JP2597767B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2597767B2
JP2597767B2 JP3120504A JP12050491A JP2597767B2 JP 2597767 B2 JP2597767 B2 JP 2597767B2 JP 3120504 A JP3120504 A JP 3120504A JP 12050491 A JP12050491 A JP 12050491A JP 2597767 B2 JP2597767 B2 JP 2597767B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体記憶装置、例
えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)のメモ
リセルに関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来のスタックト・キャパシタ
構造のDRAMのメモリセルを示す等価回路である。こ
のメモリセルは選択トランジスタQ1と、データ蓄積用
のキャパシタCsとによって構成されている。前記選択
トランジスタQ1のゲートはワード線WLに接続され、
選択トランジスタQ1の電流通路の一端はビット線BL
に接続され、他端はキャパシタCsに接続されている。
【0003】図11、図12は上記メモリセルの構造を
示すものであり、図10と同一部分には、同一符号を付
す。
【0004】図11、図12において、キャパシタCs
を構成する一対のポリシリコン層31、32は選択トラ
ンジスタQ1の拡散層nの上方に設けられている。す
なわち、ポリシリコン層31は選択トランジスタQ1の
拡散層nにバリッドコンタクトされ、このポリシリコ
ン層31の上方に絶縁膜を介在して設けられたプレート
電極としてのポリシリコン層32は一定電位にバイアス
される。これら一対のポリシリコン層31、32は蓄積
容量を大きくするため、選択トランジスタQ1のゲート
としてのワード線WLの上方まで延出して形成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 ところで、DRAMに
おいては、メモリセルの微細化に伴って、ビット線に接
続されるメモリセルの数が増加し、ビット線の容量が増
加する傾向にある。さらに、加工技術の微細化に伴っ
て、単位セルの占有面積が縮小されている。このため、
記憶容量CSを確保するために、キャパシタの絶縁膜を
さらに薄くする等の技術が必要となっている。しかし、
キャパシタの信頼性を確保する等の理由により、絶縁膜
を薄膜化するには限界がある。このため、ビット線の容
量CBとセルの記憶容量Csの比、所謂CB/Csレシ
オを確保することが困難となりつつある。
【0006】また、将来における超微細化プロセス世代
のLSIでは、電源電圧が5V以下となる考えられてい
る。DRAMの電源電圧が低電圧化された場合、キャパ
シタに蓄積される電荷量が減少するため、データの読出
し時にビット線に転送される電荷量も減少することとな
る。したがって、センスアンプによってデータを確実に
増幅することが困難となることが予想される。
【0007】ここで、ビット線の容量CB とセルの記憶
容量Cs の関係についてさらに説明する。
【0008】図13は、従来の周辺回路を含めたDRA
Mを示すものであり、図14図13の動作を説明する
ものである。ビット線の電位VBLは読出し前のビット
線の初期設定レベルである。
【0009】先ず、読出し動作について説明する。
【0010】(1) アクティブサイクル開始前、ビット
線BL0〜3はイコライズ信号EQLがハイレベルとな
っているため、VBLレベルにプリチャージされている。
【0011】(2) 図示せぬローデコーダにより1本の
ワード線WL0が選択され、ワード線WL0は図示せぬ
ブートストラップ回路により、Vcc(= 5V)以上の7.
