JP5299938B2 - 障子 - Google Patents
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Description
この障子は、上框と下框と召合せ框と戸先框を、屋外側金属部と屋内側合成樹脂部とを結合してガラス装着用の嵌合溝を有するものとし、その各框を方形状に連結して框組体とし、その各嵌合溝に亘ってガラスを装着してある。
しかし、ガラスを屋外側金属部と屋内側樹脂部とで保持しているので、火災時に屋内側樹脂部が溶融するとガラスが脱落してしまう。
前記各框は、本体と、その本体の面内方向の内側面よりも面内方向内側に向けて突出した突出板を有した屋内側合成樹脂部材、本体と、その本体の面内方向の内側面よりも面内方向内側に向けて突出した突出板を有した屋外側金属部材を、その本体同士を結合してその本体の面内方向の内側面と各突出板とで面内方向内側に開口した凹陥部を有した框本体と、この框本体の凹陥部内に設けられ前記屋外側金属部材に固着した金属製のアタッチメントを備え、
該アタッチメントは、屋内外側方向に向かう取付板と、この取付板の屋内側と連続し面内方向の内側に向かう内向板と、この内向板と連続し屋外側に向かう内側板を有し、その取付板を屋外側金属部材に固着することで前記アタッチメントの内向板、内側板と屋外側金属部材の突出板とでガラス装着用の嵌合溝を形成し、
前記嵌合溝に前記ガラスを装着し、
前記内側板の長さが異なるアタッチメントを取付けることで、嵌合溝の開口部の屋内外側方向の寸法を変えてガラスとして単板ガラス、複層ガラスを選択して装着できるようにし、
前記下框におけるアタッチメントの取付板を、当該アタッチメントの内側板に結露水が流れ落ちるように下框の屋外側金属部材に固着して取付け、
前記屋内側合成樹脂部材の突出板とアタッチメントの内向板、内側板との間に隙間を形成し、この隙間に結露水が流れ込むようにして排出部とすると共に、前記内側板を水平に対して斜めとしたことを特徴とする障子である。
このようにすれば、アタッチメントのガラスよりも屋内側の内側板の表面と、屋内側合成樹脂部材の表面が同一の見栄えとなるので、屋内側からの見栄えが良い。
このようにすれば、意匠用シートを貼着するだけとの簡単な作業で屋内側からの見栄えの良い障子とすることができる。
このようにすれば、ガラスの室内側面等に生じた結露水をアタッチメントの内側板から下框内部に排水して屋内側に流れ落ちることがないようにできる。
また屋外側金属部材の突出板と金属製のアタッチメントの内向板、内側板で嵌合溝とし、その嵌合溝にガラスが装着してあるので、火災時に屋内側合成樹脂部材が溶融しても屋外側金属部材とアタッチメントでガラスを保持できるから、火災時にガラスが脱落することがない。
また内側板の長さが異なるアタッチメントを取付けることで、嵌合溝の開口部の屋内外側方向の寸法を変えてガラスとして単板ガラス、複層ガラスを選択して装着できるから、アタッチメントを交換することで単板ガラスを装着した障子、複層ガラスを装着した障子とすることができる。
また、ガラスの室内側面等に生じた結露水が内側板に沿って隙間に向けてスムーズに流れ、その隙間から下框内部に排水することができる。
前記枠体1は上枠10と下枠11と左右の縦枠12を方形状に連結してある。
前記各障子2は、上框20と下框21と召合せ框22と戸先框23を方形状に連結した框組体24にガラス25を装着したものである。
例えば、アルミ押出形材の屋内側部材とアルミ押出形材の屋外側部材とを断熱材で結合したアルミ断熱形材である。
前記アタッチメント60は、前記屋外側金属部材40の凹陥部50の底面を形成する部分40aにビス61で固着されている。
このアタッチメント60の固着はビスに限ることはない。例えば、アタッチメント60と屋外側金属部材40の一方に係合片、他方に係合受片を設け、その係合片と係合受片を係合して固着するようにしても良い。
また、固着する位置は前述の部分40aに限ることはない。
このアタッチメント60は框の長手方向全長に亘って連続している。
このアタッチメント60と屋外側金属部材40とでガラス装着用の嵌合溝70を形成し、その嵌合溝70にガラス25が装着してある。例えば、ガスケット26を介在して装着してある。
また、屋外側金属部材40と金属製のアタッチメント60でガラス25を保持しているから、火災時に屋内側合成樹脂部材30を溶融してもガラス25が脱落しない。
