JP2603382B2 - 核燃料ペレットおよびその製造方法 - Google Patents
核燃料ペレットおよびその製造方法Info
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- JP2603382B2 JP2603382B2 JP3294413A JP29441391A JP2603382B2 JP 2603382 B2 JP2603382 B2 JP 2603382B2 JP 3294413 A JP3294413 A JP 3294413A JP 29441391 A JP29441391 A JP 29441391A JP 2603382 B2 JP2603382 B2 JP 2603382B2
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- nuclear fuel
- powder
- mixed
- sintering agent
- sintering
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- G—PHYSICS
- G21—NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
- G21C—NUCLEAR REACTORS
- G21C3/00—Reactor fuel elements and their assemblies; Selection of substances for use as reactor fuel elements
- G21C3/42—Selection of substances for use as reactor fuel
- G21C3/58—Solid reactor fuel Pellets made of fissile material
- G21C3/62—Ceramic fuel
- G21C3/623—Oxide fuels
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- High Energy & Nuclear Physics (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、UO2 およびUO2 −
Gd2 O3 ペレットに係り、さらに詳しくは、固溶状態
がよく、その結晶粒径が大きく、かつ結晶粒界に析出第
二相を有することを特徴とする核燃料ペレットおよびそ
の製造方法に関する。
Gd2 O3 ペレットに係り、さらに詳しくは、固溶状態
がよく、その結晶粒径が大きく、かつ結晶粒界に析出第
二相を有することを特徴とする核燃料ペレットおよびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】軽水炉あるいは高速増殖炉に装荷される
核燃料ペレットは、発電炉において経験された最も高い
燃焼度までその健全性が確認されている。しかし、現在
燃料の高燃焼度化が計画されており、それに伴って、結
晶粒界に析出する核***生成ガスにより気泡スエリング
が増加してペレットと被覆管の機械的相互作用(PC
I)が増大すること、および燃料ペレットからの核***
生成ガス放出により燃料棒内の内圧上昇が起こること等
により、燃料の健全性が失われるおそれがあることが指
摘されている。
核燃料ペレットは、発電炉において経験された最も高い
燃焼度までその健全性が確認されている。しかし、現在
燃料の高燃焼度化が計画されており、それに伴って、結
晶粒界に析出する核***生成ガスにより気泡スエリング
が増加してペレットと被覆管の機械的相互作用(PC
I)が増大すること、および燃料ペレットからの核***
生成ガス放出により燃料棒内の内圧上昇が起こること等
により、燃料の健全性が失われるおそれがあることが指
摘されている。
【0003】そこで、従来では、ペレットからの核***
生成ガス放出率が核***生成ガスのペレット結晶粒内の
拡散に律速されると考え、ペレットの結晶粒径を大きく