5 Vまで昇圧される。
【0012】(3) 選択されたワード線に対応して、ダ
ミーワード線DWL0、/DWL0(/は反転信号を意
味する)が選ばれ、ダミーワード線DWL0はVBLレベ
ルからVccベルとされ、/DWL0はVBLレベルからV
ssレベルとされる。
【0013】(4) ビット線BL0に接続された選択セ
ルに記憶されたデータ“1”と、ビット線BL2に接続
された選択セルに記憶されたデータ“0”が、それぞれ
ビット線BL0、BL2に現れる。メモリセルにおける
“1”の記憶レベルをV1 、“0”の記憶レベルをV00
とすると、データ“1”読出し後のビット線のレベルv
1 は、 v1 =(V1 +CB /Cs ・VBL)/(1+CB /Cs )…(1) となり、データ“0”読出し後のビット線のレベルv0
は、 v0 =(V0 +CB /Cs ・VBL)/(1+CB /Cs )…(2) となる。V1 =5 V、V0 =0 V、VBL=2.5 V、CB
/CS =15とすると、 v1 = 2.656V v0 = 2.344Vとなる。ビット線BL1、ビット線BL
3のリファレンスレベルはVBL=2.5 Vであるから、セ
ンスアンプによって増幅される電位差Δvは、データ
“1”の読出し時、 Δv1 = 0.156Vデータ“0”の読出し時、 Δv0 = 0.156Vと同じ値となる。
【0014】(5) センスアンプが活性化され、ビット
線BL0、BL3がVccレベルに増幅され、ビット線B
L1、BL2がVssレベルに増幅される。
【0015】(6) 図示せぬカラムデコーダからカラム
選択線CSLに供給される選択信号によって選択された
一対のビット線BL0とBL1、またはBL2とBL3
のレベルがそれぞれ出力線DQ、/DQに転送される。
【0016】次に、書込み動作について説明する。この
書込み動作において、上記読出し動作で説明した(1) か
ら(3) までの動作は同一である。この後、(4) におい
て、出力線DQ、/DQに供給された書込みレベルが、
カラム選択線CSLで選択されたカラムスイッチトラン
ジスタを通してセンスアンプに転送される。センスアン
プによって一対のビット線のレベルはVccとVssレベル
となり、選択されたメモリセルにこのレベルが書込まれ
る。
【0017】ここで、上記(1)式、(2)式をそれぞ
れ変形すると、 v1 =VBL+(V1 −VBL)/(1+CB /Cs )…(3) v0 =VBL+(V0 −VBL)/(1+CB /Cs )…(4) となる。
【0018】(3)式(4)式から明らかなように、大
容量化、超微細化が進み、ビット線の容量CB が大きく
なり、キャパシタの容量Cs が小さくなると、v1 、v
0 は共にVBLに近付く。
【0019】センスアンプの増幅基準電圧はVBLである
から、センスアンプで増幅される電位差Δv1 、Δv0
は共に小さくなっていく。したがって、センスアンプに
よってデータを確実に増幅することが困難となるもので
ある。
【0020】この発明の目的は、大容量化、超微細化お
よび低電圧化が進んだ場合においても、ビット線の容量
CBとセルの記憶容量Csの比を十分確保することが可
能な半導体記憶装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するため、ゲートがワード線に接続され、電流通路
の一端がビット線に接続された選択トランジスタと、こ
の選択トランジスタの電流通路の他端に接続された記憶
ノードおよびこの記憶ノードと絶縁されたプレート電極
を有し、このプレート電極の前記記憶ノードと対応する
部分には記憶ノードに記憶された情報に応じて反転層が
形成されるキャパシタと、前記プレート電極に接続さ
れ、プレート電極にパルス信号を供給するパルス発生手
段とを具備し、前記キャパシタは、前記記憶ノードがゲ
ート電極として作用し、前記プレート電極のうち記憶ノ
ードと対応する部分がチャネル領域として作用する薄膜
トランジスタ構造とされている。
【0022】
【0023】さらに、前記プレート電極の記憶ノードと
対応する部分は、不純物濃度が他の部分より低くされて
いる。
【0024】また、前記記憶ノードおよびプレート電極
は、ポリシリコンによって構成されている。
【0025】さらに、前記記憶ノードおよびプレート電
