつポ
リマー、これらの4級カチオン基を含むポリマーなどで
分子量が5,000以上のもの特に好ましくは10,000以上の
ものである。
例えば、米国特許2,548,564号、同2,484,430号、同3,
148,061号、同3,756,814号明細書等に開示されているビ
ニルピリジンポリマー、及びビニルピリジニウムカチオ
ンポリマー;米国特許4,124,386号明細書等に開示され
ているビニルイミダゾリウムカチオンポリマー;米国特
許3,625,694号、同3,859,096号、同4,128,538号、英国
特許1,277,453号明細書等に開示されているゼラチン等
と架橋可能なポリマー媒染剤;米国特許3,958,995号、
同2,721,852号、同2,798,063号、特開昭54−115,228
号、同54−145,529号、同54−126,027号、同54−155,83
5号、同56−17,352号明細書等に開示されている水性ゾ
ル型媒染剤;米国特許3,898,088号明細書等に開示され
ている水不溶性媒染剤;米国特許4,168,976号、同4,20
1,840号明細書等に開示の染料と共有結合を行うことの
できる反応性媒染剤;更に米国特許3,709,690号、同3,7
88,855号、同第3,642,482号、同第3,488,706号、同第3,
557,066号、同第3,271,147号、同第3,271,148号、特開
昭53−30328号、同52−155528号、同53−125号、同53−
1024号、同53−107,835号、英国特許2,064,802号明細書
等に開示してある媒染剤を挙げることができる。
その他、米国特許2,675,316号、同2,882,156号明細書
に記載の媒染剤も挙げることができる。
これらの媒染剤の内、媒染層から他の層に移動しにく
いものが好ましく、例えばゼラチン等のマトリツクスと
架反応するもの水不溶性の媒染剤、および水性ゾル(又
は、ラテツクス分散物)型媒染剤が好ましい。特に好ま
しくはラテツクス分散物媒染剤であり、粒径0.01〜2μ
好ましくは0.05〜0.2μのものがよい。
媒染剤の塗設量は、媒染剤の種類、4級カチオン基の
含量、媒染すべき色素の種類と量、使用するバインダー
種などによつて異なるが0.5〜10g/m2好ましくは1.0〜5.
0g/m2、特に好ましくは2〜4g/m2である。
受像層に使用する親水性コロイドとしては、ゼラチ
ン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリ
ビニルピロリドンなどが使用されるがゼラチンが好まし
い。
C)遮光層 本発明では、感光要素中の遮光層及び、処理時に感光
要素上に展開される遮光性の処理液によつて現像処理の
間、感光層を外光から完全に遮断することにより、昼光
下での処理を可能にしている。具体的には支持体の背面
あるいは乳剤層と支持体の間に、遮光剤を含む層を塗設
するか、あるいは支持体中に遮光剤を含む層を設けるよ
うにしてもよい。遮光剤としては、遮光機能を有する材
料のいずれも用いられるが、カーボンブラツクが好まし
く用いられる。
遮光剤を塗設するバインダーとしてはカーボンブラツ
クを分散しうるものならいずれでもよく、好ましくはゼ
ラチンである。
D)剥離層 本発明では色素像形成物質と組合わされた乳剤層と色
素受像層との間に剥離層を設け、処理後に乳剤層を剥が
し取る。従って、この剥離層は未処理の状態では受像層
と乳剤層の密着を保つとともに、処理後の剥離が容易な
ものでなければならない。このための素材としては、例
えば、特開昭47−8237、同59−220727、同59−229555、
同49−4653、米国特許3220835、同4359518、特開昭49−
4334、同56−65133、同45−24075、米国特許3227550、
同2759825、同4401746、同4366227などに記載されたも
のを用いることが出来る。具体例の一つとしては、水溶
性(あるいはアルカリ可溶性)のセルロース誘導体があ
げられる。例えばヒドロキシエチルセルロース、セルロ
ースアセテート−フタレート、可塑化メチルセルロー
ス、エチルセルロース、硝酸セルロース、カルボキシメ
チルセルロース、などである。また別の例として種々の
天然高分子、例えばアルギン酸、ベクチン、アラビアゴ
ム、などがある。また種々の変性ゼラチン、例えばアセ
チル化ゼラチン、フタル化ゼラチンなども用いられる。
更に、別の例として、水溶性の合成ポリマーがあげられ
る。例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリレー
ト、ポリメチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、あるいは、それらの共重合体などである。
剥離層は、単一の層でも、また複数の層からなるもの
でもよく、たとえば、特開昭59−220727、同60−60642
などに記載されている。
さらに、本発明に特に適した剥離層の例として特願昭
63−23493号、同63−155934号、同63−76859号、同63−
22526、63−76860号、同63−76861、などが挙げられ
る。
E)感光層 本発明においては、前記剥離層の上方に色素像形成物
質と組合わされたハロゲン化銀乳剤層から成る感光層を
設ける、以下でその構成要素について述べる。
(1) 色素像形成物質 本発明に用いられる色素像形成物質は、銀現像に関連
して拡散性色素(色素プレカーサーでもよい)を放出す
る非拡散性化合物であるか、あるいはそれ自体の拡散性
が変化するものであり、写真プロセスの理論“The Theo
ry of the Photographic Proess"第4版に記載されてい
る。これらの化合物は、いずれも下記一般式(I)で表
すことが出来る。
DYE−Y (I) ここで、DYEは色素あるいはそのプレカーサーを表
し、Yはアルカリ条件下で該化合物とは拡散性の異なる
化合物を与える成分を表す。このYの機能により、銀現
像部で拡散性となるネガ型化合物と未現像部で拡散性と
なるポジ型化合物とに大別される。
