JP2604952B2 - 変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造法 - Google Patents

変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造法

Info

Publication number
JP2604952B2
JP2604952B2 JP4307966A JP30796692A JP2604952B2 JP 2604952 B2 JP2604952 B2 JP 2604952B2 JP 4307966 A JP4307966 A JP 4307966A JP 30796692 A JP30796692 A JP 30796692A JP 2604952 B2 JP2604952 B2 JP 2604952B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyol
formula
water
catalyst
oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4307966A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06256448A (ja
Inventor
清武 森本
聡史 仲村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Holdings Inc
Nisshinbo Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshinbo Holdings Inc, Nisshinbo Industries Inc filed Critical Nisshinbo Holdings Inc
Priority to JP4307966A priority Critical patent/JP2604952B2/ja
Publication of JPH06256448A publication Critical patent/JPH06256448A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2604952B2 publication Critical patent/JP2604952B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は変性ポリイソシアヌレート発泡体
の製造法に関し、さらに詳しくは、フロンなどの蒸発型
発泡剤の使用を必要としない、ラミネートボードやサイ
デイングボードなどの連続生産に適した変性ポリイソシ
アヌレート発泡体の製造法に関する。
【0002】有機ポリイソシアネート及びポリオールを
発泡剤の存在下にイソシアヌレート化触媒とカルボジイ
ミド化触媒を併用して変性ポリイソシアヌレート発泡体
を製造する方法は知られている(例えば特公昭46−4
591号公報参照)。また、有機ポリイソシアネート及
びポリオールを発泡剤の存在下にメタノール、フルフリ
ルアルコール又はフオスフオレンオキシド(カルボジイ
ミド化触媒)及びアルカリ金属塩(3量化触媒)を併用
して変性ポリイソシアヌレート発泡体を製造する方法も
提案されている(米国特許第4,166,164号明細
書、特開平2−245013号公報参照)。さらに、特
開昭50−95397号公報、特開昭50−12499
7号公報、特開昭51−75799号公報、特開昭51
−76395号公報、特開昭51−80393号公報、
特開昭51−102098号公報等には、第3級アミン
とアミノアルコール等のアルコールを共触媒として変性
ポリイソシアネート発泡体を得る方法、マンニツヒポリ
オールや含リンポリオール等を触媒的に使用する方法、
s-トリアジンとフエノールを使用する方法、等が報告
されている。
【0003】これら(変性)ポリイソシアヌレート発泡
体の製造には、発泡剤としてフロンを使用するのが一般
的であるが、フロンはオゾン層破壊の問題があり、近い
将来にはフロンの使用は全面的に禁止される方向にあ
る。フロンの代替品として、水とイソシアネートとの反
応により発生する炭酸ガスを使用する方法が考えられる
が、発泡体の密度を下げる(高発泡のものを得る)ため
に、水の使用量を増やすと、生成する尿素結合(−NC
O+H2O→−NH2+CO2↑、−NH2+OCN−→−
NHCONH−)の量が多くなり、強度が低く、寸法安
定性が悪く、面材との接着性に劣った発泡体しか得られ
ない等の問題がある。また、前述した従来のイソシアヌ
