JP2001166442A - 拡散転写写真フイルムユニット - Google Patents

拡散転写写真フイルムユニット

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JP2001166442A
JP2001166442A JP34821199A JP34821199A JP2001166442A JP 2001166442 A JP2001166442 A JP 2001166442A JP 34821199 A JP34821199 A JP 34821199A JP 34821199 A JP34821199 A JP 34821199A JP 2001166442 A JP2001166442 A JP 2001166442A
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layer
sheet
dye
image
image receiving
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JP34821199A
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English (en)
Inventor
Hisao Oi
央雄 大井
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C8/00Diffusion transfer processes or agents therefor; Photosensitive materials for such processes
    • G03C8/42Structural details
    • G03C8/50Peel-apart units, i.e. the image-forming section being separated from the image-receiving section

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一度の撮影で同一シーンの2枚のプリント写
真を直ちに得る。 【解決手段】 第1シート3は透明支持体20の上に中
和層21,染料受像層22を順次に層設してある。第2
シート5は剥離層24を挟んで染料受像層22と感光層
25を層設し、染料受像層22の上に中和層27,白色
支持体28,遮光層29,接着剤30,保護シート31
を順次に層設してある。現像処理液38は遮光染料と二
酸化チタンを含有し、露光終了後に第1シート3と第2
シート5との間に展開されて感光層25を遮光し、現像
終了後は遮光染料がpH低下で透明化し、二酸化チタンに
よって白地になる。現像処理が終了すると、感光層25
にネガ像が形成され、これが両側の染料受像層22に転
写される。第1シート3の画面開口2aにポジ像が現出
するととともに、シート5aを剥離層24から引き剥が
すと、シート5aの染料受像層22に第1シート3と同
じポジ像が現出する。シート5aは、保護シート31を
剥がすと、接着剤層30により貼着可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は拡散転写写真フイル
ムユニットに関し、更に詳しくは一体型のフイルムユニ
ットを処理後剥離し、一度に2枚の同一シーンのプリン
ト写真を得ることができる拡散転写写真フイルムユニッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー拡散転写写真フイルムユニ
ットは大別して剥離型と剥離不用型に大別される。剥離
型は感光層と色素受像層とが別の支持体上に塗設されて
おり画像露光後、感光要素と、色素受像要素とを重ね合
わせ、その間に処理組成物を展開し、その後色素受像要
素を剥し取ることにより、色素受像層に転写された色素
画像を得るものである。
【0003】剥離不用型では透明な支持体ともう一方の
支持体の間に色素受像層、ハロゲン化銀乳剤、が塗設さ
れているが、受像層とハロゲン化銀乳剤層が同一の透明
支持体に塗設される形態と、別の支持体に塗設される形
態とがある。
【0004】前者の場合には受像層とハロゲン化銀乳剤
層との間に白色反射層が塗設され、後者の場合には、受
像層とハロゲン化銀乳剤層との間に展開される処理組成
物に白色顔料が含有することにより、受像層に転写した
色素像を反射光で観察できるようにしている。
【0005】また、剥離層を用いて、用済みの乳剤層,
カバーシート等を取り除く技術も開示されている(例え
ば特公平6−90492号公報,特公平6−10080
9号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように各種形
態,タイプの拡散転写写真フイルムユニットの技術開示
が行われているが、これらの技術により得られるプリン
トは、いずれの場合も一枚だけである。
【0007】本発明の目的は、一度に撮影で同一シーン
の2枚のプリント写真を直ちに得ることができる拡散転
写写真フイルムユニットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の拡散転写写真フイルムユニットは、2枚の
シートと、現像処理液を含有した現像液ポッドとからな
り、露光終了後に現像液ポッドを裂開して2枚のシート
間に現像処理液を展開することによりポジ像を得る拡散