特に好ましくは、それ自体は非拡散性の色素放出レド
ツクス化合物であり、特に好ましくはそれ自体は非拡散
性のネガ型色素放出レドツクス化合物である。
ネガ型のYの具体例としては、現像の結果酸化し、解
裂して拡散性色素を放出するものが挙げられる。
Yの具体例は米国特許第3,928,312号、同3,993,638
号、同4,076,529号、同4,152,153号、同4,055,428号、
同4,053,312号、同4,198,235号、同4,179,291号、同4,1
49,892号、同3,844,785号、同3,443,943号、同3,751,40
6、同3,443,939号、同3,443,940号、同3,628,952号、同
3,980,479号、同4,183,753号、同4,142,891号、同4,27
8,750号、同4,139,379号、同4,218,368号、同3,421,964
号、同4,199,355号、同4,199,354号、同4,135,929号、
同4,336,322号、同4,139,389号、特開昭53−50736号、
同51−104343号、同54−130122号、同53−110827号、同
56−12642号、同56−16131号、同57−4043号、同57−65
0号、同57−20735号、同53−69033号、同54−130927
号、同56−164342号、同57−119345等に記載されてい
る。
ネガ型の色素放出レドツクス化合物のYのうち、特に
好ましい基としてはN−置換スルフアモイル基(N−置
換基としては芳香族炭化水素環やヘテロ環から誘導され
る基)を挙げる事ができる。このYの代表的な基を以下
に例示するが、これらのみに限定されるものではない。
ポジ型の化合物については、アンゲバンテ・ヘミ・イ
ンターナシヨナル・エデシヨン・イングリツシユ(Ange
v.Chem.Inst.Ed.Engl.),22,191(1982)に記載されて
いる。
具体例としては、当初アルカリ条件下では拡散性であ
るが、現像により酸化されて非拡散性となる化合物(色
素現像薬)があげられる。この型の化合物に有効なYと
しては米国特許2983606号にあげられたものが代表的で
ある。
また、別の型としては、アルカリ条件下で自己閉環す
るなどして拡散性色素を放出するが、現像に伴い酸化さ
れると実質的に色素の放出がおこさなくなるようなもの
である。このような機能を持つYの具体例については、
米国特許3,980,479、特開昭53−69033、同54−130927、
米国特許3,421,964、同4,199,355などに記載されてい
る。
また別な型としては、それ自体は色素を放出しない
が、還元されると色素を放出するものがある。この型の
化合物は電子供与体とともに組合わせて用い、銀現像に
よつて画像様に酸化した残りの電子給与体との反応によ
つて像様に拡散性色素を放出させることが出来る。この
ような機能を持つ原子団については、例えば米国特許4,
183,753、同4,142,891、同4,278,750、同4,139,379、同
4,218,368、特開昭53−110827、米国特許4,278,750、同
4,356,249、同4,358,525、特開昭53−110827、同54−13
0927、同56−164342、公開技報87−6199、欧州特許公開
220746A2等に記載されている。
以下にその具体例を開示するが、これらのみに限定さ
れるものではない。
このタイプの化合物が使用される場合には耐拡散性電
子供与化合物(ED化合物として周知)またはそのプレカ
ーサー(前駆体)と組合わせて用いるのが好ましい。ED
化合物の例としては例えば米国特許4,263,393号、同4,2
78,750号、特開昭56−138736号等に記載されている。
また別の型の色素像形成物質の具体例としては、下記
のものも使用できる。
(式中、DYEは先に述べたと同義の色素又はその前駆体
を表す。) この詳細は米国特許3,719,489号や同4,098,783号に記
載されている。
一方、前記の一般式のDYEで表わされる色素の具体例
は下記の文献に記載されている。
イエロー色素の例: 米国特許3,597,200号、同3,309,199号、同4,013,633
号、同4,245,028号、同4,156,609号、同4,139,383号、
同4,195,992号、同4,148,641号、同4,148,643号、同4,3
36,322号:特開昭51−114930号、同56−71072号:Resear
ch Disclosure17630(1978)号、同16475(1977)号に
記載されているもの。
マゼンダ色素の例: 米国特許3,453,107号、同3,544,545号、同3,932,380
号、同3,931,144号、同3,932,308号、同3,954,476号、
同4,233,237号、同4,255,509号、同4,250,246号、同4,1
42,891号、同4,207,104号、同4,287,292号:特開昭52−
106,727号、同52−106727号、同53−23,628号、同55−3
6,804号、同56−73,057号、同56−71060号、同55−134
号に記載されているもの。
シアン色素の例: 米国特許3,482,972号、同3,929,760号、同4,013,635
号、同4,268,625号、同4,171,220号、同4,242,435号、
同4,142,891号、同4,195,994号、同4,147,544号、同4,1
48,642号:英国特許1,551,138号;特開昭54−99431号、
同52−8827号、同53−47823号、同53−143323号、同54
−99431号、同56−71061号;ヨーロツパ特許(EPC)53,
037号、同53,040;Research Disclosure17,630(1978)
号、及び同16,475(1977)号に記載されているもの。
(2) ハロゲン化銀乳剤 本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、主にハロゲ
