JP2596665Y2 - トイレ用脱臭殺菌装置 - Google Patents

トイレ用脱臭殺菌装置

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JP2596665Y2 JP1992084139U JP8413992U JP2596665Y2 JP 2596665 Y2 JP2596665 Y2 JP 2596665Y2 JP 1992084139 U JP1992084139 U JP 1992084139U JP 8413992 U JP8413992 U JP 8413992U JP 2596665 Y2 JP2596665 Y2 JP 2596665Y2
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賢二 千ヶ崎
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、脱臭効率を改善するト
イレ用脱臭殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、用便時に発生する悪臭や便所に滞
留する臭いを排気するものとして、便器本体に据え付け
るケーシング内部に、便器本体のボール部に吸引口を臨
ませた消臭ダクトと、この消臭ダクトに連通して設けら
れた前記吸引口から空気を吸引してケーシングの外部に
排気する排気ファンとを備え、更にこの排気ファンの上
流側にオゾン発生装置を設けて用便時に発生する異臭や
便所に滞留する臭いを消臭する消臭機構を備えた例があ
る。(特開平4-176925号公報参照)この消臭機構は排気フ
ァンの作動によって前記便器本体のボール部に滞留して
いる異臭を含んだ空気を消臭ダクト内に吸引し、この時
オゾン発生装置によって発生したオゾンを前記消臭ダク
トから排気ファンまでの排気流路に放出し、吸引した異
臭を含んだ空気に混入して消臭ダクトに送りだしこの消
臭ダクトに送りだした空気は、オゾン還元用のマンガン
酸酸化物の他に揮発性のグリオキザール、メタアクリル
酸エステル及び香料等の消臭液及び芳香液を封入した触
媒によって消臭及び芳香の付与を受けて臭気を完全に除
去されて外部に排気されるようになっている。
【0003】しかし本例にあっては、消臭機構によって
前述の用便時に発生する悪臭や便所に滞留する臭いを完
全に除去されて外部に排気はするものの、便所に滞留す
る空気中の細菌の殺菌までは意図されておらず、しかも
脱臭用薬剤や芳香剤などは悪臭物質と反応した後に再生
することは非常に難しいとされている。
【0004】一方トイレ臭などの悪臭成分には、アンモ
ニアなどの窒素化合物、硫化水素、メチルメルカプタン
などの硫黄化合物、アセトアルデヒド類など低沸点成分
から高沸点成分まで多種多様のものがある。(特開平1-
238867号公報参照)このような悪臭を脱臭する方法とし
て従来から特開平2-224628号公報による脱臭用薬剤で
悪臭物質を濾過する方法、特開平1-127736号公報によ
る芳香剤で悪臭物質をマスキングする方法、特開昭63
-63466号公報による活性炭やゼオライトで悪臭物質を吸
着する方法、特開昭63-63466号公報による如く薬剤を
添着した吸着剤に悪臭を濃縮して反応させる方法、など
が一般的に知られている。
【0005】しかも前者の二方法は使用場所がトイレや
ペットのいる所などに限定され、後者の二方法はどんな
場所にも使われている。
【0006】この後者の二方法を応用した脱臭装置の代
表的な例として図3に示すようなものがある。
【0007】この装置において21はケーシングで、内部
に風上側から順次、塵埃を補集するプレフィルタ23、活
性炭層24、送風機27が配置されている。ケーシング21に
はプレフィルタ23の風上側に吸込みグリル22が、送風機
27の風下側に吹出しグリル20が設けられており、この装
置には脱臭剤として活性炭を用いているため高沸点化合
物は物理吸収出来るが、アンモニア、メチルアミンなど
の低沸点窒素化合物とホルマリン、アセトアルデヒドな
どの低沸点化合物に対しては脱臭性能が悪いとされてい
る。
【0008】かかる問題を解決するために薬品を活性炭
に添着し、前述悪臭成分と反応させて吸着させる脱臭剤
が用いられるようになってきた。
【0009】しかし、薬品を添着した活性炭において
は、高沸点化合物は活性炭自身の物理吸着であるため、
加熱することによって活性炭を再生することができる可
能性はあるが、低沸点窒素化合物および低沸点アルデヒ
ド類は添着されている薬品との反応で吸着されているの
で吸着剤としての薬品の再生は難しく、しかも活性炭は
物理吸着能力が飽和すると、今度は清浄な空気が入って
きたときに悪臭を排気するのでこの薬品を添着した活性
炭の寿命は数カ月から半年と短くなり、定期的に新しい