転写写真フイルムユニットにおいて、前記2枚のシート
のうち一方のシートの層中に剥離層を挟んで感光層と受
像層を設け、他方のシートの層中に前記受像層とは別の
受像層を設けたものである。また、前記一方のシートの
外面に接着剤層又は粘着剤層を設けたものである。
【0009】また、2枚のシートと現像処理液を含有し
た現像液ポッドとからなり、露光終了後に現像液ポッド
を裂開して2枚のシート間に現像処理液を展開すること
によりポジ像を得る拡散転写写真フイルムユニットにお
いて、前記2枚のシートのうち一方のシートの層中に剥
離層を挟んで2つの受像層を設けるとともに現像処理液
と接触する側に感光層を設けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の拡散転写写真フイルムユ
ニット(以下フイルムユニット)の構成を示す図2にお
いて、フイルムユニット1は、中央に画面開口2aが形
成されたマスクシート2の上に第1シート3,一対のス
ペーサレール材4,第2シート5が順次に接合された層
構造をしている。マスクシート2の前後に設けられた折
り目2b,2cの外側には、それぞれ現像処理液を封入
した現像液ポッド7,余剰の現像処理液を捕捉するトラ
ップ材8が接着されている。
【0011】マスクシート2の上に第1シート3,一対
のスペーサレール材4及び第2シート5が接合された
後、折り目2b,2cからマスクシート2の前後の端部
が折り曲げられて第2シート5の段差11,12に接合
される。すなわち、第2シート5は2枚のシート5a,
5bが剥離可能に層設されたもので、段差11,12か
ら上側のシート5aは、マスクシート2に接合されてお
らず、現像処理終了後に剥がすことができるようになっ
ている。なお、第1シート3の現像液ポッド7側端部に
は、現像液ポッド7を受けて現像液ポッド7と第1シー
ト3との高さを調節するアンダー材9が連結されてい
る。
【0012】第1実施例の層構造を示す図1において、
第1シート3は、透明支持体20の上に中和層21,染
料受像層22を順次に層設したものである。また、第2
シート5は、剥離層24を挟んで染料受像層22と感光
層25を層設し、染料受像層22の上に中和層27,白
色支持体28,遮光層29,接着剤30,保護シート3
1を順次に層設したものである。前記感光層25は、青
感層33,緑感層34,赤感層35からなり、現像処理
後にそれぞれイエロー,マゼンタ,シアンに発色する。
【0013】符号38は透明支持体20側からの露光終
了後に第1シート3と第2シート5との間(スペーサレ
ール4による隙間)に展開される現像処理液である。こ
の現像処理液38は、遮光染料と二酸化チタン(TiO
2 )を含有しており、露光終了後に第1シート3と第2
シート5との間に展開されることによって感光層25を
遮光し、感光層25の余計な露光を防止する。そして、
現像終了後は、遮光染料がpH低下で透明化するため、現
像処理液38は二酸化チタンによって白地を形成する。
以下に、これらの各構成要素について順次説明する。
【0014】A)支持体 本発明にいう白色支持体とは、少なくとも染料受像層を
塗設する側が白色である支持体を指し、十分な白色度と
平滑性をもつものであればどのようなものでも用いるこ
とができる。例えば、チタンホワイト等の白色顔料の添
加や延伸によるミクロボイド形成で白色化したポリマー
フイルム、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリス
チレン、ポリプロピレンから成るフイルムや合成紙、ま
た紙の両面にチタンホワイトを含むポリエチレン、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリプロピレン等をラミネー
トしたものなどが好ましく用いられる。支持体の厚さは
50〜350 μm、好ましくは70〜210 μm、更に好ましく
は80〜150 μmである。また、必要によっては、支持体
中に遮光層を設けることもできる。例えば白色支持体の
背面にカーボンブラックなどの遮光剤を含んだポリエチ
レンをラミネートしてなる支持体などが用いられる。
【0015】B)染料受像層 本発明に用いられる染料受像層は親水性コロイド中に媒
染剤を含むものである。これは単一の層であっても、ま
た媒染力の異なる媒染剤が重ねて塗設された多層構成の
ものでもよい。これについては特開昭 61-252551に記載
されている。媒染剤としては、ポリマー媒染剤が好まし
い。
【0016】本発明に用いられるポリマー媒染剤とは二
級および三級アミノ基を含むポリマー、含窒素複素環部
分をもつポリマー、これらの4級カチオン基を含むポリ
マーなどで分子量が5,000 以上のもの特に好ましくは1
0,000以上のものである。
【0017】例えば、米国特許2,548,564 号、同2,484,
430 号、同3,14 8,061号、同3,756,814 号明細書等に開
示されているビニルピリジンポリマー、及びピニルピリ
ジニウムカチオンポリマー;米国特許4,124,386 号明細
書等に開示されているビニルイミダゾリウムカチオンポ
リマー;米国特許3,625,694 号、同3,859,096 号、同4,
128,538 号、英国特許1,277,453 号明細書等に開示され
ているゼラチン等と架橋可能なポリマーが媒染剤;米国
特許3,958,995 号、同2,721,852 号、同2,798,063 号、
