JP2594806Y2 - サッシの排水装置 - Google Patents

サッシの排水装置

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JP2594806Y2
JP2594806Y2 JP1993072742U JP7274293U JP2594806Y2 JP 2594806 Y2 JP2594806 Y2 JP 2594806Y2 JP 1993072742 U JP1993072742 U JP 1993072742U JP 7274293 U JP7274293 U JP 7274293U JP 2594806 Y2 JP2594806 Y2 JP 2594806Y2
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drainage
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昇 川淵
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立山アルミニウム工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、室内側に生じる結露
水を確実に、しかも体裁良く処理するサッシの排水装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】窓枠にガラスを嵌挿する嵌殺式サッシ
や、障子枠にガラスを嵌挿する障子開閉式サッシにあっ
ては、気密性及び水密性の処理がほぼ完全になされてい
るため、寒冷地等のように室内と室外の温度差が激しい
環境下では、室内側に結露水を生じる。この結露水は窓
枠の縦枠材より下枠材に、或いは障子竪框より下框に集
水され、下枠材や下框に穿設した排水口と、該排水口に
嵌挿する排水弁により外部に排出されていた。(例えば
実開昭62-40192号公報、実公平1-44714 号公報、実開平
2-103492号公報)
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、窓下枠材や障
子下框に排水口を穿設し、その排水口に排水弁を嵌挿す
ると、排水弁の一部が外部に露出し、室内外から視覚さ
れるため、サッシの体裁が悪くなる問題点があるし、室
外に露出している排水弁が太陽光線や風雨によって早く
老化する問題点もあった。更に排水口と排水弁は、結露
水の発生し易い地域に設ける必要はあるが、そうでない
地域には必要がないので、その対応性に欠けるという問
題点もあった。
【0004】排水口と排水弁の一部が外部に露出してい
るため、排水弁に塵や埃が侵入して目詰りを生ずる問題
点があるし、排水弁の目詰りによって雨水の排水をも阻
害される問題点があった。そこでこの考案は、従来技術
の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、窓枠の体裁に悪影響を与
えず、しかも塵や埃による目詰りを少なくしたサッシの
排水装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は上記問題を解
決することを意図してなされたもので、縦枠材の内周に
押桟を嵌合係止し、該押桟を用いてパネルを嵌挿する嵌
殺式サッシにおいて、下枠材の押桟嵌合位置に排水口を
穿設するか、窓枠の内部に障子を嵌挿し、障子竪框の内
周に押桟を嵌合係止し、その押桟を用いてパネルを嵌挿
する障子嵌挿サッシにおいて、下框の押桟嵌合位置に排
水口を穿設し、該排水口を、排水口に挿入係止する排水
弁と、排水弁に遊挿する球体、押桟の下に嵌挿し排水弁
に係止するキャップとからなる排水体で塞ぐものであ
る。
【0006】
【作用】室内側に生じる結露水は下枠材、又は障子下框
の樋壁に集水され、樋壁より押桟の下に穿設した下枠
材、又は障子下框の排水口と、該排水口に装着する排水
体によって外部に排出される。排水体は押桟と下枠材、
又は押桟と障子下框の間に介在するので、老化したり目
詰りが生じにくい。
【0007】
【実施例】先ず嵌殺式サッシにおける本考案の排水装置
を図1乃至図3に基づき説明すれば、窓枠6を構成する
縦枠材6C,6Dの少なくとも一方の内周に押桟5を嵌合係
止し、その押桟5を用いてガラス等のパネルPを嵌挿す
ると共に、下枠材6Bの押桟嵌合位置に排水口15を穿設
し、該排水口15に合成樹脂製の排水体1を装着するもの
で、該排水体1は下枠材6Bの排水口15に挿入係止する排
水弁2と、排水弁2に遊挿する球体4、押桟5の下に嵌
挿し排水弁2に係止するキャップ3とから構成されてい
る。
【0008】窓枠6の上枠材6Aは室外側に下向きの嵌合
溝11を具備し、下枠材6Bは内側壁b1の先部より室外に向
