JPS6253657A - 脱臭装置 - Google Patents

脱臭装置

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JPS6253657A
JPS6253657A JP60193356A JP19335685A JPS6253657A JP S6253657 A JPS6253657 A JP S6253657A JP 60193356 A JP60193356 A JP 60193356A JP 19335685 A JP19335685 A JP 19335685A JP S6253657 A JPS6253657 A JP S6253657A
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JP
Japan
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reaction chamber
gas
metal oxide
deodorizing device
treated
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JP60193356A
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English (en)
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勤 鍵谷
大庭 浩
亨次 渡邊
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BUAIORETSUTO KK
KOUENERUGII RIYOU GIJUTSU KENK
KOUENERUGII RIYOU GIJUTSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
BUAIORETSUTO KK
KOUENERUGII RIYOU GIJUTSU KENK
KOUENERUGII RIYOU GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Publication date
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野コ 本発明は脱臭装置に関する。さらに詳しくは、発酵気体
、し尿処理場や下水処理場、養家畜場などの被酸化性硫
黄化合物に起因する悪臭の除去などに用いられる脱臭装
置に関する。
[従来の技術] し尿処理場や下水処理場、養家斎場なとで発生する悪臭
が社会問題となっているが、悪臭成分の主要なものはア
ンモニア、メチルアミン、トリメチルアミンなどの窒素
化合物および硫化水素、メチルメルカプタン、硫化メチ
ル、二硫化メヂル、二硫化炭素などの硫黄含有化合物で
あり、これらのほかに少量の不飽和炭化水素や不飽和ア
ルデヒドなどが含まれている。これらのうち、窒素化合
物は塩基性であるので酸洗浄などの方法によって除去で
きるが、硫黄化合物は除去しがたく、その悪臭度は特に
大きいので10ppm以下の低濃度でも激しい嫌悪の情
をもよおすことが知られている。
従来よりし尿処理場や下水処理場、養家斎場などにおい
て発生する悪臭を除去する方法として種々の技術が開発
されているが、1〜1ooo。
ppm程度の低濃度の上記悪臭成分の大部分を悪臭を感
じない程度に浄化することはむずかしく、効率よく、し
かも経済的に悪臭を除く装置はいまだ実用化されるに至
っていない。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、前記の問題点を解決し、被酸化性硫黄化合物
を含む酸素含有の気体を効果的かつ経済的に光酸化分解
して脱臭する装置を提供することを目的とする。
また本発明は、メンテナンスを容易にすべく反応室を着
脱自在にするとともに脱臭効率の高い脱臭装置を提供す
ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明の脱臭装置は、基台と、前記基台上に取りつ【プ