レート化触媒とカルボジイミド化触媒とを併用する方法
において、水を発泡剤として使用する場合には、反応の
調節が困難であり、特にラミネートボードやサイデイン
グボード等に要求される密度が30kg/m3以下の硬
化した高発泡体を経済的速度で製造することはできな
い。
【0004】本発明者らは、有機ポリイソシアネートと
ポリオールとから、フロンに代表される蒸発型発泡剤を
使用せずに、密度が30kg/m3以下という高発泡の
変性ポリイソシアヌレート発泡体を製造することのでき
る工業的に適用可能な方法について鋭意検討を重ねた結
果、今回、或る種の特定の3量化触媒とカルボジイミド
化触媒との組合わせを水と共に使用すると、ポリイソシ
アネートの3量化反応及びカルボジイミド化反応、水と
ポリイソシアネートとの反応等がバランスよく迅速に進
行して、フロンなどの蒸発型発泡剤を用いなくても、3
0kg/m3以下の低密度の変性ポリイソシアヌレート
発泡体を短時間で得ることができることを見い出し、本
発明を完成するに至った。
【0005】かくして、本発明によれば、有機ポリイソ
シアネート、ポリオール及び水を、(a)式
【0006】
【化4】
【0007】式中、R1、R2及びR3はそれぞれアルキ
ル基を表わし、R4及びR5はそれぞれ水素原子又はアル
キル基を表わす、で示されるヒドロキシアルキル第4級
アンモニウム化合物よりなる3量化触媒及び(b)式
【0008】
【化5】
【0009】式中、R1は置換もしくは未置換のアルキ
ル、フエニル、ナフチル又はベンジル基を表わし、
2、R3、R4、R5、R6及びR7はそれぞれH、Cl又
はC1〜C4のアルキル基を表わす、で示されるフオスフ
オレンオキシドよりなるカルボジイミド化触媒の存在下
に反応せしめることを特徴とする変性ポリイソシアヌレ
ート発泡体の製造法が提供される。
【0010】以下、本発明についてさらに詳細に説明す
る。
【0011】本発明の方法において原料として使用され
る有機ポリイソシアネートは、脂肪族系、脂環式系、芳
香族系及びこれらの混合系等のいずれのタイプのもので
あってもよく、従来からポリウレタン、ポリイソシアヌ
レートの製造に際して使用されているものを同様に使用
することができる。具体的には例えば、2,4-トリレン
ジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート、
粗トリレンジイソシアネート、メチレンジフエニルジイ
ソシアネート、粗メチレンジフエニルジイソシアネート
などの芳香族ジイソシアネート;4,4′,4″-トリフ
エニルメタントリイソシアネート、2,4,6-トリレン
トリイソシアネートなどの芳香族トリイソシアネート;
4,4′-ジメチルジフエニルメタン-2,2′-5,5′-
テトライソシアネートなどの芳香族テトライソシアネー
ト;ヘキサメチレン-1,6-ジイソシアネートの如き脂
肪族イソシアネート;水添メチレンジフエニルジイソシ
アネートの如き脂環式イソシアネート;その他としてm
-フエニレンジイソシアネート、ナフチレン-1,5-ジイ
ソシアネート、1-メトキシフエニル-2,4-ジイソシア
ネート、4,4′-ビフエニレンジイソシアネート、3,
3′-ジメトキシ-4,4′-ビフエニルジイソシアネー
ト、3,3′-ジメチルジフエニルメタン-4,4′-ジイ
ソシアネート等が挙げられ、中でも、2,4-トリレンジ
イソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート、粗
トリレンジイソシアネート、メチレンジフエニルジイソ
シアネート、粗メチレンジフエニルジイソシアネート、
ヘキサメチレン-1,6-ジイソシアネート、水添メチレ
ンジフエニルジイソシアネート等が好適である。上記有
機ポリイソシアネートはそれぞれ単独で使用することが
でき、或いは2種以上組合わせて用いてもよい。
【0012】また、ポリオールとしては、ポリエーテル
ポリオール、ポリエステルポリオール、ひまし油等の如
き、1分子中に2個以上の水酸基を有する脂肪族系、糖
系、芳香族系及びこれらの混合系等の化合物が包含さ
れ、従来からポリウレタンの製造に際して使用されるも
のが同様に使用可能である。かかるポリオールは低分子
量及び高分子量のいずれであってもよく、具体的には例
えば、ポリエーテルポリオールとしては、多価アルコー
ル、多価フエノール、アミン類、ポリカルボン酸などの
活性水素含有化合物にアルキレンオキサイドを付加した
構造の化合物があげられる。多価アルコールとしては、
例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ジエ
