JP2594979Y2 - 収納箱のダンパー装置の構造 - Google Patents

収納箱のダンパー装置の構造

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JP2594979Y2
JP2594979Y2 JP1993013122U JP1312293U JP2594979Y2 JP 2594979 Y2 JP2594979 Y2 JP 2594979Y2 JP 1993013122 U JP1993013122 U JP 1993013122U JP 1312293 U JP1312293 U JP 1312293U JP 2594979 Y2 JP2594979 Y2 JP 2594979Y2
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浩 前田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両のインストルメン
トパネルに配設されるグローブボックス等の収納箱に設
けられるダンパー装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】グローブボックス等の収納箱には、該収
納箱が急激に開いたり、不快な衝撃音が発生するのを防
止するために、緩衝作用を行うダンパー装置が設けられ
ることが多い。このようなダンパー装置としては、実開
昭63−1986752号公報及び実開平2−1473
50号公報において開示されたものなどがある。
【0003】
【考案が解決しょうとする課題】しかしながら、これら
の従来例では、ダンパー装置のシリンダー部は収納箱と
は別体のものとして、あらかじめ製作されているため、
コスト的に高価となりがちであった。また、ダンパー装
置のシリンダー部が別体であるため、当該シリンダー部
を収納箱に取付ける作業が必要となり、従来は図11に
示すようにダンパー装置のシリンダー部101をねじ1
02や他の適宜クリップ等で収納箱103に固定してい
たが、取付け作業の分だけ工程数が増加する不具合があ
り、図11に示すようにシリンダー部101と収納箱1
03との間のスペースS1も大きくなってしまってい
た。
【0004】さらに、上記両従来例では、ダンパー装置
のピストンロッドにひも等の線条体の一端を固定し、ピ
ストンロッドと反対側の端末固定部に線条体の他端を固
定するようにしているが、この線条体の中間部には、線
条体の配設方向を変えるためのガイドローラ等のガイド
部材が必要となっている。このようにガイド部材自体が
余分に必要である他、このガイド部材を所定位置に取り
付けるためのスクリューボルトやナット等の固定部品が
別個に必要となる。
【0005】また、ピストンロッドとガイド部材とが干
渉しないためには、それなりの相当なスペースが必要と
なる。よって、前記固定部品や干渉防止スペースを確保
するために、グローブボックス等の収納箱の容量スペー
スがその分だけ削られて小さくなってしまうという問題
があった。
【0006】さらに、上記ガイド部材やその固定部品の
取付のために、車両組立時あるいはダンパー装置の組立
時に余分な取付工数が必要になるという不具合があっ
た。しかして、本考案はかかる従来のダンパー装置の問
題点を有効に解決しうるグローブボックス等の収納箱の
ダンパー装置の構造を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案においては、ピストン作動部と、ダンパー部
とを備えた収納箱のダンパー装置であって、前記ピスト
ン作動部では、シリンダー内に、Oリング等のシール部
材を介してシリンダーの内壁面に内接し摺動自在に作動
するピストンが配設され、前記シリンダー先端に配設さ
れたキャップには、曲面状のガイド面が形成されてお
り、前記ピストンと前記キャップ間の第1空間部にスプ
リングを配設し、前記ピストンに一端が連結された線条
材を前記ガイド面を介して沿設し、前記ダンパー装置を
前記収納箱の所定位置に固定するとともに、前記線条材
の他端を前記収納箱の周辺部材に連結してなるダンパー
装置の構造において、当該ダンパー装置の前記シリンダ
ーが前記収納箱とあらかじめ一体成形されていることを
特徴とするものである。
【0008】
【実施例】以下、本考案に係る収納箱のダンパー装置の
好適な実施例につき図面に基いて詳細に説明する。図1
乃至図6は本考案の一実施例を示すものであり、本実施
例にかかるダンパー装置1は、グローブボックス30の
背面位置で当該グローブボックス30に一体に固定され
ている。
【0009】本実施例のダンパー装置1は、ピストン作
動部と、ダンパー部とからなるが、図2及び図3におい
て図示される様に、前記ピストン作動部においては、シ
リンダー2が前記グローブボックス30と同一素材によ
り、あらかじめ一体成形されていることを最大の特徴と
