JPH1017347A - セメント系押出成形助剤及びセメント系押出成形用材料 - Google Patents
セメント系押出成形助剤及びセメント系押出成形用材料Info
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Abstract
の補強繊維を利用しても表面が平滑な押出成形品を提供
すること。 【解決手段】 2%水溶液20℃での粘度が30000
mpa・s以上の水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセ
ルロース10〜50重量%と平均粒子径10μm以下の
ベントナイト粉末とを含むセメント系押出成形助剤であ
って、水以外のセメント系押出成形用材料100重量部
に対して該水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロー
スとベントナイト粉末との合計量が1〜10重量部にな
るように添加して使用することを特徴とするセメント系
押出成形助剤。
Description
形助剤及びこれを含有したセメント系押出成形用材料に
関する。本発明のセメント系押出成形用材料は、例え
ば、ビルや家屋の壁材や間仕切り、床材、道路の遮音壁
などに利用される。
境上問題とされているアスベストを補強繊維として使用
しないゼロアスベスト、又はノンアスベスト押出成形と
呼ばれる配合での押出成形が実施されて来ている。
た太さに対する繊維長さが長いため補強効果が高い上に
セメント等との密着性がよく配合材料中で充分分散し、
かつ押出成形する時に、適当な保水力を有する水溶性の
ヒドロキシアルキルアルキルセルロース類を適量添加す
ることで、成形時にかかる圧力により適度に水を離水し
て成形体表面を平滑にする作用を促す。
系の押出成形で一般に利用されているパルプ繊維やポリ
プロピレン繊維等の有機繊維ないしワラステナイト、セ
ビオライト等の無機繊維においては、水溶性のヒドロキ
シアルキルアルキルセルロース類を添加しても適度な水
の離水を押出成形時に実現することができず、成形体の
表面をアスベストを利用する押出成形のように満足に平
滑にすることが出来ないと言った問題点があった。
た結果、自ら保水力を持つが押出成形のような加圧状態
で水を離水するベントナイト粉末の中から特定の粒子径
のものを水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロース
に添加して助剤として使用すると、押出成形時にアスベ
スト以外の補強繊維を利用しても表面が平滑な押出成形
品が得られるという新たな知見を見出し、本発明を完成
するに至った。
%水溶液20℃での粘度が30000mpa・s以上の
水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロース10〜5
0重量%と平均粒子径10μm以下のベントナイト粉末
50〜90重量%とを含むセメント系押出成形助剤であ
って、水以外のセメント系押出成形用材料100重量部
に対して該水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロー
スとベントナイト粉末との合計量が1〜10重量部にな
るように添加して使用することを特徴とするセメント系
押出成形助剤を提供するものである。
度が30000mpa・s以上の水溶性ヒドロキシアル
キルアルキルセルロース及び平均粒子径10μm以下の
ベントナイト粉末を押出成形助剤として水以外のセメン
ト系押出成形用材料100重量部に対して1〜10重量
部含有し、水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロー
スとベントナイト粉末との重量組成比が10〜50:9
0〜50であることを特徴とするセメント系押出成形用
材料を提供するものである。
ト系押出成形助剤は、セメント、骨剤、補強繊維、成形
助剤、水等を混練して得られるセメント系押出成形用材
料に添加して使用するものであり、2%水溶液20℃で
の粘度が30000mpa・s以上の水溶性ヒドロキシ
アルキルアルキルセルロース10〜50重量%と平均粒
子径10μm以下のベントナイト粉末90〜50重量%
とを含むものである。
ては、普通ポルトランドセメント以外に、早強セメン
ト、フライアッシュセメント、アルミナセメント等の水
硬性セメントが利用できる。骨剤としては、川砂、山
砂、珪砂、寒水砂、軽量骨剤等が利用できる。補強繊維
としては、パルプ繊維やポリプロピレン繊維等の有機繊
維及びワラステナイト、セビオライト等の無機繊維が利
用できる。
ルアルキルセルロースとしては、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、
ヒドロキシエチルエチルセルロース等およそすべての水
溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロースの内、2%
水溶液の粘度が30000mpa・s以上のものが使用
できる。粘度が30000mpa・s以下であると配合
組成物の保水力が不足し、満足のいく押出成形ができな
い。
とは、主成分にモンモリロナイトを有する粘度鉱物で、
ナトリウム型のものでもカルシウム型のものでも使用で
き、また、人工的に合成されるモンモリロナイトを主成
分とするものも使用できるが、その粒子径が平均で10
μm以下であることが必要となる。平均粒子径が10μ
mより粗いと、ベントナイト自体が表面を凹凸にするこ
とになり平滑な表面形状の押出成形品を得ることができ
なくなる。
ヒドロキシアルキルアルキルセルロースに添加して押出
成形助剤とする割合としては、ベントナイト粉末/水溶
性ヒドロキシアルキルアルキルセルロース=50〜90
重量%/50〜10重量%であることが必要となる。ベ
ントナイト粉末の組成割合がこの重量%未満であると目
的とする表面平滑な押出成形が出来ず、また、ベントナ
イト粉末の組成割合がこの重量%より大きいと満足のい
く押出成形が出来なかったり成形体の養成強度が低下し
てしまう。
キルセルロースとベントナイト粉末とを混合した押出成
形助剤の、セメント系押出成形用材料への添加量として
は、水及び本発明の押出成形助剤を除いたセメント系押
出成形用材料100重量部に対して、押出成形助剤に含
まれる水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロースと
ベントナイト粉末との合計量が1〜10重量部になるよ
うに添加することが必要である。合計量が1重量部未満
では満足いく押出成形ができず、10重量部より多いと
成形体の養生強度が低下してしまう。
ント系押出成形用材料において、その他のバインダーと
して、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピル澱
粉、ポリエチレンオキサイド及びその誘導体、ポリアク
リルアミド等をさらに添加して押出成形しても本発明の
効果は維持される。最終的なセメント系押出成形用材料
に、結果として、水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセ
ルロース及びベントナイト粉末とが、前記した条件及び
配合量で含まれていればよい。
に具体的に説明する。「表1」及び「表2」に示す配合
組成のセメント系押出成形用材料をセメント5kgに対