極は、アモルファスシリコンによって構成されている。
【0026】また、前記記憶ノードおよびプレート電極
は、単結晶シリコンによって構成されている。
【0027】さらに、前記パルス発生手段は、パルス信
号を発生する発振回路と、この発振回路によって発生さ
れたパルス信号を所定の電位に昇圧する昇圧回路と、記
憶情報の読出し時に、選択トランジスタの選択以前に前
記昇圧回路から出力される所定の電位を前記プレート電
極に供給し、選択トランジスタの選択が解除される以前
に前記プレート電極に対する前記電位の供給を停止する
供給回路とを有している。
【0028】また、この発明は、ゲートがワード線に接
続され、電流通路の一端がビット線に接続された選択ト
ランジスタと、この選択トランジスタの電流通路の他端
に接続された記憶ノードおよびこの記憶ノードに絶縁さ
れたプレート電極を有し、前記記憶ノードがゲート電極
として作用し、前記プレート電極のうち記憶ノードと対
応する部分は他の部分より不純物濃度が低くされチャネ
ル領域として作用する薄膜トランジスタ構造のキャパシ
タと、情報の読出し時に前記プレート電極を高電位とす
る電位供給手段と有している。
【0029】さらに、この発明は、半導体基板内に所定
間隔隔てて設けられたソース、ドレイン領域を構成する
拡散層、および前記半導体基板上に半導体基板と絶縁し
て設けられたワード線としてのゲート電極を有するMO
S型の選択トランジスタと、前記選択トランジスタの一
方の拡散層上に形成され、記憶ノードを構成する第1の
半導体層と、この第1の半導体層上に絶縁して設けら
れ、前記第1の半導体層より面積が大きく、第1の半導
体層と対応する部分は他の部分より不純物濃度が低いチ
ャネル領域とされ、その他の部分は高不純物濃度のプレ
ート電極とされ、記憶情報の読出し時に高レベルとされ
る第2の半導体層とを有している。
【0030】また、前記第1、第2の半導体層はポリシ
リコンによって構成されている。
【0031】さらに、前記第2の半導体層はアモルファ
スシリコンによって構成されている。
【0032】また、前記第1、第2の半導体層は単結晶
シリコンによって構成されている。
【0033】さらに、この発明は、ゲートがワード線に
接続され、電流通路の一端がビット線に接続された選択
トランジスタと、この選択トランジスタの電流通路の他
端に接続された記憶ノードおよびこの記憶ノードと絶縁
されたプレート電極を有し、前記記憶ノードをゲート電
極とし、前記プレート電極の記憶ノードと対応する部分
を前記記憶ノードに記憶された情報に応じて反転層が形
成されるチャネル領域とする薄膜トランジスタ構造のキ
ャパシタと、前記記憶ノードに記憶された情報を読出す
ためのパルス信号を発生するパルス発生手段と、前記ワ
ード線を選択する選択信号を生成する選択信号生成手段
と、前記選択信号生成手段から出力される選択信号に応
じて、前記パルス発生手段から出力されるパルス信号を
プレート電極に供給する供給手段とを有している。
【0034】また、前記供給手段は、アンド回路によっ
て構成されている。
【0035】
【作用】この発明において、薄膜トランジスタ構造のキ
ャパシタの記憶ノードにデータ“0”が記憶されている
場合、プレート電極に形成されたチャネル領域に反転層
が形成されていないため、チャネル領域の抵抗値は高く
なっている。また、記憶ノードにデータ“1”が記憶さ
れている場合、チャネル領域に反転層が形成されている
ため、チャネル領域の抵抗値が低くなっている。この状
態において、データの読出し時に、パルス発生手段から
出力されるパルス信号によってプレート電極の電位を昇
圧すると、データ“1”が記憶されているセルのチャネ
ル領域の電位はデータ“0”が記憶されているセルのチ
ャネル領域に比べて短時間に高レベルとなる。したがっ
て、このチャネル領域と容量結合された記憶ノードの電
位も高レベルとなる。ータ“1”が記憶されているセ
ルの選択トランジスタが選択されると、上記のように昇
圧された分だけ増幅された転送電荷がビット線へ転送さ
れる。このため、ビット線への転送電荷が増加し、ビッ
ト線の電位変化も増大する。したがって、センスアンプ
による増幅が容易となる。
【0036】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。尚、図10と同一部分には同一符号を