することによって、核***生成ガスの放出率を抑える方
法が試みられてきた。しかし、結晶粒径を大きくすると
ペレットのクリープ速度が低下し、PCIに悪影響を生
ぜしめる。
生成ガス放出率が核***生成ガスのペレット結晶粒内の
拡散に律速されると考え、ペレットの結晶粒径を大きく
することによって、核***生成ガスの放出率を抑える方
法が試みられてきた。しかし、結晶粒径を大きくすると
ペレットのクリープ速度が低下し、PCIに悪影響を生
ぜしめる。
【0004】一方、ペレットのクリープ速度を向上させ
る方法として、二酸化ウラン粉末にアルミニウム酸化物
とケイ素酸化物からなる焼結剤を添加し、結晶粒界に軟
質第二相を析出させる方法(特開平1-193691,特開平2-
242195)が考えられた。これらの方法ではそれぞれ焼結
剤の添加総量を約 0.1〜約 0.8wt%および0.05〜 0.4wt
%としている。
る方法として、二酸化ウラン粉末にアルミニウム酸化物
とケイ素酸化物からなる焼結剤を添加し、結晶粒界に軟
質第二相を析出させる方法(特開平1-193691,特開平2-
242195)が考えられた。これらの方法ではそれぞれ焼結
剤の添加総量を約 0.1〜約 0.8wt%および0.05〜 0.4wt
%としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にGd
2 O3 とUO2 との混合酸化物はUO2 に比べ焼結性が
低く、同一焼結条件下では、その焼結ペレットの密度,
結晶粒径は共にUO2 焼結ペレットよりも小さくなるこ
とが知られている。また、水素気流中で焼結を行った場
合には、ペレットに多くのマイクロクラックが発生する
問題が生じる。そこで上記問題点を解決するために、G
d2 O3 を添加したUO2 では、通常湿性水素雰囲気あ
るいは二酸化炭素と一酸化炭素との混合物からなる気体
雰囲気下において比較的高温(1700℃以上)で焼結され
る。ところがこのような焼結条件下では、上記した従来
のような割合でアルミニウム酸化物とケイ素酸化物から
なる焼結剤を添加すると、ペレット内に気孔(おそらく
はケイ素酸化物の蒸発による)を生成し、ペレットの密
度を小さくすることが分った。ペレットの密度が小さい
とペレットの熱伝導率が小さくなり、その結果燃料中心
温度が上昇して、気泡スウェリングおよび核***生成ガ
スの放出率が大きくなり好ましくない。また、500ppm以
上、焼結剤を添加しても、ペレットの結晶粒径および固
溶性がさらに改善されることがないことも実験の結果確
められた。
2 O3 とUO2 との混合酸化物はUO2 に比べ焼結性が
低く、同一焼結条件下では、その焼結ペレットの密度,
結晶粒径は共にUO2 焼結ペレットよりも小さくなるこ
とが知られている。また、水素気流中で焼結を行った場
合には、ペレットに多くのマイクロクラックが発生する
問題が生じる。そこで上記問題点を解決するために、G
d2 O3 を添加したUO2 では、通常湿性水素雰囲気あ
るいは二酸化炭素と一酸化炭素との混合物からなる気体
雰囲気下において比較的高温(1700℃以上)で焼結され
る。ところがこのような焼結条件下では、上記した従来
のような割合でアルミニウム酸化物とケイ素酸化物から
なる焼結剤を添加すると、ペレット内に気孔(おそらく
はケイ素酸化物の蒸発による)を生成し、ペレットの密
度を小さくすることが分った。ペレットの密度が小さい
とペレットの熱伝導率が小さくなり、その結果燃料中心
温度が上昇して、気泡スウェリングおよび核***生成ガ
スの放出率が大きくなり好ましくない。また、500ppm以
上、焼結剤を添加しても、ペレットの結晶粒径および固
溶性がさらに改善されることがないことも実験の結果確
められた。
【0006】本発明はかかる問題に対処してなされたも
ので、UO2 燃料ペレットまたはUO2 にGd2 O3 を
添加した酸化物燃料ペレットにおいて、固溶状態がよ
く、その結晶粒径が大きくかつ結晶粒界に析出第二相を
有し、しかもペレット密度が小さくないことを特徴とす
る核燃料ペレットおよびその製造方法を提供することで
ある。