チレングリコール、ネオペンチルグリコールなどの2価
のアルコール;ペンタエリスリトール、ショ糖などの3
価以上の多価アルコールがあげられる。多価フエノール
としては、例えば、ピロガロール、ハイドロキノンなど
の多価フエノール、ビスフエノールAなどのビスフエノ
ール類、フエノールとホルムアルデヒドの縮合物などが
あげられる。アミン類としてはアンモニア、モノ-、ジ
-、およびトリエタノールアミン、イソプロパノールア
ミン、アミノエチルエタノールアミンなどのアルカノー
ルアミン類;C1〜C22のアルキルアミン類、C2〜C6
のアルキレンジアミン、ポリアルキレンポリアミンやア
ニリン、フエニレンジアミン、ジアミノトルエン、キシ
リレンジアミン、メチレンジアニリン、ジフエニルエー
テルジアミンなどの芳香族アミン類、イソホロンジアミ
ンシクロヘキシレンジアミンなどの脂環式アミン類、複
素環式アミン類などがあげられる。また、ポリカルボン
酸としてはコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイ
ン酸、ダイマー酸などの脂肪族ポリカルボン酸、フタル
酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸な
どの芳香族ポリカルボン酸などがあげられる、これらの
活性水素含有化合物は2種以上使用することもできる。
上記活性水素含有化合物に付加するアルキレンオキサイ
ドとしてはプロピレンオキサイド、エチレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイド、テトラヒドロフランなどがあ
げられる。これらのアルキレンオキサイドは単独で用い
てもよく又は2種以上併用してもよく、後者の場合はブ
ロック付加又はランダム付加したものであつてもよい。
ポリエステルポリオールとしては例えば多価アルコール
(前記2価アルコール、トリメチロールプロパン、グリ
セリンなど)とカルボン酸(前記ポリカルボン酸など)
とを反応させて得られる縮合ポリエステルポリオール、
ラクトンの開環重合により得られるポリエステルポリオ
ール、回収ポリエステルにノニルフエノールのエチレン
オキド付加物を加えたものなどがあげられる。これらの
中でも特に、脂肪族系、芳香族系、脂肪族又は芳香族ア
ミン系、ペンタエリスリトール系、ショ糖系のポリエー
テルポリオール;芳香族又は脂肪族カルボン酸ポリエス
テルポリオール;ラクトン系ポリエステルポリオール等
が好適である。上記ポリオールはそれぞれ単独で使用す
ることができ或いは2種以上併用することができる。
【0013】上記の如きポリオールは一般に20〜60
0mgKOH/g、好ましくは25〜500mgKOH
/g、さらに好ましくは50〜400mgKOH/gの
範囲内の水酸基価をもつことができる。
【0014】本発明の方法によれば、以上に述べた有機
ポリイソシアネートとポリオールを発泡剤としての水と
共に反応させることにより、ポリイソシアヌレート発泡
体が生成せしめられる。この反応に際して、有機ポリイ
ソシアネート、ポリオール及び水の使用割合は、厳密に
制限されるものではなく、最終製品の変性ポリイソシア
ヌレート発泡体に望まれる物性や用途等に応じて広範囲
にわたり変えることができるが、一般には、NCO/O
H当量比で示されるイソシアネート指数が1.8以上、
好ましくは1.8〜5.0、特に2.0〜4.0の範囲内と
なるように上記成分を配合して反応させることが好適で
ある。
【0015】また、発泡剤としての水の使用量は、最終
製品の変性ポリイソシアヌレート発泡体に望まれる密度
等によって調節することができる。殊に、本発明の方法
は、フロンなどの蒸発型発泡剤を使わなくても、水だけ
で高い発泡倍率の製品をつくることができる点に大きな
特徴があり、本発明の方法によれば例えば、有機ポリイ
ソシアネート、ポリオール及び水の合計重量を基準にし
て0.3〜1.8重量%、好ましくは0.8〜1.5重量%
の範囲内の量の水を配合することにより、自由発泡密度
が一般に30kg/m3以下、特に20〜28kg/m3
という高発泡倍率の発泡体を蒸発型発泡剤を用いなくて
も容易に製造することができる。
【0016】本発明の方法の特徴は、上記有機ポリイソ
シアネート、ポリオール及び水から変性ポリイソシアヌ
レート発泡体を製造するための反応を、(a)式
【0017】
【化6】
【0018】式中、R1、R2及びR3はそれぞれアルキ
ル基を表わし、R4及びR5はそれぞれ水素原子又はアル
キル基を表わす、で示されるヒドロキシアルキル第4級
アンモニウム化合物よりなる3量化触媒及び(b)式
【0019】