ン化銀粒子表面に潜像を形成するネガ型乳剤でもよい
し、ハロゲン化銀粒子内部に潜像を形成する内部潜像型
直接ポジ乳剤でもよい。
内部潜像型直接ポジ乳剤には、例えば、ハロゲン化銀
の溶解度差を利用してつくる、いわゆる「コンバージヨ
ン型」乳剤や、金属イオンをドープするか、もしくは化
学増感するか、又はその両方を施したハロゲン化銀の内
部核(コア)粒子の少なくとも感光サイトをハロゲン化
銀の外部殻(シエル)で被覆してなる「コア/シエル
型」乳剤等があり、これについては、米国特許2,592,25
0、同3,206,313、英国特許1,027,146:英国特許3,761,27
6、同3,935,014、同3,447,927、同2,497,875、同2,563,
785、同3,551,662、同4,395,478、***特許2,728,108、
英国特許4431730などに記載されている。
また、内部潜像型直接ポジ乳剤を用いる場合には、像
露光後光もしくは造核剤をもちいて表面にかぶり核を与
える必要がある。
そのため造核剤としては、米国特許2,563,785、同2,5
88,982に記載されたヒドラジン類、米国特許3,227,552
に記載されたヒドラジド類、ヒドラゾン類、英国特許1,
283,835、特開昭52−69613、米国特許3,615,615、同3,7
19,494、同3,734,738、同4,094,683、同4,115,122等に
記載された複素環4級塩化合物、米国特許3,718,470に
記載された、造核作用のある置換基を色素分子中に有す
る増感色素、米国特許4,030,925、4,031,127、同4,245,
037、同4,255,511、同4,266,013、同4,276,364、英国特
許2,012,443等に記載されたチオ尿素結合型アシルヒド
ラジン系化合物、及び米国特許4,080,270、同4,278,74
8、英国特許2,011,391B等に記載されたチオアミド環や
トリアゾール、テトラゾール等のヘテロ環基を吸着基と
して結合したアシルヒドラジン系化合物などが用いられ
る。
本発明ではこれらネガ型乳剤及び内部潜像型直接ポジ
乳剤と組合わせて、分光増感色素を用いる。その具体例
については、特開昭59−180550号、同60−140335号、リ
サーチ・デイスクロージヤ(RD)17029、米国特許1,84
6,300、同2,078,233、同2,089,129、同2,165,338、同2,
231,658、同2,917,516、同3,352,857、同3,411,916、同
2,295,276、同2,481,698、同2,688,545、同2,921,067、
同3,282,933、同3,397,060、同3,660,103、同3,335,01
0、同3,352,680、同3,384,486、同3,623,881、同3,718,
470、同4,025,349等に記載されている。
(3) 感光層の構成 減色法による天然色の再現には、上記分光増感色素に
より分光増感された乳剤と同波長範囲に選択的な分光吸
収をもつ色素を供与する前記色素像形成物質とのくみあ
わせの少なくとも二つからなる感光層を用いる。乳剤と
色素像形成物質とは別層として重ねて塗設してもよい
し、また混合し一層として塗設してもよい。該色素像形
成物質が塗布された状態で、これと組合わされた乳剤の
分光感度域に吸収を持つ場合には別層の方が好ましい。
また乳剤層は複数の、感度の異なる乳剤層からなるもの
でもよく、また乳剤層と色素像形成物質層との間に任意
の層を設けてもよい。例えば、特開昭60−173541に記載
された造核現像促進剤をを含む層、特公昭60−15267に
記載された隔壁層を設けて色像濃度を高めたり、また特
開昭60−91354に記載された反射層を設け感光要素の感
度をたかめることも出来る。
好ましい重層構成では、露光側から青感性乳剤の組合
わせ単位、緑感性乳剤の組合わせ単位、赤感性乳剤の組
合わせ単位が順次配置される。
各乳剤層単位の間には必要に応じて任意の層を設ける
事ができる。特にある乳剤層の現像の効果が他の乳剤層
単位に及ぼす好ましくない影響を防ぐため、中間層を設
置するのが好ましい。
中間層は、非拡散性色素像形成物質と組合わせて現像
薬を用いる場合には該現現像酸化体の拡散を防止するた
めに非拡散性の還元剤を含むのが好ましい。具体的には
非拡散性のハイドロキノン、スルホンアミドフエノー
ル、スルホンアミドナフトールなどがあげられ、更に具
体的には特開昭50−21249、同50−23813、特開昭49−10
6329、同49−129535、米国特許2,336,327、同2,360,29
0、同2,403,721、同2,544,640、同2,732,300、同2,782,
659、同2,937,086、同3,637,393、同3,700,453、英国特
許557,750、特開昭57−24941、同58−21249等に記載さ
れている。またそれらの分散法については特開昭60−23
8831、特公昭60−18978に記載されている。
特公昭55−7576に記載されたような銀イオンにより拡
散性色素を放出する化合物を用いる場合には銀イオンを
補足する化合物を中間層に含有せしめるのが好ましい。
本発明は必要に応じて、イラジエーシヨン防止層、隔
離層、保護層などが塗設される。
F) 処理組成物 本発明に用いられる処理組成物は、感光要素の露光後
に感光要素上に均一に展開され、支持体の背面あるいは
感光層の処理液と反対側に設置された遮光層と対になつ
て、感光層と外光から完全に遮断し、同時に、その含有
する成分によつて感光層の現像を行うものである。この
ために、組成物中には、アルカリ、増粘剤、遮光剤、現
像薬、更に、現像を調節するための、現像促進剤、現像
抑制剤現像薬の劣化を防ぐための酸化防止剤などを含有
する。組成物中には遮光剤は必ず含まれる。
アルカリは液のpHを12〜14とするに足りるものであ
り、アルカリ金属の水酸化物(例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム)、アルカリ金属