ので、UO2 燃料ペレットまたはUO2 にGd2 O3 を
添加した酸化物燃料ペレットにおいて、固溶状態がよ
く、その結晶粒径が大きくかつ結晶粒界に析出第二相を
有し、しかもペレット密度が小さくないことを特徴とす
る核燃料ペレットおよびその製造方法を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、UO2 またはUO2
にGd2 O3 を添加した核***性物質を含有する核燃料
ペレットにおいて、核燃料ペレットがUO2 または
(U、Gd)O2 結晶粒子とガラス状もしくは結晶性の
アルミナシリケート析出相とからなっており、前記結晶
粒子が約20〜60μmの平均結晶粒径を有し、前記アルミ
ナシリケート析出相が50wt%より多く80wt%以下である
SiO2 と残部のAl2 O3 とからなる平均組成を有す
るものでその量が核燃料体の全重量を基準として約10〜
500ppmであり、ペレットの気孔率が約5 vol%以下であ
ることを特徴とするものである。
するためになされたものであって、UO2 またはUO2
にGd2 O3 を添加した核***性物質を含有する核燃料
ペレットにおいて、核燃料ペレットがUO2 または
(U、Gd)O2 結晶粒子とガラス状もしくは結晶性の
アルミナシリケート析出相とからなっており、前記結晶
粒子が約20〜60μmの平均結晶粒径を有し、前記アルミ
ナシリケート析出相が50wt%より多く80wt%以下である
SiO2 と残部のAl2 O3 とからなる平均組成を有す
るものでその量が核燃料体の全重量を基準として約10〜
500ppmであり、ペレットの気孔率が約5 vol%以下であ
ることを特徴とするものである。
【0008】また、本発明は、上記構成の核燃料ペレッ
トの製造方法に関するものであって、UO2 またはUO
2 にGd2 O3 を添加した酸化物粉末を圧縮成形した後
焼結する核燃料ペレットの製造方法において、50wt%よ
り多く80wt%以下であるSiO2 と残部のAl2 O3 と
からなる組成を有する焼結剤(その前駆物質を含む)を
前記酸化物粉末に混合することによって前記焼結剤を酸
化物粉末と焼結剤との合計量を基準として約10〜約500p
pmの割合で含有する酸化物粉末を調製し、これを成形し
て圧縮体とした後、約1500℃〜約1800℃の範囲内の温度
で焼結して焼結体を得ることを特徴とするものである。
なお、前記酸化物粉末に前記焼結剤を混合するに当たっ
ては、これらの全量を一度に混合してもよいし、UO 2
粉末と前記焼結剤とをあらかじめ混合して主混合粉末を
調製した後、この主混合粉末にUO 2 もしくはGd 2 O
3 粉末を混合してもよい。
トの製造方法に関するものであって、UO2 またはUO
2 にGd2 O3 を添加した酸化物粉末を圧縮成形した後
焼結する核燃料ペレットの製造方法において、50wt%よ
り多く80wt%以下であるSiO2 と残部のAl2 O3 と
からなる組成を有する焼結剤(その前駆物質を含む)を
前記酸化物粉末に混合することによって前記焼結剤を酸
化物粉末と焼結剤との合計量を基準として約10〜約500p
pmの割合で含有する酸化物粉末を調製し、これを成形し
て圧縮体とした後、約1500℃〜約1800℃の範囲内の温度
で焼結して焼結体を得ることを特徴とするものである。
なお、前記酸化物粉末に前記焼結剤を混合するに当たっ
ては、これらの全量を一度に混合してもよいし、UO 2
粉末と前記焼結剤とをあらかじめ混合して主混合粉末を
調製した後、この主混合粉末にUO 2 もしくはGd 2 O
3 粉末を混合してもよい。
【0009】
【作用】本発明の製造方法に従ってペレットを製造する
と、焼結中に焼結剤が一液相の共融体となり、この液相
を介してGd2 O3 がペレット全域に分散し、UO2 と
Gd2 O3 との実効的な拡散距離が小さくなって固溶相
の生成が促進される。さらに液相焼結メカニズムによっ
て核燃料粉末間の表面反応を促進し、結晶粒の成長を助
長する。この結晶粒の成長によってFPガスの結晶粒界
への拡散距離が増加し、ペレットからのFPガス放出率