している。即ち、シリンダー2のみはグローブボックス
30と、あらかじめ工場にて一体成形され、ダンパー装
置1のピストン作動部の他の構成部品と、ダンパー部の
構成部品とが、シリンダー2に後から組み付けられてい
るものである。
【0010】図6等に示すようにシリンダー2内には、
Oリング25等のシール部材を介してシリンダー2の内
壁面に内接し摺動自在に作動するピストン3が配設され
ている。また、ピストン3には補助部材5が取付けられ
ており、この補助部材5にひも等の線条材6の一端が固
定されている。前記シリンダー2の先端にはキャップ7
が配設されており、このキャップ7には、曲面状のガイ
ド面8が形成されている。なお、キャップ7は図4のB
−B断面図である図5に示すように、シリンダー2の先
端部に形成された一対の係止孔4キャップ7の係止部1
0が嵌合して係止されている。
【0011】前記ピストン3の補助部材5に一端が連結
された線条材6は、ガイド面8を介してダンパー装置1
の外部側に方向を変えて沿設され、線条材6の他端は、
図1及び図2に示すようにグローブボックス30の背面
に対向する位置のインストルメントパネル31等の周辺
部材に連結されている。なお、線条材6の他端は、図示
しない適宜な連結部材を介してインストルメントパネル
31に固定してもよく、また、条件によっては連結部材
を省略して、線条材6を直接インストルメントパネル3
1に連結することもできる。
【0012】図2に示すように前記ピストン3と前記キ
ャップ7間の第1空間部11には圧縮スプリング12が
配設されている。シリンダー2の他方端には、図6に示
すように中央部に空気の流通孔13を穿設した後壁14
が形成されており、図3に示すようにピストン3が先端
方向に移動すると、シリンダー2内にピストン3と後壁
14とにより第2空間部19が画成されるようになって
いる。
【0013】前記ダンパー部は、本実施例では、オリフ
ィス15とワンウェイ方式のバルブ16とで構成されて
いる。オリフィス15は、ピストン3の後壁14側の中
心部に、流通孔13に対向して形成されている。また、
バルブ16は、後壁14の外側部に形成された外周面が
円筒状の第1部材17と、この第1部材17に嵌着され
た第2部材18とで画成された空間部に、前記流通孔1
3を閉塞可能な態様で配設されている。本実施例ではバ
ルブ16はゴムシートで成形されている。
【0014】なお、バルブ16とその周囲の第1部材1
7及び第2部材18との間には、若干のクリアランスが
あり、また、第1部材17と第2部材18との接合部に
も若干の空隙部20が形成されており、この空隙部20
に連通して第2部材18には空気孔21が形成されてい
る。
【0015】このような構成からなる本実施例において
は、グローブボックス30が閉止状態にあるとき、図示
しないプッシュボタン式もしくはプルハンドル式のロッ
クを解除すると、グローブボックス30は、ヒンジ32
を回転中心として、その自重により開方向への回転モ−
メントが働くため、線条材6が引張られ、ピストン3は
スプリング12の付勢力に抗して、開方向(図2におい
て右方向)に移動してゆき、線条材6はガイド面8を介
して徐々に引き出されてゆき、グローブボックス30が
開き始める。
【0016】この開動作の際は、グローブボックス30
は、ダンパー装置1のオリフィス15による通常の緩衝
作用を受けつつ、円滑に開方向に開いてゆき、ピストン
3は線条材6に引っ張られて、図3に示す開放状態の位
置まで移動してゆくものである。この際、第2空間部1
9内が負圧状態となるため、バルブ16は流通孔13を
閉塞して外部からの空気の流入は無い。
【0017】また、閉止動作においては、スプリング1
2の付勢力により上記したと逆方向にピストン3が移動
してゆき、これに伴い線条材6もシリンダー2内に引き
込まれてゆき、図2に示す閉止状態位置でグローブボッ
クス30がロックされることとなる。この際、流通孔1
3を介してバルブ16が押圧され、第2空間部19内の
空気は、バルブ16とその周囲の第1部材17及び第2
部材18との間のクリアランスから空隙部20を通り、
この空隙部20に連通した第2部材18の空気孔21か
ら外部に排出されるため、閉止動作は空気抵抗を余り受
けずに、円滑かつ迅速に行うことができる。
【0018】このように、本実施例では、シリンダー2
が前記グローブボックス30と、あらかじめ一体成形さ
れているため、従来の如くシリンダー2を別体として製
作する必要がなくなり、コスト的に安価となる。また、
シリンダー2が一体であるため、当該シリンダー2をグ
ローブボックス30に取付ける作業が不要となり、省力
化が可能となる。さらに、図10に示すようにシリンダ
ー2がグローブボックス30と一体であるため、図11
に示す従来例と比較して、スペースS2はスペースS1
よりも小さくなり、スペース面で有利となり、グローブ