のリン酸塩(例えばリン酸カリウム)、グアニジン類、
四級アミンの水酸化物(例えば水酸化テトラメチルアン
モニウムなど)が挙げられるが、なかでも水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウムが好ましい。
増粘剤は処理液を均一に展開するために、また用済み
の感光層をカバーシートとともに剥がし取る際に、感光
層/カバーシート間の密着を保つために必要である。例
えば、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩が
もちいられ、好ましくは、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ナトリウムカルボキシメチルセルロースが用いられ
る。
遮光剤としては、染料受像層まで拡散しステインを生
じるものでなければ染料あるいは顔料のいずれでも、ま
たそれらの組合わせでも用いることができる。代表的な
物としてカーボンブラツクがあげられるが、その他チタ
ンホワイトと染料の組合わせも用いられる。この染料と
しては、処理の一定時間後に無色となるような一時遮光
染料でもよい。
好ましい現像薬は、色素像形成物質をクロス酸化し、
かつ酸化されても実質的にステインを生じないものであ
ればどのようなものでも使用出来る。このような現像薬
は単独でもまた二種類以上を併用してもよく、またプレ
カーサーの型で使用してもよい。これらの現像薬は感光
要素の適当な層に含ませても、またアルカリ性処理液中
に含ませてもよい。具体的化合物としてはアミノフエノ
ール類、ピラゾリジノン類があげられるが、このうちピ
ラゾリジノン類がステインの発生が少ないため特にこの
ましい。
たとえば1−フエニル−3−ピラゾリジノン、1−p
−トリル−4,4−ジヒドロキシメチル−3−ピラゾリジ
ノン、1−(3′−メチル−フエニル)−4−メチル−
4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリジノン、1−フエ
ニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾ
リジノン、1−p−トリル−4−メチル−4−ヒドロキ
シメチル−3−ピラゾリジノン、などが挙げられる。カ
バーシートは処理後、処理液および用済みの感光層とと
もに剥がされ捨てられるものである。とはいえども、カ
バーシートは感光要素上に処理液を均一に展開し、かつ
処理組成物から持ち込まれるアルカリを中和させる機能
を持つ。さらにカバーシーは云うまでもなく本発明の色
素捕獲層を有している。またカバーシートにフイルター
染料を含有させて感光層の感度調整をおこなうこともで
きる。フイルター染料は直接カバーシートの支持体中に
添加してもよいし、また別層として塗設してもよい。
G)カバーシート支持体 本発明のカバーシートに使用される支持体は平滑であ
り、通常写真用支持体として用いられる透明支持体であ
る。好ましくは厚さ50〜350μm好ましくは50〜2120μ
mのポリエチレンテレフタレート、セルロースアセテー
ト、ポリスチレン、ポリカーボネートなどが使用され
る。透明支持中にはライトパイピング防止の為に微量の
染料や微濁量の二酸化チタンなどの顔料を含ませるのが
好ましい。透明支持体は下塗り層を設けるのが好まし
い。
H)中和機能を有する層 本発明に用いられる中和機能を有する層は、処理組成
物から持込まれるアルカリを中和するに十分な量の酸性
物質を含む層であり、必要に応じて、中和速度調節層
(タイミング層)、密着強化層等の層から成る多層構成
のものでもよい。好ましい酸性物質としてはpKa9以下の
酸性基(もしくは加水分解によつてそのような酸性基を
与える前駆体基)を含む物質であり、さらに好ましくは
米国特許2,983,606号に記載されているオレイン酸のよ
うな高級脂肪酸、米国特許3,362,819号に開示されてい
るようなアクリル酸、メタアクリル酸もしくはマレイン
酸の重合体とその部分エステルまたは酸無水物;仏国特
許2,290,699号に開示されているようなアクリル酸とア
クリル酸エステルの共重体;米国特許4,139,383号やリ
サーチ・デイスクロージヤ(Research Disclosure)No.
16102(1977)に開示されているようなラテツクス型の
酸性ポリマーを挙げることができる。
その他、米国特許4,088,493号、特開昭52−153,739
号、同53−1,023号、同53−4,540号、同53−4,541号、
同53−4,542号等に開示の酸性物質も挙げることができ
る。
酸性ポリマーの具体例としてはエチレン、酢酸ビニ
ル、ビニルメチルエーテル等のビニルモノマーと、無水
マレイン酸との共重合体及びそのn−プチルエステル、
ブチルアクリレートとアクリル酸との共重合物、セルロ
ース・アセテート・ハイドロジエンフタレート等であ
る。
前記ポリマー酸は単独でも親水性ポリマーと混合して
用いることもできる。このようなポリマーとしては、ポ
リアクリルアミド、ポリメチルピロリドン、ポリビニル
アルコール、(部分ケン化物も含む)、カリボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、ポリメチルビニルエーテルなどで
ある。なかでも、ポリビニルアルコールが好ましい。
また、前記ポリマー酸に親水性ポリマー以外のポリマ
ー、例えばセルロースアセテートなどを混合してもよ
い。
ポリマー酸の塗布量は感光要素に展開されるアルカリ
の量により調節される。単位面積当りのポリマー酸とア
ルカリの当量比は0.9−2.0が好ましい。ポリマー酸の量
が少なすぎると、転写色素の色相が変化したり、白地部
分にステインを生じ、又多過ぎる場合にも色相の変化、
あるいは耐光性の低下などの不都合を生じる。更に好ま
しい当量比は1.0−1.3である。親水性ポリマーと混合す
る場合には親水性ポリマーの量も多すぎても少なすぎて
も写真の品質を低下させる。親水性ポリマーのポリマー
酸にたいする重量比は0.1−10、好ましくは0.3−3.0で
ある。