【化7】
【0020】式中、R1は置換もしくは未置換のアルキ
ル、フエニル、ナフチル又はベンジル基を表わし、
2、R3、R4、R5、R6及びR7はそれぞれH、Cl又
はC1〜C4のアルキル基を表わす、で示されるフオスフ
オレンオキシドよりなるカルボジイミド化触媒の存在下
に実施する点にある。
【0021】上記式(I)において、「アルキル基」
は、直鎖状及び分岐鎖状のいずれであってもよく、例え
ば、メチル、エチル、n-プロピル、iso-プロピル、
n-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、イソアミ
ル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、1-エチルペンチル、
n-オクチル、2-エチルヘキシル等が挙げられる。R1
〜R3によって表わされるアルキル基は炭素数6以下、
好ましくは4以下の低級のものが好ましく、一方、R4
及びR5によって表わされうるアルキル基は低級のもの
のみならず、炭素数18までの高級のものであってもよ
い。
【0022】しかして、本発明の方法において3量化触
媒として使用される前記式(I)のヒドロキシアルキル
第4級アンモニウム化合物はポリウレタン、ポリイソシ
アヌレート、ポリウレタン-ポリイソシアヌレート樹脂
などの製造の際の触媒としてそれ自体既知のものであり
(例えば、特公昭61−23214号公報参照)、その
具体例としては例えば次のものが挙げられる:
【0023】
【化8】
【0024】
【化9】
【0025】
【化10】
【0026】
【化11】
【0027】
【化12】
【0028】
【化13】
【0029】
【化14】
【0030】
【化15】
【0031】
【化16】
【0032】
【化17】
【0033】これらヒドロキシアルキル第4級アンモニ
ウム化合物の中、上記及びの化合物が好適に使用さ
れる。
【0034】一方、上記ヒドロキシアルキル第4級アン
モニウム化合物と組合わせて使用される前記式(II)
又は(III)において、R1によって表わされるアル
キル基は直鎖状、分岐鎖状のいずれであってもよく、ま
た一部がハロゲンまたは他の官能基によって置換されて
もかまわない。そのようなアルキル基の例としては、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、
t-ブチル、2-フエニルエチル、2-クロロエチル、2-
メトキシエチル基などがあげられる。また、置換もしく
は未置換のフエニル、ナフチル及びベンジル基として
は、ベンジル、フエニル、o-、p-もしくはm-トリ
ル、キシリル、ナフチル、4-ジフエニル、o-、p-も
しくはm-クロロフエニルなどがあげられる。R1は好ま
しくはC1〜C4のアルキル基、フエニル基及びベンジル
基であることができる。式(II)又は(III)にお
けるR2〜R7としては水素、塩素、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチルがあげられ、好ましくは
水素及びメチルである。
【0035】しかして、式(II)又は(III)のフ
オスフオレンオキシドの具体例としては以下のものがあ
げられる。
【0036】1-メチルフオスフオレンオキシド、3-メ
チル-1-フエニルフオスフオレンオキシド、3-メチル-
1-ベンジルフオスフオレンオキシド、3-メチル-1-エ
チルフオスフオレンオキシド、3-メチル-1-エチルフ
エニルフオスフオレンオキシド、1-フエニル-3-(4-
メチル-3-ペンテニル)フオスフオレンオキシド、1-
フエニル-3-クロルフオスフオレンオキシドなど。これ
らフオスフオレンオキシドの中、特に、3-メチル-1-
フエニル-2-フオスフオレンオキシド及び3-メチル-1
-フエニル-3-フオスフオレンオキシドが好適に使用さ
れる。これらのフオスフオレンオキシドは有機イソシア
ネートからカルボジイミド化合物を生成する反応を促進
するための触媒としてそれ自体既知のものである(例え
ば特公昭46−4591号公報参照)。
【0037】本発明は、有機ポリイソシアネート、ポリ
オール及び水から変性ポリイソシアヌレート発泡体を製
造する際の触媒として、前述した式(I)のヒドロキシ
アルキル第4級アンモニウム化合物(3量化触媒)と前
記式(II)又は(III)のフオスフオレンオキシド
(カルボジイミド化触媒)との特定の組合わせを用いる
点に特徴がある。これにより、問題のあるフロンなどの
蒸発型発泡剤を使用せずに、高発泡倍率の変性ポリイソ
シアヌレート発泡体を工業的に適用可能な方法で製造す
ることに成功したものである。