けて樋壁16を延長し、該樋壁16の先部に押縁10の係止溝
17を設けると共に、樋壁16の中間部より外側壁b2に向け
て下降傾斜、又は下降湾曲する底壁b3を設け、樋壁16の
係止溝17に嵌合する押縁10と外側壁b2の間に上枠材6Aの
嵌合溝11に相対する上向嵌合溝12を形成し、縦枠材6C,
6Dは、室外側に外側壁c2,d2を夫々突設し、内周壁c1,
d1に鈎突条18,19を夫々設けている。
【0009】押桟5は図2(C)の如く、角筒体5aの外
周片5bに、縦枠材内周壁c1,d1の鈎突条18,19に係合す
る係合片28を突設し、外側片5cにタイト材Tの嵌合溝27
を設け、角筒体5aの外側片5cと、これに相対する縦枠材
6Cの外側壁c2によって、上下枠材6A,6Bの嵌合溝11,12
に連通する嵌挿溝13を形成するか、又は縦枠材6Dの外側
壁d2とによって嵌挿溝14を形成する。押桟5の中空幅H
は、縦枠材外側壁c2,d2の突出範囲内で、少なくとも20
mm以上が望ましい。
【0010】押桟5は上枠材6Aと下枠材6Bの間に嵌挿
し、外周片5bの係合片28を縦枠材内周壁c1の鈎突条18、
又は縦枠材内周壁d1の鈎突条19に係合するもので、縦枠
材6C,6Dに沿って下枠材樋壁16の上方に直立する。この
押桟5を縦枠材6C,6Dに嵌合係止する前に、下枠材6Bの
押桟5の嵌合位置に排水口15を穿設し、具体的には図1
(D)と図2(A)の如く、下枠材樋壁16より垂下する
底壁b3と、樋壁16の先部に設けた係止溝17との間に穿設
する。
【0011】排水体1を構成する排水弁2は図5の如
く、前記排水口15より大きい頭部2aの下に、排水口15に
挿入係止する脚部2bを垂設し、頭部2aの内部に球体4よ
り僅かに小さい導水室21を設け、導水室21より上方に抜
孔22を、導水室21より側方に複数の導水口23を穿設し、
脚部2bの内部に頭部2aの導水室21に連通し、球体4より
僅かに大きい弁室24を設け、弁室24の内周下部に、球体
4の挿入が可能で、しかも挿入した球体4の離脱を阻止
する係止爪25を複数突出し、脚部2bの外周に、排水口15
より僅かに大きく、排水口15に弾性係止する鍔26を複数
突設している。
【0012】キャップ3は押桟5の下端と下枠材樋壁16
の間に介在するもので、図4の如く押桟5の横断面に相
当する天壁3aの室内側下部に結露水の導入口31を設け、
室外側下部に押桟5の嵌合溝27まで達する差込部34を形
成し、導入口31に排水弁2の頭部抜孔22に挿入係止する
筒脚32を垂設している。結露水の導入口31は左右に開口
し、筒脚32は下端の外周に、頭部抜孔22に挿入係止する
爪片33を複数に分割形成している。
【0013】本考案によるサッシの排水装置は上記構造
であるから、先ず窓枠6を構成する下枠材6Bの、押桟5
の嵌合位置に排水口15を穿設し、該排水口15に排水弁2
を挿入係止した後、排水弁2の頭部2aに上方よりキャッ
プ3を嵌合し、キャップ3の筒脚32を排水弁頭部2aの抜
孔22に挿入係止して、下枠材6Bの排水口15に排水体1を
取り付ける。次いで縦枠材6C,6Dの内周に押桟5を取付
け、この押桟5を利用してパネルPを嵌挿する。
【0014】本考案の排水装置を備えた嵌殺式サッシに
おいて室内側に結露水が発生した場合、結露水は下枠材
6Bの樋壁16に集水され、樋壁16より押桟5の下に介在し
た排水体キャップ3の導入口31に流入し、導入口31より
排水弁頭部2aの導水口23に、該導水口23より導水室21に
流入し、導水室21より球体4が遊挿している弁室24に流
入し、弁室24より下枠材6Bの底壁b3に排出される。下枠
材6Bの下部より室内に向けて風雨が吹込んだ場合、弁室
24に遊挿する球体4が浮上し、導水室21の下端に密接し
て塞ぐため、逆流は阻止される。
【0015】窓枠6に障子7を嵌挿する図6と図7の如
くサッシにあっては、障子7を障子枠8と、障子竪框8
C,8Dの少なくとも一方の内周に取付ける押桟5、押桟
5を利用して嵌挿するパネルPより構成する。障子枠8
の上框8Aは室外側に、上枠材6Aと同様の下向嵌合溝11を
設け、左右竪框8C,8Dは縦枠材6C,6Dと同様に、室外側
に外側壁c2,d2を夫々突設し、内周壁c1,d1に鈎突条1
8,19を夫々設けている。又下框8Bは下枠材6Bと同様
に、内側壁b1の先部より室外に向けて樋壁16を延長し、
該樋壁16の先部に押縁10の係止溝17を設けると共に、樋
壁16の中間部より外側壁b2に向け下降傾斜、又は下降湾
曲する底壁b3を設け、樋壁16の係止溝17に嵌合する押縁
10と外側壁b2の間に上框8Aの嵌合溝11に相対する上向嵌
合溝12を形成している。
【0016】固定障子7にあっては、上枠材6Aの内周に
上框8Aを、下枠材6Bの内周に下框8Bを取付け、縦枠材6
C,6Dの内周に竪框8C,8Dを取付けると共に、竪框8C,8