本発明の中和機能を有する層には、種々の目的で添加
剤を組込むことが出来る。たとえば、この層の硬膜を行
うために当業者で周知の硬膜剤、また膜の脆性の改良す
るためにポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、グリセリンなどの多価ヒドロキシル化合物を添
加することができる。その他必要に応じて、酸化防止
剤、現像抑制剤およびその前駆体などを添加することも
できる。
中和層と組合わせて用いるタイミング層は例えばゼラ
チン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールの
部分アセタール化物、酢酸セルロース、部分的に加水分
解されたポリ酢酸ビニル、などのようなアルカリ透過性
を低くするポリマー;アクリル酸モノマーなどの親水性
コモノマーを少量共重合させてつくられた、アルカリ透
過の活性化エネルギーを高くするラテツクスポリマー;
ラクトン環を有するポリマーなどが有用である。
なかでも、特開昭54−136328号、米国特許4,267,262
号、同4,009,030号、同4,029,849号等に開示されている
酢酸セルロースを使用したタイミング層;特開昭54−12
8335号、同56−69,629号、同57−6,843号、米国特許4,0
56,394号、同4,061,496号、同4,199,362号、同4,250,24
3号、同4,256,827号、同4,268,604号等に開示されてい
る、アクリル酸などの親水性モノマーを少量共重合させ
てつくられたラテツクスポリマー;米国特許4,229,516
号に開示されたラクトン環を有するポリマー;その他特
開昭56−25735号、同56−97346号、同57−6842号、ヨー
ロツパ特許(EP)31,957A1号、同37,724A1号、同48,412
A1号などに開示されたポリマーが特に有用である。
その他、以下の文献に記載のものも使用できる。
米国特許3,421,893号、同3,455,686号、同3,575,701
号、同3,778,265号、同3,785,815号、同3,847,615号、
同4,088,493号、同4,123,275号、同4,148,653号、同4,2
01,587号、同4,288,523号、同4,297,431号、***特許出
願(OLS)1,622,936号、同2,162,277号、Research Disc
losure 15,162No.151(1976年)。
逆S字型のpH低下過程をとらす中和タイミング層とし
ては、エチレン性不飽和のモノカルボン酸もしくはジカ
ルボン酸(例えばアクリル酸、メタクリル酸、イタコン
酸)と共重合可能なエチレン性不飽和モノマーを1種類
またはそれ以上組合せた共重合体や、特開昭59−202463
号に記載されているようなポリマーや、米国特許第4,29
7,431号、同4,288,523号、同4,201,587号、同4,229,516
号、特開昭55−121438号、同56−166212号、同55−4149
0号、同55−54341号、同56−102852号、同57−141644
号、同57−173834号、同57−179841号、***特許出願公
開(OLS)2,910,271号、欧州特許出願公開EP31957A1、R
esearch Disclosure No.18452等に記載のものを挙げる
ことができる。エチレン性不飽和モノマーとしては、例
えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン、
スチレン、クロロメチルスチレン、ヒドロキシメチルス
チレン、ビニルベンゼンスルホン酸ソーダ、ビニルベン
ジルスルホン酸ソーダ、N,N,N−トリメチル−N−ビニ
ルベンジルアンモニウムクロライド、N,N−ジメチル−
N−ベンジル−N−ビニルベンジルアンモニウムクロラ
イド、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、4−ビニ
ルピリジン、2−ビニルピリジン、ベンジルビニルピリ
ジニウムクロライド、N−ビニルアセトアミド、N−ビ
ニルピロリドン、1−ビニル−2−メチルイミダゾー
ル、脂肪族酸のモノエチレン性不飽和エステル(例えば
酢酸ビニル、酢酸アリル)、無水マレイン酸、エチレン
性不飽和のモノカルボン酸もしくはジカルボン酸のエス
テル(例えばn−ブチルアクリレート、n−ヘキシルア
クリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、シアノエ
チルアクレレート、N,N−ジエチルアミノエチルアクリ
レート、メチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレ
ート、ベンジルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタ
クリレート、クロロエチルメタクリレート、メトキシエ
チルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルメタ
クリレート、N,N,N−トリエチル−N−メタクリロイル
オキシエチルアンモニウムp−トルエンスルホナート、
N,N−ジエチル−N−メチル−N−メタクリロイルオキ
シエチルアンモニウムp−トルエンスルホナート、イタ
コン酸ジメチル、マレイン酸モノベンジルエステル)、
エチレン性不飽和のモノカルボン酸もしくはジカルボン
酸のアミド(例えばアクリルアミド、N,N−ジメチルア
クリルアミド、N−メチロールアクリルエアミド、N−
(N,N−ジメチルアミノプロピル)アクリルアミド、N,
N,N−トリメチル−N−(N−アクリロイルプロピル)
アンモニウム−p−トルエンスルホナート、2−アクリ
ルエアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ、ア
クリロイルモルホリン、メタクリルアミド、N,N−ジメ
チル−N′−アクリロイルプロパンジアミンプロピオナ
ートベタイン、N,N−ジメチル−N′−メタクリロイル
プロパンジアミンアセテートベタイン)などがあげられ
