JP2605963B2 - 受像体 - Google Patents

受像体

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JP2605963B2
JP2605963B2 JP3076349A JP7634991A JP2605963B2 JP 2605963 B2 JP2605963 B2 JP 2605963B2 JP 3076349 A JP3076349 A JP 3076349A JP 7634991 A JP7634991 A JP 7634991A JP 2605963 B2 JP2605963 B2 JP 2605963B2
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俊夫 丹羽
勇吉 村田
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は昇華感熱転写記録用受像
体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年急速に普及しつつあるファクシミ
リ、プリンタ、複写機等のOA端末機は、視覚的に見易
いカラー記録の要望が高まっており、さらにテレビ画像
をカラー記録する技術の開発が望まれている。
【0003】現在これらの目的のために電子写真、イン
クジエット、感熱転写記録方式などによるカラー記録技
術が検討されている。これらの中にあって感熱転写記録
方式は装置の保守、操作性が容易で、装置及び消耗品が
安価であるため他の方式に比べて有利と考えられる。
【0004】感熱転写記録方式は、シート状基体上に色
素結着剤(バインダー)等を含むインキを塗布したカラ
ーシートのインキ塗布面を受像体に重ね合せカラーシー
トの背面を感熱ヘッドで加熱して、カラーシート中の色
素を受像体に転写させることにより記録が行なわれる。
【0005】感熱転写記録方式には熱溶融性インキを塗
布したカラーシートを用いる溶融転写方式と昇華性色素
を含むインキを塗布したカラーシートを用いる昇華転写
方式があるが、昇華転写方式は感熱ヘッドに与えるエネ
ルギーを調整することにより色素の昇華転写量を制御す
ることができるため、階調表現が容易でフルカラー記録
に特に有利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】昇華転写記録方式にお
いて、受像体は、カラーシートから昇華した色素を受像
体に染着させる必要があるため、受像体表面には、使用
する色素と親和性の高い熱可塑性の樹脂を主成分にした
層(以後、受像層と呼ぶ)を有するが、一般に感熱ヘッ
ドの温度は200℃以上にもなるため、カラーシートの
インキバインダーおよび受像層の熱可塑性樹脂が熱によ
り軟化あるいは融解し、カラーシートと受像体が融着
し、記録後剥離が困難となる問題を有している。
【0007】このカラーシートと受像体との融着を防止
する方法として、受像層に、架橋性の樹脂を用いること
により耐熱性を向上させる方法(特開昭58−2153
98、特開昭58−212994)あるいは受像層の樹
脂中に顔料を加えることにより受像層表面を粗面化する
方法(特開昭57−107885)などが提案されてい
る。
【0008】本発明は、上述の昇華感熱転写記録におい
て、受像体とカラーシートとの、転写記録後の剥離性の
良好な受像体の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、昇
華感熱転写記録用受像体の基体の表面に形成された受像
層が熱可塑性樹脂を主成分とし、これにフッ素置換長鎖
アルキル基を有する炭化水素類、アルコール類、カルボ
ン酸類、スルホン酸類、スルホン酸塩類、及びスルホン
アミド類から選ばれるフッ素系化合物少なくとも1種
離型剤として配合してなる組成物により形成されてな
ることを特徴とする受像体をその要旨とするものであ
る。
【0010】本発明の受像体は、受像体の基体上に、昇
華性色素と親和性の良好な熱可塑性樹脂を塗布し、受像
層を形成することにより作製されるが、受像層中に離型
剤を含有させるためには、樹脂液中に離型剤を添加し、
塗布する方法により実施される。
【0011】本発明離型剤として用いられるフッ素系
化合物としては、液状、半固体状又は固体状のフルオロ
カーボン系化合物があげられ、フッ素置換長鎖アルキル
基を有する炭化水素類、アルコール類、カルボン酸類、
スルホン酸類、スルホン酸塩類、スルホンアミド類など
があげられる。それらは単独あるいは混合物の形で使用
することができる。
【0012】上記離型剤は使用に際して、そのままの形
で樹脂液に添加して使用することもできるが、有機溶剤
あるいは水の溶液、あるいは水に対するエマルジョン、
サスベンジョンの形で使用することもできる。離型剤の
添加量としては受像層形成のために使用される熱可塑性
樹脂に対して、0.1〜150重量%の間で使用するこ
とができるが、添加量が少ない場合には効果が小さく、
又添加量が多いと染料の発泡性及び記録の保存安定性が
低下するなどの問題が生じるため1〜80重量%の添加
量が適当である。
【0013】受像層形成のために使用される熱可塑性樹
脂としては、昇華性色素は、一般に分散染料が使用され
るため、それら色素と親和性の高い熱可塑性樹脂が選ば
れ、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレートなどを主成分とする飽和線状ポリ
エステル樹脂、ポリメチルメタアクリレート、ポリブチ
ルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリブチ
ルアクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリスチレン樹
脂、AS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート
樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルピロリドン、エチ
ルセルロース、アセチルセルロースなどがあげられる
が、飽和線状ポリエステル樹脂及びアクリル系樹脂分散
染料(色素)との親和力が良好である。
【0014】上記熱可塑性樹脂を受像体上に塗布する際
には、該樹脂が固形物あるいは粘度の高い液体等の場合
は、たとえば、適当な溶剤に該樹脂を適当な濃度に溶解
し、得られた溶液を受像体上に塗布し、次いで溶剤を除
去する方法を採用することができる。
【0015】溶剤としては、メタノール、エタノール、
プロパノール等のアルコール類、メチルセロソルブ、エ
チルセロソルブ等のセロソルブ類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロルベンゼン等の芳香族溶剤、酢酸エ
チル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン類、クロロホルム、塩化メチレン、トリク
ロロエチレン等の塩素溶剤、そしてジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドン等の各種溶剤を適宜使用すれ
ばよい。
【0016】受像層中には上記熱可塑性樹脂及び離型剤
の他に色素の発色性及び定着性を改良するために通常微
粒子状のシリカが添加されるが、更に必要に応じて、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光増白剤などを添加しても
良い。受像層を形成するためには受像体基体上に樹脂液
に離型剤及び前記の添加剤を配合した液を、塗布するこ
とにより実施できる。塗布の方法としては、リバースロ
ールコータ、グラビアコータ、ロッドコータ、エアドク
タコータなどを使用して実施することができる(原崎勇
次著、槇書店、1977年発行「コーティング方
式」)。
【0017】基体上に形成される受像層の厚さは乾燥
後、6.1〜10μmの範囲、特に好ましくは1〜5μ
mの範囲が適当である。受像体の基体としては、セルロ
ース繊維より形成される普通紙、合成樹脂より形成され
る合成紙あるいはプラスチックのフィルムなどが使用さ
れる。
【0018】以下実施例により本発明を具体的に説明す
るが本実施例は本発明を限定するものではない。
【0019】実施例1〜3 a)カラーシートの製造 CIディスパースブルー14染料 2g エチルセルロース 8g イソプロパノール 90g ───────────────────────────── 合 計 100g 上記組成の混合物をガラスビーズを使用するペイントコ
ンディショナーで約30分間処理することにより調製し
たインキをグラビア校正機(版深30μm)を用いコン
デンサー紙(10μm)に塗布、乾燥し、カラーシート
を製造した。
【0020】ポリエステル樹脂(商品名:バイロン20
0、東洋紡株式会社製造)20gをメチルエチルケトン
100mlに溶解し、表1に示す離型剤を5g配合し、
調整した液を秤量104.7g/m2 のアート紙にバー
コーターNo.3(ウエット膜厚24μm)で塗布後、
ドライヤーで熱風乾燥し、受像体を製造した。
【0021】
【表1】表 1 *商品名エフトップEF−121(新秋田化成株式会社
製造)
【0022】c)転写記録結果 上記カラーシートのインキ塗布面を上記受像体の受像層
に重ね4ドット/mmの発熱抵抗体密度を持つ感熱ヘッド
を使用して0.6W/ドットの電力を2,4,6,8お
よび10ミリ秒印加して記録を行なった。記録の際、カ
ラーシートと受像体が融着することなく記録後、カラー
シートと受像体を簡単に剥離することができた。又得ら
れた記録は階調性が良好で鮮明なシアン色を示し、各ド
ットの解像性も良好であった。
【0023】なお色濃度は米国マクベス社製造デンシト
メーターRD−514型(フィルター:ラッテンNo.2
5)を用いて測定した。色濃度は下記式により計算され
る。 色濃度=log10(I0 /I) I0 =標準白色反射板からの反射光の強さ I=試験物体からの反射光の強さ
【0024】比較例1 a)受像体の製造 離型剤を添加することなく他は実施例1〜3と同様の方
法により製造した。 b)転写記録結果 上記受像体と前記のカラーシートを用いて実施例1〜3
と同様の方法により転写記録を行なった結果印加時間
6,8および10秒に於てはカラーシートと受像体とが
融着し、記録後剥離することが困難であった。
【0025】比較例2 離型剤を添加することなく他は、実施例1〜3と同様の
方法で製造した受像体と前記カラーシートを用い実施例
〜3と同様の方法により転写記録を行なった結果、カ
ラーシートと受像体が融着し、記録後剥離することが困
難であった。
【0026】
【本発明の効果】本発明の受像体を用いることにより、
記録時にカラーシートと受像体が融着することなく、記
録後簡単に剥離することができ、かつ、階調性、解像性
の良好な鮮明な記録物を得ることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体とその表面に受像層を有する昇華感
    熱転写記録用受像体において、該受像層が熱可塑性樹脂
    を主成分とし、これにフッ素置換長鎖アルキル基を有す
    る炭化水素類、アルコール類、カルボン酸類、スルホン
    酸類、スルホン酸塩類、及びスルホンアミド類から選ば
    れるフッ素系化合物少なくとも1種離型剤として
    合してなる組成物により形成されてなることを特徴とす
    る受像体。
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JPS60122192A (ja) * 1983-12-07 1985-06-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 昇華型感熱記録装置

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