【0038】式(I)のヒドロキシアルキル第4級アン
モニウム化合物(3量化触媒)及び式(II)又は(I
II)のフオスフオレンオキシド(カルボジイミド化触
媒)のそれぞれの使用量は厳密に制限されるものではな
く、使用する反応条件等に応じて変えうるが、有機ポリ
イソシアネートの重量を基準にして、前者の3量化触媒
は一般に0.1〜10重量%、特に0.5〜5重量%の範
囲内で使用することが好ましく、後者のカルボジイミド
化触媒は一般に0.05〜5重量%、特に0.1〜2重量
%の範囲内で使用するのが適当である。
【0039】また、3量化触媒とカルボジイミド化触媒
との相対的割合は、最終製品に望まれる物性等に応じて
広い範囲で変えうるが、通常、3量化触媒/カルボジイ
ミド化触媒の重量比は0.5〜20、特に1〜10の範
囲内にあるのが好ましい。
【0040】さらに、本発明の方法においては、必要に
応じて、ウレタン化触媒(例えば、トリエチレンジアミ
ン、ジメチルエタノールアミン、トリエチルアミン、ト
リメチルアミノエチルエタノールアミン、ジメチルアミ
ノエチルエーテル、ペンタメチルジエチレントリアミ
ン、N-メチルモルホリン、ジブチル錫ジラウレイト、
オクタン酸錫、オクタン酸鉛など)、整泡剤(例えば、
ジメチルシロキサン-ポリエーテルブロックコポリマー
など)、架橋剤(例えば、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサ
ンジオール、ジエチレングリコール、トリエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、トルエ
ンジアミンなど)、難燃剤(例えば、トリフエニルフオ
スフエイト、トリエチルフオスフエイト、トリメチルフ
オスフエイト、クレジルジフエニルフオスフエイト、ト
リスクレジルフオスフエイト、トリスクロロエチルフオ
スフエイト、トリスジクロロプロピルフオスフエイト、
トリス-β-クロロプロピルフオスフエイト、トリス-β-
クロロエチルフオスフエイト、トリス(2,3-ジブロモ
プロピル)フオスフエイト、トリス(ブロモクレジル)
フオスフエイト、メラミン、三酸化アンチモンなど)、
着色剤、その他の添加剤を、通常使用されている量で併
用することができる。
【0041】以上に述べた各成分から変性ポリイソシア
ヌレート発泡体を製造する方法としては、例えば、前述
した有機ポリイソシアネートからなるイソシアネート成
分あるいはあらかじめ有機ポリイソシアネートとポリオ
ールを反応させて得られるイソシアネートプレポリマー
成分と、前述したポリオール、水、3量化触媒及びカル
ボジイミド化触媒に、さらに必要に応じてウレタン化触
媒、整泡剤、架橋剤、難燃剤、着色剤その他の添加剤を
加えたポリオール成分とを準備し、使用時に両成分を一
緒にし、迅速に撹拌混合した後、発泡硬化させる方法が
挙げられる。
【0042】反応温度は通常室温で充分であるが、場合
によっては約90℃までの温度に加温してもよい。
【0043】以下、実施例によって本発明をさらに具体
的に説明する。
【0044】
【実施例】
実施例1〜14及び比較例1〜6 下記第1表に示す所定量のポリオール、水、触媒、整泡
剤及び難燃剤を混合することにより調製したポリオール
成分25g(ただし、実施例14の場合は50g)と、
粗MDI(ジフエニルメタンジイソシアネート)75g
(ただし、実施例14の場合は50g)を混合し、ハン
ドドリル(2200rpm、撹拌翼30mmφ)で5秒
間撹拌した。その混合物80gを150×150×15
0mmの木箱に注入し、クリームタイム、ライズタイム
の測定を行った。液状から発泡が始まるまでの時間をク
リームタイムとし、発泡が終了する時間をライズタイム
とした。また、1分後にフオームに触れ、表面の硬化状
態を判断した。さらに硬化したフオームの中心部を約1
00×100×100mmに切断し、その体積及び重量
から自由発泡密度を計算した。
【0045】その結果を下記第1表に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】註(1):ポリオール ポリオールA:フタル酸エステル系ポリオール、水酸基
価=315 (ユニオンカーバイド社製APP-315) ポリオールB:ペンタエリスリトール系ポリオール、水
酸基価=410 (旭硝子社製410NE) ポリオールC:シユガー芳香族アミン系ポリオール、水
酸基価=410 (三洋化成社製、RX-403) ポリオールD:脂肪族系ポリオール、水酸基価=400 (三洋化成社製、GP-400) ポリオールE:脂肪族系ポリオール、水酸基価=28.