付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0037】図1は、この発明の等価回路を示すもので
あり、1つのメモリセルMCを示すものである。
【0038】例えばnチャネルの選択トランジスタQ1
のゲートはワード線WLに接続され、この選択トランジ
スタQ1のソースはビット線BLに接続されている。こ
の選択トランジスタQ1のドレインは、記憶情報に応じ
て状態が変化するキャパシタ(以下、スイッチトキャパ
シタSCと称す)を介してプレート電極PLに接続され
ている。前記スイッチトキャパシタSCは、選択トラン
ジスタQ1のドレインに接続された記憶ノードSNと、
この記憶ノードSNに図示せぬ絶縁膜を介在して設けら
れ、プレート電極PLに接続されたチャネル領域CHと
によって構成されている。前記記憶ノードSNは例えば
ポリシリコン膜によって構成され、チャネル領域CHは
例えばポリシリコン膜によってプレート電極PLと一体
に形成されている。このチャネル領域CHはプレート電
極PLより低不純物濃度とされている。
【0039】前記プレート電極PLにはパルス発生回路
11が接続されている。このパルス発生回路11は、デ
ータの読出し時にプレート電極PLを昇圧するパルス信
号を出力するものである。
【0040】図2、図3はそれぞれ上記メモリセルMC
の構造を示すものである。
【0041】前記スイッチトキャパシタSCは、選択ト
ランジスタQ1の拡散層上に形成されている。即ち、p
型の半導体基板12内には、nチャネルのトランジスタ
Q1のソースS・ドレインDを構成する拡散層n+ が設
けられている。前記半導体基板12上には酸化膜15が
設けられ、この酸化膜15の上にはワード線WLとして
のゲートが設けられている。このトランジスタQ1のド
レインD上には、記憶ノードSNを構成するポリシリコ
ン膜13が設けられている。このポリシリコン膜13の
上部には絶縁膜16が設けられ、この絶縁膜16上には
例えばポリシリコン薄膜14が設けられている。このポ
リシリコン薄膜14の面積はポリシリコン膜13より大
きくされている。このポリシリコン薄膜14の前記ポリ
シリコン膜12と対応する(overlap) 部分は低不純物濃
度(n- )とされてチャネル領域CHを構成し、その他
の部分は低抵抗の高不純物領域とされ、前記プレート電
極PLを構成している。このポリシリコン薄膜14の上
には絶縁膜17が設けられ、この絶縁膜17の上には、
ビット線BLが設けられる。このビット線BLは前記ソ
ースSに接続されている。
【0042】上記スイッチトキャパシタSCは、記憶ノ
ードSNをゲート、プレート電極PLをドレインと考え
た場合、ソースを有していないためトランジスタ構造に
なってはいないが、ここではこの構造を、薄膜トランジ
スタ(ThinFilm Transistor:TFT)と称す。
【0043】上記構成において、図4を参照して、動作
原理について説明する。スイッチトキャパシタCSは、
記憶ノードSNにデータ“0”を記憶している場合、チ
ャネル領域CHに反転層が形成されておらず、データ
“1”を記憶している場合、チャネル領域CHに反転層
が形成されている。したがって、データ“1”を記憶し
ている場合は、チャネル領域CHがプレート電極PLと
同電位になる。
【0044】メモリセルに記憶されているデータを読出
す場合、ワード線WLが選択される以前に、パルス発生
回路11からプレートパルスφpが出力され、プレート
電極PLの電位が0Vからこれより高いV2 、例えば 1
/2Vccとされる。この時、記憶ノードSNにデータ
“0”が記憶されている場合、チャネル領域CHに反転
層が形成されない。このため、チャネル領域CHは高抵
抗状態であり、プレート電極PLが昇圧された場合にお
いてもチャネル領域CHは0Vのままである。したがっ
て、チャネル領域CHと容量結合された記憶ノードSN
の電位も0Vのままである。
【0045】また、記憶ノードSNにデータ“1”が記
憶されている場合、チャネル領域CHに反転層が形成さ
れているため、プレート電極PLの電位が昇圧されると
チャネル領域CHの電位も高電位となる。したがって、
チャネル領域CHと容量結合された記憶ノードSNの電
位も高電位に昇圧される。