られた紫外線を発生する電灯、前記電灯の回りを取り囲
みうる周壁を有する反応室と、前記反応室に導入された
、被処理気体を反応室の入口から出口まで誘導するため
に反応室の内部に固定された案内フィンと、少なくとも
前記案内フィンの表面に設けられる、酸化チタンもしく
は酸化亜鉛の単独または混合金属酸化物層と、前記反応
室の入口に取りつけられる送風ファンとからなり、前記
反応室が前記基台に対し着脱自在に取りつけられている
[作 用] 本発明者らはかねてから紫外線を用いる励起化学の研究
を行なっており、その基礎研究の発展として、被酸化性
硫黄化合物に酸化チタンもしくは酸化亜鉛の単独または
混合金属酸化物が共存するばあいには、波長20Or+
m以上の近紫外線の照射によって被酸化性硫黄化合物の
分解反応が効率よく起こることを見出して本発明を完成
するに至った。
本発明における酸化チタンもしくは酸化亜鉛の単独また
は混合金属酸化物の作用原理については目下詳細に研究
中であるが、酸化チタンや酸化亜鉛などのn型半導体中
の価電子帯の電子が紫外線を吸収して伝導帯に励起し、
価電子帯中に生じた正孔が金属酸化物層の表面水酸基を
一電子酸化してOHラジカルを生じ、この叶ラジカルが
被酸化性硫黄化合物を酸化して二酸化硫黄、無水硫黄酸
、二酸化炭素、水などに容易に変化せしめているものと
推察される。
したがって本発明の脱臭装置を、被酸化性硫黄化合物と
酸素とを含む被処理気体中で紫外線を照射させるべく点
灯すると、被処理気体中の被酸化性硫黄化合物は二酸化
硫黄、無水硫黄酸、二酸化炭素、水などに容易に分解さ
れる。
以上の作用でえられた分解生成物は、微少濃度であるば
あいには特に除去する必要はない。
また、高濃度のばあいには、中性またはアルカリ水溶液
による洗浄や塩基性固体による吸着などの通常の方法に
よって容易に除去することができる。
特に本発明の特徴は1 ppm以下の極低濃度の硫黄化
合物を効果的に酸化分解できる点にあり、このことが悪
臭〜除去における基本をなしている。
ところで前記反応室内に設けられる金属酸化物層は化学
的には長期間の耐久性があるが、ある期間使用すると表
面にホコリなどが付着して活性が低下し、硫黄化合物の
酸化分解能力が劣るようになる。本発明では反応室は着
脱自在に基台に取りつけられるようになっているので、
反応室のみを取り替えることにより、簡単に、新しい活
性の高い金属酸化物層を具備する脱臭装置に再現するこ
とができ、そのようにして恒久的に高い脱臭能力を維持
せしめることができる。
なお反応室内には送風ファンによって被処理気体が強制
送気させられるようになっているが、反応室内において
複数個の案内フィンを用いることにより、被処理気体の
流れを緩やかに曲げるようにして通過させたときは、被
処理気体が金属酸化物層と接触し反応する時間が長くな
るので、より高い脱臭効力かえられ、被処理気体が反応
室内を通過する際の圧損も小さいので、大間の被処理気
体を効率よく処理することができる。
[実施例コ つぎに図面を参照しながら本発明の実施例にかかわる脱
臭装置を説明する。
第1図は本発明の一実施例にかかわる脱臭装置の斜視図
、第2図は第1図に示された脱臭装置の要部破断平面図
、第3図は第1図に示された反応室の要部透視図、第4
図は前記反応室の底面を上に向けた斜視図、第5図は金
属酸化物層の支持構造の説明図、第6図“は繊維層を支
持基板に貼着した状態を示す斜視図、第7図ないし第1
0図はそれぞれ反応室および案内フィンの他の実施例を
示す説明図である。
第1図において、(1)は基台、(2は紫外線を発生し
うる電灯、(3)は反応室、(4)は案内フィン、(5
)は送風ファン、(6)はカバーである。
基台(1)は反応室(3)や送風ファン(5)を保持し
、臭気の発生する場所に設置しやすい形態であれば、ど
のような形態であってもよいが、本実施例においては長
方体状の台の上に4本のリブを設けて3個のパートに区
切ったものが用いられている。前記3個のパートは、図
中左側から入口部(1a)、処理部(1b)、出口部(
1C)となっており、前記入口部(1a)には送風ファ
ン(5)が、また前記処理部には電灯(2)と反応室(
3)とがそれぞれ取りつけられるようになっている。