5 (三洋化成社製、FA-718) 註(2):触媒 DABCO TMR:
【0050】
【化18】
【0051】DABCO TMR2:
【0052】
【化19】
【0053】DMEA:
【0054】
【化20】 (CH3)2NCH2CH2OH (ウレタン化触媒) TEDA:
【0055】
【化21】
【0056】KAO No.1:
【0057】
【化22】
【0058】3-メチル-1-フエニル-2-フオスフオレ
ンオキシド:
【0059】
【化23】
【0060】3-メチル-1-フエニル-3-フオスフオレ
ンオキシド:
【0061】
【化24】
【0062】キユリセン52:
【0063】
【化25】
【0064】DMP-30:
【0065】
【化26】
【0066】TAP:
【0067】
【化27】
【0068】註(3):整泡剤 ジメチルシロキサン−ポリエールブロックコポリマー (日本ユニカー製、SZ−1627) 註(4):難燃剤 トリス(β−クロロプロピル)ホスフエート (ストウフアーケミカル製、フアイロールPCF) また、前記実施例1で得られた変性ポリイソシアヌレー
ト発泡体の物性測定結果は下記第2表に示すとおりであ
った。
【0069】
【表4】
【0070】実施例15 実施例1の操作を実際のサイデングボード連続生産ラ
インに適用した。
【0071】発泡機:低圧発泡機(強制撹拌方式)、G
-05型(自社製)、吐出量2.0kg/min。
【0072】ダブルコンベア:コンベア長18m、コン
ベアスピード10m/min。
【0073】カツター:走行式丸ノコカツター、注入後
2分20秒で切断。
【0074】成形品:面材(表)アルミ化粧板0.32
mmt、(裏)アルミクラフト紙。
【0075】成型品(幅)350mm、(厚み)18m
m。
【0076】温度条件:ポリオール成分25℃、イソシ
アネート成分40℃、面材温度20℃、コンベア温度7
5℃。
【0077】上記の条件で連続成形を行ったところ、充
填性、硬化性、切断性に問題はなく、成形品に関して
も、そり、収縮、紙、アルミとの接着等に特に問題はな
かった。
【0078】連続生産品の主な物性:フオーム密度 3
2kg/m3 剥離強度(紙)2.4kg/10cm 酸素指数 24 圧縮強度 1.4kg/cm
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 101:00) C08L 75:04 (56)参考文献 特開 平2−245013(JP,A) 特開 昭53−46400(JP,A) 特開 昭60−99120(JP,A) 特開 昭64−60621(JP,A) 特開 昭47−30796(JP,A) 特開 昭51−74096(JP,A) 特開 昭52−27703(JP,A) 特開 昭52−100600(JP,A) 特開 昭61−235414(JP,A) 特開 昭61−235415(JP,A) 特開 平7−157528(JP,A) 特開 昭49−75535(JP,A) 特公 昭46−4591(JP,B1)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機ポリイソシアネート、ポリオール及
    び水を、(a)式 【化1】 式中、R1、R2及びR3はそれぞれアルキル基を表わ
    し、R4及びR5はそれぞれ水素原子又はアルキル基を表
    わす、で示されるヒドロキシアルキル第4級アンモニウ
    ム化合物よりなる3量化触媒及び(b)式 【化2】 式中、R1は置換もしくは未置換のアルキル、フエニ
    ル、ナフチル又はベンジル基を表わし、 R2、R3、R4、R5、R6及びR7はそれぞれH、Cl又
    はC1〜C4のアルキル基を表わす、で示されるフオスフ
    オレンオキシドよりなるカルボジイミド化触媒の存在下
    に反応せしめることを特徴とする変性ポリイソシアヌレ
    ート発泡体の製造法。
  2. 【請求項2】 ヒドロキシアルキル第4級アンモニウム
    化合物が 【化3】 である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 フオスフオレンオキシドが3-メチル-1
    -フエニルフオスフオレンオキシドである請求項1記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 ポリオールが20〜600mgKOH/
    gの範囲内の水酸基価を有する少なくとも1種のポリオ
    ールである請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 有機ポリイソシアネート、ポリオール及
    び水の配合割合がNCO/OH当量比で示されるイソシ
    アネート指数で1.8以上である請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 水を有機ポリイソシアネート、ポリオー
    ル及び水の合計重量を基準にして0.3〜1.8重量%の
    量で使用する請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 生成する変性ポリイソシアヌレート発泡
    体の自由発泡密度が30kg/m3以下である請求項1
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の式(I)で示されるヒド
    ロキシアルキル第4級アンモニウム化合物と、式(I
    I)又は(III)で示されるフオスフオレンオキシド
    とからなるイソシアネート重合用触媒系。
  9. 【請求項9】 ポリオール、水及び請求項8記載の触媒
    系よりなるポリオール組成物。
JP4307966A 1992-08-06 1992-10-23 変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造法 Expired - Fee Related JP2604952B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4307966A JP2604952B2 (ja) 1992-08-06 1992-10-23 変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22943692 1992-08-06