特開昭54-115,228号、同54-145,529号、同54-126,027
号、同54-155,835号、同56-17,352 号明細書等に開示さ
れている水性ゾル型媒染剤;米国特許3,898,088 号明細
書等に開示されている水不溶性媒染剤;米国特許4,168,
976 号、同4,201,840 号明細書等に開示の染料と共有結
合を行うことのできる反応性媒染剤;更に米国特許3,70
9,690 号、同3,788,855 号、同第3,642,482 号、同第3,
488,706 号、同第3,557,066 号、同第3,27L147 号、同
第3,271,148 号、特開昭53-30328号、同52-155528
号、同53-125号、同53-1024 号、同53‐107,835 号、
英国特許2,064,802 号明細書等に開示してある媒染剤を
挙げることができる。その他、米国特許2,675,316 号、
同2,882,156 号明細書に記載の媒染剤も挙げることがで
きる。
【0018】C)中和層 本発明に用いられる中和機能を有する中和層は、処理組
成物から持込まれるアルカリを中和するに十分な量の酸
性物質を含む層であり、必要に応じて、中和速度調節層
(タイミング層)、密着強化層等の層から成る多層構成
のものでもよい。好ましい酸性物質としてはpKa9以下の
酸性基(もしくは加水分解によってそのような酸性基を
与える前駆体基)を含む物質であり、さらに好ましくは
米国特許2,983,606 号に記載されているオレイン酸のよ
うな高級脂肪酸、米国特許3,362,819 号に開示されてい
るようなアクリル酸、メタアクリル酸もしくはマレイン
酸の重合体とその部分エステルまたは酸無水物;仏国特
許2,290,699 号に開示されているようなアクリル酸とア
クリル酸エステルの共重合体;米国特許4,139,383号や
リサーチ・デイスクロージャ(Research Disclosure )
No.16102(1977)に開示されているようなラテック
ス型の酸性ポリマーを挙げることができる。その他、米
国特許4,088,493 号、特開昭52-153,739号、同53-1,023
号、同53-4,540号、同53-4,541号、同53-4,542号等に
開示の酸性物質も挙げることができる。
【0019】酸性ポリマーの具体例としてはエチレン、
酢酸ビニル、ビニルメチルエーテル等のビニルモノマー
と、無水マレイン酸との共重合体及びそのn−プチルエ
ステル、ブチルアクリレートとアクリル酸との共重合
物、セルロース・アセテート・ハイドロジャンフタレー
ト等である。
【0020】前記ポリマー酸は親水性ポリマーと混合し
て用いることができる。このようなポリマーとしては、
ポリアクリルアミド、ポリメチルピロリドン、ポリビニ
ルアルコール、(部分ケン化物も含む)、カルボキシメ
チルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ポリメチルビニルエーテルなど
である。なかでも、ポリビニルアルコールが好ましい。
【0021】ポリマー酸の塗布量は感光要素に展開され
るアルカリの量により調節される。単位面積当りのポリ
マー酸とアルカリの当量比は0.9 〜2.0 が好ましい。ポ
リマー酸の量が少なすぎると、転写色素の色相が変化し
たり、白地部分にステインを生じ、又多過ぎる場合にも
色相の変化、あるいは耐光性の低下などの不都合を生じ
る。更に好ましい当量比は1.0 〜1.3 である。混合する
親水性ポリマーの量も多すぎても少なすぎても写真の品
質を低下させる。親水性ポリマーのポリマー酸にたいす
る重量比は0.1 〜10、好ましくは0.3 〜3.0 である。
【0022】本発明の中和機能を有する層には、種々の
目的で添加剤を組込むことができる。たとえば、この層
の硬膜を行うために当業者で周知の硬膜剤、また膜の脆
性を改良するためにポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、グリセリンなどの多価ヒドロキシル
化合物を添加することができる。その他必要に応じて、
酸化防止剤、蛍光増白剤、青味づけのための染料などを
添加することもできる。
【0023】中和層と組合わせて用いるタイミング層は
例えばゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルア
ルコールの部分アセタール化物、酢酸セルロース、部分
的に加水分解されたポリ酢酸ビニル、などのようなアル
カリ透過性を低くするポリマー;アクリル酸モノマーな
どの親水性コモノマーを少量共重合させてつくられた、
アルカリ透過の活性化エネルギーを高くするラテックス
ポリマー;ラクトン環を有するポリマーなどが有用であ
る。
【0024】なかでも、特開昭54-136328 号、米国特許
4,267,262 号、同4,009,030 号、同4,029,849 号等に開
示されている酢酸セルロースを使用したタイミング層;
特開昭54-128335 号、同56-69,629 号、同57-6,843号、
米国特許4,056,394 号、同4,061,496 号、同4,199,362
号、同4,250,243 号、同4,256,827 号、同4,268,604号
等に開示されている、アクリル酸などの親水性コモノマ
ーを少量共重合させてつくられたラテックスポリマー;
米国特許4,229,516 号に開示されたラクトン環を有する