【0046】次に、ワード線WLが選択されると、記憶
ノードSNの電荷がビット線BLに転送され、ビット線
BLに記憶データが読出される。この読出されたビット
線BLの電位は、図示せぬセンスアンプによって増幅さ
れるとともに、記憶ノードSNにビット線を介してデー
タ“1”が再書込みされる。
【0047】次に、ワード線WLの選択が終了する前
に、プレート電極PLの電位が0Vに復帰される。記憶
ノードSNにデータ“1”が記憶されている場合、チャ
ネル領域CHに反転層が形成されているため、チャネル
領域CHは低抵抗となっており、チャネル領域CHの電
位も0Vに戻る。記憶ノードSNにデータ“0”が記憶
されている場合、反転層が形成されていないため、チャ
ネル領域CHは高抵抗となっており、プレート電極PL
に正電位のパルスが印加されても0Vのままである。
【0048】データ“1”が記憶された記憶セルのキャ
パシタには、プレート電極PLが0Vに戻るときに、ビ
ット線から電荷が補充されるため、記憶セルの“1”レ
ベルはビット線の電位と同電位に保持される。 ここ
で、ビット線BLに転送される電荷の量を従来例と同様
に求めると、“1”読出し後のビット線のレベルv1
は、 v1 =(V1 +V2 +CB /Cs ・VBL)/(1+CB /Cs ) =(V1 +V2 −VBL)/(1+CB /CS )+VBL …(5) となり“0”読出し後のビット線のレベルv0 は、 v0 =(V0 +CB /Cs ・VBL)/(1+CB /Cs ) =(V0 −VBL)/(1+CB /Cs )+VBL…(6) となる。
【0049】この(5)式、(6)式を従来の(3)
式、(4)式と比べると、v1 のレベルがV2 /(1+
CB /Cs )だけ高くなっていることが分かる。つま
り、この分だけ読出し時にビット線の読出し量が増加
し、動作マージンを向上することができる。
【0050】図5は、前記パルス発生回路11の一例を
示すものであり、図6a,図6bは各部の信号を示すも
のである。このパルス発生回路11は、記憶情報の読出
し時に、選択トランジスタの選択以前に前記プレート電
極を昇圧し、選択トランジスタの選択が解除される以前
に前記プレート電極を降圧する。
【0051】すなわち、このパルス発生回路11は、R
AS(Row Address Strobe)の立ち下がりに応じて所定時
間パルス信号φtpを発生するタイミングパルス発生回
路21、発振回路22から出力される90°位相が相違
したパルス信号φ1 、φ2 に応じて、電源電圧Vccを所
定の電圧Vpに昇圧する昇圧回路23、前記タイミング
パルス発生回路21から出力されるパルス信号φtpに
応じて、前記昇圧回路23から出力される電圧Vpをプ
レートパルスφpとして出力する出力回路24とによっ
て構成されている。
【0052】前記タイミングパルス発生回路21は、主
として遅延回路21aおよびナンド回路21b等によっ
て構成され、RASの立ち下がりに対応して、パルス信
号φtpを発生する。すなわち、RASがハイレベルの
場合、タイミングパルス発生回路21の出力はローレベ
ルとなっている。また、RASがローレベルとなると、
タイミングパルス発生回路21は、ハイレベルのタイミ
ングパルス信号φtpを出力する。このパルス信号φt
pは遅延回路21aに設定された遅延時間に対応するパ
ルス幅を有している。
【0053】前記発振回路22は位相が90°相違した
パルス信号φ1 、φ2 を発生しており、これらパルス信
号φ1 、φ2 は昇圧回路23を構成するキャパシタに供
給されている。
【0054】昇圧回路23は、複数のキャパシタ23a
とダイオード接続された複数のトランジスタ23b、お
よびリミッタ23cによって構成され、パルス信号φ1
、φ2 に応じて、キャパシタ23aと複数のトランジ
スタ23bを用いて電源電圧Vccを昇圧し、リミッタ2
3cによって所定の電圧Vpを生成している。
【0055】出力回路24はタイミングパルス発生回路
21から出力されるパルス信号φtpに応じて、前記昇
圧回路23から出力される電圧Vpをプレートパルスφ
pとして出力する。すなわち、RASがハイレベルの場
合は、パルス信号φtpがローレベルであるため、出力
回路24では昇圧回路23の出力が選択されず、プレー
トパルスφpはローレベルとなっている。また、RAS