前記送風ファン(5)は被処理気体を吸引し反応室(3
)内に強制送気しうるものであればよく、とくに制限な
くどのようなものでも使用できるが、できるだけ小型で
高効率のものが、脱臭装置をコンパクト化するうえで好
ましい。
前記電灯(2)は紫外線を含む光を照射しうるちのであ
ればよく、それが照射する紫外線としては遠紫外線でも
近紫外線でもよい。そのような電灯としてはたとえば蛍
光灯、超高圧水銀灯、キセノン灯、高圧水銀灯、低圧水
銀灯、超低圧水銀灯などがある。これらの電灯は、1灯
で使用してもよく2灯以上を並列に配置してもよい。
また放電管内に水銀のほか、第三成分を共存させて特定
の波長分布性を有する紫外線を放射するように改良され
た電灯を使用してもよい。
なお前記電灯(2には遠近両紫外線を照射するものを使
用できるが、電力効率の点からみて波長が20Or+n
+以上の近紫外線を照射するもの、たとえば殺菌灯を使
用するのが好ましい。
すなわち、真空紫外線と称される遠紫外線は高純度の石
英管内における低圧水銀蒸気の放電励起によって発生さ
せているが、その発生効率は低く、これに対して殺菌灯
は普通縁純度の石英管あるいはバリウムなどを添加した
特殊なガラス管における低圧水銀蒸気の放電励起によっ
て殺菌線と称される波長254r+mの短波長近紫外線
を比較的高い効率で発生させうる。さらに、高圧水銀灯
や超高圧水銀灯は波長365 nmの光を主波長とする
長波長近紫外線を高い効率で放射しうるだけでなく、石
英の代りにガラスを使っても管壁に吸収されることなく
近紫外−線を取り出しうるという利点がある。
なおりバー(6)は基台(1)の上面に被せられ、ネジ
などの任意の締結手段で固定し、装置全体を覆うように
なっている。そしてカバー(6)の前記入口部(1a)
に対応する部位では、被処理気体が通過しうるように網
目状あるいは多孔状など気体通過可能な形状に構成され
るか、もしくは圧損の少ないフィルタが装着される。ま
たカバー(6)の前記出口部(1C)に対応する部位で
は、処理済気体が通過しうるように網目状あるいは多孔
状など気体通過可能な形状に構成されるか、もしくは圧
損の小さいフィルタが装着される。
つぎに前記反応室(3)を、第2〜4図を併せ参照しな
がら詳述する。反応室(3)としては、前記電灯(2)
の回りを取り囲みうる周壁を有し、基台(1)に対し着
脱自在に取りつけられ、かつ被処理気体を通過させうる
ちのであればどのようなものでもよいが、本実施例にお
いては、電灯(2)が細長い形状であることから、カマ
ボッ形の底付き中空状容器が採用されている。
第4図に基づきその形状を説明すると、(3a)は底板
、(3b)は樋状の1板、(3C)は両端の側板であり
、内部は中空になっている。底板(3a)には着脱時に
前記電灯(2)を通すための、電灯(2)と相似形の長
孔(3d)が穿孔せられている。入口側の側板(3C)
には入口(Be)が、また出口側の側板(3C)には出
口(3t)がそれぞれ穿孔せられている。
底板(3a)にはその長手方向の両側に縁部(3g)が
設けられており、その縁部(3g)にはネジを通すだめ
のネジ孔(3h)が適当数設けられている。かかる構成
の反応室(3)は第1図に示されるようにネジ(31)
をねじ込んで基台(1)の処理部(1b)に着脱自在に
取りつけられる。なお本実施例では以上のように、ネジ
締結により反応室(3)を着脱自在に構成したがこれに
限られず、たとえば適宜のバックルなどを用いてHB2
自在にしてもよく、着脱操作が可能であればどのような
構成にしてもよい。
第3図には、覆板(3b)を透視してみた反応室(3)
の内部が示されている。なお同図に示された電灯(aは
基台(1)に取りつけられるものであるが。
相互の位置関係を明瞭にするため図示されている。第3
図から明らかなように、底板(3a)と覆板(3b)の
それぞれの内面は、前記電灯(2)の回りを取り囲む周
壁を構成している。
前記案内フィン(4)はかかる周壁の内部であって、か
つ前記電灯(′2Jの周囲に底板(3a)に固定して配
置される。かかる案内フィン(4)は送風ファン(8よ
り送気される被処理気体を入口(3e)から出口(3t