ポリマー;その他特開昭56-25735号、同56-97346号、同
57-6842 号、ヨーロッパ特許(EP)31,957A1号、同37,7
24A1号、同48,412A1号などに開示されたポリマーが特に
有用である。その他、以下の文献に記載のものも使用で
きる。
【0025】米国特許3,421,893 号、同3,455,686 号、
同3,575,701 号、同3,778,265 号、同3,785,815 号、同
3,847,615 号、同4,088,493 号、同4,123,275 号、同4,
148,653 号、同4,2 OL587 号、同4,288,523 号、同4,
297,431 号、***特許出願(OLS )1,622,936 号、同2,
162,277 号、Research Disclosure15,162No.151 (1976
年)。
【0026】これらの素材を用いたタイミング層は単独
層もしくは二種以上の層の併用として使用しうる。
【0027】またこれらの素材からなるタイミング層
に、例えば米国特許4,009,029 号、***特許出願(OLS
)2,913,164 号、同3,014,672 号、特開昭54-155837
号、同55-138745 号、などに開示された現像抑制剤およ
び/もしくはそのプレカーサーや、また、米国特許4,20
L578 号に開示されているハイドロキノンブレカーサ
ー、その他写真用有用な添加剤もしくはそのプレカーサ
ーなどを組み込むことも可能である。
【0028】D)遮光層 本発明では、感光要素中の遮光層及び、処理時に感光要
素上に展開される遮光性の処理液によって現像処理の
間、感光層を外光から完全に遮断することにより、昼光
下での処理を可能にしている。具体的には支持体の背面
あるいは乳剤層と支持体の間に、遮光剤を含む層を塗設
するか、あるいは支持体中に遮光剤を含む層を設けるよ
うにしてもよい。遮光剤としては、遮光機能を有する材
料のいずれも用いられるが、カーボンブラックが好まし
く用いられる。
【0029】遮光剤を塗設するバインダーとしてはカー
ボンブラックを分散しうるものならいずれでもよく、好
ましくはゼラチンである。
【0030】本発明における感光層の遮光は感光層の片
側(の面)を遮光機能を有する、あるいは、現像処理終
了まで(高pH時)遮光機能を有する処理組成物を展開す
ることにより遮光し、感光層の反対側(の面)を、感
光層と白色支持体との間に、白色支持体自体に、及び
/又は白色支持体の背面(感光層と反対側の面)に遮
光剤を含む層を設けて遮光することによって行なわれ
る。この際、,,の全体で遮光できればよく、各
々は遮光機能不充分でもよい。
【0031】E)剥離層 本発明では色素像形成物質と組合わさた感光層25と染
料受像層22との間に剥離層24を設け、処理後に染料
受像層22を含むシート5aを剥がし取る。従って、こ
の剥離層24は未処理の状態では感光層25と染料受像
層22の密着を保つとともに、処理後の剥離が容易なも
のでなければならない。このための素材としては、例え
ば、特開昭47-8237,同59-220727,59-229555 、同49-46
53、米国特許3220835,同4359518 、特開昭49と4334、
同56-65133 、同45-24075、米国特許3227550,同275982
5,同4401746,同4366227 などに記載されたものを用いる
ことができる。具体例の一つとしては、水溶性(あるい
はアルカリ可溶性)のセルロース誘導体があげられる。
例えばヒドロキシエチルセルロース、セルロースアセテ
ートーフタレート、可塑化メチルセルロース、エチルセ
ルロース、硝酸セルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、などである。また別の例として種々の天然高分子、
例えばアルギン酸、ペクチン、アラビアゴム、などがあ
る。また種々の変性ゼラチン、例えばアセチル化ゼラチ
ン、フタル化ゼラチンなども用いられる。更に、別の例
として、水溶性の合成ポリマーがあげられる。例えば、
ポリピニルアルコール、ポリアクリレート、ポリメチル
メタクリレート、プチルメタクリレート、あるいは、そ
れらの共重合体などである。剥離層は、単一の層でも、
また複数の層からなるものでもよく、たとえば、特開昭
59-220727 、同60-60642などに記載されている。
【0032】F)感光層 本発明においては、前記剥離層の上方に色素像形成物質
と組合わされたハロゲン化銀乳剤層から成る感光層を設
ける。以下でその構成要素について述べる。
【0033】(1)色素像形成物質 本発明に用いられる色素像形成物質は、銀現像に関連し
て拡散性色素(色素プレカーサーでもよい)を放出する
非拡散性化合物であるか、あるいはそれ自体の拡散性が
変化するものであり、写真プロセスの理論“The Theory
of the Photographic Process”第4版に記載されてい
る。これらの化合物は、いずれも下記一般式(I)で表
すことができる。
【0034】DYE-Y (I)
【0035】ここで、DYE は色素あるいはそのブレカー
サーを表し、Yはアルカリ条件下で該化合物とは拡散性
の異なる化合力を与える成分を表す。このYの機能によ
り、銀現像部で拡散性となるネガ型化合物と未現像部で
拡散性となるポジ型化合物とに大別される。ネガ型のY
の具体例としては、現像の結果酸化し、解裂して拡散性
色素を放出するものがあげられる。