ボックス30とインストルメントパネル31との間の隙
間を小さくして、その分だけグローブボックス30の容
量を大きく設定することができる。
【0019】また、線条材6が従来のダンパー装置にお
けるピストンロッドの役割を兼ねており、また、可撓性
を有する線条材は、キャップ7から外部に延長する際に
任意方向に向きを変えることが自在に可能であるため、
上記従来例のようなガイドロ−ラ−等のガイド部材や、
その固定部材が不要となる。また、線条材6は、キャッ
プ7の曲面状のガイド面を介して向きを変化するように
なっているため、線条材6が傷つくおそれもない。
【0020】なお、上記実施例では、グローブボックス
30の背面に水平方向にシリンダー2を一体成形した例
を示したが、背面に鉛直方向に一体成形してもよく、ま
た図7に示すように、グローブボックス30の一方の側
面位置に水平方向(もしくは鉛直方向)に一体成形する
ことも可能である。さらに、図8に示すようにグローブ
ボックス30の壁面隅角部に鉛直方向に一体成形した
り、あるいは、図9に示すようにグローブボックス30
の底部に水平方向に一体成形し、線条材6をグローブボ
ックス30の側面位置に配置した適宜なガイド部材33
を介して延長するように構成することもできる等、本考
案の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形例が可能なこ
とは言うまでもない。
【0021】
【考案の効果】上記の如く構成された本考案によれば、
以下の効果を奏し得る。 (1) 従来の如くシリンダーを別体として製作する必要が
なくなり、コスト的に安価となる。 (2) シリンダーをグローブボックス等の収納箱に取付け
る作業が不要となり、省力化が可能となる。 (3) 従来例と比較してスペース面で有利となる。 (4) 独立したガイド部材が不要となるため、構成部品が
減少し、組み付け工数も低減するから、コストダウンが
図れる。 (5) ピストンロッドが不要のため、ピストンを小型化で
き、単品コストが低減する。 (6) ピストンロッド及びガイド部材がないため、より小
さいスペ−スでダンパー装置を取付けることができ、こ
れにより、収納箱の容量も大きく設計することが可能と
なる。 (7) 線条材を任意方向に変化させて延長しうるため、収
納箱及びその周辺部材の適宜位置にダンパー装置を取付
ける事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダンパー装置の取付け態様を示す説明図であ
る。
【図2】ダンパー装置の構成を示す断面図である。
【図3】ダンパー装置の作用を示す断面図である。
【図4】図1のC方向矢視図である。
【図5】図4のB−B線要部断面図である。
【図6】ダンパ−部の構成を示す要部断面図である。
【図7】ダンパー装置の他の取付け態様を示す説明図で
ある。
【図8】ダンパー装置の他の取付け態様を示す説明図で
ある。
【図9】ダンパー装置の他の取付け態様を示す説明図で
ある。
【図10】シリンダーの形成態様を示す説明図である。
【図11】従来のダンパー装置の取付け態様を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 ダンパー装置 2 シリンダー 3 ピストン 5 補助部材 6 線条材 7 キャップ 8 ガイド面 11 第1空間部 12 スプリング 13 空気流通孔 14 後壁 15 オリフィス 16 バルブ 25 Oリング 30 グローブボックス(収納箱) 31 インストルメントパネル(周辺部材) 32 ヒンジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 7/06 E05F 3/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストン作動部と、ダンパー部とを備えた
    収納箱のダンパー装置であって、前記ピストン作動部で
    は、シリンダー内に、Oリング等のシール部材を介して
    シリンダーの内壁面に内接し摺動自在に作動するピスト
    ンが配設され、前記シリンダー先端に配設されたキャッ
    プには、曲面状のガイド面が形成されており、前記ピス
    トンと前記キャップ間の第1空間部にスプリングを配設
    し、前記ピストンに一端が連結された線条材を前記ガイ
    ド面を介して沿設し、前記ダンパー装置を前記収納箱の
    所定位置に固定するとともに、前記線条材の他端を前記
    収納箱の周辺部材に連結してなるダンパー装置の構造に
    おいて、当該ダンパー装置の前記シリンダーが前記収納
    箱とあらかじめ一体成形されていることを特徴とする収
    納箱のダンパー装置の構造。
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