ものと交換しなければならないという問題がある。
【0010】また、前述前者の二方法の悪臭脱臭方法に
使用される脱臭用薬剤、芳香剤なども悪臭物質と反応し
た後に再生することは殆ど不可能なため、前述の活性炭
同様定期的に新しいものと交換しなければならないとい
う問題がある。
【0011】かかる問題点の解決のため、酸化チタンと
酸化タングステンの混合金属酸化物と被酸化性化合物お
よび酸素を含む気体の共存下で、前述混合金属酸化物に
波長が300nm以上で最大波長が370nm以下の光
を照射する光触媒による脱臭方法、また酸化チタンと酸
化タングステンの混合金属酸化物に導電性無機物質を担
持することによって更に脱臭性能を良くした脱臭方法が
特開平1-238867号公報に提示されている。
【0012】本例の構成は図4による如く吸込み側およ
び吹出し側に夫々吸込みグリル12および吹出しグリル
19を設けたケーシング11の内部に風上側より順番に
プレフィルタ13、表面に光触媒層14を形成した反応
部材15、光触媒層14に向い合うように設けられた紫
外線を出す電灯17、紫外線を効率的に使用するように
電灯17の後面にもうけた反射板18および送風機16
が設けられている。しかも吸込みグリル12はプレフィ
ルタ13の風上側に位置するとともに吹出しグリル19
は送風機16の風下側に位置している。
【0013】上記構成によって、アンモニア、アミン類
の窒素化合物、硫化水素、メルカブタン類の硫黄化合
物、アルデヒド類および芳香族化合物などの悪臭を発生
する原因物質を酸化物などに効率よく分解し、無臭化す
る装置を提供している。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】しかるに上記構成のも
のでは、反応部材15に形成された多数のフィン15aの
表面に光触媒層14が形成され、しかもこれらのフィン
15aと対向するように紫外線を出す電灯17が直交して
位置するため、ケース11内に吸込まれる悪臭成分を含
んだ空気に対して十分な紫外線の照射がなされないのみ
ならずフィン15a表面の光触媒層14にも紫外線の照射
が不十分となり、悪臭成分の脱臭効果が不十分にならざ
るを得ないきらいがある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本考案は上記の問題点を
解決するためになされたものであり、両端に吸気口と排
気口が形成されたケースに夫々異種類の臭気成分を吸着
する臭気吸収部材Aとこの臭気吸収部材Aより通気率の
小なる臭気吸収部材Bを設け、また臭気吸収部材A、B
に臭気成分を分解する光触媒層を形成するとともに臭気
吸収部材A、B間に紫外線発生光源を挟設し、さらに臭
気吸収部材Aによって特定の単一ガスを吸収するととも
に臭気吸収部材Bによって全般的なガスを吸収するよう
にしたものである。
【0016】
【作用】異種類の臭気成分を吸着する臭気吸収部材A、
Bをケースの吸気口側と排気口側に設けたことによって
吸着された臭気成分による生成物の混合が回避され、か
つ臭気吸収部材Aより臭気吸収部材Bの通気率を小とし
たことによってガス濃度の高い吸気口側の臭気吸収部材
Aだけに吸着負担がかからなくなり、また臭気吸収部材
A、Bに光触媒層を形成するとともに臭気吸収部材A、
B間に紫外線発生光源を挟設したことによって光触媒層
に紫外線を効果的にを照射して励起させるとともに臭気
吸収部材A、B間を通過する空気にも紫外線が効果的に
照射され、さらに臭気吸収部材Aにより特定の単一ガ
ス、臭気吸収部材Bにより全般的なガスを夫々吸収する
ようにしたことによって臭気吸収部材Aで例えば使用場
所によって特徴のある特定の単一ガスを集中的に吸収後
臭気吸収部材Bで前述ガス以外のガスをくまなく吸収す
る。
【0017】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図に従って説明す
る。
【0018】図1は本考案の一実施例によるトイレ用脱
臭殺菌装置の概略の横断面図、図2は同硫化水素ガスに
よるガス残存率を示す図である。
【0019】図において1はほぼL型に形成されたケー
スで、一端に吸気口2、他端に排気口3が夫々形成され
ている。
【0020】4はファンで、前述排気口3近傍に設けら
れており、前述吸気口2から吸込まれる悪臭成分を含ん
だ空気を吸込む時に駆動するものである。
【0021】5は紫外線を発生する紫外線発生光源で、
前述ケース1内のほぼ中央に設けられており、その近傍
にはこの紫外線発生光源5や前述ファン4の駆動を制御
する回路部6が設けられている。
【0022】7および8は夫々活性炭からなるハニカム
状に形成された臭気吸収部材A7およびこの臭気吸収部
材A7より小なる通気率を有する臭気吸収部材B8で、