Dの少なくとも一方の内周に押桟5を取付け、該押桟5
を利用してパネルPを嵌挿固定するもので、押桟5を嵌
挿固定する前に、下框8Bの押桟嵌合位置に排水口15を穿
設し、該排水口15に排水体1を装着しておく。
【0017】尚、本考案によるサッシの排水装置は上記
実施例に限定されるものではなく、例えば窓枠6に縦枠
材6C,6Dと相対設する方立9を取付け、窓枠6の開口部
を左右に分離するサッシにあっては、方立9の少なくと
も一側に外側壁9aと鈎突条9bを設ければ、方立9にも押
桟5を嵌挿することができる。また窓枠6の上下枠材6
A,6Bと縦枠材6C,6D、障子枠8の上下框8A,8Bと竪框8
C,8D、及び押桟5の形状構造、排水口15に装着する排
水体1の形状構造等は、本考案の要旨に反しない限り適
宜変更可能である。
【0018】
【考案の効果】本考案によるサッシの排水装置は上記構
造のとおりであるから、次に記載する効果を奏する。下
枠材の押桟嵌合位置か、障子下框の押桟嵌合位置に排水
口を穿設し、該排水口に排水体を装着した後、押桟を縦
枠材や竪框に嵌挿係止するものであるから、室内側で発
生した結露水を下枠材の樋壁、又は下框の樋壁に集水
し、樋壁より押桟の下に配置した排水体に導き、排水体
より室外へ確実に排水し得るばかりか、例え排水体に下
から風雨が吹込んでも、排水体内に挿入する球体によっ
て逆流が阻止される。
【0019】しかも排水体は押桟と下枠材の間、又は押
桟と障子下框の間に介在するものであるから、老化した
り目詰りが生じにくくなるばかりか、押桟は嵌脱自在で
あるため、窓枠の施工時に排水口を穿設し、該排水口に
排水体を装着することも可能である。又押桟と排水体を
用意しておけば、例えば地域的に異なる結露水の発生の
大小、あるいは空調システムによる結露水の大小に応じ
て選択使用できる等、従来サッシに比し、極めて有利で
あるなどの優れた効果が得られ、その利用価値は顕著で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】の(A)(B)(C)(D)本考案排水装置を
備えた嵌殺サッシの縦断面図と上枠材の側面図、押桟の
側面図、及び下枠材の縦断面図である。
【図2】の(A)(B)(C)排水体と押桟の取付例を
示す横断面図と、押桟の平面図である。
【図3】の(A)(B)排水体の縦断面図である。
【図4】の(A)(B)(C)キャップの正面図と側面
図、及び底面図である。
【図5】の(A)(B)(C)排水弁の縦断面図とその
X−X断面図、及びY−Y断面図である。
【図6】の(A)(B)障子嵌挿サッシにおける排水装
置の構造を示す縦断面図である。
【図7】その横断面図である。
【図8】排水体の装着例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 排水体 2 排水弁、2a 頭部、2b 脚部 3 キャップ 4 球体 5 押桟 6 窓枠、6A 上枠材、6B 下枠材、6C,6D 縦枠材 7 障子 8 障子枠、8A 上框、8B 下框、8C,8D 竪框 9 方立 10 押縁 11,12,13,14 嵌合溝、15 排水口、16 樋壁、17
係止溝 21 導水室、22 抜孔、23 導水口、24 弁室、25 係
止爪 31 導入口、32 筒脚、33 爪片、34 差込部 P パネル、T タイト材 H 押桟の中空幅

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦枠材(6C,6D)の少なくとも一方の内
    周に押桟(5)を嵌合係止し、その押桟(5)を用いて
    ガラス等のパネル(P)を嵌挿するサッシにおいて、下
    枠材(6B)の押桟(5)嵌合位置に排水口(15)を穿設
    し、該排水口(15)を、排水口(15)に挿入係止する排
    水弁(2)と、排水弁(2)に遊挿する球体(4)、押
    桟(5)の下に嵌挿し排水弁(2)に係止するキャップ
    (3)とからなる排水体(1)で塞いだサッシの排水装
    置。
  2. 【請求項2】 窓枠(6)の内部に障子(7)を嵌挿
    し、該障子竪框(8C,8D)の少なくとも一方の内周に押
    桟(5)を嵌合係止し、その押桟(5)を用いてパネル
    (P)を嵌挿するサッシにおいて、下框(8B)の押桟
    (5)嵌合位置に排水口(15)を穿設し、該排水口(1
    5)に請求項1記載の排水体(1)を装着したサッシの
    排水装置。
JP1993072742U 1993-12-17 1993-12-17 サッシの排水装置 Expired - Lifetime JP2594806Y2 (ja)

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