JP4-229436 1992-08-06
JP4307966A JP2604952B2 (ja) 1992-08-06 1992-10-23 変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06256448A JPH06256448A (ja) 1994-09-13
JP2604952B2 true JP2604952B2 (ja) 1997-04-30

Family

ID=26528790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4307966A Expired - Fee Related JP2604952B2 (ja) 1992-08-06 1992-10-23 変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2604952B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3012897B2 (ja) * 1995-11-02 2000-02-28 三洋化成工業株式会社 硬質ポリイソシアヌレートフォームの製造法
DE102004012571A1 (de) * 2004-03-12 2005-09-29 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Isocyanuratgruppen aufweisenden Polyisocyanaten und ihre Verwendung
CN110062781B (zh) * 2016-12-08 2021-10-22 积水化学工业株式会社 氨基甲酸酯树脂组合物

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8902228D0 (en) * 1989-02-01 1989-03-22 Ici Plc Carbodiimide-isocyanurate rigid foams

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06256448A (ja) 1994-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3061717B2 (ja) 変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造法
EP1534766B1 (en) Process for preparing polyurethane foam
NO822378L (no) Skum-fremstilling.
AU632465B2 (en) Preparation of fine-cell rigid polyurethane foam using amine catalyst
CZ270794A3 (en) Process for preparing foamy polyurthane shaped parts without use of fluorochlorinated hydrocarbons
US5321050A (en) Method for producing modified polyisocyanurate foams
JP2604952B2 (ja) 変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造法
EP0585636B1 (en) Method for producing modified polyisocyanurate foams
KR0184631B1 (ko) 개질된 폴리이소시아누레이트 발포체, 이의 제조방법 및 이를 함유하는 폴리올 조성물
US5472988A (en) Process for producing polyisocyanurate foams
US5317034A (en) Method for producing modified polyisocyanurate foams
JP2604953B2 (ja) 変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造法
JPH07165862A (ja) 軟質ポリウレタンフォームの製造方法
US5171758A (en) Flame retardant urethane foams made using propylene oxide-based polyols
JP2972523B2 (ja) ポリイソシアヌレート発泡体の製造法
JPH06145280A (ja) 変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造法
EP0364156A2 (en) Closed cell rigid polyurethane foam laminates
EP0650991B1 (en) Process for production of polyurethane foam
JPH06145279A (ja) 変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造法
JP2644445B2 (ja) ポリウレタン発泡体の製造法
JPH04370108A (ja) ポリオールとその利用
JPH07188375A (ja) 硬質ポリウレタンフォーム
JPH01287125A (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造法
JPH0393827A (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造法
JPH01229021A (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees