JP2598901B2 - 容器入り冷凍ソース掛け食品の製造方法 - Google Patents

容器入り冷凍ソース掛け食品の製造方法

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JP2598901B2
JP2598901B2 JP61256327A JP25632786A JP2598901B2 JP 2598901 B2 JP2598901 B2 JP 2598901B2 JP 61256327 A JP61256327 A JP 61256327A JP 25632786 A JP25632786 A JP 25632786A JP 2598901 B2 JP2598901 B2 JP 2598901B2
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公 杉澤
正典 山本
守男 谷口
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ハウス食品 株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、製品としての外観が良好で、特に電子レン
ジ解凍加熱に好適な容器入り層状冷凍ソース掛け食品に
関し、さらに詳しくは、別途食器を準備する必要がな
く、電子レンジ解凍加熱等のワンタッチの解凍操作で、
極めて簡便に、良好な品質のソース掛け食品と為し得る
容器入り冷凍ソース掛け食品の製造方法に関する。
[従来の技術] 近時、調理加工に手間がかからず、長期保存が可能で
あり買い置きもできることから、種々の冷凍食品が広く
家庭等に普及しており、なかには電子レンジ解凍用と銘
打った冷凍食品も見受けられる。
しかしながらハヤシライスやドリア、親子丼、牛丼等
所謂ソース掛け食品にあっては、最終の出来上がり食品
(ソースが米飯上に掛った状態のもの)をそのまま冷凍
した場合、ソースと米飯が入り混じったものとなり、製
品としてのみばえが悪いだけでなく、これを電子レンジ
加熱に付した場合、ソースから露出した具材表面に乾燥
や焦げが生じた。
又、ソースと米飯を層状に形成すれば、前記みばえや
露出具材に関する問題は解決し得るが、ドリアや親子丼
等使用するソース粘度が比較的高い場合は、解凍加熱の
際ソース表面部や周辺部に乾燥や焦げを生じたり、又ソ
ース特有の好ましい艶や光沢を消失する結果となった。
又、牛丼等ソースの水分含量が比較的高い場合は、解
凍の際、先に解凍されたソース水分が米飯中に移行し、
その結果、復元した米飯の色感がベチャベチャしたもの
となるとともに均一な復元状態の米飯は得られなかっ
た。
そこで本発明者等は、上記問題点を尽く解消し、製品
としての外観や復元後の品質の点でも満足のいく冷凍ソ
ース掛け食品を提供すべく種々研究を重ねた結果、ソー
スに2〜15%(対ソース重量比)のゼラチンを含有さ
せ、このソースと米飯とを別々に冷凍処理した後、冷凍
されたソースを冷凍された米飯の上に載置することによ
って、前記課題の解決に成功した。
[構成の詳細な説明] 本発明のソース掛け食品としては、ハヤシライスやド
リア等の洋風ソース掛け食品を始め、親子丼、牛丼、中
華丼等の所謂丼物等、料理の和、洋、中を問わず、米飯
上にソースを掛けて喫食に供するタイプの食品がその対
象となり、本発明の効果を奏する上で、ソースの原材
料、調製方法、水分含量、油脂含量あるいは具材の種
類、量等一切問わない。
本発明は、容器内に於いて上方より順に冷凍ソースと
冷凍米飯を層状に形成してなることを特徴とする。
該構成の採択によって、出来上がりソース掛け食品を
そのまま冷凍したものに比して製品としての外観が良好
なものとなるとともに、電子レンジ等による解凍加熱後
も出来たてのソース掛け食品と同等な食欲をそそる良好
な外観を呈したものとなる。
さらに本発明品は、冷凍ソースと冷凍米飯が層状に形
成されているため使用するソース掛け食品の粘度が低い
場合にも電子レンジ解凍の際、食肉片や野菜片等の具材
がソースから露出する時間が短く、従って具材が乾燥し
たり焦げたりすることがほとんどない。
さらに本発明品は、加熱復元や喫食に際して別途食器
を準備する必要もなく、電子レンジ等によるワンタッチ