がローレベルとなると、パルス信号φtpがハイレベル
となり、出力回路24によって昇圧回路23の出力が選
択され、電位Vpがプレートパルスφpとして出力され
る。このプレートパルスφpのパルス幅はタイミングパ
ルス発生回路21に設定された遅延時間に対応してい
る。
【0056】上記実施例によれば、選択トランジスタQ
1にTFT構造のスイッチトキャパシタSCを接続し、
このスイッチトキャパシタSCのチャネル領域CHに記
憶データに応じて反転層を形成している。さらに、デー
タの読出し時に、このスイッチトキャパシタSCのプレ
ート電極PLを昇圧している。したがって、データ
“1”が記憶されている記憶ノードSNはプレート電極
PLの電位に応じて昇圧され、選択トランジスタQ1が
選択された場合、この昇圧された電位分だけ増幅された
転送電荷がビット線BLに転送されるため、センスアン
プによる増幅が容易となるものである。
【0057】しかも、データの読出し時にプレート電極
PLを昇圧してビット線BLへの転送電荷を増幅してい
るため、セルの記憶容量Cs を実質的に大きくすること
ができる。したがって、DRAMが大容量化、超微細化
された場合、および電源電圧が5V以下に、低電圧化さ
れた場合においても、ビット線容量CB とセルの記憶容
量Cs の比CB /Cs を十分確保することができるもの
である。
【0058】また、パルス発生回路11は、データの読
出し時に短時間だけプレート電極を昇圧し、従来のよう
に常時昇圧していない。このため、ゲート酸化膜の劣化
を防止でき、信頼性を向上することができるものであ
る。
【0059】次に、この発明の第2の実施例について、
図7、図8を参照して説明する。尚、図2、図3と同一
部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明
する。
【0060】上記実施例におけるメモリセルは、ビット
線が最上部に設けられるタイプとしたが、この実施例
は、ビット線が他の配線内に埋め込まれたビット線埋め
込み型のメモリセルを示している。
【0061】すなわち、図7、図8に示すごとく、選択
トランジスタQ1の一方の拡散層上にはポリシリコン膜
13によって構成された記憶ノードSNが設けられ、他
方の拡散層上にはビット線BLが設けられている。記憶
ノードSN、およびゲート上には絶縁膜17が設けら
れ、この絶縁膜17およびビット線BL上にポリシリコ
ン膜14によって構成されたプレート電極PLが設けら
れている。このプレート電極PLのうち、記憶ノードS
Nに対応する部分は低不純物濃度(n- )とされ、チャ
ネル領域CHが形成されている。
【0062】この様な構成によっても上記実施例と同様
の効果を得ることができる。
【0063】尚、上記両実施例においては、スイッチト
キャパシタSCを薄膜技術によって形成したが、エピタ
キシャル成長法によって形成することも可能である。
【0064】また、スイッチトキャパシタSCはポリシ
リコンによって形成したが、アモルファス・シリコンを
使用することも可能である。
【0065】さらに、スイッチトキャパシタSCは薄膜
によって形成したが、単結晶シリコンを使用すれば、薄
膜とする必要はない。
【0066】また、上記実施例では、スイッチトキャパ
シタSCをスタック構造によって形成したが、これに限
定されるものではなく、トレンチ構造あるいはこれらの
組合わせ構造によって形成することも可能である。
【0067】さらに、スイッチトキャパシタSCを通常
のMOSキャパシタによって構成した場合においても、
ビット線の容量CB とセルの記憶容量Cs の比を十分確
保することが可能である。
【0068】図9は、この発明の第3の実施例を示すも
のであり、図1と同一部分には同一符号を付す。
【0069】メモリセルMCはマトリクス状に配設され
ている。ビット線BL1〜BLnの一端はセンスアンプ
91を介してカラムデコーダ92に接続されている。ま
た、ワード線WL1〜WLnの一端はローデコーダ93
に接続されている。メモリセルMCはこれらカラムデコ
ーダ92およびローデコーダ93によって選択され、メ
モリセルMCから読出されたデータはセンスアンプ92
に供給される。
【0070】前記ワード線WL1〜WLnの他端は、ア
ンド回路A1〜Anの一方入力端に接続されている。こ
