JP2598966B2 - セメント押出成形品用混和剤 - Google Patents

セメント押出成形品用混和剤

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はセメント押出成形品用混和剤に関するもので
ある。すなわち、セメント質材料、繊維状物を主な原料
として押出成形法により製造されるセメント押出成形品
用混和剤に関するものである。
[従来技術] 従来のセメント質材料を主成分とする水混練物を押出
成形する方法に関するものは、例えば、石綿、セメント
の水混練物を押出す場合、特に問題となることはダイス
にかかる押出圧力により水混練物の保水性が悪いため、
脱水現象を起し押出し不能となる。
従来、この脱水現象を防止するために、セルロース誘
導体、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、
ポリアクリルアミド等のハイドロ変型剤が知られてい
る。(例えば特公昭43−7134号公報) [発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来の押出成形工程におい
ては、従来のスレートと同様、石綿使用が不可欠とされ
ていたが、石綿は健康に害を与える恐れがあるとして、
米国をはじめ、ヨーロッパ各国では使用が禁止され、わ
が国でも規制される方向にある。従って、現在では前記
押出成形品においても、アスベストを使用しない、いわ
ゆるノンアスベストシステムの検討が行なわれている。
このようなノンアスベスト処方では、前記したセメン
ト押出成形品用混和剤では機能が著しく低下して、押出
圧力が上昇し、且つ押出成形品の表面平滑性が不良とな
り押出作業性が極めて悪化するという欠点を有してい
る。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭意研究の結
果、本発明に到達したものである。すなわち、本発明
は、 粒度は100μ以下であって、その50重量%以上が50μ
以下であるヒドロキシアルキルセルロースエーテルを含
有することを特徴とするセメント押出成形品用混和剤を
提供するものである。本発明に使用するヒドロキシアル
キルセルロースエーテルとしては、例えば、ヒドロキシ
エチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロ
ース(HPC)等が挙げられるが、なかでも、ヒドロキシ
エチルセルロースおよび、ヒドロキシプロピルセルロー
スの粒度が100μ以下であって、その50重量%以上が50
μ以下、より好ましくはその粒度が76μであって、その
50重量%以上が45μ以下である性状のものである。
また、本発明に用いられるヒドロキシプロピルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロースは、2%水溶液にお
ける粘度が、好ましくは300cp〜150,000cp、より好まし
くは10,000cp〜100,000cpの範囲のものである。
さらに、置換基としては、平均モル置換度(MS)1.5
〜4.5を有するもが、より好ましく用いられる。
本発明に用いられるセメント質材料は普通ポルトラン
ドセントの他、高炉セメント、フライアッシュセメント
等,およそすべてのセメント質材料を使用することがで
きる。
また、補強のため石綿、ガラス繊維等の無機質材料、
ナイロン繊維、炭素繊維、アラミド繊維、ポリプロピレ
ン等の有機質繊維を添加しても、本発明の効果を何等阻
害しないし、他の水溶性高分子化合物を併用使用するこ
ともできる。
添加するヒドロキシアルキルセルロースエーテルと、
セメント質材料との使用比率は選定されたセメント質材
料、押出機ダイス形状等により種々選択されるため、本
発明においては特に、限定されるものではないが、通常
は前者0.1〜5重量部、好ましくは1〜2重量部を、後
者100重量部に含有されたものが好ましく用いられる。
また、水の量は通常、15〜80重量部、好ましくは15〜
40重量部が用いられる。
本発明混和剤の使用方法の例を示せば、以下の通りで
ある。すなわち、セメント系材料、繊維質材料、骨材、
および本発明混和剤をニーダー型ミキサーなどでドライ
ブレンドしたのち、水を加え、スクリュー形押出成形
機、プランジャー形押出成形機などとその先端につけた
ダイスなどを通して、水混練物を所望の形に押出成形さ
れる。
押出された押出成形品は切断機などを用いて所望の流
さに切断したあと室温、蒸気養生またはオートクレーブ
養生などで養生後製品とする。
本発明においては、各配合材料および、その配合量が
適切に配合されていることともに、粒度が100μ以下で
あって、その50重量%以上が50μ以下であるヒドロキシ
アルキルセルロースエーテルを配合することが主要点で
ある。
粒度を微粉化することにより分散、混合が良好とな