が低下する。
と、焼結中に焼結剤が一液相の共融体となり、この液相
を介してGd2 O3 がペレット全域に分散し、UO2 と
Gd2 O3 との実効的な拡散距離が小さくなって固溶相
の生成が促進される。さらに液相焼結メカニズムによっ
て核燃料粉末間の表面反応を促進し、結晶粒の成長を助
長する。この結晶粒の成長によってFPガスの結晶粒界
への拡散距離が増加し、ペレットからのFPガス放出率
が低下する。
【0010】本発明において、アルミニウム酸化物とケ
イ素酸化物からなる焼結剤を、核燃料体全量を基準とし
て10〜500ppmの割合としたのは、遊離UO2 相を5%以
下にして固溶状態を向上させるには焼結剤を 10ppm以上
必要とすること、また結晶粒成長促進効果は焼結剤の添
加量が250ppmで最大となることが確められたからであ
る。500ppm以上添加することは無意味であるばかりでな
くペレットの密度を低下させる原因となる。また焼結剤
中のAl2 O3 の割合が60wt%以上になると粒成長促進
効果が小さくなることが分った。
イ素酸化物からなる焼結剤を、核燃料体全量を基準とし
て10〜500ppmの割合としたのは、遊離UO2 相を5%以
下にして固溶状態を向上させるには焼結剤を 10ppm以上
必要とすること、また結晶粒成長促進効果は焼結剤の添
加量が250ppmで最大となることが確められたからであ
る。500ppm以上添加することは無意味であるばかりでな
くペレットの密度を低下させる原因となる。また焼結剤
中のAl2 O3 の割合が60wt%以上になると粒成長促進
効果が小さくなることが分った。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図1により説明する。酸
化アルミニウム(Al2 O3 )40wt%と酸化ケイ素(S
iO2 )60wt%とを粗混合し、これを8%−H2 /N2
混合ガス気流中2100℃まで加熱して溶融させた後冷却
し、均質なアルミナシリケートを得た。これを粉砕して
均一な粉末とした。
化アルミニウム(Al2 O3 )40wt%と酸化ケイ素(S
iO2 )60wt%とを粗混合し、これを8%−H2 /N2
混合ガス気流中2100℃まで加熱して溶融させた後冷却
し、均質なアルミナシリケートを得た。これを粉砕して
均一な粉末とした。
【0012】この混合粉末を焼結剤として、図1に示す
工程図に従い核燃料ペレットを製造した。すなわち、二
酸化ウラン(UO2 )粉末に上記焼結剤を混合した後、
酸化ガドリニウム(Gd2 O3 ) 粉末を混合し、さらに
潤滑剤(ステアリン酸、ポリエチレングリコール等)を
添加し、圧粉成形してグリーンペレットとした。上記焼
結剤およびGd2 O3 の添加量は、UO2 、Gd2 O3
および上記焼結剤の合計量を基準として、焼結剤が約30
〜約500ppm,Gd2 O3 が10wt%であった。
工程図に従い核燃料ペレットを製造した。すなわち、二
酸化ウラン(UO2 )粉末に上記焼結剤を混合した後、
酸化ガドリニウム(Gd2 O3 ) 粉末を混合し、さらに
潤滑剤(ステアリン酸、ポリエチレングリコール等)を
添加し、圧粉成形してグリーンペレットとした。上記焼
結剤およびGd2 O3 の添加量は、UO2 、Gd2 O3
および上記焼結剤の合計量を基準として、焼結剤が約30
〜約500ppm,Gd2 O3 が10wt%であった。
【0013】次に、このグリーンペレットを脱脂工程に
付した後、湿性水素雰囲気中で1760℃、 5.6時間焼結し
た。なお、潤滑剤の混合,脱脂工程は省略してもよい。
付した後、湿性水素雰囲気中で1760℃、 5.6時間焼結し
た。なお、潤滑剤の混合,脱脂工程は省略してもよい。
【0014】以上の方法により製作した核燃料ペレット
の焼結密度および平均結晶粒径を、焼結剤の添加量を0.
25wt%にし得られた核燃料ペレットのそれと比較して以
下に示す。 本実施例に従い製作されたペレットの焼結密度は、焼
結剤を0.25wt%添加したペレットより明らかに高く、ま
た結晶粒径も大きい。
の焼結密度および平均結晶粒径を、焼結剤の添加量を0.