の加熱復元操作で短時間に良好なソース掛け食品と為し
得る。
さらに本発明は、該冷凍ソース中に2〜15%(対ソー
ス重量比)のゼラチンが含有されていることを特徴とす
る。
これにより冷凍ドリア、親子丼等高粘度のソースを用
いるソース掛け食品を解凍した場合にもゼラチンの有す
る保水力によりソース表面部や周辺部に焦げ、乾燥が生
じず、又ソース特有の好ましい艶、光沢が維持されて良
好な品質のソース掛け食品が得られる。
さらに該ゼラチンの添加により牛丼等ソースの水分含
量が比較的高いものの場合でも解凍時のソース内水分の
米飯中への移行が抑制し得、その結果、良好で均一な復
元状態の米飯が得られる。
加えて流通、保管時に於けるソース内水分の離水も有
効に抑制し得、製品品質の維持が図れる。
ゼラチン含有量が2%未満の場合は、前記効果を有効
に奏し得ず、一方15%を越える場合は、米飯に粘着性が
付与され口当たりの悪いものとなり好ましくない。
該含有量が2.8〜8.8%の時はさらに好ましい。
本発明の容器入り冷凍ソース掛け食品の調製法として
は、所定量の米飯を最終の容器内にて冷凍し、あるいは
該容器と略同形の成型容器内で冷凍された米飯を製品容
器中に充填した後、又該容器と略同形の成型容器中で冷
凍したソースを該米飯上に載置する方法が例示される。
該載置法による時は、ソースの作り溜めが利く点で生
産管理上有利であるとともに、米飯を単独で冷凍処理に
付すため短時間で冷凍処理が完了するから米飯のβ化が
進行し難く、そのため食味、食感の良好な米飯が得られ
る点からも好ましい さらに本発明では、ソースを冷却するだけで、ゼラチ
ンの凝固作用によってソースの保型性が難持し得るた
め、ソースを冷凍あるいは容器に充填するに際して非常
に取り扱い易い。
又、該ゼラチンの存在により冷凍ソースのカット処理
等の成型操作をヒビ割れ等を起こすことなく円滑に実施
し得る。
本発明品の形態としては、必ずしも冷凍ソースが冷凍
米飯表面部の全てを覆う必要はなく、又、該両層間に空
間を介して容器内に収納することも可能である。
又、本発明では、冷凍ソースや冷凍米飯の形状を必ず
しも製品容器形状とその周縁部に於いて合致させたり、
又その上面や下面を平坦状に成型する必要はない。
さらに澱粉等の増粘剤を添加すれば、解凍時のソース
中水分の米飯中への染み込みを防ぐに有効であり、ベチ
ャベチャ感のない良好な食味の米飯を得ることが可能と
なり、又レシチン等の乳化剤は、冷凍過程での水分、油
脂の分離を抑えるに効果がある。
この場合のレシチンの添加量は、対ソース重量比で0.
2〜0.5%が好ましい。
本発明で使用する冷凍米飯としては、通常の炊飯ある
いは蒸し処理によって得られた米飯の使用が可能であ
り、喫食し得る状態のものであれば、原料米種類、水分
含量、α化程度の如何を問わない。
但し、乳糖等の添加は、その有する保水効果によっ
て、凍結処理に附する際の米飯のβ化を抑える点で有効
である。その添加量としては、対米飯10%程度(重量
比)が好ましい。
さらに、レシチン等の乳化剤の混入した油脂と水の乳
化液を米飯に添加すれば、米飯粒表面に乳化膜を形成す
ることによって、該表面での水分凝集を抑制し、その結
果、米飯のβ化を抑制するとともに、解凍時のベトベト
感を解消し、さらには飯粒の団子化も防止し得る。
又、該炊飯処理等の米飯調製は、最終の製品容器中で
行なってもかまわない また本発明に於いては、野菜片や牛肉片等の各種具材
をソースとは別体として層状に、あるいは各片が独立し
た状態で冷凍せしめ容器内に充填することも可能であ
り、製品としての外観を一層向上させることができる。
尚上記態様による場合は、該具材層等を第2図に示す
如く、冷凍米飯と冷凍ソースの中間に位置させることが
特に電子レンジ解凍加熱時の具材の乾燥や焦げを防止す
る上で好ましい。
次に本発明で使用する容器としては、電子レンジ加熱
に耐え得る程度の耐熱性を有しているのが好ましく、さ
らに冷凍保管に耐え得る耐寒性及び耐水性を有すること
が要求される。
そして該容器は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
合成樹脂や各種紙材等あるいはそれらのラミネート材等
高周波を透過するものを主体として構成することが必要
とされる。