れらアンド回路A1〜Anの一方入力端はパルス発生部
11に接続されている。これらアンド回路A1〜Anの
出力端は、それぞれプレート電極PL1〜PLnに接続
されている。
【0071】上記構成において、アンド回路A1〜An
は、ワード線によって選択された場合のみパルス発生部
11から出力されるパルス信号をプレート電極に供給す
る。したがって、パルス発生部11はワード線によって
選択されたロー方向のメモリセルのみ駆動すればよいた
め、パルス発生部11の駆動能力を低減することができ
る。
【0072】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、発明の要旨を変えない範囲において、種
々変形実施可能なことは勿論である。
【0073】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、大容量化、超微細化および低電圧化が進んだ場合に
おいても、ビット線の容量CB とセルの記憶容量Cs の
比を十分確保することが可能な半導体記憶装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す等価回路図。
【図2】図1のセル構造を示す平面図。
【図3】図2の3−3線に沿った断面図。
【図4】図1乃至図3の動作を説明するために示す図。
【図5】図1に示すパルス発生回路の一例を示す回路構
成図。
【図6】図5の動作を説明するために示す波形図。
【図7】この発明の第2の実施例を示すものであり、セ
ル構造を示す平面図。
【図8】図7の8−8線に沿った断面図。
【図9】この発明の第3の実施例を示す回路構成図。
【図10】従来のDRAMのメモリセルを示す等価回
路。
【図11】図10に示すメモリセルの構成を示す平面
図。
【図12】図11の12−12線に沿った断面図。
【図13】従来の周辺回路を含めたDRAMを示す回路
図。
【図14】図13の動作を説明するために示す波形図で
ある。
【符号の説明】
BL…ビット線、WL…ワ−ド線、Q1…選択トランジ
スタ、SC…スイッチングキャパシタ、SN…記憶ノ−
ド、CH…チャネル領域、PL…プレ−ト電極、11…
パルス発生回路、12、13…ポリシリコン薄膜、A1
〜An…アンド回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/786 G11C 11/34 352D

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲートがワード線に接続され、電流通路
    の一端がビット線に接続された選択トランジスタと、 この選択トランジスタの電流通路の他端に接続された記
    憶ノードおよびこの記憶ノードと絶縁されたプレート電
    極を有し、このプレート電極の前記記憶ノードと対応す
    る部分には記憶ノードに記憶された情報に応じて反転層
    が形成されるキャパシタと、 前記プレート電極に接続され、プレート電極にパルス信
    号を供給するパルス発生手段とを具備し、 前記キャパシタは、前記記憶ノードがゲート電極として
    作用し、前記プレート電極のうち記憶ノードと対応する
    部分がチャネル領域として作用する薄膜トランジスタ構
    造とされる ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記プレート電極の記憶ノードと対応す
    る部分は、不純物濃度が他の部分より低くされているこ
    とを特徴とする請求項記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶ノードおよびプレート電極は、
    ポリシリコンによって構成されていることを特徴とする
    請求項記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶ノードおよびプレート電極は、
    アモルファスシリコンによって構成されていることを特
    徴とする請求項記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶ノードおよびプレート電極は、
    単結晶シリコンによって構成されていることを特徴とす