【0036】Yの具体例は米国特許3,928,312 号、同3,
993,638 号、同4,076,529 号、同4,152,153 号、同4,05
5,428 号、同4,053,312 号、同4,198,235 号、同4,179,
291号、同4,149,892 号、同3,844,785 号、同3,443,943
号、同3,751,406 号、同3,443,939 号、同3,443,940
号、同3,628,952 号、同3,980,479 号、同4,183,753
号、同4,142,891 号、同4,278,750号、同4,139,379
号、同4,218,368 号、同3,421,964 号、同4,199,355
号、同4,199,354 号、同4,135,929 号、同4,336,322
号、同4,139,389 号、特開昭53-50736号、同51-104343
号、同54-130122 号、同53-110827 号、同56-12642号、
同56-16131号、同57-4043 号、同57-650号、同57-20735
号、同53-69033号、同54-130927 号、同56-164342 号、
同57-119345 等に記載されている。
【0037】ネガ型の色素放出レドツクス化合物のYの
うち、特に好ましい基としてはN−置換スルフアモイル
基(N−置換基としては芳香族炭化水素環やヘテロ環か
ら誘導される基)を挙げる事ができる。このYの代表的
な基を以下に例示するが、これらのみに限定されるもの
ではない。
【0038】
【化1】
【0039】ポジ型の化合物については、アンゲバンテ
・ヘミ・インターナショナル・エデション・イングリツ
シユ(Angev.Chem.Inst.Ed.Engl.),22,191(1982)に
記載されている。
【0040】具体例としては、当初アルカリ条件下では
拡散性であるが、現像により酸化されて非拡散性となる
化合物(色素現像薬)があげられる。この型の化合物に
有効なYとしては米国特許2983606 号にあげられたもの
が代表的である。
【0041】また、別の型としては、アルカリ条件下で
自己閉環するなどして拡散性色素を放出するが、現像に
伴い酸化されると実質的に色素の放出をおこさなくなる
ようなものである。このような機能を持つYの具体例に
ついては、米国特許3,980,479 、特開昭53-69033、同54
-130927 、米国特許3,421,964 、同4,199,355 などに記
載されている。
【0042】また別な型としては、それ自体は色素を放
出しないが、還元されると色素を放出するものがある。
この型の化合物は電子供与体とともに組合わせて用い、
銀現像によって画像様に酸化した残りの電子供与体との
反応によって像様に拡散性色素を放出させることができ
る。このような機能を持つ原子団については、例えば米
国特許4,183,753 、同4,142,891 、同4,278,750 、同4,
139,379 、同4,218,368 、特開昭53-110827 、米国特許
4,278,750 、同4,356,249 、同4,358,525 、特開昭53-1
10827 、同54-130927 、同56-164342 、公開技報87-619
9 、欧州特許公開220746A2等に記載されている。
【0043】以下にその具体例を例示するが、これらの
みに限定されるものではない。
【0044】
【化2】
【0045】このタイプの化合物が使用される場合には
耐拡散性電子供与化合物(ED化合物として周知)または
そのプレカーサー(前駆体)と組合わせて用いるのが好
ましい。ED化合物の例としては例えば米国特許4,263,39
3 号、同4,278,750 号、特開昭56-138736 号等に記載さ
れている。また別の型の色素像形成物質の具体例として
は、下記のものも使用できる。
【0046】
【化3】
【0047】(式中、DYE は先に述べたと同義の色素又
はその前駆体を表わす。)
【0048】この詳細は米国特記3,719,489 号や同4,09
8,783 号に記載されている。一方、前記の一般式のDYE
で表わされる色素の具体例は下記の文献に記載されてい
る。
【0049】イエロー色素の例:米国特許3,597,200
号、同3,309,199 号、同4,013,633 号、同4,245,028
号、同4,156,609 号、同4,139,383 号、同4,195,992
号、同4,148,641 号、同4,148,643 号、同4,336,322
号:特開昭51-114930 号、同56-71072号:Research Disc
losurel7630 (1978)号、同16475 (1977)号に記載さ
れているもの。
【0050】マゼンタ色素の例:米国特記3,453,107
号、同3,544,545 号、同3,932,380 号、同3,931,144
号、同3,932,308 号、同3,954,476 号、同4,233,237
号、同4,255,509 号、同4,250,246 号、同4,142,891
号、同4,207,104 号、同4,287,292 号:特開昭52-106,7
27号、同52-106,727号、同53-23,628 号、同55-36,804
号、同56-73,057 号、同56-71,060 号、同55-134号に記
載されているもの。
【0051】シアン色素の例:米国特許3,482,972 号、
同3,929,760 号、同4,013,635 号、同4,268,625 号、同