る。
この型の中和タイミング層用ポリマーとして好ましい
具体例をあげるが、これらに限定されるものではない。
(共重合比はモル比である) 好ましくは上記の(1)〜(8)であり特に好ましく
は、(1)、(2)、(3)、(8)である。
中和タイミング層は、単層でも複層であつても良い。
またこれらの素材からなるタイミング層に、例えば米
国特許4,009,029号、***特許出願(OLS)2,913,164
号、同3,014,672号、特開昭54−155834号、同55−13874
5号、などに開示された現像抑制剤および/もしくはそ
のプレカーサーや、また、米国特許4,201,578号に開示
されているハイドロキノンプレカーサー、その他写真用
有用な添加剤もしくはそのプレカーサーなどを組み込む
ことも可能である。
本発明のフイルムユニツトは特開昭48−33697、特開
昭48−43317、同50−153628、同52−11027、同56−4862
9に記載されていると同様に、マスク剤、レール材、余
剰液トルツプ材、等を用いてモノシート状に加工され
る。
特に処理後の剥離を容易ならしめるために、リサーチ
・デイスクロージヤ(Research Disclosure)No.23026
(1983)記載のごときスリツトを入れることが有効であ
る。スリツトの形状、深さ等については用いられる支持
体の物性に応じて選択させる。
本発明のフイルムユニツトを用いて写真撮影するため
には被写体の鏡像をフイルム上に結像させることが必要
である。このためには、ミラーを用いることが必要であ
る。
このようなタイプのカメラに関しては米国特許344743
7号で知られている。
(実施例) 実施例1 受像感光シート I チタンホワイト白色顔料を含むPET支持体の背面に下
記(A)(B)(C)層を、その反対側に下記(1)〜
(22)層を塗設して、受像感光シートを作製した。
(A)カーボンブラツク2.0g/m2およびゼラチン2.0g/m2
を含む遮光層。
(B)チタンホワイト2.0g/m2およびゼラチン0.7g/m2
含む白色層。
(C)ポリメチルメタアクリレート球形マツト剤0.09g/
m2およびゼラチン0.3g/m2を含む保護層。
(1) 下記重合体ラテツクス媒染剤を3g/m2及びゼラ
チン3g/m2含む媒染層。
(2) 下記化合物0.1g/m2からなる第1剥離層。
(3) 酢化度51%のセルロースアセテート0.2g/m2
らなる第2剥離層。
(4) エチルアクリレートラテツクスを1g/m2ゼラチ
ンを2.5g/m2含む層。
(5) 下記のシアン色素放出レドツクス化合物0.44g/
m2、トリシクロヘキシルホスフエート0.09g/m2、2.5−
ジ−t−ペンタデシルハイドロキノン0.008g/m2カーボ
ンブラツク0.05g/m2、およびゼラチン0.8g/m2を含有す
る層。
(6) 酸化チタン2g/m2およびゼラチン0.5g/m2を含む
光反射層。
(7) 粒子サイズ1.0μmの八面体の内部潜像型直接
ポジ臭化銀乳剤(銀の量で0.15g/m2)下記赤感性増感色
素、ゼラチン0.4g/m2、下記の造核剤(NA)1.1μm/m2
よび2−スルホ−5−n−ペンタデシルハイドロキノン
・ナトリウム塩0.02g/m2を含む低感度赤感性乳剤層。
(8) 粒子サイズ1.6μm八面体の内部潜像型直接ポ
ジ臭化銀乳剤(銀の量で0.5g/m2)下記赤感性増感色
素、ゼラチン0.8g/m2層(7)と同じ造核剤(NA)3.0μ
g/m2および2−スルホ−5−n−ペンタデシルハイドロ
キノン・ナトリウム塩0.04g/m2を含む高感度赤感性乳剤
層。
赤感性増感色素 (9) 2,5−ジ−t−ペンタデシルハイドロキノン1.2
g/m2、ポリメチルメタアクリレート1.2g/m2およびゼラ
チン0.7g/m2を含む混色防止層。
(10) ゼラチン0.3g/m2を含有する層。
(11) 下記のマゼンタ色素放出レドツクス化合物0.15
g/m2、トリシクロヘキシルホスフエート0.1g/m2、2.5−
ジ−t−ペンタデシルハイドロキノン0.009g/m2および
ゼラチン0.9g/m2含有する層。
(12) 酸化チタン1g/m2およびゼラチン0.25g/m2を含
む光反射層。
(13) 粒子サイズ1.0μmの八面体の内部潜造型直接
ポジ臭化銀乳剤(銀の量で0.12g/m2)下記緑感性増感色
素、ゼラチン0.25g/m2、層(7)と同じ造核剤(NA)1.
1μg/m2および2−スルホ−5−n−ペンタデシルハイ
ドロキノン・ナトリウム塩0.02g/m2を含む低感度緑感性
乳剤層。
(14) 粒子サイズ1.6μmの八面体の内部潜像型直接
ポジ臭化銀乳剤(銀の量で0.35g/m2)下記緑感性増感色
素、ゼラチン0.7g/m2、層(7)と同じ造核剤(NA)1.7
μg/m2および2−スルホ−5−n−ペンタデシルハイド
ロキノン・ナトリウム塩0.04g/m2を含む高感度緑感性乳
剤層。
緑感性増感色素 および (15) 2,5−ジ−t−ペンタデシルハイドロキノン0.8
g/m2、ポリメチルメタアクリレート0.8g/m2およびゼラ
チン0.45g/m2を含む混色防止層。
(16) ゼラチン0.3g/m2を含有する層。
(17) 下記構造のイエロー色素放出レドツクス化合物
(0.53g/m2)、トリシクロヘキシルホスフエート(0.13
g/m2)、2.5−ジ−t−ペンタデシルハイドロキノン
(0.014g/m2)およびゼラチン(0.7g/m2)を含有する
層。
(18) 酸化チタン0.7g/m2およびゼラチン0.18g/m2
含む光反射層。
(19) 粒子サイズ1.1μmの八面体の内部潜像型直接
ポジ臭化銀乳剤(銀の量で0.25g/m2)下記青感性増感色
素、ゼラチン0.4g/m2、層(7)と同じ造核剤(NA)2
μg/m2、および2−スルホ−5−n−ペンタデシルハイ
ドロキノン・ナトリウム塩0.045g/m2を含む低感度青感
性乳剤層。
(20) 粒子サイズ1.7μmの八面体の内部潜像型直接
ポジ臭化銀乳剤(銀の量で0.42g/m2)下記青感性増感色
素、ゼラチン0.45g/m2、層(7)と同じ造核剤(NA)3.