    る請求項記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記パルス発生手段は、パルス信号を発
    生する発振回路と、この発振回路によって発生されたパ
    ルス信号を所定の電位に昇圧する昇圧回路と、記憶情報
    の読出し時に、選択トランジスタの選択以前に前記昇圧
    回路から出力される所定の電位を前記プレート電極に供
    給し、選択トランジスタの選択が解除される以前に前記
    プレート電極に対する前記電位の供給を停止する供給回
    路とを有することを特徴とする請求項1記載の半導体記
    憶装置。
  7. 【請求項7】 ゲートがワード線に接続され、電流通路
    の一端がビット線に接続された選択トランジスタと、 この選択トランジスタの電流通路の他端に接続された記
    憶ノードおよびこの記憶ノードに絶縁されたプレート電
    極を有し、前記記憶ノードがゲート電極として作用し、
    前記プレート電極のうち記憶ノードと対応する部分は他
    の部分より不純物濃度が低くされチャネル領域として作
    用する薄膜トランジスタ構造のキャパシタと、 情報の読出し時に前記プレート電極を高電位とする電位
    供給手段と、 を具備することを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 半導体基板内に所定間隔隔てて設けられ
    たソース、ドレイン領域を構成する拡散層、および前記
    半導体基板上に半導体基板と絶縁して設けられたワード
    線としてのゲート電極を有するMOS型の選択トランジ
    スタと、 前記選択トランジスタの一方の拡散層上に形成され、記
    憶ノードを構成する第1の半導体層と、 この第1の半導体層上に絶縁して設けられ、前記第1の
    半導体層より面積が大きく、第1の半導体層と対応する
    部分は他の部分より不純物濃度が低いチャネル領域とさ
    れ、その他の部分は高不純物濃度のプレート電極とさ
    れ、記憶情報の読出し時に高レベルとされる第2の半導
    体層と、 を具備することを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記第1、第2の半導体層はポリシリコ
    ンによって構成されていることを特徴とする請求項
    載の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の半導体層はアモルファスシ
    リコンによって構成されていることを特徴とする請求項
    記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記第1、第2の半導体層は単結晶シ
    リコンによって構成されていることを特徴とする請求項
    記載の半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 ゲートがワード線に接続され、電流通
    路の一端がビット線に接続された選択トランジスタと、 この選択トランジスタの電流通路の他端に接続された記
    憶ノードおよびこの記憶ノードと絶縁されたプレート電
    極を有し、前記記憶ノードをゲート電極とし、前記プレ
    ート電極の記憶ノードと対応する部分を前記記憶ノード
    に記憶された情報に応じて反転層が形成されるチャネル
    領域とする薄膜トランジスタ構造のキャパシタと、 前記記憶ノードに記憶された情報を読出すためのパルス
    信号を発生するパルス発生手段と、 前記ワード線を選択する選択信号を生成する選択信号生
    成手段と、 前記選択信号生成手段から出力される選択信号に応じ
    て、前記パルス発生手段から出力されるパルス信号をプ
    レート電極に供給する供給手段と、 を具備することを特徴とする半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記供給手段は、アンド回路によって
    構成されていることを特徴とする請求項12記載の半導
    体記憶装置。
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