25wt%にし得られた核燃料ペレットのそれと比較して以
下に示す。 本実施例に従い製作されたペレットの焼結密度は、焼
結剤を0.25wt%添加したペレットより明らかに高く、ま
た結晶粒径も大きい。
【0015】次に、図2に焼結剤を 30ppm含むUO2 −
10wt%Gd2 O3 ペレットの、図3に焼結剤を含まない
UO2 −10wt%Gd2 O3 ペレットの各研磨エッチング
後の顕微鏡で見た組織図を比較して示す。これらの図か
ら、本実施例によって製造されたペレットでは遊離UO
2 相(顕微鏡写真では青色であり、本図では斜線で示し
た)が非常に少ない(2 vol%以下)ことが分る。
10wt%Gd2 O3 ペレットの、図3に焼結剤を含まない
UO2 −10wt%Gd2 O3 ペレットの各研磨エッチング
後の顕微鏡で見た組織図を比較して示す。これらの図か
ら、本実施例によって製造されたペレットでは遊離UO
2 相(顕微鏡写真では青色であり、本図では斜線で示し
た)が非常に少ない(2 vol%以下)ことが分る。
【0016】なお、上記実施例では、焼結雰囲気ガスと
して湿性水素ガスを用いたが、一酸化炭素と二酸化炭素
の混合ガスを用いてもよい。また、焼結剤として酸化ア
ルミニウム粉末と酸化ケイ素粉末の混合粉末との混合粉
末を用いてもよい。また、焼結剤として加える物質は、
上記実施例に示された、酸化アルミニウムと酸化ケイ素
とを混合して溶融させることによって得たアルミナシリ
ケートのほか酸化アルミニウムと酸化ケイ素との混合粉
末でもよく、さらにアルミニウムイソプロポキシド,オ
ルトケイ酸エチル等のアルコキシド、水酸化アルミニウ
ム、ステアリン酸アルミニウム等の前駆物質の混合物を
用いてもよい。
して湿性水素ガスを用いたが、一酸化炭素と二酸化炭素
の混合ガスを用いてもよい。また、焼結剤として酸化ア
ルミニウム粉末と酸化ケイ素粉末の混合粉末との混合粉
末を用いてもよい。また、焼結剤として加える物質は、
上記実施例に示された、酸化アルミニウムと酸化ケイ素
とを混合して溶融させることによって得たアルミナシリ
ケートのほか酸化アルミニウムと酸化ケイ素との混合粉
末でもよく、さらにアルミニウムイソプロポキシド,オ
ルトケイ酸エチル等のアルコキシド、水酸化アルミニウ
ム、ステアリン酸アルミニウム等の前駆物質の混合物を
用いてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、核燃料ペレットの固溶
状態を向上させ、かつ大粒径化と結晶粒界の軟質化によ
るクリープ特性の向上とを同時に達成させることができ
る。従って本発明の核燃料ペレットは、FPガス放出率
低減と耐PCI性能向上の特性を有し、高燃焼度化に対
応することができる。
状態を向上させ、かつ大粒径化と結晶粒界の軟質化によ
るクリープ特性の向上とを同時に達成させることができ
る。従って本発明の核燃料ペレットは、FPガス放出率
低減と耐PCI性能向上の特性を有し、高燃焼度化に対
応することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す工程図。
【図2】本発明により製造した核燃料ペレットを顕微鏡
で見た組織図。
で見た組織図。
【図3】従来方法(焼結剤を含まない)により製造した
核燃料ペレットを顕微鏡で見た組織図。
核燃料ペレットを顕微鏡で見た組織図。
1…遊離UO2 相。
Claims (3)
- 【請求項1】 UO2 またはUO2 にGd2 O3 を添加
した核***性物質を含有する核燃料ペレットにおいて、
核燃料ペレットがUO2 または(U、Gd)O2 結晶粒
子とガラス状もしくは結晶性のアルミナシリケート析出
相とからなっており、前記結晶粒子が約20〜60μmの平
均結晶粒径を有し、前記アルミナシリケート析出相が50
wt%より多く80wt%以下であるSiO2 と残部のAl2
O3 とからなる平均組成を有するものでその量が核燃料
体の全重量を基準として約10〜500ppmであり、ペレット
の気孔率が約5 vol%以下であることを特徴とする核燃
料ペレット。 - 【請求項2】 UO2 またはUO2 にGd2 O3 を添加
した酸化物粉末を圧縮成形した後焼結する核燃料ペレッ
トの製造方法において、50wt%より多く80wt%以下であ
るSiO2 と残部のAl2 O3 とからなる組成を有する
焼結剤(その前駆物質を含む)を前記酸化物粉末に混合
することによって前記焼結剤を酸化物粉末と焼結剤との
合計量を基準として約10〜約500ppmの割合で含有する酸
化物粉末を調製し、これを成形して圧縮体とした後、約
1500℃〜約1800℃の範囲内の温度で焼結して焼結体を得
ることを特徴とする核燃料ペレットの製造方法。 - 【請求項3】 UO2 粉末と前記焼結剤とをあらかじめ
混合した主混合粉末を調製し、この主混合粉末にUO2
もしくはGd2 O3 粉末を混合する請求項2記載の核燃
料ペレットの製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3294413A JP2603382B2 (ja) | 1991-03-04 | 1991-11-11 | 核燃料ペレットおよびその製造方法 |