4,171,220 号、同4,242,435 号、同4,142,891 号、同4,
195,994 号、同4,147,544 号、同4,148,642 号;英国特
許1,551,138 号;特開昭54-99431号、同52-8827 号、同
53-47823号、同53-143323 号、同54-99431号、同56-710
61号;ヨーロッパ特許(EPC )53,037 号、同53,040;Res
earch Disclosurel7,630(1978)号、及び同16,475(197
7)号に記載されているもの。
【0052】(2)ハロゲン化銀乳剤 本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、主にハロゲン
化銀粒子表面に潜像を形成するネガ型乳剤でもよいし、
ハロゲン化銀粒子内部に潜像を形成する内部潜像型直接
ポジ乳剤でもよい。
【0053】内部潜像型直接ポジ乳剤には、例えば、ハ
ロゲン化銀の溶解度差を利用してつくる、いわゆる「コ
ンバージョン型」乳剤や、金属イオンをドープするか、
もしくは化学増感するか、又はその両方を施したハロゲ
ン化銀の内部核(コア)粒子の少なくとも感光サイトを
ハロゲン化銀の外部殻(シェル)で被覆してなる「コア
/シェル型」乳剤等があり、これについては、米国特許
2,592,250 、同3,206,313 、英国特許1,027,146 、米国
特許3,761,276 、同3,935,014 、同3,447,927、同2,49
7,875 、同2,563,785、同3,551,662 、同4,395,478 、
***特許2,728,108 、米国特許4431730 などに記載され
ている。
【0054】また、内部潜像型直接ポジ乳剤を用いる場
合には、像露光後光もしくは造核剤をもちいて表面にか
ぶり核を与える必要がある。そのための造核剤として
は、米国特許2,563,785 、同2,588,982 に記載されたヒ
ドラジン類、米国特許3,227,552 に記載されたヒドラジ
ド類、ヒドラゾン類、英国特許1,283,835 、特開昭52-6
9613、米国特許3,615,615 、同3,719,494 、同3,734,73
8 、同4,094,683 、同4,115,122 等に記載された複素環
4級塩化合物、米国特許3,718,470 に記載された、造核
作用のある置換基を色素分子中に有する増感色素、米国
特許4,030,925 、同4,031,127 、同4,245,037 、同4,25
5,511 、同4,266,013 、同4,276,364 、英国特許2,012,
443 等に記載されたチオ尿素結合型アシルヒドラジン系
化合物、及び米国特許4,080,270 、同4,278,7 48、英国
特許2,011,391B等に記載されたチオアミド環やトリアゾ
ール、テトラゾール等のヘテロ環基を吸着基として結合
したアシルヒドラジン系化合物などが用いられる。
【0055】本発明ではこれらネガ型乳剤及び内部潜像
卿直接ポジ乳剤と組合わせて、分光増感色素を用いる。
その具体例については、特開昭59-180550 号、同60-140
335号、リサーチ・デイスクロージャ(RD)17029 、米
国特許1,846,300 、同2,078,233 、同2,089,129 、同2,
165,338 、同2,231,658 、同2,917,516 、同3,352,857
、同3,411,916 、同2,295,276 、同2,481,698 、同2,6
88,545 、同2,921,067、同3,282,933 、同3,397,060 、
同3,660,103 、同3,335,010 、同3,352,680 、同3,384,
486 、同3,623,881 、同3,718,470 、同4,025,349 等に
記載されている。
【0056】(3)感光層の構成 滅色法による天然色の再現には、上記分光増感色素によ
り分光増感された乳剤と同波長範囲に選択的な分光吸収
をもつ色素を供与する前記色素像形成物質とのくみあわ
せの少なくとも二つからなる感光層を用いる。乳剤と色
素像形成物質とは別層として重ねて塗設してもよいし、
また混合し一層として塗設してもよい。該色素像形成物
質が塗布された状態で、これと組合わされた乳剤の分光
感度域に吸収を持つ場合には別層の方が好ましい。また
乳剤層は複数の、感度の異なる乳剤層からなるものでも
よく、また乳剤層と色素像形成物質層との間に任意の層
を設けてもよい。例えば、特開昭60-173541 に記載され
た造核現像促進剤を含む層、特公昭60-15267に記載され
た隔壁層を設けて色像濃度を高めたり、また特開昭60-9
1354に記載された反射層を設け感光要素の感度をたかめ
ることもできる。
【0057】好ましい重層構成では、露光側から青感性
乳剤の組合わせ単位、緑感性乳剤の組合わせ単位、赤感
性乳剤の組合わせ単位が順次配置される。各乳剤層単位
の間には必要に応じて任意の層を設ける事ができる。特
にある乳剤層の現像の効果が他の乳剤層単位に及ぼす好
ましくない影響を防ぐため、中間層を設置するのが好ま
しい。
【0058】中間層は、非拡散性色素像形成物質と組合
わせて現像薬を用いる場合には該現像薬酸化体の拡散を
防止するために非拡散性の還元剤を含むのが好ましい。
具体的には非拡散性のハイドロキノン、スルホンアミド
フェノール、スルホンアミドナフトールなどがあげら
れ、更に具体的には特公昭50-21219、同50-23813、特開
