JPH0712191Y2 - 自動車用ドアベルトラインモ−ル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車におけるドアへの装着作業を容易に行
なえるようにした、自動車用ドアベルトラインモールに
関する。

〔従来の技術〕

従来、第５図に示すように、自動車のドアのベルトライ
ン縁部に、ベルトラインモール１′をそなえたものがあ
る。そしてこのベルトラインモール１′の端部は、その
下方に延在した部分が、スクリュー３′でドアアウタパ
ネル２′の上端部内側に固定されている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところで、上述のような従来の自動車用ドアベルトライ
ンモールでは、ベルトラインモール１′の端部が、スク
リュー３′でドアアウタパネル２′に固定されるため、
その装着作業に時間がかかる上、スクリュー３′を締め
付ける際に、ベルトラインモール１′に傷を付ける恐れ
がある。また、スクリュー３′が露出しているため、ド
アの見栄えも悪くなっている。

本考案は、このような問題点の解決をはかろうとするも
ので、装着作業を短時間で容易に行なえるようにしなが
ら、ドアの見栄えを向上させるようにした、自動車用ド
アベルトラインモールを提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

このため、本考案の自動車用ドアベルトラインモール
は、自動車のドアのベルトライン縁部に装着されるモー
ルにおいて、同モールの端部に嵌合されかつ内端の開放
されたアリ溝状クリップ挿入部を有するプロテクタをそ
なえ、同挿入部に挿入されるクリップが、上記ドアのア
ウタパネルの上面の係合穴に押し込まれる膨大頭部をそ
なえて形成されたことを特徴としている。

〔作用〕

上述の本考案の自動車用ドアベルトラインモールでは、
モールの端部にプロテクタを嵌合してから、上記プロテ
クタに形成されたアリ溝状クリップ挿入部に、同クリッ
プ挿入部の内端の開放部からクリップを挿入し、自動車
用ドアのアウタパネルのベルトライン縁部の上面の係合
穴に上記クリップの膨大頭部を押し込んで係合させるこ
とにより、上記モールの上記ベルトライン縁部への装着
が行なわれる。

〔実施例〕

以下、図面により本考案の一実施例としての自動車用ド
アベルトラインモールについて説明すると、第１図はそ
の断面図（第２図のＩ−Ｉ矢視断面図）、第２図は本モ
ールを装着された自動車を示す側面図、第３図はその斜
視図（第２図のIII部拡大図）、第４図はそのプロテク
タを裏側から見た斜視図である。

第２図に示すように、この自動車のドアのドアアウタパ
ネル２のベルトライン縁部には、ベルトラインモール１
が装着されている。そして、第1,3図に示すように、こ
のベルトラインモール１の端部には、インジェクション
成形等により成形されたプロテクタ４が装着されてお
り、プロテクタ４には、クリップ３が装着されている。
また、クリップ３はプロテクタ４と係合するための板状
の係合部3aと、ドアアウタパネル２の係合穴2aと係合す
るための膨大頭部3bとをそなえている。

第４図に示すように、プロテクタ４には、クリップ３の
係合部3aを挿入して係合させるために、内端を開放され
たアリ溝状クリップ挿入部4aが形成されている。そし
て、第１図に示すように、ドアアウタパネル２のベルト
ライン縁部の上面には、クリップ３の膨大頭部3bが押し
込まれる係合穴2aが設けられている。なお、符号５はウ
ェザストリップを示す。

本モールは、以下のような手順でドアに装着される。ま
ず、ベルトラインモール１の端部に、プロテクタ４が装
着される。ついで、クリップ３の係合部3aが、第４図中
に矢印で示すごとく、プロテクタ４のクリップ挿入部4a
内に挿入されて、クリップ挿入部4aと係合する。その
後、クリップ３の膨大頭部3bが、ドアアウタパネル２の
係合穴2aに押し込まれると、膨大頭部3bが、弾性的に変
形しながら係合穴2a内に挿入される。そして、膨大頭部
3bが、元の形状へ弾性的に戻り、係合穴2aと係合する。

このようにして、クリップ３の弾性力を利用しながら、
ベルトラインモール１がドアアウタパネル２のベルトラ
イン縁部へ、短時間で容易に装着される。そしてこの装
着作業時に、ドアアウタパネル２が傷付くこともない。

また、従来のもののように、モールを取付けるためのス
クリューが露出することはないので、ドアの見栄えが非
常に良くなる。

〔考案の効果〕

以上詳述したように、本考案の自動車用ドアベルトライ
ンモールによれば、次のような効果ないし利点が得られ
る。

（１）ベルトラインモール端部にアリ溝状クリップ挿入
部を有するプロテクタが嵌合されているため、ベルトラ
インモールに特別な加工を施こさなくてすみ、加工コス
トを低減できる効果を奏する。

（２）内端の開放されたアリ溝状クリップ挿入部を有す
るプロテクタにクリップを挿入するため、クリップの挿
入作業が楽であるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１〜４図は本考案の一実施例としての自動車用ドアベ
ルトラインモールを示すもので、第１図はその断面図
（第２図のＩ−Ｉ矢視断面図）、第２図は本モールを装
着された自動車を示す側面図、第３図はその斜視図（第
２図のIII部拡大図）、第４図はそのプロテクタを裏側
から見た斜視図であり、第５図は従来の自動車用ドアベ
ルトラインモールを示す断面図である。 １……ベルトラインモール、２……ドアアウタパネル、
2a……係合穴、３……クリップ、3a……係合部、3b……
膨大頭部、４……プロテクタ、4a……アリ溝状クリップ
挿入部、５……ウェザストリップ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】自動車のドアのベルトライン縁部に装着さ
   れるモールにおいて、同モールの端部に嵌合されかつ内
   端の開放されたアリ溝状クリップ挿入部を有するプロテ
   クタをそなえ、同挿入部に挿入されるクリップが、上記
   ドアのアウタパネルの上面の係合穴に押し込まれる膨大
   頭部をそなえて形成されたことを特徴とする、自動車用
   ドアベルトラインモール。