JP2606734Y2 - 自動車用内装部品の締結機構 - Google Patents

自動車用内装部品の締結機構

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JP2606734Y2
JP2606734Y2 JP1993053097U JP5309793U JP2606734Y2 JP 2606734 Y2 JP2606734 Y2 JP 2606734Y2 JP 1993053097 U JP1993053097 U JP 1993053097U JP 5309793 U JP5309793 U JP 5309793U JP 2606734 Y2 JP2606734 Y2 JP 2606734Y2
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boss
cylindrical hole
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molding base
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和広 多和田
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高島屋日発工業株式会社
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、安定した締結力を確保
することができる自動車用内装部品の締結機構に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、熱可塑性合成樹脂製の成形部品
をドアトリムのベース基材に連結一体化する機構とし
て、ベース基材に設けられたボスまたはボス挿入用の筒
孔に成形部品に設けられたボス挿入用の筒孔またはボス
を嵌めたうえボスの先端に超音波カシメによる抜け止め
頭部を設けて締結一体化することが広く行われている
(例えば、実開昭63−19430号公報参照)。
【0003】ところが、従来のこの種自動車用内装部品
の締結機構においては、ベース基材である成形基材11
の基準面11aに対して屈曲した傾斜面11bがある
と、図4に示されるように、ボス12とボス挿入孔13
が同方向に形成されていないために、ボス12の先端を
抜け止め頭部17に形成するには同一方向から同時に超
音波カシメできず、カシメ作業が煩雑になるとともに、
ロボット等によるカシメ作業の自動化の支障になる。そ
こで、図5に示すようにボス12とボス挿入孔13とを
同方向に形成することも試みたが、傾斜面11bの部分
では抜け止め頭部17と成形基材11との間に隙間Sが
形成されカシメ力が不安定となり、また、抜け止め頭部
17としてビスを使用できないという問題点があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記のような
従来の問題点を解決して、傾斜面を有するベース基材に
対しても安定した締結力を確保することができるととも
に、抜け止め頭部としてビスを用いることができ、しか
も、常にカシメ方向が一定でロボット等によるカシメ作
業の自動化を図ることができる自動車用内装部品の締結
機構を提供することを目的として完成されたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本考案の自動車用内装部品の締結機構は、
基準面に対して傾斜する傾斜面を備えた成形基材の該基
準面と傾斜面の双方にボスとボス挿入用の筒孔のいずれ
かを同方向に突設し、該成形基材と連結一体化される他
部材には前記ボスに対応するボス挿入用の筒孔と前記ボ
ス挿入用の筒孔に対応するボスのいずれかを設け、この
他部材のボス挿入用の筒孔またはボスを前記成形基材の
ボスまたはボス挿入用の筒孔に嵌め、前記基準面と垂直
方向の同一方向からカシメてて少なくともボスの先端に
抜け止めを設けたことを特徴とするものである。
【0006】
【実施例】次に、本考案を図示のベース基材にスピーカ
取付孔が形成された熱可塑性合成樹脂製の成形基材のス
ピーカ取付孔に他部材として熱可塑性合成樹脂製のスピ
ーカグリルを連結一体化する場合を実施例として詳細に
説明する。1は熱可塑性合成樹脂製の成形基材であっ
て、基準面1aとこれに対して傾斜する傾斜面1bとを
有しており、該基準面1aと傾斜面1bにはボス2とボ
ス挿入用の筒孔3とが同方向に突設されている。4、4
は該成形基材1と連結一体化される他部材であって、一
方の他部材4には前記ボス挿入用の筒孔3に嵌め合わせ
られるボス5が突設され、また、他方の他部材4には前
記ボス2に嵌め合わせられるボス挿入用の筒孔6が設け
られている。そして、この他部材4、4と前記成形基材
1とはボス2をボス挿入用の筒孔6に嵌め合わせ、ボス
挿入用の筒孔3をボス5に嵌め合わせたうえ、少なくと
もボス2、5の先端に超音波カシメその他により抜け止
め7を設けて締結一体化されている。
【0007】本考案の特徴とするところは、成形基材1
が基準面1aに対して傾斜する傾斜面1bを備えていて
この基準面1aと傾斜面1bに突設されているボス2
と、ボス挿入用の筒孔3が同方向すなわち基準面1aに
対して垂直方向としてあることである。この基準面1a
とはカシメ方向に対して垂直な面を意味し、従ってボス
2は結局カシメ方向と同一方向に突設されている。そし
て、ボス2、5がボス挿入用の筒孔6、3に位置決め挿
入される点にも特徴がある。
【0008】
【作用】このように構成されたものは、従来のこの種樹
脂成形品の締結機構と同様にボス2、5をボス挿入用の
筒孔6、3に嵌めて位置決めした後、超音波カシメが施
されて他部材4が成形基材1の所定位置に締結固定され
ることとなるが、前記ボス2またはボス挿入用の筒孔6
が同方向に設けられているために超音波カシメの方向を
全て同一方向から行うことができ、カシメ作業を容易な
ものとすることができるとともに、ロボット等によるカ
シメ作業の自動化にも容易に対応できることとなる。ま
た、ボス挿入用の筒孔6に嵌められているボス2は超音
波カシメの際に傾斜面においても先端溶着部分である抜
け止め7がボス挿入用の筒孔6の端面部に十分溶着され
るので極めて安定した締結力を確保することができるこ
ととなる。
【0009】なお、前記のボス2、5とボス挿入用の筒
孔6、3との締結は超音波カシメによる溶着で抜け止め
7を形成したものに限定されるものではなく、図2に示
されるように抜け止め7をボス2、5に螺着されるビス
の頭部とすることもできる。また、図3に示されるよう
にボス2、5が細くて十分な溶着量を確保出来ない場合
であっても、ボス挿入用の筒孔6、3をも同時に溶着さ
せることによって十分な溶着量を確保し安定した締結力
を得ることが可能となる。
【0010】
【考案の効果】以上の説明からも明らかなように、本考
案は傾斜面を有する成形基材に対する他部材を安定した
締結力で締結することができるとともに、抜け止めとし
てビスを用いることもできる。しかも、常にカシメ方向
が一定でロボット等によるカシメ作業の自動化を図るこ
とができるなど種々の利点がある。よって本考案は従来
の問題点を一掃した自動車用内装部品の締結機構とし
て、その実用的価値は極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】抜け止めのその他の実施例を示す断面図であ
る。
【図3】抜け止めのその他の実施例を示す断面図であ
る。
【図4】従来例を示す要部の断面図である。
【図5】従来例を示す要部の断面図である。
【符号の説明】 1 成形基材 1a 基準面 1b 傾斜面 2 ボス 3 ボス挿入用の筒孔 4 他部材 5 ボス 6 ボス挿入用の筒孔 7 抜け止め
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 5/08 F16B 11/00 B60R 13/02