DE69203755T DE69203755T3 (de) | 1991-03-04 | 1992-02-24 | Verfahren zur Herstellung von Kernbrennstofftabletten |
EP92103060A EP0502395B2 (en) | 1991-03-04 | 1992-02-24 | Method of manufacturing nuclear fuel pellets |
US07/845,490 US5257298A (en) | 1991-03-04 | 1992-03-04 | Nuclear fuel pellets having an aluminosilicate deposition phase |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3726791 | 1991-03-04 | ||
JP3-37267 | 1991-03-04 | ||
JP3294413A JP2603382B2 (ja) | 1991-03-04 | 1991-11-11 | 核燃料ペレットおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0511088A JPH0511088A (ja) | 1993-01-19 |
JP2603382B2 true JP2603382B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=26376406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3294413A Expired - Lifetime JP2603382B2 (ja) | 1991-03-04 | 1991-11-11 | 核燃料ペレットおよびその製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5257298A (ja) |
EP (1) | EP0502395B2 (ja) |
JP (1) | JP2603382B2 (ja) |
DE (1) | DE69203755T3 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR102161676B1 (ko) | 2019-09-25 | 2020-10-06 | 한전원자력연료 주식회사 | 핵분열 기체 포집능이 향상된 핵연료용 이산화우라늄 소결체 및 제조방법 |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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TW359837B (en) * | 1996-09-18 | 1999-06-01 | Siemens Ag | Nuclear fuel sinter substance, method for manufacturing a nuclear fuel sinter substance and the fuel rod with an encasing tube |
RU2193242C2 (ru) * | 2000-12-18 | 2002-11-20 | Федеральное государственное унитарное предприятие "Всероссийский научно-исследовательский институт неорганических материалов им. академика А.А.Бочвара" | Таблетка ядерного топлива |
KR100558323B1 (ko) | 2004-05-19 | 2006-03-10 | 한국원자력연구소 | 이중구조 핵연료 소결체 제조방법 |
FR2870628B1 (fr) * | 2005-02-09 | 2006-07-14 | Korea Atomic Energy Res | Procede de fabrication d'une pastille de combustible nucleaire double frittee |
EP1909294A1 (en) * | 2006-10-03 | 2008-04-09 | The European Atomic Energy Community (EURATOM), represented by the European Commission | High burn-up nuclear fuel pellets |
US8755483B2 (en) | 2010-06-25 | 2014-06-17 | Aerojet Rocketdyne Of De, Inc. | Nuclear fuel |
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