)へ誘導するとともに、反応室(3)内で被処理気体の
流れを緩やかに曲げ、金属酸化物層との接触反応時間が
長くなるようにするもので、そのような機能を発揮しつ
るのであれば、どのような形態のものでもよいが、本実
施例ではつぎのように構成されている。すなわち第3図
に示された案内フィン(4)は半割りカラー状の大形の
フィン(4a)が2枚と、半円形状の小形のフィン(4
b)、(4e)が7枚とから構成されている。フィン(
4a)もフィン(4b)も下端縁を底板(3a)に固定
されており、その円弧状の上端内は覆板(3b)の内壁
との間に適当な隙間がもたせられている。
まず反応室(3)の入口(3e)から中央部までの部位
における各フィン(4a)、(4b)の配置を説明する
と、1枚の大形のフィン(4a)がそのくり抜かれた部
分に電灯(2)を通すように、反応室(3)の長手方向
に対し斜めに配置されている。しかして、そのフィン(
4a)の前縁(4C)は入口(3e)と一方の側壁の近
辺に位置し、その後縁(4d)はほぼ中央部(反応室(
3)の長手方向の)の他方の側壁の近辺に位置する。小
形のフィン(4b)は3枚用いられており、1枚は前記
フィン(4a)と前記一方の側壁との間に、また他の2
枚は前記フィン(4a)と前記他方の側壁との間に、そ
れぞれフィン(4a)と平行になるように配置されてい
る。そして反応室(3)の中央部から出口(3f)まで
の間には、同形状、同数のフィン(4a)、(4b)が
前記中央部を中心にして前記入口側部分のフィン(4a
)、(4b)とほぼ対象的に配置され、さらに1個の小
形のフィン(4e)がフィン(4a)とフィン(4b)
との間に平行に配置されている。
このようにして、入口(3e)から送風ファン(5)で
強制的に送り込まれる被処理気体は、その大部分が案内
フィン(4)に誘導され、第2図に矢印(A)で示され
るように1.電灯(2)を斜めに横切りながら、反応室
(3)内で緩やかに曲げられて、出口(3t)から排出
されられるようになっている。
本発明の装置で重要なのは、反応室(3)の内部には少
なくとも案内フィン(4)の表面に金属酸化層が設けら
れていることである。金属酸化物層が設けられる面は、
案内フィン(4)の両面でも片面でもよいが、電灯(2
)からの紫外線の照射を受けやすく、被処理気体にでき
るだけ接触しやすくするために両面に設けるのが好まし
い。また底板(3a)の上面や、覆板(3b)の内面に
も金属酸化物層を設けると脱臭能力の向上により一層好
ましい。
前記金属酸化物層としては、酸化チタンもしくは酸化亜
鉛の単独または混合金属酸化物層が用いられる。
前記酸化チタンとしてはアナターゼ型が特に活性が高く
好ましい。また酸化チタンにアルカリ金属もしくはアル
カリ土類金属の酸化物または水酸化物が混合されていて
もよいし、4チタン酸カリウムや6チタン酸カリウムの
ような複合金I11酸化物の形態であってもよい。さら
に、活性炭や酸化白土などの吸着剤を併用してもよい。
金属酸化物を案内フィン(4)などに設は金属酸化物層
を形成する方法としては、金属酸化物層がしっかりと保
持されるものであれば、どのような方法を用いてもよく
、たとえば塗布により形成する方法が用いられる。しか
し第5図に示されるように、案内フィン(4)などの支
持基板上に、!I維離層′7)を設け、該繊維層(刀に
金属酸化物(8)を含浸または塗布して付着させ、金属
酸化物層(9)を形成するのが好ましい。かかる構成で
あると金属酸化物(8)が繊維層(7)の繊維組織に、
化学的に付着するのではなく物理的に繊維組織に捕えら
れるので、構造的に強固になり、また繊維間、に捕捉さ
れている金属酸化物(8)の紫外線の照射を受けうる表
面積が広くなり、それによって脱臭効率が高められるか
らである。また金属酸化物の保持が確実であり、脱臭装
置の長寿命化をはかることができる。
前記支持基板(4)の材質としては、繊維層(7)を強
固に結合しうるものであればよく、たとえばアルミニウ
ムやステンレス鋼などの金属、あるいは紫外線による劣
化のない合成樹脂などが用いられる。前記繊維層(7)
の材質としては、金属酸化物(8)を物理的に捕捉しう
るちのであれば、どのようなものでもよいが、たとえば