して秤量し20リッターの川田製作所製のヘンシェルミ
キサーに入れ羽の回転数1000r.p.mにて3分間
混合した後、「表1」及び「表2」に示す組成の水量を
注水して1分混合してのち、10リッターの三上工業
(株)製のニーダールーダーへ入れ、65r.p.mに
て5分間、品温度が25℃以下となるようにジャケット
を冷却しながら混練した。混練物を、石川時(株)鉄工
所製のY−22型真空押出成形装置に入れ、成形温度が
25℃以下になるように水冷ジャケットを冷却して、幅
40mm、高さ20mmの断面形状の押出成形を行い、
長さ20cmに切断して35℃及び15℃で100%相
対湿度下の恒温恒湿室にて養生した後、170℃にて8
時間の加圧水蒸気養生を行った後、JISR−5201
に準じて曲げ強度を測定した。曲げ強度が180kg/
cm2 を越える強度となったものを表中強度欄に○印で
示し、180kg/cm2 以下のものを×印で記述し
た。養生が終了した成形体の表面状態を観察し、パルプ
繊維をアスベストに変えて押出成形した成形体の表面平
滑性を10点満点として相対評価を行い表面平滑性の欄
に記載した。また、成形性を評価するため、同様状態で
幅75mm厚み6mmの押出成形を実施して、成形体に
亀裂なく蛇行なく押出成形された場合を成形性○で評価
し、亀裂や蛇行が起きる場合を×として評価した。使用
した水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロース、ベ
ントナイト粉末及びセメントは以下の通りである。 水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロース HPMC:信越化学工業製90SHタイプ HEMC:信越化学製SNBタイプ ベントナイト粉末 ベントナイト F:クニミネ工業(株)製、平均粒子径
15μm ベントナイト K:クニミネ工業(株)製、平均粒子径
5μm セメント:普通ポルトランドセメント
材料にアスベスト以外の補強繊維を利用しても表面が平
滑な押出成形品を得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 2%水溶液20℃での粘度が30000
mpa・s以上の水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセ
ルロース10〜50重量%と平均粒子径10μm以下の
ベントナイト粉末50〜90重量%とを含むセメント系
押出成形助剤であって、水以外のセメント系押出成形用
材料100重量部に対して該水溶性ヒドロキシアルキル
アルキルセルロースとベントナイト粉末との合計量が1
〜10重量部になるように添加して使用することを特徴
とするセメント系押出成形助剤。 - 【請求項2】 2%水溶液20℃での粘度が30000
mpa・s以上の水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセ
ルロース及び平均粒子径10μm以下のベントナイト粉
末を押出成形助剤として水以外のセメント系押出成形用
材料100重量部に対して1〜10重量部含有し、水溶
性ヒドロキシアルキルアルキルセルロースとベントナイ
ト粉末との重量組成比が10〜50:90〜50である
ことを特徴とするセメント系押出成形用材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18671296A JP3652446B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | セメント系押出成形助剤及びセメント系押出成形用材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18671296A JP3652446B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | セメント系押出成形助剤及びセメント系押出成形用材料 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1017347A true JPH1017347A (ja) | 1998-01-20 |
JP3652446B2 JP3652446B2 (ja) | 2005-05-25 |
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JP18671296A Expired - Fee Related JP3652446B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | セメント系押出成形助剤及びセメント系押出成形用材料 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3652446B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1506973A1 (de) * | 2003-08-12 | 2005-02-16 | Wolff Cellulosics GmbH & Co.KG | Additive, welche Cellulosederivative mit gel-artigen rheologischen Eigenschaften enthalten, deren Verwendung in Baustoffsystemen sowie ein Verfahren zur Zementextrusion unter Einsatz dieser Additive |
JP2013108339A (ja) * | 2011-03-28 | 2013-06-06 | Ube Ind Ltd | コンクリート床構造体の施工方法及びコンクリート床構造体 |
-
1996
- 1996-06-27 JP JP18671296A patent/JP3652446B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1506973A1 (de) * | 2003-08-12 | 2005-02-16 | Wolff Cellulosics GmbH & Co.KG | Additive, welche Cellulosederivative mit gel-artigen rheologischen Eigenschaften enthalten, deren Verwendung in Baustoffsystemen sowie ein Verfahren zur Zementextrusion unter Einsatz dieser Additive |
US7041168B2 (en) | 2003-08-12 | 2006-05-09 | Wolff Cellulosics Gmbh & Co., | Process for cement extrusion that makes use of crosslinked cellulose additives |
JP2013108339A (ja) * | 2011-03-28 | 2013-06-06 | Ube Ind Ltd | コンクリート床構造体の施工方法及びコンクリート床構造体 |
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