前述紫外線発生光源5を挟むような状態でケース1内に
設けられており、臭気吸収部材A7は吸気口2側に位置
するとともに臭気吸収部材B8は排気口3側に位置して
いる。
【0023】9は二酸化チタンなどが前述臭気吸収部材
A7および臭気吸収部材B8の表面に夫々担持された光
触媒層で、この光触媒層9は前述紫外線発生光源5から
の紫外線の照射によって励起され、臭気吸収部材A7お
よび臭気吸収部材B8に吸着された空気中の悪臭成分を
分解し、脱臭させる働きをするものである。
【0024】以上の構成による本装置は、便座(図示省
略)後部の内側に吸気口2が位置するように装着(図示省
略)される。
【0025】しかもこの装置は、前述制御部6によって
便座の着座スイッチ(図示省略)に連動する如く制御さ
れ、更に遅延タイマー(図示省略)などによって着座と同
時にその動作が開始され、便座から離座後の一定時間動
作し続けるように制御されるようになっている。(詳細
説明省略)次に、上記構成における作用を図によって説
明する。
【0026】いま便座に人が座ると前述の如く装置が動
作を開始してファン4が駆動する。
【0027】このファン4の駆動によって吸気口2から
排便後の悪臭および細菌を含有した空気をケース内に吸
込む。
【0028】吸気口2からケース内に吸込まれた空気中
の細菌は紫外線発生光源5からの紫外線に照射され、殺
菌される。
【0029】次に前述紫外線発生光源5からの紫外線の
照射で励起される光触媒層9によって臭気吸収部材A7
および臭気吸収部材B8に吸着された悪臭成分の分解が
開始され、この悪臭成分のうちの分解し易いガスから徐
々に分解されて悪臭成分が次第に除去される。
【0030】いま代表的な悪臭ガスである硫化水素ガス
を使用して本装置によりガスの残存率を測定した結果を
図2に示す。
【0031】 測定条件 ガス初期濃度…………2ppm ガス 容積………15000cm3 の条件でボックス法にて測定した。
【0032】ここで曲線Aは臭気吸収部材が一個の場合
であり、曲線Bは本考案の臭気吸収部材が二個の場合で
ある。
【0033】曲線Bの場合は曲線Aの場合に比較し、脱
臭速度が早い。
【0034】
【考案の効果】以上の如く本考案によると、光触媒層が
形成された複数の臭気吸収部材に紫外線を照射すること
によってトイレ内の空気中の細菌が殺菌されるとともに
悪臭ガスの脱臭が図られ、しかも複数の臭気吸収部材で
異種類の臭気成分を吸着するようにしたことによつて前
述臭気吸収部材への臭気による吸着生成物の混合が回避
されて二次的な化学生成物の発生が防止され、吸気口側
の臭気吸収部材の通気率を高めたことによってこの臭気
吸収部材だけに吸着負担がかからなくなって排気口側の
臭気吸収部材とでバランスよく悪臭ガス中の悪臭成分を
吸着出来、吸気口側の臭気吸収部材で特定の単一ガスを
集中的に吸収後に排気口側の臭気吸収部材で単一ガス以
外のガスをくまなく吸収するようになって全体的に脱臭
効果が向上されるようになり、常に複数の臭気吸収部材
がリフレッシュされて脱臭効果を長時間に亘って良好に
保持するトイレ用脱臭殺菌装置を提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるトイレ用脱臭殺菌装置
の概略の横断面図である。
【図2】同じく硫化水素ガスによるガス残存率を示す図
である。
【図3】従来の脱臭装置の横断面図である。
【図4】同じく従来の他の実施例による脱臭装置の横断
面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 吸気口 3 排気口 5 紫外線発生光源 7 臭気吸収部材A 8 臭気吸収部材B 9 光触媒層

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に吸気口(2)、他端に排気口(3)が
    夫々形成されたケース(1)と、このケース(1)に取着さ
    れた臭気吸収部材A(7)および臭気吸収部材A(7)より
    小なる通気率を有する臭気吸収部材B(8)と、これらの
    臭気吸収部材A(7)および臭気吸収部材B(8)に夫々形
    成された光触媒層(9)と、前記臭気吸収部材A(7)およ
    び臭気吸収部材B(8)間に挾設された前記光触媒層(9)
    を励起する紫外線を発生するための紫外線発生光源(5)
    とで構成されたことを特徴とするトイレ用脱臭殺菌装
    置。
  2. 【請求項2】 前記臭気吸収部材A(7)を前記吸気口
    (2)側に設けるとともに前記臭気吸収部材B(8)を前記
    排気口(3)側に夫々設けた請求項1記載のトイレ用脱臭
    殺菌装置。
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