綿や羊毛などの天然繊維やナイロン、ポリエステルなど
の合成繊維が用いられる。
支持基板(4)に繊維層(7)を形成する方法としては
、支持基板(3)の材質および繊維層(71の材質の組
合わせによって適宜に選択されるが、たとえばアルミニ
ウム製の支持基板(4)には木綿や毛などの繊維を帯電
植毛する方法が好ましい。また第6図に示されるように
編布、織布あるいは不織布(7)を支持基板(4)に貼
着する方法なども好適に採用される。
前記繊維層(7)の厚さや密度は、付着させる金属酸化
物の種類や量によっても異なるが、通常厚さが0.05
〜2II1m、好ましくは0.05〜1mIII、密度
が30〜1000(]/尻、好ましくは30〜6500
./尻のものが好適に用いられる。
前記繊維層(7)に金属酸化物(8)を付着さゼる方法
としては、繊維組成中に金属酸化物がしっかりと捕捉さ
れる方法であればどのような方法でもよいが、たとえば
、金属酸化物(8)の溶液を繊維層(刀にハケまたはス
プレーで塗布するか、あるいは繊維層を金属酸化物の溶
液中に浸すなどの方法で含浸させることができる。
つぎに以上に説明した実施例の使用方法を説明する。第
1図に示されるごとき脱臭装置は、し尿処理場や下水処
理場、養家帯揚などの適当な場所あるいは工場の排気管
に接続して設置される。しかして送風ファン(5)を駆
動し、電灯(2)を点灯すると、被処理気体がカバー(
6)を通して吸引され、反応室(3)内に送り込まれる
。反応室(3)内で被処理気体は案内フィン(4)で誘
導され、緩やかに曲がりながら出口(3e)に導かれる
が、その間金属酸化物の存在下で、紫外線の照射を受け
、被酸化性硫黄化合物の酸化分解反応が起こり脱臭され
る。そしてこのようにしてl[iされた処理済気体は基
台(1)の出口部(1C)から、カバー(6)を経て外
部に排出される。
このようにして本実施例の脱臭装置を一定期間運転した
のち、金属酸化物層(9)の活性が低下したばあいは、
金属酸化物層(9)を内部に有している反応室(3)の
みを新しいものに取り替えれば、再び脱臭装置として高
い効率で運転することができる。なお反応室(3)は着
脱自在であるので、その取り替えはきわめて簡単である
ことはいうまでもない。また本実施例の脱臭装置におい
て、案内フィン(4)は数個のフィンを散点状に配置し
ているので強制送気の際の圧力損失が少なくなり、高い
効率で大量の被処理気体を脱臭することができる。
つぎに他の実施例を説明する。第7図ないし第10図に
は本発明の脱臭装置に好適な反応室および案内フィンの
他の例が示されている。
第7図に示された反応室(3)は第3図に示された反応
室(3)と同タイプのものである。案内フィン(4)は
、多数の小形のフィン(4f)よりなり、それぞれのフ
ィン(4f)はたがいに平行にかつ電灯(2)に対し直
角になるように底板(3a)に取りつけられている。な
お本図に示されたフィン(4f)は半割りカラー状であ
るが、それ以外の形状たとえば三角形や四角形などの多
角形であってもよい。本実施例のばあい被処理気体を導
入し排出する入口(3e)および出口(3f)を覆板(
3b)の両端部にそれぞれ設け、被処理気体−が各フィ
ン(4f)の間を通って蛇行状に通過するようにするこ
とが好ましい。このように被処理気体を蛇行状に通すと
、被処理気体が金属酸化物層と接触する時間が長くなっ
て、脱臭効率が向上される。
第8図に示された反応室(3)は第3図に示された反応
室に比べやや胴の高いカマボコ状の中空容器が採用され
ている。第1図および第7図に示された実施例では、電
灯(2は基台(1)側に取りつけられていたが、本実施
例では反応室(3)内に固定される。(2a)は電灯(
2を固定するための脚柱であり電灯(2)の両端に設け
られ、電灯(2を支持している。前記脚柱(2a)は反
応室(3)の内部にあっても外部に露出していてもよい
が、本実施例では反応室(3)の側板(3C)の外側に
固定されている。その脚柱(2a)の下面からは通電用
のピン(2b)が突出しており、基台(1)側に設けら
れるピン孔にそれを差し込むと、電灯(21に通電され
るようになっている。(4g)は案内フィン(4)を構
成するフィンであって、本実施例では中央に電灯(2)