昭49-106329 、同49-129535 、米国特許2,336,327 、同
2,360,290 、同2,403,721 、同2,554,640 、同2,732,30
0 、同2,782,659 、同2,937,086 、同3,637,393、同3,7
00,453 、英国特許557,750 、特開昭57-24941、同58-21
249等に記載されている。またそれらの分散法について
は特開昭60-238831 、特公昭60-18978に記載されてい
る。
【0059】特公昭55-7576 に記載されたような銀イオ
ンにより拡散性色素を放出する化合物を用いる場合には
銀イオンを補足する化合物を中間層に含有せしめるのが
好ましい。本発明は必要に応じて、イラジエーション防
止層、隔離層、保護層などが塗設される。
【0060】G)処理組成物 本発明に用いられる処理組成物は、感光要素の露光後に
感光要素上に均一に展開され、支持体の背面あるいは感
光層の処理液と反対側に設置された遮光層と対になっ
て、感光層を少なくとも現像処理が終了するまでは外光
から完全に遮断し、同時に、その含有する成分によって
感光層の現像を行うものである。このために、組成物中
には、アルカリ、増粘剤、遮光剤、現像薬、更に、現像
を調節するための、現象促進剤、現像抑制剤現像薬の劣
化を防ぐための酸化防止剤などを含有する。組成物中に
は遮光剤は必ず含まれる。
【0061】アルカリは液のpHを12〜14とするに足りる
ものであり、アルカリ金属の水酸化物(例えば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム)、アルカ
リ金属のリン酸塩(例えばリン酸カリウム)、グアニジ
ン類、四級アミンの水酸化物(例えば水酸化テトラメチ
ルアンモニウムなど)が挙げられるが、なかでも水酸化
カリウム、水酸化ナトリウムが好ましい。
【0062】増粘剤は処理液を均一に展開するために、
また用済みの感光層をカバーシートとともに剥がし取る
際に、感光層/カバーシート間の密着を保つために必要
である。例えば、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロースのアルカ
リ金属塩がもちいられ、好ましくは、ヒドロキシエチル
セルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースが
用いられる。遮光剤としては、代表的な物としてカーボ
ンブラックもしくはチタンホワイトと染料の組合わせが
用いられる。この染料としては、処理の一定時間後にpH
の低下により無色となるような一時遮光染料を用いる。
【0063】好ましい現像薬は、色素像形成物質をクロ
ス酸化し、かつ酸化されても実質的にステインを生じな
いものであればどのようなものでも使用できる。このよ
うな現像薬は単独でもまた二種類以上を併用してもよ
く、またプレカーサーの型で使用してもよい。これらの
現像薬は感光要素の適当な層に含ませても、またアルカ
リ性処理液中に含ませてもよい。具体的化合物としては
アミノフェノール類、ピラゾリジノン類があげられる
が、このうちピラゾリジノン類がステインの発生が少な
いため特に好ましい。
【0064】たとえば1−フエニルー3−ピラゾリジノ
ン、1-p−トリル−4,4 −ジヒドロキシメチル−3−ピ
ラゾリジノン、1 −(3′−メチルーフエニル)−4−
メチル−4−ヒドロキシシメチル−3−ピラゾリジノ
ン、1−フエニルー4−メチル−4−ヒドロキシメチル
ー3−ピラゾリジノン、l-p−トリル−4−メチル−4
−ヒドロキシメチルー3−ピラゾリジノン、などが挙げ
られる。
【0065】H)カバーシートその他 本発明においては、感光要素上に処理液を均一に展開す
るために透明なカバーシートをもちいる。カバーシート
は、処理後、処理液及び用済みの感光層とともに剥がさ
れる。したがって処理液との密着が十分であるように、
表面処理を施すか、あるいは適当な密着層を塗設するの
が好ましい。またカバーシートにフイルター染料を含有
させて感光層の感度調整をおこなうこともできる。フイ
ルター染料は直接カバーシートの支持体中に添加しても
よいし、また別層として塗設してもよい。
【0066】本発明に用いられるカバーシートの支持体
は写真感光材料に通常用いられる平滑な透明支持体な
ら、いずれでも用いられ、酢酸セルロース、ポリスチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートな
どが用いられ、下塗り層を設けてもよい。下塗り層には
通常写真感光材料に用いられる下塗り液が用いられる。
好ましくはカバーシートは中和機能をもった層を有しな
い。
【0067】このように構成されたフイルムユニット1
は、マスクシート2側(図1の下側)から露光される。
画面開口2aを通った被写体光は、透明支持体20,中
和層21,染料受像層22を透過して感光層25に達す
る。これにより、青感層33,緑感層34,赤感層35
に潜像が形成される。この後、周知の搬送機構が作動し
て、クロー爪によってフイルムユニット1がフイルムパ
ックから掻き出され、回転している展開ローラに向かっ
て搬送される。フイルムユニット1の先端部が展開ロー
ラに挟まれると、以後フイルムユニット1は展開ローラ
によって搬送されるようになる。現像液ポッド7が裂開
され、中の現像処理液が第1シート3と第2シート5と
の間に展開されながら、フイルムユニット1はカメラの