3μg/m2、および2−スルホ−5−n−ペンタデシルハ
イドロキノン・ナトリウム塩0.025g/m2含む高感度青感
性乳剤層。
青感性増感色素 (21) 下記の紫外線吸入剤を、それぞれ4×10-4モル
/m2、およびゼラチン0.5g/m2を含む紫外線吸収層。
(22) マツト剤およびゼラチン1.0g/m2を含む保護
層。
ガバーシート カバーシートとして、ゼラチン下塗りしたライトパイ
ピング防止用染料を含むポリエチレンテレフタレート透
明支持体を用いた以下〜を準備した。
カバーシート (比 較) 前記支持体上にゼラチン1g/m2を含む層を塗設したカ
バーシート カバーシート (比 較) 前記支持体上に、下記(1)〜(3)の層を塗設し
た。
(1) 酢酸セルロース(酸化度55.5%)7.8g/m2、メ
チルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体5.2g/m2
を含有する中和層。
(2) スチレン−ブチルアクリレート−アクリル酸−
Nメチロールアクリルアミドを重量比49.7/42.3/4/4の
比で乳化重合したポリマーラテツクスと、メチルメタク
リレー/アクリル酸/N−メチロールアクリルアミドを重
量比93対3対4の比で乳化重合したポリマーラテツクス
を固型分比が5対5になるようにブレンドし、総固型分
を3.9g/m2含む層。
(3) ゼラチン1g/m2を含む層。
カバーシート (本発明) 前記支持体上に下記(1)〜(3)の層を塗設した。
(1) カバーシート の層(1)と同じ層 (2) カバーシート の層(2)と同じ層 (3) 下記重合体ラテツクス媒染剤を1g/m2及びゼラ
チン1g/m2を含む色素捕獲層。
カバーシート (本発明) 前記支持体上に下記(1)〜(3)の層を塗設した。
(1) 平均分子量5万のアクリル酸−ブチルアクリレ
ート(モル比8:2)共重合体を10.4g/m2および1,4−ビス
(2,3−エポキシプロポキシ)−ブタン0.1g/m2を含む中
和層。
(2) 中和機能を有する層の項に記載の例示共重合体
(1)を4g/m2含む中和タイミング層。
(3) カバーシート の層(3)と同じ色素捕獲
層。
カバーシート (本発明) 前記支持体上に下記(1)〜(3)の層を塗設した。
(1) カバーシート の層(1)と同じ中和層。
(2) 中和機能を有する層の項に記載の例示化合物 (8)を2.9g/m2、ポリ(メチルビニルエーテル−コ
−モノメチルマレエイト)0.29g/m2を含む中和タイミン
グ層。
(3) カバーシート の層(3)と同じ色素捕獲
層。
カバーシート (本発明) 前記支持体に下記(1)〜(3)の層を塗設した。
(1) カバーシート の層(1)と同じ中和層。
(2) カバーシート の層(2)と同じ中和タイ
ミング層。
(3) 下記重合体ラテツクス媒染剤を1.5g/m2、およ
びゼラチン1.5g/m2を含む色素捕獲層。
カバーシート (比 較) カバーシートの上に下記層(4)を塗設した。
(4) 酢化度55%のアセチルセルロース1g/m2を含む
層。
カバーシート (比 較) 前記支持体に下記(1)〜(3)の層を塗設した。
(1) カバーシート の層(1)と同じ中和層。
(2) カバーシート の層(2)と同じ中和タイミ
ング層。
(3) 酢化度55%のアセチルセルロース2g/m2および
ポリ(ビニルベンジルトリヘキシルアンモニウムクロラ
イド)1g/m2を含む捕獲媒染層 カバーシート (比 較) 前記支持体にカバーシート の層(3)と同じ色素
捕獲層のみを塗設した。
前記受像感光シートに、カラーテストチヤートを通し
て露光し、前記〜 のカバーシートと重ね合わせ、
両シートの間に下記処理液を、75μの厚みになるように
展開(展開は加圧ローラーの助けを借りて行った)し
た。処理は、25℃で行い処理後2分30秒および10分で剥
離した。剥離は、感光シート中の、剥離層にておこり色
画像が直接観察できた。
処理液 それぞれの剥離時間における最高転写濃度、および2
分30秒での10分剥離に対する濃度比を%で表わし、表1
にまとめた。
また、10分剥離時における最低濃度の値を表2にまと
めた。
B,G,Rはそれぞれ青、緑、赤のフイルターにて測定し
た転写濃度である。
表1より色素捕獲層をつけた本発明のカバーシート
〜 は色素捕獲層のないカバーシート に比
較して、10分剥離での最高濃度は下がるものの、初期
(2分30秒剥離)における濃度比が高いことがわかる。
特に受像層から最も離れているBについて顕著に効果が
現れる。このことは剥離時間を変化させても、画質を大
きく左右するカバーバランスの変化が少なく、画像完成
時間が早いことを示す。
また色素捕獲層の処理液側にタイミング層を塗設した
カバーシート あるいは捕獲媒染層としたカバーシー
トの如く米国特許3,930,864に類似した層構成にする
と本発明のような効果は全く認められず、本発明のすぐ
れた効果が明らかである。
更に表2によると中和層ないカバーシートは最小濃
度が高くなり、画質が著しく劣っていることがわかる。
また色素捕獲層のみのカバーシートは画像完成時間
は一見早くなるが、最小濃度が上昇してしまい画質が劣
っていた。
実施例2 実施例1の受像感光シートIと表3のカバーシートの
間に実施例1の処理液を厚み75μになるように展開し
た。
各フイルムユニツトを処理液展開後、1分30秒後、2
分後、2分30秒後、4分後、10分後、及び60分後に剥離
したとき、受像層表面のpHを表面pH電極を用いて剥離直
後に測定した。
カバーシート は逆S字型中和特性を有して
いることがわかる。
実施例3 実施例1の受像感光シートIにSharpness評価用の細
線ウエツジを通して露光したのち、実施例1のカバーシ
ートと処理液を用いて実施例1と同様に処理した。剥離
は10分で行った。
結果を表4に示した。比較用カバーシートに比較して
本発明のカバーシートは、CTFが0.5になる空間周波数が
高く、Sharpnessが極めて良くなることがわかる。
特に逆S字型中和特性を示すカバーシート 〜で
高いSharpnessが得られる。
実施例 4 比較用受像感光シートIIを作製した。
実施例1の受像感光シートIの支持体の背面に実施例