を通す孔のあいた四角形の板状フィンが採用されている
。このフィン(4g)は、電灯(2]に対し直角になる
ように、しかも幅方向の位置を少しずらして千鳥状に配
置されている。(3e)、(3t)はそれぞれ覆板(3
b)の両端位置に設けられた入口および出口であるが、
これらは反応v(3)両端の側板(3C)に設けてもよ
い。いずれにしても入口(3e)から導入された被処理
気体は、各フィン(4g)の間を通り、反応室(3)内
を蛇行状に通過して、出口(3t)から排出される。
第9図に示された反応室(3)は、円形あるいは適当な
多角形の断面を有する筒状の反応室であり、その内部に
ラセン状の案内フィン(4旧が入れられている。案内フ
ィン(4h)の外周と反応室(3)の内周との間は適当
な隙間を設けてもよく設けなくてもよい。電灯(2)は
案内フィン(4h)の中心部を貫通しており、その両端
で脚柱(2a)により支えられている。脚柱(2a)は
反応室(3)内に位置するが、第8図に示されたものと
同タイプのものが用いられており、通電用ピン(2b)
を備えている。この実施例においては反応室(3)の両
端の側板(3C)に、入口(3e)と出口(3f)が設
けられ、被処理気体は案内フィン(4h)のラセン状の
羽根に沿って流される。
第10図に示された反応室(3)は、第8図に示された
反応室(3)とほぼ同形状のものが用いられている。電
灯(2)はこの反応室(3)の内部で第8図に示されて
いる脚柱(2a)と同タイプの脚柱(2a)で支えられ
ている。案内フィン(4)は数枚の長板状のフィン(4
1)からなり、それぞれのフィン(41)は電灯(2)
を中心に放射状に延びた形態を呈している。フィン(4
1)の支持は前記脚絆(2a)を利用してもよく、また
電灯(2)の両端に挿入することができるボスなどを用
いてもよい。この実施例においては被処理気体をフィン
(4;)の長手方向に沿って流すのが好ましく、そのた
め反応全(3)の両端の側板(3C)に入口(3e)と
出口(3f)が設けられる。
以上に反応室(3)と案内フィン(4)の種々の例につ
いて説明したが、本発明の脱臭装置においてはこれらに
限られるものではなく、基台(1)に対し着脱自在であ
り、被処理気体を導入し効率よく脱臭反応を起こさせた
のち排出しうるちのであれば、どのようなものでも用い
ることができる。
なお本明細書における被酸化性硫黄化合物と酸素とを含
む気体とは、被酸化性硫黄化合物を約0. lppm以
上および酸素を約1%以上含む混合気体のことを意味し
、たとえば発酵気体、し尿処理場や下水処理場、家畜飼
育場からの悪臭空気などがあげられる。また、さらにア
ンモニア、メチルアミンやジメチルアミン、トリメチル
アミンなどの含窒素炭化水素類、不飽和炭化水素類、ア
ルコール類、アルデヒド類などを含んでいてもよい。
また本明細書における被酸化性硫黄化合物とは酸素と反
応しうる硫黄化合物のことを意味し、たとえばメヂルメ
ル力ブタン、硫化メチル、二硫化メチル、二硫化炭素な
どの硫黄含有炭化水素類や硫化水素などがあげられる。
一般に、硫黄化合物を含有す゛る空気などの酸素性気体
に波長200tv以上の近紫外線を照射しても、これら
の成分が光を吸収しないので酸化分解反応は殆ど生起し
ない。しかしながら、驚くべきことに本発明の装置を用
い、金属酸化物の存在下で紫外線を照射すると被酸化性
硫黄化合物の酸化分解反応が生起し、それらに基因する
悪臭などを除去しうるのである。
紫外線の照射時間は紫外線の種類、被酸化性硫黄化合物
の種類や濃度、非処理混合気体の組成などによって異な
り、それらの条件に合わせて適宜選定すればよいが、通
常10秒間ないし30分間照射すればよい。また、連続
的に照射してもよい。
臭気濃度に応じて脱臭処理時間を調整するばあいは、送
風ファン(5)の駆動時間を適宜のタイマーで制御して
やるとよい。タイマーにより設定される駆動時間、停止
時間は人為的な入力手段によって設定してもよいが、マ
イクロコンピュータなどを用いた自動制御装置を用いて
もよい。後者のごとき自動制御l装置によるばあいは臭
気センサにより臭気濃度を検出するとともにその濃度に
応じて連続駆動あるいは適宜の間隔の間欠駆動を行なわ