本発明の容器形状に関しては、丼タイプ、カツプタイ
プ、角形タイプ等どのようなものでもよく、又その大き
さも問わない。
[本発明の効果] 本発明の容器入り層状冷凍ソース掛け食品は、層状を
呈するため商品としてのみばえが良いとともに、電子レ
ンジで解凍加熱を行なう際も具材が乾燥したり焦げたり
することがなく良好な品質のソース掛け食品と為し得
る。
又、本発明品は、家庭等で食器を準備する手間が要ら
ず、そのまま短時間の電子レンジ加熱や沸騰水中加熱等
の解凍加熱操作を行なうだけで喫食に供し得る。
さらに本発明は、ドリア、親子丼等高粘度のソースを
使用するソース掛け食品に適用した場合にもゼラチンの
持つ保水力によりソース表面部や周辺部の焦げ、乾燥を
有効に抑制し得るとともに、ソースが有する艶、光沢を
維持し得良好な品質のソース掛け食品が得られる。
さらに本発明は、冷凍牛丼等比較的水分含量の高いソ
ースを使用するソース掛け食品に適用した場合にもベチ
ャベチャ感のない良好な食感でしかも均一な復元状態の
米飯が得られる。
又、ソースを冷凍あるいは容器内充填するに際し非常
に取り扱い易い。
[実施例] バター60gを溶かして小麦粉90gを炒め、これを牛乳80
ccでのばした後白ライン30ccを加えて3〜5分煮る。こ
こへ炒めら玉ねぎ100g、マッシュルーム100g、茹でた芝
えび400gを加えて、塩、胡椒で味付けしてドリア用ソー
スとした。
然る後これを径70mmの円筒形成型容器に充填後冷凍し
た。
一方通常の炊飯処理によって米飯100gを調製し、これ
を口径70mm、高さ65mmのテーパー状容器(最終製品容
器)に充填後冷凍した。
該冷凍米飯(45mm厚)上に前記冷凍ドリアソース約15
mm厚にカットしたもの(約45g)を収納載置して本発明
の容器入り層状冷凍ソース掛け食品を得た。
該本発明品を電子レンジによって(500W)4分間加熱
したところソース表面部や周辺部に乾燥や焦げがなく、
ソース特有の好ましい艶や光沢を維持していた。
さらに米飯の復元状態に関しても均一で良好なもので
あった。
[実施例2] だし汁400cc、砂糖40g、醤油100cc、酒、みりん各45c
cによって牛肉片250g、玉ねぎ片100gを10分間煮こみ処
理した後これにゼラチン20gを加えて溶解させ牛丼用ソ
ースとした。
以下、実施例1と同様に調製して本発明の容器入り層
状冷凍ソース掛け食品を得た。
該本発明品を電子レンジによって(500W)4分間加熱
したところ何ら加熱ムラなく良好な風味と外観を呈しさ
らにベチャベチャ感のない米飯を有した牛丼が得られ
た。
又、ソースに関しても乾燥、焦げが見られず良好な艶
を呈していた。
【図面の簡単な説明】
第1〜2図は、本発明の実施例を示す断面図である。 1……容器、2……蓋部、3……冷凍ソース、4……冷
凍米飯、5……具材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 石田 吉信 審判官 樋口 靖志 審判官 大高 とし子 (56)参考文献 特公 昭56−39860(JP,B2) 特公 昭56−43333(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソースと米飯が層状に形成されてなる容器
    入り層状冷凍ソース掛け食品を製造するにあたって、上
    記ソースが2〜15%(対ソース重量比)のゼラチンを含
    有してなり、上記ソース及び上記米飯とを別々に冷凍処
    理して冷凍ソース及び冷凍米飯とした後、上記冷凍ソー
    スを上記冷凍米飯に載置することを特徴とする容器入り
    層状冷凍ソース掛け食品の製造方法。
JP61256327A 1986-10-27 1986-10-27 容器入り冷凍ソース掛け食品の製造方法 Expired - Lifetime JP2598901B2 (ja)

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JP4949320B2 (ja) * 2008-05-14 2012-06-06 キユーピー株式会社 電子レンジ加熱用容器入り冷蔵食品
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