外に排出される。
【0068】カメラ外に排出されたフイルムユニット1
は外光に曝されるが、現像処理液38には遮光染料と二
酸化チタンを含有しているから、この現像処理液38に
よって露光済みの感光層25は遮光され、外光による露
光が防止される。所定の現像時間が経過すると、感光層
25にネガ像が形成されるとともに、これが感光層25
の両側に設けられた染料受像層22に転写される。
【0069】第2シート5の段差11又は12から爪等
を差し込んでシート5aを剥離層24から引き剥がす
と、シート5aの染料受像層22にポジ像を見ることが
できる。また、現像処理液38中の遮光染料がpH低下で
透明化し、現像処理液38が二酸化チタンの白地になっ
ているから、第1シート3の画面開口2aにシート5a
と同じのポジ像を見ることができる。これにより、1度
の撮影で同じシーンのプリント写真を2枚同時に得るこ
とができる。また、シート5aの保護シート31を剥が
すと、接着剤層30が露呈され、シート5aをシールプ
リントとして任意の場所に貼り付けることができる。な
お、接着剤層30の代わりに粘着剤とすることによりシ
ート5aを貼り替え可能にすることもできる。
【0070】次に、第2実施例の層構造を示す図3にお
いて、第1シート3は、透明支持体20の上に中和層2
1を層設し、染料受像層22を設けていない。そして、
第2シート5は、その層中に剥離層24を挟んで2つの
染料受像層22を設けたものである。剥離層24を含む
上側のシート5aは、剥離層24の上に二酸化チタンの
白地層41,染料受像層22,透明支持体20が順次に
層設されている。また、剥離層24より下側のシート5
bは、感光層25の上に遮光層29,白地層41,染料
受像層22が順次に層設されている。なお、現像処理液
43は、カーボンを含有しており、現像処理中はもちろ
ん現像終了後も感光層25を遮光する。なお、図中の前
記第1実施例と同じ部材には、同じ符号が付してある。
【0071】このように構成されたフイルムユニット1
を露光し、現像処理が終了すると、シート5aの透明支
持体20側にポジ像が現出する。そして、シート5aを
シート5bから引き剥がすと、露呈されたシート5bの
染料受像層22にシート5aと同じポジ像を見ることが
できる。
【0072】以上説明した実施形態は、カラータイプの
フイルムユニットであったが、本発明はこれに限定され
ることなく、モノクロタイプでも同様に、2枚のプリン
ト写真を得たり、一方のプリント写真にシールプリント
機能を付与できる。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明のフイルムユニッ
トによれば、2枚のシートのうち一方のシートの層中に
剥離層を挟んで感光層と受像層を設け、他方のシートの
層中に前記受像層とは別の受像層を設けたので、現像処
理が終了した後に前記一方のシートを剥離層から2枚に
分離することにより、一度の撮影で同一シーンの2枚の
プリント写真を直ちに得ることができる。また、前記一
方のシートの外面に接着剤層又は粘着剤層を設けたの
で、剥離層から剥がした一方のプリント写真をシールプ
リントのように簡単に貼着できる。
【0074】また、2枚のシートのうち一方のシートの
層中に剥離層を挟んで2つの受像層を設けたので、現像
処理が終了した後に前記一方のシートを剥離層から2枚
に分離することにより、一度の撮影で同一シーンの2枚
のプリント写真を直ちに得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の要部の層構造を示す説明図であ
る。
【図2】フイルムユニットの構造を示す分解斜視図であ
る。
【図3】第2実施例の要部の層構造を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 フイルムユニット 3 第1シート 5 第2シート 5a,5b シート 22 染料受像層 24 剥離層 25 感光層 38,43 現像処理液

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚のシートと、現像処理液を含有した
    現像液ポッドとからなり、露光終了後に現像液ポッドを
    裂開して2枚のシート間に現像処理液を展開することに
    よりポジ像を得る拡散転写写真フイルムユニットにおい
    て、 前記2枚のシートのうち一方のシートの層中に剥離層を
    挟んで感光層と受像層を設け、他方のシートの層中に前
    記受像層とは別の受像層を設けたことを特徴とする拡散
    転写写真フイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記一方のシートの外面に接着剤層又は
    粘着剤層を設けたことを特徴とする請求項1記載の拡散
    転写写真フイルムユニット。
  3. 【請求項3】 2枚のシートと現像処理液を含有した現
    像液ポッドとからなり、露光終了後に現像液ポッドを裂
    開して2枚のシート間に現像処理液を展開することによ
    りポジ像を得る拡散転写写真フイルムユニットにおい
    て、 前記2枚のシートのうち一方のシートの層中に剥離層を
    挟んで2つの受像層を設けたことを特徴とする拡散転写
    写真フイルムユニット。
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