り、セメント、骨材等の間隙に入り、特に水/センメン
ト比の低い域で保水効果を発揮して、作業性が向上す
る。
さらに、この場合、ナフタリンスルホン酸ホルマリン
縮合物の塩、アルキルナフタリンスルホン酸ホルマリン
縮合物の塩、メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩
等を併用すれば、その効果は一段と促進される。
一方、前記したヒドロキシアルキルセルロースエーテ
ルの粉末度は微粉末であれば、ある程好ましいが、しか
しながら、設備面、コスト面等から判断すれば、そこに
はおのずと限度があり、実用上粉末度を全量100μ、以
下に且つ50μ以下のものを50%以上含むことが好ましい
との結論に至った。
以下に本発明を実施例により具体的に説明する。
[%、部は重量基準を示す] 実施例1 第1表に示す通り、普通粒度を有する(MS)=2.10の
ヒドロキシアルキルセルロースエーテルAoをロータップ
にて粒度分布の異なるA、A、A、の3種類に篩
分けた。これらの置換機には篩分けによる差異は認めら
れなかった。
これらをセメント押出成形品用混和剤として試験し
た。
[試験] ポルトランドセメント 100 (重量部) 珪砂 50 (重量部) ロックウール 10 (重量部) 炭素繊維 1 (重量部) セルロースエーテル1.5(重量部) 上記各成分をドライブレンドした後、水を加え、モル
タルミキサーで混練後、混練された材料(モルタル)を
調製し、その混練りされた材料を押出成形機によって、
その成形速度を測定した。さらに、押出品の表面の平滑
性を目視判定した。
表面平滑性:[◎:優○:良△:可×:不可] 押出成形後、押出品を20℃で水中養生し曲げ強度を測
定した。(ASTM−293−68に準ずる。) 第3表に示した結果の通り、粉末粒度が全量74μ以下
で、且つ46μ以下のものが50%以上であるヒドロキシア
ルキルセルロースエーテル試料A、A、Aは母体
のAoと比較すると、押出成形速度は速くなっている。ま
た表面平滑性および強度も良好であった。
押出速度(cm/分)および曲げ強度(4週強度kg/c
m2)は母体Aoでの値を100として比較した。
実施例2 第2表には第1表の母体Aoの篩分けした100μ以上の
ヒドロキシアルキルセルロースエーテルを試料Aと
し、Aを、再粉砕して全量粒度74μ以下であり、且つ
46μ以下が50%以上になるように篩分けしてAを得
た。
これを実施例1と同様に試験した。その結果、第4表
に示した結果から明らかな通り、試料Aは母体のAo
比較すると、押出成形速度は速く、また表面平滑性およ
び、強度も良好であったが、Aは母体Aoより劣ってい
た。
実施例3 第1表に示したヒドロキシプロピルセルロースエーテ
ル試料Boをロータップで全量粒度74μ以下であり、且つ
46μ以下が50%以上になる迄篩分けを行ない、得られた
ものを、Bとした。
これを、実施例1と同様に試験した。その結果を第5
表に示した。
第5表から明らかな通り、タイプが異なっても、微粉
砕を行なったBは、母体より押出成形速度は速く、表
面平滑性も良好で、曲げ強度アップが得られるというセ
グメント押出成形品用混和剤にとって画期的な性能の向
上が認められた。
[発明の効果] 本発明混和剤は、セメント押出成形品用混和剤として
従来の添加剤に比較して、以下特徴を有するものであ
る。
押出成形品の押出速度が上がり、押出成形品の単位時
間当りの生産量を向上できる。
保水性がより発揮され、押出成形品の表面平滑性が良
好になる。
分散、混合が良くなり、曲げ強度が強くなる。
ノンアスベスト処方における押出成形で押出成形機内
での脱水現象がなくなる。
上記特徴を有する本願発明混和剤を用いた押出成形品
はビル外壁をはじめ、間仕切壁、床パネル、一般住宅用
外壁材等として有用である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒度が100μ以下であって、その50重量%
    以上が50μ以下であるヒドロキシアルキルセルロースエ
    ーテルを含有することを特徴とするセンメント押出成形
    品用混和剤。
  2. 【請求項2】平均置換モル数(MS)が1.5〜4.5のヒドロ
    キシアルキルセルロースエーテルである請求項1記載の
    センメント押出成形品用混和剤。
  3. 【請求項3】2%水溶液の粘度が300cp〜100,000cpの範
    囲のヒドロキシアルキルセルロースエーテルである請求
    項1記載のセンメント押出成形品用混和剤。
  4. 【請求項4】嵩比重が0.250〜0.650の範囲のヒドロキシ
    アルキルセルロースエーテルである請求項1記載のセン
    メント押出成形品用混和剤。
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