1の層(A)〜(C)をその反対側に下記(1)〜(2
4)層を塗設した。
(1) 酢酸セルロース(酸化度55.5%)7.8g/m2、メ
チルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体5.2g/m2
を含有する中和層。
(2) スチレン−ブチルエアクリレート−アクリル酸
−Nメチロールフアクリル酸アミドを重量比49.7/42.3/
4/4の比で乳化重合したポリマーラテツクスと、メチル
メタクリレート−アクリル酸−Nメチロールアクリルア
ミドを重量比93/3/4の比で乳化重合したポリマーラテツ
クスを、固形分比が5対5になるようにブレンドし、総
固形分を3.9g/m2含む層。
(3)〜(24) 実施例1の受像感光シートIにおける
(1)〜(22)と同じ層。
受像感光シートIとカバーシートの間に実施例1の
処理液を75μの厚みで展開する組み合せおよび受像感光
シートIIとカバーシートの間に実施例1の処理液を75
μの厚みで展開する組み合せを作製し、両方の組み合せ
部材を25℃55%RHで処理し20分後に剥離した。
次いで剥離してから15秒後に先端径0.1mmのサフアイ
ア針に200gの荷重をしてひっかき試験を行った。
本発明の受像感光シートIは、弱い跡がついただけで
あつたが、比較用の受像感光シートIIは受像層が破れ、
著しい損傷が認められた。
このように同一支持体上に中和機能を有する層と受像
層とを有するものは膜質上の故障が発生することがわか
る。
実施例5 実施例4と全く同じ2つの組み合わせで処理し、25℃
10分で剥離した。
次で剥離された受像シートを25℃15%RHの条件に3時
間放置したのち、折り切りカツターによりカツテイング
テストを行った。
本発明の受像感光シートIは、カツト部に欠陥は認め
られなかつたが、比較受像感光シートIIはカツト部から
垂直に画面内に向つて細かいヒビ割れが多数認められ
た。
このように本発明のフイルムユニツトでは膜質上の故
障がおこらないことが示された。
実施例6 実施例1の受像感光シートIにおいて 層(7)を1.1倍 層(8)を1.1倍 層(11)を1.3倍 層(13)を1.3倍 層(14)を1.5倍 層(17)を1.6倍 層(19)を1.5倍 層(20)を1.7倍 の塗設量にした以外実施例1の受像感光シートIIIを作
成し、実施例1のカバーシートおよび処理液により実
施例1と同様に処理し表5の結果を得た。
本発明の色素捕獲層によつて低下する最高濃度は、感
光層処方において塗設量を増大させることによつて転写
濃度比を殆んど低下させずに回復させることができるこ
とがわかる。
実施例7 実施例1の受像感光シート、カバーシート、処理液を
使用して実施例1と同様に処理し、展開処理後2分でカ
バーシート側からの画像を観察した。
表6の結果を得た。
本発明によると、カバーシート側からもうつすら画像
が確認されたが、最低濃度は2.05あり色画像が得られる
とは伝えがたいものである。
即ち本発明は1つのフイルムユニツトから2つの色画
像を得るという類からはほど遠いものであることがわか
る。
実施例8 実施例1において、支持体を変更して受像感光シート
を作成した。
受像感光シートIV 秤量135g/m2の紙支持体をポリエチレンでラミネート
した上、ゼラチン下塗りした支持体上に、受像感光シー
トIの層(1)〜(22)および層(A)〜(C)を塗設
した。
受像感光シートV ゼラチン下塗りした透明ポリエチレンテレフタレート
支持体のバツク側に受像感光シートIの層(A)〜
(C)を塗設し、表側にゼラチン2g/m2および酸化チタ
ン20g/m2を含む白色反射層を塗設したうえに受像感光性
シートIの層(1)〜(22)を塗設した。
受像感光シートVI ゼラチン下塗りした透明支持体の上に実施例6の受像
感光シートIIIの層(1)〜(22)を層(4)のみ以下
のように変更して塗設し、バツク面にゼラチン4g/m2
塗設した。
(4) エチルアクリレートラテツクスを1g/m2、ゼラ
チンを2.5g/m2、カーボンブラツクを1.5g/m2含む層。
受像感光シートI、IV、V、VIとカバーシート、お
よび実施例1の処理液を組み合わせて、実施例1同様展
開処理した直後より、白灯におき4分後に剥離した。い
ずれも、受像感光シートI同様、美しいカラー画像が得
られた。
受像感光シートVIからは透明プリントが得られた。
以上の実施例により本発明のフイルムユニツトのみが
高い最高転写濃度、低い最低濃度、早い画像完成時間、
高いシヤープネスを与え、しかも膜質上の問題もなく展
開処理後白灯下に出せ取り扱い性のよいことが示され
た。
好ましい実施態様 1. 特許請求の範囲において、支持体が白色支持体であ
り(a)〜(c)の反対側に遮光層を有する。
2. 特許請求の範囲において、色素像形成物質が非拡散
性色素放出レドツクス化合物である。
3. 特許請求の範囲において、染料受像層と染料受像層
に最も近い色素形成物質層との距離が5μ以下である。
4. 特許請求の範囲において、色素捕獲層の媒染剤塗設
量が染料受像層の媒染剤塗設量よりも少ないことを特徴
とする。
5. 特許請求の範囲における色素捕獲層のバインダーが
ゼラチンである。
6. 特許請求の範囲において、中和機能を有する層のpH
低下過程が逆S字型である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上および/または支持体中に遮光機
    能を有し、該支持体上に少なくとも(a)染料受像層、
    (b)剥離層、(c)色素像形成物質と組み合わされた
    少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層を順次有する感光
    要素、遮光剤を含むアルカリ処理組成物、及び透明支持
    体上に少なくとも中和機能を有する層を含むカバーシー
    トからなり、該カバーシートのアルカリ処理組成物に接
    する位置に色素捕獲層を有することを特徴とするカラー
    拡散転写写真フイルムユニツト。
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