前記内側部分60aの表面は、表面処理されて金属表面が屋内から見えないようにしてある。
例えば、表面に意匠用シート80を貼着したり、塗料を塗ったり、表面に印刷処理したりする。
前記同一意匠とは、色が同一、又は模様が同一、又は色と模様が同一等で、見た目が同一となることである。なお、同一とは全く同じであることが好ましいが、若干異なる場合も含むものである。
例えば、屋内側合成樹脂部材30の表面と同一意匠の意匠用シート80が貼着してある。
この意匠用シート80としてはラッピングシート材が好ましい。
特に、屋内側合成樹脂部材30の表面と同一意匠であれば、屋内側からの見栄えがより一層良いものとなる。
また、意匠用シート80を貼着した場合には、その作業が簡単であるから、簡単な作業で屋内側からの見栄えが良い障子とすることができる。
前記屋内側合成樹脂部材30は、本体31と、この本体31の面内方向の内側面31aよりも面内方向内側に向けて突出した突出板32を有している。
例えば、樹脂押出形材である。
前記突出板32の突出端面32aが前述の内側端面30aである。
前記本体31の屋内側面31bと突出板32の屋内側面32bとはほぼ面一である。
前記屋外側金属部材40は、本体41と、この本体41の面内方向の内側面41aより面内方向内側に向けて突出した突出板42を有している。
例えば、アルミ押出形材である。
この本体41の内側面41aが前述の凹陥部50の底面を形成する部分40aである。
前記各突出板32,42は中実でも良いし、空洞部を有するものでも良い。
前記取付板62が本体41の内側面41aにビス61で固着して取付けられ、内向板63と内側板64と屋外側金属部材40の突出板42とで嵌合溝70を形成している。
前記内側板64が前記突出板32の突出端面32aと面内方向にほぼ同一位置であり、この内側板64が前述の面内方向の内側部分60aである。
この内側板64の屋外側端部と屋外側金属部材40の内向板42の突出端部とが面内方向に同一位置で、前述の嵌合溝70の開口部を形成し、前述のガスケット26が装着してある。
したがって、図3、図4に示すように、内側板64が長いアタッチメント60を取付けることで、嵌合溝70の開口部の屋内外側方向の寸法が小さくなり、ガラス25として単板ガラスを装着できる。
したがって、召合せ框22、戸先框23の内側板64に手を掛けて障子を容易に開閉できる。
Claims (4)
- 上框と下框と召合せ框と戸先框を方形状に連結した框組体にガラスを装着した障子であって、
前記各框は、本体と、その本体の面内方向の内側面よりも面内方向内側に向けて突出した突出板を有した屋内側合成樹脂部材、本体と、その本体の面内方向の内側面よりも面内方向内側に向けて突出した突出板を有した屋外側金属部材を、その本体同士を結合してその本体の面内方向の内側面と各突出板とで面内方向内側に開口した凹陥部を有した框本体と、この框本体の凹陥部内に設けられ前記屋外側金属部材に固着した金属製のアタッチメントを備え、
該アタッチメントは、屋内外側方向に向かう取付板と、この取付板の屋内側と連続し面内方向の内側に向かう内向板と、この内向板と連続し屋外側に向かう内側板を有し、その取付板を屋外側金属部材に固着することで前記アタッチメントの内向板、内側板と屋外側金属部材の突出板とでガラス装着用の嵌合溝を形成し、
前記嵌合溝に前記ガラスを装着し、
前記内側板の長さが異なるアタッチメントを取付けることで、嵌合溝の開口部の屋内外側方向の寸法を変えてガラスとして単板ガラス、複層ガラスを選択して装着できるようにし、
前記下框におけるアタッチメントの取付板を、当該アタッチメントの内側板に結露水が流れ落ちるように下框の屋外側金属部材に固着して取付け、
前記屋内側合成樹脂部材の突出板とアタッチメントの内向板、内側板との間に隙間を形成し、この隙間に結露水が流れ込むようにして排出部とすると共に、前記内側板を水平に対して斜めとしたことを特徴とする障子。 - アタッチメントの内側板の表面を、前記屋内側合成樹脂部材の表面と同一意匠とした請求項1記載の障子。
- アタッチメントの内側板の表面に、屋内側合成樹脂部材の表面と同一意匠の意匠用シートを貼着した請求項1記載の障子。
- 下框における屋内側合成樹脂部材の突出板とアタッチメントの内側板との間に、そのアタッチメントの内側板に流れ落ちた結露水を下框内部に排水する排水部を形成した請求項1又は2又は3記載の障子。
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