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準面(1a)に対して傾斜する傾斜面(1b)
    を備えた成形基材(1) の該基準面(1a)と傾斜面(1b)の双
    方にボス(2) とボス挿入用の筒孔(3) のいずれかを同方
    向に突設し、該成形基材(1) と連結一体化される他部材
    (4) には前記ボス(2) に対応するボス挿入用の筒孔(6)
    と前記ボス挿入用の筒孔(3) に対応するボス(5) のいず
    れかを設け、この他部材(4) のボス挿入用の筒孔(6) ま
    たはボス(5) を前記成形基材(1) のボス(2) またはボス
    挿入用の筒孔(3) に嵌め、前記基準面(1a)と垂直方向の
    同一方向からカシメて少なくともボス(5) 、(2) の先端
    に抜け止め(7) 、(7) を設けたことを特徴とする自動車
    用内装部品の締結機構。
  2. 【請求項2】 成形基材(1) および他部材(4) が熱可塑
    性合成樹脂成形品であり、抜け止め(7) がボス先端を溶
    融した抜け止め頭部である請求項1に記載の自動車用内
    装部品の締結機構。
  3. 【請求項3】 成形基材(1) および他部材(4) が熱可塑
    性合成樹脂成形品であり、抜け止め(7) がボス先端をボ
    ス挿入用の筒孔(3) 、(6) を溶融した抜け止め頭部であ
    る請求項1に記載の自動車用内装部品の締結機構。
  4. 【請求項4】 抜け止め(7) がボス先端に螺着されるビ
    スの頭部である請求項1に載の自動車用内装部品の締結
    機構。
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JP5388120B2 (ja) * 2009-09-30 2014-01-15 河西工業株式会社 車両用内装部品
JP6363491B2 (ja) * 2014-12-17 2018-07-25 川崎重工業株式会社 乗物用部品及びその製造方法

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