しめるとよい。
ざらに前記各実施例においては、反応室(3)の出口側
に芳香剤を漏えるようにすることができる。こうしたば
あいには、脱臭後の清浄な空気に芳香が加えられるので
、より快適な環境かえられる。
また反応室(3)の出口側に通常の脱臭剤を備えておく
ときは、脱臭装置で除去されえなかった残存臭気がそれ
によって脱臭され、より清浄な空気をうろことができる
なお前記各実施例においてはいずれも金属酸化物層(9
)を電灯の周囲に配置した構成としたが、これを電灯の
外周に直接形成する構成を野川してもよい。このように
したばあい金属酸化物の塗膜厚さは紫外線が透光しうる
厚さにしておく必要がある。
[発明の効果コ 本発明の脱臭装置を用いると、200nm以下の波長の
遠紫外線はもとより、電力効率が極めて高く経済性に富
むが被酸化性硫黄化合物を酸化分解することのできない
200nmを超える波長の近紫外線をも有効に利用して
、極めて低濃度の悪臭性被酸化性硫黄化合物を除去する
ことができる。
また、被酸化性硫黄化合物の臭気が問題となる工場排気
などにも利用でき、さらに自動車の室内の臭気、冷蔵庫
内の臭気、トイレの臭気なども脱臭できるので、本発明
は環境衛生上極めて意義のあるものである。
さらに本発明では、反応室をとり替えるだけで、触媒活
性の低下した金属酸化物層をとりかえることができ、メ
ンテナンスが非常に容易である。
また数個のフィンを散在させた反応室を採用したときは
、被処理気体を強制送気させたばあいに圧損が小さく、
かつ金属酸化物層との接触効率が増大するので、大量の
被処理気体を効率よく脱臭することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係わる脱臭装置の斜視図、
第2図は第1図に示された脱臭装置の要部破断平面図、
第3図は第1図に示された反応室の要部透視図、第4図
は同反応室の底面を上に向けた状態での斜視図、第5図
は金属酸化物層の支持構造の説明図、第6図は繊維層を
支持基板に貼着した状態を示す斜視図、第7図ないし第
10図はそれぞれ反応室および案内フィンの他の実施例
を示す説明図である。 (図面の主要符号) (1):基 台 (2J:電灯 (3):反応室 (4):案内フィン (5):送風ファン +7] : l繊維層 (8):金属酸化物 (9):金属酸化物層 特許出願人   株式会社高エネルギー利用牙1図 1=基台 2゛電灯 6−反応室 4、案内フィン 5、送風ファン 7・繊維層        才5 図 8:金属酸化物

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基台と、前記基台上に取りつけられた紫外線を発生
    する電灯と、前記電灯の回りを取り囲みうる周壁を有す
    る反応室と、前記反応室に導入された、被処理気体を反
    応室の入口から出口まで誘導するために反応室の内部に
    固定された案内フィンと、少なくとも前記案内フィンの
    表面に設けられる、酸化チタンもしくは酸化亜鉛の単独
    または混合金属酸化物層と、前記反応室の入口に取りつ
    けられる送風ファンとからなり、前記反応室が前記基台
    に対し着脱自在に取りつけられてなる、被酸化性硫黄化
    合物と酸素とを含む気体の脱臭装置。 2 前記案内フィンが、反応室内を通過する被処理気体
    に効率よく接触し、かつ被処理気体の流れを緩やかに曲
    げるように散点状に複数個配置されたものである特許請
    求の範囲第1項記載の脱臭装置。 3 前記反応室が、中空の底付きカマボコ状容器であっ
    て、内部に前記案内フィンを設けてなる特許請求の範囲
    第2項記載の脱臭装置。 4 案内フィンの表面と反応室の内周壁表面とに酸化チ
    タンもしくは酸化亜鉛の単独または混合金属酸化物層を
    設けてなる特許請求の範囲第1項記載の脱臭装置。 5 金属酸化物層が、支持基板上に設けられた繊維層に
    金属酸化物を付着して形成されてなる特許請求の範囲第
    1項記載の脱臭装置。
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